JP2018084508A - 照明環境計測システムおよび照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】人手を掛けることなく、3次元空間における照明環境が計測できる照明環境計測システムおよび照明システムを提供する。【解決手段】照明環境計測システムは、3次元の空間を移動する機体を有する移動体1と移動体との無線通信が可能な制御装置とを有する。移動体は、制御装置から送信される計測位置を示す3次元の位置情報を受信する受信部14と、機体に搭載された照明環境を計測するセンサ18,19と、機体を計測位置へ移動させた後に計測位置で待機させる推進部16と、計測位置において照明環境を計測する方向を確認し、確認した方向を基準にセンサを用いて照明環境を計測する制御部11と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、照明環境計測システムおよび照明システムに関する。
従来、夜間に競技が可能な大型の競技場などの施設には、複数の大型照明装置を配置した照明システムが設置されている。照明システムが導入された競技場における照明環境は、JIS(例えば、JISZ9127「スポーツ照明基準」)などで推奨されている水平面照度と実測した水平面照度とを比較することにより調査される。このような照明環境の調査結果を元に、照明システムは、現状の設備の維持あるいは見直しなどが検討される。
特開平6−84403号公報
しかしながら、従来の照明環境の調査では、計測者が、全ての計測位置にマーキングを行い、マーキングした各計測位置で計測を手作業で実行する。人手による測定作業では、1つの競技場における照明環境の計測に時間がかかる。また、競技場では、競技で視対象となる物(例えば、ボール)の見え方に影響を与える照明システムの発光面の輝度も調査する必要があるが、輝度の調査を照度等の調査に追加して実施すると、計測作業量が多くなり、人員を増加する等の対応が必要となる。さらに、競技場では、視対象の見え方に影響を与える高所での空間の照度(高い位置での水平面照度や鉛直面照度)も調べる必要があるが、従来は、人手による計測作業のため、高所での照度の計測が困難である。
本発明の目的は、人手を掛けることなく、3次元空間における照明環境が計測できる照明環境計測システムおよび照明システムを提供することである。
実施形態によれば、照明環境計測システムは、3次元の空間を移動する機体を有する移動体と前記移動体との無線通信が可能な制御装置とを有する。前記移動体は、前記制御装置から送信される計測位置を示す3次元の位置情報を受信する受信部と、前記機体に搭載された照明環境を計測するセンサと、前記機体を前記計測位置へ移動させた後に前記計測位置で待機させる推進部と、前記計測位置において照明環境を計測する方向を確認し、確認した方向を基準に前記センサを用いて照明環境を計測する制御部とを有する。
本発明は、人手を掛けることなく、3次元空間における照明環境が計測できる照明環境計測システムおよび照明システムを提供することである。
図1は、第1の実施形態に係る照明環境計測システムの構成例を示す図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1の実施形態に係る照明環境計測システムによる照明環境の計測位置の例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る照明環境計測システムにおける飛行体の構成例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係る照明環境計測システムにおける制御装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る照明環境計測システムにおける制御装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る照明環境計測システムにおける飛行体の動作例を説明するためのフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係る照明システムにおける投光器の構成例を示すブロック図である。 図8は、第2の実施形態に係る照明システムにおける飛行体の動作例を説明するためのフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係るボールの見え方と照度との関係に関する実験の実験環境を示す図である。 図10は、実験に使用したボールの大きさと、ボールの大きさから想定する競技者と野球のボールとの距離を示す図である。 図11は、図9に示す実験環境における照射面の構成例を示す図である。 図12は、被験者がボールを見えるか見えないかの2択で評価した主観評価の結果をまとめた図である。 図13は、被験者がボールの見えやすさを7段階で評価した主観評価の結果をまとめた図である。 図14は、第3の実施形態に係る照明システムにおける投光器の構成例を示すブロック図である。 図15は、第3の実施形態に係る照明システムにおける飛行体の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下で説明する実施形態に係る照明環境計測システムは、3次元の空間を移動する機体を有する移動体(1)と前記移動体(1)との無線通信が可能な制御装置(2)とを有する。前記移動体(1)は、受信部(14)とセンサ(18,19)と推進部(16)と制御部(11)とを有する。通信部(14)は、前記制御装置(2)から送信される計測位置を示す3次元の位置情報を受信する。センサ(18、19)は、前記機体に搭載された照明環境を計測する。推進部(16)は、前記機体を前記計測位置へ移動させた後に前記計測位置で待機させる。制御部(11)は、前記計測位置において照明環境を計測する方向を確認し、確認した方向を基準に前記センサ(18、19)を用いて照明環境を計測する。
