JP2018085618A - 画像処理装置、画像処理システム及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム及びプログラム Download PDF

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Chie Terui
千絵 照井
松野下 純一
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純一 松野下
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Abstract

【課題】出力画像の画像データを外部へ送信する場合と比べて、情報送信の際の情報漏洩のリスクを低減させること。【解決手段】本発明の画像形成装置は、画像データの入力を受け付ける、入力受付手段と、媒体上に画像を形成する、画像形成手段と、前記画像形成手段により形成された画像の画像データを出力画像データとして取得する、出力画像データ取得手段と、前記入力受付手段で受け付けた入力画像データと前記出力画像データとの差分を、外部に送信するための送信データとして生成する、送信データ生成手段と、前記送信データを外部に送信する、データ送信手段と、を具えている。【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理システム及びプログラムに関する。
下記特許文献1には、画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により形成された画像を読み取ることで得られた画像データに対して領域を指定する指定手段と、前記指定手段により指定された領域に含まれる画像データの画像特徴情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像特徴情報を用いて、前記指定された領域に含まれる異常画像の発生原因を推測する推測手段と、前記推測手段により推測された結果を用いて、前記画像形成手段により形成すべきチャートを決定する決定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置、が開示されている。
下記特許文献2には、文書データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、前記文書データ自体に付加されている属性情報のうち、機密に関する属性情報を解析する解析手段と、前記文書データを蓄積する蓄積手段と、前記解析手段の解析結果に基づいて前記文書データを前記蓄積手段に蓄積する処理を行うか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置、が開示されている。
下記特許文献3には、1つ以上の画像形成装置と通信回線を介して接続され、取得された文書データに対応して要求されている所定の処理に対応すべく、前記1つ以上の画像形成装置の中の前記所定の処理を実行する画像形成装置に対し当該文書データの蓄積を依頼する、ことを特徴とする画像形成装置、が開示されている。
下記特許文献4には、記録媒体上に画像形成出力された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査装置であって、画像形成出力するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像を構成する画素毎に欠陥を判定した結果を取得する検査結果取得部と、前記読取画像を構成する画素毎に欠陥を判定した結果に基づいて前記読取画像が欠陥であると判定された場合に、前記画像形成出力するべき画像において開示を制限するべき開示制限情報が表示されている領域を示す開示制限位置情報に基づき、前記読取画像のうち前記開示制限情報が表示されている画素の値を変化させて前記開示制限情報の判別が不可能な状態にする開示制限処理部と、前記開示制限情報の判別が不可能な状態に処理された読取画像をネットワークを介して送信する情報送信部とを含み、前記開示制限処理部は、前記開示制限情報が表示されている領域に含まれる画素が欠陥として判定された場合、その画素の値を変化させることなく維持することを特徴とする画像検査装置、が開示されている。
特開2015−119269号公報 特開2009−226727号公報 特開2009− 71381号公報 特開2014−200066号公報
本発明は、出力画像の画像データを外部へ送信する場合と比べて、情報送信の際の情報漏洩のリスクが低減された、画像形成装置、画像形成システム及びプログラムの提供を目的とする。
[画像形成装置]
請求項1に係る本発明は、画像データの入力を受け付ける、入力受付手段と、
媒体上に画像を形成する、画像形成手段と、
前記画像形成手段により形成された画像の画像データを出力画像データとして取得する、出力画像データ取得手段と、
