JP2018082512A - 積層アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータの変位量と応力を同時に改善することができる、複数の高分子アクチュエータユニットと1又は複数の絶縁材を備えた積層アクチュエータを提供する。【解決手段】複数の高分子アクチュエータユニットと1又は複数の絶縁材を備えた積層アクチュエータであって、積層部材として有機ポリマーファイバーの不織布を用いることにより、高分子アクチュエータユニットの電極層と有機ポリマーファイバー不織布を構成しているファイバーとは結合した状態となる。このことより積層アクチュエータ駆動時に各高分子アクチュエータユニットは電極表面部に付着している有機ポリマーファイバーを伴って駆動するが、有機ポリマーファイバー不織布を構成するポリマーファイバーについて、ファイバー同士の摩擦が小さいため、容易に変形する。【選択図】図1

Description

本発明は、積層アクチュエータに関する。
空中、あるいは真空中で作動可能なアクチュエータ素子として、カーボンナノチューブ(以下、「CNT」と略すことがある)とイオン液体とのゲルを導電性の伸縮性のある活性層として用いるアクチュエータが提案されている(特許文献1)。
さらに、アクチュエータの性能を向上させるために導電補助剤を用いるもの(特許文献2)、CNTとカーボンナノホーン(CNH)を併用するもの(特許文献3)が提案されている。
従来のアクチュエータ素子の構造は、伸縮性のある活性層としてカーボンナノチューブ、ナフィオン(登録商標)、導電性高分子などの導電性材料とイオン液体とのゲルを用い、イオン液体ゲルを電解質層として電極層でサンドイッチ構造にしたものである。アクチュエータの性能は主に、変位量と応力の2つのパラメータにより評価されるが、この2つのパラメータを同時に改善あるいは進歩させることは難しい。
特許文献4は、複数のアクチュエータを積層した積層アクチュエータを開示し、絶縁層としてアクチュエータ駆動時にアクチュエータとシート間に加わる摩擦を軽減させるため低摩擦係数のシートが好ましいことを記載しているが、このような絶縁性のシートはアクチュエータの駆動を妨げるので、変位量と応力を同時に改善することは難しい。
特開2005−176428 WO2009/157491 WO2010/029992 特開2010−068678
本発明は、アクチュエータの変位量と応力を同時に改善することを目的とする。
本発明は、以下の積層アクチュエータを提供するものである。
項1. 複数の高分子アクチュエータユニットと1又は複数の絶縁材を備えた積層アクチュエータであって、前記絶縁材は前記高分子アクチュエータユニット間に挟まれ、前記絶縁材は有機ポリマーファイバーの不織布で構成される、積層アクチュエータ。
項2. 前記有機ポリマーファイバーの平均直径が1000nm未満である、項1に記載の積層アクチュエータ。
項3. 前記有機ポリマーが含フッ素ポリマーである、項1または項2に記載の積層アクチュエータ。
項4. 前記高分子アクチュエータユニットにナノカーボンが含まれる、項1〜3のいずれか1項に記載の積層アクチュエータ。
項5. 前記高分子アクチュエータユニットが2つの電極層の間に電解質層を挟んだ構造を有する、項1〜4のいずれか1項に記載の積層アクチュエータ。
本発明によれば、アクチュエータユニットと比較して変位量と応力が同時に向上したアクチュエータを得ることができる。
積層部材として上記に記載する有機ポリマーファイバーの不織布を用いることにより、高分子アクチュエータユニットの電極層と有機ポリマーファイバー不織布を構成しているファイバーとは結合した状態となる。このことより積層アクチュエータ駆動時に各高分子アクチュエータユニットは電極表面部に付着している有機ポリマーファイバーを伴って駆動するが、有機ポリマーファイバー不織布を構成するポリマーファイバーについて、ファイバー同士の摩擦が小さいため、容易に変形する。結果として、隣接するアクチュエータ同士の駆動を妨げない効果が生まれる。
積層アクチュエータを示す概略図および説明 アクチュエータユニット(アクチュエータA)と積層アクチュエータを示す概略図である。 レーザ変位計による変位量の測定の概略を示す。 アクチュエータの積層数と変位量の関係を示す アクチュエータの積層数と収縮率との関係を示す。 アクチュエータの積層数と発生力の関係を示す。 PVDF−HFPを用いた電界紡糸不織布のSEM写真。図7より、ファイバーどうしが融着していないことがわかる。このため摩擦が小さく、積層用部材に適した構造になっている。
