JP2018084617A - 画像形成装置及び画像形成装置の色ずれ調整方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の色ずれ調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】どのような紙厚の用紙に対しても、色ずれ補正の精度が向上し、色ずれの少ない印刷画像を得ることができる画像形成装置の提供。
【解決手段】像担持体に重ね合わされて転写された各色の像を転写材に転写する転写手段と、像担持体の、転写材に転写するための画像が形成される画像領域の像担持体の回転方向と直交する外側に、色ずれ検出用のパターン列を形成するように指示するパターン形成指示手段と像担持体に転写されたパターン列を検知する検知手段と、転写材の厚さを取得する厚さ情報取得手段と、転写材の厚さに応じた色ずれ補正値である厚さ毎補正値を記憶しておく第1の記憶部と、基準となる転写材の厚さの色ずれ補正値である基準補正値を記憶しておく第2の記憶部と、厚さ毎補正値と基準補正値を参照して、取得した転写材の厚さに応じた設定用補正値を算出する算出部と、設定用補正値を前記画像形成条件に反映する制御部と、を備える画像形成装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の色ずれ調整方法に関する。
一般的に、画像形成装置において、中間転写ベルトの速度差により用紙上の転写位置にずれが生じることがある。
そこで、特許文献1では、中間転写ベルトの速度差による転写位置のずれを低減するように、2次転写ローラに加圧ローラを当接した状態での中間転写ベルトの線速の変動量と、2次転写ローラから加圧ローラを離隔した状態での中間転写ベルトの線速の変動量とをそれぞれ検知し、変動量を無くすように次の印刷時における駆動モータの基準クロック周波数を変更して駆動する構成が開示されている。
一方、連続印刷中に、中間転写ベルト上に、画像形成領域には印刷画像を、画像形成領域外には色ずれ量を検出するパターンを、同時に形成して、画像形成領域外のパターンからセンサ等により色ずれ量を検出し、検出した色ずれ量に応じてリアルタイムで色ずれを補正する色ずれ補正手段が既に知られている。例えば、特許文献2では、中間転写ベルトの画像形成領域に印刷画像を書き込む処理及びその画像形成領域外に印画像(色ずれ検出用パターン)を書き込む処理を並行して実行する構成が開示されている。
しかし、特許文献1では、中間転写ベルトに従動するローラにエンコーダセンサを取り付け、フィードバック制御を行うことにより、速度差を算出しているため、複雑な制御となり、コスト高になるという問題がある。
また、引用文献2の色ずれ補正手段では、転写材の紙厚を補正条件として設定していなかった。詳しくは、紙厚の異なる転写材を通紙するときには、中間転写ベルトに加わる負荷が異なるため、中間転写ベルト速度に差が生じる。そのため、形成した色ずれ検出用パターンは、転写材の紙厚によって転写位置のずれが生じる。つまり、形成した色ずれ検出用パターンから算出した補正値を、紙厚によらずにそのまま反映した場合、色ずれ補正の精度が落ちてしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、どのような紙厚の用紙に対しても、連続印刷時の色ずれ補正の精度が向上し、色ずれの少ない印刷画像を得ることができる画像形成装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、
設定された画像形成条件で、複数の感光体上に夫々異なる色の像を形成する複数の画像形成手段と、
設定された速度で回転駆動され、前記複数の感光体のそれぞれに形成された各色の像が位置を合わせて重ね合わされて転写される像担持体と、
前記像担持体に重ね合わされて転写された前記各色の像を転写材に転写する転写手段と、
前記像担持体の、前記転写材に転写するための画像が形成される画像領域の前記像担持体の回転方向と直交する外側に、色ずれ検出用のパターン列を形成するように指示するパターン形成指示手段と、
前記像担持体に転写された前記パターン列を検知する検知手段と、
前記転写材の厚さを取得する厚さ情報取得手段と、
転写材の厚さに応じた色ずれ補正値である厚さ毎補正値を記憶しておく第1の記憶部と、
基準となる転写材の厚さの色ずれ補正値である基準補正値を記憶しておく第2の記憶部と、
前記厚さ毎補正値と前記基準補正値を参照して、取得した前記転写材の厚さに応じた設定用補正値を算出する算出部と、
前記設定用補正値を前記画像形成条件に反映する制御部と、を備えることを特徴とする
画像形成装置を提供する。
一態様によれば、画像形成装置において、どのような紙厚の用紙に対しても、連続印刷時の色ずれ補正の精度が向上し、色ずれの少ない印刷画像を得ることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略図。 本発明の実施形態に係る画像形成装置に含まれる、色ずれ検出用パターンを検知する検知センサの説明図。 本発明の実施形態に適用される、検知センサで検知したデータの処理構成を示すハードウエアブロック図。 色ずれ検出用パターンの例を示す図。 色ずれ検出用パターンの一例を用いた色ずれ算出について説明する図。 副走査方向の色ずれ補正に特化した横線パターンで構成された色ずれ検出用パターンの他の例について説明する図。 本発明の実施形態で中間転写ベルト上における色ずれ検出用パターンの形成領域と印刷画像領域を示す図。 本発明の実施形態に適用される、色ずれ調整部の機能ブロック図。 本発明の実施形態において、色ずれに基づいて画像形成条件を調整するフローチャートの一例。 本発明の実施形態において、厚さ毎補正値を算出するフローチャートの一例。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〔画像形成装置〕
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する図である。図1を用いて、画像形成装置の概略について説明する。
画像形成装置100は、半導体レーザ、ポリゴンミラーなどの光学要素を含む光学装置102と、感光体ドラム、帯電装置、現像装置などを含む像形成部112と、中間転写ベルトなどを含む転写部122等を備えている。これら光学装置102、像形成部112は、設定された画像形成条件で、複数の感光体上に夫々異なる色の像を形成する複数の画像形成手段として機能する。