前記入力受付手段で受け付けた入力画像データと前記出力画像データとの差分を、外部に送信するための送信データとして生成する、送信データ生成手段と、
前記送信データを外部に送信する、データ送信手段と、
を具える画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、画像データの入力を受け付ける、入力受付手段と、
媒体上に画像を形成する、画像形成手段と、
前記画像形成手段により形成された画像の画像データを出力画像データとして取得する、出力画像データ取得手段と、
前記入力画像データの画像から所定範囲内が一様である領域を一様領域として抽出し、前記出力画像データの画像において前記一様領域と重複する領域を抽出することで、外部に送信するための送信データを生成する、送信データ生成手段と、
前記送信データを外部に送信する、データ送信手段と、
を具える画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記送信データの外部への送信可否を判定する、判定手段と、
前記判定手段が、前記送信データの外部への送信を不要と判定した場合に、前記データ送信手段が前記送信データを外部に送信しないように制御する、制御手段と、
を更に具える、請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、媒体上に形成された画像を読み取り画像データを生成する画像読取手段、を更に具える、請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置である。
[画像形成システム]
請求項5に係る本発明は、請求項1から4のいずれか記載の画像形成装置と、
画像解析を行う画像解析装置と、
を具える画像形成システムである。
[プログラム]
請求項6に係る本発明は、画像データの入力を受け付けるステップと、
媒体上に画像を形成するステップと、
前記媒体上に形成された画像の画像データを出力画像データとして取得するステップと、
前記入力を受け付けた画像データである入力画像データと前記出力画像データとの差分を、外部に送信するための送信データとして生成する、ステップと、
前記送信データを外部に送信するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項7に係る本発明は、画像データの入力を受け付けるステップと、
媒体上に画像を形成するステップと、
前記媒体上に形成された画像の画像データを出力画像データとして取得するステップと、
前記入力を受け付けた画像データである入力画像データの画像から所定範囲内が一様である領域を一様領域として抽出し、前記出力画像データの画像において前記一様領域と重複する領域を抽出することで、外部に送信するための送信データを生成するステップと、
前記送信データを外部に送信するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、出力画像の画像データを外部へ送信する画像形成装置と比べて、情報送信の際の情報漏洩のリスクを低減させることができる。
請求項2に係る本発明によれば、出力画像の画像データを外部へ送信する画像形成装置と比べて、情報送信の際の情報漏洩のリスクを低減させることができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に記載の本発明の効果に加えて、情報漏洩のリスクをより低減させることができる。
請求項4に係る本発明によれば、請求項1から3のいずれか記載の本発明の効果に加えて、出力画像データ取得手段における出力画像データの取得がより容易になる。
請求項5に係る本発明によれば、出力画像の画像データを画像形成装置から画像解析装置へ送信する画像形成システムと比べて、情報送信の際の情報漏洩のリスクを低減させることができる。
請求項6に係る本発明によれば、出力画像の画像データを外部へ送信する場合と比べて、情報送信の際の情報漏洩のリスクを低減させることができる。
請求項7に係る本発明によれば、出力画像の画像データを外部へ送信する場合と比べて、情報送信の際の情報漏洩のリスクを低減させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムのシステム構成を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置10の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例1における画像形成装置10の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例2における画像形成装置10の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例3における画像形成装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムのシステム構成を示す概念図である。本実施形態に係る画像形成システムは、画像形成装置10と、画像解析装置51により構成されており、画像形成装置10及び画像解析装置51は、ネットワーク50を介して接続可能となっている。
