JP2018085670A - ヘッドホン - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカーユニットの背面側にバックチャンバーを規定し、大きな内部空間並びに空気室を構成するハウジングを備える場合にも、再生音質に優れ、品質の安定したヘッドホンを提供する。
【解決手段】ヘッドホンは、スピーカーユニット10と、収容したスピーカーユニットの音響放射側の背面側に設けられる内部空間2Sを規定するハウジング2と、を備える。ハウジングは、内部空間を規定する壁面部21Aとスピーカーユニットとの離隔距離が、スピーカーユニットの背面の中心付近で最も近接して短くなり、中心付近から外径方向に移るとともに長くなる凸状部20を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザーの耳に装着されて音声再生するヘッドホン並びにイヤホンに関し、特に、スピーカーユニットの背面側にバックチャンバーを規定するハウジングを備えるヘッドホンに関する。
ヘッドホンは、スピーカーユニットと、スピーカーユニットの背面側を囲むハウジングと、スピーカーユニットの前面側に設けられる耳接触部を備えている。ここでいうヘッドホンは、左右一対のハウジングがヘッドバンドなどで連結されているものだけでなく、ユーザーの耳にハウジングを直接支持させるイヤホンタイプのものや、ハウジングがマイク装置を備える所謂ヘッドセットを含んでいる。
このようなヘッドホンは、ハウジングに孔を開けることでハウジング内の空間を外部と連通させたものが知られている。下記特許文献1には、音響変換器(スピーカーユニット)の構造を変えることなく、音響変換器の背面側の音響等価回路を変えることによって低音域におけるレスポンスを改善することを目的として、音響変換器が取り付けられた筐体(ハウジング)が音響変換器の後面より出る音を外部に放出するためのダクト部を具備するものが記載されている。
また、ヘッドホンでは、スピーカーユニットの背面側を囲むハウジングに孔などを開口し、ハウジング内の空間と外部を連通させた場合、外部の雑音がハウジング内の空間に入りやすくなり、振動板や音響フィルタなどの通気性を有するスピーカーユニットの構成部材を通過して、ハウジング内に入った雑音がリスナーの耳に届くことになる。この場合、リスナーはスピーカーユニットが発する音とともに外部の雑音を聴くことになるので、スピーカーユニットの再生音を明瞭に聴くことができない問題が生じる。
下記特許文献2のヘッドホンでは、このような問題に対処することを課題の一例として、スピーカーユニットの背面側を囲むハウジング内の空間を外部に連通させた場合に、外部からの雑音をリスナーが聞こえにくくすることができること、等を目的として、ハウジングに内部空間と、内部空間とは別の空気室とが設けられ、耳接触部の内側の空間がリスナーの耳内と連通するとともに空気室及び内部空間を介して外部と連通しており、空気室が前記ハウジングの互いに対向する外周壁部と内周壁部で形成され、外周壁部には外部と連通する第1の孔部が形成され、内周壁部にはハウジングの内部空間に連通する第2の孔部が形成され、第1の孔部と第2の孔部とは互いに対向しないようにハウジングの外周部に沿った異なる位置にあることを特徴とするヘッドホンが記載されている。
上記の様に、ハウジングに孔を開けることでハウジング内の空間を外部と連通させるヘッドホンでは、ハウジングの構成がヘッドホンの再生音質に与える影響が大きい。スピーカーユニットが比較的に大きくなると、相対的にハウジングも大きくなるので、空気室及び内部空間を構成するハウジングが大きくなり、空気室での音響的な共振である定在波が発生する、あるいは、ハウジングを構成する部材が振動する、等の問題が発生しやすくなる。したがって、大きな空気室並びに内部空間を構成するハウジングを備える場合には、再生音質に優れ、品質の安定したヘッドホンを構成しにくいという問題がある。
特開平7−170591号公報 特許第5902202号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、スピーカーユニットの背面側にバックチャンバーを規定するハウジングを備えるヘッドホンに関し、大きな内部空間並びに空気室を構成するハウジングを備える場合にも、再生音質に優れ、品質の安定したヘッドホンを提供することにある。
本発明のヘッドホンは、スピーカーユニットと、収容したスピーカーユニットの音響放射側の背面側に設けられる内部空間を規定するハウジングと、を備え、 ハウジングは、内部空間を規定する壁面部とスピーカーユニットとの離隔距離が、スピーカーユニットの背面の中心付近で最も近接して短くなり、中心付近から外径方向に移るとともに長くなる凸状部を有する。
