JP2018088365A - 発光装置、表示装置および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配光特性を向上させることが可能な発光装置、表示装置および照明装置を提供する。【解決手段】第1発光素子領域および第2発光素子領域と、各発光素子領域に設けられた第1反射界面と前記第1反射界面に対向する光取出面と、前記第1発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第1発光層と、前記第2発光素子領域に設けられた第2発光層と、各々の発光素子層と、前記光取出面との間に設けられ、その反射が各々の発光の中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、前記第2反射界面と前記光取出面との間に設けられ、前記第1発光層の発光に対して弱め合い、前記第2発光層の発光に対して強め合うように構成された第3反射界面と、前記第3反射界面と前記光取出面との間に設けられ、前記第1発光層の発光に対して弱め合い、前記第2発光層の発光対して強め合うように構成された第4反射界面とを備えた発光装置。【選択図】図2A

Description

本開示は、有機エレクトロルミネッセンス(EL;Electro Luminescence)現象により発光する有機電界発光素子などを用いた発光装置、表示装置および照明装置に関する。
近年、有機EL素子を用いた発光装置の構造について、多数の提案がなされている(例えば特許文献1〜4)。有機EL素子を用いた発光装置は、例えば、表示装置や照明装置に適用される。
国際公開WO01/039554号パンフレット 特開2006−244713号公報 特開2011−159431号公報 特開2011−159433号公報
このような発光装置では、配光特性を向上させることが望まれる。
配光特性を向上させることが可能な発光装置、表示装置および照明装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る発光装置は、第1発光素子領域および第2発光素子領域と、第1発光素子領域および第2発光素子領域に設けられた第1反射界面と、第1反射界面に対向する光取出面と、第1発光素子領域の第1反射界面と光取出面との間に設けられた第1発光層と、第2発光素子領域の第1反射界面と光取出面との間に設けられた第2発光層と、第1発光層および第2発光層各々と、光取出面との間に設けられ、その反射が第1発光層および第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、第2反射界面と光取出面との間に設けられ、その反射が第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第3反射界面と、第3反射界面と光取出面との間に設けられ、その反射が第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第4反射界面とを備えたものである。
本開示の一実施の形態に係る表示装置は、発光装置および発光装置を画素毎に駆動する駆動素子を備え、この発光装置として、上記本開示の一実施の形態に係る発光装置を備えたものである。
本開示の一実施の形態に係る照明装置は、上記本開示の一実施の形態に係る発光装置を備えたものである。
本開示の一実施の形態に係る発光装置、表示装置および照明装置では、第3反射界面および第4反射界面での反射が、第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成されている。このように、第1発光素子領域と第2発光素子領域との間で、第3反射界面および第4反射界面での反射条件を異ならせることができるので、発光素子領域毎に、発光状態が調整される。
本開示の一実施の形態に係る発光装置、表示装置および照明装置によれば、第1発光素子領域と第2発光素子領域との間で、第3反射界面および第4反射界面での反射条件を異ならせるようにしたので、発光素子領域毎に、発光状態を調整することができる。よって、配光特性を向上させることが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の一実施の形態に係る発光装置の概略構成を表す断面図である。 図1に示した赤色有機EL素子の構成を表す断面図である。 図1に示した赤色有機EL素子の構成を表す断面図である。 図2Aに示した第1反射界面により反射された光の透過率を表す図である。 図3に、第1反射界面および第2反射界面により反射された光の透過率を重ねて表す図である。 図2Aに示した第2反射界面の他の例(2)を表す断面図である。 図2Aに示した第2反射界面の他の例(3)を表す断面図である。 図2Aに示した第1反射界面〜第3反射界面により反射された光の透過率を表す図である。 図7Aに示した縦軸の透過率を規格化して表す図である。 図2Aに示した第1反射界面〜第4反射界面により反射された光の透過率を表す図である。 図8Aに示した縦軸の透過率を規格化して表す図である。 図2Bに示した第1反射界面〜第4反射界面により反射された光の透過率を表す図である。 図9Aに示した縦軸の透過率を規格化して表す図である。 図1に示した発光装置の動作について説明するための断面図である。 図1に示した発光装置の視野角による色度の変化の一例を表す図である。 図1に示した発光装置の視野角による輝度の変化の一例を表す図である。 変形例1に係る赤色有機EL素子の概略構成を表す断面図である。 図13に示した赤色有機EL素子の分光反射率を表す図である。 変形例2に係る赤色有機EL素子の概略構成を表す断面図である。 図15に示した赤色有機EL素子の他の例(1)を表す断面図である。 図15に示した赤色有機EL素子の他の例(2)を表す断面図である。 図15に示した赤色有機EL素子の他の例(3)を表す断面図である。 変形例3に係る発光装置の概略構成を表す断面図である。 図1等に示した発光装置を適用させた表示装置の構成を模式的に表す断面図である。 図20に示した表示装置の他の例を表す断面図である。 図20に示した表示装置の構成を表すブロック図である。 図22に示した表示装置等が適用される電子機器の構成を表すブロック図である。 図1等に示した発光装置を適用させた照明装置の外観の一例を斜視的に表す図である。
本開示の実施の形態について図面を参照して以下の順に詳細に説明する。
1.実施の形態(第1〜第4反射界面を有する、上面発光型の発光装置の例)
2.変形例1(金属層を用いる例)
3.変形例2(第5反射界面を有する例)
4.変形例3(下面発光型の発光装置の例)
5.適用例1(表示装置および電子機器の例)
6.適用例2(照明装置の例)
<実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る発光装置(発光装置1)の要部の断面構成を表している。この発光装置1は基板11を有しており、基板11には赤色発光素子領域11R(第1発光素子領域)、緑色発光素子領域11Gおよび青色発光素子領域11B(第2発光素子領域)が設けられている。発光装置1は、赤色発光素子領域11Rに赤色有機EL素子10R、緑色発光素子領域11Gに緑色有機EL素子10G、青色発光素子領域11Bに青色有機EL素子10Bをそれぞれ有している。
赤色有機EL素子10R、緑色有機EL素子10Gおよび青色有機EL素子10Bは、基板11上に設けられている。赤色有機EL素子10Rは、基板11上に第1電極12、赤色発光層131Rを含む赤色有機層13R、半透明反射層14R、第1透明層15R、第2透明層16Rおよび第3透明層17Rをこの順に有している。緑色有機EL素子10Gは、基板11上に第1電極12、緑色発光層131Gを含む緑色有機層13G、半透明反射層14G、第1透明層15G、第2透明層16Gおよび第3透明層17Gをこの順に有している。青色有機EL素子10Bは、基板11上に第1電極12、青色発光層131Bを含む青色有機層13B、半透明反射層14B、第1透明層15B、第2透明層16Bおよび第3透明層17Bをこの順に有している。
赤色有機EL素子10Rは、赤色発光層131Rで発生した赤色波長域の光(赤色光LR)を、第3透明層17R側から出射するようになっている。緑色有機EL素子10Gは、緑色発光層131Gで発生した緑色波長域の光(緑色光LG)を、第3透明層17G側から出射するようになっている。青色有機EL素子10Bは、青色発光層131Bで発生した青色波長域の光(青色光LB)を、第3透明層17B側から出射するようになっている。発光装置1は、赤色発光層131R,緑色発光層131G,青色発光層131Bから出射された光を第1電極12と、第3透明層17R,第3透明層17G,第3透明層17Bとの間で、多重反射させて、光を取り出すように構成されている。即ち、発光装置1は、共振器構造を有する上面発光型の発光装置である。