また、以下で説明する実施形態に係る照明システムは、3次元の空間を移動する機体を有する移動体(1´)と前記移動体(1´)との無線通信が可能な投光器(30)とを有する。前記移動体(1´)は、推進部(16)とセンサ(18)と演算部(11)と送信部(14)とを有する。推進部(16)は、前記機体を3次元の位置情報で示される計測位置へ移動させる。センサ(18)は、前記機体に搭載され、前記計測位置において照明環境を計測する。演算部(11)は、前記センサ(18)が前記計測位置において計測した照明環境を示す情報に基づいて前記投光器(30)が設定すべき調光率を演算する。送信部(14)は、前記演算部(11)が算出する調光率を示す情報を前記投光器(30)へ送信する。前記投光器(30)は、光源(36)と受信部(34)と調光制御部(35a)とを有する。光源(36)は、光を放射する。受信部(34)は、前記移動体(1´)が計測した照明環境を示す情報に基づいて演算された前記調光率を受信する。調光制御部(35a)は、前記受信部(34)が受信した前記調光率に基づいて、前記光源(36)が放射する光に対する調光率を制御する。
また、以下で説明する実施形態に係る照明システムは、3次元の空間を移動する機体を有する移動体(1´´)と前記移動体(1´´)との無線通信が可能な投光器(30´)とを有する。前記移動体(1´´)は、推進部(16)とセンサ(18)と演算部(11)と送信部(14)とを有する。推進部(16)は、前記機体を3次元の位置情報で示される計測位置へ移動させる。センサ(18)は、前記機体に搭載され、前記計測位置において照明環境を計測する。演算部(11)は、前記センサ(18)が前記計測位置において計測した照明環境を示す情報に基づいて前記投光器(30´)が設定すべき照射角度を演算する。送信部(14)は、前記演算部(11)が算出する照射角度を示す情報を前記投光器(30´)へ送信する。前記投光器(30´)は、光源(36)と受信部(34)と角度調整部(38)とを有する。光源(36)は、光を放射する。受信部(34)は、前記移動体(1´´)が計測した照明環境を示す情報に基づいて演算された前記照射角度を示す情報を受信する。角度調整部(38)は、前記受信部(34)が受信した前記照射角度を示す情報に基づいて前記光源(36)が光を照射する方向を制御する。
以下、図面を参照しながら、各実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る照明環境計測システムを概略的に説明するための図である。
照明環境計測システムは、競技場などの施設における照明環境を計測するシステムである。照明環境計測システムは、飛行体1および制御装置2を有する。飛行体1と制御装置2とは、無線による通信機能を有する。
飛行体1は、3次元空間を移動可能な移動体である。例えば、飛行体1は、無人の小型航空機であり、ドローン或はマルチコプターなどと称されるものである。飛行体1の機体には、飛行制御用の各種のセンサだけでなく、照明環境を計測するための計測用の各種センサが搭載される。飛行体1は、主な機能として、制御装置2と無線通信する機能、3次元座標で指定される位置へ飛行する機能、指定された位置で待機する機能、および、指定された位置で照明環境を示す情報を計測する機能を有する。例えば、飛行体1は、制御装置2から計測位置を示す3次元座標を受信し、制御装置2が指定する計測位置へ飛行し、計測位置で待機した状態で照明環境を示す各種の情報を計測する。
制御装置2は、飛行体1に対して計測位置を示す情報などを含む制御情報を送信する。例えば、制御装置2は、操作者が指定する照明環境の計測位置を3次元座標の情報として飛行体1に指示する。また、制御装置2は、飛行体1に搭載されたセンサが計測位置で計測したデータを飛行体1から無線通信によって取得するようにしても良い。制御装置2は、飛行体1から取得した計測データに対する統計的な演算などの処理を行うようにしても良い。
照明環境計測システムは、複数の大型照明装置(以下、照明柱とも称する)3(3a、3b、3c、3d、3e、3f)が設置された施設(例えば、競技場)における照明環境を計測する。各照明柱3は、競技場内を照射するための発光面を有し、発光面が競技場内に向けて設置される。例えば、各照明柱3は、複数の投光器を配置した照明装置であり、複数の投光器により発光面が形成される。本実施形態において、照明環境計測システムは、複数の照明柱3が取り囲むように配置された競技場における照明環境を計測するものとする。例えば、複数の照明柱3が設置される競技場としては、競技中の視対象がボールである、野球、サッカー、ラグビー、テニスなどの競技を行う競技場を想定して説明する。ただし、照明環境を計測する施設は、球技などの特定の競技を行う競技場に限定されるものではないし、屋外の施設に限定されるものでもない。
次に、照明環境計測システムが照明環境を計測する計測位置について説明する。
図2(a)は、複数の照明柱3(3a、3b、3c、3d、3e、3f)が設置された競技場における照明環境の計測位置の例を示す平面図である。図2(b)は、図2(a)に示す複数の照明柱3が設置された競技場における照明環境の計測位置の例を示す側面図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、計測位置は、競技場における3次元の位置を示す情報で示される。例えば、計測位置は、図2(a)に示すようなx座標とy座標とで示される平面上の位置(水平面上の位置)と、図2(b)に示すようなz座標で示される高さ(鉛直方向の位置)とを指定した3次元座標で示される。第1の実施形態に係る照明環境計測システムでは、飛行体1が飛行可能な範囲内であれば、複数の計測位置が設定でき、各測定位置が3次元座標(x,y,z)で示されるものとする。
次に、飛行体1の構成について説明する。
図3は、飛行体1の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、飛行体1は、バッテリ10、プロセッサ11、制御用メモリ12、データメモリ13、通信部14、センサ群15、推進ユニット16、プロペラ17、照度センサ18、および輝度カメラ19などを有する。これらの構成要素は、飛行体1の機体に搭載され、バッテリ10から電力供給を受けて動作する。