本発明の高分子アクチュエータユニットとしては、例えば、電解質膜層(イオン伝導層)を、その両側から、カーボンナノチューブとイオン液体とポリマーを含む電極層(導電性薄膜層)で挟んだ(電極層)−(イオン伝導層)−(電極層)の3層構造のものが挙げられ、電極の表面伝導性を増すために、電極層の外側にさらに導電層が形成された(導電層)−(電極層)−(イオン伝導層)−(電極層)−(導電層)の5層構造のアクチュエータユニットであってもよい。
電解質膜層の表面に電極層を形成してアクチュエータユニットを得るには、電解質膜層の表面に電極層を圧着すればよい。圧着は加熱下に行ってもよく、室温で行ってもよい。
本発明の好ましい実施形態の積層アクチュエータは、高分子アクチュエータユニット間に絶縁材を挟み、圧着することにより製造できる図1のようなアクチュエータを想定している。積層アクチュエータが3以上の高分子アクチュエータユニットと2以上の絶縁材を有する場合、段階的に圧着してもよく、全ての高分子アクチュエータユニットと全ての絶縁材を重ね合わせ、まとめて圧着してもよい。
本発明では、隣接するアクチュエータユニット間に絶縁材を挟むことで積層アクチュエータを得ることができる。積層アクチュエータに含まれるアクチュエータユニットの数は、2以上であればよく、例えば2〜100程度が挙げられる。絶縁材はアクチュエータユニット間に挟まれるので、絶縁材の数はアクチュエータユニットの数よりも1つ少なくてよい。
本発明の好ましい実施形態において、電極層は、導電性材料、イオン液体およびポリマーを含む高分子ゲルから構成される。導電性材料としては、ナノカーボン、スルホン酸基を有するフッ素系高分子、導電性高分子が挙げられ、これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ナノカーボンとしては、カーボンナノホーン(CNH)、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノファイバー(CNF)、カーバイドディライブドカーボン(CDC)、グラフェン、グラフェンナノリボン、グラフェンナノプレートが挙げられる。スルホン酸基を有するフッ素系高分子としては、ナフィオン(登録商標)が挙げられる。導電性高分子としては、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリ(1,6−ヘプタジイン)、ポリビフェニレン(ポリパラフェニレン)、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリフェニルアセチレン、ポリ(2,5−チエニレン)、ポリインドール、ポリ−2,5−ジアミノアントラキノン、ポリ(o−フェニレンジアミン)、ポリ(キノリニウム)塩、ポリ(イソキノリニウム)塩、ポリピリジン、ポリキノキサリン、ポリフェニルキノキサリンなどが挙げられる。また、電解質膜はイオン液体とポリマーを含む。
本発明に用いられるカーボンナノチューブは、グラフェンシートが筒形に巻いた形状から成る炭素系材料であり、その周壁の構成数から単層ナノチューブ(SWNT)と多層ナノチューブ(MWNT)とに大別され、また、グラフェンシートの構造の違いからカイラル(らせん)型、ジグザグ型、およびアームチェア型に分けられるなど、各種のものが知られている。本発明には、このような所謂カーボンナノチューブと称されるものであれば、いずれのタイプのカーボンナノチューブも用いることができる。カーボンナノチューブとしては、一酸化炭素を原料として比較的量産が可能なHiPco(ユニダイム社製)、産業技術総合研究所により入手可能な、スーパーグロース法で合成されたカーボンナノチューブ(SG)を使用することができる。
本発明で使用するカーボンナノチューブのアスペクト比は、10以上が好ましい。カーボンナノチューブの長さは、特に限定されないが、1μm程度以下の通常のカーボンナノチューブでもよく、1μmより長いもの、例えば10μm〜30μm程度のより長いカーボンナノチューブを使用することもできる。さらに、スーパーグロース法で合成されたカーボンナノチューブの場合には、50μm以上、さらに200μm以上、特に500μm以上のカーボンナノチューブを得ることができるので、このような長いカーボンナノチューブを使用することもできる。カーボンナノチューブの長さの上限は、特に限定されないが、例えば10mm程度である。
カーボンナノホーンは、グラファイトシートを円錐状に丸めた形状を持ち、先端が円錐状に閉じている炭素ナノ粒子をいう。カーボンナノホーンは、市販品を使用することができる。
