JP2018089035A - コンパクト容器 - Google Patents
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Abstract
Description
中敷シートは、容器本体の底面に固定され、その上面に被収容体が載置される下シート部と、ヒンジ部を介して下シート部に一体に連結されると共に、下シート部を上方から覆う上シート部と、を備えている。上シート部をヒンジ部回りに回転させて開操作することで、被収容体を使用することが可能とされている。
しかも、第1中敷部材の外周縁部が間隙部内に挿入されているので、中敷部材が底壁部から浮き上がり難く、内容器内から離脱(脱落)してしまうことを抑制することができる。これにより、中敷部材を底壁部上に安定に配置させることができ、中敷部材のセット位置の調整を安定して行うことができる。なお、第1中敷部材の外周縁部が間隙部内に挿入されているので、周方向に沿って延びる間隙部の形成範囲内(一定の角度範囲内)で中敷部材を周方向に移動させることができる。
そして、その後に第1中敷部材の上面に被収容体を載置してセットすることで、中敷部材を先ほど調整したセット位置で固定でき、該セット位置で使用し続けることができる。
この場合には、間隙部が環状に形成されているので、中敷部材のセット位置を調整する際に、中敷部材を例えば底壁部の面内で360度回転させることが可能となり、容器本体に対する中敷部材のセット位置の調整をさらに容易に行うことができる。
本実施形態では、上記共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向において蓋体6側を上方とし、容器本体4側を下方とする。また、容器軸O方向から見た平面視で、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。また、径方向のうちの一方向を前後方向L1といい、他方向を左右方向L2という。さらに、前後方向L1のうち後述する解除部材55側を前方とし、回転軸部45側を後方とする。
図示の例では、ガイド突起12は下シート部80よりも上方に僅かに突出している。ただし、ガイド突起12の上方への突出量は、この場合に限定されるものではなく、下シート部80の厚みと同程度であっても構わないし、下シート部80の厚み以下であっても構わない。また、ガイド突起12は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
底壁部10のうち前方に位置する部分には、上方に向けて突出すると共に窓孔13よりも後方に配置された隔壁部14が形成されている。隔壁部14は、左右方向L2に沿って延びた平板状に形成され、周壁部11と同等の高さを有するように上方に向けて延びている。なお、隔壁部14は、左右方向L2に沿った長さが、窓孔13の左右方向L2に沿った長さと同等となるように形成されている。
収容筒部30のうち容器軸O方向の中央よりも上方に位置する上側部分は、収容筒部30のうち前方に位置する部分及び後方に位置する部分を除いて、上方に向かうにしたがって僅かに拡径するように形成されている。これにより、収容筒部30のうち拡径した部分の内周面は、上方に向かうにしたがって径方向外側に僅かに傾斜した傾斜面30aとされている。
さらに図示の例では、間隙部35は、収容筒部30の全周に亘って延びる環状に形成されている。
図1及び図2に示すように、フランジ部31のうち前方に位置する部分には、後方に向けて平面視矩形状に窪む第1凹部36が形成されている。第1凹部36は、隔壁部14及び一対の連結壁部15の形状に対応して窪んでいる。
フランジ部31のうち後方に位置する部分には、前方に向けて平面視矩形状に窪む第2凹部37が形成されている。第2凹部37は、縦孔25の前方に位置するように形成されている。
図1〜図3に示すように、中皿8は例えば金属製とされ、平面視円形状に形成されると共に上方に開口した有頂筒状に形成されている。図示の例では中皿8は、後述する下シート部80の上面に載置された状態で、収容筒部30の下端部の内側に中敷シート7の後述する連結片81を介して嵌合されている。
なお、底壁部10には下シート部80よりも僅かに上方に突出したガイド突起12が形成されているので、中皿8はガイド突起12の上端面上に配置された状態で下シート部80の上面に載置されている。
蓋本体40は、合成樹脂材料により平面視円形状に形成され、収容部5を上方から塞ぐ有頂筒状の天壁部41と、天壁部41を径方向外側から囲む外郭筒部42と、天壁部41の下端部と外郭筒部42の内周面とを径方向に一体に連結する環状の連結板43と、を備え、容器本体4に対して左右方向L2に延びる回転軸線M回りに回転可能に連結されている。従って、蓋体6は回転軸線M回りに回転することで、容器本体4に対して離脱自在に組み合わされる。
連結板43は、外郭筒部42のうち容器軸O方向の中央に位置する部分に連結されている。これにより、天壁部41と外郭筒部42と連結板43との間には、上方に向けて開口すると共に外郭筒部42の全周に亘って延びた環状凹部48が形成されている。
