JP2018081962A - 立体型プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

立体型プリント配線板およびその製造方法 Download PDF

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Shunsuke Sasaki
俊介 佐々木
田邊 剛
Takeshi Tanabe
剛 田邊
佳郎 西中
Yoshiro Nishinaka
佳郎 西中
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Abstract

【課題】はんだ付け時の基板にて温度分布に差が生じた場合においても、立ち基板と水平基板とを接合するはんだ量のばらつきを低減し、高い信頼性を確保する立体型プリント配線板、およびその製造方法を提供する。【解決手段】立体型プリント配線板100は、水平基板1と、立ち基板2とを備える。水平基板1は、一方の第1主表面1aおよびその反対側の他方の第1主表面1bを有し、一方の第1主表面1aから他方の第1主表面1bに達するスリット3が形成されている。立ち基板2は、一方の第2主表面2aおよびその反対側の他方の第2主表面2bを有し、水平基板1と交差するようにスリット3内に挿入され、水平基板1と接合される。一方の第1主表面1aに形成された第1電極5と、一方および他方の第2主表面に形成された第2電極6とは、はんだSDにより接合される。水平基板1のスリット3は末広がり形状である。【選択図】図2

Description

本発明は立体型プリント配線板およびその製造方法に関し、特に、水平基板に対して立ち基板を垂直に挿入してはんだ付けすることにより形成される立体型プリント配線板およびその製造方法に関するものである。
水平方向に沿って拡がる水平基板にこれを貫通するスリットを形成し、鉛直方向に沿って拡がる立ち基板を上記スリットに挿入し、両基板をはんだ付けすることにより、立体型プリント配線板が形成される。このように複数の基板が組み合わせられた立体型プリント配線板が開発されることにより、プリント配線板の小型化が実現された。
しかし、このような立体型プリント配線板において、水平基板のスリットと立ち基板との間のクリアランスがばらつくことに伴い、立ち基板と水平基板との間ではんだ量にばらつきが生じる。このため、当該立体型プリント配線板の使用環境下の温度サイクルから生じる、熱歪みによるはんだ接合部の破断が、短期間使用後に起こってしまう問題が生じる。
そこで、たとえば特開2004−153178号公報(特許文献1)においては、スリットの延在方向に交差する方向の幅を、その延在方向の中央部において、その延在方向の端部よりも狭くすることにより、立ち基板をスリットの幅方向の中央に配置させクリアランスを均一化する構成が適用されている。
特開2004−153178号公報
立体型プリント配線板の形成時における立ち基板と水平基板とのはんだ付けは、一般的に溶融はんだ槽内に基板を浸漬しながら搬送するフローはんだ付け工程によりなされる。フローはんだ付け時のはんだ付けされる基板の温度は、搬送される方向の前方側(基板のうち先に送り込まれる側)から後方側(基板のうち後から送り込まれる側)に向かうにつれて高くなる。基板の搬送される方向の前方側から後方側への熱伝導により後方側には熱が蓄積されるためである。このため、特に基板の搬送される方向の後方側が熱膨張することにより、立ち基板の厚みは、特にはんだに浸漬される領域において、搬送される方向の前方側から後方側に向かうにしたがって大きくなる。一方、スリットの幅は搬送される方向の前方側から後方側までほぼ一定であり特に変化しない。このため、立ち基板と水平基板との間のクリアランスは、後方側に向かうにつれて小さくなる。
このようにクリアランスが不均一となれば、当該クリアランスに供給されるはんだ量にばらつきが生じる。具体的には、クリアランスが狭くなる後方側ほど、表面張力と重力との関係により、はんだ量が多くなる。これにより、基板の搬送される方向の前方側と後方側との間ではんだ接合部を形成するフィレット量にばらつきが生じる。この結果、上記のように、当該立体型プリント配線板の使用環境下の温度サイクルから生じる、熱歪みによるはんだ接合部の破断が、短期間使用後に起こってしまい、その信頼性が低下する問題が生じる。特開2004−153178号公報に開示の構成を適用しただけでは、上記の問題が残存する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、はんだ付け時の基板にて温度分布に差が生じた場合においても、立ち基板と水平基板とを接合するはんだ量のばらつきを低減し、高い信頼性を確保する立体型プリント配線板、およびその製造方法を提供することである。
本発明の立体型プリント配線板は、水平基板と、立ち基板とを備える。水平基板は、一方の第1主表面およびその反対側の他方の第1主表面を有し、一方の第1主表面から他方の第1主表面に達するスリットが形成されている。立ち基板は、一方の第2主表面およびその反対側の他方の第2主表面を有し、水平基板と交差するようにスリット内に挿入され、水平基板と接合される。一方の第1主表面に形成された第1電極と、一方および他方の第2主表面に形成された第2電極とは、はんだにより接合される。水平基板のスリットは末広がり形状である。
本発明の立体型プリント配線板の製造方法は、水平基板と立ち基板とが準備される。水平基板は、一方の第1主表面およびその反対側の他方の第1主表面を有し、一方の第1主表面から他方の第1主表面に達するスリットが形成されている。立ち基板は、一方の第2主表面およびその反対側の他方の第2主表面を有し、水平基板と接合可能である。水平基板のスリット内に立ち基板が挿入され、フローはんだ付け工程により両者が接合される。水平基板のスリットは末広がり形状である。