基板11は、赤色有機EL素子10R,緑色有機EL素子10G,青色有機EL素子10Bを支持するための板状部材であり、例えば透明ガラス基板または半導体基板等により構成されている。基板11を可撓性基板(フレキシブル基板)により構成するようにしてもよい。
第1電極12は、アノード電極であるとともに、反射層としての機能も有している。第1電極12は、例えば、赤色発光素子領域11R、緑色発光素子領域11Gおよび青色発光素子領域11Bに共通して設けられている。第1電極12には、例えばアルミニウム(Al)およびその合金,白金(Pt),金(Au),クロム(Cr),またはタングステン(W)等の光反射性材料を用いることができる。第1電極12は、透明導電材料と、光反射性材料とを積層させて構成するようにしてもよい。第1電極12の厚みは、100nm〜300nmの範囲であることが好ましい。
赤色有機層13Rは、例えば第1電極12に近い位置から、正孔注入層、正孔輸送層、赤色発光層131R、電子輸送層および電子注入層をこの順に有している。緑色有機層13Gは、例えば第1電極12に近い位置から、正孔注入層、正孔輸送層、緑色発光層131G、電子輸送層および電子注入層をこの順に有している。青色有機層13Bは、例えば第1電極12に近い位置から、正孔注入層、正孔輸送層、青色発光層131B、電子輸送層および電子注入層をこの順に有している。
正孔注入層は、リークを防止するための層であり、例えばヘキサアザトリフェニレン(HAT)等により構成されている。正孔注入層の厚みは、例えば1nm〜20nmである。正孔輸送層は、例えばα−NPD〔N,N'-di(1-naphthyl)-N,N'-diphenyl-〔1,1'-biphenyl 〕-4,4'-diamine 〕により構成されている。正孔輸送層の厚みは、例えば15nm〜100nmである。
赤色発光層131R,緑色発光層131G,青色発光層131Bは、正孔と電子との結合により、所定の色の光を発するように構成されており、例えば、5nm〜50nmの厚みを有している。赤色発光層131Rは、赤色波長域の光を発するものであり、例えば、ピロメテンホウ素錯体がドーピングされたルブレンにより構成されている。このとき、ルブレンはホスト材料として用いられている。緑色発光層131Gは、緑色波長域の光を発するものであり、例えばAlq3(トリスキノリノールアルミニウム錯体)により構成されている。青色発光層131Bは、青色波長域の光を発するものであり、例えば、ジアミノクリセン誘導体がドーピングされたADN(9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン)により構成されている。このとき、ADNは、ホスト材料として、正孔輸送層上に例えば厚み20nmで蒸着され、ジアミノクリセン誘導体は、ドーパント材料として、相対膜厚比で5%ドーピングされる。
電子輸送層は、BCP(2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン)により構成されている。電子輸送層の厚みは、例えば15nm〜200nmである。電子注入層は、例えばフッ化リチウム(LiF)により構成されている。電子注入層の厚みは、例えば15nm〜270nmである。
半透明反射層14R,14G,14Bは、赤色有機層13R,緑色有機層13G,青色有機層13Bと、第1透明層15R,15G,15Bとの間に設けられている。半透明反射層14R,14G,14Bは、必要に応じて設けるようにすればよく、省略するようにしてもよい。半透明反射層14R,14G,14Bに代えて、透明反射層を設けるようにしてもよい。半透明反射層14R,14G,14Bは、その厚みが5nm以上であることが好ましく、例えば、マグネシウム(Mg),銀(Ag)またはこれらの合金により構成されている。この半透明反射層14R,14G,14Bが、第1電極12と対をなす第2電極(カソード電極)としての機能を有していてもよい。高い反射率を有する半透明反射層14R,14G,14Bを設けることにより、共振器構造の効果が高まり、光取出効率を向上させることができる。これにより、消費電力を抑え、また、赤色有機EL素子10R,緑色有機EL素子10G,青色有機EL素子10Bの寿命を延ばすこともできる。
第1透明層15R,15G,15B、第2透明層16R,16G,16Bおよび第3透明層17R,17G,17Bは、発光装置1の光取出側に設けられている。第1透明層15R,15G,15Bの厚みは、例えば30nm〜450nmであり、第2透明層16R,16G,16Bの厚みは30nm〜380nmであり、第3透明層17R,17G,17Bの厚みは、例えば500nm〜10000nmである。
第1透明層15R,15G,15B、第2透明層16R,16G,16Bおよび第3透明層17R,17G,17Bには、例えば透明導電材料または透明誘電体材料を用いることができる。透明導電材料としては、例えばITO(Indium Tin Oxide)および、インジウムと亜鉛との酸化物(IZO)等が挙げられる。透明誘電体材料としては、例えば酸化シリコン(SiO2),シリコンオキシナイトライド(SiON)または窒化シリコン(SiN)等が挙げられる。第1透明層15R,15G,15B、第2透明層16R,16G,16Bおよび第3透明層17R,17G,17Bは、第2電極(カソード電極)としての機能を有していてもよく、あるいは、パッシベーション膜として機能させるようにしてもよい。第1透明層15R,15G,15B、第2透明層16R,16G,16Bおよび第3透明層17R,17G,17Bをパッシベーション膜として機能させ、赤色発光層131R,緑色発光層131G,青色発光層131Bと第1透明層15R,15G,15Bとの間に第2電極(カソード電極)を設けるようにしてもよい。第1透明層15R,15G,15B、第2透明層16R,16G,16Bおよび第3透明層17R,17G,17Bには、MgFまたはNaFなどの低屈折率材料を用いることも可能である。
第3透明層17R,17G,17Bの上層には、1μm以上の層が設けられていることが好ましい。この1μm以上の層は、例えば透明導電材料、透明絶縁材料、樹脂材料またはガラス等により構成されている。空気により構成することも可能である。このような層を設けることにより、第1電極12と第3透明層17R,17G,17Bとの間で構成される共振器構造への外部からの干渉を防ぐことができる。
図2A,2Bを用いて赤色有機EL素子10R,緑色有機EL素子10G,青色有機EL素子10Bの共振器構造を説明する。
図2Aに示したように、赤色有機EL素子10Rは、基板11側から、第1反射界面S1R、第2反射界面S2R、第3反射界面S3R、第4反射界面S4Rおよび光取出面SDRをこの順に有している。第1反射界面S1Rと第2反射界面S2Rとの間には、赤色発光層131Rの発光中心ORが設けられている。換言すれば、互いに対向する第1反射界面S1Rと光取出面SDRとの間に赤色発光層131Rが設けられている。例えば、第1電極12は、第1反射界面S1Rを間にして赤色発光層131Rに対向し、第1透明層15Rは、赤色発光層131Rと光取出面SDRとの間に設けられている。
図2Bに示したように、青色有機EL素子10Bは、基板11側から、第1反射界面S1B、第2反射界面S2B、第3反射界面S3B、第4反射界面S4Bおよび光取出面SDBをこの順に有している。第1反射界面S1Bと第2反射界面S2Bとの間には、発光中心OBが設けられている。換言すれば、互いに対向する第1反射界面S1Bと光取出面SDBとの間に青色発光層131Bが設けられている。例えば、第1電極12は、第1反射界面S1B間にして青色発光層131Bに対向し、第1透明層15Bは、青色発光層131Bと光取出面SDBとの間に設けられている。
図示は省略するが、緑色有機EL素子10Gも、赤色有機EL素子10R,青色有機EL素子10Bと同様に、第1反射界面、第2反射界面、第3反射界面、第4反射界面および光取出面をこの順に有しており、第1反射界面と第2反射界面S2Bとの間には、発光中心が設けられている。即ち、赤色発光素子領域11R,緑色発光素子領域11G,青色発光素子領域11Bにわたって、第1反射界面、発光中心、第2反射界面、第3反射界面、第4反射界面および光取出面がこの順に設けられている。第1反射界面〜第4反射界面は、例えば屈折率差0.15以上を有する界面により形成されている。