ヒンジ脚部44は、左右方向L2に沿って配置された回転軸部45を介して外容器3の周壁部11に連結されている。
係合片50の下端部には、後方に向けて突出すると共に、容器本体4側に形成された第1係合突起21に対して離脱可能にアンダーカット嵌合される第2係合突起51が形成されている。第1係合突起21に対して第2係合突起51が下方から係合することによって、蓋体6は閉状態でロックされる。
解除部材55は、弾性材料によって形成され、係合片50よりも前方に配置されると共に窓孔13内に配置された操作壁部56と、操作壁部56から後方に向けて突設され、ガイド壁部20の傾斜面20a上に位置する解除突起57と、操作壁部56の下端部から後方に向けて突設され、窓孔13の下壁面に載置されるベース部58と、を備え、後方に向けて押し込み可能とされている。
なお、解除部材55は、後方に移動したときに、解除突起57の弾性復元変形によって、前方に向けて復元移動する。
なお、鏡60の取付方法としては、例えば接着剤や両面テープ等による接着、その他の方法による固着等が挙げられるが、特に限定されるものではない。図示の例では、鏡60は薄い円板状に形成されているが、この場合に限定されるものではなく、例えばシート状或いはフィルム状の鏡であっても構わないし、天壁部41の内面に金属反射膜を蒸着する方法等により鏡を設けても構わない。
ただし、鏡60は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
なお、化粧板70は必須な構成ではなく、具備しなくても構わない。
なお、中敷シート7のシート厚は間隙部35内に入り込み可能な厚さとされている。
よって、ガイド孔83及びガイド孔83は、底壁部10と下シート部80との間に設けられ、周方向への下シート部80の移動を許容し、且つ径方向への下シート部80の移動を規制するガイド部材84を構成する。
具体的には、下シート部80の外周縁部には、径方向外側に向けて突出した突起片85が周方向に間隔をあけて複数形成されている。突起片85は、周方向に沿って平面視円弧状に形成されていると共に、等間隔をあけて4つ形成されている。そして、図5及び図6に示すように、これらの突起片85が間隙部35内に径方向内側から挿入されている。
なお、突起片85の形状や個数は上述した場合に限定されるものではなく、適宜変更しても構わない。例えば突起片85を径方向外側に向けてさらに突出させ、収容筒部30よりも径方向外側に突出するように突起片85を間隙部35内に挿入しても構わない。
なお、連結片81は、屈曲する場合に限定されるものではなく、湾曲するように折曲がった状態で下シート部80と上シート部82とを連結しても構わない。
図示の例では、連結片81には、第1折曲部90、第2折曲部91、第3折曲部92及び第4折曲部93が、長手方向に沿って下シート部80側から上シート部82側に向けてこの順に配置されている。第1折曲部90は、連結片81と下シート部80との接続部分に形成されている。第4折曲部93は、連結片81と上シート部82との接続部分に形成されている。
図4に示すように中敷シート7を展開した状態において、連結片81の長手方向に沿った第1連結片95の距離は、中皿8の厚みに相当する距離とされている。また、中敷シート7を展開した状態において、連結片81の長手方向に沿った第2連結片96及び第3連結片97の距離は、互いに同等とされていると共に、第1連結片95の上記距離よりも短い距離とされている。
特に、連結片81の長手方向に沿った第1連結片95の距離が中皿8の厚みに対応していると共に、上シート部82が第1連結片95に対して直接接続されるのではなく、第2連結片96及び第3連結片97を介して第1連結片95に接続されているので、中皿8の上方を覆った状態で上シート部82を安定化させ易い。
特に、図3に示すように、中皿8と収容筒部30との間で第1連結片95が径方向に挟まれるので、中敷シート7を任意の方向にセットした位置で適切に位置決めすることが可能とされている。
また、操作片98、及び互い重ね合された第2連結片96及び第3連結片97は、収容筒部30の傾斜面30aに沿って配置されている。これにより、化粧用塗布具9は、第2連結片96、第3連結片97及び操作片98に干渉することなく、上シート部82の上面に安定に載置されている。
次に、上述したように構成されたコンパクト容器1を使用する場合について説明する。
この場合には、解除部材55を操作して蓋体6のロック状態(閉状態)を解除する。具体的には、図1に示す状態から操作壁部56を後方に向けて押圧し、解除部材55の全体を後方に移動させる。これにより、突起部をガイド壁部20の傾斜面20aに沿って弾性変形させながら後方に移動させることができ、第2係合突起51を下方から押し上げて第1係合突起21から離脱させることができる。
これにより、第1係合突起21と第2係合突起51との係合を解除することができ、蓋体6を開操作可能な状態とすることができる。
従って、先ほど取り出した化粧用塗布具9に中皿8に充填されている化粧料等を付着させて、例えば鏡60を見ながら化粧料等の塗布を行える。