本発明によれば、水平基板のスリットの幅が、一方端側よりも他方端側が広くなる末広がり形状を有するため、フローはんだ付け工程時にスリットでの立ち基板と水平基板とのクリアランスを均一にすることができ、はんだ量のばらつきを低減することができる。
実施の形態1の立体型プリント配線板の構成を示す概略斜視図である。 図1のII−II線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態1の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状を示す概略図である。 実施の形態1の立体型プリント配線板を構成する立ち基板の形状を示す概略図である。 実施の形態1の立体型プリント配線板の製造工程のうち、フローはんだ付け工程の第1段階を示す概略図である。 実施の形態1の立体型プリント配線板の製造工程のうち、フローはんだ付け工程の第2段階を示す概略図である。 第1の比較例の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状を示す概略平面図である。 第2の比較例の立体型プリント配線板の、特にスリット内の領域における、はんだ接合工程後の、スリットと立ち基板とのクリアランスを示すための概略平面図である。 実施の形態1の立体型プリント配線板の、特にスリット内の領域における、はんだ接合工程後の、スリットと立ち基板とのクリアランスを示すための概略平面図である。 実施の形態1の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第1変形例を示す概略平面図(a)と、実施の形態1の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第2変形例を示す概略平面図(b)と、実施の形態1の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第3変形例を示す概略平面図(c)とである。 実施の形態2の立体型プリント配線板の構成を示す概略斜視図である。 実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状を示す概略平面図(a)と、実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する立ち基板の形状を示す概略平面図(b)とである。 実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの、図12(a)とは異なる他の第1例の形状を示す概略平面図である。 実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの、図12(a)とは異なる他の第2例の形状を示す概略平面図(a)と、実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの、図12(a)とは異なる他の第3例の形状を示す概略平面図(b)とである。 実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの、図12(a)とは異なる他の第4例の形状を示す概略平面図である。 実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第1変形例を示す概略平面図(a)と、実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第2変形例を示す概略平面図(b)と、実施の形態2の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第3変形例を示す概略平面図(c)とである。 実施の形態3の立体型プリント配線板の構成を示す概略斜視図である。 実施の形態3の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状を示す概略平面図である。 実施の形態3の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第1変形例を示す概略平面図(a)と、実施の形態3の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第2変形例を示す概略平面図(b)とである。 実施の形態3の立体型プリント配線板を構成する水平基板のスリットの形状の第3変形例を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
実施の形態1.
まず本実施の形態の立体型プリント配線板の構成について、図1〜図4を用いて説明する。
図1を参照して、本実施の形態の立体型プリント配線板100は、水平基板1と、立ち基板2とを有している。水平基板1は、一般的なプリント配線板材料であるたとえばCEM−3(Composite epoxy material-3)と呼ばれる積層板の基材により構成されている。CEM−3は、難燃性エポキシ樹脂を含浸させたガラス不織布の表面に、ガラス布とエポキシ樹脂とからなるプリプレグが施されその強度が補強された材料である。水平基板1は、一方の第1主表面1aと、他方の第1主表面1bとを有している。他方の第1主表面1bは、一方の第1主表面1aと反対側の主表面である。これらの各主表面は矩形状であることから、水平基板1は矩形状の平板部材である。
立ち基板2は、水平基板1と同様に、CEM−3により構成されており、一方の第2主表面2aと、他方の第2主表面2bとを有している。他方の第2主表面2bは、一方の第2主表面2aと反対側の主表面である。これらの各主表面は矩形状であることから、水平基板1は矩形状の平板部材である。
図1および図2を参照して、立体型プリント配線板100においては、水平基板1の一方の第1主表面1aから他方の第1主表面1bに達するスリット3が形成されている。水平基板1は平面視における一の方向において、当該一の方向に直交する他の方向よりも長い長方形状を有するが、スリット3は当該一の方向に延在し、当該他の方向に関する水平基板1の中央部に形成されている。