プロセッサ11は、例えばCPUであり、プログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。制御用メモリ12は、プログラムを記憶する不揮発性のメモリ(ROM等)、及び作業用のデータを一時的に記憶する揮発性メモリ(RAM等)を含む。データメモリ13は、データを記憶するための書き換え可能な不揮発性のメモリである。データメモリ13は、例えば、HDD或はSSDなどである。プロセッサ11は、制御用メモリ12又はデータメモリ13に記憶されたプログラムを実行することにより、飛行制御、計測制御、通信制御、演算処理などの処理機能を実現する。
通信部14は、無線通信を行うための通信インターフェースである。プロセッサ11は、通信部14を用いた無線通信により制御装置2と通信する。また、通信部14は、制御装置2以外の外部機器と無線通信するようにしても良い。
センサ群15は、動作制御用の複数のセンサであり、飛行及び姿勢を制御するための各種のセンサを含む。例えば、センサ群15としては、位置を計測するためのセンサ、飛行状態を検知するためのセンサ、および、姿勢を検知するためのセンサなどが含まれる。位置を計測するためのセンサは、3次元空間における位置を計測するセンサであれば良く、例えば、平面上の位置を計測するセンサ(GPS等)及び高さを計測するセンサ(超音波センサ或はステレオカメラ等などの距離センサなど)などである。飛行状態を検知するためのセンサとしては、加速度センサ、気圧センサなどがある。また、姿勢を検知するためのセンサとしては、傾きセンサなどがある。
推進ユニット16は、機体の飛行制御及び姿勢制御を行う推進部である。推進ユニット16は、プロペラ17を駆動する駆動部と飛行及び姿勢を制御する制御部(飛行制御部及び姿勢制御部)とを有する。プロペラ17は、推進ユニット16により回転することにより機体を飛行させる。プロペラ17は、例えば、機体に複数設けられる。推進ユニット16は、センサ群15が計測する情報に基づいて各プロペラ17の駆動を制御することにより、機体の飛行及び姿勢を制御する。
照度センサ18と輝度カメラ19とは、照明環境を示す情報を計測するためのセンサである。照度センサ18と輝度カメラ19とは、飛行体1の機体に搭載される。照度センサ18は、照度を計測する。照度センサ18は、特定の方向における照度を計測するセンサである。輝度カメラ19は、輝度を計測する。輝度カメラ19は、特定の方向における2次元の輝度画像を撮影する。例えば、輝度カメラ19は、露光部を所定時間露光するため、機体が一定時間静止した状態において輝度画像の撮影を行う。
次に、制御装置2の構成について説明する。
図4は、制御装置2の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御装置2は、電源部20、プロセッサ21、制御用メモリ22、データメモリ23、通信部24、表示部25、および操作部26などを有する。電源部20は、各部に電力を供給する。電源部20は、バッテリであっても良いし、外部電源からの電力を各部に供給する電源回路であっても良い。
プロセッサ21は、例えばCPUであり、プログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。制御用メモリ22は、プログラムを記憶する不揮発性のメモリ(ROM等)、及び作業用のデータを一時的に記憶する揮発性メモリ(RAM等)を含む。データメモリ23は、データを記憶するための書き換え可能な不揮発性のメモリである。データメモリ23は、例えば、HDD或はSSDなどである。プロセッサ11は、制御用メモリ12又はデータメモリ13に記憶されたプログラムを実行することにより、通信制御および演算処理などの処理機能を実現する。
通信部24は、無線通信を行うための通信インターフェースである。プロセッサ11は、通信部24を用いた無線通信により飛行体1と通信する。また、通信部24は、飛行体1以外の外部機器と通信するものであっても良い。
次に、第1の実施形態に係る照明環境計測システムが照明環境を計測するための動作について説明する。
第1の実施形態に係る照明環境計測システムは、飛行体1と制御装置2とが無線で通信することにより、飛行体1が制御装置2からの指示に従って指定された計測位置へ飛行し、計測位置における照明環境を示す情報を計測する。
まず、第1の実施形態に係る制御装置2の動作について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る制御装置2の動作例を説明するためのフローチャートである。
制御装置2のプロセッサ21は、競技場全体の座標情報を取得する(ST11)。例えば、制御装置2は、3次元空間の位置情報を取得するシステムであるトータルシステムステーションなどを利用して競技場の座標情報を取得する。競技場全体の座標情報は、通信部24又は図示しないインターフェースを介して外部機器から取得しても良いし、オペレータが操作部26を操作することにより手入力する情報として入力するようにしても良い。また、制御装置2は、通信部24以外のインターフェースを介して座標情報を取得するようにしても良いし、利用者が提示する記録媒体から座標情報を読み取るようにしても良い。
プロセッサ21は、取得した座標情報に基づいて競技場における計測位置の指定を受付ける。例えば、プロセッサ21は、表示部25に表示した競技場のマップ上においてオペレータが操作部26を用いて指定する位置を計測位置として受付ける。具体例としては、野球場であれば、計測位置としてレフト、センター、ライトの3箇所の座標情報を計測位置として指定することが想定される。
また、計測位置の高さ(Z座標)については、計測間隔(高さの間隔)を指定するようにしても良いし、Z座標を指定しても良い。ここでは、所定の高さで輝度を計測し、さらに、所定の間隔(例えば、5m)で所定の高さ(例えば、60m)までの各計測位置で照度を計測するものとする。なお、計測位置は、飛行体1で計測できる範囲であれば良く、任意の数を任意の位置で設定できるようにして良い。
計測位置の指定を受付けると、プロセッサ21は、指定された全ての計測位置をデータメモリ23に記憶する(ST12)。ここでは、N個の測定位置を記憶したものとする。計測位置を記憶した後、プロセッサ21は、計測開始の指示に応じて飛行体1へN個の計測位置を示す情報を送信する(ST13)。N個の計測位置を送信した後、プロセッサ21は、飛行体1から各計測位置での計測データを取得する(ST14)。また、プロセッサ21は、順番に各計測位置での計測を飛行体1へ指示し、飛行体1から指定した計測位置での計測データを取得する毎に次の計測位置での計測を飛行体1へ指示するようにしても良い。