第1反射界面S1Rは、例えば第1電極12と赤色有機層13Rとの界面である。第1反射界面S1Bは、例えば第1電極12と青色有機層13Bとの界面である。第1反射界面S1R,S1Bは、第1電極12の構成材料と赤色有機層13R,青色有機層13Bの構成材料との屈折率差により形成されている。例えば第1電極12を構成するアルミニウム(Al)の屈折率は0.73、消衰係数は5.91であり、赤色有機層13R,青色有機層13Bの屈折率は1.75である。第1反射界面S1Rは、発光中心ORから光学距離L11の位置に配置されている。第1反射界面S1Bは、発光中心OBから光学距離L21の位置に配置されている。
光学距離L11,L21は、赤色発光層131Rの発光スペクトルの中心波長λ1の光,青色発光層131Bの発光スペクトルの中心波長λ2の光を、第1反射界面S1R,S1Bと、発光中心OR,OBとの間における干渉によって強め合うように設定されている。
具体的には、光学距離L11,L21は、以下の式(1),(5),(9),(13)を満たすように構成されている。光学距離L11は例えば125nmであり、光学距離L21は例えば88nmである。
2L11/λ11+a1/(2π)=m1(ただし、m1≧0)・・・・・(1)
λ1−150<λ11<λ1+80・・・・・(5)
2L21/λ21+c1/(2π)=n1(ただし、n1≧0)・・・・・(9)
λ2−150<λ21<λ2+80・・・・・(13)

ただし、m1、n1:整数
λ1、λ11、λ2およびλ21の単位:nm
a1:第1発光層から出射された各波長の光が第1反射界面で反射する際の位相変化
c1:第2発光層から出射された各波長の光が第1反射界面で反射する際の位相変化
上記a1,c1は、第1電極12の構成材料の複素屈折率N=n0-jk(n0:屈折率、k:消衰係数)のn0、kと、赤色有機層13R,青色有機層13Bの屈折率とを用いて計算することができる(例えば、Principles of Optics, Max Born and Emil Wolf, 1974 (PERGAMON PRESS)などを参照)。各構成材料の屈折率は、分光エリプソメトリー測定装置を用いて測定することができる。
m1、n1の値が大きいといわゆるマイクロキャビティ(微小共振器)効果が得られないため、m1=0、n1=0であることが好ましい。例えば、光学距離L11は、以下の式(17),(18)を共に満たしている。
2L11/λ11+a1/2π=0・・・・・(17)
λ1−150=450<λ11=600<λ1+80=680・・・・・(18)
図3は、第1反射界面S1Rでの反射により得られる光の透過率(破線)を、赤色発光層131Rの発光スペクトル(実線)とともに表したものである。式(17)を満たす第1反射界面S1Rは、0次の干渉の位置に設けられているので、広い波長帯域にわたって、高い透過率を示す。このため、式(18)に示したように、λ11を中心波長λ1から大きくずらすことも可能である。
第2反射界面S2Rは、発光中心OR(赤色発光層131R)と光取出面SDRとの間に設けられ、例えば、薄膜の半透明反射層14Rにより形成されている。第2反射界面S2Bは、発光中心OB(青色発光層131B)と光取出面SDBとの間に設けられ、例えば、薄膜の半透明反射層14Bにより形成されている。第2反射界面S2R,S2Bは、赤色有機層13R,青色有機層13Bの構成材料と半透明反射層14R,14Bの構成材料との屈折率差により形成されている。例えば、赤色有機層13R,青色有機層13Bの屈折率は1.75であり、半透明反射層14R,14Bを構成する銀(Ag)の屈折率は0.13、消衰係数は3.96である。第2反射界面S2Rは、発光中心ORから光学距離L12の位置に配置されている。第2反射界面S2Bは、発光中心OBから光学距離L22の位置に配置されている。
光学距離L12,L22は、赤色発光層131Rの発光スペクトルの中心波長λ1の光,青色発光層131Bの発光スペクトルの中心波長λ2の光を、第2反射界面S2R,S2Bと、発光中心OR,OBとの間における干渉によって強め合うように設定されている。
具体的には、光学距離L12,L22は、以下の式(2),(6),(10),(14)を満たすように構成されている。光学距離L12は例えば390nmであり、光学距離L22は例えば230nmである。
2L12/λ12+a2/(2π)=m2・・・・・(2)
λ1−80<λ12<λ1+80・・・・・(6)
2L22/λ22+c2/(2π)=n2・・・・・(10)
λ2−80<λ22<λ2+80・・・・・(14)

ただし、m2、n2:整数
λ1、λ12、λ2およびλ22の単位:nm
a2:第1発光層から出射された各波長の光が第2反射界面で反射する際の位相変化
c2:第2発光層から出射された各波長の光が第2反射界面で反射する際の位相変化
上記a2,c2は、a1,c1と同様の方法で求めることができる。
m2、n2の値が大きいといわゆるマイクロキャビティ(微小共振器)効果が得られないため、m2=1、n2=1であることが好ましい。
図4は、図3に、第2反射界面S2Rでの反射により得られる光の透過率(一点鎖線)を加えたものである。第1反射界面S1Rおよび第2反射界面S2Rはともに、赤色発光層131Rで発生した光を、発光中心ORとの間で強め合うように構成されている。この増幅効果により、620nm付近に透過率のピークが発生する。
図5に示したように、半透明反射層14R,14Bを設けずに、第2反射界面S2R(または第2反射界面S2B)を、赤色有機層13R(または青色有機層13B)と第1透明層15R(第1透明層15B)との界面により形成するようにしてもよい。
図6に示したように、第1透明層15R(または第1透明層15B)と第2透明層16R(または第2透明層16B)との間に第4透明層(第4透明層18R)を設けて、この第4透明層18Rと第1透明層15Rとの界面により第2反射界面S2R(または第2反射界面S2B)を構成するようにしてもよい。
第3反射界面S3Rは、第2反射界面S2Rと光取出面SDRとの間に設けられ、例えば、第1透明層15Rと第2透明層16Rとの界面である。第3反射界面S3Bは、第2反射界面S2Bと光取出面SDBとの間に設けられ、例えば、第1透明層15Bと第2透明層16Bとの界面である。第3反射界面S3R,S3Bは、第1透明層15R,15Bの構成材料と第2透明層16R,16Bの構成材料との屈折率差により形成されている。例えば、第1透明層15R,15Bを構成する窒化シリコン(SiN)の屈折率は1.95であり、第2透明層16R,16Bを構成する酸窒化シリコン(SiON)の屈折率は1.65である。第1透明層15R,15Bは、屈折率2.0のIZOにより構成するようにしてもよい。第3反射界面S3Rは、発光中心ORから光学距離L13の位置に配置されている。第3反射界面S3Bは、発光中心OBから光学距離L23の位置に配置されている。第3反射界面S3R,S3Bは、第2反射界面S2R,S2Bから光学距離で450nm以下の位置に配置されていることが好ましい。第2反射界面S2R,S2Bと第3反射界面S3R,S3Bとの距離が大きいと共振器構造による効果が得られないためである。
図6に示したように、第3反射界面S3Rが、第4透明層18Rと第2透明層16Rとの界面であってもよい。
第4反射界面S4Rは、第3反射界面S3Rと光取出面SDRとの間に設けられ、例えば、第2透明層16Rと第3透明層17Rとの界面である。第4反射界面S4Bは、第3反射界面S3Bと光取出面SDBとの間に設けられ、例えば、第2透明層16Bと第3透明層17Bとの界面である。第4反射界面S4R,S4Bは、第2透明層16R,16Bの構成材料と第3透明層17R,17Bの構成材料の屈折率差により形成されている。第2透明層16R,16Bを構成する酸窒化シリコン(SiON)の屈折率は1.65であり、第3透明層17R,17Bを構成する窒化シリコン(SiN)の屈折率は1.95である。第4反射界面S4Rは、発光中心ORから光学距離L14の位置に配置されている。第4反射界面S4Bは、発光中心OBから光学距離L24の位置に配置されている。第4反射界面S4R,S4Bは、第2反射界面S2R,S2Bから光学距離で380nm以下の位置に配置されていることが好ましい。第2反射界面S2R,S2Bと第4反射界面S4R,S4Bとの距離が大きいと共振器構造による効果が得られないためである。
第3反射界面S3R,S3Bおよび第4反射界面S4R,S4Bは、例えば厚み5nm以上の金属薄膜を積層させて形成するようにしてもよい。
本実施の形態の発光装置1では、光学距離L13が、赤色発光層131Rの発光スペクトルの中心波長λ1の光を、第3反射界面S3Rと発光中心ORとの間における干渉によって弱め合うように設定されるとともに、光学距離L23は、青色発光層131Bの発光スペクトルの中心波長λ2の光を、第3反射界面S3Bと発光中心OBとの間における干渉によって強め合うように設定されている。