立ち基板2はスリット3内に挿入され、水平基板1と接合されることにより、立体型プリント配線板100が構成されている。具体的には、立ち基板2の一方の第2主表面2aの一部および他方の第2主表面2bの一部がスリット3内に収納されるように、一方の第2主表面2aが一方の第1主表面1aに(たとえば直交するよう)交差するように、立ち基板2がスリット3内に挿入される。したがって水平基板1の一方の第1主表面1aが水平方向に沿って拡がるのに対し、立ち基板2の一方の第2主表面2aはそれに直交する鉛直方向に沿って拡がっている。
立体型プリント配線板100におけるスリット3内に挿入された立ち基板2の、特にスリット3よりも図2の下方の領域は支持部4として形成されている。支持部4はスリット3から下向きに突出しており、この部分が水平基板1および立ち基板2の双方を支持することで、立体型プリント配線板100の全体を支持している。
立体型プリント配線板100においてたとえば下側を向く水平基板1の一方の第1主表面1aにはメス電極5(第1電極)が形成されている。図1、図2および図3を参照して、スリット3はその平面視における延在方向(図3の左右方向であり水平基板1の縁に沿うように延びる方向)に延びる1対のスリット側面3a,3bを有している。すなわちスリット側面3aは、一方の第1主表面1aに沿いかつスリット3の延在方向に交差する交差方向に関する一方側に形成されており、スリット側面3bは、上記交差方向に関する一方側と反対側の他方側に形成されている。メス電極5は、一方の第1主表面1a上において、特に上記一方側のスリット側面3aに隣接する領域と、上記他方側のスリット側面3bに隣接する領域との双方に、互いに間隔をあけて、同数ずつすなわち複数対形成されている。スリット側面3aに隣接する領域には複数の第1メス電極5aが、スリット側面3bに隣接する領域には複数の第2メス電極5bが、いずれもスリット3の延在方向に関して互いに間隔をあけて形成されている。
また立ち基板2の一方の第2主表面2aおよび他方の第2主表面2b上にはオス電極6(第2電極)が形成されている。図1、図2および図4を参照して、立ち基板2の特に支持部4における、一方の第2主表面2a上および他方の第2主表面2b上の双方には、立ち基板2の延在方向(スリット3に挿入されたときのスリット3の延在方向に対応する方向)に沿って同数ずつすなわち複数対のオス電極6が、互いに間隔をあけて形成されている。一方の第2主表面2a上には複数の第1オス電極6aが、他方の第2主表面2b上には複数の第2オス電極6bが、いずれも立ち基板2の延在方向に関して互いに間隔をあけて形成されている。第1オス電極6aおよび第2オス電極6bの数および間隔は、第1メス電極5aおよび第2メス電極5bの数および間隔と基本的に等しい。
図2を参照して、立体型プリント配線板100においては、水平基板1のメス電極5と、立ち基板2のオス電極6とが、はんだSDにより接合されている。具体的には、立ち基板2は、一方の第2主表面2aがスリット側面3a側を向き、他方の第2主表面2bがスリット側面3b側を向くように、スリット3内に挿入されている。そして第1メス電極5aと第1オス電極6aとがはんだSDにより互いに電気的に接合されており、第2メス電極5bと第2オス電極6bとがはんだSDにより互いに電気的に接合されている。第1メス電極5aおよび第1オス電極6aと、第2メス電極5bおよび第2オス電極6bとは、異なる電位となり得るように、はんだSDにより互いに電気的に接合されている。このためメス電極5およびオス電極6は、一方の第2主表面2a側と他方の第2主表面2b側とを繋ぐ電気回路を構成可能とすることができる。
図3および図4においては、各基板の厚み部分についても可視化されている。図3を参照して、水平基板1のスリット3は、平面視における延在方向の一方端3e1側の方が、一方端3e1と反対側の他方端3e2側よりも、(一方の第1主表面1a上において)その延在方向に交差する交差方向の幅が広い末広がり形状である。すなわちスリット3の他方端3e2の図3の上下方向に関する寸法よりも、一方端3e1の図3の上下方向に関する寸法の方が大きい。水平基板1のサイズは様々であるが、一般的には、スリット3の一方端3e1の上記幅は、他方端3e2の上記幅よりも0.5mm以上1.0mm以下だけ大きいことが好ましく、0.6mm以上0.9mm以下だけ大きいことがより好ましい。このためスリット側面3aおよびスリット側面3bは、上記幅が一方端3e1側に向けて広くなるように、一方の第1主表面1a上において水平基板1の長手方向の縁が延びる方向に対してそれぞれ異なる角度を有している。このことを言い換えれば、スリット側面3aおよびスリット側面3bは、一方端3e1側に向けて漸次スリット3の上記交差方向の幅が広くなるような傾斜3tを有している。
図4を参照して、立ち基板2の支持部4は、立ち基板2の延在方向に関する一方端4e1とその反対側の他方端4e2とを有している。一方端4e1は立ち基板2がスリット3に挿入された状態でのスリット3の一方端3e1側に対応し、他方端4e2は立ち基板2がスリット3に挿入された状態でのスリット3の他方端3e2側に対応する。
なお図1に示すように、立体型プリント配線板100の立ち基板2は、特にその下方(支持部4およびこれに隣接する領域)においては、一方端4e1側において、他方端4e2側に比べて、スリット3の上記幅方向に対応する厚みが大きくなっている。ただし立ち基板2の上方(支持部4と反対側)については、一方端4e1側から他方端4e2側まで厚みが一定であってもよいし、下方と同様に一方端4e1側の方が他方端4e2側よりも厚くなっていてもよい。このことについては後述する。図1および図2においては簡略化のため、その上側と下側との厚みの大小関係は無視し、その全体を同じ厚みとして図示している。
次に、図3〜図6を用いて、本実施の形態の立体型プリント配線板の製造方法について説明する。
