JP2018089244A - キャビネット - Google Patents
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Abstract
Description
このようなキャビネットの回転式収納ポケットは、扉の内面に収納部を固定して斜め外側に開放させて小物類等の収納物を出し入れする回転式収納ポケットには使用できなかった。
そのため、洗面台の使用時に使用者がカウンターの前で椅子に着座する場合、カウンター下側の空間において回転式収納ポケットや洗面ボウル裏面のバリ等から使用者の膝や足等を保護するための底板が設置されている。
本発明では、洗面ボウルの裏面がカウンターの下面から下方に突出しており、その交差部より前側に収納部を設置したため、扉と収納部を洗面ボウル裏面と干渉しないカウンターの下面により近接した位置に設置できる。そのため、収納部の下方の空間を大きく設定できて、使用者にとって使い勝手がよく意匠性も向上する。
なお、洗面ボウルはその上部がカウンターの上面と面一に装着されていてもよいしカウンターの上面の上方に突出して装着されていてもよい。
収納部が洗面ボウルの裏面の上端である傾斜開始部より前側に設置されているため、扉と収納部をよりカウンターの下面に近接した位置に設置できる。
また、平面視で収納部は洗面ボウルの裏面と重ならない位置に設置されていることが好ましい。
保護部材によって使用者の膝や足等を収納部や洗面ボウルの裏面のバリ等から保護できるため安全で使い勝手がよい。
図1及び図2は本発明の第一実施形態による洗面台1を示すものである。本実施形態による洗面台1はその上部に使用者の装飾品や小物等を載せるカウンター3が設置され、カウンター3に洗面ボウル4の下部が嵌め込まれている。洗面ボウル4の奥側には水栓5が設置されている。
カウンター3の前側において、その先端面の下部より奥側に引っ込んだ位置に前板9が設置されている。前板9の前面側にはストッパー部10が設置されている。ストッパー部10はその基部が前板9の裏面に係止されていて先端部10aが前板9の前側に湾曲して延びて閉鎖位置にある扉15の内面15aの上部に当接する位置にある。
前板9及びストッパー部10と底部11との間には回転式収納ポケット12が開閉可能に設置されている。カウンター3の下側に底部11を設置することで、洗面台1の前で使用者が椅子に着座した際に足や膝等が回転式収納ポケット12や洗面ボウル4の裏面4aに接触することを防止している。
内面15aの両側に設けたヒンジ部18及びステー19によって回転式収納ポケット12は回動可能であり、ストッパー部10の先端部10aに当接した閉鎖位置と斜め外側に回動した開放位置とに選択的に保持できる。また、内面15aの両側に設けたヒンジ部18及びステー19の間に収納部16が設置されている。図1に示す例では収納部16は扉15の長手方向に1つ設置されている。しかし、収納部16の長さを短くして2つまたは3つ以上設置してもよい。
図5に示す収納部16の閉鎖状態で第一面21aの上端部をなす扉側端部21aaは第二面21bの上端部をなす奥側端部21bbよりも高い位置にある。収納部16の上部の開口16aは対向する扉側端部21aa及び奥側端部21bbと両側部22の上端部22aとで構成されている。
扉15の閉鎖位置で収納部16の第一面21aの扉側端部21aaは、前板9やストッパー部10よりも下側の位置にある。第二面21bの奥側端部21bbは扉側端部21aaより低い位置にあって、回転式収納ポケット12を開放作動させた際に前板9やストッパー部10に接触しない回転軌跡を形成する。同様に、収納本体21の両側部22も開閉位置に関わらず前板9やストッパー部10に接触しないようにその上端部22aが凸曲面状に形成され、その両端部は扉側端部21aa、奥側端部21bbの一部を形成している。奥側端部21bbの高さが低いため、回転式収納ポケット12とその下の底部11をカウンター3により近い高さに設置できる。
収納本体21の第一面21aの裏面下部に設けた係合爪21dが係止部材23の係止受け部23bに係合し、第一面21aの裏面上部に設けた係合受け部21cに係止爪23aが係合することで、収納本体21が扉15の内面15aに取り付けられている。