好ましくは、本発明のヘッドホンは、ハウジングの凸状部を含む壁面部が、スピーカーユニットの背面の中心付近で最も材厚が厚くなり、中心付近から外径方向に移るとともに薄くなるように形成されている。
また、好ましくは、本発明のヘッドホンは、ハウジングが、凸状部を備える第1ハウジング部材と、スピーカーユニットが取り付けられて第1ハウジング部材と連結されて内部空間を規定する第2ハウジング部材と、を含み、第1ハウジング部材が、外部と内部空間とを連通させる第1孔部を有する。
また、好ましくは、本発明のヘッドホンは、第1ハウジング部材および第2ハウジング部材が、内部空間とは別に設けられる空気室を隔てる内壁部を規定し、内壁部に空気室と内部空間とを連通させる第2孔部が形成され、第1孔部が空気室を介して外部と内部空間とを連通させる。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明のヘッドホンは、スピーカーユニットと、収容したスピーカーユニットの音響放射側の背面側に設けられる内部空間を規定するハウジングと、を備える。ハウジングの内部空間は、ハウジングの壁面部に囲われて規定され、スピーカーユニットの振動板の背面側の音響回路における音響容量として作用する。したがって、スピーカーユニットの背面側を覆うハウジングは、内部空間を規定する壁面部とスピーカーユニットとの離隔距離が大きくなれば、内部空間の体積が大きくなることになる。
本発明のヘッドホンのハウジングは、内部空間を規定する壁面部とスピーカーユニットとの離隔距離が、スピーカーユニットの背面の中心付近で最も近接して短くなり、中心付近から外径方向に移るとともに長くなる凸状部を有する。この離隔距離は、例えば、スピーカーユニットの磁気回路の後端部と、ハウジングの壁面部との断面距離と定義することができる。したがって、凸状部は、内部空間のほぼ中央部において、内部空間を狭くするようにスピーカーユニット側に突出する。その結果、ハウジングの内部空間の体積を比較的に小さくすることができ、内部空間における音響的な共振である定在波の発生を抑制することができる。また、凸状部は、スピーカーユニットの背面側に放射された音波を拡散させるので、内部空間において音圧レベル差の変化の分布が小さくなるように抑制することができ、再生音質に優れるヘッドホンを実現することができる。
ここで、ハウジングの凸状部を含む壁面部は、スピーカーユニットの背面の中心付近で最も材厚が厚くなり、中心付近から外径方向に移るとともに薄くなるように形成するのが好ましい。凸状部が形成されるスピーカーユニットの背面の中心付近で最も材厚が厚くなるようなダイキャスト成型などが可能なハウジング部材を用いれば、壁面部の剛性が向上するので、スピーカーユニットからの振動が伝わる場合にも、ハウジングの振動を抑制することができる。その結果、再生音質に優れ、品質の安定したヘッドホンを構成することができる。
ヘッドホンのハウジングは、凸状部を備える第1ハウジング部材と、スピーカーユニットが取り付けられて第1ハウジング部材と連結されて内部空間を規定する第2ハウジング部材と、を含むようにすることができる。第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを別の部材として構成すれば、それぞれ同じ又は別の適する材料を用いてハウジングを構成することができる利点がある。また、この第1ハウジング部材に外部と内部空間とを連通させる第1孔部を設ければ、スピーカーユニットの背面側を囲むハウジング内の空間を外部に連通させることができる。
さらに、ヘッドホンのハウジングは、第1ハウジング部材および第2ハウジング部材が、内部空間とは別に設けられる空気室を隔てる内壁部を規定し、内壁部に空気室と内部空間とを連通させる第2孔部が形成され、第1孔部が空気室を介して外部と内部空間とを連通させるようにしてもよい。ハウジングは、空気室及び内部空間を介して外部と連通するので、外部からの雑音をリスナーが聞こえにくくすることができる。また、大きな内部空間並びに空気室を構成するハウジングを備えていても、再生音質に優れるヘッドホンを構成することができる。
