JP2018085304A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】防油特性を高めることができるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】線状の導電体からなるケーブル導体21を筒状のケーブル絶縁体22で被覆してなるケーブル2と、ケーブル導体21の端部21aをケーブル絶縁体22の一部と共に収容する有底円筒状の収容部51を有する接続端子5と、接続端子5の収容部51の内周面とケーブル絶縁体22の外周面22aとの間に介在する筒状弾性体8とを備え、筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の圧縮永久ひずみ率よりも低い圧縮永久ひずみ率を有し、接続端子5の収容部51は、筒状弾性体8を介してケーブル絶縁体22に加締められている。【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤハーネスに関する。
従来、例えばシールドケース内に油冷用の油が充填された油冷式の電動モータ(以下、「油冷モータ」と記載する。)と、この油冷モータに電流を供給するインバータとを接続するワイヤハーネスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のワイヤハーネスは、複数の金属線からなる導体、導体を包囲する筒状の絶縁体、及び絶縁体の外周に沿って編組線からなる筒状のシールド層を備えたシールド電線と、シールド電線の前端側を収容すると共に導体が接続された端子金具とを備えている。端子金具は、油冷モータのシールドケース内で端子に接続される。導体と絶縁体との間への油の浸入は、絶縁体を端子金具の後端側に形成された筒状のカシメ部によりカシメ付けることで抑止されている。
特許第5709073号公報
しかしながら、上記のような構成では、例えば絶縁体の材料によっては絶縁体の反発力が十分に得られず、端子金具の内周面と絶縁体の外周面との隙間から導体の金属線間に油が流入してしまう虞がある。すなわち、絶縁体の材料によっては、防油特性が低下してしまう可能性があった。
そこで、本発明は、防油特性の低下を抑制することができるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、線状の導電体からなるケーブル導体をその端部を除いて筒状のケーブル絶縁体で被覆してなるケーブルと、前記端部を前記ケーブル絶縁体の一部と共に収容する有底円筒状の収容部を有する接続端子と、前記接続端子の前記収容部の内周面と前記ケーブル絶縁体の外周面との間に介在する筒状弾性体とを備え、前記筒状弾性体は、前記ケーブル絶縁体の弾性率よりも低い弾性率を有すると共に前記ケーブル絶縁体の耐油性よりも高い耐油性を有し、前記接続端子の前記収容部は、前記ケーブル導体の前記端部の外周側、及び前記筒状弾性体の外周側で加締められているワイヤハーネスを提供する。
本発明に係るワイヤハーネスによれば、防油特性の低下を抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係るワイヤハーネスの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るワイヤハーネスの概略構成を示す部分断面図である。 本発明の一変形例に係るワイヤハーネスの概略を示す部分断面図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。図1は、本実施の形態に係るワイヤハーネスの外観を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施の形態に係るワイヤハーネスの概略構成を示す部分断面図である。
(ワイヤハーネスの全体構造の説明)
ワイヤハーネス1は、例えば、油冷モータを駆動源とする電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載され、油冷モータにインバータから出力されるPWM(Pulse Width Modulation)制御された電流を供給するために用いられる。
本実施の形態では、ワイヤハーネス1は、3本のケーブル2を用い、U相、V相、およびW相の三相交流電流を油冷モータに供給するように構成されている。
図1、図2に示すように、ワイヤハーネス1は、3本のケーブル2と、各ケーブル2を保持する保持部材3と、ケーブル2の周囲に設けられ、3本のケーブル2を一括して覆うように構成された編組シールド4と、を備えている。