この場合には、例えば図1〜図3に示す状態から化粧用塗布具9及び中皿8を取り出した状態にすることで、中敷シート7自体を周方向に移動させることが可能となる。これにより、中敷シート7を底壁部10の面内で容器軸O回りに自由に回転させることができ、容器本体4に対する中敷シート7のセット位置を任意で調整することができる。つまり、下シート部80と上シート部82とを連結している連結片81の位置を任意に調整することができ、例えば連結片81が右側に位置するように中敷シート7の向きを容器軸O回りに180度変えたセット位置に調整できる。
また、中敷シート7のセット位置を調整する際、ガイド孔83及びガイド突起12からなるガイド部材84によって、中敷シート7が径方向に移動することを規制できるので、中敷シート7を周方向にがたつき少なくスムーズに移動させることがきる。従って、中敷シート7のセット位置の調整を安定且つ精度良く行うことができる。
例えば、ガイド突起12の上方への突出量が下シート部80の厚み以下の場合には、中皿8と底壁部10との間で下シート部80を挟みこむことができ、下シート部80の周方向への移動を抑制できる。また、ガイド突起12の上方への突出量が下シート部80の厚と同程度の場合には、中皿8の底面と下シート部80との間の摺動抵抗を利用して、下シート部80の周方向への移動を抑制できる。
このように、収容筒部30と中皿8との間で第1連結片95を挟んで固定することに加え、中皿8の底面を利用して下シート部80の周方向への移動を抑制することができるので、コンパクト容器1の使用時に、中敷シート7の意図しない移動を効果的に抑制することができる。
例えば、下シート部80に周方向に沿って延びる平面視円弧状のスリット孔を周方向に間隔をあけて複数形成し、底壁部10に各スリット孔内に各別に挿通される円柱状のガイドピンを上方に向けて突設させても構わない。この場合であっても、下シート部80の周方向への移動を許容し、且つ径方向への下シート部80の移動を規制することが可能である。
例えば図9に示すように、収容筒部30の下端部のうち内側部分に間隙部35を形成し、収容筒部30の外側部分を底壁部10に対して上方から接触させても構わない。この場合であっても、間隙部35内に下シート部80の突起片85を径方向内側から挿入させることができるので、同様の作用効果を奏功させることができる。
ただし、上記実施形態のように、収容筒部30を径方向に貫通するように間隙部35を形成することで、突起片85を間隙部35内に深く挿入できるので、中敷シート7が内容器2内から離脱してしまうことを効果的に抑制することができ、好ましい。
いずれにしても、収容筒部30の下端部と底壁部10との間に、少なくとも収容部5側に開口する間隙部35が設けられていれば良い。
ただし、上記実施形態のように間隙部35を環状に形成することで、中敷シート7を容器軸O回りに360度回転させることが可能なので、中敷シート7のセット位置の調整を行い易く、好ましい。
2…内容器
3…外容器
4…容器本体
5…収容部
6…蓋体
7…中敷シート(中敷部材)
8…中皿(被収容体)
9…化粧用塗布具(被収容体)
10…外容器の底壁部
35…間隙部
80…下シート部(第1中敷部材)
81…連結片
82…上シート部(第2中敷部材)
84…ガイド部材
Claims (4)
- 被収容体が収容される収容部を有する筒状の内容器、及び前記内容器が収容された有底筒状の外容器を備える容器本体と、
前記容器本体に離脱自在に組み合わされ、前記収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、
前記内容器の内側に配置されると共に、前記容器本体と前記蓋体との間に配置された中敷部材と、を備え、
前記内容器の下端部と前記外容器における底壁部との間には、周方向に沿って延びると共に、少なくとも前記収容部側に開口した間隙部が設けられ、
前記中敷部材は、
前記底壁部上に配置され、上面に被収容体が載置される第1中敷部材と、
前記第1中敷部材に対して折り曲げ可能な連結片を介して一体に連結され、前記第1中敷部材を上方から覆う第2中敷部材と、を備え、
前記第1中敷部材は、前記底壁部に対して相対移動可能に前記底壁部上に配置されると共に、外周縁部が前記間隙部内に挿入されている、コンパクト容器。 - 請求項1に記載のコンパクト容器において、
前記底壁部と前記第1中敷部材との間には、前記内容器の周方向への前記第1中敷部材の移動を許容し、且つ前記内容器の径方向への前記第1中敷部材の移動を規制するガイド部材が設けられている、コンパクト容器。 - 請求項1又は2に記載のコンパクト容器において、
前記間隙部は、前記内容器の全周に亘って環状に形成されている、コンパクト容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のコンパクト容器において、
前記間隙部は、前記内容器を径方向に貫通するように形成され、前記内容器の下端開口縁と前記底壁部との間に配置されている、コンパクト容器。
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