本発明のヘッドホンは、大きな内部空間並びに空気室を構成するハウジングを備える場合にも、再生音質に優れ、品質の安定したヘッドホンを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るヘッドホンの外観図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドホンユニットの具体的な構造を示した説明図である。 本発明の一実施形態に係る他のヘッドホンユニットの具体的な構造を示した説明図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドホンのハウジングの内部空間における音圧分布を示すグラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態によるヘッドホンについて説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるヘッドホン1について説明する図である。具体的には、図1は、ヘッドホン1の外観を示す斜視図である。なお、ヘッドホン1の形態は、本実施例の場合に限定されない。本発明の説明に不要な他のヘッドホン1の構成については、図示及び説明を省略する。
本実施例のヘッドホン1は、左右のヘッドホンユニット1A、1Bと、これらヘッドホンユニット1A、1Bを連結するヘッドバンド1Cを備えている。ヘッドホンユニット1A、1Bは、スピーカーユニットを収容するハウジング2と耳接触部3をそれぞれ備えている。ヘッドバンド1Cはハンガー1Dとの連結部にそれぞれ接続されており、ハンガー1D、1Dは各ハウジング2、2に連結されている。
ヘッドホン1には、ハウジング2の側部に(図示しない後述する)複数の孔部2aが設けられており、孔部2aによってハウジング2の内部空間が耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部と連通している。ヘッドホン1は、孔部2aによってハウジング2の内部空間によるコンプライアンス(音響容量)を調整でき、コンプライアンスが調整されることによって周波数特性、特に低音域の周波数特性を調整することができる。
図2および図3は、本発明の一実施形態に係るヘッドホン1の一方のヘッドホンユニット1Aにおいて、内部空間2Sおよび空気室30を含むハウジング2の具体的な構造を示した説明図である。図2は、ハウジング2において筐体部材21を用いる場合の内部構造を示した断面図である。また、図3は、ハウジング2において他の筐体部材21Dを用いる場合の具体例を示した断面図である。これらは、後述する凸状部20並びに20Dの具体的構成が相違する。
ヘッドホン1のヘッドホンユニット1A、1Bは、前述したように、スピーカーユニット10と、スピーカーユニット10の少なくとも背面側を囲むハウジング2と、スピーカーユニット10の前面側に設けられる耳接触部3を備えている。ヘッドホンユニット1A、1Bは、図2および図3に示すいずれのハウジング2も採用することができる。図2および図3において、略円形状のヘッドホンユニット1Aの中心軸O−O’は、略円形のスピーカーユニット10の中心軸とほぼ一致している。
スピーカーユニット10は、振動板11と、振動板11に連結されるボイスコイルと、ボイスコイルが配置される磁気ギャップを有する磁気回路13と、エッジを介して振動板11の外周部を支持するフレーム15を備えている。磁気回路13は、フレーム15に支持されて、さらに連結部材22に連結している。磁気回路13は、プレートと磁石とヨークを備えており、プレートとヨークの間に前述した磁気ギャップが形成されている。スピーカーユニット10の構成はこれに限らず、磁石とヨークとの間に磁気ギャップを形成するなど、各種の周知な形態を採用することができる。
ハウジング2は、スピーカーユニット10が連結される連結部材22とスピーカーユニット10の背面側を囲む筐体部材21又は21Dを備えている。筐体部材21又は21Dは、スピーカーユニット10の背面側に内部空間2Sを規定する壁面部21Aと、外周筒部21Bと面部21Cとを備える。さらに、それぞれの壁面部21Aは、凸状部20または凸状部20Dを備える。したがって、内部空間2Sは、凸状部20または凸状部20Dによっても規定される。
図2のハウジング2では、凸状部20が筐体部材21とは別部材で形成されて壁面部21Aの中心付近に連結されている。凸状部20は、単一峰の頂点が一つで裾野が広がって低くなる山のような形状の部材である。したがって、内部空間2Sにおいては、内部空間2Sを規定する凸状部20を含む壁面部21Aとスピーカーユニット10との離隔距離dが、スピーカーユニット10の背面の中心付近で最も近接して短くなり、中心付近からR方向で示す外径方向に移るとともに長くなる。凸状部20は、内部空間2Sのほぼ中央部において、内部空間2Sを狭くするようにスピーカーユニット10側に突出する。
一方で、図3のハウジング2では、壁面部21Aは、その中心付近において凸状部20Dが形成されるように、スピーカーユニット10の背面の中心付近で最もその材厚tが厚くなるように形成されている。したがって、内部空間2Sにおいては、同様に内部空間2Sを規定する凸状部20Dを含む壁面部21Aとスピーカーユニット10との離隔距離dが、スピーカーユニット10の背面の中心付近で最も近接して短くなり、中心付近からR方向で示す外径方向に移るとともに長くなる。凸状部20Dは、内部空間2Sのほぼ中央部において、内部空間2Sを狭くするようにスピーカーユニット10側に突出する。