画像解析装置51は、画像形成装置によって形成された画像に対して画像解析を行う装置として周知のものを採用可能であり、専用のサーバ装置や、画像解析を行うためのソフトウェアを内蔵したパーソナルコンピュータ等が挙げられ、画像形成装置10から送信されたデータを解析して、例えば、画像形成装置10によって出力された画像に画質異常がある場合に、画像形成に欠陥があることを検出する。
図2は、画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
画像形成装置10は、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク50を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、プリントエンジン16、スキャナ装置17、を有し、これらの構成要素が、制御バス18を介して互いに接続されている。
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された(あるいはCD−ROM等の記憶媒体(図示しない)から提供される)制御プログラム、に基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御する。
プリントエンジン16は、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て紙等の記録媒体上に画像を形成する。
スキャナ装置17は、記録媒体上に形成された画像を読み取り、画像データを生成する。取得された画像データは、メモリ12あるいは記憶装置13に一時的に格納される。
図3は、画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、入力受付部21と、画像形成部22と、出力画像データ取得部23と、送信データ生成部24と、データ送信部25と、を具えている。
入力受付部21は、画像形成を行うための画像データ(入力画像データ)の入力を受け付ける。
入力画像データとしては、スキャナ装置17によって生成された画像データや、ネットワーク50を介して、パーソナルコンピュータ等から送信された画像データを用いることができる。
画像形成部22は、入力画像データを基にして紙などの記録媒体上に画像を形成する。
出力画像データ取得部23は、画像形成部22によって記録媒体上に形成された画像から生成される画像データを出力画像データとして取得する。
送信データ生成部24は、出力画像データ及び入力画像データを基に、画像解析装置51で解析させるためのデータを送信データとして生成する。送信データは、出力画像データを基に、画像解析のためには重要度の低い情報を削ることで生成されるものであり、画像欠陥などの検出に必要な情報を残しつつ出力画像データそのものと比べてデータ量が低減されたものとなる。
データ送信部25は、送信データ生成部24によって生成された送信データを、画像形成装置10の外部(画像解析装置51や、ネットワーク50を介して画像解析装置51がアクセス可能な外部記憶装置等)に送信する。
画像形成装置10を利用することにより、画像解析を目的としてデータを外部へ送信する際に、出力画像データを直接送信する場合よりも、情報漏洩のリスクを低減させることができ、更に、送信するデータ量を低減させることも可能となる。
本実施形態に係る画像形成装置10においては、更に、各送信データについて外部への送信の要否を判定する判定部と、判定部が送信不要と判定した送信データについては、外部に送信しないようにデータ送信部25を制御する制御部と、を更に具えていても良い。
例えば、外部に送信するには不適切であるとして利用者によって予め定められた文字列や形状(例:人物の顔)等の情報が送信データに含まれている場合に、当該送信データを送信不要、と判定部が判定するように成されていることにより、送信データを外部へ送信することに因る情報漏洩のリスクをより低減させることが可能となる。
また、出力画像に欠陥がない場合に送信不要、と判定部が判定するように成されていても良い。出力画像に欠陥がない場合には当該出力画像を画像解析装置51で解析させる必要性は低いことから、無駄な情報を送信することによるネットワーク帯域の消費を低減させ、かつ、不要な画像解析を行うことに因る画像解析装置51のリソースの浪費を低減させることができる。