次に、第1の実施形態に係る飛行体1の動作について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る飛行体1の動作例を説明するためのフローチャートである。
飛行体1のプロセッサ11は、通信部14を介して制御装置2と通信し、制御装置2から送信される計測位置を示す情報を取得する(ST21)。計測位置を示す情報を取得すると、プロセッサ11は、取得した計測位置を示す情報を記憶する。計測位置を記憶すると、プロセッサ11は、制御装置2からの指示に従って計測を開始する。
計測を開始する場合、プロセッサ11は、計測位置をカウントするための変数nを初期化(n=0)とし(ST22)、変数nをインクリメント(n=n+1)する(ST23)。nをインクリメントすると、プロセッサ11は、n番目の計測位置を飛行目標に設定し、推進ユニット16等によりn番目の計測位置へ飛行するよう制御する(ST24)。n番目の計測位置に到達すると、プロセッサ11は、機体を待機させて当該計測位置から各照明柱3の位置(方向)を確認する(ST25)。6個の照明柱が設置されている競技場であれば、プロセッサ11は、当該計測位置において機体を1回転させることにより6個の照明柱を確認する。例えば、プロセッサ11は、機体を1回転させて照度を計測することにより各照明柱3が形成する発光面の位置を確認するようにして良い。
各照明柱3の位置(方向)を確認すると、プロセッサ11は、各照明柱の中心に輝度カメラ19を向けたときのxy方向と輝度カメラ19の鉛直角方向とを照明柱ごとの位置情報としてメモリ22又はデータメモリ23に記憶する。例えば、照明柱が6基ある場合、プロセッサ11h、6つの照明柱の中心を示す6組のxy方向と鉛直角方向とを記憶する(ST26)。
各照明柱に対するxy方向と鉛直角方向とを記憶すると、プロセッサ11は、記憶した各方向に輝度カメラ19を向けて輝度を計測する(ST27)。ここでは、プロセッサ11は、機体(輝度カメラ19)を静止した状態で照明柱の発光面を含む画像領域の輝度画像(輝度データ)を輝度カメラ19で撮像する。機体を静止した状態とするのは、輝度カメラ19が、発光面における輝度が判別できるようなレンジが広い輝度画像を撮像するためには露光部を一定時間露光させる必要があるためである。つまり、プロセッサ11は、レンジが広い輝度画像を撮像するために輝度カメラ19を静止させた状態で輝度画像の撮像を行う。各照明柱3の方向における輝度画像を撮影すると、プロセッサ11は、撮影した輝度画像をデータメモリ23に記憶する(ST28)。また、プロセッサ11は、撮影した輝度画像を制御装置2へ送信するようにしても良い。
輝度画像を撮影した後、プロセッサ11は、当該計測位置における照度を計測する照度計測制御を行う(ST29)。照度計測制御としては、例えば、水平面照度と鉛直面照度とを計測する。水平面照度としては、照度センサの受光面が上向きと下向きの水平面照度を計測し、鉛直面照度としては、各照明柱のxy方向に受光面を向けたときの鉛直面照度を計測する。また、プロセッサ11は、照度計測制御として、当該計測位置のxy座標で指定される平面位置において競技面から所定間隔で設定される複数の高さで照度を計測するようにしても良い。例えば、高さ間隔を5mかつ最大高さを60mとすれば、プロセッサ11は、競技面(グラウンド面)から5m間隔で高さ60mまで水平面照度と鉛直面照度とを計測する。
上記のような照度計測制御により照度を計測すると、プロセッサ11は、計測した照度データをデータメモリ23に記憶する(ST30)。また、プロセッサ11は、計測した照度データを制御装置2へ送信するようにしても良い。n番目の計測位置における照明環境を示す情報としての輝度及び照度の計測が終了すると、プロセッサ11は、データメモリ23に記憶しているn番目の計測位置において計測した輝度データ(輝度画像)と照度データとを制御装置2へ送信する(ST31)。
なお、輝度データ及び照度データを制御装置2へ送信するタイミングは、上記ST31で示す手順に限定されるものではない。輝度データ及び照度データは計測した直後に随時送信しても良いし、全ての計測位置における輝度データ及び照度データの計測が完了した後に制御装置2へ送信しても良い。また、輝度データ及び照度データは、データメモリ23としての記憶媒体に保存し、通信部24による無線通信では制御装置2へ送信しないようにしても良い。
n番目の計測位置における輝度及び照度の計測を終了すると、プロセッサ21は、n=Nでなければ(ST30、NO)、ST23へ進み、次の計測位置(n=n+1番目の計測位置)において輝度及び照度を計測する制御を行う。また、全ての計測位置における輝度及び照度を計測した場合、つまり、n=Nとなった場合(ST31、YES)、プロセッサ11は、輝度及び照度の計測制御を終了し、制御装置2が指定する着陸位置に機体を着陸させる。
上記のように、第1の実施形態に係る照明環境計測システムは、制御装置から指定される3次元の位置情報を元に飛行する飛行体が、輝度を計測するための撮像素子センサ(輝度カメラと照度を計測するための照度センサとを具備する。飛行体は、指定された位置に移動し、z軸を中心として回転することにより照明装置が設置されている位置を確認し、確認した照明装置の位置に基づいて輝度及び照度を計測する。
このような第1の実施形態によれば、複数の大型照明装置を配置した照明システムが設置された施設において、指定位置での照度、および、指定位置からの各大型照明装置による発光面の輝度分布などを示すデータを短時間かつ少ない人員で計測することが可能となる。また、第1の実施形態によれば、計測位置として3次元の位置を指定できるため、高所などの空間における照度についても計測をすることが可能となる。