図3を再度参照して、まず一方の第1主表面1aと他方の第1主表面1bとを有し、一方の第1主表面1aから他方の第1主表面1bに達するスリット3が形成された水平基板1が準備される。スリット3は、平面視における延在方向の一方端3e1側の方が他方端3e2側よりも交差方向の幅が広い末広がり形状を有するように形成される。たとえばスリット3は、たとえば一方端3e1と他方端3e2とがほぼ平行でスリット側面3a,3bの長さがほぼ等しい等脚台形の平面形状を有するように形成される。スリット3は、たとえば金型を使い、プレス加工により不要な部分を打ち抜き除去することで、一方の第1主表面1aから他方の第1主表面1bまで部分的に除去された空洞部分として形成される。また一方の第1主表面1a上の上記位置には、第1メス電極5aおよび第2メス電極5bが形成される。なお水平基板1の厚み、すなわち一方の第1主表面1aから他方の第1主表面1bまでの距離は、その全体においてほぼ等しいことが好ましい。
図4を再度参照して、一方の第2主表面2aと他方の第2主表面2bとを有し、水平基板1と接合可能な立ち基板2が準備される。立ち基板2は、図4の下方に支持部4を含むように形成される。支持部4は、その上方の支持部4でない領域に比べ、図4の左右方向に関する寸法がやや小さいことが好ましい。これにより、立ち基板2は支持部4と支持部4でない部分との境界部に段差Sが設けられ、立ち基板2のスリット3への挿入時にこの段差Sが立ち基板2の下方への移動のストッパとして作用可能となる。支持部4における一方の第2主表面2a上および他方の第2主表面2b上には、第1オス電極6aおよび第2オス電極6bが形成される。なお立ち基板2の厚み、すなわち一方の第2主表面2aから他方の第2主表面2bまでの距離は、その全体においてほぼ等しいことが好ましい。
図5を参照して、水平基板1のスリット3内に立ち基板2が挿入される。このとき、水平基板1の他方の第1主表面1b側から一方の第1主表面1a側へ、立ち基板2が挿入される。これにより立ち基板2の支持部4が一方の第1主表面1aから突出した態様で、立ち基板2と水平基板1とが一体となる。このとき一方の第2主表面2aがスリット側面3a側を向くように、スリット3内に立ち基板2が挿入される。
このように立ち基板2が挿入された状態で、フローはんだ付け工程により、水平基板1と立ち基板2とが接合される。具体的には、溶融はんだSDが収納されたはんだ槽50内に、上記の立ち基板2と水平基板1とが一体となったものが投入され、たとえばコンベアによりはんだ槽50内を搬送される。なおフローはんだ付け工程時においては、立ち基板2はスリット3内に挿入された状態が保たれるが、立ち基板2は水平基板1に対して、専用の治具を用いて固定される。
このとき図5に示すように、水平基板1および立ち基板2の延在方向(スリット3の延在方向に対応)がはんだ槽50内での基板の搬送方向(図5中に矢印で示す方向)に沿うように、立ち基板2と水平基板1とが一体となったものがはんだ槽50内に投入されることが好ましい。さらにこのとき、スリット3の他方端3e2側が一方端3e1側よりも先にはんだSDが供給されるように、立ち基板2と水平基板1とが一体となったものがはんだ槽50内に投入されることが好ましい。すなわち図5のはんだ槽50がその左側から右側へ基板を搬送する場合には、はんだ槽50の左側から基板を、スリット3の延在方向がはんだ槽50の左右方向に沿い、スリット3の他方端3e2側が先にはんだ槽50内に投入されるように図5の右側に配置されることが好ましい。
図6を参照して、立ち基板2と水平基板1とが一体となったものは、はんだ槽50内を図の矢印に示す左側から右側へ、すなわち他方端3e2側が先頭となるようなフロー方向Fに流される。フローはんだ付け工程においては、基板はコンベアで搬送されながら、その搬送方向の前方側(図5の右側つまり他方端3e2側)が先に、後方側(図5の左側つまり一方端3e1側)が後から、異なるタイミングで溶融はんだSD内に順次、浸漬される。このはんだSDは、図2に示すように、水平基板1のメス電極5と立ち基板2のオス電極6とを接合させる。メス電極5とオス電極6とは異なる電位となり得るように、はんだSDにより互いに電気的に接合される。基板がはんだ槽50内を流れ切ることにより、他方端3e2から一方端3e1まで、その全体が溶融はんだSD内に浸漬されるため、その全体におけるメス電極5とオス電極6とのはんだ接合が完了する。
フローはんだ付け工程において、立ち基板2は、特にそれが水平基板1と一体に組まれた状態における比較的下方である一方の第1主表面1aよりも図6の立ち基板2の下方の領域、すなわちメス電極5およびオス電極6が配置される部分が溶融はんだSD内に浸漬されればよい。立ち基板2の比較的上方、すなわち他方の第1主表面1bよりも図6の立ち基板2の上方の領域であり図の上方の支持部4と反対側の領域は、溶融はんだSD内に浸漬されない。
次に、図7〜図8の比較例、および図9の本実施の形態におけるはんだ接合の態様を説明しながら、本実施の形態の作用効果を説明する。
図7および図8は、比較例における水平基板のスリットおよびスリット内の態様を平面視したものを示している。図7を参照して、比較例の水平基板1は、大筋で本実施の形態の水平基板1(図3参照)と同様の態様を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし比較例の水平基板1は、スリット3の形状において本実施の形態と異なっている。
具体的には、図7におけるスリット3は、一方端3e1と他方端3e2との延在方向に交差する幅はほぼ等しく、その延在方向に関する中央部3mにおいて、一方端3e1および他方端3e2よりも幅が狭くなっている。このために一方端3e1と中央部3mとの間の一部の領域、および他方端3e2と中央部3mとの間の一部の領域において、スリット側面3aおよびスリット側面3bに傾斜3tが設けられている。この傾斜3tの部分を除きスリット3の幅はほぼ一定になっている。なおスリット3は、その延在方向の中央に対して対称の平面形状を有していてもよい。