また、画像形成装置100の筐体内部に温度センサ150が設けられる。
光学装置102は、画像データを感光体ドラム(感光体)104a、106a、108aおよび110aへと像状照射することで書き込む書込手段である。光学装置102において、半導体レーザなどのレーザ光源から出射された光ビームをポリゴンミラー102cにより偏向させ、fθレンズ102bに入射させる。 光ビームは、図1の例ではイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色に対応した数が出射される。 各色の光ビームは、それぞれfθレンズ102bを通過した後、反射ミラー102aで反射され、WTL(Wide and Tele Lens:ワイド&望遠レンズ)102dに入射される。
WTL102dは、光ビームを整形した後、反射ミラー102eへと光ビームを偏向させ、露光のために使用される光ビームLとして感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aへと像状照射する。
感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aへの光ビームLの照射は、上述したように複数の光学要素を使用して行われるため、光ビームLの走査方向である主走査方向と、主走査方向に対して直交する副走査方向とに関して、タイミング同期が行われている。
なお、副走査方向は、一般的には、感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aの回転する方向として定義する。
感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aは、それぞれアルミニウムなどの導電性ドラム上に、少なくとも電荷発生層と、電荷輸送層とを含む光導電層を備えている。光導電層は、それぞれ感光体ドラム104a、106a、108a、110aに対応して配設され、コロトロン、スコロトロンまたは帯電ローラなどを含んで構成される帯電器104b、106b、108bおよび110bにより表面電荷が付与される。
各帯電器104b、106b、108bおよび110bにより感光体ドラム104a、106a、108aおよび110a上に付与された静電荷は、それぞれ光ビームLにより像状露光され、静電潜像が形成される。
感光体ドラム104a、106a、108aおよび110a上に形成された静電潜像は、それぞれ、現像スリーブ、現像剤供給ローラ、規制ブレードなどを含む現像器104c、106c、108cおよび110cにより現像され、現像剤像が形成される。
感光体ドラム104a、106a、108aおよび110a上に担持された現像剤は、矢印Bの方向に回転駆動される中間転写ベルト114上に転写される。
転写部122において、中間転写ベルト114は像担持体として機能し、2次転写部は転写手段として機能する。
中間転写ベルト114は、C、M、YおよびK各色の現像剤を担持した状態で2次転写部へと駆動される。中間転写ベルト114は、搬送ローラ114a、114bおよび114cに掛け回されて(掛け渡されて)いる。搬送ローラ114aは駆動モータから駆動力が伝達される駆動ローラであって、搬送ローラ114bは、中間転写ベルト114に従動する従動ローラであって、搬送ローラ114cは、2次転写部とともに転写ニップNを形成する転写対向ローラである。駆動ローラ114aの回転によって、中間転写ベルト114は、矢印Bの方向に回転駆動される。
2次転写部は、2次転写ベルト118と、搬送ローラ118aおよび118bとを含んで構成される。2次転写ベルト118は、搬送ローラ118aおよび118bにより矢印Cの方向に駆動される。
2次転写部には、給紙カセットなどの転写材収容部128から上質紙やプラスチックシートなどの転写材124が搬送ローラ126により供給される。搬送ローラ126は従動ローラと対向して転写材124を搬送する。
2次転写部の2次転写ベルト118と、搬送ローラ(対向ローラ)114bと、中間転写ベルト114が対向して、転写材124を挟み込む部分が転写ニップNとなる。
2次転写部である転写ニップNは、2次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト114上に担持された多色現像剤像を、2次転写ベルト118上に吸着保持された転写材124に転写する。
転写材(用紙)124は、2次転写ベルト118の搬送と共に定着装置120へと供給される。
定着装置120は、シリコーンゴム、フッソゴムなどを含む定着ローラなどの定着部材130を含んで構成されていて、転写材124と多色現像剤像とを加圧加熱し、印刷物132として画像形成装置100の外部へと出力する。
多色現像剤像を転写した後の中間転写ベルト114は、クリーニングブレードを含むクリーニング部116により転写残現像剤が除去された後、次の像形成プロセスへと供給されている。
図1に示す画像形成装置100は、形成される画像の画質調整のために、中間転写ベルト114に対して色ずれ検出用パターン(図5参照)を形成する。
各感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aの中間転写ベルト114の駆動方向に対して下流側には、中間転写ベルト114に形成された当該色ずれ検出用パターンを検知するため、検知用のセンサ115a、115bおよび115cが設けられる。
検知手段(検知センサ)であるセンサ115a、115bおよび115cは、色ずれ検出用パターンをより早く検知できるように、中間転写ベルト114の駆動方向に対して最も下流側の感光体ドラム104aに対してできるだけ近付けて配置される。
<検知装置>
下記、図2を用いてセンサ115a〜115cについて説明する。図2は、実施形態に適用可能なセンサ115a、115bおよび115cの一例の構造を示す。
なお、これらセンサ115a、115bおよび115cは、同一の構成が適用できるので、以下では、これらを特に区別する必要のない限り、センサ115a、115bおよび115cをセンサ115として記述する。