筐体部材21又は21Dの外周筒部21Bには、ハンガー1Dが回転自在に取り付けられている。筐体部材21又は21Dと連結する連結部材22は、スピーカーユニット10を支持する支持部分22Aを備えている。支持部分22Aはハウジング2の内側に突出してスピーカーユニット10のフレーム15を支持している。連結部材22には、耳接触部3が取り付けられている。
耳接触部3は、環状の弾性部材と弾性部材を覆う被覆部材とで構成されている。耳接触部3は、スピーカーユニット10の音響放射側にてハウジング2の連結部材22に取り付けられている。耳接触部3はリスナーの耳に接触することで、ハウジング2の外部を耳接触部3の内側の空間(外部空間S1)と耳接触部3の外側における外部S2に区分けしている。耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1はリスナーの耳内と連通する空間である。耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2は、耳接触部3によって耳内の空間と区分けされている。
ヘッドホンユニット1A(1B)においては、ハウジング2の内部空間2Sは、耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1と連通している。具体的には、内部空間2Sは、ハウジング2を構成する筐体部材21又は21Dと、凸状部20又は凸状部20Dと、スピーカーユニット10が連結される連結部材22と、後述する孔形成部材23とを含んで構成されている。ハウジング2の内部空間2Sは、ハウジング2の連結部材22が備える開口部22Dを介して、耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1と連通している。また、スピーカーユニット10が通気性を有する振動板11等の構成部材を有する場合には、この通気性を有する構成部材を介して、ハウジング2の内部空間2Sは耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1と連通している。なお、開口部22Dは不織布などの通気性を有する部材で覆われていても構わない。
ハウジング2には、ハウジング2の内部空間2Sとは別に空気室30が設けられている。この空気室30は、ハウジング2の内側又はハウジングの外側に設けられていても構わない。例えば、ハウジング2の外部側におけるハウジング2の外周側面、ハウジング2の内部空間側におけるハウジング2の内周側面、又はハウジング2を構成する部材の内部に空気室が設けられている場合などが挙げられる。ハウジング2の内部空間2Sは、空気室30を介して耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2と連通している。本実施形態における空気室30は、ハウジング2の構成部材で形成されている。
すなわち、空気室30は、ハウジング2を構成する筐体部材21又は21Dと、スピーカーユニット10が連結される連結部材22と、後述する孔形成部材23とで構成されている。ハウジング2は、前述した空気室30を第1の空気室として、ハウジング2の内部空間2Sを第2の空気室として備える。筐体部材21又は21Dおよび連結部材22は、内部空間2Sと空気室30とを隔てる内壁部32を規定する。
その結果、ハウジング2は、壁部(側部)において、壁部の一部が2重構造を備えており、外側壁部31と内側壁部32を備えている。空気室(第1の空気室)30は、耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2に対面する外側壁部31とハウジング2の内部空間2Sに対面する内側壁部32の間に配置されている。外側壁部31は、第1の孔部2aを備え、図示の例ではハウジング2の外周側面である外周筒部21Bに設けられている。内側壁部32は、第2孔部2bが形成される孔形成部材23を備える。
孔形成部材23は、この内壁部32の厚み寸法t2よりも一辺の長さが長い略立方体状の部材であり、筐体部材21又は21Dと連結部材22とに挟持されて内壁部に固定される。本実施例では、孔形成部材23は、厚み寸法t2よりも長い所定の幅寸法、奥行き寸法、高さ寸法を有するブロック状の部材であり、奥行き方向に内部空間2Sと空気室30とを連通させる第2孔部2bが形成される。したがって、第2孔部2bは、内壁部32のみ寸法t2よりも全長が長い貫通孔を形成することができる。
