JP2018084163A - ディーゼルエンジン - Google Patents

ディーゼルエンジン Download PDF

Info

Publication number
JP2018084163A
JP2018084163A JP2016226470A JP2016226470A JP2018084163A JP 2018084163 A JP2018084163 A JP 2018084163A JP 2016226470 A JP2016226470 A JP 2016226470A JP 2016226470 A JP2016226470 A JP 2016226470A JP 2018084163 A JP2018084163 A JP 2018084163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
spray
injection valve
fuel injection
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016226470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6332418B2 (ja
Inventor
淳 神崎
Jun Kanzaki
淳 神崎
片岡 一司
Ichiji Kataoka
一司 片岡
尚奎 金
Shokei Kin
尚奎 金
飯田 晋也
Shinya Iida
晋也 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2016226470A priority Critical patent/JP6332418B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6332418B2 publication Critical patent/JP6332418B2/ja
Publication of JP2018084163A publication Critical patent/JP2018084163A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】低ペネトレーションとされた噴霧であっても、キャビティにおける流動性を向上させて空気との混合を促進できるディーゼルエンジンを提供する。【解決手段】ディーゼルエンジンは、シリンダ12aと、シリンダヘッド14と、燃料を放射状に噴射可能な燃料噴射弁17と、上死点に位置するときに燃料噴射弁17から噴射された燃料を受け入れ可能なように凹設されたキャビティ30を有するピストン13とを備え、ピストン13は、キャビティ30の内周壁面30aからピストン冠面13a側にわたって径方向外側へ放射状に凹設された複数の切欠き部40を更に有しており、燃料噴射弁17は、複数の噴口17aが非切欠き部50を指向するように配置されており、燃料噴射弁17の噴口数をNH、切欠き部40の数をNCとしたとき、これら各値が、NH/2≦NC≦NHの関係を満たすうように設定されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ディーゼルエンジンに関し、特にピストンの冠面にキャビティが凹設されており、該キャビティに燃料噴射弁から燃料が直接に噴射される直噴式ディーゼルエンジンに関する。
ピストンの冠面にキャビティが形成されたディーゼルエンジンが知られている。このエンジンでは、燃料噴射弁から噴射された燃料は、キャビティの周縁部近傍に到達した後、内周壁面に沿ってキャビティの中央側に案内されて、空気との混合が促進されるようになっている。特に、比較的多量の燃料が噴射される中負荷域又は高負荷域では、燃料噴射弁から噴射される噴霧のペネトレーション(貫徹力)が強く、燃料噴射弁から十分に離れた位置でも噴霧の速度が高速に維持され、空気との混合が促進される。
一方、燃料噴射量の少ない低負荷域においては、噴霧は、キャビティの周縁部近傍に滞留しやすく、空気との混合性が低下してしまう。空気との混合性を向上させるには、噴霧のペネトレーションを強くするのが有効であるが、噴霧のペネトレーションが不必要に強いと、キャビティの周縁部近傍の壁面から放熱される熱量が増大してしまい、冷却損失が増大する。
これに対して、特許文献1には、低負荷域における冷却損失を抑制するため、噴霧のペネトレーションが不必要に強くならないように、キャビティの形状及び燃料噴射弁の噴口の形状(長さ、口径)を所定の関係を満足するように設定することが開示されている。
特開2015−232288号公報
しかしながら、特許文献1によれば、低負荷域における冷却損失の増大を抑制できるものの、噴霧の流動性は低く、キャビティにおける空気との混合を促進できるものではない。このため、キャビティの周縁部近傍において局所燃焼が生じやすく、該局所燃焼に起因して高温と酸素不足からNO及び煤が増大する場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、低ペネトレーションとされた噴霧であっても、キャビティにおける流動性を向上させて空気との混合を促進できるディーゼルエンジンを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の、本発明は、シリンダと、該シリンダの端面を覆うシリンダヘッドと、平面視で、前記シリンダの径方向中心に位置するように前記シリンダヘッドに取り付けられており、燃料を放射状に噴射可能な複数の噴口を有している、燃料噴射弁と、