また、光学距離L14が、赤色発光層131Rの発光スペクトルの中心波長λ1の光を、第4反射界面S4Rと発光中心ORとの間における干渉によって弱め合うように設定されるとともに、光学距離L24は、青色発光層131Bの発光スペクトルの中心波長λ2の光を、第4反射界面S4Bと発光中心OBとの間における干渉によって強め合うように設定されている。
具体的には、光学距離L13,L23,L14,L24は、以下の式(3),(4),(7),(8),(11),(12),(15),(16)を満たすように構成されている。
2L13/λ13+a3/(2π)=m3+1/2・・・・・(3)
2L14/λ14+a4/(2π)=m4+1/2・・・・・(4)
λ1−150<λ13<λ1+150・・・・・(7)
λ1−150<λ14<λ1+150・・・・・(8)
2L23/λ23+c3/(2π)=n3・・・・・(11)
2L24/λ24+c4/(2π)=n4・・・・・(12)
λ2−150<λ23<λ2+150・・・・・(15)
λ2−150<λ24<λ2+150・・・・・(16)
ただし、m3、m4、n3、n4:整数
λ1、λ13、λ14、λ2、λ23およびλ24の単位:nm
a3:第1発光層から出射された各波長の光が第3反射界面で反射する際の位相変化
a4:第1発光層から出射された各波長の光が第4反射界面で反射する際の位相変化
c3:第2発光層から出射された各波長の光が第3反射界面で反射する際の位相変化
c4:第2発光層から出射された各波長の光が第4反射界面で反射する際の位相変化
上記a3,c3,a4,c4は、a1,c1と同様の方法で求めることができる。
詳細は後述するが、このように第3反射界面S3R,S3Bおよび第4反射界面S4R,S4Bでの反射条件を、赤色有機EL素子10Rと青色有機EL素子10Bとで異ならせることができるので、発光素子領域(赤色発光素子領域11R,緑色発光素子領域11G,青色発光素子領域11B)毎に、発光状態を調整することができる。
図7A,7Bは、赤色発光素子領域11Rの第1反射界面S1R〜第3反射界面S3Rでの反射により得られる光の透過率を表している。図7A,7Bでは、第1反射界面S1R〜第3反射界面S3Rでの反射により得られる光の透過率を実線で表し、第1反射界面S1Rおよび第2反射界面S2Rでの反射により得られる光の透過率を破線で表している。図7Bは、図7Aのピーク(波長620nm)の透過率を1とし、これをもとに規格化した透過率を縦軸に示している。第3反射界面S3Rでの反射が加わることにより、赤色発光層131Rで発生した光が弱められ、スペクトルの半値幅が広がっている。
図8A,8Bは、図7A,7Bに第4反射界面S4Rでの反射により得られる光の透過率を加えたものである。図8A,8Bでは、第1反射界面S1R〜第4反射界面S4Rでの反射により得られる光の透過率を実線で表し、第1反射界面S1R〜第3反射界面S3Rでの反射により得られる光の透過率を一点鎖線で表し、第1反射界面S1Rおよび第2反射界面S2Rでの反射により得られる光の透過率を破線で表している。第4反射界面S4Rでの反射が加わることにより、赤色発光層131Rで発生した光が更に弱められ、スペクトルの半値幅がより広がっている。このようにスペクトルのピーク近傍をなだらかにすることにより、角度による輝度および色相の急激な変化を抑えることができる。
図9A,9Bは、青色発光素子領域11Bの第1反射界面S1B〜第4反射界面S4Bでの反射により得られる光の透過率を表している。図9A,9Bでは、第1反射界面S1B〜第4反射界面S4Bでの反射により得られる光の透過率を実線で表し、第1反射界面S1B〜第3反射界面S3Bでの反射により得られる光の透過率を一点鎖線で表し、第1反射界面S1Bおよび第2反射界面SB2での反射により得られる光の透過率を破線で表している。図9Bは、図9Aのピーク(波長468nm)の透過率を1とし、この規格化した透過率を縦軸に示している。第4反射界面S4Bでの反射が加わることにより、青色発光層131Bで発生した光が強められ、ピークが大きくなっている。このように、急峻なピークをもたせることにより、光取出効率を高めることができる。また、色度点を向上させることも可能である。図9A,9Bでは、第1反射界面S1Bおよび第2反射界面S2Bで形成されるスペクトルのピークの位置と、第3反射界面S3Bおよび第4反射界面S4Bで形成されるスペクトルのピークの位置とを合わせるようにしたが、これらをずらすようにしてもよい。このようにすることで、共振器構造の効果が得られる波長帯域を拡大させ、また急峻な輝度および色相の変化を抑えることができる。
緑色有機EL素子10Gは、例えば青色有機EL素子10Bと同様に構成された、第1反射界面〜第4反射界面を有している。具体的には、第1反射界面〜第4反射界面が、緑色発光層131Gの発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成されている。
このような発光装置1は、基板11上に、第1電極12、有機層(赤色有機層13R,緑色有機層13G,青色有機層13B)、半透明反射層14R,14G,14B、第1透明層15R,15G,15B、第2透明層16R,16G,16Bおよび第3透明層17R,17G,17Bをこの順に形成することにより製造することができる。赤色有機層13R,緑色有機層13G,青色有機層13Bは、蒸着法によって形成してもよく、あるいは印刷によって形成するようにしてもよい。換言すれば、赤色有機層13R,緑色有機層13G,青色有機層13Bは印刷層であってもよい。第1透明層15R,15G,15B、第2透明層16R,16G,16Bおよび第3透明層17R,17G,17Bはそれぞれ共通層であり、赤色発光素子領域11R,緑色発光素子領域11Gおよび青色発光素子領域11Bにおいて、それぞれ同一の構成材料および同一の厚みで形成されていてもよい。
[作用、効果]
上記のような発光装置1では、赤色有機EL素子10R,緑色有機EL素子10G,青色有機EL素子10Bの各発光層(赤色発光層131R,緑色発光層131G,青色発光層131B)に第1電極12と第1透明層15R,15G,15Bを通じて駆動電流が注入されると、各発光層において正孔と電子とが再結合して励起子を生じ、発光が起こる。
図10に示したように、各発光層から出射された光は、第1反射界面(第1反射界面S1R,S1B)と第4反射界面(第4反射界面S4R,S4B)との間で多重反射され、光取出面(光取出面SDR,SDB)から取り出される。赤色有機EL素子10Rでは、赤色光LRが光取出面SDRから取り出され、緑色有機EL素子10Gでは、緑色光LGが光取出面から取り出され、青色有機EL素子10Bでは、青色光LBが光取出面SDBから取り出される。これら赤色光LR,緑色光LGおよび青色光LBの加法混色により、様々な色が表現される。
ところが、このような共振器構造を有する発光装置では、様々な構造が提案されているものの、配光特性を向上させることが難しい。
例えば、所望の波長の光が共振するように、透光性電極と反射性電極の間の膜厚を設定し、これにより発光効率を高める方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、有機層の膜厚を制御することにより、三原色(赤色、緑色、青色)の減衰のバランスをコントロールし、白色の色度点の視野角特性を高める試みもなされている(例えば特許文献4参照)。
しかし、このような共振器構造は、取り出される光のスペクトルに対して、半値幅の狭い干渉フィルタとして機能するので、光取出面を斜め方向から見た場合には、光の波長が大きくシフトする。このため、視野角によって発光強度の低下等が生じ、視野角依存性が高くなってしまう。
また、特許文献2では、視野角による色相変化を低減するための構造が提案されている。しかし、この構造は、単色に適用し、輝度の視野角依存性を低減することは可能かもしれないが、十分に広い波長帯域に適用することが困難である。適用可能な波長帯域を広げるために、反射率をあげることも考え得るが、この場合には、光取出効率が著しく低下する。
上記のように、共振器構造内の位置関係および発光位置等を調整することにより角度依存性を低減する方法が考え得るものの、この方法では調整が困難となる場合がある。例えば、各発光層から出射される光のスペクトルによって、屈折率の波長分散が生じる場合である。屈折率の波長分散では、構成材料の屈折率が各波長によって異なるため、赤色有機EL素子,緑色有機EL素子,青色有機EL素子間で、共振器構造の効果に差異が生じる。例えば、赤色有機EL素子では、取り出される赤色光のピークが急峻になり過ぎ、青色有機EL素子では、取り出される青色光のピークがなだらかになり過ぎる。このように、素子領域毎に共振器構造の効果が大きく異なると、輝度および色相の角度依存性が大きくなり、配光特性が低下する。