このようなスリット3に本実施の形態と同様に立ち基板2を挿入しその基板を図の矢印が示すフロー方向Fに流すフローはんだ付け工程を行なえば、立ち基板2がスリット3の幅方向に関してスリット側面3a側またはスリット側面3b側のいずれか一方側に偏在することを抑制することができる。スリット3の中央部3mの幅が狭くなった部分において立ち基板2のスリット3の幅方向における位置が当該幅方向の中央となるよう高精度に決定することができるためである。ただしこのようなスリット3を有する水平基板1を用いてフローはんだ付け工程を行なった場合、スリット3の中央部3mの幅が狭くなっているため、スリット3への立ち基板2の挿入が困難になる可能性がある。特に立ち基板2の形成における実装工程時に立ち基板2に熱履歴が加わることにより、立ち基板2に反りが生じていれば、幅の狭い部分を含むスリット3への挿入がさらに困難になり、傾斜3tで立ち基板2およびオス電極6を損傷する可能性がある。
さらに図7の比較例においてフローはんだ付け工程を行なえば、以下のような問題も発生し得る。これについて、図7とはスリット3の形状が異なる図8の比較例を用いて説明する。
図8を参照して、他の比較例においては、スリット3の形状において、図7および本実施の形態のいずれとも異なっている。具体的には、水平基板1のスリット3の幅が、その全体においてほぼ一定となっている。このような場合、そこへ立ち基板2が挿入され、その基板が上記の本実施の形態と同様に、たとえば図の矢印が示すフロー方向Fすなわちスリット3の右側から左側へ順次はんだ内に浸漬されるように搬送されフローはんだ付け工程がなされれば、以下の現象が発生し得る。
その搬送方向の前方側(図8の右側)から後方側(図8の左側)へ順次はんだが浸漬され電極が接合される。このときの基板のはんだ接合される部分の温度は、基板の後方側の部分に向かうにつれて、漸次高くなる。これははんだ付け箇所が基板の後方側に向かうにつれ、それまでの基板の前方側のはんだ接合のために基板が得た熱が熱伝導により基板の後方側に伝導され、基板の後方側の領域に蓄積されるためである。すなわち水平基板1と立ち基板2とは、フロー方向Fに対して前方側から後方側に向かうにしたがって、温度が高い状態ではんだ付けされることになる。
ここで、水平基板1および立ち基板2の基材であるCEM−3の熱膨張係数は、主表面に沿うX方向およびY方向についてはともに約15ppm/℃程度である一方、厚み方向であるZ方向については約250ppm/℃程度であり、X方向およびY方向に比べて約15倍以上も大きい。このためはんだ付け工程を行なった後においては、立ち基板2はその延在方向に関する前方側に比べて後方側は熱膨張により厚くなる。一方、スリット3の幅はそのような熱の蓄積によってもさほど増加しないため、スリット3の幅は前方側と後方側との間でほとんど差異が生じない。このため、スリット3内におけるスリット側面3aと一方の第2主表面2aとのクリアランスC1、およびスリット側面3bと他方の第2主表面2bとのクリアランスC2は、スリット3の前方側から後方側に向けて漸次狭くなった状態で、はんだ付けされる。
フローはんだ付け工程においては、上記クリアランスC1,C2が広ければ、表面張力と重力との関係により、当該クリアランスの部分にはんだ接合部を形成するはんだ量が少なくなる。一方、上記クリアランスC1,C2が狭ければ、当該クリアランスの部分にはんだ接合部を形成するはんだ量が多くなる。
したがって、水平基板1と立ち基板2との間のクリアランスC1,C2の値は、フローの後方部において前方部よりも狭くなっているため、フロー後方部にてフロー前方部に比べてはんだ接合部のはんだ量が多くなる。すなわちスリット3の延在方向に複数並ぶように配置される電極間で、その接合部分のはんだ量に偏りが生じる。
このようにはんだ量に偏りが生じれば、はんだ付け完了後に製品に組み込まれた立体型プリント配線板が、使用環境下における温度サイクルに曝された場合、立ち基板2と水平基板1との熱膨張係数の差から生じる応力が、はんだ接合部に繰り返し加わる。この応力により熱歪みが生じ、最終的に当該はんだ接合部は疲労破壊に至る。しかし当該立体型プリント配線板の電極間ではんだ接合部のはんだ量に偏りが生じていれば、電極間ではんだ量が一定である場合に比べてその疲労破壊に至るまでの寿命が短くなり、その信頼性が低下する可能性がある。
また、本実施の形態の立体型プリント配線板100のように複数のメス電極5およびオス電極6が一列に並んだ構成を有する場合、その並びの端側に位置する電極のはんだ接合部は、その並びの中央部に位置する電極のはんだ接合部に比べて大きな熱歪みが加わる。
一方、図9を参照して、本実施の形態においては、一方の第1主表面1a上においてスリット3の平面視における延在方向に交差する交差方向の幅が、他方端3e2側から一方端3e1側に向けて漸次広くなるよう、スリット側面3a,3bが傾斜3tを有する末広がり形状として存在している。このためスリット3に立ち基板2が挿入されスリット3の右側から左側へ順次はんだが浸漬された場合に、スリット側面3aと一方の第2主表面2aとのクリアランスC1、およびスリット側面3bと他方の第2主表面2bとのクリアランスC2は、スリット3のフロー方向Fに関する前方側から後方側まで、ほぼ一定の値を示すように、はんだ付けされる。これははんだ付けの際に熱膨張により、特にスリット3内においては、搬送方向の前方側(先にはんだが供給される側)である他方端3e2側から、後方側(後からはんだが供給される側)である一方端3e1側に向けて、立ち基板2が漸次厚くなるためである。立ち基板2が熱膨張により厚くなる、後からはんだが供給される後方側すなわち一方端3e1側のスリット3の幅を、あらかじめ、先にはんだが供給される前方側すなわち他方端3e2側のスリット3の幅よりも広くしておくことにより、はんだ接合後の両者間のクリアランスを領域間でほぼ一定にすることができる。