前記シリンダ内に往復運動可能に設けられたピストンであって、上死点に位置するときに前記燃料噴射弁から噴射された燃料を受け入れ可能なように、冠面から前記シリンダヘッドとは反対側に凹設されたキャビティを有する、ピストンとを備えたディーゼルエンジンであって、前記ピストンは、前記キャビティの内周壁面から前記冠面側にわたって径方向外側へ放射状に凹設された複数の切欠き部を周方向に互いに間隔を空けて更に有しており、前記燃料噴射弁は、前記複数の噴口が、周方向に隣り合う前記切欠き部の間に位置する非切欠き部を指向するように配置されており、前記燃料噴射弁の噴口数をN、前記切欠き部の数をNとしたとき、これら各値がN/2≦N≦Nの関係を満たすうように設定されていることを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、上死点近傍におけるピストンの冠面上に生じる水平方向の空気流動(例えばスワール流又はスキッシュ流)を、切欠き部を介して、キャビティに内周壁面から中央部側へ向かうように導入させることができる。この結果、切欠き部により導入された空気流動によって、キャビティの内周壁面の近傍の噴霧の中央部側への流動が促進されるので、噴霧と空気との混合性が向上する。すなわち、低ペネトレーションとされたためにキャビティの内周壁面に滞留しやすい噴霧であっても、流動が促進されてキャビティにおける空気との混合性を向上させることができる。
しかも、複数の切欠き部からキャビティに空気流導が導入されると共に、この空気流動によって、複数の噴口から噴射された噴霧をキャビティ中央部側へ流動させることができる。また、噴霧は、非切欠き部に向けて噴射されるので、キャビティの内周壁面に案内された後に、切欠き部から導入される空気流導によって中央部側への流動がより一層促進される。
さらに、切欠き部は、噴口数Nの半分以上、噴口数N以下の数で設けられており、換言すれば、切欠き部間に位置する非切欠き部も同じ数だけ存在し、非切欠き部1つ当たりに、1又は2個の噴口からの噴霧が噴射されることになる。ここで、切欠き部は、空気流動によって圧力が低下しやすい。
切欠き部から導入される空気流動にスワール方向の成分が存在すれば、該空気流動は、スワール方向上流側に隣接する噴霧を低下した圧力により引き込みつつ、スワール方向下流側に隣接する噴霧を巻込んで、キャビティの中央部側へ流動させるように作用する。また、切欠き部から導入される空気流動にスワール方向の成分が殆ど存在せず、略径方向内側へ向かう場合には、両側に隣接する噴霧を、低下した圧力により引き込みつつ、キャビティの中央部側へ流動させるように作用する。
非切欠き部1つに対して2つの噴口が対向して位置する場合には、これらの噴口から噴射される噴霧は、隣接する切欠き部から導入される空気流動により、巻込まれ又は引き込まれて、キャビティの中央部側への流動が促進される。一方、非切欠き部1つに対して1つの噴口が対向して位置する場合には、該噴口から噴射される噴霧は、その両側に位置する切欠き部から導入される両空気流動により、巻込まれ又は引き込まれて、キャビティの中央部側への流動が促進されるので、より一層、ミキシングが促進される。
すなわち、本発明に係るディーゼルエンジンによれば、低ペネトレーションとされた噴霧であっても、キャビティにおける流動性を向上させて空気との混合を促進できる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの燃焼室を概略的に示す断面図である。 燃焼室を構成するキャビティの断面図である。 キャビティが設けられたピストンの平面図である。 燃料噴射弁の構造を示す図であり、(a)が側面図、(b)が断面図である。 ピストンを冠面側から見た斜視図である。 図5のA矢視による、切欠き部の正面図である。 キャビティにおける噴霧及び空気流動を示す説明図。 燃焼前半における燃焼状態を示す説明図。 燃焼後半における燃焼状態を示す説明図。 変形例に係るキャビティにおける噴霧及び空気の流動を説明する図。 変形例に係るピストンを示す平面図。 図11のピストンにおける噴霧及び空気流動を示す説明図。 図11のピストンにおける噴霧及び空気流動の変形例を示す説明図。 周方向壁部の傾斜角度を変更した場合のキャビティを示す断面図。 図14のキャビティにおける噴霧及び空気流動を示す説明図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各距離の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジンの燃焼室構造を示すもので、このエンジン10の燃焼室11は、シリンダブロック12に形成されたシリンダ12aと、該シリンダ12a内を往復動するピストン13のピストン冠面13aと、吸気ポート14a及び排気ポート14bをそれぞれ開閉する吸気弁15と排気弁16の下面と、吸気弁15及び排気弁16が配設されたシリンダヘッド14の、ピストン冠面13aに対向する下面14cとで構成されている。
また、ピストン冠面13aには、シリンダヘッド14の下面14cから離れる方向に凹となるキャビティ30が凹設されており、この内側空間も燃焼室11を構成している。キャビティ30は、平面視での基本形状が略円形に構成されている。シリンダヘッド14には、燃料噴射弁17が取り付けられている。燃料噴射弁17は、平面視でシリンダ12aの中央に位置しており、先端部が燃焼室に臨むように配置されている。