図2において、センサ115は、1つの発光素子602と、2つの受光素子603および604とを有する。発光素子602は、例えば赤外光LED(Light Emitting Diode)であり、発光した赤外光で中間転写ベルト114を照射する。あるいは、レーザ発光素子を発光素子602として用いてもよい。
受光素子603および604は、例えばそれぞれフォトトランジスタである。 受光素子603および604としてフォトダイオードを適用し、出力を増幅して用いてもよい。
この例では、受光素子603は、発光素子602から出射された赤外光が中間転写ベルト114で鏡面反射した正反射光を受光する位置に設けられ、受光素子604は、正反射光を受光しない位置に設けられる。
すなわち、受光素子604は、発光素子602から出射された赤外光が中間転写ベルト114で拡散反射された拡散反射光を受光する。
また、発光素子602からの赤外光と、赤外光の中間転写ベルト114からの正反射光および拡散反射光との光路に、集光レンズ605が設けられる。
なお、図2では、正反射光を受光する受光素子603と、拡散反射光を受光する受光素子604とをそれぞれ設けているが、これはこの例に限定されず、検知する対象や必要な情報によっては何れか一方のみを設けてもよい。
<検出結果のデータ処理のハードウエアブロック>
検知用のセンサ115a〜115cで検知したデータの処理構成について、図3を用いて説明する。図3は、実施形態に適用可能な、画像形成装置100における信号処理系の一例の構成を示す。
なお、ここでは、画像形成装置100の全構成のうち、実施形態に関わりの深い、色ずれ量検出のための構成を中心に示している。
画像形成装置100は、色ずれ量検出のため、コントローラ20と、検出制御部10と、各センサ115a〜115cに対応付けられた信号処理部30a〜30cを備える。
検出制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、I/O(Input Output)ポート14と、データバス15とを備える。
コントローラ20は、画像形成装置の主制御部であって、CPU、RAM、ROM等を備えている。
検出制御部10において、CPU11は、ROM13に予め記憶されたプログラムに従い、RAM12をワークメモリとして用いて所定の演算処理を行うと共に、本実施形態によるパターン検知処理を制御する。
また、CPU11は、データバス15を介してI/Oポート14に接続される。I/Oポート14は、後述するFIFOメモリ部35a、35bおよび35cからのデータの読み出しや、データバス15を介したデータ転送を制御する。
CPU11は、コントローラ20を介して、温度センサ150(図1参照)による筐体内部の温度を検出した検出結果が供給される。
また、CPU11は、コントローラ20を介して、通信I/F25に接続される。通信I/F25は、画像形成装置100とネットワーク501を介して接続されるUI(ユーザーインターフェース)500でユーザーが指定した紙の種類に対応付けられた紙の厚さを受信する。さらに、CPU11は、UI500から、通信I/F25、コントローラ20を介して、画像形成に用いる画像情報も受信する。UI500は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバー、スマートフォン等、有線又は無線のネットワーク501を介して画像形成装置100と接続することで、ユーザーが、印刷(画像形成)を指示する装置である。
また、CPU11は、コントローラ20を介して、画像形成装置100の筐体に設けられ、あるいは近傍の装置の筐体に設けられる、操作パネル140に接続される。ユーザーは、操作パネル140を操作することで、印刷指示や、紙の種類の指定などが可能になる。操作パネル140は、例えば、タッチパネルなどユーザーが画像形成装置100を操作するための装置である。
なお、ROM13に記憶される上述のプログラムには、中間転写ベルト114にカラー画像を形成する際の画像形成条件を補正する補正処理を実行するモジュールや、中間転写ベルト114にテストパターン列を形成する際の主走査方向の位置ずれ量を算出する算出処理を実行するモジュールなど、テストパターン列の補正処理を含む各種の処理を実行するためのモジュールを含む。上記処理を実行する色ずれ調整の機能については、図8を用いて後述する。
ROM13には、さらに、画像形成装置100の各部の動作条件を設定するための設定値や、当該設定値に対する画像形成装置100内部の温度に応じた補正値なども、予め記憶される。
例えば、レーザ光源の駆動電流やポリゴンミラー102cの回転速度、各感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aの回転速度、中間転写ベルト114の駆動速度などの各設定値と、各設定値の画像形成装置100内の温度に応じた各補正値が、ROM13に予め記憶される。
ROM13は、さらに、転写材の種類に応じた紙厚を記憶している。ユーザーがUI500を操作して、紙の種類(A4、B4など)を指定することで、CPU11はROM13から紙の種類に応じた紙厚情報を得ることができる。
UI500から紙種情報を取得する通信I/F25と、コントローラ20と、ROM13とCPU11とが、転写材の厚さである紙厚情報を取得する厚さ情報取得手段として機能する。
または、ユーザーが操作パネル140を操作して、紙の種類(A4、B4など)を指定することで、CPU11はROM13から紙の種類に応じた紙厚情報を得ることができる。この場合、操作パネル140と、操作パネル140から紙種情報を取得するコントローラ20と、CPU11とROM13とが、転写材の厚さである紙厚情報を取得する厚さ情報取得手段として機能する。なお、紙厚の情報は計測により装置内部で測定してもよい。
信号処理部30a、30bおよび30cは、それぞれセンサ115a、115bおよび115cに関する信号処理を行う。信号処理部30aは、発光量制御部31aと、増幅部32aと、フィルタ部33aと、A/D変換部34aと、FIFO(First In First Out)メモリ部35aと、サンプリング制御部36aとを有する。
発光量制御部31aの出力がセンサ115aの発光素子602aに供給され、センサ115aの受光素子603aおよび604aの出力が増幅部32aに供給される。