また、第1の実施形態に係る照明環境計測システムにおいて、飛行体は、3次元座標(x,y,z)で指定された計測位置に移動した後、z方向に移動して複数の高さにおける照度を計測するようにしても良い。これにより、複数の高さにおける照明環境を示す情報を簡単に計測することもできる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る照明システムは、図1に示すような飛行体1´及び制御装置2´を有し、各大型照明装置3´などに搭載される複数の投光器(照明機器)30を含むシステムである。例えば、第2の実施形態に係る照明システムの大型照明装置3´は、複数の投光器30が配置され、競技場内に向けた発光面を形成する。大型照明装置3´は、複数の投光器30が並べて取り付けられる架台と架台を支持する支持柱を有する。大型照明装置3´において、各投光器30は、それぞれ設置角度等が調整された状態で架台に取り付けられる。
投光器30は、1又は複数の光源からの光を放射する照明器具である。投光器30は、例えば、光源にLEDを用いたLED投光器である。第2の実施形態に係る照明システムの各投光器30は、飛行体1´(又は制御装置2´)と通信する機能と放射する光を調光する調光機能とを有する。
なお、第2の実施形態に係る照明システムにおいて、複数の投光器30は、個数や配置などが特定の構成に限定されるものでは無く、飛行体1´(又は制御装置2´)と通信機能と調光機能とを有するものであれば良い。第2の実施形態に係る照明システムは、複数の投光器30が大型照明装置に搭載される構成でなくても良く、例えば、競技面の周囲に複数の投光器30を点在させて配置した構成であっても良い。
次に、第2の実施形態に係る照明システムにおける各装置の構成について説明する。
第2の実施形態に係る飛行体1´は、例えば、第1の実施形態で説明した図3に示す構成を有するもので実現できる。ただし、第2の実施形態において、飛行体1´は、後述する動作制御および演算処理を行うためのプログラムが制御用メモリ22又はデータメモリ23に記憶され、通信部14が投光器30と通信する機能を有するものとする。また、第2の実施形態に係る飛行体1´は、投光器30の調光率を算出する演算処理において、輝度データの計測値が不要であれば、図3に示す構成から輝度カメラ19を省略しても良い。
第2の実施形態に係る制御装置2´は、例えば、第1の実施形態で説明した図4に示す構成を有するもので実現できる。ただし、第2の実施形態に係る制御装置2´は、プロセッサ21が後述する動作制御および演算処理を行うためのプログラムが制御用メモリ22又はデータメモリ23に記憶される。また、飛行体1´が照度を計測した計測データに基づく調光率の演算を制御装置2´が実施する形態とする場合、制御装置2´の通信部24は投光器30と通信するように構成される。
次に、第2の実施形態に係る投光器30の構成について説明する。
図7は、第2の実施形態に係る投光器30の構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、投光器30は、プロセッサ31、メモリ32、通信部34、点灯制御部35、光源36、および、電源部37などを有する。
プロセッサ31は、例えばCPUであり、プログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。メモリ32は、プログラムを記憶する不揮発性のメモリ(ROM等)、及び作業用のデータを一時的に記憶する揮発性メモリ(RAM等)を含む。また、メモリ32は、書き換え可能な不揮発性のメモリを含むものであっても良い。プロセッサ31は、メモリ32に記憶されたプログラムを実行することにより、通信制御および調光制御などの処理機能を実現する。通信部34は、無線通信を行うための通信インターフェースである。プロセッサ31は、通信部34を用いた無線通信により飛行体1´と通信する。
点灯制御部35は、光源36が放射する光を制御する。点灯制御部35は、光の点灯を制御するとともに、放射する光を調光する調光制御部35aを有する。光源36は、点灯制御部35及び調光制御部35aによって点灯及び調光が制御される。光源36は、例えば、調光が可能なLED或はハロゲンランプなどである。
電源部37は、各部に電力を供給する。電源部37は、バッテリであっても良いし、外部電源からの電力を各部に供給する電源回路であっても良い。
次に、第2の実施形態に係る照明システムの動作について説明する。
第2の実施形態に係る照明システムは、飛行体1´が計測位置へ移動し、計測位置における照度を実測し、実測する照度に基づいて投光器30が放射する光の調光率を算出し、算出した調光率を投光器30へ指示する。
ここで、第2の実施形態に係る飛行体1´の動作について説明する。
図7は、第2の実施形態に係る飛行体1´の動作例を説明するためのフローチャートである。
飛行体1´のプロセッサ11は、通信部14を介して制御装置2´が指定する計測位置を示す情報を取得する(ST51)。例えば、制御装置2´では、第1の実施形態で説明したように、オペレータが計測位置を指定するようにしても良い。具体例としては、競技領域(グランド)の中央における複数の高さ(例えば、10m、20m、30m、40m、50m)の各位置を計測位置として指定することが考えられる。
計測位置を示す情報を取得すると、プロセッサ11は、取得した計測位置を示す情報をメモリに記憶し、指定された計測位置を飛行目標として設定し、推進ユニット16等により設定した計測位置へ飛行する(ST52)。計測位置に到達すると、プロセッサ11は、当該計測位置における照度を計測する照度計測制御を行う(ST53)。照度計測制御では、例えば、照度として、鉛直面照度、及び、受光面が競技面(グランド面)を向いた水平面照度などを照度センサにより計測する。プロセッサ11は、照度計測制御によって計測する測定位置における照度の情報を計測データとしてメモリ12に記憶する(ST54)。
計測位置における照度の計測が終了すると、プロセッサ11は、メモリ12に記憶した計測データ及び所定の基準値などに基づいて投光器30が放射すべき光の調光率を演算する演算処理を行う(ST55)。調光率の演算処理において、プロセッサ11は、投光器30の調光率は、測定位置における照度が基準値に近くなるような投光器30の調光率を算出する。すなわち、プロセッサ11は、実際に計測した照度、および、現在の投光器30の調光率などを考慮して、計測位置での照度を基準値(照度の目標値)にするための投光器30の調光率を算出する。