図2は、シリンダ12aの中心軸X−Xを通る断面上における燃焼室11の断面図であり、図3は、燃焼室11の平面図である。図2及び図3ではいずれも、ピストン13が圧縮上死点に位置する状態が示されており、併せて、燃料噴射弁17から噴射された燃料の噴霧が符号Fにより示されている。キャビティ30は、少なくともピストン13が圧縮上死点又はこの近傍に位置するときに、燃料噴射弁17から噴射された燃料(噴霧F)を受け入れ可能な形状及び大きさに設定されている。
図2に示されるように、キャビティ30は、いわゆるリエントラント型に構成されており、ピストン冠面13aのキャビティ開口部31に位置しておりキャビティ30の内部に比して縮径されたリップ部32と、リップ部32からキャビティ30の底部に向かう周辺部33と、周辺部33からキャビティの中央部に向かう中央部34とで構成されている。周辺部33は、リップ部32よりも拡径するように径方向外側へ凹設されている。中央部34は、その中心部上方に位置する燃料噴射弁17に向かって凸となる山状に形成されている。
すなわち、キャビティ30は、キャビティの径方向外側壁部を構成する内周壁面30aが、リップ部32と周辺部33のうち径方向外側部分とにより構成されており、底壁部30bが、中央部34と周辺部33のうち底側部分とにより構成されている。
図3に示されるように、キャビティ開口部31には、複数の切欠き部40が形成されている。切欠き部40は、キャビティ30の内周壁面30aからピストン冠面13aにわたって、径方向外側へ放射状に凹設されて形成されており、複数の切欠き部40を介して、ピストン冠面13a上の空気流動をキャビティ30の内側に導入させて、キャビティ30内における噴霧Fの流動性を増大させるようになっている。詳細は後述する。
燃料噴射弁17の先端部の周囲には、複数の噴口17a…17aが形成されている。燃料噴射弁17は、噴口17aが、ピストン13が圧縮上死点又はこの近傍に位置するときに、図3に示されるように、放射状に燃料を噴射するように構成されていると共に、図2に示されるように、噴霧Fがキャビティ30のリップ部32と周辺部33との境界部近傍を指向するように構成されている。
本実施形態では、噴口17aは、周方向に等間隔で10個設けられ、それぞれ同じ大きさに形成されている。図4は、燃料噴射弁17の先端部を拡大して示しており、図4(a)に側面図を示し、図4(b)に図4(a)のB−B線における断面図を示している。
図4(b)に示されるように、噴口17aは、所定の噴口径D及び噴口長Lに形成されている。噴口17aの噴口径D及び噴口長さLは、シリンダ径B(図1参照)との関係で所定の関係を満たすように構成されており、これによって、低負荷域における噴霧Fの低ペネトレーション化を実現してこれによる冷却損失の低減を実現すると共に、中高負荷域におけるスート(煤)の低減を実現するようになっている。
図2に戻って、キャビティ30の周辺部33は、燃料噴射弁17から最も離れた第1部分33aと、第1部分33aのリップ部32側に位置する第2部分33bと、第1部分33aの中央部34側に位置する第3部分33cとで構成されている。第1部分33a、第2部分33b、及び第3部分33cはいずれも、キャビティ30の中心側にそれぞれ中心O、O、Oを有する円弧で構成されている。
また、本実施形態では、第2部分33bの円弧の半径Rと第3部分の円弧の半径Rとが等しくされていると共に、第1部分33aの円弧の半径Rが、半径R及びRよりも小さく設定されている。したがって、周辺部33は、燃料噴射弁17の噴口17aと、噴口17aから最も離れた第1部分33aの中心位置とを結ぶ直線Y−Yを軸として、その両側の第2部分33b側と第3部分33c側とが対称形となっている。
周辺部33の第2部分33bに続くリップ部32は、シリンダ12aの中心軸X−Xを含む断面上において、反キャビティ中心側に中心Oを有する円弧で形成されている。
図3において2点鎖線で示されるように、燃焼室11の4隅に、2つの吸気ポート14aと2つの排気ポート14bとが開口している。2つの吸気ポート14aは、ヘリカルポート及び/又はタンジェンシャルポートから構成されており、少なくとも一方の吸気ポート14a(本実施形態では図3の右下に位置するポート)の燃焼室11に開口する部分の軸線が、図3において時計回り方向を指向するように構成されている。
これによって、図3において右下に位置する吸気ポート14aから燃焼室11に導入される新気は、燃焼室11に向かって時計回り方向に導入されやすく、燃焼室11に時計回り方向に流れるスワール流Sが生成される。スワール流Sは、ピストン冠面13a上の他、キャビティ30の内部にも生成される。
また、燃焼室11には、ピストン13が圧縮上死点に向かうにつれて、ピストン冠面13aとシリンダヘッド14の下面14cとの間に位置する空気がキャビティ30に流れ込むように、径方向外側から内側へ流れるスキッシュ流Vが生成される。すなわち、本実施形態では、燃焼室11においてスワール流Sとスキッシュ流Vとが生成される。
以下、図5及び図6を併せて参照して、ピストン13のキャビティ開口部31に形成された切欠き部40について詳述する。図5は、ピストン13の斜視図であって、キャビティ30を示している。図6は、図5のA矢視による切欠き部40の正面図である。図5に示されるように、切欠き部40は、周方向に等間隔に複数設けられ、それぞれ同じ大きさに形成されている。
図3を併せて参照して、切欠き部40は、燃料噴射弁17から噴射される噴霧Fを避けた位置に設けられている。換言すれば、隣接する切欠き部40間に位置しており、キャビティ30の基本形状部分(すなわち内周壁面30a)である非切欠き部50に、燃料噴射弁17の噴口17aが対向するようになっている。ここで、本実施形態では、切欠き部40の数Nは、燃料噴射弁17の噴口17aの数(以下、噴口数Nと称する)との関係で、以下の式(1)の関係を満たすように設定されている。