同様に、信号処理部30bは、発光量制御部31bと、増幅部32bと、フィルタ部33bと、A/D変換部34bと、FIFOメモリ部35bと、サンプリング制御部19bとを有する。 発光量制御部31bの出力がセンサ115bの発光素子602bに供給され、センサ115bの受光素子603bおよび604bの出力が増幅部32bに供給される。
また、信号処理部30cは、発光量制御部31cと、増幅部32cと、フィルタ部33cと、A/D変換部34cと、FIFOメモリ部35cと、サンプリング制御部36cとを有する。発光量制御部31cの出力がセンサ115cの発光素子602cに供給され、センサ115cの受光素子603cおよび604cの出力が増幅部32cに供給される。
このように、各信号処理部30a、30bおよび30cは、同一の構成を有するため、以下では、各信号処理部30a、30bおよび30cを信号処理部30aで代表させて説明を行う。
センサ115aでは、2つの受光素子603aおよび604aのうち、正反射光を受光する受光素子603aを用いて、後述する、中間転写ベルト114上に形成されるテストパターンの検出を行うものとする。
センサ115aにおいて、発光素子602aから出射された赤外光の反射光が受光素子603aで受光されると、受光素子603aは、受光した赤外光の強度に応じたアナログ検知信号を出力する。このアナログ検知信号は、増幅部32aで増幅され、フィルタ部33aによってライン検知の信号成分が選択的に通過され、A/D変換部34aに供給されディジタル検知データに変換される。
A/D変換部34aで変換された検知データのサンプリングは、サンプリング制御部36aにより制御される。A/D変換部34aでサンプリングされた検知データは、FIFOメモリ部35aに格納される。
サンプリング制御部36aは、1つのテストパターンの検知が終了すると、FIFOメモリ部35aに格納された当該テストパターンの検知データは、FIFOメモリ部35aから出力される。
FIFOメモリ部18aから出力された検知データは、I/Oポート14を介してCPU11およびRAM12に供給される。CPU11は、ROM13に記憶されたプログラムに従い、上述の色ずれ量など各種ずれ量を算出する。
CPU11は、テストパターンの検知結果から算出された色ずれ量を補正するための色ずれ補正値を求める。CPU11は、求められたこの色ずれ補正値分の補正を行うために、書き込み開始タイミングや画素クロック周波数の変更などを、書込制御部21に対して設定する。
書込制御部21は、例えばVCO(Voltage Controlled Oscillator)を利用したクロックジェネレータといった、出力周波数を詳細に設定できる構成を備えており、この出力を画素クロックとして用いている。書込制御部21は、この画素クロックを基準に、コントローラ20から転送される画像データに応じてLD点灯制御部22を制御する。この制御に従いLD点灯制御部22が、図示されないレーザ光源の点灯を制御して、光学装置102から、感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aに対する画像の書き込みを行う。
なお、コントローラ20は、CPUが搭載され、この画像形成装置100の全体の動作を制御する。
書込制御部21が、CPU11により色ずれ補正値に基づき設定された書き込みタイミングや画素クロック周波数で感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aに対する画像の書き込みを行うことで、色ずれ補正値分の補正が施された画像形成を行うことができる。
なお、CPU11は、受光素子603aからのアナログ検知信号を適当なタイミングでモニタし、モニタ結果に基づき、発光素子602aから出射される赤外光のレベルを制御するための制御信号を生成し、この制御信号をI/Oポート14を介して発光量制御部31aに供給する。発光量制御部31aは、この制御信号に応じて発光素子602aの発光量を制御する。
これにより、発光素子602aから出射される赤外光のレベルを略一定とすることができ、中間転写ベルト114や図示されないレーザ光源の劣化などが起こっても、テストパターンの検知を確実に行うことが可能となる。
<色ずれ検出用パターンを用いた検出>
図4は、色ずれ検出用パターンについて説明する図である。図4において、(a)は検出タイミング、(b)は中間転写ベルト114上に形成される色ずれ検出用パターン列の例を示す。
図4(b)に示されるように、色ずれ検出用パターン列210は、複数の色ずれ検出用パターン像201、201、…、各センサ115a、115bおよび115cの位置に従い、副走査方向に沿って3列に並べられて構成される。このとき、色ずれ検出用パターン像201は、例えば8個を一組として副走査方向(中間転写ベルト114の回転方向)に沿って並べられる。
各色ずれ検出用パターン像201は、水平パターン203と、斜めパターン204とを含む。回転方向に対して横線状のパターンである水平パターン203は、感光体ドラム104a、106a、108aおよび110aの主走査方向(中間転写ベルト114の幅方向)に対して水平にY、K、M、C各色の順に形成される各パターンである。斜めパターン204は、主走査方向に対して45°の角度を以ってY、K、M、C各色の順に形成される。なお、水平パターンおよび斜めパターンの色の並びは、他の順序でもよい。
このように各色ずれ検出用パターン列210が形成された中間転写ベルト114が副走査方向に搬送されると、各センサ115a、115bおよび115cは、図4(b)に示される軌跡202a、202bおよび202cに従い、各色ずれ検出用パターン列210上を移動する。
図4(a)は、例えばセンサ115aが軌跡202aを移動した際の、当該センサ115aの出力信号の例を示す。センサ115aは、水平パターン203と斜めパターン204以外の部分では、中間転写ベルト114のベルト表面を検出する。
例えば、中間転写ベルト114のベルト表面(地肌)が白色の場合に、センサ115aによる、ベルト表面の検出レベルを基準レベル(VREF)とすると、色付きの水平パターンと斜めパターンの箇所では検出レベルが低下し、出力がロー状態(VLOW)となる。
センサ115aの出力のロー状態の判定は、検出レベルが例えば予め定められた閾値電圧レベルVTH以下であるか否かで判定する。
