JP2018085323A - 点火プラグ、及び、点火プラグの半製品 - Google Patents

点火プラグ、及び、点火プラグの半製品 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁碍子自体の強度を向上させない場合であっても、絶縁碍子の折損に対するロバスト性を向上させることが可能な点火プラグと、点火プラグの半製品を提供する。【解決手段】主体金具(11)は、第1部(111)と、第1部に隣接する第2部(118)と、第2部に隣接する第3部(119)とを備え、絶縁碍子(12)は、第1部に対して第1間隔で対向する所定部(125A)を有する第1対向部(122)と、第2部に対して第2間隔で対向する第2対向部(123)と、第3部に対向する第3対向部(124)とを備え、所定部は、第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、第2対向部と第3対向部との接続部が、第2部と第3部との接続部である支持部(117)により支持されており、支持部から最大径部の後端部までの長さで第1間隔を割った値が、支持部から第2対向部の後端部までの長さで第2間隔を割った値よりも小さくなっている点火プラグ。【選択図】 図1

Description

本発明は、点火プラグと、点火プラグの半製品に関する。
内燃機関には、点火プラグが取り付けられており、該点火プラグの火花放電ギャップに放電火花を生じさせることにより、内燃機関の燃焼室内に存在する混合気に着火できるよう構成されている。点火プラグを内燃機関(シリンダヘッド)に取り付ける際、点火プラグに備わる絶縁碍子に曲げモーメントが加わると、絶縁碍子が折損を生じるおそれがある。この対策として、特許文献1に記載の点火プラグ(特許文献1に記載のスパークプラグに該当)では、絶縁碍子(特許文献1に記載の絶縁体に該当)に形成される貫通孔に挿入される端子金具の先端縁に対応する位置(中胴部)における絶縁碍子の外径をDとし、中胴部内における貫通孔の内径をdとして、
0.42≦(D−d)/D≦0.79
を満足するように、中胴部の肉厚が定められている。これにより、絶縁碍子の曲げや衝撃に対する耐久強度が顕著に向上し、ひいては点火プラグを内燃機関に取り付ける時等においても絶縁碍子折損等の不具合を生じにくくすることができるとしている。
特許第3711221号公報
ところで、近年では、点火プラグ小型化の要求が高まっている。点火プラグの小型化には、絶縁碍子の細径化が必要である。絶縁碍子が細径化された場合、絶縁碍子の中胴部における肉厚を確保することは困難であり、絶縁碍子の折損に対する強度を向上させることは容易ではない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、絶縁碍子自体の強度を向上させない場合であっても、絶縁碍子の折損に対するロバスト性を向上させることが可能な点火プラグと、点火プラグの半製品を提供することにある。
第1の発明は、筒状の主体金具と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子とを備え、先端側に放電ギャップが形成された点火プラグであって、前記主体金具は、第1部と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部と、を備え、前記絶縁碍子は、前記第1部に対して第1間隔で対向する所定部を有する第1対向部と、前記第2部に対して第2間隔で対向する第2対向部と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部と、を備え、前記所定部は、前記第1対向部の中で外径方向に突出して最も径の大きい部分であり、前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部により支持されており、前記支持部から前記所定部の後端部までの長さで前記第1間隔を割った値が、前記支持部から前記第2対向部の後端部までの長さで前記第2間隔を割った値よりも小さくなっている。
点火プラグを内燃機関に取り付ける時等において、絶縁碍子に荷重が加わり、絶縁碍子が支持される主体金具の支持部を支点として絶縁碍子が主体金具側に傾くことがある。従来の点火プラグでは、絶縁碍子が主体金具側に傾いた際に、絶縁碍子のうち第2対向部が主体金具に最初に接触する。そして、主体金具に絶縁碍子の第2対向部が接触した部分が支点となって絶縁碍子が曲げられ、これにより絶縁碍子が折損する等の不具合が生じるおそれがある。これに備え、本点火プラグでは、絶縁碍子の第2対向部が主体金具の第2部に接触するよりも前に、主体金具の第2部よりも後端側で絶縁碍子が主体金具と接触するように設計される。つまり、主体金具の第2部よりも後端側の部分が、絶縁碍子が曲げられる際の支点になる。
本点火プラグに備わる絶縁碍子の第1対向部には、第1部に対して第1間隔で対向する所定部が形成されている。そして、この所定部は、外径方向に突出しており、且つ、第1対向部の中で最も径の大きい部分である。このとき、支持部から所定部の後端部までの長さで絶縁碍子における該所定部の後端部の半径と第1間隔との和を割った値のアークタンジェント値(以下、第1アークタンジェント値と呼称)は、支持部により支持される絶縁碍子の中心点と所定部の後端部と対向する第1部とを結ぶ線と、該中心点を通る絶縁碍子の軸線とでなされる角度に相当する。そして、支持部から所定部の後端部までの長さで絶縁碍子における該所定部の後端部の半径を割った値のアークタンジェント値(第2アークタンジェント値と呼称)は、支持部により支持される絶縁碍子の中心点と所定部の後端部とを結ぶ線と、該中心点を通る絶縁碍子の軸線とでなされる角度に相当する。よって、第1アークタンジェント値を第2アークタンジェント値で引いた値は、絶縁碍子の所定部が支持部を支点に第1部に接触するために必要な傾斜角度に該当する。同様に、支持部から絶縁碍子の第2対向部の後端部までの長さで絶縁碍子における第2対向部の後端部の半径と第2間隔との和を割った値のアークタンジェント値(以下、第3アークタンジェント値と呼称)は、支持部により支持される絶縁碍子の中心点と第2対向部の後端部と対向する第2部を結ぶ線と、該中心点を通る絶縁碍子の軸線とでなされる角度に相当する。また、支持部から第2対向部の後端部までの長さで絶縁碍子における第2対向部の後端部の半径を割った値のアークタンジェント値(第4アークタンジェント値と呼称)は、支持部により支持される絶縁碍子の中心点と第2対向部の後端部とを結ぶ線と、該中心点を通る絶縁碍子の軸線とでなされる角度に相当する。このため、第3アークタンジェント値を第4アークタンジェント値で引いた値は、絶縁碍子の第2対向部の後端部が支持部を支点に第2部に接触するために必要な傾斜角度に該当する。
