JP2018089900A - 光書き込み装置及び画像形成装置 - Google Patents

光書き込み装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018089900A
JP2018089900A JP2016236715A JP2016236715A JP2018089900A JP 2018089900 A JP2018089900 A JP 2018089900A JP 2016236715 A JP2016236715 A JP 2016236715A JP 2016236715 A JP2016236715 A JP 2016236715A JP 2018089900 A JP2018089900 A JP 2018089900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
rib portion
thickness
optical writing
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016236715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6862808B2 (ja
Inventor
敦 長岡
Atsushi Nagaoka
敦 長岡
隆宏 松尾
Takahiro Matsuo
隆宏 松尾
渉 妹尾
Wataru Senoo
渉 妹尾
昌彦 高橋
Masahiko Takahashi
昌彦 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2016236715A priority Critical patent/JP6862808B2/ja
Publication of JP2018089900A publication Critical patent/JP2018089900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6862808B2 publication Critical patent/JP6862808B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Heads (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】樹脂材料からなり高い寸法精度を有するホルダーを備えた光書き込み装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】光書き込み装置100は、板金部材230にてホルダー200と光源基板220とを保持し、更にホルダー200にてレンズアレイ210を保持する構成になっている。ホルダー200は主走査方向に沿った側壁202と副走査方向に沿った側壁203とを備えており、側壁202、203はスリット部204を囲繞する。側壁202の内壁面上にはリブ部201が立設されている。リブ部201の先端は接着剤240によってレンズアレイ210に固定されている。リブ部201の光軸方向における肉厚は、側壁202の副走査方向における肉厚よりも薄くなっている。射出成形時の温度分布の不均一に起因する側壁202の反りは、リブ部201を設けたことに起因する側壁部202の反りによって相殺される。【選択図】図2

Description

本発明は、光書き込み装置及び画像形成装置に関し、特に、光書き込み装置を構成するレンズアレイを保持するホルダーの寸法精度を向上させる技術に関する。
近年、光源としてLED(Light-Emitting Diode)やOLED(Organic LED)を用い、結像光学素子としてレンズアレイを使用した光書き込み装置が開発されている。このような光書き込み装置では、光源と光学素子を保持するために長尺形状のホルダーが用いられる。ホルダーは、光学素子を囲繞する形で保持するためのスリットを有している。
画像形成装置への高解像度化の要請に応えるため、光書き込み装置には高い寸法精度が要求される。このため、上記ホルダーを製造する際には、例えば、剛性の高い金属材料に切削加工などの2次加工を施すことによって必要な寸法精度の確保が図られている。
特開2009−51028号公報
しかしながら、ホルダーに金属材料を用いると材料コスト並びに加工コストが高くなるという問題がある。
このような問題に対しては、金属材料よりも低コスト化が容易な樹脂材料を用いてホルダーを製造することが考えられる。コストダウンを目的としてホルダーに樹脂材料を用いる場合、射出成形によって形状成形する方法が一般的である。
金型を用いた射出成形を行う場合、スリット形状の部品は内側の排熱効率が悪く、樹脂に温度差が発生する為、内側に反りを発現しやすい。反りが発現すればホルダーの寸法精度が低下せざるを得ない。
図11(a)は、ホルダー1100の平面図である。図11(a)に示すように、ホルダー1100を射出成形にて形成する場合、スリット部1101の内壁を形成するための金型はホルダー1100に囲繞されるため排熱効率が悪く、温度低下に時間がかかる。中でもホルダー1100の長尺方向における両端部は金型が三方からホルダー1100に囲繞されるため特に排熱効率が悪い。このため、射出成形時にホルダー1100の内側と外側とで金型に温度差が発生し、この温度差に起因してホルダー1100を構成する樹脂材料の収縮量に差が生じる。