本発明で使用されるカーボンナノファイバー(CNF)は、直径の下限が150nm程度であり、直径の上限が500nm程度であるカーボンファイバーである。CNFの長さは下限が10μm程度であり、上限は、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μm、又は1000μm程度である。
CNFは、カーボン前駆体ポリマーとして芳香族メソフェーズピッチを用い、それをマトリックスポリマー中に分散したポリマーブレンドを溶融紡糸後、紡糸繊維の不融化処理、炭素化加熱、必要に応じてさらに賦活処理、黒鉛化処理することにより、作製することができる。賦活処理により活性化されたCNFはACNF(activated CNF)と称される。このようなCNFとして、例えば帝人株式会社製のカーボンナノファイバーを好ましく例示することができる。
電極層には、さらに導電補助剤を添加してもよい。また、電極層の内部に油脂を配合してもよく、或いは電極層と電解質膜層の間に油脂層を設けてもよい。
導電補助剤としては、例えば、メソポーラス無機材料、金属酸化物、炭素粒子、金微粒子などが挙げられる。
メソポーラス無機材料としては、シリカ、チタニア、ジルコニア、アルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア、リン酸スズ、リン酸ニオブ、リン酸アルミニウム、リン酸チタン、ならびにそれらの酸化物、窒化物、硫化物、セレン化物、テルル化物又は複合酸化物、複合塩などが挙げられる。金属酸化物としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アルミニウム、酸化ルテニウム等が挙げられる。炭素粒子としては、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、人造黒鉛、炭素繊維、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、サーマルブラックが挙げられる。
油脂としては、サラダ油、白絞油、コーン油、大豆油、ごま油、菜種油、こめ油、糠油、椿油、ベニバナ油、パーム核油、ヤシ油、綿実油、ひまわり油、荏油、オリーブオイル、ピーナッツオイル、アーモンドオイル、アボカドオイル、ヘーゼルナッツオイル、ウォルナッツオイル、グレープシードオイル、マスタードオイル、レタス油、魚油、鯨油、鮫油、肝油などの脂肪油、カカオバター、パーム油、ラード、牛脂、鶏油、羊脂、馬脂、ショートニング、乳脂肪、バター、マーガリン、ギー、硬化油などの常温で固体の脂肪、潤滑油、ひまし油、グリース、切削油、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、エチレン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ミツロウ、ライスワックス、水素添加加工油脂、ポリグリセリン縮合(ポリ)リシノール酸エステル、リン脂質、レシチン、卵黄レシチン、リゾレシチン、ダイズレシチン、有機酸モノグリセリド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウム、サポニン、キラヤサポニン、コハク酸モノグリセリド、コハク酸ジグリセリドなどが挙げられる。
本発明に用いられるイオン液体(ionic liquid)とは、常温溶融塩または単に溶融塩などとも称されるものであり、常温(室温)を含む幅広い温度域で溶融状態を呈する塩であり、例えば0℃、好ましくは−20℃、さらに好ましくは−40℃で溶融状態を呈する塩である。また、本発明で使用するイオン液体はイオン導電性が高いものが好ましい。
本発明においては、各種公知のイオン液体を使用することができるが、常温(室温)または常温に近い温度において液体状態を呈する安定なものが好ましい。本発明において用いられる好適なイオン液体としては、下記の一般式(I)〜(IV)で表わされるカチオン(好ましくは、イミダゾリウムイオン、第4級アンモニウムイオン)と、アニオン(X)より成るものが挙げられる。
上記の式(I)〜(IV)において、Rは炭素数1〜12の直鎖又は分枝を有するアルキル基またはエーテル結合を含み炭素と酸素の合計数が3〜12の直鎖又は分枝を有するアルキル基を示し、式(I)においてRは炭素数1〜4の直鎖又は分枝を有するアルキル基または水素原子を示す。式(I)において、RとRは同一ではないことが好ましい。式(III)および(IV)において、xはそれぞれ1〜4の整数である。式(III)および(IV)において、2つのR基は一緒になって3〜8員環、好ましくは5員環又は6員環の脂肪族飽和環式基を形成してもよい。
炭素数1〜12の直鎖又は分枝を有するアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなどの基が挙げられる。炭素数は好ましくは1〜8,より好ましくは1〜6である。