また、何らかの要因で送信データ生成部24における処理で一時的に不具合が生じ、送信データが適切に生成されない場合が考えられる。そのような場合も画像解析装置51で送信データを解析させる意味はない。従って、送信データ生成処理において不具合が生じた可能性が高いと判断される場合に、当該送信データを送信不要、と判定部が判定するように成されていることが好ましい。
また、判定部での送信要否の判定や送信データ生成部24での処理の際に用いるパラメータと画像形成対象の画像の組み合わせによっては、送信不要となる画像が連続してしまう可能性がある。そのため、画像形成装置10においては、送信データ生成部24における処理の方法を変更したり、処理の際の各種パラメータを調整したりする、処理方法調整部を更に設けるなどして、送信データが送信されない状態が所定の回数以上続いた場合に、送信データ生成部24や判定部における処理方法(後述する、色変換ルックアップテーブル、矩形サイズ、位置合わせ用のパラメータや、各種閾値等)の調整あるいは変更が可能なように成されていることが好ましい。
加えて、画像形成装置10においては、生成された送信データを利用者に通知する送信データ通知部と、通知された送信データに対する送信可否の利用者による判断結果の入力を受け付ける、送信可否判断受付部を更に具えていても良い。送信不可と入力された送信データについて、判定部が送信不要と判定するように成されていることで、各送信データを送信するか否かについて、利用者が明示的に決定することができ、情報漏洩のリスクをより低減させることも可能となる。
判定部及び制御部を具えている場合の、本実施形態に係る画像形成システムの動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1において、画像形成を行う出力ジョブが利用者によって登録されて、入力受付部21が入力画像データの入力を受け付ける。
ステップS2においては、入力画像データを基に媒体上に画像形成が行われる。
ステップS3においては、媒体上に形成された画像がスキャナ装置17によって読み取られて、出力画像データとして出力画像データ取得部23に取得される。
ステップS4においては、出力画像データから情報量が削減されることで送信データが生成されるが、入力画像データの情報に基づいて削減する情報を決定する際には、必要に応じて、出力画像と入力画像との位置合わせと、出力画像データ又は入力画像データの色変換が行われる。
ステップS5では、判定部によって、生成された送信データを外部へ送信するべきかどうかについて判定されて、YESの場合ステップS6へ進み、NOの場合終了となる。なお、送信不要により終了となる際には、エラーログ等の記録を残しても良い。判定部における判定条件が複数設けられている場合等、どの条件に当てはまったために送信不要となったのかを利用者が確認することが可能となる。
ステップS6では、データ送信部25から画像形成装置10の外部へ送信データが送信される。
ステップS7では、送信データの解析が画像解析装置51によって行われて、終了となる。
図5に、送信データが送信されない状態が所定の回数以上続いた場合に、送信データ生成部24における処理の方法の調整・変更を行うようになされている場合の、画像形成装置10の動作の例を示した。
ステップS1〜S6は、図4におけるステップS1〜S6と同等である。
ステップS5では、生成された送信データを外部へ送信するべきかどうかについて判定されて、YESの場合ステップS6へ進み、NOの場合ステップS101へ進む。
ステップS6では、データ送信部25から画像形成装置10の外部へ送信データが送信された後、ステップS104へ進む。
ステップS101では、連続して送信できなかった回数を意味するエラーカウントが1増加する。
ステップS102では、エラーカウントが、閾値として予め定められた回数よりも大きいかどうかが判定され、YESの場合ステップS103へ進み、NOの場合、終了となる。
ステップS103では、送信データ生成部24や判定部における処理方法の調整・変更が行われて、ステップS104へ進む。
ステップS104では、エラーカウントが0にリセットされて、終了となる。
なお、本実施形態においては、画像形成装置10がスキャナ装置17を具えているものとして説明したが、本発明の実施においては、画像形成装置が出力画像データを取得することができれば良い。従って、出力画像データの生成方法についての制限はなく、画像形成装置が媒体上に形成された画像から画像データを生成する機能を直接有している必要もない。
次に、送信データ生成部24が、出力画像データと入力画像データとの差分データを送信データとして生成する場合の例を、実施例1として説明する。
なお、本願における差分データとは、2つの画像データの各座標における各画素値について、減算して得られる値(を可逆的に変換することで得られる値)からなるデータであり、各次元の値の絶対値を元の座標の画素値として解釈することで、画像データとして扱うことができる。以下、2つの画像データの差分データを、「差分画像データ」ともいい、当該差分データに基づく画像を「差分画像」ともいう。