本点火プラグでは、支持部から所定部の後端部までの長さで第1間隔を割った値が、支持部から第2対向部の後端部までの長さで第2間隔を割った値よりも小さくなっている。この関係を満たすことで、第1アークタンジェント値を第2アークタンジェント値で引いた値が、第3アークタンジェント値を第4アークタンジェント値で引いた値よりも小さくなる。これにより、絶縁碍子が主体金具側に傾いた際に、絶縁碍子のうち所定部の後端部を主体金具に最初に接触させることができる。このとき、絶縁碍子の第2対向部が主体金具の第2部に接触する場合と比較して、力点から支点までの距離を短くすることができ、絶縁碍子に働く曲げモーメントの大きさを小さくすることができる。ひいては、絶縁碍子自体の強度を向上させない場合であっても、絶縁碍子の折損に対するロバスト性を向上させることができる。
第2の発明は、筒状の主体金具と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子とを備え、先端側に放電ギャップが形成された点火プラグであって、前記主体金具は、第1部と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部と、を備え、前記絶縁碍子は、前記第1部に対向する所定部を有する第1対向部と、前記第2部に対向する第2対向部と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部と、を備え、前記所定部は、外径方向に突出しており、且つ、前記第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部により支持されており、前記支持部から前記所定部の後端部までの長さで、前記所定部の後端部における前記第1部と前記所定部との間隔である第1間隔を割った値が、前記支持部から前記第2対向部の後端部までの長さで、前記第2対向部の後端部における前記第2部と前記第2対向部との間隔である第2間隔を割った値よりも小さくなっており、前記第2対向部の先端部における前記第2部と前記第2対向部との間隔である第3間隔は、前記第1間隔よりも小さくなっている。
上記構成によれば、上記第1の発明と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第3間隔は第1間隔よりも小さくなっているため、第2対向部の先端部において主体金具と絶縁碍子との位置がずれること(相対移動)を抑制することができる。その結果、第2対向部の先端部において主体金具の中心軸と絶縁碍子の中心軸とがずれることを抑制することができ、絶縁碍子に荷重が加わった際に絶縁碍子が主体金具に対して傾くこと、ひいては絶縁碍子が折損することを抑制することができる。
第3の発明は、筒状の主体金具と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子とを備え、先端側に放電ギャップが形成される点火プラグにおいて、前記主体金具に前記絶縁碍子を加締める前の半製品であって、前記主体金具は、第1部と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部と、を備え、前記絶縁碍子は、前記第1部に対して第1間隔で対向する所定部を有する第1対向部と、前記第2部に対して第2間隔で対向する第2対向部と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部と、を備え、前記第1部は、前記第1部の他の部分と比較して内径方向に前記主体金具の厚みが薄い薄肉部を備え、前記所定部は、外径方向に突出しており、且つ、前記第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、前記所定部の後端部が軸方向における前記薄肉部の範囲内に収まり、前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部により支持されており、前記支持部から前記所定部の後端部までの長さで前記第1間隔を割った値が、前記支持部から前記第2対向部の後端部までの長さで前記第2間隔を割った値よりも小さくなっている。
第一実施形態に係る点火プラグの半断面図である。 加締め治具を用いて絶縁碍子を主体金具に加締める際の様子を示した模式図である。 プラグレンチを用いて内燃機関に点火プラグを取り付ける時の様子を示した模式図である。 図1におけるαの要部拡大図である。 絶縁碍子が主体金具の薄肉部に接触したときの様子を示した模式図である。 絶縁碍子が、主体金具の薄肉部に接触した場合と、先端後部に接触した場合とで力点から支点までの距離がどのように変化したかを示した模式図である。 加締め時において、絶縁碍子が主体金具の薄肉部に接触した場合と、先端後部に接触した場合とで、絶縁碍子に作用する荷重と変位量との関係がどのように変化したかを示した図である。 点火プラグを内燃機関に取り付けたときにおける、絶縁碍子が主体金具の薄肉部に接触した場合と、先端後部に接触した場合とで、絶縁碍子に作用する荷重と変位量との関係がどのように変化したかを示した図である。 図1におけるαの変更例の要部拡大図である。 第一実施形態及び第二実施形態の絶縁破壊電圧を示すプロット図である。