これに対して、発光装置1では、赤色発光層131Rで発生した光に対して、第3反射界面S3Rおよび第4反射界面S4Rが及ぼす影響と、青色発光層131Bで発生した光に対して第3反射界面S3Bおよび第4反射界面S4Bが及ぼす影響とが互いに異なっている。具体的には、赤色発光層131Rで発生した光および青色発光層131Bで発生した光は以下のようになる。
赤色発光層131Rで発生した光は、赤色発光層131Rの発光中心ORと赤色発光素子領域11Rの第3反射界面S3R,第4反射界面S4Rとの間における干渉によって弱められる。一方、青色発光層131Bで発生した光は、青色発光層131Bの発光中心OBと青色発光素子領域11Bの第3反射界面S3B,第4反射界面S4Bとの間における干渉によって強められる。
これにより、赤色発光素子領域11Rでは、光取出面SDRからピーク近傍がなだらかな赤色光LRが取り出され(図8A,8B参照)、青色発光素子領域11Bでは、光取出面SDBから急峻なピークを有する青色光LBが取り出される(図9A,9B参照)。したがって、赤色発光素子領域11Rの共振器構造の効果と、青色発光素子領域11Bの共振器構造の効果との違いが小さくなり、輝度および色相の角度依存性が小さくなる。よって、配光特性を向上させることができる。また、高い配光特性を有する発光装置1は、高い画品位を要する表示装置にも好適であり、表示装置の生産性を向上させることができる。
図11,12は、視野角特性の視野角特性を表したものである。図11は、視野角による色度の変化を表し、図12は、視野角による輝度の変化を表している。発光装置1は、45°の視野角においても、Δuv≦0.015、輝度60%以上を維持することができ、高画質を実現することができる。
以上のように、本実施の形態の発光装置1では、赤色発光素子領域11Rの第3反射界面S3Rおよび第4反射界面S4Rが、赤色発光層131Rで発生した光を弱め合うように設けられているのに対し、青色発光素子領域11Bの第3反射界面S3Bおよび第4反射界面S4Bが、青色発光層131Bで発生した光を強めあうように設けられている。これにより、素子領域毎に、共振器構造の効果を調整することができるので、配光特性を向上させることが可能となる。
また、広い波長帯域にわたって、高い光透過率が得られるので光取出効率を向上させることができる。これにより、消費電力を抑えることも可能となる。
なお、第3反射界面S3R,S3Bおよび第4反射界面S4R,S4Bを厚み5nm以上の金属薄膜を積層させて形成すると、広い波長帯域にわたって、高い光透過率を得ることが可能となる。
更に、半透明反射層14R,14G,14Bを設け、有機層(赤色有機層13R,青色有機層13B)と半透明反射層14R,14G,14Bとの界面により第2反射界面(第2反射界面S2R,S2B)を形成することにより、共振器構造の増幅効果を高め、光取出効率をより向上させることが可能となる。
加えて、発光装置1は、有機層(赤色有機層13R,青色有機層13B)が印刷層である場合に好適である。有機層は、乾燥工程を経ることなどによって、領域による厚みの大小が生じやすい。即ち、有機層に膜厚分布が生じやすい。発光装置1では、この膜厚分布に起因した、素子領域毎の共振器構造の効果の違いを調整することができる。
以下、本実施の形態の変形例について説明するが、以降の説明において上記実施の形態と同一構成部分については同一符号を付してその説明は適宜省略する。
<変形例1>
図13は、上記実施の形態の変形例1に係る赤色有機EL素子(赤色有機EL素子50R)の断面構成を模式的に表したものである。この赤色有機EL素子50Rでは、第2反射界面S2Rが、赤色有機層13Rと金属層51との界面により構成されている。この点を除き、赤色有機EL素子50Rは上記実施の形態の赤色有機EL素子10Rと同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
金属層51には、例えばマグネシウム(Mg),銀(Ag)またはこれらの合金により構を用いることができる。この金属層51の厚みは5nm以上であることが好ましい。このような金属層51を用いて第2反射界面S2Rを形成することにより、外光反射を抑えることができる。以下、これについて説明する。
図14は、金属層51を設けたときの、赤色発光素子領域11Rの分光反射特性を表している。金属層51とともに、カラーフィルタ(例えば後述の図21のカラーフィルタ層74)を設けることが好ましい。このカラーフィルタは、赤色発光素子領域11Rでは、赤色波長域の光を透過し、緑色波長域および青色波長域の光を吸収する。このように、カラーフィルタとともに金属層51を設けることにより、金属薄膜の消衰係数による多重反射が生じるので、外光反射を抑えることができる。よって、共振器構造による増幅効果と、外光反射の抑制効果とが同時に得られる。
例えば、緑色有機EL素子および青色有機EL素子(青色有機EL素子50B)にも、金属層51が設けられている。
<変形例2>
図15は、上記実施の形態の変形例2に係る赤色有機EL素子(赤色有機EL素子60R)の断面構成を模式的に表したものである。この赤色有機EL素子60Rでは、第1反射界面S1R〜第4反射界面S4Rに加えて、第5反射界面(第5反射界面S5R)を有している。この点を除き、赤色有機EL素子60Rは上記実施の形態の赤色有機EL素子10Rと同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
第5反射界面S5Rは、例えば、第2反射界面S2Rと第3反射界面S3Rとの間に設けられている。この第5反射界面S5Rは、例えば第1透明層15Rと第5透明層61との界面であり、第1透明層15Rの構成材料と第5透明層61の構成材料との屈折率差により形成されている。第5透明層61は、例えば、第1透明層15Rと第2透明層16Rとの間に設けられている。
図16〜図18は、赤色有機EL素子60Rの断面構成の他の例を表している。
図16に示したように、第5反射界面S5Rは、第3反射界面S3Rと第4反射界面S4Rとの間に設けられていてもよい。このとき、第5透明層61は、例えば、第2透明層16Rと第3透明層17Rとの間に設けられている。
図17に示したように、第5反射界面S5Rは、第4反射界面S4Rと光取出面SDRとの間に設けられていてもよい。このとき、第5反射界面S5Rは、第2反射界面S2Rから光学距離で1200nm以下の位置に配置されていることが好ましい。第2反射界面S2R,S2Bと第4反射界面S4R,S4Bとの距離が大きいと共振器構造による効果が得られないためである。第5透明層61は、例えば、第3透明層17R上に設けられている。
図18に示したように、第5反射界面S5Rは、複数設けられていてもよい。例えば、第5反射界面S5Rが、第2反射界面S2Rと第3反射界面S3Rとの間および、第3反射界面S3Rと第4反射界面S4Rとの間に設けられていてもよい。あるいは、第2反射界面S2Rと第3反射界面S3Rとの間および、第4反射界面S4Rと光取出面SDRとの間であってもよく、第3反射界面S3Rと第4反射界面S4Rとの間および、第4反射界面S4Rと光取出面SDRとの間であってもよい(図示省略)。あるいは、3つ以上の第5反射界面S5Rを設けるようにしてもよい。
第5反射界面S5Rでの反射は、赤色発光層131Rの発光スペクトルの中心波長λ1に対して弱め合うように構成されていてもよく、あるいは、強め合うように構成されていてもよい。複数の第5反射界面S5Rがあるとき、その全てが赤色発光層131Rの発光スペクトルの中心波長λ1に対して弱め合うように構成されていてもよく、あるいは、強め合うように構成されていてもよい。複数の第5反射界面S5Rがあるとき、一部が赤色発光層131Rの発光スペクトルの中心波長λ1に対して弱め合うように構成され、他の一部が強め合うように構成されていてもよい。
例えば、緑色有機EL素子および青色有機EL素子(青色有機EL素子50B)にも、第5反射界面が設けられている。
第5反射界面S5Rを設けることにより、より共振器構造の効果を細かく調整することが可能となる。図15〜図18に示した第5反射界面S5Rを、複数組み合わせるようにしてもよい。
<変形例3>
図19は、上記実施の形態の変形例3に係る発光装置(発光装置1A)の断面構成を模式的に表したものである。この発光装置1Aは、下面発光型の発光装置であり、基板11上に、第3透明層17R,17B、第2透明層16R,16B、第1透明層15R,15B、有機層(赤色有機層13R,青色有機層13B)および第1電極12をこの順に有している。換言すれば、基板11側から、光取出面SDR、第4反射界面S4R、第3反射界面S3R、第2反射界面S2Rおよび第1反射界面S1Rがこの順に設けられている。この点を除き、発光装置1Aは上記実施の形態の発光装置1と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