第2の実施形態において、プロセッサ11は、単純に計測位置における照度を高くするのではなく、照度が基準値に近くなるような調光率を算出するものである。例えば、基準値が40lxである場合、ある計測位置で計測した照度が40lx以上であれば、当該計測位置での照度が40lxになるように投光器30の調光率を演算する。仮に、調光率が100%のある投光器30による照度が80lxである場合、当該投光器30による照度を40lxにするためには調光率を50%と計算すれば良い。
計測位置で計測した照度に応じた投光器30の調光率を算出すると、プロセッサ11は、通信部14を介して投光器30と通信し、算出した調光率を投光器30へ送信する(ST55)。このような処理によって飛行体1´が送信した調光率は、投光器30の通信部34により受信される。調光率を受信した投光器30のプロセッサ31は、受信した調光率に基づいて調光制御部35aを用いて光源36が放射する光を調光制御する。この結果、計測位置における照度が基準値に近い値になるように制御(調整)される。
なお、調光率は、飛行体1´から制御装置2´を介して投光器30へ送信するようにしても良い。また、調光率は、制御装置2´が演算するようにしても良い。調光率を制御装置2´で演算するようにする場合、飛行体1´は、計測位置で照度センサ18が計測した照度の情報(計測データ)を制御装置2´へ送信し、制御装置2´のプロセッサ21が上述したような調光率の演算処理を行い、算出した調光率を投光器30へ送信するようにすればよい。
上記のように、第2の実施形態に係る照明システムは、飛行体が3次元の空間で指定される計測位置で照度を計測し、計測した照度が基準値となるような投光器に対する調光率を算出し、算出した調光率を投光器へ送信するようにしたものである。
これにより、上記のような第2の実施形態によれば、競技場における3次元空間の任意の位置で照度が基準値となるような投光器の調光率の設定を人手を介さずに実現でき、人の手が届かないような高所での照度についても基準値となるような投光器の調光率の制御が容易となる。この結果、投光器からの光を、過不足なく適切な照度に調整することができ、過剰な照度の光などによる光害を最小限におさえつつ、競技のし易い照明環境を提供できる。
次に、上述した調光率の演算処理において照度の目標値となる基準値について説明する。
上述した演算処理において投光器に設定する調光率を算出するための基準値は、過剰な照度となることなく、当該照明システムが照明する競技場で実施される競技がしやすい照度が設定される。このような基準値は、競技場が実施される競技内容に応じた実験等により決定される。ここで、競技場で実施される競技が野球である場合の基準値を決定するために実施した被験者実験の例について説明する。この被験者実験は、ボールの視認に必要なボール面の照度を複数の被験者による主観的な評価によって求めるための実験であり、ボールの見えやすさとボール面の照度の関係を求めることを目的とした実験である。
図9は、ボールの見え易さと照度とに関する被験者実験の実験環境を説明するための図である。
図9に示す実験環境は、照明からの光が照射される夜間のグランドにおいてボールを被験者が視認する環境を再現したものである。図9に示す実験環境において、照明は被験者の周辺のみとし、眼前照度を1000lx程度となるよう点灯した。また、被験者の視線の延長上に黒のスチレンボードを配置し、NDフィルターを装着したプロジェクタで、黒のスチレンボード面を照射した。黒のスチレンボード面が視対象としてのボールを見る領域となるものとしている。また、実施した実験において、被験者は、22〜47歳の視力が1.0以上の20名とした。ボール面の照度は、10、20、40、80、150 lxの5条件とした。照度は、黒のスチレンボードに投影したプロジェクタの出力を調整することで実現した。
図10は、実験に使用したボールの大きさと、ボールの大きさから想定する競技者と野球のボールとの距離との関係を示す図である。
実験に使用したボールの大きさは、図10に示すように、直径10、15、20、30 mmの4条件とした。被験者から見たボールの大きさは、図10に示すように、野球のボールの飛距離に相当するように設定されている。直径10mmのボールによる実験は、競技者が50m先にある野球のボールを見る状態に相当する。例えば、ドーム球場は、高さが50m程度であることが多いことから、ドーム球場内でのフライボールの最高到達点が50mであると想定できる。また、直径15mmのボールによる実験は、競技者が35m先にある野球のボールを見る状態に相当する。例えば、一般的な照明柱の高さが35m程度であることが多いため、照明柱の高さに上がったフライボールをみる場合が想定される。また、直径20mmのボールは、競技者が25m先にある野球のボールを見る状態に相当し、直径30mmのボールは、競技者が25m先にある野球のボールを見る状態に相当する。なお、ボールは野球を想定しているため、反射率が89.3%の白いボールとした。
図11は、図9に示す実験環境における黒のスチレンボード面上の照射面の構成を示す図である。
実験手順としては、実験者が、図11に示す照射面を背景としてボールを自由落下させ、被験者が図11に示す照射面の固視点を固視してボールを観察し、被験者が主観評価を行うものとする。主観評価は、ボール面の照度が上述の5つの条件である場合とボールの直径が上述の4つの条件である場合とで計20の条件で繰り返し実施した。なお、照度条件は、カウンターバランスを取り、被験者ごとに異なる順序とした。また、主観評価は、ボールが見えるか見えないかの2択で評価するものと、ボールの見えやすさを7段階で評価するものとの2種類とした。
図12は、20名の被験者がボールを見えるか見えないかの2択で評価した主観評価の結果をまとめた図である。図13は、20名の被験者がボールの見えやすさを7段階で評価した主観評価の結果をまとめた図である。
図12に示す主観評価によれば、40lxで直径10mmのボールが見えなかった被験者が1名いただけで、それ以外は全てのボールを全員が見えている。つまり、40lxであれば、ほとんどの人物が50mまでの距離で野球のボールが見えるという実験結果が得られた。この結果から想定すると、基準値(照度の目標値)は40lxとすることが妥当であると考えられる。
また、図13に示す主観評価によれば、直径10mmのボールに対する見え易さの評価に着目すると、7段階評価で「どちらでもない」という中間的な評価となるのが50lx程度であると推定できる。図13に示す主観評価の結果に従ってボールの見えやすさを重視する場合、照度の目標値としての基準値は、50lxもしくはそれ以上の値とすることが妥当であると考えられる。