このため、スリット3の延在方向に複数並ぶように配置される電極間で、その接合部分のはんだ量の偏りを低減することができ、その全体において、電極同士の接合部分のはんだ量を十分な量とすることができる。したがって、図8の例に比べて高い信頼性を有する立体型プリント配線板100を得ることができる。
またスリット3が末広がり形状であり特にその一方端3e1側の幅が広くなっているため、図7の例に比べてスリット3へスムーズに立ち基板2を挿入することができる。特に、立ち基板2に反りが生じている場合においても、立ち基板2の挿入時に立ち基板2およびオス電極6を損傷する可能性を低減することができる。このため工作性に優れ、品質が向上した立体型プリント配線板100を提供することができる。
ただし上記のように、フローはんだ付け工程においては立ち基板2は、特にそれが水平基板1と一体に組まれた状態における比較的下方である一方の第1主表面1aよりも図6の立ち基板2の下方の領域が溶融はんだSD内に浸漬される。このため図1に示すように、立体型プリント配線板100の立ち基板2は、特にその比較的下方の領域において一方端4e1側が他方端4e2側より厚く形成されるのが一般的である。しかし立ち基板2の比較的上方である、水平基板1の他方の第1主表面1bよりも上方の領域においてははんだに浸漬されない。このため立ち基板2の一方の第1主表面1aの下方側から他方の第2主表面1bの上方側への熱の伝わり方により、立ち基板2の上方の領域における一方端4e1側の他方端4e2側に対する厚みが変わってくる。したがって立ち基板2の上方の領域は、たとえば一方端4e1側から他方端4e2側まで厚みが一定となる場合もあれば、たとえば図2に示すように下方と同様に一方端4e1側の方が他方端4e2側よりも厚くなる場合もある。このように立ち基板2の上方の領域の厚みについては様々な場合が想定されるので、簡略化のため、図1および図2においては立ち基板2の水平基板1よりも上側の領域については一方端4e1側から他方端4e2側まで、また立ち基板2の最上部から水平基板1と交差する高さ位置まで、厚みが一定として図示している。これについては以降の各図においても同様である。
以下、本実施の形態の変形例について説明する。
上記の本実施の形態の説明においては、水平基板1および立ち基板2の構成材料はCEM−3であるものとしているが、同様の構成を採用することにより、他の基材を用いることもできる。たとえば水平基板1および立ち基板2は、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂を浸み込ませたFR−4、絶縁体の紙にフェノール樹脂を浸透させて形成した紙フェノール基板、および配線導体とセラミックス基材とを同時焼成して作られるセラミック基板のいずれかにより形成されてもよい。水平基板1および立ち基板2として上記のいずれの基材が用いられた場合においても、CEM−3が用いられた場合と同様の効果を得ることができる。また、たとえば水平基板1はFR−4により構成され、立ち基板2はCEM−3により構成されるなど、水平基板1と立ち基板2とが異なる基材により構成され立体型プリント配線板100が形成されてもよく、その場合も上記と同様の効果を得ることができる。
また上記においては水平基板1のスリット3は金型を用いたプレス加工により形成されるものとしているが、スリット3はドリルまたはルータを用いた切削加工により形成されてもよい。
さらに、上記においてはスリット3は等脚台形の平面形状を有するものとしているが、それに限らず、平面視における延在方向の一方端3e1側にて他方端3e2側よりも幅が広い末広がり形状である限り、たとえば以下の各構成を採用することもでき、いずれも上記と同様の効果を得ることができる。たとえば図10(a)を参照して、スリット3は、そこに立ち基板2を挿入可能でさえあれば、一方端3e1側は延在方向(図10(a)の左右方向)に交差する方向に延びるが、他方端3e2は延在方向に交差する方向に延びておらず尖った三角形の平面形状を有していてもよい。あるいは図10(b)を参照して、一方端3e1と他方端3e2とがほぼ平行であるが、スリット側面3aとスリット側面3bとの長さが異なる台形の平面形状を有するスリット3が用いられてもよい。さらに図10(c)を参照して、一方端3e1および他方端3e2(あるいは一方端3e1または他方端3e2のいずれか一方)が円弧状などの曲線状とされ、一方端3e1側が他方端3e2側より広くされた平面形状であってもよい。
実施の形態2.
まず本実施の形態の立体型プリント配線板の構成について、図11〜図13を用いて説明する。
図11を参照して、本実施の形態の立体型プリント配線板200は、実施の形態1の立体型プリント配線板100と大筋で同様の構成を備えている。このため本実施の形態において実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の立体型プリント配線板200は、スリット3および支持部4の構成において実施の形態1と異なっている。
具体的には、図11および図12(a),(b)を参照して、立体型プリント配線板200は、スリット3として、メインスリット31と、補助スリット32と、補助スリット33とを有しており、支持部4として、メイン支持部41と、補助支持部42と、補助支持部43とを有している。
メインスリット31および補助スリット32,33はいずれも実施の形態1のスリット3と同様に、水平基板1の一方の第1主表面1aから他方の第1主表面1bに達するように貫通されている。スリット3の平面視における延在方向(図12(a)の左右方向であり水平基板1の縁に沿うように延びる方向)に関して中央にメインスリット31が形成されている。また上記延在方向に関してメインスリット31を挟むように、かつメインスリット31と互いに間隔をあけて、2つの補助スリット32,33が形成されている。これらは一方の第1主表面1a側から見て補助スリット32、メインスリット31、補助スリット33の順に並んでいる。
メインスリット31、補助スリット32,33ともに基本的に図12(a)の左右方向に沿って延びるが、メインスリット31は補助スリット32,33よりも当該方向に長く延びている。メインスリット31の延在方向の長さは任意であり、たとえば実施の形態1のスリット3の同長さと同程度であってもよいし、メインスリット31と補助スリット32,33との同長さをすべて合計した長さが実施の形態1のスリット3の同長さと同程度であってもよい。これらのメインスリット31および補助スリット32,33は実施の形態1のスリット3と同様の手法により形成されている。
支持部4のメイン支持部41はメインスリット31に、補助支持部42は補助スリット32に、補助支持部43は補助スリット33に、それぞれ挿入されている。このためメイン支持部41は補助支持部42,43よりも延在方向に長く延びている。また立ち基板2の延在方向に関して中央にメイン支持部41が、上記延在方向に関してメイン支持部41を挟むように、かつメイン支持部41と互いに間隔をあけて、2つの補助支持部42,43が、形成されている。これらは一方の第2主表面2a側から見て補助支持部42、メイン支持部41、補助支持部43の順に並んでいる。メイン支持部41の延在方向の長さは任意であり、たとえば実施の形態1の支持部4の同長さと同程度であってもよいし、メイン支持部41と補助支持部42,43との同長さをすべて合計した長さが実施の形態1の支持部4の同長さと同程度であってもよい。
立体型プリント配線板200においても、立体型プリント配線板100と同様に、水平基板1のメス電極5と、立ち基板2のオス電極6とが、はんだ(図示せず)により接合されている。具体的には、スリット3の幅方向に関する一方側にスリット側面3aが、他方側にスリット側面3bが形成されている。ここではメインスリット31、補助スリット32,33ともに、上記一方側の側面をスリット側面3aと呼び、上記他方側の側面をスリット側面3bと呼ぶこととする。そして、スリット側面3aに隣接する領域には複数の第1メス電極5aが、スリット側面3bに隣接する領域には複数の第2メス電極5bが、いずれもスリット3の延在方向に関して互いに間隔をあけて形成されている。特に、第1メス電極5aは第1メス電極51aと、第1メス電極52aと、第1メス電極53aとを含んでおり、第2メス電極5bは第2メス電極51bと、第2メス電極52bと、第2メス電極53bとを含んでいる。第1メス電極51aおよび第2メス電極51bはメインスリット31に、第1メス電極52aおよび第2メス電極52bは補助スリット32に、第1メス電極53aおよび第1オス電極53bは補助スリット33に、それぞれ形成されている。
また支持部4の一方の第2主表面2a上には複数の第1オス電極6aが、他方の第2主表面2b上には複数の第2オス電極6bが、いずれも立ち基板2の延在方向に関して互いに間隔をあけて、かつ第1メス電極5aおよび第2メス電極5bと数および間隔が基本的に等しくなるように、形成されている。特に、第1オス電極6aは第1オス電極61aと、第1オス電極62aと、第1オス電極63aとを含んでおり、第2オス電極6bは第2オス電極61bと、第2オス電極62bと、第2オス電極63bとを含んでいる。第1オス電極61aおよび第2オス電極61bはメイン支持部41に、第1オス電極62aおよび第2オス電極62bは補助支持部42に、第1オス電極63aおよび第1オス電極63bは補助支持部43に、それぞれ形成されている。
したがって、立ち基板2がスリット3に挿入されることにより、第1メス電極51aと第1オス電極61aとがはんだで接合される。以下同様に、第1メス電極52aと第1オス電極62aとが、第1メス電極53aと第1オス電極63aとが、第2メス電極51bと第2オス電極61bとが、第2メス電極52bと第2オス電極62bとが、第2メス電極53bと第2オス電極63bとが、それぞれはんだで接合される。
第1メス電極51a、第2メス電極51b、第1オス電極61aおよび第2オス電極61bは、メインスリット31の延在方向に沿って複数、互いに間隔をあけて形成されている。しかし第1メス電極52a、第2メス電極52b、第1オス電極62aおよび第2オス電極62bは、いずれも1つずつのみ形成されている。また同様に、第1メス電極53a、第2メス電極53b、第1オス電極63aおよび第2オス電極63bは、いずれも1つずつのみ形成されている。これに伴い、1つのみ形成される上記の各電極(第1メス電極52aなど)は、複数形成される上記の各電極(第1メス電極51aなど)よりも、個々の大きさが大きくなっている。
図12(a)を参照して、スリット3のうち特にメインスリット31は、平面視における延在方向の一方端3e1側の方が、一方端3e1と反対側の他方端3e2側よりも、(一方の第1主表面1a上において)その延在方向に交差する交差方向の幅が広い末広がり形状である。すなわち実施の形態1のスリット3と同様に、メインスリット31は、一般的には、スリット3の一方端3e1の上記幅は、他方端3e2の上記幅よりも0.5mm以上1.0mm以下だけ大きいことが好ましく、0.6mm以上0.9mm以下だけ大きいことがより好ましい。その結果、メインスリット31のスリット側面3a,3bは互いに水平基板1の長手方向の縁に対して異なる角度を有するよう傾斜3tを有している。その他のこのメインスリット31の形状は、基本的に実施の形態1の図3に示すスリット3の形状と同様であり、たとえば等脚台形状の平面形状を有している。
一方、図12(a)においては、補助スリット32の幅は、その全体においてメインスリット31の一方端3e1の幅とほぼ等しく、補助スリット33の幅は、その全体においてメインスリット31の他方端3e2の幅とほぼ等しい。すなわち補助スリット32,33はメインスリット31と異なり、その延在方向である図12(a)の左右方向に関して末広がり形状を有していなくてもよい。他方、図13の他の例を参照して、この水平基板1においてはメインスリット31およびメス電極5などは図12(a)の水平基板1と同様であるが、補助スリット32,33もメインスリット31と同様に、その延在方向である図13の左右方向に関して末広がり形状を有している点において図12(a)と異なっている。図13の補助スリット32は、図の右端における幅はメインスリット31の一方端3e1の幅とほぼ等しいが、スリット側面3a,3bが傾斜3tを有するため、図の左端における幅はメインスリット31の一方端3e1の幅よりも大きい。また図13の補助スリット33は、図の左端における幅はメインスリット31の他方端3e2の幅とほぼ等しいが、スリット側面3a,3bが傾斜3tを有するため、図の右端における幅はメインスリット31の他方端3e2の幅よりも小さい。