また、本実施例においては、画像データはRGBカラーモデル、画像形成時に用いる色素はCMYKカラーモデル、をそれぞれ採用しているとして説明する。
図6は、本実施例において画像形成から送信データが生成されるまでのフローを説明するものであり、ステップS11〜S15で、図4におけるステップS2〜S4に相当し、ステップS11及びS12がステップS2に、ステップS13がステップS3に、ステップS14及びS15がステップS4に、それぞれ相当する。
ステップS11では、入力画像データに対して、RGBからCMYKへの色変換が行われる。変換アルゴリズムは、周知の方法がいずれも採用可能である。
ステップS12では、CMYKに変換された入力画像データに基づいて媒体上に画像が形成される。
ステップS13では、媒体上にCMYKにて形成された画像が、スキャナ装置17によって読み取られて、RGBの画像データ(出力画像データ)が生成される。
ステップS14では、縦横の平行移動、回転、拡大縮小等の各操作を組み合わせることで、入力画像と出力画像の位置合わせを行う。
ステップS15では、入力画像データと出力画像データとの差分データを、送信データとして生成する。
なお、入力画像データから出力画像データを得るまでには、上述のとおり実質的に3回の不可逆的な変換が行われていることになるため、入力画像データをそのまま用いずに、予め用意されたロジックを用いて入力画像データを変換したものと出力画像データとの差分データを生成するようにしても良い。その場合、より精度の高い位置合わせを行うために、ステップS14の前までに入力画像データに対する色変換処理を行っておくことが好ましい。
この差分データ作成用の色変換用ロジックは、例えば、ロジック作成用の入力画像データ(以下、「入力パッチ画像データ」ともいう)を準備し、入力パッチ画像データに基づいて画像形成を行い、スキャナ装置17で読み取ることで出力画像データ(以下、「出力パッチ画像データ」ともいう)を生成した後、入力パッチ画像データと出力パッチ画像データを入力として得られる、ルックアップテーブルや変換式として作成しておくことができる。
本実施例における送信データである差分画像データは、出力画像に欠陥がない場合、各画素値は非常に小さくなり、差分画像としてはほぼ黒色となる。一方、画像形成に欠陥が生じた箇所は、入力画像データの画素値と出力画像データの画素値に乖離があるため、差分画像の該当箇所の画素値は欠陥がない箇所に比して大きな値を持つことになる。
従って、画像解析装置51は、送信データに含まれる差分画像データの画素値を解析することにより、画像形成装置10による画像形成に欠陥が生じていないかどうかを判断・取得することが可能となる。
なお、上述したように、画像形成に欠陥が生じていない場合の差分画像は各画素値が非常に小さくなるため、差分画像の画素値平均が低い出力画像は画質異常がないものである可能性が高く、画像解析装置51で解析させる必要性は低い。
また、ステップS14における位置合わせがうまくいかず、入力画像と出力画像の位置ずれが大きすぎると、人間が見て何らかの情報を取得できる程度(例えば、何の画像が形成されているかを判断できる等)に差分画像に情報が残ってしまうことになる。従って、情報漏洩のリスクを低減させるために、そのような差分画像のデータは外部へ送信しないことが好ましい。位置合わせエラーが生じた場合、筋発生等の単純な画質異常時と比べると、差分画像の各画素値が比較的広い領域において大きくなるため、差分画像データの画素値平均は極端に大きくなる。
従って、画像欠陥がない可能性の高い(差分画像データの画素値平均が小さい)もの、位置合わせエラーが生じている可能性の高い(差分画像データの画素値平均が大きい)ものについて、外部へ送信しないようにするために、本実施例においては、差分画像データの画素値平均が所定の閾値範囲内ではない場合に、判定部が送信不要と判定するように成されていることが好ましい。
基準とする画素値平均の範囲としては、例えば、画像形成装置の稼働初期の規定枚数分の差分画像データを母集団とする画素値平均の2σ等を用いることができる。
なお、本実施例においては、判定の基準となる閾値が狭すぎるために、送信不要との判定が続いてしまう場合も考えられるため、処理方法調整部が閾値の範囲を調整できることが好ましい。
次に、送信データ生成部24が、入力画像において画素値が一様である領域を特定し、この一様領域と対応する出力画像データの領域(位置合わせが適切に行われた状態で入力画像と出力画像を重ねた場合に、入力画像の一様領域と重なる領域のこと)のデータを、送信データとして生成する場合の例を、実施例2として説明する。
図7は、本実施例における送信データ生成のフローを説明するものであり、ステップS21〜S23で、図4におけるステップS4に相当する。但し、ステップS21はステップS2及びS3の終了を待たずに開始できるため、ステップS2及びS3と並行して行うこともできる。