<適用例1>
上記実施の形態等において説明した発光装置1,1Aは、例えば表示装置(後述の図20の表示装置2)に適用することができる。配光特性の高い発光装置1,1Aを表示装置に適用することにより、輝度および色相の角度依存性が小さくなり、高画質を実現可能となる。
図20は、発光装置1,1Aが適用される表示装置(表示装置2)の模式的な断面構成を表したものである。表示装置2は、アクティブマトリクス型の表示装置であり、駆動基板71を有している。表示装置2は、この駆動基板71と対向する封止基板72を有し、駆動基板71と封止基板72との間に、赤色有機EL素子10R(または赤色有機EL素子50R,60R),緑色有機EL素子10G,青色有機EL素子10B(または青色有機EL素子50B,60B)を有している。駆動基板71および封止基板72の外周部が封止剤73により封止されている。表示装置2では、例えば封止基板72側に画像が表示されるようになっている。表示装置2は、白黒表示であってもよく、カラー表示であってもよい。
駆動基板71は、画素毎に駆動素子としての薄膜トランジスタを有している。駆動基板71は、薄膜トランジスタとともに、各薄膜トランジスタを駆動するための走査線、電流供給線およびデータ線を有している。各画素の薄膜トランジスタには表示画素毎に対応した表示信号が供給され、この表示信号に応じて画素が駆動され、画像が表示される。
表示装置2には、図21に示したように、カラーフィルタ層74を設けるようにしてもよい。カラーフィルタ層74は、例えば、封止基板の一方の面(駆動基板71との対向面)に設けられている。カラーフィルタ層74には、例えば赤色,緑色,青色の各色に対応したカラーフィルタが画素毎に設けられている。
図22は、表示装置2の機能ブロック構成を表すものである。
表示装置2は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、映像として表示するものであり、上述した有機ELディスプレイの他にも、例えば液晶ディスプレイなどにも適用される。表示装置2は、例えばタイミング制御部21と、信号処理部22と、駆動部23と、表示画素部24とを備えている。
タイミング制御部21は、各種のタイミング信号(制御信号)を生成するタイミングジェネレータを有しており、これらの各種のタイミング信号を基に、信号処理部22等の駆動制御を行うものである。信号処理部22は、例えば、外部から入力されたデジタルの映像信号に対して所定の補正を行い、それにより得られた映像信号を駆動部23に出力するものである。駆動部23は、例えば走査線駆動回路および信号線駆動回路などを含んで構成され、各種制御線を介して表示画素部24の各画素を駆動するものである。表示画素部24は、有機EL素子(赤色有機EL素子10R,緑色有機EL素子10G,青色有機EL素子10B)と、有機EL素子を画素毎に駆動するための画素回路とを含んで構成されている。これらのうち、例えば、駆動部23が駆動基板71により構成されている。
(電子機器の例)
表示装置2は、様々なタイプの電子機器に用いることができる。図23に、電子機器3の機能ブロック構成を示す。電子機器3としては、例えばテレビジョン装置、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット型PC、携帯電話機、デジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラ等が挙げられる。
電子機器3は、例えば上述の表示装置2と、インターフェース部30とを有している。インターフェース部30は、外部から各種の信号および電源等が入力される入力部である。このインターフェース部30は、また、例えばタッチパネル、キーボードまたは操作ボタン等のユーザインターフェースを含んでいてもよい。
<適用例2>
上記実施の形態等において説明した発光装置1,1Aは、例えば照明装置(後述の図24の照明部410)に適用することができる。発光装置1,1Aは、卓上用もしくは床置き用の照明装置、または、室内用の照明装置など、あらゆる分野の照明装置の光源に適用することが可能である。
図24は、発光装置1,1Aが適用される室内用の照明装置の外観を表したものである。この照明装置は、例えば、有機EL素子(赤色有機EL素子10R,緑色有機EL素子10G,青色有機EL素子10B)を含んで構成された照明部410を有している。照明部410は、建造物の天井420に適宜の個数および間隔で配置されている。なお、照明部410は、用途に応じて、天井420に限らず、壁430または床(図示せず)など任意の場所に設置することが可能である。
これらの照明装置では、配光特性の高い発光装置1,1Aからの光により、照明が行われる。これにより、演色性に優れた照明を実現することができる。
以上、実施の形態および適用例を挙げて説明したが、本開示は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等で説明した数値、構造、形状、材料および作成方法等は、一例であり、これらと異なるものを用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、緑色有機EL素子10Gが、青色有機EL素子10Bと同様の共振器構造を有する場合について説明したが、緑色有機EL素子10Gは、赤色有機EL素子10Rと同様の共振器構造を有していてもよい。
尚、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
また、本開示は以下のような構成をとることも可能である。
(1)
第1発光素子領域および第2発光素子領域と、
前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた第1反射界面と、
前記第1反射界面に対向する光取出面と、
前記第1発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第1発光層と、
前記第2発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第2発光層と、
前記第1発光層および前記第2発光層各々と、前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、
前記第2反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第3反射界面と、
前記第3反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第4反射界面と
を備えた発光装置。
(2)
前記第1反射界面は、前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成されている
前記(1)記載の発光装置。
(3)
前記第1反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL11、前記第2反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL12、前記第3反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL13、前記第4反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL14、前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長をλ1としたとき、L11、L12、L13およびL14は以下の式(1)〜(8)を全て満たす
前記(2)記載の発光装置。
2L11/λ11+a1/(2π)=m1(ただし、m1≧0)・・・・・(1)
2L12/λ12+a2/(2π)=m2・・・・・(2)
2L13/λ13+a3/(2π)=m3+1/2・・・・・(3)
2L14/λ14+a4/2π=m4+1/2・・・・・(4)
λ1−150<λ11<λ1+80・・・・・(5)
λ1−80<λ12<λ1+80・・・・・(6)
λ1−150<λ13<λ1+150・・・・・(7)
λ1−150<λ14<λ1+150・・・・・(8)
ただし、m1、m2、m3、m4:整数
λ1、λ11、λ12、λ13およびλ14の単位:nm
a1:第1発光層から出射された各波長の光が第1反射界面で反射する際の位相変化
a2:第1発光層から出射された各波長の光が第2反射界面で反射する際の位相変化
a3:第1発光層から出射された各波長の光が第3反射界面で反射する際の位相変化
a4:第1発光層から出射された各波長の光が第4反射界面で反射する際の位相変化
(4)
m1=0、m2=1である
前記(3)記載の発光装置。
(5)