孔形成部材23の第2孔部2bの長さを長くすることができると、ハウジング2の内部空間2Sおよび空気質30によるコンプライアンスを調整でき、コンプライアンスが調整されることによって周波数特性、特に低音域の周波数特性を調整することができる。本実施例の孔形成部材23には、3つの第2孔部2bが形成されている。孔形成部材23は、略立方体状の部材であるので、第2孔部2bを複数設けてその数を調整することにより、コンプライアンスの調整ができるようになる。
ハウジング2の筐体部材21又は21Dと連結部材22には、孔形成部材23が嵌合する切り欠き部が設けられて、孔形成部材23にもこの切り欠き部と嵌合する溝部が設けられる。孔形成部材23を内壁部32に強固に取り付けることができ、第2孔部2bの開口寸法および長さが安定しにくくなることを避けることができる。
図示の例では、ハウジング2は、連結部材22の構成部材と筐体部材21又は21Dの構成部材を接続して構成されている。空気室(第1の空気室)30は、連結部材22と筐体部材21又は21Dの接続位置の近傍に設けられる。詳細には、ハウジング2の径方向における、連結部材22と筐体部材21又は21Dの接続位置に設けられている。また、空気室30は、連結部材22の一部と筐体部材21又は21Dの一部とで構成される、又は連結部材22全体と筐体部材21又は21D全体とで構成されていても構わない。
連結部材22は、スピーカーユニット10をハウジング2に支持する支持部分22Aと、スピーカーユニット10の音響放射面に対向した保護部分22Bとを備えている。保護部分22Bには、スピーカーユニット10の振動板11が露出する開口部22Cが規定される。支持部分22Aおよび保護部分22Bはそれぞれ開口部22Dを有する。開口部22Dは、ハウジング2の内部空間2Sと外部空間S1とを連通させている。
図示の例では、連結部材22には、空気室30の一部が形成されている。連結部材22は内側壁部32が内部空間2S側に設けられている。ハウジング2側における内側壁部32には、孔形成部材23が筐体部材21又は21Dと連結部材22とに挟持されて内壁部32に固定される切り欠き部が設けられる。空気室30の一部は、連結部材22の外周部に沿って形成されている。図示の例では、空気室30の一部が連結部材22に2箇所形成されている。
連結部材22の支持部分22Aは、スピーカーユニット10を支持しつつ、スピーカーユニット10の外周部と内側壁部32との間に設けられている。また、連結部材22の支持部分22Aは耳接触部3に対面する側に配置されている。また、耳接触部3と支持部分22Aとの間には間隙22Dが設けられている。ハウジング2の内部空間2S(第2の空気室)は、間隙22Dと支持部分22Aの開口部22Dを介して、耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1と連通する。このような間隙22Dを設けることで、連結部材22の支持部分22Aが耳接触部3に覆われていても、第2の空気室(内部空間2S)と耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1とを連通させることができ、低音域での音響特性を改善することができる。
一方、空気室30(第1の空気室)は、ハウジング2の内部空間2Sからハウジング2の外部S2に向かう方向(外径方向R)において、支持部分22Aの開口部22Cに対してハウジング2の外部側に設けられている。空気室30をスピーカーユニット10に対してハウジング2の外部側に設けることで、ハウジング2側の空間を省スペース化でき、スピーカーユニット10をできるだけ大型化することができる。
ヘッドホン1は、空気室30を第1の空気室とすると、内側壁部32とスピーカーユニット10との間には、第2の空気室(内部空間2S)が設けられている。この第2の空気室(内部空間2S)は、第1の空気室(空気室30)を介して耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S1と連通している。また、第2の空気室(内部空間2S)は、連結部材22の開口部22D又はスピーカーユニット10の通気性を有する構成部材を介して耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1と連通している。