/2≦N≦N (1)
すなわち、切欠き部40は、噴口数Nの半分以上、噴口数N以下の数で形成されている。換言すれば、キャビティ30の内周壁面30aに到達した噴霧Fの少なくとも周方向の一方側には、切欠き部40が隣接して位置するように構成されている。
なお、本実施形態では、切欠き部40は、燃料噴射弁17の噴口数Nと同じ数だけ設けられている。すなわち、切欠き部40は、キャビティ開口部31の10箇所に周方向に等間隔で形成されており、非切欠き部50に噴射された各噴霧Fの周方向の両側には、切欠き部40が隣接して位置している。
切欠き部40は、周方向に所定幅を有する溝状に形成されており、径方向に対向して周方向に延びると共に溝底面を構成する周方向壁部41と、この周方向の両端部から径方向内側に延びる周方向に一対の径方向壁部42とから、構成されている。
図2に破線で示されるように、周方向壁部41は、周方向に延びると共に、ピストン冠面13a側からキャビティ30の周辺部33に向かって径方向内側へ傾斜している。より具体的には、図2に示す断面図上で、周方向壁部41は、キャビティ30の周辺部33に対して接線連続状に接続されている。したがって、周方向壁部41から周辺部33へ至る経路が、折れ、段差等なく滑らかに接続されている。
本実施形態では、周方向壁部41は、ピストン冠面13a側から周辺部33に向かってシリンダ12aの中心軸X−Xに対して約30°の傾斜角度αで径方向内側へ傾斜している。なお、周方向壁部41は、周辺部33に向かって径方向外側に傾斜しなければよく、傾斜角度αは、0°(周方向壁部41が中心軸X−Xと平行)に構成したり、傾斜角度αを30°より増大させたり逆に減少させたりしてもよい。好ましくは、傾斜角度αは、0°以上50°以下に構成されている。
傾斜角度αが0°未満の場合、ピストン冠面13aから切欠き部40に至る経路が、図2に示す断面において、径方向外側に大きく屈曲することになり、ピストン冠面13a上の空気流動をキャビティ30へ滑らかに導入させにくい。一方、傾斜角度αは大きいほど、ピストン冠面13aから切欠き部40に至る経路を、図2に示す断面において滑らかに構成することができ、空気流動をキャビティ30に導入させやすく、その流量を増大させることができる。
しかしながら、傾斜角度αが50°を超える場合、燃焼室11の圧縮比を維持するためにキャビティ30の容積を過度に小さくすることを要する。この場合、図14において点線で示すように、周方向壁部410の傾斜角度αを50°よりも大きくすると共に中央部340を浅くするようにキャビティ30を形成すると、図15に示すように、燃料噴射弁17から噴射された噴霧F0と、内周壁面30aによって向きが変えられて中央部340に沿って案内される噴霧F1とが互いに図中F2で示すように干渉しやすくなり、噴霧Fの流動が阻害されてしまい、空気との混合性の向上効果が低減してしまう。一方、キャビティ開口部31を小さくすると、噴霧Fは、内周壁面30aに到達したときのペネトレーションが相対的に強くなるので冷却損失が増大してしまう。
本実施形態では、切欠き部40は、周方向壁部41の傾斜角度αが30°に設定されており、ピストン冠面13a側に位置する上端部はピストン冠面13a上に開口している。切欠き部40の傾斜角度αが小さい場合(例えば0°)には、切欠き部40の上端部はリップ部32に開口する。
図3に示されるように、周方向に一対の径方向壁部42はそれぞれ、シリンダ12aの中心に対して放射状に延びており、切欠き部40は径方向外側へ進むにつれて溝幅が増大するようになっている。また、図6に示されるように、一対の径方向壁部42は、シリンダ12の中心軸X−Xと平行に延びており、ピストン冠面13aに対して直交している。
図3に戻って、各切欠き部40は、シリンダ12aの中心軸X−X周りにおける所定の角度範囲βに形成されている。角度範囲βは、噴霧Fの噴霧角θ(図3の平面視における広がり)を考慮して、噴霧Fを受ける非切欠き部50が所定の角度範囲(少なくとも15°)確保されるよう設定されている。非切欠き部50が噴霧Fの噴霧角θより広い角度範囲を有するように、切欠き部40の角度範囲βが設定されており、想定される噴口数(例えば多くても16噴口)を考慮して、7.5°以上30°以下に設定されている。
すなわち、噴霧Fの噴霧角θを考慮すると非切欠き部は少なくとも15°の角度範囲を要するが、複数の切欠き部40それぞれの角度範囲βを7.5°に設定した場合には、最大16噴口を有する燃料噴射弁17まで非切欠き部50を15°の角度範囲で確保できる。また、複数の切欠き部40それぞれの角度範囲βを30°に設定した場合には、最大8噴口を有する燃料噴射弁17まで非切欠き部50を15°の角度範囲で確保できる。
本実施形態では、切欠き部40の角度範囲βは、14°に設定されており、この場合、非切欠き部50は、22°の角度範囲で確保されており、15°より広い。
なお、一対の径方向壁部42は、シリンダ12aの中心軸X−Xから概ね放射状に延びていればよく、必ずしも中心軸X−Xを通る直線上に位置していることは要しない。したがって、一対の径方向壁部42は、互いに平行であってもよく、中心軸X−Xから放射状に延びる線に対して互いに同じ方向傾斜していたり互いに異なる方向に傾斜していたりしてもよい。この場合、切欠き部40の溝幅は、一定でもよく、径方向外側に向かって増大し又は減少するものでもよい。要するに、隣接する切欠き部40の間に位置する非切欠き部50が、噴霧Fの噴霧角θより広い角度範囲を有するように設定されていればよい。
