JP2018086080A - アクセサリバンド - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワンタッチで色々な装着部位に合わせて長さが調節できるアクセサリバンドの実現と、基本的なアクセサリバンドを並列に装備することにより幅広バンドと同等効果が得られるようなアクセサリバンドの実現。
【解決手段】 本発明に係るアクセサリバンドにおいては、シリコン樹脂のような長尺平面形状の緩衝材からなるアクササリバンド中に永久磁石を、その磁極が表裏になるよう間隔をあけて複数個封入する。
【選択図】図1

Description

本発明はたとえばアクセサリバンドに係り、特に、手首や足首等に巻き付ける自在性を有したアクセサリバンドに関する。
現在、多くの女性が手首や足首あるいは首筋にアクセサリバンドを着用している。最近は女性ばかりでなく男性も同様のアクセサリを着用する例が多く、特にスポーツ選手や有名人が着用すると、同様の製品の売り上げが急拡大するといった傾向がみられる。
従来のアクセサリバンドは、手首用、足首用、頭部用、首筋用等、着用する部位によってバンドの長さを変えており、共通して用いることはできなかった。このため、特許文献1では、バンドの両端に2つの長孔を設け、ボタン方式の留め具で所望の長さに調整するとする技術思想が開示されている。しかし、長さ調整をする場合は、ボタン留め具を緩め、バンド端を引いて長さを合わせ、ボタン留め具を絞めるといった動作が必要で、ワンタッチというわけにはいかない。さらに、ボタン留め具が出っ張ると装着部位を圧迫したり、装着部位に傷をつけてしまったりする恐れがある。
特許文献2に開示される技術思想においては、腕時計のバンドや金属製のアクセサリバンドに良く用いられる方法で、バンドを構成する小ブロックをピンで連結して任意の長さのバンドを構成している。バンドを構成する為には小ブロックをつなぎ合わせるという煩雑な工程が必要なうえ、耐久性のため小ブロックを金属で作製すると、着用者に金属アレルギーを引き起こす恐れがある。
上記の特許文献1及び特許文献2に開示される技術思想において、アクセサリバンドの幅を広くしたい場合、複数のアクセサリバンドを並列に付けただけではバンド間を連結することができず、バンド間が広がってしまい、幅広バンドとは見えなくなってしまう。このため、新たに幅の広いアクセサリバンドを新規製作しなければならない。
実開平2−82913号公報 特開2005−312709号公報
上記のような現状技術上の問題点に鑑み、本発明は、面倒な調節機構なしに、ワンタッチで色々な装着部位に合わせて長さが調節できるアクセサリバンドを提供することをその課題とする。
また、基本的なアクセサリバンドを並列に装備することにより、幅広バンドと同等効果が得られるようなアクセサリバンドを提供することも別の課題とする。
上記のような各課題を解決するために、本発明のアクセサリバンドにおいては、
長尺平面状に形成された緩衝材と、
上記緩衝材中に両磁極が表裏になるよう間隔をあけて封入された複数の永久磁石と
を具備して構成される。
上記アクセサリバンドの緩衝材としては、シリコンゴムあるいはシリコン樹脂を用いるのが好適である。
上記態様においては、上記封入された複数の永久磁石の磁極がすべて同一方向に揃えられている構成としてもよい。
上記態様においては、上記緩衝材の上下面の少なくともいずれか一方に、断面がU字形の溝が刻設される構成としてもよい。
上記態様においては、上記緩衝材の側面形状が長尺中心線に対して対称的に凹凸形状をなす構成としてもよい。
上記態様においては、上記緩衝材の両端部分に封入される上記複数の永久磁石のうちの一部同士の間隔が上記緩衝材の上記両端部分以外の部分より密である構成としてもよい。
上記構成を有する本発明によれば、アクセサリバンド中に封入した永久磁石の吸引力によってバンドの固定ができ、バンドの重なり部分を調整することにより手首や足首、頭部等のバンドの長さの異なった部分にも簡単に装着することができる。
同様に、複数のアクセサリバンドを永久磁石の極性が反対になるよう並列に装着すれば、永久磁石の吸引力によって互いに引き合って密着する為、複数のアクセサリバンドを装着することにより幅広バンドと同等効果が得られる。
また、本発明の一態様に係る自在アクセサリバンドは、金属以外のシリコン樹脂のような緩衝材のみを用いていて、特別な留め具等を用いていないため、装着部位に傷をつけたり金属アレルギーを引き起こしたりすることもない。さらには、耐水性もあるため水中でも使用でき、水着着用時の腹部アクセサリバンド等、本発明による効果が適用できる幅広い応用分野が期待される。
さらに、バンド中に封入した永久磁石はバンドの固定に用いるばかりでなく、永久磁石から発生する磁力線により装着部位の血流を促進し、疲労回復等の効果も期待できる。
本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの溝部の断面図である。 本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの装着を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの装着を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの複数使用例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの複数使用例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの複数使用例を示す説明図である。 本発明の別の実施形態に係る自在アクセサリバンドの例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンドの構成を示す概略図であり、そのうち(a)は概略平面図、(b)は(a)のX−X断面図を表す概略断面図である。本発明の一実施形態に係る自在アクセサリバンド1は、図1のごとく、シリコン樹脂のような緩衝材によって平面状のバンド2が構成されてなり、バンド2中には間隔をあけて永久磁石3が封入されている。図1では永久磁石3が略等間隔に磁極方向を一定にして封入された例を示すが、本願発明は永久磁石の配置間隔が略等間隔に限定されるものではなく、たとえば部分的もしくは全体的に間隔を密/粗にしてもよく(図示しない)、いずれも本願の技術思想に包摂されるものである。