以上のような実験から設定される基準値(例えば、40lx又は50lx)を用いて投光器の調光率を演算することにより、第2の実施形態に係る照明システムでは、競技場内の任意の計測位置において、競技に影響が少なく、かつ、過不足のない照度となるように投光器の調光率を設定することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態に係る照明システムは、図1に示すような飛行体1´´及び制御装置2´´を有し、各大型照明装置3などに搭載される複数の投光器(照明機器)30´を含むシステムである。例えば、第3の実施形態に係る照明システムにおいて、大型照明装置3には、複数の投光器30´が配置され、競技場内に向けた発光面を形成する。
投光器30´は、1又は複数の光源からの光を放射する照明器具であり、例えば、光源にLEDを用いたLED投光器である。第3の実施形態に係る照明システムの投光器30´は、飛行体1´´(又は制御装置2´´)と通信する機能と、光を照射する方向(角度)を調整する角度調整(エイミング)機能とを有する。
なお、第3の実施形態に係る照明システムにおいて、投光器30´は、個数や配置などが特定の構成に限定されるものでは無く、飛行体1´´(又は制御装置2´´)と通信機能と角度調整機能とを有するものであれば良い。第3の実施形態に係る照明システムは、複数の投光器30´が大型照明装置に搭載される構成でなくても良く、例えば、競技面の周囲に複数の投光器30´を点在させて配置した構成であっても良い。
次に、第3の実施形態に係る照明システムにおける各装置の構成について説明する。
第3の実施形態に係る飛行体1´´は、例えば、第1の実施形態で説明した図3に示す構成を有するもので実現できる。ただし、第3の実施形態において、飛行体1´´は、後述する動作制御および演算処理を行うためのプログラムが制御用メモリ22又はデータメモリ23に記憶され、通信部14が投光器30´と通信する機能を有するものとする。また、第3の実施形態に係る飛行体1´´は、投光器30´が光を照射する方向(角度)を算出する演算処理において、輝度データの計測値が不要であれば、図3に示す構成から輝度カメラ19を省略しても良い。
第3の実施形態に係る制御装置2´´は、例えば、第1の実施形態で説明した図4に示す構成を有するもので実現できる。ただし、第3の実施形態に係る制御装置2´´は、プロセッサ21が後述する動作制御および演算処理を行うためのプログラムが制御用メモリ22又はデータメモリ23に記憶される。また、制御装置2´の通信部24は、投光器30´と通信するように構成しても良い。
次に、第3の実施形態に係る投光器30´の構成について説明する。
図14は、第3の実施形態に係る投光器30´の構成例を示すブロック図である。
図14に示すように、投光器30´は、プロセッサ31、メモリ32、通信部34、点灯制御部35、光源36、電源部37および角度調整部38などを有する。
プロセッサ31は、例えばCPUであり、プログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。メモリ32は、プログラムを記憶する不揮発性のメモリ(ROM等)、及び作業用のデータを一時的に記憶する揮発性メモリ(RAM等)を含む。また、メモリ32は、書き換え可能な不揮発性のメモリを含むものであっても良い。プロセッサ31は、メモリ32に記憶されたプログラムを実行することにより、通信制御および照射角度制御などの処理機能を実現する。
通信部34は、無線通信を行うための通信インターフェースである。プロセッサ31は、通信部34を用いた無線通信により飛行体1´´又は制御装置2´´と通信する。
点灯制御部35は、光源36が放射する光を制御する。点灯制御部35は、光の点灯を制御する。点灯制御部35は、放射する光を調光する調光機能を有するものであっても良い。光源36は、点灯制御部35によって点灯が制御される。光源36は、例えば、調光が可能なLED或はハロゲンランプなどである。
電源部37は、各部に電力を供給する。電源部37は、バッテリであっても良いし、外部電源からの電力を各部に供給する電源回路であっても良い。
角度調整部38は、光源36からの光を照射する方向(照射角度)を調整(変更)する。光源36からの光を照射する方向の調整は、投光器のエイミングとも呼ばれ、投光器の角度調整する制御である。角度調整部38は、光源36からの光を照射する方向を変更するための駆動部を有する。角度調整部38は、プロセッサ31が指示する角度に従って駆動部により光源36からの光が照射する方向(角度)を変更する。例えば、角度調整部38の駆動部は、光源36の向きを変更させるものあっても良いし、投光器30´全体の向きを変更させるものであっても良い。また、角度調整部38は、レンズやミラーなどの光学系を調整することにより光源36からの光が照射する方向を変更するものであっても良い。
次に、第3の実施形態に係る照明システムの動作について説明する。
第3の実施形態に係る照明システムは、飛行体1´´が計測位置へ移動し、計測位置における照度を実測し、実測する照度に基づいて投光器30´が照射すべき光の角度を算出し、算出した角度を示す情報を投光器30´へ指示する。
ここで、第3の実施形態に係る飛行体1´´の動作について説明する。
図15は、第3の実施形態に係る飛行体1´´の動作例を説明するためのフローチャートである。
飛行体1´´のプロセッサ11は、通信部14を介して制御装置2´´が指定する計測位置を示す情報を取得する(ST61)。例えば、制御装置2では、第1又は第2の実施形態で説明したように、3次元の計測位置を指定する。
計測位置を示す情報を取得すると、プロセッサ11は、取得した計測位置を示す情報をメモリに記憶し、指定された計測位置を飛行目標として設定し、推進ユニット16等により設定した計測位置へ飛行する(ST62)。計測位置に到達すると、プロセッサ11は、当該計測位置における照度を計測する照度計測制御を行う(ST63)。照度計測制御では、例えば、照度として、鉛直面照度、及び、受光面が競技面(グランド面)を向いた水平面照度などを照度センサにより計測する。プロセッサ11は、照度計測制御によって測定位置で計測した照度を計測データとしてメモリ12に記憶する(ST64)。