<第一実施形態>
図1に、内燃機関に取り付けられる点火プラグ1の半断面図を示す。
点火プラグ1は、金属からなる略円筒状の主体金具11と、該主体金具11の内周面に保持された略円筒状の絶縁碍子12と、該絶縁碍子12の内周に保持された略円柱状の中心電極14と、主体金具11の燃焼室3側(先端側とする)に突出し、中心電極14の先端側と所定の放電ギャップを隔てるように対向して配置された接地電極13とを備えている。
主体金具11は、主体金具11の接地電極13とは反対側(後端側とする)に形成された基部111(第1部に該当)と、基部111よりも先端側において基部111よりも縮径された先端部112と、を備えている。
基部111の外周縁部には、主体金具11を内燃機関等に取付ける際に用いられるプラグレンチ21(図3参照)を係合させるための外周が六角形状の工具係合部113が設けられている。本実施形態において、工具係合部113の対面同士の間隔は14mmに設定されているが、14mmよりも小さく設定されたものであってもよい。工具係合部113の後端部には、絶縁碍子12を保持するための加締め部114が形成されている。工具係合部113よりも先端側には、工具係合部113と隣接するように、基部111の他の部分と比較して内径方向の厚みが薄い薄肉部115が設けられている。
先端部112の外周縁部には、点火プラグ1を内燃機関に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)116が形成されている。本実施形態において、ねじ部116の呼び径はM12に設定されているが、ねじ部116の呼び径がM12よりも小さく設定されていてもよい。また、先端部112の内周縁部には、絶縁碍子12を支持するために内径が先端側ほど小さくなる支持部117が形成されている。本実施形態では、先端部112について、支持部117を境に後端側を先端後部(第2部に該当)118、先端側を先端前部(第3部に該当)119として分けている。言い換えれば、先端部112は支持部117と先端後部118と先端前部119とで構成されており、先端後部118は支持部117を介して先端前部119と接続している。
絶縁碍子12は、主体金具11の内部に挿入されている。絶縁碍子12は、後端側に形成された後端側胴部121と、後端側胴部121よりも先端側において外径方向に突出して形成された突出部122Aを有する大径部(第1対向部に該当)122と、大径部122よりも先端側において大径部122よりも縮径された中胴部(第2対向部に該当)123と、中胴部123よりも先端側において中胴部123よりも縮径された脚長部(第3対向部に該当)124と、を備えている。すなわち、脚長部124の外径は、中胴部123の外径よりも小さくなっている。
図4に示されるように、突出部122Aには、大径部122の中で最も径が大きい最大径部(所定部に該当)125Aと、最大径部125Aよりも径が小さい小径部125Bと、が設けられている。そして、最大径部125Aと小径部125Bとの接続部には、内径方向に向かって後端側に傾斜した第一傾斜部125Cが形成されている。また、最大径部125Aと後端側胴部121との接続部には、内径方向に向かって後端側に傾斜した第二傾斜部125Dが形成されている。絶縁碍子12において、第二傾斜部125Dよりも後端側には釉薬が塗布されており、最大径部125Aよりも先端側には釉薬が塗布されていない。このとき、第二傾斜部125Dよりも後端側において塗布された釉薬が絶縁碍子12の先端側に向かって流れようとするが、第一傾斜部125C及び第二傾斜部125Dにより流れる釉薬が堰き止められることになる。すなわち、第一傾斜部125C及び第二傾斜部125Dは、釉薬の堰止め機能を有している。
最大径部125Aは、基部111に対して間隔e2(第1間隔に該当)を隔てて対向するよう構成されている。また、中胴部123は、先端後部118に対して間隔e1(第2間隔に該当)を隔てて対向するよう構成されている。
中胴部123と脚長部124との接続部には、外径方向に向かって後端側に傾斜した碍子側テーパ部126が形成されており、碍子側テーパ部126は円環状の板パッキン22を介して主体金具11の支持部117により支持されている。
図1の説明に戻る。主体金具11の基部111と、絶縁碍子12の後端側胴部121及び大径部122と、の間には、環状のシール部材24が収容されており、シール部材24の間にはタルク(滑石)23の粉末が充填されている。したがって、主体金具11は、板パッキン22とシール部材24とを介して絶縁碍子12を支持している。
本点火プラグ1を製造する過程において、絶縁碍子12は、主体金具11の内部に後端側から先端側へ挿入される。そして、絶縁碍子12の碍子側テーパ部126が主体金具11の支持部117に板パッキン22を介して支持された状態で、加締め治具20(図2参照)を用いて基部111の後端部を径方向内側に加締める。これにより、加締め部114が形成され、絶縁碍子12は主体金具11に固定される。
ところで、図2に示されるように、加締め治具20を基部111の後端部に向けて下降させた際に、加締め治具20が絶縁碍子12の後端側胴部121に接触し、それにより主体金具11の支持部117を支点として絶縁碍子12が傾くことがある。あるいは、図3に示されるように、工具係合部113の外周に係合可能なプラグレンチ21を用いて点火プラグ1を内燃機関に取り付ける際に、プラグレンチ21が絶縁碍子12の後端側胴部121に接触し、それにより主体金具11の支持部117を支点として絶縁碍子12が傾くことがある。従来の点火プラグでは、絶縁碍子12が主体金具11側に傾いた際に、絶縁碍子12のうち中胴部123が主体金具11に最初に接触する。そして、主体金具11に絶縁碍子12の中胴部123が接触した部分が支点となって絶縁碍子12が曲げられ、これにより絶縁碍子12が折損する等の不具合が生じるおそれがある。