次に、この実施形態の作用効果を説明する。
図7は、ピストン13が圧縮上死点近傍に位置するときの、燃焼室11における噴霧F及び空気流動Zを模式的に示す斜視図である。本実施形態では、図3を参照して上述したように、燃焼室11には、スワール流Sとスキッシュ流Vとが生成されるようになっており、圧縮上死点近傍に位置するピストン冠面13a上に生成するこれらの水平方向の流れS,Vが、複数の切欠き部40を介して、キャビティ30の内周壁面30aからこの中央部34側へ向かうように導入される。
この場合に生じる空気流動Zは、平面視で時計回りに流動するスワール流Sと、径方向外側から径方向内側へ流動するスキッシュ流Vとが合成されつつ、切欠き部40からキャビティ30の内部に導入されるようになる。このため、図7に示されるように、キャビティに導入された空気流動Zは、スワール流Sに沿って時計回りに流動しつつスキッシュ流Vに沿って径方向内側に向かうように、中央部34の中央に向かって螺旋状に流動することになる。
ここで、図8は、低負荷域における燃焼前半部を示している。図8に示されるように、低負荷域において、燃料噴射弁17から噴射された噴霧Fは、内周壁面30aに到達した後、その大部分が周辺部33に沿ってキャビティ30の底側へ向きを変えられる。しかしながら、噴霧Fは、低負荷域においては低ペネトレーションに構成されており、このため、流動性が低く、周辺部33の近傍に滞留することになる。
このとき、図7を併せて参照して、切欠き部40から導入される空気流動Zが、スワール方向下流側に位置する噴霧Fを巻込みつつ、螺旋状に中央部34に向かって流動する。これによって、図8に示されるように、周辺部33において滞留していた噴霧Fの中央部34側への流動が促進されるので、噴霧Fとキャビティ30内の空気との混合性が向上する。
しかも、空気流動Zは、周辺部33において滞留する噴霧Fの向きと略同じ方向を向いているので、噴霧Fの流動を阻害することなく中央部34側へアシストしやすく、より一層噴霧Fの流動性を向上させやすい。また、周方向壁部41は、接線連続状に周辺部33に接続されているので、切欠き部40から導入される空気流動Zを、滑らかに周辺部33に導入させやすい。これによって、更により一層噴霧Fの流動性を向上させやすい。
さらに、本実施形態では、周辺部33の第2部分33bを構成する円弧の半径Rは比較的大きくされているので、図示のように、噴霧Fが衝突する部位での接線T−T方向と噴霧Fの噴射方向とのなす角度を小さくすることができ、これにより、噴霧Fが内周壁面30aに激しく衝突して周辺に散乱することなく、円滑に第2部分33bに導入されやすい。
また、リップ部32によれば、第2部分33bとの境界近傍でリップ部32側に衝突した噴霧Fも、あまり散乱することなく、第2部分33b側へ滑らかに案内され、噴霧Fの大部分がキャビティ30内にスムーズに導入される。
そして、噴霧Fは、第2部分33bから第1部分33aに移動し、ピストン3の半径方向外側から内側へ流れの方向が変えられ、その際、第1部分33aの半径Rは第2部分33bの半径Rよりも小さいので、噴霧Fの拡散が抑制されると共に、切欠き部40からの空気流動Zによるアシストと相まって、その流れが加速されて、第3部分33cに向かうことになる。
このとき、既に一部の燃料の燃焼が開始されて燃焼ガスが発生し、噴霧Fは燃焼ガスと未燃燃料とが混ざった半燃焼状態となるが、この半燃焼ガスの流れが第1部分33aによって加速されることにより、キャビティ周辺部33の内周壁面30aに付着した燃料が吹き飛ばされ、付着燃料により生じた局部的なリッチ領域で燃焼が行われることによる煤の発生が抑制される。
また、周辺部33は、第1部分33aにおける燃料噴射時に燃料噴射弁17から最も遠くなる位置Pと該燃料噴射弁17の噴口17aとを結ぶ直線Y−Yを対称軸とし、その両側の第2部分33b側と第3部分33c側とが対称的に形成されているので、一旦加速された後、減速される半燃焼ガスの流れは、第1部分33aにおける前記位置Pを中心として対称的になり、ピストン13の半径方向外側から内側へ、流れの方向が、分散することなく、円滑かつ確実に変化することになる。
次に、ピストン13の半径方向内側へ向きを変えられた半燃焼ガスがキャビティ30の中央部34で多量の空気と混合するまでの燃焼後半部について説明すると、図9に示すように、半燃焼ガスの流れは、周辺部33の第3部分33cにより、該周辺部33から中心部が凸とされたキャビティ30の底部の中央部34に向けて案内されることになる。
その際、周辺部33における第3部分33cの半径Rは、第1部分33aの半径Rより大きくされているから、第3部分33cに導入された噴霧Fが急激にキャビティ開口部31側に向きを変えられることを抑制して、燃料噴射弁17から噴射された噴霧Fと干渉することが避けられる。
その結果、半燃焼ガスの流れは、勢いを維持したまま、分散することなくキャビティ30の中央部34側に向けて流れることになり、燃焼室11の中央部に存在する多量の空気と良好に混合し、均一でリーンな燃焼ガスが生成される。そして、その状態で燃焼が進行することにより、リッチ領域で燃焼することによる煤の発生が抑制されると共に、燃焼ガスの全体が相対的にリーンであることにより、一部で発生した煤も効果的に酸化されることになる。
すなわち、低ペネトレーションとされたためにキャビティの内周壁面30aに滞留しやすい噴霧Fであっても、流動が促進されてキャビティ30における空気との混合性を向上させることができる。