各ケーブル2は、線状の電気良導体からなる素線を複数撚り合わせたケーブル導体21と、絶縁性樹脂からなる絶縁体でケーブル導体21を被覆する筒状のケーブル絶縁体22と、をそれぞれ備えており、可とう性を有している。本実施の形態では、各ケーブル2は、端部においてケーブル導体21がケーブル絶縁体22から露出されている。ケーブル絶縁体22は、例えば、架橋ポリエチレン、ポリウレタン等からなる。
保持部材3は、ケーブル2を、後述する接続端子5から離間した位置で保持する。具体的に、保持部材3は、被取付部材(例えばインバータ)に形成された取付孔(不図示)に収容される被収容部材31と、ケーブル2に沿って被収容部材31と並んで配置された支持部材32と、を備えている。以下、説明の便宜上、接続端子5側(図2の左側)を先端側とし、その反対側を基端側(図2の右側)とする。
支持部材32は、被取付部材(例えばインバータ)に固定されることにより、ケーブル2を被取付部材に対して支持するものである。支持部材32は、絶縁性樹脂からなるハウジング33と、導電性の金属からなるシールドシェル34と、を備えている。
ハウジング33は、内部に中空部が形成された筒状の形状を有し、この中空部にケーブル2を収容して保持する。具体的に、ハウジング33は、内周面がケーブル絶縁体22の外周面22aと接触する第1の支持部331と第2の支持部332と、を一体に有し、第1の支持部331及び第2の支持部332でケーブル絶縁体22を挟んでケーブル2を保持している。ハウジング33は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やPA(ポリアミド)、あるいはPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の絶縁性樹脂からなり、例えば射出成形により形成される。
シールドシェル34は、ハウジング33の外周を覆うように設けられた筒状部341と、筒状部341の先端側の端部から外方に突出するように設けられ、被取付部材(例えばインバータ)の筐体に固定されるフランジ部342と、を有している。シールドシェル34の外周には、帯状の締付部材344が設けられており、この締付部材344により、編組シールド4がシールドシェル34の外周に固定されると共に、筒状部341が締め付けられハウジング33に固定されている。
被収容部材31は、図2に示すように、シールドシェル34のフランジ部342よりも先端側に配置され、被取付部材に形成された取付孔に収容される。
また、被収容部材31は、ケーブル2を挿通する3つの挿通孔311を有する、絶縁性樹脂からなるシール保持部材312と、シール保持部材312の外周面に保持され、被取付部材の取付孔の内面とシール保持部材312との間をシールする外周シール部材316と、挿通孔311の内周面に保持され、挿通孔311とケーブル2との間をシールする内周シール部材314と、を備えている。また、シール保持部材312は、先端側にケーブル2の径方向内側に向かって突出する内鍔部312aを有している。
編組シールド4は、例えば銅を錫メッキしてなる複数のシールド素線を編み合わせて形成される。ここでは、複数本のシールド素線を1本の素線束とし、この素線束同士をX字状にクロスさせて編み合わせることにより、編組シールド4を形成している。この編組シールド4は、例えば手作業によって編み目の大きさを変えることで、内径を拡大および収縮させることが可能である。
図示していないが、編組シールド4の外周には、ケーブル2の保護用のコルゲートチューブ又はその他のカバー部材が設けられていてもよい。
(接続端子5の説明)
接続端子5は、ケーブル導体21の端部21aをケーブル絶縁体22の一部と共に収容する有底円筒状の収容部51と、機器側接続端子に電気的に接続される接続部52とを有する。接続部52は、接続対象となる被取付部材内の端子台に設けられた対応する機器側接続端子にボルトにより固定することで接続される。収容部51は、内部に、ケーブル導体21の端部21aをケーブル絶縁体22の一部と共に収容する収容空間50を有する筒部511と、筒部511と接続部52との間に備えられた底部512とを、一体に有している。
具体的に、収容空間50は、ケーブル絶縁体22に覆われていないケーブル導体21の端部21aを収容する第1の収容空間50aと、ケーブル絶縁体22の一部と共に、この一部に被覆されているケーブル導体21とを収容する第2の収容空間50bとを有している。また、第1の収容空間50a及び第2の収容空間50bは、筒部511の内部において、同一円心状に配置され、互いに連通している。