前記第1反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL21、前記第2反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL22、前記第3反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL23、前記第4反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL24、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長をλ2としたとき、L21、L22、L23およびL24は以下の式(9)〜(16)を全て満たす
前記(2)乃至(4)のうちいずれか1つに記載の発光装置。
2L21/λ21+c1/(2π)=n1(ただし、n1≧0)・・・・・(9)
2L22/λ22+c2/(2π)=n2・・・・・(10)
2L23/λ23+c3/(2π)=n3・・・・・(11)
2L24/λ24+c4/(2π)=n4・・・・・(12)
λ2−150<λ21<λ2+80・・・・・(13)
λ2−80<λ22<λ2+80・・・・・(14)
λ2−150<λ23<λ2+150・・・・・(15)
λ2−150<λ24<λ2+150・・・・・(16)
ただし、n1、n2、n3、n4:整数
λ2、λ21、λ22、λ23およびλ24の単位:nm
c1:第2発光層から出射された各波長の光が第1反射界面で反射する際の位相変化
c2:第2発光層から出射された各波長の光が第2反射界面で反射する際の位相変化
c3:第2発光層から出射された各波長の光が第3反射界面で反射する際の位相変化
c4:第2発光層から出射された各波長の光が第4反射界面で反射する際の位相変化
(6)
n1=0、n2=1である
前記(5)記載の発光装置。
(7)
更に、前記第2反射界面と前記第3反射界面との間、前記第3反射界面と前記第4反射界面との間および、前記第4反射界面と前記光取出面との間の少なくともいずれか1つに第5反射界面を有する
前記(1)乃至(6)のうちいずれか1つに記載の発光装置。
(8)
更に、前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられ、前記第1発光層および前記第2発光層を間にして互いに対向する第1電極および第2電極を有し、
前記第1電極は、前記第1反射界面を間にして前記第1発光層および前記第2発光層と対向し、
前記第2電極は、前記第1発光層および前記第2発光層と光取出面との間に設けられている
前記(1)乃至(7)のうちいずれか1つに記載の発光装置。
(9)
更に、基板を含み、
前記基板に近い位置から順に、前記第1電極と、前記第1発光層および前記第2発光層と、前記第2電極とが設けられている
前記(8)記載の発光装置。
(10)
更に、基板を含み、
前記基板に近い位置から順に、前記第2電極と、前記第1発光層および前記第2発光層と、前記第1電極とが設けられている
前記(8)記載の発光装置。
(11)
更に、前記第1発光層を含む第1有機層と、
前記第2発光層を含む第2有機層とを有する
前記(1)乃至(10)のうちいずれか1つに記載の発光装置。
(12)
前記第1発光層および前記第2発光層は印刷層である
前記(11)記載の発光装置。
(13)
更に、前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた半透明反射層または透明反射層を有し、
前記第2反射界面は、前記半透明反射層または前記透明反射層により形成されている
前記(1)乃至(12)のうちいずれか1つに記載の発光装置。
(14)
更に、前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた金属層およびカラーフィルタを有し、
前記第2反射界面は、前記第1有機層および前記第2有機層各々と、前記金属層との界面である
前記(11)または(12)記載の発光装置。
(15)
前記金属層の厚みは5nm以上である
前記(14)記載の発光装置。
(16)
発光装置および前記発光装置を画素毎に駆動する駆動素子を備え、
前記発光装置は、
第1発光素子領域および第2発光素子領域と、
前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた第1反射界面と、
前記第1反射界面に対向する光取出面と、
前記第1発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第1発光層と、
前記第2発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第2発光層と、
前記第1発光層および前記第2発光層各々と、前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、
前記第2反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第3反射界面と、
前記第3反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第4反射界面とを備えた
表示装置。
(17)
発光装置を備え、
前記発光装置は、
第1発光素子領域および第2発光素子領域と、
前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた第1反射界面と、
前記第1反射界面に対向する光取出面と、
前記第1発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第1発光層と、
前記第2発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第2発光層と、
前記第1発光層および前記第2発光層各々と、前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、
前記第2反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第3反射界面と、
前記第3反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第4反射界面とを備えた
照明装置。
1,1A…発光装置、2…表示装置、3…電子機器、10R,50R,60R…赤色有機EL素子、10G…緑色有機EL素子、10B,50B,60B…青色有機EL素子、11…基板、12…第1電極、13R…赤色有機層、13G…緑色有機層、13B…青色有機層、131R…赤色発光層、131G…緑色発光層、131B…青色発光層、14R,14G,14B…半透明反射層、15R,15G,15B…第1透明層、16R,16G,16B…第2透明層、17R,17G,17B…第3透明層、18R…第4透明層、21…タイミング制御部、22…信号処理部、23…駆動部、24…表示画素部、30…インターフェース部、51…金属層、61…第5透明層、71…駆動基板、72…封止基板、73…封止剤、74…カラーフィルタ層、S1R,S1B…第1反射界面、S2R,S2B…第2反射界面、S3R,S3B…第3反射界面、S4R,S4B…第4反射界面、S5R,S5B…第5反射界面、SDR,SDB…光取出面。

Claims (17)

  1. 第1発光素子領域および第2発光素子領域と、
    前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた第1反射界面と、
    前記第1反射界面に対向する光取出面と、
    前記第1発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第1発光層と、
    前記第2発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第2発光層と、
    前記第1発光層および前記第2発光層各々と、前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、
    前記第2反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第3反射界面と、
    前記第3反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第4反射界面と
    を備えた発光装置。
  2. 前記第1反射界面は、前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成されている
    請求項1記載の発光装置。