しかも、複数の切欠き部40らキャビティ30に空気流動Zが導入されると共に、この空気流動Zによって、複数の噴口17aから噴射された噴霧Fをキャビティ30の中央部34側へ流動させることができる。また、噴霧Fは、非切欠き部50に向けて噴射されるので、キャビティ30の内周壁面30aに案内されて向きが変えられた後に、この方向と同じ方向に導入される切欠き部40からの空気流動Zによって中央部34側への流動がより一層促進される。
また、複数の切欠き部40はそれぞれ、平面視でシリンダ12aの中心軸X−X周りの7.5°以上30°以下の角度範囲に形成されている。この結果、非切欠き部50を所定の角度範囲で確保して噴霧Fをより内周壁面30aに案内させることができると共に、切欠き部40による空気流動Zをより効果的に生じさせることができる。すなわち、切欠き部40を7.5°未満の角度範囲βに形成すると、切欠き部40の容積が相対的に小さくなるため、切欠き部40により導入される空気流動の運動量が少なく、噴霧の流動を促進する効果が少ない。
また、切欠き部40を30°を超える角度範囲βに形成すると、切欠き部40による噴霧Fの流動促進効果が略一定値に収束しやすく向上代が少なくなる一方で、切欠き部40の容積が過度に大きくなれば、燃焼室の圧縮比を維持するためにキャビティ30の容積を過度に小さくすることを要する。この場合、図14,15を参照して上述したように燃焼室11を浅くすると、燃料噴射弁17から噴射された噴霧が互いに干渉しやすくなり空気との混合性の向上効果が低減してしまう。一方、キャビティ開口部31を小さくすると、噴霧Fは、内周壁面30aに到達したときのペネトレーションが相対的に強くなるので冷却損失が増大してしまう。
上記実施形態では、2つの吸気ポート14aの少なくとも一方をヘリカルポート及び/又はタンジェンシャルポートにより構成し、これによって、燃焼室11にスワール流Sを生成させるように構成したが、これに限らない。すなわち、図10に示されるように、吸気ポートにより燃焼室11にスワール流Sがほとんど生成されず、スキッシュ流Vが主に生成される場合でも、噴霧Fの流動性を増大させることができる。
説明すると、切欠き部40及び切欠き部40から導入される空気流動Zの経路では、該流れの強い空気流動によって周辺に比して圧力が低下しやすい。この圧力低下により、切欠き部40及び空気流動の周囲の噴霧Fは、空気流動Zに引き付けられて、空気流動Zとともに中央部34側へ向かう。したがって、スワール流Sが殆ど生成されず、スキッシュ流Vが主に生成される場合であっても、切欠き部40によって噴霧Fの中央部34側への流動性を向上させることができる。
図11〜図13に、燃焼室11の平面図であって、切欠き部40の数Nを燃料噴射弁17の噴口数Nの半分とした変形例を示している。図11に示されるように、噴口数Nは10であり、切欠き部40の数Nは5であ、燃料噴射弁17から噴射される各噴霧Fは、周方向の一方側において切欠き部40に隣接しており、他方側において噴霧Fに隣接している。
この場合、燃焼室11にスワール流Sが生成される場合、図12に示されるように、空気流動Zは、スワール方向Sの上流側(図12において反時計回り側)に隣接する噴霧Fを低下した圧力により引き込みつつ、スワール方向Sの下流側(図12において時計回り側)に隣接する噴霧Fを巻込んで、キャビティ30の中央部34側へ流動させるように作用する。
また、燃焼室11にスワール流Sが殆ど生成されておらず、スキッシュ流Vが主に生成される場合には、図13に示されるように、空気流動Zは、周方向の両側に隣接する噴霧F、Fを、低下した圧力により引き込みつつ、キャビティ30の中央部34側へ流動させるように作用する。
また、噴口数Nの関数として、切欠き部40の角度範囲βを設定してもよい。この場合、燃料噴射弁17の噴口数N、切欠き部40の角度範囲βが、以下の式(2)の関係を満たすように設定する。
(360°×0.1)/N≦β≦(360°−N×15°)/N (2)
すなわち、下限値によれば、全ての切欠き部40の角度範囲βの合計が、ピストン冠面13aの周部における10%は少なくとも確保されることになり、切欠き部40を介してキャビティ30に導入される空気流動の流量を確保できる。また、上限値によれば、非切欠き部50を少なくとも15°の角度範囲で確保することができるので、噴霧Fを非切欠き部50で受けつつ、内周壁面30aに沿ってキャビティ30に案内できる。
上記実施形態では、リエントラント型のキャビティを有するピストンを例にとって説明したが、浅底型又はトロイダル型等種々のキャビティを有するピストンにも適用してもよい。
実施例1〜4のピストン13について、キャビティ30内における空気流動Zを、CAE解析により評価した。表1に示されるように、実施例1〜4は、切欠き部40の周方向壁部41の傾斜角度αのみ異なっており、その他は同一である。すなわち、各切欠き部40は、燃料噴射弁17の噴口数Nは10であり、同様に切欠き部40の数Nも10であり、周方向における角度範囲βが14°で形成されている。
実施例1に係る切欠き部40は、傾斜角度αが0°であり、実施例2〜4では、周方向壁部41の傾斜角度αが、20°、30°、45°と順に大きくなるように構成されている。実施例1〜4に係る切欠き部40を有するピストン13の低速域における空気流動Zをそれぞれの最高流速により評価し、表1に、実施例1における空気流動の最高流速を100として、実施例2〜4の最高流速をそれぞれ指数で示している。
Figure 2018084163