なお、収納部16は係止部材23を設けずに直接扉15の内面15aに接着剤やねじ等で固定してもよい。
仕切部24は図3に示す例では収納本体21内に間隔を開けて2枚設置したが、設置枚数は任意に選択できる。また、収納本体21内に仕切部24を設置しなくてもよい。また、仕切部24の上端部24bは、収納本体21の扉側端部21aa側から奥側端部21bb側に向けて、収納部16の開閉位置に関わらず前板9やストッパー部10に接触しないように凸曲面状に形成されている。
そのため、回転式収納ポケット12は洗面ボウル4の裏面4aの配置形状の影響を受けることなく、カウンター3の下部に設置でき、回転式収納ポケット12とその下部の底部11はよりカウンター3に近接させた位置に配置されている。そして、底部11の下側における使用者の膝や足等が入る空間を床面との間に高く設置でき、底部11の底板11aの奥行方向長さを短くしても膝や足等が洗面ボウル4の裏面4aのバリ等に接触するおそれを抑制できる。換言すると、底部11の奥行方向長さは使用者の膝や足等が収納部16や洗面ボウル4の裏面4aに接触し得る範囲に設定すればよい。
図6は回転式収納ポケット12の閉鎖状態を示すものであり、扉15はカウンター3の下方で略垂直に起立して内面15aがストッパー部10の先端部10aに当接している。この状態で、収納部16はストッパー部10及び前板9と底部11との間の空間内で洗面ボウル4の裏面4aの前方に収納されている(図2参照)。しかも、収納本体21の第一面21aの扉側端部21aaはストッパー部10の下側にあり、第二面21bの奥側端部21bbは扉側端部21aaの奥側下方に位置している。この状態で、収納部16は底部11の底板11aに着座しているが、着座していなくてもよい。
しかも、収納本体21の両側部22や仕切部24は上端部22a、24bが凸曲面状に形成されているため、同様にストッパー部10や前板9に接触することなく外側に回動する。開放状態で、収納部16の上部の開口16aがカウンター3の前方に飛び出しており、収納部16内に小物類等を納めたり取り出したりすることができる。
しかしながら、扉15がストッパー部10の先端部10aに当接した際の衝撃等で収納部16内の小物類等の一部が奥側端部21bbから飛び出すことがあり得る。その場合でも、飛び出した小物類は底部11に落ちて起立部11bで停止させられ、床面に落下することはない。
しかも、底部11の奥行長さを短く設定できるため、収納部16から底部11に落ちた小物類を容易に拾い上げることができる。
図2において、第一実施形態では、洗面ボウル4の裏面4aに重ならない位置、即ち裏面4aの最上部である傾斜開始点aの前側(外側)位置に収納部16を設置する構成を有している。しかしながら、カウンター3の下面3bに設置する前板9及びストッパー部10、そしてその下側の収納部16及び底部11が洗面ボウル4の裏面4aに接触しない範囲であれば、平面視で洗面ボウル4の裏面4aに重なる位置に収納部16を設置してもよい。この場合の収納部16の設置可能範囲は、洗面ボウル4の裏面4aがカウンター3の下面3bから突出する際の傾斜角による。
その場合、開放位置にある収納部16の上部の開口16aがカウンター3の前側に突出するようにカウンター3の前面を形成することが好ましい。この場合、カウンター3は少なくとも洗面ボウル4の前面と同一位置になるまで短縮化可能である。
本変形例の場合でも、第一実施形態と同様の作用効果を得られる。
本第二実施形態による洗面台1Aでは、洗面ボウル4がカウンター3に嵌合されており、しかも洗面ボウル4の上面4bはカウンター3の上面3aと面一になるように一体に設定され、カウンター3の前面は洗面ボウル4よりも前方に延びている。そして、洗面ボウル4の裏面4aはカウンター3の下面3bから下方に突出しており、テーパ状をなす張り出し傾斜部4cと略平坦な面を形成する中央底部4dとを有している。そして、中央底部4dの奥側に設けた段部4eを介して排水管6に接続された構成を有している。