ワイヤハーネス1は、内部に中空部81が形成された筒状の形状を有する筒状弾性体8をさらに備えている。筒状弾性体8は、接続端子5の収容部51の内周面、具体的には、第2の収容空間50bを形成している筒部511の内周面511aとケーブル絶縁体22の外周面22aとの間に介在している。換言すれば、筒状弾性体8の中空部81には、ケーブル絶縁体22の一部が、この一部に被覆されているケーブル導体21と共に収容されている。
本実施の形態に係るワイヤハーネス1では、第1の収容空間50aには、ケーブル絶縁体22が被覆されていないケーブル導体21の端部21aが収容されている。また、第2の収容空間50bには、筒状弾性体8と共に、ケーブル絶縁体22の一部及びこの一部に被覆されているケーブル導体21が収容されている。以上を換言すれば、収容部51は、ケーブル導体21の端部21aをケーブル絶縁体22の一部と共に収容している。
ケーブル導体21の端部21aがケーブル絶縁体22の一部と共に収容部51に収容されている状態において、接続端子5の収容部51は、ケーブル導体21の端部21aの外周21b側、及び筒状弾性体8の外周8a側で加締められている。すなわち、収容部51には、ケーブル導体21の端部21aの外周21b側で第1のかしめ部53が形成さていると共に、筒状弾性体8の外周8a側で第2のかしめ部54が形成されている。
筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の厚みDよりも小さい厚みdを有する。具体的に、ケーブル絶縁体22の厚みDは、約0.7mm以上1.5mm以下であり、筒状弾性体8の厚みdは、加締められていない状態において、0.6mm以上0.8mm以下である。また、筒状弾性体8の外周8aのうち加締められている部分の厚みd1は、加締められていない部分の厚みdよりもさらに小さい。
筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の圧縮永久ひずみ率よりも低い圧縮永久ひずみ率を有する。また、筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の弾性率よりも低い弾性率を有する。さらに、筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の耐油性よりも高い耐油性を有する。ここでいう弾性率とは、部材の硬さを示す概念であり、弾性率が高いとは、部材が硬いこと、すなわち、反発力が大きく外力に対して変形しにくいことを意味する。また、耐油性とは、単位表面積当たりの油の吸収のしやすさを示す概念であり、耐油性が高いとは、油を吸収しにくく油に対して膨潤しにくいことを意味する(JIS K 6258参照)。
本実施の形態では、具体的に、筒状弾性体8は、上記の性質に加えてさらに耐熱性をも有する素材であるフッ素ゴムで形成されている。筒状弾性体8を構成する材料は、フッ素ゴムに限定されるものではなく、上記の性質を有するものであれば、フッ素ゴム以外のゴム素材(例えば、フロロシリコンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム)や、その他の樹脂等で形成することができる。
好ましくは、筒状弾性体8は、その一部が接続端子5の収容部51の開口51bから露出している。換言すれば、接続端子5の外周壁51cの基端面の少なくとも一部が目視可能な図1の斜視において、筒状弾性体8の接続端子5の基端面の少なくとも一部が目視可能に構成されている。具体的に、筒状弾性体8の接続端子5の基端側の面(以下、単に「基端面」と記載する。)が、収容部51を形成する接続端子5の外周壁51cの基端面よりも突出するように構成されている。なお、図1、図2に示すように、筒状弾性体8の基端側の一部が、接続端子5の外周壁51cの基端面と略一致するように構成してもよい。
(変形例)
上述の実施の形態では、筒状弾性体8の一部が接続端子5の収容部51の開口51bから露出しているように構成したが、筒状弾性体8が接続端子5と保持部材3との間の全体にわたってケーブル2を覆っているように構成することもできる。具体的に、図3に示すように、筒状弾性体8は、基端側が、内鍔部312aのケーブル絶縁体22の外周面22aと対応する位置にある内周面312b、すなわち、挿通孔311のうち内鍔部312aと対応する領域に設けられている部分を形成する内周面312bの先端側から基端側にかけて全体にわたって延在している。
このようにして、筒状弾性体8は、接続端子5と保持部材3との間全体におけるケーブル絶縁体22を覆うことができる。なお、この変形例では、筒状弾性体8が、内鍔部312aの内周面312bの全体にわたって延在するように構成したが、内鍔部312aの先端側の側面の位置までしか延在していない構成であってもよい。
(接続端子5の加締め方法)