表1から明らかなように、切欠き部40の傾斜角度αが0°から増大するにしたがって、空気流動Zの最大流速は増大する。特に、実施例2において傾斜角度αが20°より大きくなると顕著に空気流動Zの最大流速は増大する。一方で、実施例3及び4から判るように、傾斜角度αが大きくなるにしたがって、最大流速の上昇代が収束するようになっている。
したがって、切欠き部40の傾斜角度αを0°以上に設定することにより、空気流動Zの最大流速を上昇させることができ、これによりキャビティ30における噴霧Fの流動性を高めることができる。一方で、切欠き部40の傾斜角度αは50°以下に設定することによって、切欠き部40を過大に形成することを抑制しつつ噴霧Fの流動性を効果的に高めることができる。
以上説明したように、本発明に係るディーゼルエンジンによれば、低ペネトレーションとされた噴霧であっても、キャビティにおける流動性を向上させて空気との混合を促進できるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
10 エンジン
11 燃焼室
12 シリンダブロック
12a シリンダ
13 ピストン
13a ピストン冠面
14 シリンダヘッド
14a 吸気ポート
17 燃料噴射弁
17a 噴口
30 キャビティ
30a 内周壁面
31 キャビティ開口部
32 リップ部
33 周辺部
34 中央部
40 切欠き部
41 周方向壁部
42 径方向壁部
50 非切欠き部
α 周方向壁部の傾斜角度
β 切欠き部の角度範囲
噴口数
切欠き部の数
本願の請求項1に記載の、本発明は、シリンダと、該シリンダの端面を覆うシリンダヘッドと、平面視で、前記シリンダの径方向中心に位置するように前記シリンダヘッドに取り付けられており、燃料を放射状に噴射可能な複数の噴口を有している、燃料噴射弁と、
前記シリンダ内に往復運動可能に設けられたピストンであって、上死点に位置するときに前記燃料噴射弁から噴射された燃料を受け入れ可能なように、冠面から前記シリンダヘッドとは反対側に凹設されたキャビティを有する、ピストンとを備えたディーゼルエンジンであって、前記キャビティは、開口部に位置しており前記キャビティの内部に比して縮径されたリップ部と、該リップ部から底部に向かう周辺部とを有し、該周辺部は、前記リップ部よりも拡径するように径方向外側へ凹設されており前記ピストンの中心軸を含む平面上の断面形状が前記キャビティの中心側に中心を有する円弧により構成されており、前記ピストンは、前記キャビティの前記周辺部から前記冠面側にわたって径方向外側へ放射状に凹設された複数の切欠き部を周方向に互いに間隔を空けて更に有しており、前記燃料噴射弁は、前記複数の噴口が、周方向に隣り合う前記切欠き部の間に位置する非切欠き部を指向するように配置されており、噴霧が、前記ピストンが圧縮上死点近傍に位置するとき、前記リップ部と前記周辺部との境界部近傍を指向するように構成されており、前記燃料噴射弁の噴口数をN、前記切欠き部の数をNとしたとき、これら各値がN/2≦N≦Nの関係を満たすうように設定されていることを特徴とする。

Claims (1)

  1. シリンダと、
    該シリンダの端面を覆うシリンダヘッドと、
    平面視で、前記シリンダの径方向中心に位置するように前記シリンダヘッドに取り付けられており、燃料を放射状に噴射可能な複数の噴口を有している、燃料噴射弁と、
    前記シリンダ内に往復運動可能に設けられたピストンであって、上死点に位置するときに前記燃料噴射弁から噴射された燃料を受け入れ可能なように、冠面から前記シリンダヘッドとは反対側に凹設されたキャビティを有する、ピストンと
    を備え、
    前記ピストンは、前記キャビティの内周壁面から前記冠面側にわたって径方向外側へ放射状に凹設された複数の切欠き部を周方向に互いに間隔を空けて更に有しており、
    前記燃料噴射弁は、前記複数の噴口が、周方向に隣り合う前記切欠き部の間に位置する非切欠き部を指向するように配置されており、
    前記燃料噴射弁の噴口数をN、前記切欠き部の数をNとしたとき、これら各値が
    /2≦N≦N
    の関係を満たすうように設定されている、ディーゼルエンジン。
JP2016226470A 2016-11-22 2016-11-22 ディーゼルエンジン Expired - Fee Related JP6332418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226470A JP6332418B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 ディーゼルエンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226470A JP6332418B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 ディーゼルエンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6332418B2 JP6332418B2 (ja) 2018-05-30
JP2018084163A true JP2018084163A (ja) 2018-05-31

Family