CPU11は、このセンサ115aの出力の状態がロー(VLOW)となるタイミングやローの継続時間を検知することで、各パターンの中間転写ベルト114上の位置を検出する。センサ115b、センサ115cにおいても、センサ115aと同様に検出できる。
<通常の色ずれ検出用パターンの例1>
図5は、色ずれ検出用パターンを用いた色ずれ検出について説明する図である。
副走査方向の色ずれを算出するには、水平パターン203を使用し、基準色である色Kと他の色Y、MおよびCとのパターン間隔(y,m,c)をそれぞれ計測する。
そして、計測結果を基準色に対する各色それぞれの理想距離と比較することで、副走査方向の色ずれを算出することができる。
主走査方向の色ずれを算出するには、各色について、水平パターン203の各線と斜めパターン204の各線との間隔(y,k,m,c)をそれぞれ計測する。
斜めパターン204の各線は、主走査方向に対して45°の角度を持っているため、計測された間隔の、基準色(色K)と他の色Y、MおよびCとの差分が各色Y、MおよびCそれぞれの主走査方向の色ずれ量となる。例えば、色Yの主走査方向における色ずれ量は、(k−y)で求められ、色Mの主走査方向における色ずれ量は、(k−m)で求められ、色Cの主走査方向における色ずれ量は、(k−c)で求められる。
このようにして、水平パターン203の斜めパターン204を含む色ずれ検出用パターン像201を用いて、副走査方向および主走査方向の色ずれ(レジストずれ)量を取得することができる。
このような色ずれ量の検出処理は、例えば、少なくとも1つの色ずれ検出用パターン像201を用いて実行することが可能である。
ただし、複数の色ずれ検出用パターン像201を用いて各色について色ずれ量の検出を行うことで、色ずれ補正処理をより精度よく行うことができる。例えば、複数の色ずれ検出用パターン像201を用いて算出された色ずれ量に対して、平均値処理などの統計的処理を施して、各色の色ずれ量を算出すると、より検出精度が向上する。
また、上述した色ずれ量の検出処理を、主走査方向に位置の異なるセンサ115a、115bおよび115cを用いてそれぞれ行うことで、各ずれ量について、主走査方向および副走査方向それぞれの成分の両方を検出することができる。例えば、副走査方向のずれであるスキュー成分であれば、センサ115aおよびセンサ115cでそれぞれ検知される副走査方向の色ずれ量の差分を算出することで取得可能である。
また、センサ115bに対応するパターンをさらに形成することで、センサ115aおよび115b、ならびに、センサ115bおよび115cそれぞれで主走査方向(ベルト幅方向)のずれの差分を算出して、倍率誤差偏差を取得可能である。倍率誤差偏差を補正する場合は書込手段である光学装置102で、感光体ドラム104a〜110aに書き込む画像の大きさを調整する。
このように、センサ115a、115bおよび115cから出力される複数の色ずれ検出用パターン列210の検出結果を組み合わせて処理することで、(1)主走査レジストずれ、(2)副走査レジストずれ、(3)スキュー補正、および(4)主走査方向の倍率誤差偏差といった複数の項目の補正による画像形成条件の調整が可能となる。
なお、印刷時の画質などの調整を行うためのテストパターンは、色ずれ検出用パターン像201以外にも様々な種類のものが存在する。この場合、色ずれ補正を行う際には、色ずれ検出用パターン像201のみを形成するようにすることで、他の画質調整に用いるテストパターンの形成を行うことで消費されるトナーを節約することができる。
このような、色ずれ調整制御は、後述する図8に示すように、画像形成と並行して行ってもよいが、画像形成を停止し、色ずれ検出用パターンだけを形成してもよい。
このように、通常の色合わせ補正制御では、図5に示したパターンを1組とし、8組副走査方向に並べたパターン列210により色ずれ補正量の検出を行なっている。
ここで色ずれ量の検出処理において、厚さの異なる転写材124が使用される場合を検討する。例えば、薄紙が搬送ローラ118aと中間転写ベルト114間を通紙されている状態と、普通紙が搬送ローラ118aと中間転写ベルト114間を通紙されている状態とでは、中間転写ベルト114にかかる負荷が変動することから、中間転写ベルト速度に差異が生じる。
よって、この差異により、感光体ドラム104a〜110aから中間転写ベルト114への各色の印刷画像の転写位置、特にベルト搬送方向(回転方向)である、副走査方向の転写位置が変化する。
従って、転写材の厚さを考慮せず、各色の色ずれ検出用パターンから各感光体ドラム104a〜110aの表面上の各色の印刷画像の形成位置を補正しても、適切に色ずれ補正が正しく行われなくなり、画像品質に影響を与えてしまうおそれがあった。
そこで、本発明の実施形態では、下記のように、使用する紙の厚さを考慮して、画像形成条件を調整する。
上記のように、紙厚の差による転写位置のずれは、主に副走査方向に大きく影響を及ぼすため、1つのセンサ115a又は115cを用いて、副走査方向の色ずれを検出する水平パターン203のみで色ずれを把握することができる。
よって、紙厚を変更したときの、色ずれを検出するための色ずれ検出用パターンは、図6に示すように、主走査方向に平行なライン状のマークである水平パターン203のみで構成すればよい。
<紙厚の変更に特化した色ずれ検出用パターンの例>
図6は、副走査方向の色ずれ補正に特化した水平パターンについて説明する図である。
例えば、紙厚の変更されたときに紙厚の違いによる色ずれが予想される場合でも、そのずれは副走査方向で発生するため、副走査レジストずれのみ検出すればよい。言い換えると、スキューずれ、主走査レジストずれ、主走査倍率ずれ、の位置ずれ成分に対して位置ずれ検出を行わなくてよい。
この際、図6に示す主走査方向に平行な横線状のマークである水平パターン203のみで構成した色ずれ検出用パターンを用いて、副走査レジストずれのみを検出して、上記紙厚による差分の算出を行う。
このように、紙厚の違いによる位置ずれを補正する際、副走査方向を補正するためのパターンのみを形成して、色ずれ補正値を補正すればよい。図6のようにパターンを形成すると、主走査方向を補正するためのパターンを形成しなくて済むため、トナーを節約することができる。
<色ずれ検出用パターン列の形成位置>
本発明の実施形態において、色ずれ検出用パターン列の形成と中間転写ベルトに対する印刷画像の転写とを並行して行う処理について説明する。図7は、本発明の実施形態で中間転写ベルト上における色ずれ検出用パターンの形成領域と印刷画像領域を示す図である。