封入された永久磁石3の間隙の緩衝材の平面上下には緩衝材バンドを曲面に密着させるために、バンド長手方向と略直角に溝4が複数刻設されている。この溝4が複数設けられることで、バンド2がたとえば腕回りなどに沿って曲がり易くしている。
図2は、溝4の拡大断面図であって、そのうち(a)は概略平面図、(b)は(a)のX−X断面図を表す概略断面図であり、(b1)および(b2)は(b)の拡大図である。同図に示されるように、溝4の断面形状としては同図(b1)のごとくV字形とすることが簡単であるが、V字の先端部の鋭角部分から緩衝材が破断する恐れがある場合には、溝4の断面形状として同図(b2)のごとくU字形とすることが望ましい。
図3A、図3Bは、本発明の自在アクセサリバンド1の使用例を説明するための概略図である。図3Aはバンドを装着する部位が太い場合を示す図で、この場合にはバンド両端に封入された永久磁石3が2個重なり、互いの吸引力でバンドを固定している。図3Bは、装着する部位が細い場合を示す図であり、この場合には4個の永久磁石3が重なって吸引固定される。かくのごとく、本発明の自在アクセサリバンドによれば、色々な太さの部位に特別な長さ調整手順をとる必要なく、永久磁石3の吸引力によりワンタッチで装着することができる。
図4A、図4B、図4Cは、本発明の自在アクセサリバンドを複数用いて幅広アクセサリバンドを構成する様子を示す説明図である。図4Aは、図1のアクセサリバンドの一方5と、封入した永久磁石が逆極性の他方6とを並列に長手方向に沿って突き合わせるようにして並べて組み合わせた例を示している。図4Aの態様によれば、永久磁石の極性が互いに逆になるため、吸引しあって、両アクセサリバンド5、6が離れることなく幅広バンド状になる。
図4Bは、平面状バンドの側面に両バンド7、8がズレない様に互いに嵌めあう直線ジグザグ状に凹凸形状が設けられる態様を示した図である。図4Cは、同様の側面に互いに嵌めあう曲線ジグザグ凹凸形状が設けられた3本のバンド9、10、11が並列に並べられた様子を示した図である。もちろん、2、3本のバンドに限らず、複数のバンドを並列に組み合わせることにより任意の幅のアクセサリバンドを構成することができる。この際、バンドの固定方法は図3A、図3Bと同様で、任意の太さに装着固定することができる。
図1、図3A、図3B、図4A、図4B、図4Cにおける上記の説明では、緩衝材で構成される平面バンド中に磁極を揃えて略等間隔に永久磁石が封入される例を用いて説明したが、図5(a)のごとく交互に磁極を変えたり、図5(b)のごとく永久磁石の間隔を不等間隔にしたり、あるいは図5(c)のごとくバンドの両端部のみに永久磁石を封入する等、色々なデザイン変化が考えられるが、それらはすべて本発明の技術思想に含まれるものである。
本発明に係る自在アクセサリバンドによれば、腕や足首あるいは腹部のような身体の各部の太さの異なる部位に簡単に適合させることができる。また、永久磁石による磁気吸着力を用いているためワンタッチで装着することができるうえ、複数の自在アクセサリバンドを並列使用することにより使用者の好みの幅やデザインのアクセサリバンドとすることもでき、新しいアクセサリ分野を創設することが可能となる。
また、本発明に係る自在アクセサリバンドは、アクセサリとしてばかりでなく、内蔵する永久磁石の磁力線により身体の血行を増進する効果を期待することもできる。特に、装着時に重なり合った永久磁石部分は磁束密度が高くなり、この部分を血行を促したい部位に位置させれば、より血行促進の向上効果が期待できる。
1…自在アクセサリバンド、2…バンド、3…永久磁石、4…溝、5〜11…アクセサリバンド

Claims (6)

  1. 長尺平面状に形成された緩衝材と、
    前記緩衝材中に両磁極が表裏になるよう間隔をあけて封入された複数の永久磁石と
    を具備することを特徴とするアクセサリバンド。
  2. 前記緩衝材はシリコンゴムあるいはシリコン樹脂によっていることを特徴とする請求項1記載のアクセサリバンド。
  3. 前記封入された複数の永久磁石の磁極がすべて同一方向に揃えられていることを特徴とする請求項1もしくは2記載のアクセサリバンド。
  4. 前記緩衝材の上下面の少なくともいずれか一方に、断面がU字形の溝が刻設されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載のアクセサリバンド。
  5. 前記緩衝材の側面形状が長尺中心線に対して対称的に凹凸形状をなすことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載のアクセサリバンド。
  6. 前記緩衝材の両端部分に封入される前記複数の永久磁石のうちの一部同士の間隔が前記緩衝材の前記両端部分以外の部分より密であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載のアクセサリバンド。
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