図示の形態例では、空気室30は、ハウジング2の外周部に沿って延在している。空気室30から耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2に連通する第1の孔部2aの位置と、空気室30からハウジング2の内部空間2S(第2の空気室)内に連通する第2の孔部2bの位置とが対向しないように、第1の孔部2aと第2の孔部2bの位置はハウジング2の外周部に沿って異なっているのが好ましい。これによると、耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2からハウジング2内に入り込む雑音は、空気室30の壁部に反射して、雑音の音波としての伝播経路は屈折される。すなわち、雑音が空気室30内での反射等によってハウジング2の内部空間2S(第2の空気室)内へ侵入することを抑制することができる。
このような形態例を備えるヘッドホン1は、ハウジング2の内部空間2Sを耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2と連通させていることで、スピーカーユニット10に対するハウジング2側における空間の大きさを実質的に拡大させることができ、スピーカーユニット10の低音域特性を改善することが可能になる。その際に、耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2からハウジング2の内部空間内に雑音が入り込むが、雑音の伝播経路上における、耳接触部3の外側におけるハウジング2の外部S2とハウジング2の内部空間との間に第1の空気室(空気室30)を設けることで、耳接触部3の内側におけるハウジング2の外部空間S1に伝播する雑音を低減させることができる。これによって、ヘッドホン1の遮音性を向上させることができる。
なお、ヘッドホン1において、ハウジング2は、筐体部材21又は21Dと連結部材22とに挟持されて固定される(図示しない)孔形成部材により第1孔部2aを形成するようにしてもよい。この孔形成部材をハウジング2の筐体部材21又は21Dの外部と空気室とを隔てる外壁部31に設けることで、第1孔部2aを形成することができる。孔形成材部は、外壁部31の厚み寸法t1よりも一辺の長さが長い略立方体状の部材にすることができる。孔形成材部は、筐体部材21又は21Dと連結部材22とに挟持されて外壁部31に固定されるように構成するのが好ましい。筐体部材21又は21Dと連結部材22には、この孔形成部が嵌合する切り欠き部が設けられて、孔形成部材23にもこの切り欠き部と嵌合する溝部が設けられればよい。孔形成部材には、外部空間S2と空気室30とを連通させる外壁部31の寸法t1よりも全長が長い貫通孔である第1孔部2aが形成される。
上記の様に、ヘッドホン1において、再生音質を追求してスピーカーユニット10が、大きな振動板11および磁気回路13を備えるように大口径になり比較的に大きくなると、相対的にハウジング2も大きくなる。空気室2S及び内部空間30が大きくなると、空気室2Sでの音響的な共振である定在波が発生する、あるいは、ハウジング2を構成する筐体部材21又は21Dが振動する、等の問題が発生しやすくなる。本実施例のヘッドホン1では、内部空間2Sが凸状部20または凸状部20Dによって規定されるので、空気室2Sでの定在波の発生を抑制することができる。
図4は、ヘッドホン1のハウジング2の内部空間2Sにおける音圧分布を示すグラフである。具体的には、ハウジング2の内部空間2Sにおいて定在波が発生する周波数(本実施例では7700Hz)の場合に、右側の縦軸の灰色の濃淡に対応させるようにして、内部空間2Sでのそれぞれの位置での音圧レベルの分布を図示している。図4のグラフでは、内部空間2Sの軸対称な1/4部分のみを示し、他の部分は省略しているが、内部空間2Sにおいて音圧レベルの高い定在波の腹の位置と、音圧レベルの低い定在波の節の位置と、が分布していることが分かる。図4では、内部空間2Sを規定する壁面部21A、内壁部32、連結部材22、スピーカーユニット10の図示は、省略している。右側の縦軸に沿っている両端矢印は、グラフにおいて図示する音圧レベル値の範囲を示している。
図4(a)は、凸状部20Dを含む壁面部21Aにより内部空間2Sが規定される本実施例の場合であり、図4(b)は、凸状部20Dを含まない平板状の壁面部21Aにより内部空間2Sが規定される比較例の場合である。凸状部20Dを備える本実施例の場合には、内部空間2Sでの定在波が抑制されており、位置によって変化する音圧レベル値の分布が、約35dB〜約70dBの範囲程度に低い値になっている。一方で、凸状部20Dを備えない比較例の場合には、内部空間2Sでの定在波が抑制されず、位置によって変化する音圧レベル値の分布が、約45dB〜約90dBの範囲程度に高い値になっている。
本実施例の場合には、凸状部20Dを含む壁面部21Aにより内部空間2Sが規定されるので、凸状部20Dを含む壁面部21Aとスピーカーユニット10との離隔距離dが、スピーカーユニット10の背面の中心付近で最も近接して短くなり、中心付近から外径方向Rに移るとともに長くなる。したがって、凸状部20Dは、内部空間2Sのほぼ中央部において、内部空間2Sを狭くするようにスピーカーユニット10側に突出するので、内部空間2Sにおける音響的な共振である定在波の発生を抑制することができる。また、凸状部20Dは、スピーカーユニット10の背面側に放射された音波を拡散させるので、内部空間2Sにおいて音圧レベル差の変化の分布が小さくなるように抑制することができる。内部空間2Sにおける定在波を抑制できれば、ヘッドホン1の音圧周波数特性に定在波によるピーク・ディップが出現しにくくなり、再生音質が改善される。
さらに、本実施例の場合には、凸状部20Dを含む壁面部21Aは、スピーカーユニット10の背面の中心付近で最もその材厚tが厚くなるように形成されて、中心付近から外径方向に移るとともに薄くなるように形成されている。壁面部21Aを含む筐体部材21Dは、凸状部20Dが形成されるスピーカーユニット10の背面の中心付近で最も材厚tが厚くなるように、アルミニウム合金、マグネシウム合金、等の金属材料を用いてダイキャスト成型などの製造方法により形成することができる。あるいは、筐体部材21Dは、ABS樹脂、PP樹脂、等の樹脂材料を用いて形成してもよい。凸状部20Dが形成されることで壁面部21Aの剛性が向上するので、スピーカーユニット10からの振動が伝わる場合にも、ハウジング2の振動を抑制することができる。その結果、再生音質に優れ、品質の安定したヘッドホン1を構成することができる。
別部材で形成される凸状部20、および、スピーカーユニット10が取り付けられる連結部材22についても、アルミニウム合金、マグネシウム合金、等の金属材料を用いて形成してもよく、ABS樹脂、PP樹脂、等の樹脂材料を用いて形成してもよい。凸状部20と、筐体部材21又は21Dと、連結部材22とは、それぞれ同じ材料であってもよく、別の材料であってもよい。これらは、それぞれ同じ又は別の適する材料を用いてハウジング2を構成することができる利点がある。別部材で凸状部20を形成する場合には、凸状部20が取り付けられる筐体部材21の壁面部21Aは、剛性が向上して不要な振動を抑制することができる。その結果、ハウジング2を構成する部品寸法精度ならびにハウジングの組み立て寸法精度の問題から適する構成を採用でき、再生音質に優れ、品質の安定したヘッドホン1を構成することができる。
図1では、ステレオ再生に対応するヘッドホン1のコードおよびプラグ部は図示を省略されている。ヘッドホン1は、音声信号を供給するコードおよびプラグ部を備えない無線信号を受信する受信部を備えるワイヤレスヘッドホンであってもよい。
本発明のヘッドホンは、図示するようなオーバーヘッドタイプのヘッドホンに限らず、さらに別の耳掛け部を備えるヘッドホンであってもよい。また、ヘッドホンに限らず、イヤホン、カナル型のイヤホン等にも適用が可能である。また、本発明のヘッドホン並びにイヤホンは、家庭用のステレオ再生、もしくはマルチチャンネルサラウンド再生に限られず、車載用のオーディオ機器や、映画館等の音響再生設備にも適用が可能である。
1 ヘッドホン
2 ハウジング
20、20D 凸状部
21、21D 筐体部材
22 連結部材
23 孔形成部材
3 耳接触部
10 スピーカーユニット

Claims (4)

  1. スピーカーユニットと、収容した該スピーカーユニットの音響放射側の背面側に設けられる内部空間を規定するハウジングと、を備え、
    該ハウジングは、該内部空間を規定する壁面部と該スピーカーユニットとの離隔距離が、該スピーカーユニットの背面の中心付近で最も近接して短くなり、該中心付近から外径方向に移るとともに長くなる凸状部を有する、
    ヘッドホン。
  2. 前記ハウジングの前記凸状部を含む前記壁面部が、前記スピーカーユニットの背面の中心付近で最も材厚が厚くなり、該中心付近から外径方向に移るとともに薄くなるように形成されている、
    請求項1に記載のヘッドホン。
  3. 前記ハウジングが、前記凸状部を備える第1ハウジング部材と、該スピーカーユニットが取り付けられて該第1ハウジング部材と連結されて前記内部空間を規定する第2ハウジング部材と、を含み、
    該第1ハウジング部材が、外部と該内部空間とを連通させる第1孔部を有する、
    請求項1または2に記載のヘッドホン。
  4. 前記第1ハウジング部材および前記第2ハウジング部材が、前記内部空間とは別に設けられる空気室を隔てる内壁部を規定し、該内壁部に該空気室と該内部空間とを連通させる第2孔部が形成され、該第1孔部が該空気室を介して外部と該内部空間とを連通させる、
    請求項3に記載のヘッドホン。


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