これに備え、本点火プラグ1では、絶縁碍子12の中胴部123が主体金具11に接触するよりも前に、主体金具11の先端後部118よりも後端側で絶縁碍子12が主体金具11と接触するように設計される。より詳細には、絶縁碍子12の中胴部123が主体金具11に接触するよりも前に、絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の基部111と接触するように設計される。これにより、主体金具11の基部111に絶縁碍子12の最大径部125Aが接触した部分が、絶縁碍子12が曲げられる際の支点となる。
絶縁碍子12の中胴部123が主体金具11に接触するよりも前に、絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の基部111と接触するように、以下に記述の関係を満たすように点火プラグ1は構成される。
図4に示すように、主体金具11における支持部117の先端部から軸方向における間隔e1の後端部までの長さを長さL1とする。主体金具11における支持部117の先端部から軸方向における絶縁碍子12の最大径部125Aにおける後端部までの長さを長さL2とする。また、絶縁碍子12における中胴部123の半径を半径r1とし、最大径部125Aの半径を半径r2とする。
このとき、長さL2で半径r2と間隔e2との和を割った値のアークタンジェント値(以下、第1アークタンジェント値と呼称)は、支持部117の先端部に対向する位置における絶縁碍子12の中心点Cと最大径部125Aの後端部と対向する基部111の位置とを結ぶ線と、該中心点Cを通る絶縁碍子12の軸線とでなされる角度に相当する。長さL2で半径r2を割った値のアークタンジェント値(第2アークタンジェント値と呼称)は、支持部117の先端部に対向する位置における絶縁碍子12の中心点Cと最大径部125Aの後端部とを結ぶ線と、該中心点Cを通る絶縁碍子12の軸線とでなされる角度に相当する。よって、第1アークタンジェント値を第2アークタンジェント値で引いた値は、絶縁碍子12が支持部117を支点に傾いた際に、絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の基部111に接触するために必要な傾斜角度(回転角度)に該当する。
同様に、長さL1で半径r1と間隔e1との和を割った値のアークタンジェント値(以下、第3アークタンジェント値と呼称)は、支持部117の先端部に対向する位置における絶縁碍子12の中心点Cと絶縁碍子12の中胴部123における後端部と対向する先端後部118の位置とを結ぶ線と、該中心点Cを通る絶縁碍子12の軸線とでなされる角度に相当する。また、長さL1で半径r1を割った値のアークタンジェント値(第4アークタンジェント値と呼称)は、支持部117の先端部に対向する位置における絶縁碍子12の中心点Cと絶縁碍子12の中胴部123における後端部とを結ぶ線と、該中心点Cを通る絶縁碍子12の軸線とでなされる角度に相当する。このため、第3アークタンジェント値を第4アークタンジェント値で引いた値は、絶縁碍子12が支持部117を支点に傾いた際に、絶縁碍子12の中胴部123における後端部が主体金具11の先端後部118に接触するために必要な傾斜角度(回転角度)に該当する。
つまり、絶縁碍子12の中胴部123における後端部が主体金具11の先端後部118に接触するよりも先に、絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の基部111に接触するには、次式(1)の関係を満たすように構成すればよい。より詳細には、第1アークタンジェント値から第2アークタンジェント値を引いた値が、第3アークタンジェント値から第4アークタンジェント値を引いた値よりも小さくなるように構成すればよい。
arctan{(r2+e2)/L2}−arctan(r2/L2)<arctan{(r1+e1)/L1}−arctan(r1/L1)…(1)
このとき、式(1)は次式(2)のように変形できる。つまり、長さL2で間隔e2を割った値が、長さL1で間隔e1を割った値よりも小さくなる関係を満たすことができれば、式(1)に示される関係を満たすことができる。
e2/L2<e1/L1…(2)
本点火プラグ1では、長さL2が長さL1よりも長く、且つ、間隔e2が間隔e1よりも狭く構成されている。これにより、式(2)に示される関係を満たすことができるため、絶縁碍子12の中胴部123が主体金具11に接触するよりも前に、絶縁碍子12の最大径部125Aを主体金具11の基部111に接触させることができる。
ところで、本点火プラグ1では、最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まるように設計されている。この構成は、加締め治具20により主体金具11に絶縁碍子12が加締められる前の本点火プラグ1の半製品において、既に最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まるように設計されたものである。したがって、絶縁碍子12を主体金具11の内部に挿入した後、加締め治具20により加締められた際に、図5に示されるように絶縁碍子12が主体金具11の支持部117(あるいは上記中心点C)を支点に傾くことで絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の薄肉部115に接触することになる。主体金具11の薄肉部115は基部111における他の部分と比較して厚みが薄いため、絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の薄肉部115に接触した際、薄肉部115が変形することになる。これにより、薄肉部115が変形した分だけ絶縁碍子12の変位可能量が大きくなり、絶縁碍子12に作用する荷重を抑制することが可能となる。
上記構成により、本実施形態は、以下の効果を奏する。
・上記構成によれば、本点火プラグ1は、長さL2が長さL1よりも長く、且つ、間隔e2が間隔e1よりも狭く構成されることで、式(2)の関係を満たし、ひいては式(1)の関係を満たしている。これにより、絶縁碍子12が主体金具11側に傾いた際に、最大径部125Aの後端部を主体金具11に最初に接触させることができる。このとき、図6に示されるように、絶縁碍子12の中胴部123が主体金具11の先端後部118に接触する場合と比較して、力点から支点までの距離を短くすることができ、絶縁碍子12に作用する荷重(曲げモーメント)の大きさを小さくすることができる。加えて、絶縁碍子12が主体金具11側に傾いた際に、最大径部125Aの後端部が主体金具11の薄肉部115に接触するように設計されることで、絶縁碍子12の変位可能量を大きくすることができる。このため、絶縁碍子12に作用する荷重の大きさを更に小さくすることができる。
実際に、絶縁碍子12に作用する荷重の大きさを小さくすることができたことが図7及び図8に示されている。
図7には、加締め治具20により絶縁碍子12が主体金具11に加締められた際に、加締め治具20が絶縁碍子12に接触し、それにより絶縁碍子12が主体金具11に接触する場面において、絶縁碍子12に作用する荷重の増加に伴い絶縁碍子12の変位量がどれだけ変化したかを示したグラフが二つ掲載されている。グラフAは、最初に絶縁碍子12の中胴部123が主体金具11の先端後部118に接触した場合のものである。グラフBは、最初に絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の薄肉部115に接触した場合のものである。両グラフA,Bが交差する交点を絶縁碍子12が主体金具11に接触した接触点であると仮定すると、接触点以降グラフBはグラフAと比較して荷重に対する変位量が大きくなった。また、グラフBはグラフAと比較して、絶縁碍子12の最大変位量を大きくすることができ、加えて、点火プラグ1が破断するまでに許容される荷重の上限を大きくすることができた。
図8は、プラグレンチ21を用いて内燃機関に点火プラグ1を取り付けた際に、プラグレンチ21が絶縁碍子12に接触し、それにより絶縁碍子12が主体金具11に接触する場面において、絶縁碍子12に作用する荷重の増加に伴い絶縁碍子12の変位量がどれだけ変化したかを示したグラフが二つ掲載されている。グラフCは、最初に絶縁碍子12の中胴部123が主体金具11の先端後部118に接触した場合のものである。グラフDは、絶縁碍子12の最大径部125Aが主体金具11の薄肉部115に接触した場合のものである。
プラグレンチ21を用いて内燃機関に点火プラグ1を取り付ける工程(以下、取付工程と呼称)は、加締め治具20により絶縁碍子12を主体金具11に加締める工程(以下、加締め工程と呼称)の後に行われる。このため、取付工程時には、既に主体金具11の薄肉部115が塑性変形していると考えられる。したがって、図7と比較して、絶縁碍子12に作用する荷重に対する絶縁碍子12の変位量の大きさについて、グラフCとグラフDとで顕著な差は生じなかった。ただし、絶縁碍子12が傾くことで主体金具11に接触した際の接触位置は、グラフAに係る点火プラグよりもグラフBに係る点火プラグ1のより後端側となるため、点火プラグ1が破断するまでに許容される荷重の上限を大きくすることができた。
加締め工程は機械で行われることが主であり、このため接触した加締め治具20を介して絶縁碍子12には大きな荷重が作用することが予想される。その一方で、取付工程は、人の手で行われることが主であるため、接触したプラグレンチ21を介して絶縁碍子12に加わる荷重を調整することができる。つまり、取付工程時にプラグレンチ21を介して絶縁碍子12に作用する荷重は、加締め工程時に加締め治具20を介して絶縁碍子12に作用する荷重と比較して小さいことが想定される。したがって、点火プラグ1が破断するまでに許容される荷重の上限を大きくすることができるという図8に示される効果は、取付工程時において絶縁碍子12が折損することを抑制するために十分な効果といえる。
以上より、絶縁碍子12自体の強度を向上させない場合であっても、本構成を採用することで絶縁碍子12の折損に対するロバスト性を向上させることができる。
・突出部122A全体を最大径部125Aとする構成(別例として後述)と比較して、最大径部125Aの軸方向の長さは短くなっている。このため、主体金具11に形成される薄肉部115の軸方向の長さを、突出部122A全体を最大径部125Aとする構成と比較して、短く設計することができる。ひいては、主体金具11において強度が低下する部分(薄肉部115)を軸方向に短くすることができ、主体金具11全体の強度を確保することが可能となる。
・点火プラグ1の小型化を図る上で本構成を採用することは特に好適である。具体的には、主体金具11に形成されるねじ部116の呼び径がM12以下である点火プラグ1や、外周が六角形状をなす工具係合部113の対面同士の間隔が14mm以下である点火プラグ1に本構成を採用することが好適である。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、工具係合部113の対面同士の間隔は14mm以下に設計されていた。このことについて、工具係合部113の対面同士の間隔は14mmよりも大きく設計されてもよい。
・上記実施形態では、工具係合部113の外周が六角形状に形成されていた。このことについて、六角形状に限らず例えば十二角形状に形成されていてもよい。
・上記実施形態では、ねじ部116の呼び径はM12以下に設定されていた。このことについて、ねじ部116の呼び径はM12よりも大きく設計されてもよい。
・上記実施形態では、主体金具11における支持部117の先端部から軸方向における間隔e1の後端部までの長さを長さL1とし、主体金具11における支持部117の先端部から軸方向における絶縁碍子12の最大径部125Aにおける後端部までの長さを長さL2とし、その上で式(1)及び式(2)が満たされるように、点火プラグ1を構成していた。このことについて、主体金具11における支持部117の基準位置を先端部とする必要はなく、例えば、主体金具11における支持部117の基準位置を後端部としてもよい。より具体的には、主体金具11における支持部117の後端部から軸方向における間隔e1の後端部までの長さを長さL1とし、主体金具11における支持部117の後端部から軸方向における絶縁碍子12の最大径部125Aにおける後端部までの長さを長さL2としてもよい。
・上記実施形態において、突出部122Aには、最大径部125Aと、小径部125Bと、第一傾斜部125Cと、第二傾斜部125Dと、が設けられていた。このことについて、突出部122Aが、大径部122の中で最も径が大きくなるように構成されてもよい。つまり、小径部125Bと、第一傾斜部125Cと、第二傾斜部125Dと、を設けず、突出部122A全体が最大径部125Aとなるように構成されてもよい。
・上記実施形態において、本点火プラグ1では、最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まるように設計されていた。このことについて、主体金具11に絶縁碍子12を加締める前の本点火プラグ1の構成は、最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まるように設計されていれば、加締め後において最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲外に位置してもよい。
・上記実施形態では、主体金具11に絶縁碍子12を加締める前の点火プラグ1の半製品は、最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まるように設計されていた。このことについて、最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まることに代えて、例えば、最大径部125Aの先端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まるように設計されてもよい。
・上記実施形態では、絶縁碍子12の最大径部125Aを主体金具11の薄肉部115に接触させるために、主体金具11に絶縁碍子12を加締める前の点火プラグ1の半製品は、最大径部125Aの後端部が軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲内に収まるように設計されていた。このことについて、必ずしも絶縁碍子12の最大径部125Aを主体金具11の薄肉部115に接触させる必要はない。したがって、主体金具11に絶縁碍子12を加締める前の点火プラグ1の半製品は、最大径部125Aが軸方向における主体金具11の薄肉部115の範囲外に位置するように設計されてもよい。
・上記実施形態では、間隔e2が間隔e1よりも狭く構成されていた。このことについて、式(1)を満たすならば、間隔e2が間隔e1よりも広く構成されてもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態では、第一実施形態の絶縁碍子12において中胴部123(第2対向部)の形状を変更している。その他の構成は、第一実施形態と同一である。なお、第一実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、絶縁碍子12の中胴部123の外径が、先端側ほど大きくなっている。すなわち、中胴部123の先端部Qにおける半径r3(外径)は、中胴部123の後端部Oにおける半径r1(外径)よりも大きくなっている。その結果、中胴部123の先端部Qにおける先端後部118(第2部)と中胴部123との間隔e3(第3間隔に該当)は、中胴部123の後端部Oにおける先端後部118と中胴部123との間隔e1(第2間隔に該当)よりも小さくなっている。そして、間隔e3は、最大径部125A(所定部)の後端部における基部111(第1部)と最大径部125Aとの間隔e2(第1間隔に該当)よりも小さくなっている(e1>e2>e3)。
さらに、中胴部123の先端部Qから後端側の第1所定位置Sまで、先端後部118と中胴部123との間隔が間隔e3で一定となっている。ここで、中胴部123において、第2所定位置Tよりも先端側の半径r4(内径)は、第2所定位置Tよりも後端側の半径r5(内径)よりも小さくなっている。すなわち、中胴部123には、内径方向に向かって先端側に傾斜したテーパ部127が形成されている。中心電極14は拡径部14aを有しており、中胴部123のテーパ部127に拡径部14aが係合している。そして、第1所定位置Sは、第2所定位置T(テーパ部127)よりも後端側に位置している。
上記構成により、本実施形態は、以下の効果を奏する。
・上記第一実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、間隔e3は間隔e2よりも小さくなっているため、中胴部123の先端部Qにおいて主体金具11と絶縁碍子12との位置がずれること(相対移動)を抑制することができる。その結果、中胴部123の先端部Qにおいて主体金具11の中心軸と絶縁碍子12の中心軸とがずれることを抑制することができ、絶縁碍子12に荷重が加わった際に絶縁碍子12が主体金具11に対して傾くこと、ひいては絶縁碍子12が折損することを抑制することができる。
・中胴部123の先端部Qから後端側の第1所定位置Sまで、先端後部118と中胴部123との間隔が間隔e3で一定となっている。このため、中胴部123の先端部Qにおいて、主体金具11の中心軸と絶縁碍子12の中心軸とがずれることを更に抑制することができる。