炭素数1〜4の直鎖又は分枝を有するアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチルが挙げられる。
エーテル結合を含み炭素と酸素の合計数が3〜12の直鎖又は分枝を有するアルキル基としては、CH2OCH3、CH2CH2OCH3、CH2OCH2CH3、CH2CH2OCH2CH3、(CH2)p(OCH2CH2)qOR2(ここで、pは1〜4の整数、qは1〜4の整数、R2はCH3又はC2H5を表す)が挙げられる。
アニオン(X)としては、テトラフルオロホウ酸イオン(BF4 -)、BF3CF3 -、BF3C2F5 -、BF3C3F7 -、BF3C4F9 -、ヘキサフルオロリン酸イオン(PF6 -)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドイオン((CF3SO2)2N-)、ビス(フルオロメタンスルホニル)イミドイオン((FSO2)2N-)、ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミドイオン((CF3CF2SO2)2N-)、(フルオロメタンスルホニル)(トリフルオロメタンスルホニル)イミドイオン((FSO2)(CF3SO2)N-)、過塩素酸イオン(ClO4 -)、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)炭素酸イオン(CF3SO2)3C-)、トリフルオロメタンスルホン酸イオン(CF3SO3 -)、ジシアンアミドイオン((CN)2N-)、トリフルオロ酢酸イオン(CF3COO-)、有機カルボン酸イオンおよびハロゲンイオンが例示できる。
これらのうち、イオン液体としては、例えば、カチオンが1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、[N(CH3)(CH3)(C2H5)(C2H4OC2H4OCH3)]+、[N(CH3)(C2H5)(C2H5)(C2H4OCH3)]+、アニオンがハロゲンイオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドイオン((CF3SO2)2N-)、トリフルオロメタンスルホン酸イオン(CF3SO3 -)のものが、具体的に例示できる。なお、カチオン及び/又はアニオンを2種以上使用し、融点をさらに下げることも可能である。
ただし、これらの組み合わせに限らず、イオン液体であって、導電率が0.1Sm-1以上のものであれば、使用可能である。
本発明の電解質膜層(イオン伝導層)は、ポリマーと溶媒、必要に応じてさらにイオン液体を含む溶液を調製し、得られた溶液をキャスト法により製膜し、溶媒を蒸発、乾燥させることによって得ることができる。電解質膜の形成は、塗布、印刷、押し出し、キャスト、または、射出などにより行うことができる。ここで、前記溶媒は親水性溶媒と疎水性溶媒の混合溶媒を用いてもよい。
親水性溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートなどのカーボネート類、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトン、メタノール、エタノールなどの炭素数1〜3の低級アルコール、アセトニトリル、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル−2−ピロリドン等のアミド類等が挙げられる。疎水性溶媒としては、4−メチルペンタン−2−オンなどの炭素数5〜10のケトン類、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族又は脂環式炭化水素類が挙げられる。
本発明において、電極層、電解質膜層に用いられるポリマーは、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体[PVDF(HFP)]などの水素原子を有するフッ素化オレフィンとパーフッ素化オレフィンの共重合体、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などの水素原子を有するフッ素化オレフィンのホモポリマー、パーフルオロスルホン酸(Nafion,ナフィオン)、ポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレート(poly-HEMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのポリ(メタ)アクリレート類、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリアクリロニトリル(PAN)などが挙げられる。このポリマーには、ポリアニリンのような導電性ポリマーは含まれない。
本発明の絶縁材は、有機ポリマーファイバーの不織布で構成される。絶縁材は、好ましくは軽量であり、伸縮性があり(変形可能)、不織布を構成している有機ポリマーファイバー同士の摩擦が小さく、薄膜状の不織布である。絶縁材の構造が、ポリマー鎖同士が強固に結合しているシート状であるとポリマー鎖同士の摩擦が大きくなるため、例え各高分子アクチュエータユニットと絶縁材表面間の摩擦が小さいとしても、結果としてアクチュエータの変位を阻害する。
不織布を構成する有機ポリマーは、摩擦が小さく、溶剤に溶解し、水及びイオン液体には溶解しないものが好ましい。具体的な有機ポリマーとしては、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素系ポリマーなどが挙げられ、フッ素系ポリマーが好ましい。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン又はこれらの共重合体が挙げられる。フッ素系ポリマーとしては、フッ素化エチレンプロピレン、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとフッ化ビニリデンとのコポリマー(THV)、エチレンとテトラフルオロエチレンの共重合体、エチレンクロロトリフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体[PVDF(HFP)]などの水素原子を有するフッ素化オレフィンとパーフッ素化オレフィンの共重合体、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などの水素原子を有するフッ素化オレフィンのホモポリマー、それらのブレンド及び誘導体が挙げられる。好ましいフッ素系ポリマーは、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体[PVDF(HFP)]などの水素原子を有するフッ素化オレフィンとパーフッ素化オレフィンの共重合体である。
有機ポリマーファイバーの平均直径は、200〜1000nm程度、好ましくは500〜750nm程度である。
絶縁材(有機ポリマーファイバーの不織布)の厚さは、好ましくは0.5〜100μm程度、好ましくは1〜50μm程度、より好ましくは2〜20μm程度である。
絶縁材の嵩密度は0.1〜1g/cm、好ましくは0.2〜0.7g/cm、より好ましくは約0.45〜0.55g/cmである。
絶縁材の空隙率は、50〜90%、好ましくは60〜80%、より好ましくは約70〜75%である。
有機ポリマーファイバーの不織布は、メルトブローン法、スパンボンド法、抄紙法などにより製造してもよいが、好ましくは電界紡糸法により製造することができる。
電界紡糸法とは、紡糸原液に高電圧を印加することによって電気的に繊維を紡糸する方法である。
電界紡糸法は、簡便な装置で製造でき、極細の繊維同士が結合した不織布として得られる利点がある。電解紡糸法で得られた不織布は、軽量で伸縮性があり、薄いものを作ることができるので好ましい。また、素材を選ぶことでファイバーどうしの摩擦が小さい不織布を作製できる。電界紡糸不織布は、電解紡糸装置を用いて当業者が容易に実施できる。
本発明の好ましい実施形態において、アクチュエータユニットの電極層は、導電性材料、ポリマー、イオン液体を含む。電極層中の導電性材料、ポリマー、イオン液体の好ましい配合割合は、これらの合計量を100質量%として:
導電性材料:
1〜98質量%、好ましくは23〜66質量%、より好ましくは23〜50質量%;
ポリマー:
1〜98質量%、好ましくは17〜50質量%、より好ましくは17〜40質量%;
イオン液体:
1〜98質量%、好ましくは17〜80質量%、より好ましくは17〜60質量%;
である。
電極層の形成は、導電性材料、ポリマー及びイオン液体を溶媒とともに含む混合液を、塗布、印刷、押し出し、キャスト、または、射出などの方法により行なうことができ、好ましくはキャストにより実施される。
電解質膜層の厚さは、5〜200μmであるのが好ましく、10〜100μmであるのがより好ましい。電極層の厚さは、10〜500μmであるのが好ましく、50〜300μmであるのがより好ましい。また、各層の製膜にあたっては、スピンコート、印刷、スプレー等も用いることができる。さらに、押し出し法、射出法等も用いることができる。
電極層は、複数の薄膜を圧着などにより積層することもでき、1枚の薄膜からなっていてもよい。
このようにして得られた積層アクチュエータは、電極間(電極は電極層に接続されている)に0.5〜4Vの直流電圧を加えると、数秒以内にユニット長(電極の固定端から先の可動部)の0.05〜1倍程度の変位を得ることができる。また、このアクチュエータユニットは、空気中あるいは真空中で、柔軟に作動することができる。
上記の方法で得ることのできるアクチュエータユニットによれば、空気中、真空中で、応答性がよく変形量の大きい、かつ、耐久性のあるユニットを得ることができる。しかも、構造が簡単で、小型化が容易であり、小電力で作動することができる。
本発明のアクチュエータユニットは、空気中、真空中で耐久性良く作動し、しかも低電圧で柔軟に作動することから、安全性が必要な人と接するロボットのアクチュエータ(例えば、ホームロボット、ペットロボット、アミューズメントロボットなどのパーソナルロボットのアクチュエータ)、また、宇宙環境用、真空チェンバー内用、レスキュー用などの特殊環境下で働くロボット、また、手術デバイスやマッスルスーツなどの医療、福祉用ロボット、さらにはマイクロマシーンなどのためのアクチュエータとして最適である。
特に、真空環境下、超クリーンな環境下での材料製造において、純度の高い製品を得るために、試料の運搬や位置決め等のためのアクチュエータの要求が高まっており、ほとんど蒸発しないイオン液体を用いた本発明の積層アクチュエータは、汚染の心配のないアクチュエータとして、真空環境下でのプロセス用アクチュエータとして有効に用いることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより詳細に説明する。
実施例1
単層カーボンナノチューブ(以下SWNTsと記載)とカーボンナノホーン(NEC社製、商品名CNHox,以下CNHと記載)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム-テトラフルオロボレート(以下EMIBFと記載)が重量比1:1:6から構成される電極膜(膜厚74μm)2枚の間に、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(Arkema社製、商品名KYNAR2801,以下PVDF−HFPと記載)とEMIBFが重量比1:1から構成される電解質膜層(膜厚12μm)を挟み、70℃、0.5N/mm、10分間の条件で加熱圧着を行い、図2に示すようなアクチュエータAを得た(図2)。アクチュエータAの厚みは152μmであった。
電界紡糸法により作製した膜厚10μmのPVDF−HFPの不織布からなる積層用部材を、上記アクチュエータA2枚の間に挟み、室温、0.1N/mm、3分間の条件で圧着を行い積層アクチュエータBを得た(図2)。積層アクチュエータBの厚みは306μmであった。PVDF−HFPの不織布の嵩密度は0.5g/cmであった。また、樹脂(PVDF−HFP)の密度が1.76〜1.79g/cmであることから、空隙率は約72%(充填率は約28%)であった。PVDF−HFPの不織布(絶縁材)のSEM写真を図7に示す。
比較例1
溶媒キャスト法により作製した膜厚6μmのPVDF−HFP膜からなる積層用部材を、上記アクチュエータA2枚の間に挟み、室温、0.1N/mm、3分間の条件で圧着を行い積層アクチュエータCを得た。
比較例2
溶媒キャスト法により作製した膜厚6μmのPVDF−HFP膜を上記アクチュエータAに重ね、室温、0.1N/mm、3分間の条件で圧着を行いアクチュエータD´を得た。上記アクチュエータD´2枚を、PVDF−HFP膜側が対向するように配置し、潤滑油(流動パラフィン)を介して密着させ、積層アクチュエータDを得た。
上記アクチュエータAおよび積層アクチュエータB、C、Dのそれぞれを電極治具に取り付け、電極治具間に周波数0.01Hz、±2Vの矩形波電圧を印加した際のアクチュエータの変形量について、電極治具から5mmの位置にレーザを照射し、レーザ変位計(キーエンス株式会社製、LC2100)を用いて測定した(図3)。
表1に各アクチュエータの変形量と、アクチュエータAの変形量を100%とした場合の、積層アクチュエータB、C、Dの変形量の相対値を示す。
複数のアクチュエータを積層した場合においても、その変形量は単一のアクチュエータの変形量と同等であることが理想である。すなわち、表1に示す変形量において、アクチュエータAの値に近いものほど、それに使用している積層用部材がアクチュエータの積層に適したものと言える。
表1において積層アクチュエータBと積層アクチュエータCの変形量を比べると、積層アクチュエータBの方が大きい値を示していることから、同じPVDF−HFPを素材とする部材でも、キャスト法により作製した膜よりも電界紡糸法により作製した不織布の方が、積層用部材として優れていることがわかる。
とりわけ積層アクチュエータBの変形量はアクチュエータAの変形量の84%と、ほぼ同等であることから、電界紡糸法により作製したPVDF−HFP不織布が積層用部材として特に優れていることがわかる。
実施例2
SWNTsとCNH、EMIBFが重量比1:1:7から構成される電極膜(膜厚80μm)2枚の間に、PVDF−HFPとEMIBFが重量比1:1から構成される電解質膜層(膜厚12μm)を挟み、70℃、0.5N/mm、10分間の条件で加熱圧着を行いアクチュエータEを得た。アクチュエータEの厚みは163μmであった。
電界紡糸法により作製した膜厚13μmのPVDF−HFPの不織布からなる積層用部材を、上記アクチュエータE2枚の間に挟み、室温、0.1N/mm、3分間の条件で圧着を行い積層アクチュエータFを得た。積層アクチュエータFの厚みは346μmであった。
さらに、電界紡糸法により作製した膜厚13μmのPVDF−HFPの不織布からなる積層用部材を、上記積層アクチュエータF2枚の間に挟み、室温、0.1N/mm、3分間の条件で圧着を行い積層アクチュエータGを得た。積層アクチュエータGの厚みは725μmであった。なお積層アクチュエータGの積層数は4である。
上記アクチュエータEおよび積層アクチュエータF、Gのそれぞれを電極治具に取り付け、電極治具間に周波数0.01Hz、±2Vの矩形波電圧を印加した際のアクチュエータの変形量について、電極治具から5mmの位置にレーザを照射し、レーザ変位計(キーエンス株式会社製、LC2100)を用いて測定した。
図4に、アクチュエータの積層数と上記測定より得られた変位量の関係を示す。先に述べたように、アクチュエータを複数積層した場合においても単一のアクチュエータと同等の変形量が得られることが理想である。図4に示すように積層数2の場合の変形量は積層数1の場合の83%であり、積層による変形量の低下は小さいことがわかる。また、積層数4の場合でも、その変形量は積層数1の場合の78%であり、積層による変形量の低下は限定的である。
図5に、アクチュエータの積層数と、図3に示す式により算出した収縮率との関係を示す。
収縮率とは、電圧を印加した際に電極膜がどの程度収縮するかを示したものである。なお、この式は単一のアクチュエータにおいて成り立つ式であるため、この式より算出した積層アクチュエータの収縮率は見かけ上の値である。図5から、積層数が多いほど見かけ上の収縮率が大きくなっていくのがわかる。一方、単一のアクチュエータを単に厚くした場合では電極部位の抵抗による帯電速度やイオン移動速度の問題で厚みが小さなアクチュエータと比較し伸縮率が小さくなる傾向がある。したがって、伸縮率が同等以下であると想定した場合、図3に示す式より単一のアクチュエータの場合、アクチュエータを厚くするほど変形量は小さくなる。このことから、アクチュエータを積層することにより、同じ厚みの単一のアクチュエータでは実現し得ない変形量が得られていることがわかる。
さらに、上記アクチュエータEおよび積層アクチュエータF、Gのそれぞれについて、ロードセル(共和電業社製、LTS−50GA)を用いて発生力の測定を行った。測定箇所は固定端から4mmの位置である。
図6に、アクチュエータの積層数と上記測定より得られた発生力の関係を示す。積層数が多い場合ほど発生力が大きくなっており、積層による効果が得られていることがわかる。

Claims (5)

  1. 複数の高分子アクチュエータユニットと1又は複数の絶縁材を備えた積層アクチュエータであって、前記絶縁材は前記高分子アクチュエータユニット間に挟まれ、前記絶縁材は有機ポリマーファイバーの不織布で構成される、積層アクチュエータ。
  2. 前記有機ポリマーファイバーの平均直径が1000nm未満である、請求項1に記載の積層アクチュエータ。
  3. 前記有機ポリマーが含フッ素ポリマーである、請求項1または請求項2に記載の積層アクチュエータ。
  4. 前記高分子アクチュエータユニットにナノカーボンが含まれる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層アクチュエータ。
  5. 前記高分子アクチュエータユニットが2つの電極層の間に電解質層を挟んだ構造を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層アクチュエータ。
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