ステップS21では、入力画像において画素値が一様である領域(以下、「一様領域[入力]」ともいう)を特定する。一様領域[入力]の特定方法としては、所定のサイズの矩形で入力画像を走査していき、各矩形が一様であるかどうかを判定することで特定していく。矩形が一様であるかどうかは、例えば、矩形内の画素値の標準偏差が所定の閾値以下であるかどうかに基づいて判定することができる。
矩形のサイズを複数用意しておいても良い。特に、紙端部分などは画像形成がなされないことも多く(例、オフィス文書の印刷画像等)、そのような領域は偏平(縦長あるいは横長)な矩形で白色(無色)が広がっていることになるため、一様領域[入力]を効率的に抽出するのに都合が良い。
ステップS22では、縦横の平行移動、回転、拡大縮小等の各操作を組み合わせることで、入力画像と出力画像の位置合わせを行う。
ステップS23では、ステップS3において取得済みの出力画像データから、一様領域[入力]と対応する領域(以下、「一様領域[出力]」ともいう)を切り出すことで、送信データとして生成する。
本実施例における送信データは、入力画像では一様である(各座標の画素値にあまり違いがない)筈の領域の出力画像のデータであるため、画像形成に欠陥がなければ、送信データの画素値も一様であることになる。
従って、画像解析装置51は、一様な画像データである筈の送信データが一様でないことを検出することで、画像形成装置10による画像形成に欠陥が生じていると判断することができる。
なお、本実施例においては、一様かどうかの基準とする閾値が狭すぎること、又は、矩形のサイズや形状(縦横比)が適さないことにより、一様領域を抽出できない場合が考えられるため、処理方法調整部が閾値や矩形サイズを変更できることが好ましい。
また、出力画像に、矩形ではない不特定の形状ではあっても同一の色で塗りつぶされた図形が含まれるような場合がある(コンピュータグラフィックスで作成された画像等)。そのため、上記矩形による走査での一様領域の抽出とは別に、後述するオブジェクト分離等の処理により、このような図形を元の形状のまま抽出して送信データとするようになされていても良い。
上述した、差分画像データを生成する方法(実施例1)及び一様領域を抽出する方法(実施例2)は、組み合わせて実施することもできる。例えば、一様領域[出力]の画像データと、一様領域を除いた領域(以下、「非一様領域」ともいう)についての差分画像データと、をあわせたものを、送信データとして良い。
また、一つの出力画像が、複数の図形又は写真を含んでいたり、図形や写真の領域と文字の領域とが組み合わされて形成されていたりする場合がある。そのため、それらの領域をそれぞれオブジェクトとして分離し、オブジェクト毎に上記実施例1又は2で述べたようにして送信データを生成して、得られた複数の送信データを纏めて、送信するようにしても良い。
以下、画像形成装置10が、一つの画像を複数のオブジェクトに分離するオブジェクト分離部を更に具え、差分画像データを生成する方法及び一様領域を抽出する方法を組み合わせて送信データを生成する場合の例を、実施例3として説明する。なお、実施例1において説明した色変換については省略する。
図8は、本実施例における送信データ生成のフローを説明するものであり、ステップS31〜37で、図4におけるステップS4に相当する。なお、ステップS31、S32、S34は、ステップS2及びS3の終了を待たずに開始できるため、ステップS2及びS3と並行して行うこともできる。
ステップS31では、オブジェクト分離部において入力画像に対してオブジェクト分離を行い、ステップS32へ進む。
ステップS32では、オブジェクト毎に、当該オブジェクトの画素値が一様であるかどうかを判定する(以下、入力画像中の画素値が一様のオブジェクトを「一様オブジェクト[入力]」、一様でないオブジェクトを「非一様オブジェクト[入力]」ともいう)。一様オブジェクト[入力]が存在する場合はステップS33を開始し、非一様オブジェクト[入力]が存在する場合はステップS34を開始する。
ステップS33では、実施例2のステップS22及びS23に準じて、入力画像と出力画像の位置合わせを行った後、出力画像から一様オブジェクト[入力]に相当する領域(以下、「一様オブジェクト[出力]」ともいう)を切り出すことで、送信データの一部としての一様オブジェクト[出力]データを生成する。
ステップS34では、非一様オブジェクト[入力]に対して、実施例2のステップS21と同様にして画素値が一様である一様領域を特定することで、それぞれの一様領域(以下、「一様領域[入力オブジェクト]」ともいう)と、非一様領域(以下、「非一様領域[入力オブジェクト]ともいう)とに、当該オブジェクトを複数の領域に分割する。
それぞれの一様領域[入力オブジェクト]に相当する出力画像側の領域(以下、「一様領域[出力オブジェクト]」ともいう)に対する処理として、ステップS35が開始され、非一様領域[入力オブジェクト]」に相当する出力画像側の領域(以下、「非一様領域[出力オブジェクト]」ともいう)に対する処理として、ステップS36が開始される。
ステップS35では、ステップS33と同様に、実施例2のステップS22及びS23に準じて、入力画像と出力画像の位置合わせを行った後、出力画像から一様領域[出力オブジェクト]を切り出すことで、送信データの一部としての一様領域[出力オブジェクト]データを生成する。
ステップS36では、実施例1のステップS14及びS15に準じて、入力画像と出力画像の位置合わせを行った後、非一様領域について入力画像データと出力画像データとの差分データを算出することで、送信データの一部としての非一様領域差分画像データを生成する。
ステップS33、S35及びS36が終了後、ステップS37へ進み、ステップS37では、一様オブジェクト[出力]データ、一様領域[出力オブジェクト]データ、及び、非一様領域差分画像データを結合することで、送信データを生成する。
以上で説明をしたように、本発明は画像処理装置、画像処理システム及びプログラムに適用することができる。
10 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信インタフェース
15 ユーザインタフェース装置
16 プリントエンジン
17 スキャナ装置
18 制御バス
21 入力受付部
22 画像形成部
23 出力画像データ取得部
24 送信データ生成部
25 データ送信部
50 ネットワーク
51 画像解析装置

Claims (7)

  1. 画像データの入力を受け付ける、入力受付手段と、
    媒体上に画像を形成する、画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成された画像の画像データを出力画像データとして取得する、出力画像データ取得手段と、
    前記入力受付手段で受け付けた入力画像データと前記出力画像データとの差分を、外部に送信するための送信データとして生成する、送信データ生成手段と、
    前記送信データを外部に送信する、データ送信手段と、
    を具える画像形成装置。
  2. 画像データの入力を受け付ける、入力受付手段と、
    媒体上に画像を形成する、画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成された画像の画像データを出力画像データとして取得する、出力画像データ取得手段と、
    前記入力画像データの画像から所定範囲内が一様である領域を一様領域として抽出し、前記出力画像データの画像において前記一様領域と重複する領域を抽出することで、外部に送信するための送信データを生成する、送信データ生成手段と、
    前記送信データを外部に送信する、データ送信手段と、
    を具える画像形成装置。
  3. 前記送信データの外部への送信可否を判定する、判定手段と、
    前記判定手段が、前記送信データの外部への送信を不要と判定した場合に、前記データ送信手段が前記送信データを外部に送信しないように制御する、制御手段と、
    を更に具える、請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 媒体上に形成された画像を読み取り画像データを生成する画像読取手段、を更に具える、請求項1から3のいずれか記載の画像形成装置。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の画像形成装置と、
    画像解析を行う画像解析装置と、
    を具える画像形成システム。
  6. 画像データの入力を受け付けるステップと、
    媒体上に画像を形成するステップと、
    前記媒体上に形成された画像の画像データを出力画像データとして取得するステップと、
    前記入力を受け付けた画像データである入力画像データと前記出力画像データとの差分を、外部に送信するための送信データとして生成する、ステップと、
    前記送信データを外部に送信するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 画像データの入力を受け付けるステップと、
    媒体上に画像を形成するステップと、
    前記媒体上に形成された画像の画像データを出力画像データとして取得するステップと、
    前記入力を受け付けた画像データである入力画像データの画像から所定範囲内が一様である領域を一様領域として抽出し、前記出力画像データの画像において前記一様領域と重複する領域を抽出することで、外部に送信するための送信データを生成するステップと、
    前記送信データを外部に送信するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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