・第1所定位置Sは、第2所定位置T(テーパ部127)よりも後端側に位置している。このため、中心電極14において2次電圧による電界が集中し易い拡径部14aの外周において、絶縁碍子12の肉厚を厚くすることができる。図10は、中心電極14の拡径部14a付近と絶縁碍子12の外周面と間の絶縁破壊電圧を測定した結果を示しており、左側が第一実施形態の結果であり、右側が第二実施形態の結果である。同図に示すように、本実施形態では、絶縁碍子12の耐電圧(絶縁破壊電圧)を向上させることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、中胴部123の先端部Qから後端側の第1所定位置Sまで、先端後部118と中胴部123との間隔が間隔e3で一定となっていた。しかしながら、先端後部118と中胴部123との間隔が間隔e3で一定となっている部分を省略することもできる。すなわち、中胴部123の先端部Qにおける半径r3(外径)が、中胴部123の後端部Oにおける半径r1(外径)よりも大きくなっているだけでもよい。
・式(2)のe2/L2<e1/L1という関係を満たさず、中胴部123の先端部Qにおける半径r3が、中胴部123の後端部Oにおける半径r1よりも大きくなっている構成を採用することもできる。その場合であっても、中胴部123の先端部Qにおいて主体金具11の中心軸と絶縁碍子12の中心軸とがずれることを抑制することができ、絶縁碍子12に荷重が加わった際に絶縁碍子12が主体金具11に対して傾くこと、ひいては絶縁碍子12が折損することを抑制することはできる。
1…点火プラグ、11…主体金具、12…絶縁碍子、111…基部、117…支持部、118…先端後部、119…先端前部、122…大径部、123…中胴部、124…脚長部、125A…最大径部。

Claims (11)

  1. 筒状の主体金具(11)と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子(12)とを備え、先端側に放電ギャップが形成された点火プラグ(1)であって、
    前記主体金具は、第1部(111)と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部(118)と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部(119)と、を備え、
    前記絶縁碍子は、前記第1部に対して第1間隔で対向する所定部(125A)を有する第1対向部(122)と、前記第2部に対して第2間隔で対向する第2対向部(123)と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部(124)と、を備え、
    前記所定部は、外径方向に突出しており、且つ、前記第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、
    前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部(117)により支持されており、
    前記支持部から前記所定部の後端部までの長さで前記第1間隔を割った値が、前記支持部から前記第2対向部の後端部までの長さで前記第2間隔を割った値よりも小さくなっている点火プラグ。
  2. 前記第1間隔が、前記第2間隔よりも小さくなるように設計される請求項1に記載の点火プラグ。
  3. 前記第1部は、前記第1部の他の部分と比較して内径方向の厚みが薄い薄肉部(115)を備え、
    前記主体金具に前記絶縁碍子を加締める前の構成は、前記所定部の後端部が軸方向における前記薄肉部の範囲内に収まるように設計される請求項1又は2に記載の点火プラグ。
  4. 筒状の主体金具(11)と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子(12)とを備え、先端側に放電ギャップが形成された点火プラグ(1)であって、
    前記主体金具は、第1部(111)と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部(118)と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部(119)と、を備え、
    前記絶縁碍子は、前記第1部に対向する所定部(125A)を有する第1対向部(122)と、前記第2部に対向する第2対向部(123)と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部(124)と、を備え、
    前記所定部は、外径方向に突出しており、且つ、前記第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、
    前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部(117)により支持されており、
    前記支持部から前記所定部の後端部までの長さで、前記所定部の後端部における前記第1部と前記所定部との間隔である第1間隔を割った値が、前記支持部から前記第2対向部の後端部までの長さで、前記第2対向部の後端部における前記第2部と前記第2対向部との間隔である第2間隔を割った値よりも小さくなっており、
    前記第2対向部の先端部における前記第2部と前記第2対向部との間隔である第3間隔は、前記第1間隔よりも小さくなっている点火プラグ。
  5. 筒状の主体金具(11)と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子(12)とを備え、先端側に放電ギャップが形成された点火プラグ(1)であって、