このような収縮差によって内部応力が発生した結果、例えば、図11(b)に示すような内反りが発生すると、ホルダー1100の長尺方向における端部と中央部とでスリット幅が異なってしまい、寸法精度が低下する。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、樹脂材料からなり高い寸法精度を有するホルダーを備えた光書き込み装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光書き込み装置は、複数の発光素子をライン状に配列した光源基板と、前記発光素子の出射光を被照射体上に結像させるレンズアレイと、前記光源基板とレンズアレイとを保持する長尺形状のホルダーを備え、前記ホルダーは、射出成形されてなり、前記レンズアレイを囲繞する状態で保持するための長尺形状のスリット部を有し、前記スリット部は、前記レンズアレイの光軸方向からの平面視における前記ホルダーの短尺方向に向かって、内壁面から突出する内側リブ部が、長尺方向における端部側から中央部側へ向かって延設されており、前記レンズアレイの光軸方向における前記内側リブ部の肉厚は、前記ホルダーの短尺方向における肉厚よりも薄いことを特徴とする。
このようなリブをホルダーに設ければ、射出成形時における金型の温度差に起因するホルダーの反りをリブ部に起因する反りと相殺することによってホルダーの寸法精度を高めることができる。
この場合において、前記ホルダーは、外壁面から短尺方向に突出する外側リブ部が、長尺方向における中央部に延設されており、前記レンズアレイの光軸方向における前記外側リブ部の肉厚は、前記ホルダーの短尺方向における肉厚よりも薄いのが望ましい。
また、短尺方向における一方の内壁面に設けられた前記内側リブ部は、他方の内壁面に設けられた前記内側リブ部と肉厚が異なっている、又は前記内側リブ部は、短尺方向における一方の内壁面のみに設けられているのが好適である。
また、前記ホルダーの射出成型に使用される金型の排熱効率が前記一方の内側リブ部側と前記他方の内側リブ部側とで異なる場合に、排熱効率が高い方の金型に接する内側リブ部の肉厚が、排熱効率が低い方の金型に接する内側リブ部の肉厚よりも薄くなっていてもよい。
また、短尺方向における一方の外壁面に設けられた前記外側リブ部は、他方の外壁面に設けられた前記外側リブ部と肉厚が異なっている、又は前記外側リブ部は、短尺方向における一方の外壁面のみに設けられていてもよい。
前記ホルダーの射出成型に使用される金型の排熱効率が前記一方の外側リブ部側と前記他方の外側リブ部側とで異なる場合に、排熱効率が高い方の金型に接する外側リブ部の肉厚が、排熱効率が低い方の金型に接する外側リブ部の肉厚よりも薄くなっていてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る光書き込み装置を備えることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 光書き込み装置100の主要な構成を示す断面斜視図である。 ホルダー200の形状を示す断面斜視図である。 ホルダー200の形状を示す三面図である。 (a)は平板部にリブ部を立設した樹脂部材を射出成形したときの温度分布を例示する断面図であり、(b)は冷却後に樹脂部材に発生する反りを例示する図である。 (a)は側壁202の内壁面上にリブ部201を立設したホルダー200を示す平面図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は側壁202の外壁面上にリブ部201を立設したホルダー200を示す平面図であり、(d)は(c)のC−C断面図である。 (a)はリブ部201が側壁203から離隔しているホルダー200の平面図であり、(b)はリブ部201が側壁203から離隔し且つ中央部まで延設されているホルダー200の平面図である。 (a)はリブ部201にレンズアレイ210が接着固定されているホルダー200の断面図であり、(b)は光軸方向下方側でスリット幅が拡幅されているホルダー200の断面図であり、(c)はリブ部201が光軸方向下方側に設けられ且つ側壁202にレンズアレイ210が直接接着固定されているホルダー200の断面図である。 (a)は光軸方向におけるリブ部201よりも下方であって側壁202の外壁面上に外側リブ部901が設けられているホルダー200の断面図であり、(b)は当該ホルダー200の平面図である。 (a)は2つのホルダー200a、200bが短尺方向に隣り合う金型を例示する平面図であり、(b)〜(c)は金型に短尺方向に非対称な温度差が生じることによって発生する反りを相殺するためのリブ部201及び外側リブ部901を例示する。 (a)は反りがないホルダーを例示する平面図であり、(b)は反りがあるホルダーを例示する平面図である。
以下、本発明に係る光書き込み装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、所謂タンデム方式のカラープリンター装置であって、画像形成ステーション101Y、101M、101C、101Kはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像を形成する。画像形成ステーション101Yは、感光体ドラム110Yの外周面を帯電装置111Yにて一様に帯電させ、光書き込み装置100Yは、OLED−PHであって、光書き込みによって静電潜像を形成する。
現像装置112YはY色のトナーを供給して静電潜像を現像し、1次転写ローラー113Yは感光体ドラム110Yの外周面上に担持されているY色のトナー像を中間転写ベルト102上に静電転写する。その後、クリーニング装置114Yは、感光体ドラム110Yの外周面上に残留するトナーを除去し、残留電荷を除電する。
画像形成ステーション101M、101C、101Kも同様の構成を備えており、同様の動作によってMCK各色のトナー像を形成する。YMCK各色のトナー像は、中間転写ベルト102上で互いに重なり合うように順次、静電転写され、カラートナー像が形成される。中間転写ベルト102は無端状のベルトであって、矢印A方向に回転走行しながら、カラートナー像を2次転写ローラー対103まで搬送する。
給紙カセット104には、記録シートSが収容されている。記録シートSは、カラートナー像の形成に合わせて1枚ずつ繰り出され、タイミングローラー105にて搬送タイミングを調整された後、2次転写ローラー対103まで搬送され、カラートナー像を静電転写される。その後、記録シートSは、定着装置106にてカラートナー像を熱定着され、排紙ローラー対107によって排紙トレイ108上に排出される。
[2]光書き込み装置100の構成
次に、光書き込み装置100の構成について説明する。
図2に示されるように、板金部材230の上面に光源基板220とホルダー200を接着固定し、更に、ホルダー200によってレンズアレイ210を保持した構成を備えており、主走査方向に長尺な形状になっている。光源基板220には発光素子221がライン状に配列されている。発光素子は、1列に配列されてもよいし、複数列が千鳥配列されてもよい。発光素子221は半導体LED(Light Emitting Diode)であってもよいし、有機LED(OLED: Organic LED)であってもよい。
ホルダー200は、平面視においてロの字型になっており、概ね均肉形態になっている。ホルダー200には、発光素子221の出射光を通過させたり、レンズアレイ210を保持したりするために、主走査方向に長尺なスリット部204が設けられている。
ホルダー200は主走査方向に長尺で、副走査方向に短尺になっており、主走査方向と副走査方向との双方に直交する光軸方向から見た平面視において、スリット部204を囲繞する側壁202、203を有している。側壁202は長尺方向に延び、側壁203は短尺方向に延びている。
図3に示されるように、ホルダー200には、側壁202の内壁面から突出するようにリブ部201が設けられている。リブ部201は長尺方向における端部から中央部側へ向かって延設されている。また、リブ部201の先端は、接着剤240によってレンズアレイ210に接着固定されている。レンズアレイ210は所謂ロッドレンズアレイであって、長尺方向に配列された2列のロッドレンズ211を集積して樹脂で固定したものである。レンズアレイ210としては、例えば、セルフォックレンズアレイ(SLA: Selfoc Lens Array。「セルフォック」及び「Selfoc」は日本板硝子株式会社の登録商標)を用いることができる。
図4は、ホルダー200の形状を示す三面図である。図4に示すように、リブ部201はスリット部204内の長尺方向端部から中央部に向かって延設されているが、長尺方向中央部には設けられていない。側壁202の肉厚w1は側壁203の肉厚w2に等しくなっている一方、リブ部201の肉厚w0は側壁202、203の肉厚w1、w2よりも小さくなっている。
[3]リブ部201による反りの抑制
次に、ホルダー200にリブ部201を設けることによってどのように反りが抑制されるか、について説明する。
射出成型品の反りは、樹脂の温度差に起因する収縮差を打ち消すように発生する。その為、長尺内側に反りが発生しやすいことが課題である。また、ベースとなる肉厚と付加するリブの比較において温度差が発生するような場合においても同様に反りが発現することが知られている。このメカニズムを利用し、金型起因で発生した温度差による反りに対し、リブにより逆方向に反りを発現させ、相殺することによって、全体の反りを低減させる。
例えば、本体部の肉厚が5mmでリブ部の肉厚が3mmである場合には、図5(a)に示すように、射出成型後の温度分布が平板501の中心部では高めになる一方、リブ部502は肉厚が薄いために早く冷却して温度が低めになる。
冷却速度にこのような差があるとリブ部502の方が早く固化するので、図5(b)に示すように、平板501がリブ部502を設けた方に凸に反る。このような特性を有する樹脂材料として、例えば、汎用のエンジニアリングプラスチックにガラス繊維等の強化剤を添加した配向性樹脂を用いることができるが、ガラス繊維を含まない樹脂でも同様の特性を有し得る。
また、汎用のエンジニアリングプラスチックとしては、液晶ポリマー樹脂やポリカーボネート、ポリカーボネートとABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂との合成樹脂、ポリカーボネートとポリスチレンとの合成樹脂などを用いることができる。
長尺スリット形状のホルダー200を形成するための金型に固有の問題である排熱効率の不均一に起因する反りに対して、この反りを相殺する反りを発生させるリブ部204を追加すれば、ホルダー200の反りを解消することができる。
図6は、リブ部の形成位置と反りとの関係を表す図である。図6(a)、(b)に示すように、ホルダー200の側壁202の内側面上にリブ部201を設けた場合には、一点鎖線610で示すような金型の温度差に起因する反りが、二点鎖線611で示すようなリブ部201に起因する反りと相殺することによって、ホルダー200の変形が防止される。
一方、図6(c)、(d)に示すように、ホルダー600の側壁602の外側面上にリブ部601を設けた場合には、一点鎖線620で示すような金型の温度差に起因する反りが、二点鎖線621で示すようなリブ部201に起因する反りを助長するので、ホルダー200の変形が更に顕著になる。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、リブ部201がホルダー200の長尺方向における端部から中央部へ延設されている場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、図7(a)に示すように、リブ部201は長尺方向における端部の側壁203から離隔していてもよい。また、上記実施の形態においては、リブ部201が長尺方向における端部から中央部に向かって延設されている場合を例にとって説明したが、図7(b)に示すように、端部側だけでなく中央部にもリブ部201を設けてもよい。
リブ部201の外形は短尺方向におけるレンズアレイ210の幅とスリット幅とによって制約されるものの、長尺方向におけるリブ部201の長さについては調節の自由度が高い。このため、射出成形の金型の温度差が大きい場合には、当該温度差に起因する反りが強くなるが、リブ部201を長くすれば、リブ部201に起因する反りを強くなるので、反りを相殺することができる。逆に、金型の温度差が小さい場合には、リブ部201を短くすればよい。
(2)上記実施の形態においては、リブ部201の肉厚が長尺方向における位置に関わらず一定である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、次にようにしてもよい。例えば、射出成形に用いる金型は側壁202、203にともに接する隅は排熱効率が低く、温度差が大きくなるので、金型の温度差に起因する反りが強くなる。
これに対して、長尺方向端部に近づくほどリブ部201の肉厚を薄くすれば、長尺方向端部に近いほどリブ部201が降温し易くなり、金型の温度差に起因する反りを相殺するための反りが強くなる。従って、ホルダー200の反りを精度よく防止することができる。同様に、金型の排熱効率がリブ部201の一部分と他の部分とで異なる場合に、排熱効率が高い方の金型に接する部分のリブ部201の肉厚を、排熱効率が低い方の金型に接する部分のリブ部201の肉厚よりも薄くすれば、ホルダー200の反りを精度よく相殺することができる。
(3)上記実施の形態においては、図8(a)に示すように、光軸方向においてホルダー200のスリット幅が一定である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。例えば、レンズアレイ210に対して光源基板220が幅広である場合には、図8(b)に示すように、光軸方向においてレンズアレイ210に対応する位置においてはホルダー200のスリット幅を狭くし、光源基板220に対応する位置においてはスリット幅を広くしてもよい。この場合においても、側壁202の肉厚w1、w1´よりもリブ部201の肉厚w0の方が薄くなっているのが望ましい。
更に、金型における温度分布を考慮して、図8(c)に示すように、リブ部201を光軸方向における低い位置に設けてもよい。また、発光素子221の出射光を感光体ドラム110の外周面上に結像させるために、レンズアレイ210を配設すべき位置が、光軸方向においてリブ部201と異なっている場合には、接着剤204を用いてホルダー200の側壁202の内壁面に直接、レンズアレイ210を接着固定してもよい。
(4)上記実施の形態においては、スリット部204内にのみリブ部201を設ける場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、更に側壁202の外壁面上にもリブ部201を設けてもよい。図9(a)に示すように、光軸方向におけるリブ部201よりも下方であって、かつ図9(b)に示すように、長尺方向(主走査方向)における中央部に外側リブ部901を設けると、二点鎖線911のような反りを発生させる力が生じる。
一方、金型の温度差に起因して、図11(b)にも例示したように、図9(b)の一点鎖線910のような反りを発生させる力が生じる。これらの反りが相殺することによって、ホルダー200の寸法精度が向上する。
側壁202の外壁面上に外側リブ部901を設ける場合も、側壁202の内壁面上にリブ部201を設ける場合と同様に、金型の排熱効率が外側リブ部901の一部分と他の部分とで異なる場合に、排熱効率が高い方の金型に接する部分の外側リブ部901の肉厚を、排熱効率が低い方の金型に接する部分の外側リブ部901の肉厚よりも薄くすれば、ホルダー200の反りを精度よく相殺することができる。
(5)上記実施の形態においては、ホルダー200の短尺方向においては射出成形時の金型の温度差が対称的である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。例えば、ホルダー200を射出成形によって形成する場合には、製造コストを低減するために1つの金型で複数のホルダー200をまとめて形成することが考えられる。
例えば、2つのホルダー200を1つの金型上で短尺方向に隣り合うようにして形成する場合には、図10(a)に示すように、短尺方向に隣り合うホルダー200a、200bに挟まれた部分は金型の排熱効率が低いので、ホルダー200a、200b毎の金型の温度差が短尺方向に非対称になる。温度差が短尺方向に非対称になると、ホルダー200の反りも短尺方向に非対称になる。
このように短尺方向に非対称な反りを相殺するためには、リブ部201、901の肉厚を非対称にすればよい。図10(b)、(c)は、向かってホルダー200の左側の金型とスリット部204内の金型との温度差が大きく、向かってホルダー200の右側の金型とスリット部204内の金型との温度差が小さい場合のリブ部201、901を例示する。また、図10(d)、(e)は、向かってホルダー200の左側の金型とスリット部204内の金型との温度差が大きく、向かってホルダー200の右側の金型とスリット部204内の金型との温度差が無い場合のリブ部201、901を例示する。
まず、図10(b)の例では、ホルダー200の左側の金型とスリット部204内の金型との温度差が大きく、側壁202aに反りを発生させる力が大きくなるため、リブ部201a、901aの肉厚を薄くして、反りを相殺するための力を大きくしている。
一方、ホルダー200の右側の金型とスリット部204内の金型との温度差が小さく、側壁202bに反りを発生させる力が小さいため、リブ部201b、901bの肉厚を厚くして、反りを相殺するための力を小さくしている。このようにすれば、ホルダー200に発生し得る反りの大きさに合わせてリブ部201、901の肉厚を調節するので、ホルダー200の反りを精度よく相殺することができる。
なお、図10(b)〜(e)は何れも短尺方向におけるリブ部201a、201bの基部から先端部までの長さが互いに等しく、外側リブ部901a、901bの基部から先端部までの長さが互いに等しい場合を例示している。しかしながら、リブ部の高さが必ずしも同一である必要はなく、ホルダー200の設置スペース等、必要に応じてリブ部の高さを非対称にしてもよい。
図10(c)の例では、図10(b)の例と同様に、左側のリブ部201aは肉厚が薄く、右側のリブ部201bは肉厚が薄くなっている。一方、図10(b)の例とは反対に、左側の外側リブ部901aは右側の外側リブ部901bよりも肉厚になっている。このように、光軸方向において異なった位置に配設されるリブ部201、901どうしで左右における肉厚の大小を異ならせてもよく、ホルダー200に発生し得る反りに合わせてリブ部201、901の肉厚を決定するのが望ましい。
図10(d)の例では、図10(b)の例と同様に、左側のリブ部201a、901aの肉厚を薄くしている。一方、ホルダー200の右側の金型とスリット部204内の金型とは温度差がなく、ホルダー200の側壁202bには反りが発生しない。従って、リブ部201、901によって反りを相殺する必要がないので、右側のリブ部201bは肉厚が厚くなっており、また、右側の側壁202aの外壁面には外側リブ部901bは設けられていない。
図10(e)の例でも、図10(b)の例と同様に、左側のリブ部201a、901aの肉厚が薄くなっている。また、図10(d)の例と同様に、ホルダー200の右の側壁202bについては反りを相殺する必要がないので、右側の側壁202bの内壁面上には光軸方向における上方のリブ部201bは設けられておらず、外壁面上には下方の外側リブ部901bは設けられていない。
このようにすれば、ホルダー200の短尺方向に非対称な反りを相殺して、寸法精度を高めることができる。
(6)上記実施の形態においては、画像形成装置1がタンデム方式のカラープリンター装置である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、タンデム型以外のカラープリンター装置であってもよいし、モノクロプリンター装置であってもよい。また、スキャナーを有する複写装置や、更にファクシミリ通信機能を有するファクシミリ装置といった単機能、これらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る光書き込み装置及び画像形成装置は、寸法精度の高いホルダーによってレンズアレイを保持することによって高画質を実現する装置として有用である。
1…………………画像形成装置
100……………光書き込み装置
200……………ホルダー
201、901…リブ部
202、203…側壁
204……………スリット部
210……………レンズアレイ
220……………光源基板
230……………板金部材
240……………接着剤

Claims (7)

  1. 複数の発光素子をライン状に配列した光源基板と、
    前記発光素子の出射光を被照射体上に結像させるレンズアレイと、
    前記光源基板とレンズアレイとを保持する長尺形状のホルダーを備え、
    前記ホルダーは、射出成形されてなり、前記レンズアレイを囲繞する状態で保持するための長尺形状のスリット部を有し、
    前記スリット部は、前記レンズアレイの光軸方向からの平面視における前記ホルダーの短尺方向に向かって、内壁面から突出する内側リブ部が、長尺方向における端部側から中央部側へ向かって延設されており、
    前記レンズアレイの光軸方向における前記内側リブ部の肉厚は、前記ホルダーの短尺方向における肉厚よりも薄い
    ことを特徴とする光書き込み装置。
  2. 前記ホルダーは、外壁面から短尺方向に突出する外側リブ部が、長尺方向における中央部に延設されており、
    前記レンズアレイの光軸方向における前記外側リブ部の肉厚は、前記ホルダーの短尺方向における肉厚よりも薄い
    ことを特徴とする請求項1に記載の光書き込み装置。
  3. 短尺方向における一方の内壁面に設けられた前記内側リブ部は、他方の内壁面に設けられた前記内側リブ部と肉厚が異なっている、又は
    前記内側リブ部は、短尺方向における一方の内壁面のみに設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光書き込み装置。
  4. 前記ホルダーの射出成型に使用される金型の排熱効率が前記一方の内側リブ部側と前記他方の内側リブ部側とで異なる場合に、排熱効率が高い方の金型に接する内側リブ部の肉厚が、排熱効率が低い方の金型に接する内側リブ部の肉厚よりも薄くなっている
    ことを特徴とする請求項3に記載の光書き込み装置。
  5. 短尺方向における一方の外壁面に設けられた前記外側リブ部は、他方の外壁面に設けられた前記外側リブ部と肉厚が異なっている、又は