  3. 前記第1反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL11、前記第2反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL12、前記第3反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL13、前記第4反射界面と前記第1発光層の発光中心との光学距離をL14、前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長をλ1としたとき、L11、L12、L13およびL14は以下の式(1)〜(8)を全て満たす
    請求項2記載の発光装置。
    2L11/λ11+a1/(2π)=m1(ただし、m1≧0)・・・・・(1)
    2L12/λ12+a2/(2π)=m2・・・・・(2)
    2L13/λ13+a3/(2π)=m3+1/2・・・・・(3)
    2L14/λ14+a4/2π=m4+1/2・・・・・(4)
    λ1−150<λ11<λ1+80・・・・・(5)
    λ1−80<λ12<λ1+80・・・・・(6)
    λ1−150<λ13<λ1+150・・・・・(7)
    λ1−150<λ14<λ1+150・・・・・(8)
    ただし、m1、m2、m3、m4:整数
    λ1、λ11、λ12、λ13およびλ14の単位:nm
    a1:第1発光層から出射された各波長の光が第1反射界面で反射する際の位相変化
    a2:第1発光層から出射された各波長の光が第2反射界面で反射する際の位相変化
    a3:第1発光層から出射された各波長の光が第3反射界面で反射する際の位相変化
    a4:第1発光層から出射された各波長の光が第4反射界面で反射する際の位相変化
  4. m1=0、m2=1である
    請求項3記載の発光装置。
  5. 前記第1反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL21、前記第2反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL22、前記第3反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL23、前記第4反射界面と前記第2発光層の発光中心との光学距離をL24、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長をλ2としたとき、L21、L22、L23およびL24は以下の式(9)〜(16)を全て満たす
    請求項2記載の発光装置。
    2L21/λ21+c1/(2π)=n1(ただし、n1≧0)・・・・・(9)
    2L22/λ22+c2/(2π)=n2・・・・・(10)
    2L23/λ23+c3/(2π)=n3・・・・・(11)
    2L24/λ24+c4/(2π)=n4・・・・・(12)
    λ2−150<λ21<λ2+80・・・・・(13)
    λ2−80<λ22<λ2+80・・・・・(14)
    λ2−150<λ23<λ2+150・・・・・(15)
    λ2−150<λ24<λ2+150・・・・・(16)
    ただし、n1、n2、n3、n4:整数
    λ2、λ21、λ22、λ23およびλ24の単位:nm
    c1:第2発光層から出射された各波長の光が第1反射界面で反射する際の位相変化
    c2:第2発光層から出射された各波長の光が第2反射界面で反射する際の位相変化
    c3:第2発光層から出射された各波長の光が第3反射界面で反射する際の位相変化
    c4:第2発光層から出射された各波長の光が第4反射界面で反射する際の位相変化
  6. n1=0、n2=1である
    請求項5記載の発光装置。
  7. 更に、前記第2反射界面と前記第3反射界面との間、前記第3反射界面と前記第4反射界面との間および、前記第4反射界面と前記光取出面との間の少なくともいずれか1つに第5反射界面を有する
    請求項1記載の発光装置。
  8. 更に、前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられ、前記第1発光層および前記第2発光層を間にして互いに対向する第1電極および第2電極を有し、
    前記第1電極は、前記第1反射界面を間にして前記第1発光層および前記第2発光層と対向し、
    前記第2電極は、前記第1発光層および前記第2発光層と光取出面との間に設けられている
    請求項1記載の発光装置。
  9. 更に、基板を含み、
    前記基板に近い位置から順に、前記第1電極と、前記第1発光層および前記第2発光層と、前記第2電極とが設けられている
    請求項8記載の発光装置。
  10. 更に、基板を含み、
    前記基板に近い位置から順に、前記第2電極と、前記第1発光層および前記第2発光層と、前記第1電極とが設けられている
    請求項8記載の発光装置。
  11. 更に、前記第1発光層を含む第1有機層と、
    前記第2発光層を含む第2有機層とを有する
    請求項1記載の発光装置。
  12. 前記第1発光層および前記第2発光層は印刷層である
    請求項11記載の発光装置。
  13. 更に、前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた半透明反射層または透明反射層を有し、
    前記第2反射界面は、前記半透明反射層または前記透明反射層により形成されている
    請求項1記載の発光装置。
  14. 更に、前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた金属層およびカラーフィルタを有し、
    前記第2反射界面は、前記第1有機層および前記第2有機層各々と、前記金属層との界面である
    請求項11記載の発光装置。
  15. 前記金属層の厚みは5nm以上である
    請求項14記載の発光装置。
  16. 発光装置および前記発光装置を画素毎に駆動する駆動素子を備え、
    前記発光装置は、
    第1発光素子領域および第2発光素子領域と、
    前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた第1反射界面と、
    前記第1反射界面に対向する光取出面と、
    前記第1発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第1発光層と、
    前記第2発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第2発光層と、
    前記第1発光層および前記第2発光層各々と、前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、
    前記第2反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第3反射界面と、
    前記第3反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第4反射界面とを備えた
    表示装置。
  17. 発光装置を備え、
    前記発光装置は、
    第1発光素子領域および第2発光素子領域と、
    前記第1発光素子領域および前記第2発光素子領域に設けられた第1反射界面と、
    前記第1反射界面に対向する光取出面と、
    前記第1発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第1発光層と、
    前記第2発光素子領域の前記第1反射界面と前記光取出面との間に設けられた第2発光層と、
    前記第1発光層および前記第2発光層各々と、前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層および前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第2反射界面と、
    前記第2反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第3反射界面と、
    前記第3反射界面と前記光取出面との間に設けられ、その反射が前記第1発光層の発光スペクトルの中心波長に対して弱め合うとともに、前記第2発光層の発光スペクトルの中心波長に対して強め合うように構成された第4反射界面とを備えた
    照明装置。
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