中間転写ベルト114に対して色ずれ検出用パターン列210の形成と印刷画像220の転写とを並行して行う場合、センサ115a、115bおよび115cのうち主走査方向の両端に位置するセンサ115aおよび115cを、印刷画像220による画像領域の外端部に対応する位置に配置する。詳しくは、転写材124に転写するための画像が形成される画像領域の中間転写ベルト114の像担持体の回転方向と直交する外側に、パターン列が配置される。
色ずれ検出用パターン列210については、各色ずれ検出用パターン列210のうち、主走査方向の両端側の色ずれ検出用パターン列210を形成し、主走査方向の中央のセンサ115bに対応する検出用パターン列210を形成しない。
また、図7の例では、色ずれ検出用パターン列210を、図5に示した8個の色ずれ検出用パターン像201を一組として、複数組の色ずれ検出用パターン像201を連続して配置して構成している。
このように、中間転写ベルト114に対する印刷画像220の転写と、色ずれ検出用パターン列210の形成とを並行して行い、色ずれ検出用パターン列210の検出結果に基づき印刷画像220の画質調整を行っている。これにより、画質調整を実行するための印刷動作の停止期間、所謂ダウンタイムの発生を抑制することができ、画像形成装置100の生産性が向上される。
なお、図6に示されるように、主走査方向の中央のセンサ115bの出力を用いない方式では、主走査レジストずれ、副走査レジストずれおよびスキュー補正が可能である一方で、主走査方向の倍率誤差偏差については補正を対象としていない。
なお、図7では、図5に示す8組、副走査方向に並べたパターンを形成する例を示しているが、図6に示す直線状の水平パターン203のみを形成する場合も、図7と同様の位置(外側の位置)に水平パターン203を形成する。
このように、中間転写ベルト114に対する色ずれ検出用パターン列210の形成と、印刷画像220の転写とを並行して行うことができる。
(画像形成条件の設定)
次に、本発明の実施形態に係る画像形成条件の調整処理について図8及び図9を用いて説明する。図8に、画像形成装置において、色ずれ量検出及び画像条件調整処理に係る、色ずれ調整部の機能ブロックを示す。
図8に示すように、色ずれ調整部400は、色ずれ量算出部401、基準補正値更新値算出部402、色ずれ量比較部403、基準補正値記憶部404、厚さ毎補正値記憶部405、設定用補正値算出部406、印刷枚数カウント部407、温度監視部408、及び画像条件補正部409を備える。
色ずれ調整部400において、色ずれ量算出部401、基準補正値更新値算出部402、色ずれ量比較部403、設定用補正値算出部406、印刷枚数カウント部407、温度監視部408、及び画像条件補正部409は、例えば、図2に示すCPU11によって実現される。
また、厚さ毎補正値記憶部(第1の記憶部)405と、基準補正値記憶部(第2の記憶部)404と、例えば、図3に示すROM13によって実現されている。
色ずれ量算出部401は、センサ115a及び115cが検知して、信号処理部30a、30cで信号処理された検知結果を取得する。
画像条件補正部409は、色ずれの調整結果である、設定用補正値算出部406で設定された設定用補正値Cに基づいて、位置ずれを補正する。詳しくは、パターン形成指示手段である書込制御部21へ指示して、書き出しタイミングを制御する。この際、副走査方向の書込位置の補正情報について、書込制御部21へ送る。
あるいは、書込制御部32による、光学装置102から感光体ドラム104a〜110aへの書き出しタイミングを補正するのではなく、回転制御手段であるモータ制御部23に指示して、搬送ローラ114aと接続される駆動モータ24の回転を制御することで、中間転写ベルト114のベルト線速を制御して、位置ずれを補正してもよい。
(色ずれ調整のフロー)
図9は、実施形態による画像形成条件調整の一例の処理を示すフローチャートである。このフローにおいて、普通紙を基準となる紙厚として考えることを前提とする。
まず、ステップS101で、設定用補正値算出部406は、普通紙の色ずれ量を補正する補正値である基準補正値Bを取得する。
ステップS102で、設定用補正値算出部406は、UI500から入力された転写材124の紙種に応じた紙厚情報を取得する。
ステップS103で、設定用補正値算出部406は、ROM13で実現される厚さ毎補正値記憶部405で予め設定されている、転写材124の紙厚に応じた紙厚補正値Aを読み出す。
ステップS104で、設定用補正値算出部406は、厚さ毎補正値Aと、基準補正値Bを加算した補正値(設定用補正値C)を算出する。
そして、S105で、画像条件補正部409は、画像形成条件にその設定用補正値Cを反映して、画像形成条件を制御する。なお、後段の色ずれ検出用パターンを形成する色ずれ補正を行わない場合でも、主走査レジストずれ、副走査レジストずれ、スキュー補正、主走査方向の倍率誤差偏差などを補正するために、算出した設定用補正値C(S104)を画像形成条件(S105)に反映する。
ステップS106で、CPU11は、画像形成装置100内の各部の状態を監視して、監視結果に基づき画像形成装置100の状態が色ずれ補正を実行する実行条件を満たすか否かを判定する。
ここで、色合わせのための補正である色ずれ補正を実施する実行条件は、例えば画像形成装置100の温度や、印刷枚数の累計などである。
CPU11は、温度センサ150(図1、図3参照)から、検出された温度を取得すると、CPU11によって実現される温度監視部408は、検出された温度を基に、温度が所定の温度以上かどうかを監視する。
CPU11は、UI500(図3参照)から、画像形成に用いる画像情報と、転写材の種類の情報を受信する、もしくは、操作パネル140から転写材の種類の情報を受信すると、ROM13に保存されているソフトウェアをCPU11で実行する、印刷枚数カウント部407は、画像情報の量と転写材の大きさを基に、画像情報の印刷に必要な印刷枚数を算出し、画像形成のタイミングに合わせて、印刷枚数をカウントする。カウント結果はROM13に保存される。