ID=62237013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016226470A Expired - Fee Related JP6332418B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 ディーゼルエンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6332418B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114810329B (zh) * 2022-05-20 2023-08-04 潍柴动力股份有限公司 一种燃烧室及气体发动机

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5631627U (ja) * 1979-08-20 1981-03-27
US4281629A (en) * 1978-11-16 1981-08-04 Hans List Compression ignition direct injection internal combustion engine
JPS5814424U (ja) * 1981-07-22 1983-01-29 日産自動車株式会社 直接噴射式デイ−ゼル機関
JPH05202755A (ja) * 1992-01-27 1993-08-10 Hino Motors Ltd ディーゼルエンジン
JP2012246859A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Isuzu Motors Ltd 内燃機関及び内燃機関の燃料噴射方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4281629A (en) * 1978-11-16 1981-08-04 Hans List Compression ignition direct injection internal combustion engine
JPS5631627U (ja) * 1979-08-20 1981-03-27
JPS5814424U (ja) * 1981-07-22 1983-01-29 日産自動車株式会社 直接噴射式デイ−ゼル機関
JPH05202755A (ja) * 1992-01-27 1993-08-10 Hino Motors Ltd ディーゼルエンジン
JP2012246859A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Isuzu Motors Ltd 内燃機関及び内燃機関の燃料噴射方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6332418B2 (ja) 2018-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6304351B1 (ja) ディーゼルエンジン
JP5762535B2 (ja) 自己着火式内燃機関
US9840965B2 (en) Skewed combustion chamber for opposed-piston engines
JP6714014B2 (ja) 対向ピストンエンジンの非対称形状の燃焼室
JP6477750B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP6481968B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP6508236B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP6332418B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP6304352B1 (ja) ディーゼルエンジン
JP6332419B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP2013160186A (ja) 内燃機関のピストン燃焼室構造
US10876464B2 (en) Piston design for flow re-direction
US10774782B2 (en) Piston design for flow re-direction
JP2009150361A (ja) 直接噴射式ディーゼルエンジン用ピストン
JP6508235B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP6023151B2 (ja) 燃料噴射弁
JP6551868B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP2008255935A (ja) 燃料直噴エンジン
KR102711933B1 (ko) 와류실식 디젤 엔진
KR20190007924A (ko) 연소기용 노즐 및 이를 구비하는 가스터빈
JP2007239720A (ja) 直接噴射式ディーゼルエンジン
JP6481703B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP3277067B2 (ja) 渦流室式エンジン
WO2018096592A1 (ja) ディーゼルエンジン
JPH04259624A (ja) 直接噴射式ディーゼル機関の燃焼室構造

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6332418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees