JP2018082224A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て作業が容易で製造コストを低く抑えることができ、同時に指向性が広いパッチアンテナ技術を提供する。【解決手段】アンテナ装置1Eは、第1〜第n+2誘電体層Sn+2(2≦n)と、第1〜第nパッチ電極P1と、グランド電極Pと、を備え、第mパッチ電極Pm(1≦m≦n−1)は、第m周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が第m誘電体層Smと接し、前記二つの面のうち他方の面が第m+1誘電体層Sm+1と接し、第m+1パッチ電極Pm+1は、第m+1周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が前記第m+1誘電体層Sm+1と接し、前記二つの面のうち他方の面が第m+2誘電体層Sm+2と接し、前記グランド電極Pは、第n+1誘電体層Sn+1と接する面と、前記第n+2誘電体層Sn+2と接する面と、を有し、前記第1誘電体層S1は誘電体基板を含む。【選択図】図16

Description

本開示は、アンテナ装置に関する。
アンテナ装置(以下「アンテナ」ともいう。)は、無線通信システムの通信性能を決定する重要な構成要素である。アンテナには様々な種類があるが、片面指向性を実現するアンテナにパッチアンテナがある。例えば特許文献1には、パッチアンテナの構造例が開示されている。
国際公開第2004/095639号
特許文献1には、グランド用導体部とパッチ導体部が対向する構造のパッチアンテナが記載されている。この構造のパッチアンテナは、グランド用導体部やパッチ導体部等の導体部を支持するプリント基板等の誘電体の誘電率および誘電正接(コンデンサ内での電気エネルギー損失の度合い)がパッチアンテナの放射効率を決定する。例えば誘電率が大きいとパッチ導体部に流れる電流の波長が短縮されて電流密度が高まり、導体損失が増大する。また、誘電正接が大きいと誘電体内を透過する電磁波の誘電損失が増大する。
ところが、特許文献1に記載のパッチアンテナは、組み立てコストが大きい問題がある。また、パッチアンテナを無線通信システム(特に移動体通信システム)に使用するには広指向性のパッチアンテナが求められる。
本開示は、上記の点に鑑みてなされたものであり、組み立て作業が容易で製造コストを低く抑えることができ、同時に指向性が広いパッチアンテナ技術を提供する。
上記課題を解決するために、代表的な発明の一つとして、第1〜第n+2誘電体層(2≦n)と、第1〜第nパッチ電極と、グランド電極と、を備え、第mパッチ電極(1≦m≦n−1)は、第m周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が第m誘電体層と接し、前記二つの面のうち他方の面が第m+1誘電体層と接し、第m+1パッチ電極は、第m+1周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が前記第m+1誘電体層と接し、前記二つの面のうち他方の面が第m+2誘電体層と接し、前記グランド電極は、第n+1誘電体層と接する面と、前記第n+2誘電体層と接する面と、を有し、前記第1誘電体層は誘電体基板を含む、アンテナ装置を提供する。
本開示によれば、組み立て作業が容易で製造コストを抑えることができ、同時に指向性が広いパッチアンテナ技術を提供することができる。上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
実施例1に係るアンテナ装置を概略的に示した図である。 アンテナ装置が含む各構成要素を分解して示した図である。 アンテナ装置のyz平面と平行な面における断面を示した図である。 アンテナ装置の支持構造を説明するための図である。 第1誘電体基板の上面の正面図である。 第4誘電体基板の下面の正面図である。 高周波信号を送信する電子部品が実装されたアンテナ装置の断面を示す図である。 電子回路の内部構成を示す図である。 実施例2に係るアンテナ装置を概略的に示す図である。 実施例3に係るアンテナ装置を概略的に示す図である。 実施例4に係るアンテナ装置を概略的に示す図である。 アンテナ装置の設計例を示す図である。 アンテナ装置が有する構成要素の正面図である。 アンテナ特性のシミュレーション結果を示す図である。 二つの周波数でのアンテナ装置の放射パターンを示した図である。 変形例2のアンテナ装置を示す図である。 先願のアンテナ装置の構成を示す図である。
[概要]
本願の発明者は、先に出願した特願2016−002177において、図17に示す、パッチ電極201とグランド電極202との間に誘電体基板203と空隙Gとを設けたアンテナ装置を提案した。図17に示すように、上記アンテナ装置は二つの誘電体基板203及び204に挟まれたパッチ電極201と誘電体基板205上に形成されたグランド電極202とを備える。上記構成を有するアンテナ装置は、容易に製造でき高利得かつ広指向性であるが、パッチ電極201を一つのみ有するため単一の周波数の電磁波で信号を受信する。
ところで、従来、GPS(Global Positioning System)といった全球測位システムにおける測位の安定性を高めるため、二つの周波数の電磁波で信号を受信するアンテナ技術が知られている。
しかしながら、従来の二つの周波数に対応するアンテナ装置では、産業用途などで利用される高精度GNSS(Global Navigation Satellite System)が要求する利得及び指向性を十分に満足することが困難であった。
そこで本願の発明者は、先に提案したアンテナ装置を改良し、高利得かつ広指向性であり、複数の周波数の電磁波で信号を受信するアンテナ技術を提案することにした。
以下、図面に基づいて、本開示の実施例を説明する。なお、本開示の実施例は、後述する実施例に限定されるものではなく、その技術思想の範囲において、種々の変形が可能である。また、後述する各実施例の説明に使用する各図の対応部分には同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。
また、本明細書において、誘電体層という用語は、誘電体基板そのものを指すこともあれば空気層を指すこともある。誘電体層は、誘電体基板と空気層とが積層された層を指すこともある。誘電体層は、誘電体基板及び空気層以外の誘電体を含んでもよい。
<実施例1>
図1は、実施例1に係るアンテナ装置1を概略的に示した図である。本実施例に係るアンテナ装置1は、第1誘電体基板11と第2誘電体基板12と第3誘電体基板13と第4誘電体基板14と第1パッチ電極15と第2パッチ電極16とグランド電極17とを備える。アンテナ装置1が備える各構成要素は、例えば、それぞれ、略平行に配置されている。また、第3誘電体基板13とグランド電極17との間には、空気層Gが設けられている。以下に、アンテナ装置1が含む各構成要素について図2を参照しながら説明する。
図2は、アンテナ装置1が含む各構成要素を分解して示した図である。第1誘電体基板11は、厚みがt1であり、上面11a及び下面11bを有する方形の板状部材である。第2誘電体基板12は、厚みがt2であり、上面12a及び下面12bを有する方形の板状部材である。第3誘電体基板13は、厚みがt3であり、上面13a及び下面13bを有する方形の板状部材である。第4誘電体基板14は、上面14a及び下面14bを有する方形の板状部材である。
第1誘電体基板11、第2誘電体基板12、第3誘電体基板13及び第4誘電体基板14の材料は、FR4、アクリル、テフロン(登録商標)等である。各基板には、好適には、ガラスエポキシ樹脂を材料としたプリント基板が用いられるが、アクリル板、ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンを重合させて形成される樹脂)、ガラス板等の誘電体を用いてもよい。
各基板の寸法LSは、グランド電極17の寸法Lより若干大きく、アンテナ装置1の使用周波数において十分な大きさを取る必要がある。換言すると、各基板の寸法LSは、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の寸法よりも十分広い。各基板の寸法LSは、理想的にはパッチ電極の寸法の2倍以上の大きさとすることが望ましい。ただし、アンテナ装置1の小型化を重視する場合はさらに小さくしてもよい。各基板の寸法LSは、例えば、使用周波数が1GHz程度の場合、100〜300mm程度が好適である。
第1誘電体基板11と第2誘電体基板12と第3誘電体基板13と第4誘電体基板14とのそれぞれは、大きさが異なる構成にすることも可能である。この場合、グランド電極17を配置する第4誘電体基板14の寸法を上記の例に従ってパッチ電極の寸法の2倍を目安に設定し、第1誘電体基板11、第2誘電体基板12及び第3誘電体基板13は、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16を配置できる寸法であればそれよりも小さくしてもよい。
第1パッチ電極15は、上面15a及び下面15bを有する円形の薄い板状部材又は薄膜で構成される。第2パッチ電極16は、上面16a及び下面16bを有する円形の薄い板状部材又は薄膜で構成される。第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の外径L1及びL2は、通常のパッチアンテナと同様、無線システムの搬送波周波数によって決定される。一般に、パッチ電極の一辺の長さは、搬送波周波数の1/2波長の長さに基づいて設定されることが多い。
自由空間での波長に基づけば、パッチ電極の一辺の長さは、例えば920MHz帯の場合で140mm程度であり、1.6GHz帯の場合で78mm程度である。ただし、アンテナ装置1は、各電極を支持する誘電体基板の誘電率の影響による波長短縮を受けるため、実際のパッチ電極の寸法は、上述の自由空間での波長に基づいた寸法よりも数%〜数十%程度小さくなる。
本実施例において、第1パッチ電極15の外径L1は第2パッチ電極16の外径L2よりも小さい。換言すると、第1パッチ電極15が受信又は放射する電磁波の波長は、第2パッチ電極16が受信又は放射する電磁波の波長よりも短い。或いは、第1パッチ電極15が受信又は放射する電磁波の周波数は、第2パッチ電極16が受信又は放射する電磁波の周波数よりも高い。
第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の形状は、所望の特性が得られるのであれば、円形以外の形状でもよい。第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の形状は、例えば、正n角形(nは4以上)でもよい。第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16は、銅、アルミニウム、金等の板状部材又は薄膜として形成される。
グランド電極17は、上面17a及び下面17bを有する方形の薄い板状部材又は薄膜である。グランド電極17は、銅、アルミニウム、金等の板状部材又は薄膜として形成される。グランド電極17は、第4誘電体基板14の上面14aの略全面に形成される。従って、グランド電極17の平面視の大きさは、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の平面視の大きさに比べて大きい。空気層Gは厚さがdgであり、例えばアンテナ装置の4隅にポールを設けて第3誘電体基板13とグランド電極17を離間することによって設けられる。誘電体層の実効誘電率は、空気層Gを設けることによって調節することができる。
図3は、アンテナ装置1のyz平面と平行な面における断面図である。図3に示すように、第1誘電体基板11の下面11bと第2誘電体基板12の上面12aとは接しており、第1パッチ電極15は第1誘電体基板11と第2誘電体基板12との間に挟まれている。第2誘電体基板12の下面12bと第3誘電体基板13の上面13aとは接しており、第2パッチ電極16は第2誘電体基板12と第3誘電体基板13との間に挟まれている。
グランド電極17は、空気層Gを介して第3誘電体基板13の下面13bと対向する。グランド電極17は、第4誘電体基板の上面14aを覆うように配置されている。本実施例では、グランド電極17は、第4誘電体基板の上面14aと接しているが、グランド電極17は第4誘電体基板の上面14aと離間していてもよい。
アンテナ装置1は、第1誘電体基板11の厚さt1、第2誘電体基板12の厚さt2、第3誘電体基板13の厚さt3及び空気層Gの厚さdgを設計パラメータとして、動作利得や帯域幅を設計することができる。t1、t2、t3及びdgは以下の範囲内で設計される。
Figure 2018082224
ここで、λは、第1パッチ電極15が放射又は受信する電磁波の自由空間における波長λ1、第2パッチ電極16が放射又は受信する電磁波の自由空間における波長λ2又はλ1とλ2との平均値である。上段の式は、アンテナ装置1がマイクロアンテナとして動作するための条件であり、下段の式は、設計上の要請を満たすための条件である。上記パラメータの値は、例えば適用する無線通信システムに応じた値が用いられる。
図4は、アンテナ装置1の支持構造を説明するための図である。図4の場合、第1誘電体基板11と第2誘電体基板12と第3誘電体基板13とは、4隅に配置したポール(柱部)8とネジ9によって支持され固定されている。図4に示すように各基板の4隅にポール8とネジ9を配置することにより第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16から放射される電磁波に悪影響を及ぼすことを避けることができ、アンテナ特性の低下を抑制して基板を支持することができる。なお、ポール8とネジ9は樹脂製であることが望ましいが、強度が必要な場合は金属製であってもよい。
もっとも、ポール8とネジ9の配置位置は、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16から放射される電磁波に悪影響を及ぼさない位置であれば良く、例えば各基板のエッジ部分の任意の位置に配置しても良い。例えば、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の平面方向の中央部は入力インピーダンスが0となり、理論上、導体や誘電体が触れていてもアンテナ特性への影響は小さいと考えられるため、ポール8とネジ9を配置することが可能である。
上記のように第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の中央部にポール8を設けた場合、中空構造による基板の撓みを低減することができ、高いアンテナ性能を維持することができる。特に、産業用途など、過酷な使用条件の場合は機械的な衝撃が多く加わることが想定され、このような強度を高める構造が必要となる場合がある。また、図4では、4本のポール8を設けているが、必要とする強度、コスト等の条件によっては、ポールの数を増やしたり減らしたりしても良い。
[アンテナ装置1の詳細]
上記の説明では、アンテナ装置1の各電極に接続されている導線を省略して説明した。実際にアンテナ装置1を稼働させるには、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16とグランド電極17とを電気的に絶縁し、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16に給電する必要がある。以下に、実際にアンテナ装置1を利用する際に必要な給電用の導線や接地用に必要な導線の接続方法について説明する。
図5は、第1誘電体基板11の上面11aの正面図である。図5に示すように、第1誘電体基板11の上面11aには、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16と電気的に接続するための第1信号用ランド部11dと第1信号用ランド部11dを貫通するスルーホール11cとが設けられている。スルーホール11cは導電性のスルーホール配線で覆われており、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16はスルーホール11cを貫通する信号線2(図7参照)と電気的に接続される。信号線2は、第1信号用ランド部11dにおいて半田づけされることにより固定することができる。なお、スルーホール11cは第1誘電体基板11の中心部よりずれた位置に設けられる。
図6は、第4誘電体基板14の下面14bの正面図である。図6に示すように、第4誘電体基板14の下面14bにはグランド電極17と電気的に接続するためのグランド用ランド部14dが形成されている。グランド用ランド部14dにはスルーホール14cと複数のビアホール配線14eとが形成されている。ビアホール配線14eはスルーホール14cを取り囲むように形成される。グランド電極17は、グランド用ランド部14dを介して接地するための導線と電気的に接続される。第1誘電体基板11に設けられたスルーホール11cと同様に、スルーホール14cは第4誘電体基板14の中心部よりずれた位置に設けられる。
図6に示していないが、グランド用ランド部14dの内側には、隙間部14fを隔てて、第2信号用ランド部14gが形成されている。すなわち、グランド用ランド部14dと第2信号用ランド部14gとは、隙間部14fで隔てられている。このため、グランド用ランド部14dと第2信号用ランド部14gとは電気的に接続されてはいない。換言すると、グランド用ランド部14dと第2信号用ランド部14gとは絶縁されている。スルーホール14cは第2信号用ランド部14g内に設けられている。
同様に、第2誘電体基板12、第3誘電体基板13、第1パッチ電極15、第2パッチ電極16及びグランド電極17にもスルーホール12c、13c、15c、16c及び17cが設けられる。アンテナ装置1は、各誘電体基板と電極とが対向した際に、それぞれのスルーホールの位置が一致して一つの貫通孔となるように設計されている。上記貫通孔には上述した信号線2が挿入され、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16は信号線2と電気的に接続されて給電される。
なお、グランド電極17に設けられるスルーホール17cの径は、第4誘電体基板14に設けられるスルーホール14cの径よりも大きく設計される。こうすることにより、信号線2とグランド電極17とが接触して短絡するのを防ぐことができる。
図7は、高周波信号を送信する電子部品が実装されたアンテナ装置1の断面を示す図である。上記断面は、図5及び図6に示したAB線に沿って切断された際の切断面である。アンテナ装置1では、第1誘電体基板11の上面11aのうち第1パッチ電極15の上方に当たる位置には給電点3が設けられており、当該給電点3を通じて高周波信号が入出力される。
給電点3は、例えば、上述した第1信号用ランド部11dにおいて信号線2を固定するために接着した半田4の部分に当たる。本実施例の場合、給電点3のインピーダンスは50Ωである。給電点3は、高周波信号が最も効率良く入って来る位置に選定される。本実施例の場合、給電点3は、上で述べたように第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16の中心から少しずれた位置に選定されている。
上述したとおり信号線2は、各誘電体基板に設けられたスルーホールを貫通して第1信号用ランド部11d及び第2信号用ランド部14gと半田4で固定される。第1誘電体基板11及び第2誘電体基板12に設けられたスルーホール11c及び12cの内側は導体で覆われており、信号線2は第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16と電気的に接続されている。
一方、グランド電極17に設けられたスルーホール17cの径は、第4誘電体基板14に設けられたスルーホール14cよりも大き目に設計されており、信号線2はグランド電極17と接触せずに絶縁されている。つまり、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16は、信号線2を介して第2信号用ランド部14gと電気的に接続され、グランド電極17とは電気的に絶縁されている。また、グランド電極17は複数のビアホール配線14eを介してグランド用ランド部14dと電気的に接続され、第2信号用ランド部14gとは電気的に絶縁されている。
アンテナ装置1を上記のような構成にすると、アンテナ装置1の組み立て時に、信号線2を、第1誘電体基板11の上面11a側(アンテナ装置1の外側)と、第4誘電体基板の下面14b側(アンテナ装置1の外側)とで半田付けすることができ、組み立て作業を容易に行える。
さらに図7を参照しながら、グランド用ランド部14d及び第2信号用ランド部14gについて説明する。第2信号用ランド部14gには、マイクロストリップ線路14hが形成されており、例えば、低雑音増幅回路を含む電子回路5と接続することができる。
グランド用ランド部14dと第2信号用ランド部14gとは隙間部14fを介して互いに接触しないようになっているため、図7に示すようにグランド用ランド部14dの形状は、第2信号用ランド部14gをとり囲むようにコの字形になっている。グランド用ランド部14dと第2信号用ランド部14gとが上記形状であることにより、マイクロストリップ線路14hは高周波信号を伝送することができる。なお、隙間部14fはマイクロストリップ線路14hの特性インピーダンスが所望の値(通常は50Ω)となるように設計される。
図7に示した例では、グランド用ランド部14dは電子回路5(回路素子)のグラウンド端子5a1に接続され、第2信号用ランド部14gはマイクロストリップ線路14hを介して電子回路5(回路素子)の信号端子(入力端子)5a2に接続されている。なお、第4誘電体基板14の上面14aにはグランド電極17が形成されているため、その下面14bに配置された電子回路5は電磁界的にアンテナ部分と分離されている。
図8は、電子回路5の内部構成を示す図である。図8は、低雑音増幅器を用いたアクティブアンテナを構成する場合の電子回路5の構成例である。電子回路5は、入力側から順番に、電極6(図7のうち電子回路5を除く部分)と接続されるアンテナ端子5a、出力端子5b、低雑音増幅器(LNA)5c、帯域通過フィルタ(BPF)5d、バイアスティー(Bias Tee)5e、を有する。出力端子5bは外部受信回路である復調IC7(復調器)等に接続される。
[実施例1に係るアンテナ装置1が奏する効果]
上記のとおり、アンテナ装置1は、第1パッチ電極15と第2パッチ電極16とを備え、複数の周波数に対応したアンテナ装置である。実施例1に係るアンテナ装置1は、第1パッチ電極15の上面15aが、第1誘電体基板11と接している構成を有する。このようにすると、アンテナ装置1は、第1パッチ電極15に流れる電流の波長短縮率を調整して指向性を広げることが可能になる。
また、アンテナ装置1は、上記波長短縮率を調整することによって、第1パッチ電極15の一辺の寸法を、第1誘電体基板11を有しないアンテナ装置に比べて小さくでき、その結果、アンテナ装置1を小型化できる。また、アンテナ装置1は第1パッチ電極15の面積を小さくできるため、第1パッチ電極15に流れる電流が放射する電磁界のビームフォーミング効果を弱める方向に作用し、指向性を広げることが可能になる。
アンテナ装置1は、広指向性のため例えば無線通信システムでの使用に適している。特に、移動体通信システムでは、送信機と受信機の位置関係(方向)が特定できない場合が多いため、広指向性のアンテナ装置1は、移動体通信システムでの使用に適している。
また、アンテナ装置1の製造工程では、第1誘電体基板11の上面11a側(外側)と第4誘電体基板の下面14b側(外側)での半田付けにより、信号線2を第1誘電体基板11及び第4誘電体基板14に固定することができる。すなわち、2枚のプリント基板の外側の面で半田付け作業を行うことができ、半田付け作業を容易に行うことができる。このことは、アンテナ装置1の組み立て作業を容易化し、製造コストの低減化に寄与する。
また、実施例1に係るアンテナ装置1は、第1パッチ電極15の外径が第2パッチ電極16の外径よりも小さい。このようにすることによって、アンテナ装置1は高利得なアンテナ性能を得ることができる。
また、実施例1に係るアンテナ装置1は、上述した式1に示すように、放射又は受信する電磁波に対応して各構成要素の厚みが設計される。このようにすると、アンテナ装置1は、動作利得が大きくなる。
<実施例2>
図9は、実施例2に係るアンテナ装置1Aを概略的に示す図である。図9の場合もポール8とネジ9は省略している。実施例2に係るアンテナ装置1Aは、グランド用ランド部14d及び第2信号用ランド部14gが電子回路5と接続するための接続端子を有する代わりに、第4誘電体基板14の下面14bに同軸コネクタ10が装着されている点が実施例1と異なる。このアンテナ装置1Aは、例えばパッチアンテナ単体として製品出荷される。
同軸コネクタ10は、信号端子10aとグランド端子10bとを有している。信号線2は、実施例1のアンテナ装置1の場合と同じく、各誘電体基板と各導体とに設けられたスルーホール11c〜17cを貫通している。実施例1に係るアンテナ装置1とは異なり、実施例2に係るアンテナ装置1Aが備える信号線2の下端は、第4誘電体基板14の下面14bに実装された同軸コネクタ10の信号端子10aとして露出している。信号線2は、実施例1の場合と同様にグランド電極17とは電気的に絶縁されている。
図9に示すように、実施例2に係るアンテナ装置1Aでは、第4誘電体基板14の下面14bにおいて、同軸コネクタ10のグランド端子10bは、半田4を介してグランド用ランド部14dやビアホール配線14eと電気的に接続されている。また、第4誘電体基板14の上面14aに設けられたグランド電極17と下面14bに設けられたグランド用ランド部14dとは、複数のビアホール配線14eを介して電気的に接続されている。即ち、グランド電極17と同軸コネクタ10のグランド端子10bとは電気的に接続されている。
実施例2に係るアンテナ装置1Aの場合も、アンテナ装置1Aの組み立て時に、同軸コネクタ10の信号端子10a(すなわち、信号線2)を、第1誘電体基板11の上面11a側(外側)で半田付けすることができ、かつ、同軸コネクタ10のグランド端子10bを、第4誘電体基板14の下面14b側(外側)で半田付けすることができる。
すなわち、2枚の基板それぞれの外側の面において半田付けの作業を行うことができ、上記作業を容易に行うことができる。特に、同軸コネクタ10をアンテナ装置1Aの縦積み構造の外側から半田付けすることができ、アンテナ装置1Aの組み立てを容易に行うことができる。その結果、実施例1の場合と同様に、アンテナ装置1Aにおいても、その組み立て作業を容易にでき、しかも製造コストを安くすることができる。
<実施例3>
図10は、実施例3に係るアンテナ装置1Bを概略的に示す図である。実施例3に係るアンテナ装置1Bは、信号線2が第2誘電体基板12、第3誘電体基板13及び第4誘電体基板14を貫通するものの、第1誘電体基板11を貫通しない構成である。実施例3の場合、給電点3は、導電性材料(Conductive Material)によって第1パッチ電極15に直接接続される。ここで、導電性材料は、銀ペーストや導電性接着剤などの材料や、銅テープ、アルミテープ、等の導電性の両面テープ等を使う事ができる。もちろん、半田であっても良い。
<実施例4>
図11は、実施例4に係るアンテナ装置1Cを概略的に示す図である。図11に示すアンテナ装置1Cは、第1誘電体基板11の上面11aに2つの給電点3A及び給電点3Bを持つ。これら2つの給電点3A及び3Bは、それぞれ直交する偏波成分を受信できる給電点であり、偏波ダイバーシティー向けアンテナとして利用することが可能である。さらに、給電点3Aと給電点3Bで受信される信号を、位相を90度異ならせて合成することで、円偏波を受信可能なアンテナを構成することもできる。本実施例では受信アンテナを想定して説明したが、同様の議論は送信アンテナにおいてもそのまま適用可能である。
<アンテナ装置の設計例>
以下では、アンテナ装置の具体的な設計例について説明する。ここでは、GPS向けアンテナ装置に用いる場合について説明する。例えば、第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16は、それぞれ、中心周波数が1.59GHz及び1.275GHzであるように寸法が設計されている。
図12は、アンテナ装置1Dの設計例を示す図である。図12に示すアンテナ装置1Dは、実施例1において、第2誘電体基板12は誘電体基板12Aと空気層12Bとが積層された第2誘電体層120に置き換えられ、第3誘電体基板13は二つの誘電体基板13A及び13Bと空気層13Cとが積層された第3誘電体層130に置き換えられた構成となっている。以下に、各構成要素の寸法を示す。
誘電体基板11:150mm×150mm、厚さ1mm、素材FR4
誘電体基板12A:150mm×150mm、厚さ2mm、素材FR4
誘電体基板13A:150mm×150mm、厚さ2mm、素材FR4
誘電体基板13B:150mm×150mm、厚さ2mm、素材FR4
誘電体基板14:150mm×150mm、厚さ2mm、素材FR4
空気層12B:厚さ2mm
空気層13C:厚さ2mm
第1パッチ電極15:φ90mm、円形状
第2パッチ電極16:φ105mm、円形状
グランド電極17:148mm×148mm、方形状
図13は、アンテナ装置1Dが有する構成要素の正面図である。図13に示すように第1パッチ電極15及び第2パッチ電極16は円形状であり、グランド電極17及び各誘電体基板は方形状である。以上の設計値の場合にアンテナ装置1Dが示すアンテナ特性と放射パターンのシミュレーション結果を図14及び図15に示す。
図14は、アンテナ特性のシミュレーション結果を示す図である。図14に示すように、アンテナ装置1Dは、1.28GHz及び1.59GHz付近の周波数において反射損失が小さくなり、二周波アンテナが実現できていることがわかる。
図15は、二つの周波数でのアンテナ装置1Dの放射パターンを示した図である。図15では、アンテナ装置の動作利得を単位dBで示した。図15に示すように、アンテナ装置1Dは、上記二つの周波数の双方において、高利得かつ広指向性である。
上記のとおり、実施例に係るアンテナ装置1、1A〜1Dは高利得かつ広指向性であり複数の周波数に対応し、GNSSに最適である。上記アンテナ装置は、特に高精度測位を求められる産業用途への利用が期待でき、農業、土木、鉄道及び防災等の分野で活用できる。具体的には、上記アンテナ装置は、例えば、大規模農地での農機の走行ガイダンス、工事現場での重機の制御、鉄道の運転士支援、地滑りや崖崩れの恐れのある傾斜地の常時監視、等に活用できる。
なお、本開示は上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。なお、図面に記載した各部材や相対的なサイズは、本開示を分かりやすく説明するため簡素化・理想化しており、実装とは異なる場合がある。
<変形例1>
上記の実施例の説明では、アンテナ装置1の第1誘電体基板11及び第4誘電体基板14が、それぞれの4つの角部において、ポール8及びネジ9によって支持されている場合について説明した。しかし、剛性の高い導体部材で形成された信号線2が半田4によってそれぞれの基板と高い接合力で接合されていれば、アンテナ装置1は必ずしも4つの角部にポール8及びネジ9を設けなくてよい。
<変形例2>
上記の実施例の説明では、アンテナ装置1は異なる周波数に対応する二つのパッチ電極を備えていた。アンテナ装置1は、複数の周波数に対応する三つ以上のパッチ電極を備えていてもよい。
図16は、変形例2のアンテナ装置1Eを示す図である。図16に示したアンテナ装置1Eでは、第1〜第n+2誘電体層Sn+2(2≦n)と、第1〜第nパッチ電極Pnと、グランド電極Pと、を備え、第mパッチ電極(1≦m≦n−1)は、第m周波数に対応する大きさの二つの面を有し、二つの面のうちの一方の面が第m誘電体層と接し、二つの面のうち他方の面が第m+1誘電体層と接し、第m+1パッチ電極は、第m+1周波数に対応する大きさの二つの面を有し、二つの面のうちの一方の面が第m+1誘電体層と接し、二つの面のうち他方の面が第m+2誘電体層と接し、グランド電極Pは、第n+1誘電体層Sn+1と接する面と、第n+2誘電体層Sn+2と接する面と、を有し、第1誘電体層S1は誘電体基板を含む。
上記構成を有するアンテナ装置1Eは、三つ以上の周波数に対応することができる。ここで、上記誘電体層S〜Sn+2は、誘電体基板のみを含んでもよいし、誘電体基板と空気層とを含んでもよく、空気層のみを含んでもよい。また、第1誘電体層Sは誘電体基板を含むため、アンテナ装置1Eは、波長短縮効果により広指向性を有するアンテナ装置となる。
また、アンテナ装置1において、n個のパッチ電極はグランド電極Pへ向かうにつれて寸法が大きくなるように配置されている。このようにすると、アンテナ装置1Eは高利得かつ広指向性となる。
アンテナ装置1Eは、第1誘電体層S〜第n誘電体層Sのそれぞれが、厚みがt1〜tnの誘電体基板であり、第n+1誘電体層Sn+1が、厚みがtnの誘電体基板と厚みがdgの空気層Gとからなる場合、以下の式に示す関係を満たすように設計されてもよい。
Figure 2018082224
ここで、第n+1誘電体層が含む誘電体基板は第nパッチ電極Pが有する面と接し、空気層Gはグランド電極Pが有する面と接する。また、λは、第mパッチ電極Pmが放射又は受信する電磁波の自由空間における波長λm又はλ1〜λnの平均値である。λはλ1〜λnの中央値でもよい。上段の式は、アンテナ装置1がマイクロアンテナとして動作するための条件であり、下段の式は、設計上の要請を満たすための条件である。上記パラメータの値は、例えば適用する無線通信システムに応じた値が用いられる。アンテナ装置1Eは、上記の式に示す関係を満たすことによって、動作利得が大きくなる。
<変形例3>
アンテナ装置の設計例の欄では、アンテナ装置1Dは二つの空気層12B及び空気層13Cを有するとした。上記空気層12B及び空気層13Cは、別の誘電体で形成されてもよい。空気層12B及び空気層13Cは、例えば、所望の放射特性を実現するのに適切な誘電率を有するスペーサであってもよい。
1…アンテナ装置、
2…信号線
3…給電点
4…半田
5…電子回路
5a…アンテナ端子
5b…出力端子
5c…低雑音増幅器
5d…帯域通過フィルタ
5e…バイアスティー
6…アンテナ
7…復調IC
8…ポール
9…ネジ
10…同軸コネクタ
10a…信号端子
10b…グランド端子
11…第1誘電体基板
12…第2誘電体基板
13…第3誘電体基板
14…第4誘電体基板
15…第1パッチ電極
16…第2パッチ電極
17…グランド電極
12B、13C、G…空気層
11a、12a、13a、14a、15a、16a、17a…上面
11b、12b、13b、14b、15b、16b、17b…下面
11c、12c、13c、14c、15c、16c、17c…スルーホール
11d…第1信号用ランド部
14d…グランド用ランド部
14e…ビアホール配線
14f…隙間部
14g…第2信号用ランド部
14h…マイクロストリップ線路
120…第2誘電体層
130…第3誘電体層

Claims (8)

  1. 第1〜第n+2誘電体層と、
    第1〜第nパッチ電極と、
    グランド電極と、
    を備え、
    第mパッチ電極は、第m周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が前記第m誘電体層と接し、前記二つの面のうち他方の面が前記第m+1誘電体層と接し、
    前記第m+1パッチ電極は、第m+1周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が前記第m+1誘電体層と接し、前記二つの面のうち他方の面が前記第m+2誘電体層と接し、
    前記グランド電極は、前記n+1誘電体層と接する面と、前記n+2誘電体層と接する面と、を有し、
    前記第1誘電体層は誘電体基板を含み、
    nは2以上であり、mは1以上n以下である、
    アンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    前記第1パッチ電極が有する前記一方の面は、前記第1誘電体層が含む前記誘電体基板と接している、
    アンテナ装置。
  3. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    前記第mパッチ電極の外径は前記第m+1パッチ電極の外径よりも小さく、前記第m周波数は前記第m+1周波数よりも高い、
    アンテナ装置。
  4. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    前記第1〜第n誘電体層のそれぞれは、厚さがt1〜tnの誘電体基板からなり、前記第n+1誘電体層は厚さがtn+1の誘電体基板と厚さがdgの空気層とからなり、
    前記第n+1誘電体層が含む前記誘電体基板は前記第nパッチ電極が有する前記面と接し、
    前記第n+1誘電体層が含む前記空気層は前記グランド電極が有する前記面と接し、
    以下の関係を満たす、
    アンテナ装置。
    Figure 2018082224
    ここで、λは、前記第mパッチ電極Pmが放射又は受信する電磁波の自由空間における波長λm又はλ1〜λnの平均値である。
  5. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    前記第n+1誘電体層は空気層を含み、前記グランド電極は前記空気層と接している、
    アンテナ装置。
  6. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    前記第n+2誘電体層が含む誘電体基板と、
    前記第1誘電体層が含む前記誘電体基板が有する面に形成された第1のランド部と、
    前記第n+2誘電体層が含む前記誘電体基板が有する面に形成された第2のランド部及び前記第2のランド部と電気的に絶縁された第3のランド部と、
    前記第1〜第n+2誘電体層と前記第1〜第nパッチ電極と前記グランド電極とを貫通する導体部と、
    をさらに有し、
    前記第1のランド部と前記第3のランド部と前記第1〜第nパッチ電極とは、前記導体部を介して電気的に接続され、
    前記第2のランド部と前記グランド電極とが電気的に接続され、
    前記グランド電極と前記導体部とは電気的に絶縁されている、
    アンテナ装置。
  7. 請求項6に記載のアンテナ装置において、
    前記グランド電極に設けられた前記導体部が貫通する貫通孔の径は、前記第n+2誘電体層が含む前記誘電体基板に設けられた前記導体部が貫通する貫通孔の径よりも大きい、
    アンテナ装置。
  8. 誘電体基板を含む第1誘電体層と、
    第2誘電体層と、
    第3誘電体層と、
    第4誘電体層と、
    第1周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が前記誘電体層と接し、前記二つの面のうち他方の面が前記第2誘電体層と接する第1パッチ電極と、
    第2周波数に対応する大きさの二つの面を有し、前記二つの面のうちの一方の面が前記第2誘電体層と接し、前記二つの面のうち他方の面が前記第3誘電体層と接する第2パッチ電極と、
    前記第3誘電体層と接する面と前記第4誘電体層と接する面とを有するグランド電極と、
    を備えるアンテナ装置。
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