    前記外側リブ部は、短尺方向における一方の外壁面のみに設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の光書き込み装置。
  6. 前記ホルダーの射出成型に使用される金型の排熱効率が前記一方の外側リブ部側と前記他方の外側リブ部側とで異なる場合に、排熱効率が高い方の金型に接する外側リブ部の肉厚が、排熱効率が低い方の金型に接する外側リブ部の肉厚よりも薄くなっている
    ことを特徴とする請求項5に記載の光書き込み装置。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の光書き込み装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2016236715A 2016-12-06 2016-12-06 光書き込み装置及び画像形成装置 Active JP6862808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236715A JP6862808B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 光書き込み装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236715A JP6862808B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 光書き込み装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018089900A true JP2018089900A (ja) 2018-06-14
JP6862808B2 JP6862808B2 (ja) 2021-04-21

Family

ID=62564107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016236715A Active JP6862808B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 光書き込み装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6862808B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023079793A1 (ja) * 2021-11-05 2023-05-11 株式会社ヴィーネックス 光学ユニット及びこれを備えた光学ラインセンサ

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05228956A (ja) * 1992-02-20 1993-09-07 Polyplastics Co 細長い物品の製造方法
JPH07304067A (ja) * 1994-05-16 1995-11-21 Yazaki Corp ハウジングの反り変形防止構造
JPH09325202A (ja) * 1996-05-31 1997-12-16 Ricoh Co Ltd 長尺プラスチックレンズ
JP2000155281A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Ricoh Co Ltd 長尺プラスチックレンズ
JP2001180041A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Kyocera Corp 光プリンタヘッド
US20040228991A1 (en) * 2003-03-13 2004-11-18 James Goggin Hollow plastic article
JP2007021961A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Ricoh Co Ltd プラスチック成形品及びプラスチックレンズ
JP2009051028A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Jst Mfg Co Ltd 射出成型による変形を防止するためのコネクタ用ハウジングの構造およびこれを組み込んだコネクタ。
JP2009069672A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Ricoh Co Ltd プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置および画像形成装置
JP2014021432A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Oki Data Corp レンズホルダ、レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置及び読取装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05228956A (ja) * 1992-02-20 1993-09-07 Polyplastics Co 細長い物品の製造方法
JPH07304067A (ja) * 1994-05-16 1995-11-21 Yazaki Corp ハウジングの反り変形防止構造
JPH09325202A (ja) * 1996-05-31 1997-12-16 Ricoh Co Ltd 長尺プラスチックレンズ