ここで、画像形成装置100の状態が実行条件を満たしていないと判定した場合、詳しくは、温度監視部408で監視している検出された温度が所定の温度未満であり、かつ、印刷枚数カウント部407でカウントした印刷枚数が所定枚数未満である場合(S106でNo)、温度監視部408及び印刷枚数カウント部407は実行条件を満たさない旨の信号をCPU11によって実現される設定用補正値算出部406へ送る。
設定用補正値算出部406は、実行条件を満たさない旨の信号を基に、色ずれ検出用パターン不要情報を生成する。色ずれ検出用パターン不要情報により、書込制御部21がでは、光学装置102を制御し、色ずれ検出用パターンを形成せず、印刷画像220のみを形成させる(S107)。
例えば、色ずれ補正を実施する実行条件を満たしている場合とは、画像形成装置の温度が所定の温度の範囲内であるときであって、印刷枚数が所定枚数に到達する前である。よって、この場合、状況の変化が少ないため、画像条件等変更する必要性が低いと考えられるため、設定用補正値算出部406は、色ずれ検出用パターン不要情報を出力して、書込制御部21によって、色ずれ検出用パターンを作成させずに、図7の印刷領域における印刷画像220のみを作成させるように実行させる(S107)。
一方、画像形成装置100の状態が色ずれ補正を実行する実行条件を満たしていると判定した場合(S106でYes)、CPU11は、印刷画像220の形成と並行して、中間転写ベルト114に対する、センサ115aおよび115cに対応する色ずれ検出用パターンの形成を開始する(S108)。
例えば、色ずれ補正を実行する実行条件を満たしている場合とは、例えば、画像形成装置の温度が所定の温度に到達したとき、あるいは、前記印刷枚数が所定枚数に到達したとき等である。
そして、ステップS109で、形成した色ずれ検出用パターンを検知する。
ステップS110で、色ずれ検出用パターンの検知結果から色ずれ量を求め、それを補正する補正値を算出する。算出した補正値に紙厚に応じた厚さ毎補正値Aを減算し、基準である普通紙の色ずれ補正値である基準補正値B'を新たに算出する。
ステップS111で、更新した基準補正値B'をROM13の基準補正値記憶部404に格納し、終了となる。
このフローにより、どのような紙厚の用紙に対しても、基準となる紙厚時(普通紙)の色ずれ量を補正する補正値を得ることができる。
このように、本実施形態の画像形成装置100では、上述したように紙厚によって、転写位置に違いが生じる。したがって、予め、紙厚の種類ごとに普通紙とのずれ量の差分(差分量)に相当する厚さ毎補正値Aを記憶させておく必要がある。
下記、紙厚の差異で生じる各色の色ずれ検出用パターンのずれの差分を求める手順について説明する。
(厚さ毎補正値の算出例1)
図10は、一例として、転写材124に薄紙を使用する際の、普通紙と薄紙との色ずれ量の差分を算出する処理を示すフローチャートである。
まず、前提として、S201で薄紙が通紙された状態で、S202で中間転写ベルト114上に色ずれ検出用パターンを形成する。
なお、図1から分かるように、転写材(用紙)124の長さLは、感光体ドラム110a〜104aまでの距離Dよりも短いため、紙厚による色ずれを検出するためには、同じ種類の転写材124を複数連続して転写ニップNを通過させる。ここでは、転写材124に薄紙を用いるため、複数、連続通紙中の薄紙のいずれかが転写ニップNに挟まれている状態で、夫々の感光体は、上記色ずれ検出用パターンを中間転写ベルト114上に転写させる。
そしてS203で、中間転写ベルト114上の形成された各色のテストパターンを検知し、S204で、検知結果から、薄紙における色ずれ量を測定する。
次に、S205で普通紙が通紙された状態で、中間転写ベルト114上に色ずれ検出用パターンを形成する(S206)。ここでは、転写材124に普通紙を用いるため、複数、連続通紙中の普通紙のいずれかが転写ニップNに挟まれている状態で、夫々の感光体は、上記色ずれ検出用パターンを中間転写ベルト114上に転写させる。
そして、S207で各色のテストパターンを検知し、S208で、検知結果から普通紙での色ずれ量を測定する。
そして、S209でそれぞれの差分を求め、S210でこれらの差分を補正する補正値Aを算出し、S211で厚さ毎補正値AをROM13に記憶させる。
図9のフローと同様に、他の紙厚の転写材についても、普通紙と他の紙厚との色ずれ量の差分を補正する補正値を記憶させる。
このように、予め、実測で基準となる紙厚のときと、対象となる紙厚のときの色ずれ量の差分を取得することで、機械の固体差があった場合であっても、適した厚さ毎補正値を得ることができる。
(厚さ毎補正値の算出例2)
また、その紙の厚さを含まない紙厚同士の色ずれの差分を保有しておいてもよい。例えば紙厚とベルト線速は比例の関係にあることがわかっているので、最薄と基準の紙厚、最厚と基準の紙厚の2パターンの色ずれの差分を補正する補正値を記憶しておき、他の紙厚との差分は演算より算出することもできる。
紙厚とベルト速度は比例の関係にあるので、最薄、最厚、基準紙厚の色ずれ量の差分さえわかっていれば、比例関係から算出することで、間の紙厚の色ずれ補正値を算出することができる。
(厚さ毎補正値の算出例3)
また、上記の算出例のように、基準となる紙厚との差分を補正する補正値を保有するのではなく、予め、対象となる全ての紙厚同士の差分を補正する補正値を厚さ毎補正値Aとして、夫々検出、算出、演算を行い、厚さ毎補正値記憶部405に格納させておいてもよい。
すべての紙厚の補正値を予め記憶しておくことで、間に演算処理を挟まないため、色ずれ補正時の処理を速くすることができる。
(基準値の設定例)
また、普通紙が通紙した状態と、紙を通紙していない状態での、色ずれの差分も記憶しておくとさらに好ましい。
紙を通していないときと、基準となる紙厚(普通紙)の時との色ずれ量の差分を知っておけば、通常の色ずれ補正時(画像形成を停止し、色ずれ検出用パターンだけを形成する色ずれ補正時)にも、補正値を使用することができる。
上述のように、予め紙厚による色ずれ量の差分を把握しておき、紙厚に応じた補正量を算出し、色ずれ補正を行なうので、どのような紙厚の用紙に対しても、連続印刷時の色ずれ補正の精度が上がり、色ずれの少ない印刷画像を得ることができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10 検査制御部
11 CPU
21 書込制御部(パターン形成指示手段)
23 モータ制御部(回転制御手段)
100 画像形成装置
102 光学装置(書込手段)
104a,106a,108a,110a 感光体ドラム(感光体)
112 画像形成手段
114 中間転写ベルト(像担持体)
114a 搬送ローラ(駆動ローラ)
115a,115b,115c センサ(検知手段)
150 温度センサ
400 色ずれ調整部
401 色ずれ量算出部
402 基準補正値更新値算出部
403 色ずれ量比較部
404 基準補正値記憶部(第2の記憶部)
405 厚さ毎補正値記憶部(第1の記憶部)
406 設定用補正値算出部(算出部)
407 印刷枚数カウント部
408 温度監視部
409 画像条件補正部(補正部)
A 厚さ毎補正値
B 基準補正値
C 設定用補正値
N 転写ニップ
124 転写材(用紙)
特開2011‐242469号公報 特許4710702号公報

Claims (11)

  1. 設定された画像形成条件で、複数の感光体上に夫々異なる色の像を形成する複数の画像形成手段と、
    設定された速度で回転駆動され、前記複数の感光体のそれぞれに形成された各色の像が位置を合わせて重ね合わされて転写される像担持体と、
    前記像担持体に重ね合わされて転写された前記各色の像を転写材に転写する転写手段と、
    前記像担持体の、前記転写材に転写するための画像が形成される画像領域の前記像担持体の回転方向と直交する外側に、色ずれ検出用のパターン列を形成するように指示するパターン形成指示手段と、
    前記像担持体に転写された前記パターン列を検知する検知手段と、
    前記転写材の厚さを取得する厚さ情報取得手段と、
    転写材の厚さに応じた色ずれ補正値である厚さ毎補正値を記憶しておく第1の記憶部と、
    基準となる転写材の厚さの色ずれ補正値である基準補正値を記憶しておく第2の記憶部と、
    前記厚さ毎補正値と前記基準補正値を参照して、取得した前記転写材の厚さに応じた設定用補正値を算出する算出部と、
    前記設定用補正値を前記画像形成条件に反映する制御部と、を備えることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置の温度が所定の温度に到達したとき、あるいは、印刷枚数が所定枚数に到達したときに、前記検知手段による前記パターン列の検知結果から得た補正値と、前記第1の記憶部内に格納された前記厚さ毎補正に基づいて、前記第2の記憶部内の前記基準補正値が更新されることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記厚さ毎補正値は、基準となる紙厚を転写材として用いた際の前記検知手段による前記パターン列の検知結果から得た色ずれ量と、各紙厚を転写材として用いた際の前記検知手段による前記パターン列の検知結果から得た色ずれ量との差分量に相当することを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記パターン形成指示手段は、各色の像の前記像担持体上の回転方向の書出し位置のずれを検出するパターンのみを形成することを特徴とする
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写材を通紙していない時と、基準となる厚さを転写材として用いた際の色ずれ量の差分を補正する補正値を記憶する第3の記憶部を備えることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の記憶部に格納される前記厚さ毎補正値は、複数の紙厚の異なる転写材同士の色ずれ量の差分から算出される補正値であることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の記憶部に格納される前記厚さ毎補正値は、最薄の厚さの際、及び最厚の厚さの際、基準となる紙厚からの色ずれ量の差分から算出されることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部で、前記設定用補正値に応じて制御する前記画像形成条件は、前記像担持体の回転速度であることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部で、前記設定用補正値に応じて制御する前記画像形成条件は、
    前記感光体上の前記各色の印刷画像が前記像担持体へ転写される際の、前記像担持体の回転方向の書出し位置のずれの補正量であることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 同じ種類の転写材を複数連続して、前記像担持体と前記転写手段との対向位置である転写ニップを通過させ、連続通過中の同じ種類の複数の転写材のいずれか1枚が前記転写ニップに挟まれている状態で、前記複数の感光体の夫々は、前記色ずれ検出用のパターン列を前記像担持体上に転写することを特徴とする
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 設定された画像形成条件で、複数の感光体上に夫々異なる色の像を形成する複数の画像形成手段と、
    設定された速度で回転駆動され、前記複数の感光体のそれぞれに形成された各色の像が位置を合わせて重ね合わされて転写される像担持体と、
    前記像担持体に重ね合わされて転写された前記各色の像を転写材に転写する転写手段と、検出手段とを備えており、
    転写材の厚さに応じた色ずれ補正値である厚さ毎補正値を記憶しておくステップと、
    基準となる転写材の厚さの色ずれ補正値である基準補正値を記憶しておくステップと、
    前記像担持体の、前記転写材に転写するための画像が形成される画像領域の前記像担持体の回転方向と直交する外側に、色ずれ検出用のパターン列を形成するように指示するパターン形成ステップと、
    前記像担持体に転写された前記パターン列を検知する検知ステップと、
    前記転写材の厚さを取得する厚さ情報取得ステップと、
    前記厚さ毎補正値と前記基準補正値を参照して、取得した前記転写材の厚さに応じた設定用補正値を算出する算出ステップと、
    前記設定用補正値を前記画像形成条件に反映するステップと、を有する、ことを特徴とする
    画像形成装置の色ずれ調整方法。
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