計測位置における照度の計測が終了すると、プロセッサ11は、メモリ12に記憶した計測データ及び所定の基準値などに基づいて投光器30´が照射する光の角度(照射角度)を演算する角度演算処理を行う(ST65)。角度演算処理において、プロセッサ11は、測定位置における照度が予め設定される基準値に近くなるような投光器30´の照射角度を算出する。
すなわち、プロセッサ11は、実際に計測した照度、および、現在の投光器30´からの光の照射角度などを考慮して、計測位置での照度を基準値(照度の目標値)にするための投光器30´からの光の照射角度を算出する。ここで、基準値は、第2の実施形態で説明した実験によって設定されるものである。第3の実施形態においても、プロセッサ11は、単純に計測位置における照度を高くするのではなく、照度が基準値に近くなるような照射角度を算出するものである。例えば、基準値が40lxである場合、ある計測位置で計測した照度が40lx以上であれば、当該計測位置での照度が40lxになるように投光器30´からの光の照射角度を演算する。
計測位置で計測した照度に応じた投光器30´の照射角度を算出すると、プロセッサ11は、通信部14を介して投光器30´と通信し、算出した照射角度を示す情報を投光器30へ送信する(ST66)。このような処理によって飛行体1´´が演算した照射角度は、投光器30´へ供給される。照射角度を受信した投光器30´のプロセッサ31は、受信した照射角度に基づいて光源36からの光が照射する方向(角度)を調整する。この結果、計測位置における照度が基準値に近い値に制御(調整)される。
なお、照射角度は、飛行体1´´から制御装置2´´を介して投光器30´へ送信するようにしても良い。また、照射角度は、制御装置2´´が演算するようにしても良い。照射角度を制御装置2´´で演算するようにする場合、飛行体1´´は、計測位置で照度センサ18が計測した照度の情報(計測データ)を制御装置2´´へ送信し、制御装置2´´のプロセッサ21が上述したような演算処理を行って投光器30´の照射角度を算出するようにすればよい。
上記のように、第3の実施形態に係る照明システムは、飛行体が3次元の空間で指定される計測位置で照度を計測し、計測した照度が基準値となるような投光器からの光の照射角度を算出し、算出した照射角度を投光器へ送信するようにしたものである。
これにより、第3の実施形態によれば、競技場における3次元空間の任意の位置で照度が基準値となるように投光器からの光の照射角度を設定でき、人の手が届かないような高所での照度についても基準値となるような投光器における光の照射角度の調整が容易となる。この結果、投光器からの光を、過不足なく適切な照度に調整することができ、過剰な照度の光などによる光害を最小限におさえつつ、競技のし易い照明環境を提供できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…飛行体(移動体)、2…制御装置(PC)、3…大型照明装置(照明柱)、11…プロセッサ(演算部、制御部)、14…通信部(送信部、受信部)、16…推進ユニット(推進部)、18…照度センサ(センサ)、19…輝度カメラ(センサ)、21…プロセッサ、24…通信部、30、30´…投光器(照明機器)、31…プロセッサ、34…通信部(受信部)、35a…調光制御部、36…光源、38…角度調整部。

Claims (3)

  1. 3次元の空間を移動する機体を有する移動体と前記移動体との無線通信が可能な制御装置とを有する照明環境計測システムであって、
    前記移動体は、
    前記制御装置から送信される計測位置を示す3次元の位置情報を受信する受信部と、
    前記機体に搭載された照明環境を計測するセンサと、
    前記機体を前記計測位置へ移動させた後に前記計測位置で待機させる推進部と、
    前記計測位置において照明環境を計測する方向を確認し、確認した方向を基準に前記センサを用いて照明環境を計測する制御部と、を有する、
    照明環境計測システム。
  2. 3次元の空間を移動する機体を有する移動体と前記移動体との無線通信が可能な投光器とを有する照明システムであって、
    前記移動体は、
    前記機体を3次元の位置情報で示される計測位置へ移動させる推進部と、
    前記機体に搭載され、前記計測位置において照明環境を計測するセンサと、
    前記センサが前記計測位置において計測した照明環境を示す情報に基づいて前記投光器が設定すべき調光率を演算する演算部と、
    前記演算部が算出する調光率を示す情報を前記投光器へ送信する送信部と、を有し、
    前記投光器は、
    光を放射する光源と、
    前記移動体が計測した照明環境を示す情報に基づいて演算された前記調光率を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記調光率に基づいて、前記光源が放射する光に対する調光率を制御する調光制御部と、を有する、
    照明システム。
  3. 3次元の空間を移動する機体を有する移動体と前記移動体との無線通信が可能な投光器とを有する照明システムであって、
    前記移動体は、
    前記機体を3次元の位置情報で示される計測位置へ移動させる推進部と、
    前記機体に搭載され、前記計測位置において照明環境を計測するセンサと、
    前記センサが前記計測位置において計測した照明環境を示す情報に基づいて前記投光器が設定すべき照射角度を演算する演算部と、
    前記演算部が算出する照射角度を示す情報を前記投光器へ送信する送信部と、を有し、
    前記投光器は、
    光を放射する光源と、
    前記移動体が計測した照明環境を示す情報に基づいて演算された前記照射角度を示す情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記照射角度を示す情報に基づいて前記光源が光を照射する方向を制御する角度調整部と、を有する、
    照明システム。
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