JP2000155281A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Ricoh Co Ltd 長尺プラスチックレンズ
JP2001180041A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Kyocera Corp 光プリンタヘッド
US20040228991A1 (en) * 2003-03-13 2004-11-18 James Goggin Hollow plastic article
JP2007021961A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Ricoh Co Ltd プラスチック成形品及びプラスチックレンズ
JP2009051028A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Jst Mfg Co Ltd 射出成型による変形を防止するためのコネクタ用ハウジングの構造およびこれを組み込んだコネクタ。
JP2009069672A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Ricoh Co Ltd プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置および画像形成装置
JP2014021432A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Oki Data Corp レンズホルダ、レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置及び読取装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023079793A1 (ja) * 2021-11-05 2023-05-11 株式会社ヴィーネックス 光学ユニット及びこれを備えた光学ラインセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6862808B2 (ja) 2021-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7760224B2 (en) Exposure device and image forming apparatus with supporting member for focusing lens and light emitting element array
US8754918B2 (en) Optical scanner and image forming apparatus including same
US8902268B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
US10578779B2 (en) Micro lens array, optical writing device, and image forming device
US8184352B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP4557825B2 (ja) 画像形成装置
JP2009222934A (ja) 光走査装置・プラスチック光学素子・画像形成装置
JP6862808B2 (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
JP5026371B2 (ja) プラスチック光学素子、光走査装置、画像形成装置
US9864295B2 (en) Optical scanning device and cover attached to optical device
JP2013022837A (ja) 露光装置、画像形成装置、および露光装置の製造方法
CN108535977B (zh) 光写入装置以及图像形成装置
US8457530B2 (en) Plastic optical element, optical scanning device, and image forming apparatus
CN110083029B (zh) 光扫描装置和图像形成装置
JP6816473B2 (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
JP7358898B2 (ja) 走査光学装置
JP2016047630A (ja) 光学素子装置、光書き込みヘッド、画像形成装置、及び光学素子チップの製造方法
JP2008102380A (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2017154334A (ja) 露光装置、画像形成装置及び露光装置の製造方法
JP2006126506A (ja) 光走査装置、および画像形成装置
JP6398590B2 (ja) 光学装置
JP2015145916A (ja) 光走査装置およびそれを備える画像形成装置
JP2016122086A (ja) 光学装置及び画像形成装置
JP2018083373A (ja) 露光装置及び画像形成装置並びに露光装置の製造方法
JP2008216746A (ja) プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6862808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150