洗面ボウル4の裏面4aにおいて、張り出し傾斜部4cはカウンター3内の上端部の傾斜開始点aから中央底部4dとの境界をなす境界部bまで延びており、その中間にカウンター3の下面3bとの交差部cを有している。張り出し傾斜部4cはカウンター3の下面3bとの交差部cから下方に向けて奥側に突出している。
なお、図8に示す洗面台1Aではカウンター3の前面に前垂れは設けられていないが、前垂れを設けた場合、その下端部の水平方向延長線と洗面ボウル4の裏面4aとの交差部分が上述した交差部cに相当する。
そのため、本第二実施形態による洗面台1Aにおいて、回転式収納ポケット12の収納部16は洗面ボウル4の裏面4aに一部重なるが、重なる部分はカウンター3との交差部cより前側に設定されている。そのため、収納部16は裏面4aと干渉することなく上方のカウンター3側に寄せて設置できる。また、底部11もカウンター3により近い位置に設置できる。
図9において、洗面台1Bのカウンター3は一体形成された洗面ボウル4の前方に第二実施形態のものより長く延びている。洗面ボウル4の裏面4aの張り出し傾斜部4cがカウンター3の下面3bと交差する交差部cの前方に、裏面4aの傾斜開始点aが設置されている。
本変形例では、扉15の内面15aに固定された収納部16は、傾斜開始点aよりも前方に設置されている。そのため、本変形例においても、収納部16を洗面ボウル4の裏面4aと干渉することなく、よりカウンター3に寄せて上側に設置できる。
また、底部11は使用者の足や膝等を収納部16や洗面ボウル4の裏面から保護する保護部材に含まれる。
なお、洗面ボウル4の裏面4aの形状は上述した実施形態で示す張り出し傾斜部4cと中央底部4dを備えた断面略台形状のもの以外に、略半球状や略円錐状等、適宜の形状のものを採用できる。
好ましくは、裏面4aの傾斜開始点aより前側であること、即ち平面視で収納部16と裏面4aが重ならない条件を満たせば洗面ボウル4の裏面4aの形状がどのようなものであっても本発明を適用できる。
また、上述した各実施形態や変形例では洗面台1、1A、1Bに設けた各回転式収納ポケット12について説明したが、本発明は洗面台1、1A、1B等に限定されることなく、洗面化粧台、戸棚や机、システムキッチン、その他の回転式収納ポケット12を設置した収納台等の各種のキャビネットに適用できることはいうまでもない。
3 カウンター
3b 下面
4 洗面ボウル
4a 裏面
4b 上面
4c 張り出し傾斜部
4d 中央底部
9 前板
10 ストッパー部
11 底部
12 回転式収納ポケット
15 扉
15a 内面
16 収納部
16a 開口
21 収納本体
22 側部
24 仕切部
a 傾斜開始部
c 交差部
Claims (4)
- カウンターと、
前記カウンターに備えられた洗面ボウルと、
前記カウンターの下部に設置されていて回動して開閉可能な扉と、
前記扉の内面に固定された収納部とを備え、
前記収納部は前記洗面ボウルの裏面と前記カウンターの下面との交差部より前側に設置されていることを特徴とするキャビネット。 - 前記収納部は前記洗面ボウルの裏面の上端である傾斜開始部より前側に設置されている請求項1に記載されたキャビネット。
- 平面視で前記収納部は前記洗面ボウルの裏面と重ならない位置に設置されている請求項1または2に記載されたキャビネット。
- 前記収納部の下側には前記収納部を覆うと共に前記洗面ボウルの裏面の一部を覆う保護部材が設置されている請求項1または2に記載されたキャビネット。
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JP2016236862A JP6952458B2 (ja) | 2016-12-06 | 2016-12-06 | 洗面台 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200491792Y1 (ko) * | 2019-10-10 | 2020-06-04 | 김성수 | 회전 수납부가 설치된 싱크대 |
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