    前記主体金具は、第1部(111)と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部(118)と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部(119)と、を備え、
    前記絶縁碍子は、前記第1部に対向する所定部(125A)を有する第1対向部(122)と、前記第2部に対向する第2対向部(123)と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部(124)と、を備え、
    前記所定部は、外径方向に突出しており、且つ、前記第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、
    前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部(117)により支持されており、
    前記第2対向部の先端部における前記第2部と前記第2対向部との間隔である第3間隔は、前記所定部の後端部における前記第1部と前記所定部との間隔である第1間隔よりも小さくなっている点火プラグ。
  6. 前記第2対向部の前記先端部から後端側の第1所定位置まで、前記第2部と前記第2対向部との間隔が前記第3間隔で一定となっている請求項4に記載の点火プラグ。
  7. 前記第2対向部において、第2所定位置よりも先端側の内径は、前記第2所定位置よりも後端側の内径よりも小さくなっており、
    前記第1所定位置は、前記第2所定位置よりも後端側に位置している請求項6に記載の点火プラグ。
  8. 前記主体金具は、内燃機関に取り付けるためのねじ山が形成された取付け部(116)を有しており、
    前記取付け部の呼び径は、M12以下である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の点火プラグ。
  9. 前記主体金具は、所定の工具を係合可能な工具係合部(113)を有しており、
    前記主体金具の軸線と直交する断面において、前記工具係合部の外周は六角形状をなし、
    前記工具係合部の対面同士の間隔が14mm以下である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の点火プラグ。
  10. 筒状の主体金具(11)と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子(12)とを備え、先端側に放電ギャップが形成される点火プラグ(1)において、前記主体金具に前記絶縁碍子を加締める前の半製品であって、
    前記主体金具は、第1部(111)と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部(118)と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部(119)と、を備え、
    前記絶縁碍子は、前記第1部に対して第1間隔で対向する所定部(125A)を有する第1対向部(122)と、前記第2部に対して第2間隔で対向する第2対向部(123)と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部(124)と、を備え、
    前記第1部は、前記第1部の他の部分と比較して内径方向に前記主体金具の厚みが薄い薄肉部(115)を備え、
    前記所定部は、外径方向に突出しており、且つ、前記第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、
    前記所定部の後端部が軸方向における前記薄肉部の範囲内に収まり、
    前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部(117)により支持されており、
    前記支持部から前記所定部の後端部までの長さで前記第1間隔を割った値が、前記支持部から前記第2対向部の後端部までの長さで前記第2間隔を割った値よりも小さくなっている点火プラグの半製品。
  11. 筒状の主体金具(11)と、前記主体金具の内部に挿通された筒状の絶縁碍子(12)とを備え、先端側に放電ギャップが形成される点火プラグ(1)において、前記主体金具に前記絶縁碍子を加締める前の半製品であって、
    前記主体金具は、第1部(111)と、前記第1部の内径よりも小さい内径を有し、前記第1部に隣接して先端側に設けられた第2部(118)と、前記第2部の内径よりも小さい内径を有し、前記第2部に隣接して先端側に設けられた第3部(119)と、を備え、
    前記絶縁碍子は、前記第1部に対向する所定部(125A)を有する第1対向部(122)と、前記第2部に対向する第2対向部(123)と、前記第2対向部の外径よりも小さい外径を有し、前記第3部に対向する第3対向部(124)と、を備え、
    前記第1部は、前記第1部の他の部分と比較して内径方向に前記主体金具の厚みが薄い薄肉部(115)を備え、
    前記所定部は、外径方向に突出しており、且つ、前記第1対向部の中で最も径の大きい部分であり、
    前記所定部の後端部が軸方向における前記薄肉部の範囲内に収まり、
    前記第2対向部と前記第3対向部との接続部が、前記第2部と前記第3部との接続部である支持部(117)により支持されており、
    前記支持部から前記所定部の後端部までの長さで、前記所定部の後端部における前記第1部と前記所定部との間隔である第1間隔を割った値が、前記支持部から前記第2対向部の後端部までの長さで、前記第2対向部の後端部における前記第2部と前記第2対向部との間隔である第2間隔を割った値よりも小さくなっており、
    前記第2対向部の先端部における前記第2部と前記第2対向部との間隔である第3間隔は、前記第1間隔よりも小さくなっている点火プラグの半製品。
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