次に、接続端子5の加締め方法について、説明する。まず、ケーブル2の先端からケーブル絶縁体22を剥き取り、ケーブル導体21の端部21aを露出させる。次に、ケーブル絶縁体22の先端部に筒状弾性体8を装着させる。そして、ケーブル絶縁体22に覆われていないケーブル導体21の端部21a及びケーブル絶縁体22の一部を、この一部に装着されている筒状弾性体8と共に、接続端子5の収容部51、すなわち、収容空間50に挿入する。このとき、ケーブル絶縁体22で覆われていないケーブル導体21の端部21aが第1の収容空間50aに収容され、筒状弾性体8が装着されたケーブル絶縁体22が第2の収容空間50bに収容されるように、ケーブル2を配置する。ケーブル2が収容部に挿入された状態で、第1のかしめ部53及び第2のかしめ部54により、ワイヤハーネス1がケーブル導体21の端部21aの外周21b側、及び筒状弾性体8の外周8a側で加締められる。この際、第1かしめ部53及び第2のかしめ部54の深さは、用途に応じて0.3mm以上4.0mm以下程度に設定される。
(実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係るワイヤハーネス1は、ケーブル導体21の端部21aをケーブル絶縁体22の一部と共に収容する有底円筒状の収容部51を有する接続端子5と、接続端子5の収容部51の内周面とケーブル絶縁体22の外周面22aとの間に介在する筒状弾性体8とを備え、筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の圧縮永久ひずみ率よりも低い圧縮永久ひずみ率を有する。
このような構成とすることにより、筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の圧縮永久ひずみ率よりも低い圧縮永久ひずみ率を有するため、加締めにより筒状弾性体8の外周面が接続部材5の筒部511の内周面511aに密着すると共に、筒状弾性体8の外周面がケーブル絶縁体22の外周面22aに密着するので、ワイヤハーネス1の防油特性を高めることができる。また、例えば、当該ワイヤハーネス1が車載装置である油冷モータ等に使用される場合、筒状弾性体8がないと、温度変化により絶縁体22が膨張収縮を繰り返して塑性変形し、接続端子5とケーブル絶縁体22との間の隙間が生じる可能性があり、ケーブル導体21の素線間に油が流入する虞がある。しかしながら、本発明では、筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の圧縮永久ひずみ率よりも低い圧縮永久ひずみ率を有するため、上記虞を低減することが可能である。
また、筒状弾性体8は、ケーブル絶縁体22の弾性率よりも低い弾性率を有するため、筒状弾性体8がケーブル絶縁体22に対しての緩衝材として機能し、製造時の加締め付けに起因するケーブル絶縁体22の塑性変形を抑制することができる。また、外力に対し、筒状弾性体8がケーブル絶縁体22よりも柔らかく変形しやすい、すなわち、ケーブル絶縁体22が筒状弾性体8よりも変形しにくい構成であるため、ケーブル2の強度を保つことができる。このようにして、ケーブル2の強度を保ちつつ、接続端子5の筒部511の内周面511aとケーブル絶縁体22の外周面22aとの間に隙間が生じにくくなり、ケーブル導体21の素線間に油が流入することを防止することができる。さらに、筒状弾性体8がケーブル絶縁体22の弾性率よりも低い弾性率を有することにより、接続端子5の収容部51が筒状弾性体8を介してケーブル絶縁体22に加締められる際に、筒状弾性体8がケーブル絶縁体22よりも加締め形状に沿って変形しやすくなるため、接続端子5の筒部511の内周面511aとケーブル絶縁体22の外周面22aとの間に隙間が生じにくくなる。
また、ケーブル導体21の素線間への油の流入を防止できることに加えて、接続端子5の収容部51とケーブル絶縁体22との間に介在する弾性体が筒状形状に構成されていることにより、先にケーブル絶縁体22に筒状弾性体8を装着させ、筒状弾性体8をケーブル2と共に接続端子5の収容部51、すなわち、収容空間50に挿入できるため、弾性体の配置作業が容易になると共に、弾性体の装着状態の確認作業も容易になる。
さらに、筒状弾性体8の一部が接続端子5の収容部51の開口51bから露出しているように構成することにより、接続端子5の基端側のエッジとケーブル絶縁体22との間に筒状弾性体8が存在するため、ケーブル絶縁体22が油に浸かり油を吸収して膨潤してしまうような場合であっても、ケーブル絶縁体22が接続端子5の基端側のエッジに直接当たることを回避することができる。このため、接続端子5の基端側のエッジとの接触によってケーブル絶縁体22の外周面22aを傷つけることを回避することができる。
以上のようにして、ワイヤハーネス1は、防油特性を高めることができる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]線状の導電体からなるケーブル導体(21)を筒状のケーブル絶縁体(22)で被覆してなるケーブル(2)と、前記ケーブル導体(21)の端部(21a)をケーブル絶縁体(22)の一部と共に収容する有底円筒状の収容部(51)を有する接続端子(5)と、前記接続端子(5)の前記収容部(51)の内周面と前記ケーブル絶縁体(22)の外周面(22a)との間に介在する筒状弾性体(8)と、を備え、前記筒状弾性体(8)は、前記ケーブル絶縁体(22)の圧縮永久ひずみ率よりも低い圧縮永久ひずみ率を有し、前記接続端子(5)の前記収容部(51)は、前記筒状弾性体(8)を介して前記ケーブル絶縁体(22)に加締められている、ワイヤハーネス(1)。
[2]前記筒状弾性体(8)は、その一部が前記接続端子(5)の前記収容部(51)の開口(51b)から露出している、[1]に記載のワイヤハーネス(1)。
[3]前記ケーブル(2)を前記接続端子(5)から離間した位置で保持する保持部材(3)をさらに備え、前記筒状弾性体(8)は、前記接続端子(5)と前記保持部材(3)との間の全体にわたって前記ケーブル(2)を覆っている、[2]に記載のワイヤハーネス(1)。
[4]前記筒状弾性体(8)の厚み(d)は、前記ケーブル絶縁体(22)の厚み(D)よりも小さい、[1]乃至[3]の何れか1つに記載のワイヤハーネス(1)。
[5]前記筒状弾性体(8)は、前記ケーブル絶縁体(22)の耐油性よりも高い耐油性を有する、[1]乃至[4]の何れか1つに記載のワイヤハーネス(1)。
[6]前記筒状弾性体は、前記ケーブル絶縁体の弾性率よりも低い弾性率を有する、[1]乃至[5]の何れか1つに記載のワイヤハーネス(1)。
[7]前記筒状弾性体の厚みは、0.8mm以上2.2mm以下である、[1]乃至[6]の何れか1つに記載のワイヤハーネス(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…ワイヤハーネス
2…ケーブル
21…ケーブル導体
21a…ケーブル導体の端部
21b…ケーブル導体の端部の外周
22…ケーブル絶縁体
22a…ケーブル絶縁体の外周面
3…保持部材
8…筒状弾性体
8a…筒状弾性体の外周
5…接続端子
51…収容部
D…ケーブル絶縁体の厚み
d…筒状弾性体の厚み

Claims (7)

  1. 線状の導電体からなるケーブル導体を筒状のケーブル絶縁体で被覆してなるケーブルと、
    前記ケーブル導体の端部を前記ケーブル絶縁体の一部と共に収容する有底円筒状の収容部を有する接続端子と、
    前記接続端子の前記収容部の内周面と前記ケーブル絶縁体の外周面との間に介在する筒状弾性体と、
    を備え、
    前記筒状弾性体は、前記ケーブル絶縁体の圧縮永久ひずみ率よりも低い圧縮永久ひずみ率を有し、
    前記接続端子の前記収容部は、前記筒状弾性体を介して前記ケーブル絶縁体に加締められている、
    ワイヤハーネス。
  2. 前記筒状弾性体は、その一部が前記接続端子の前記収容部の開口から露出している、
    請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記ケーブルを前記接続端子から離間した位置で保持する保持部材をさらに備え、
    前記筒状弾性体は、前記接続端子と前記保持部材との間の全体にわたって前記ケーブルを覆っている、
    請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記筒状弾性体の厚みは、前記ケーブル絶縁体の厚みよりも小さい、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記筒状弾性体は、前記ケーブル絶縁体の耐油性よりも高い耐油性を有する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記筒状弾性体は、前記ケーブル絶縁体の弾性率よりも低い弾性率を有する、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記筒状弾性体の厚みは、0.8mm以上2.2mm以下である、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
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