また特にスリット3に挿入される前の、図12(b)に示す立ち基板2の厚み、すなわち一方の第2主表面2aから他方の第2主表面2bまでの距離は、その全体においてほぼ等しいことが好ましい。
本実施の形態においても、立体型プリント配線板100の立ち基板2は、特にその下方(支持部4およびこれに隣接する領域)においては、一方端4e1側において、他方端4e2側に比べて、スリット3の上記幅方向に対応する厚みが大きくなっている。ただし本実施の形態においても実施の形態1と同様に、立ち基板2の上方(支持部4と反対側)については、一方端4e1側から他方端4e2側まで厚みが一定であってもよいし、下方と同様に一方端4e1側の方が他方端4e2側よりも厚くなっていてもよい。また本実施の形態においても実施の形態1と同様に、立ち基板2の最上端から水平基板1の他方の第1主表面1bと等しい高さ位置まで厚みが一定であってもよいし、立ち基板2の最上端から水平基板1の他方の第1主表面1b側へ向けて漸次厚くなってもよい。ただし図11においてはこのことを考慮せず図示されている。
また本実施の形態においては、補助スリット32と補助スリット33との延在方向に関する寸法が異なっている。具体的には、たとえば図12(a)および図13に示すように、補助スリット32の方が補助スリット33よりも、図12(a)などの左右方向である延在方向に関する寸法が大きい。これに伴い、補助支持部42と補助支持部43との延在方向に関する寸法も異なっており、たとえば補助支持部42の方が補助支持部43よりも、図12(b)の左右方向である延在方向に関する寸法が大きい。ただし逆に、補助スリット32の方が補助スリット33よりも当該延在方向に関する寸法が小さくてもよく、補助支持部42の方が補助支持部43よりも当該延在方向に関する寸法が小さくてもよい。また図12(a)、図13とは異なる態様として、補助スリット32,33のうち延在方向に関する寸法が大きい方の補助スリットのみ、延在方向に関して末広がり形状を有していてもよい。
本実施の形態の立体型プリント配線板200の製造方法は、基本的に実施の形態1の立体型プリント配線板100の製造方法と同様である。すなわちたとえば図12(a)または図13に示す水平基板1、および図12(b)に示す立ち基板2が準備される。メインスリット31にメイン支持部41が、補助スリット32に補助支持部42が、補助スリット33に補助支持部43が、それぞれ挿入される。その状態で、フローはんだ付けにより、水平基板1と立ち基板2とが接合される。このとき、図12(a)および図13のフロー方向F(矢印)が示すとおり、スリット3の他方端3e2側すなわち補助スリット33側が一方端3e1側すなわち補助スリット32側よりも先にはんだSDが供給されるように、立ち基板2と水平基板1とが一体となったものがはんだ槽50内に投入されることが好ましい。そして実施の形態1と同様に、はんだ槽50内にて立ち基板2および水平基板1が、他方端3e2側すなわち補助スリット33側が先頭となるようなフロー方向に流される。基板は搬送方向の前方側(他方端3e2側すなわち補助スリット33側)が先に、後方側(一方端3e1側すなわち補助スリット32側)が後から、異なるタイミングで溶融はんだ内に順次、浸漬される。これにより第1メス電極51aと第1オス電極61bと、などが互いにはんだ接合される。
次に、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、スリット3のうち少なくともメインスリット31は、その平面視における延在方向に交差する交差方向の幅が、他方端3e2側から一方端3e1側に向けて漸次広くなるよう、スリット側面3a,3bが傾斜3tによる末広がり形状を有している。このためメインスリット31にメイン支持部41が挿入されはんだ接合された場合に、特にメインスリット31内においては、スリット側面3aと一方の第2主表面2aとのクリアランスと、スリット側面3bと他方の第2主表面2bとのクリアランスとをほぼ一定の値とすることができる。立ち基板2のメイン支持部41が他方端3e2側から一方端3e1側に向けて、溶融はんだによる熱膨張で漸次厚くなるためである。
なおメインスリット31と補助スリット32,33とは互いに間隔をあけており、メイン支持部41と補助支持部42,43とは互いに間隔をあけている。このためメイン支持部41の一方端3e1側の領域にて蓄積される熱はその後方側に位置する補助支持部42には直接伝わらない場合もある。この場合は補助支持部42はメイン支持部41の一方端3e1側の領域ほど高温にはならない。またそもそも補助支持部42はメイン支持部41に比べて延在方向に関して短いため、その後方側においてもメイン支持部41の後方側ほど熱が蓄積されず、さほど厚み方向に熱膨張しない場合もある。また補助支持部42,43のオス電極6はメイン支持部41のオス電極6よりもスリット3の延在方向に関して寸法が大きいため後述のようにそのはんだ接合強度が高くなり破断しにくい。仮に破断しても補助支持部42,43のオス電極6はダミーの電極であるためその機能上特に支障がない。したがってそのような場合は図12(a)のように補助スリット32,33については末広がり形状とせずその交差方向の幅を一定にしても支障がない場合もある。
ただし補助支持部42の延在方向寸法が比較的大きい場合など、補助支持部42についてもその後方側において熱が蓄積しやすい場合には、図13のように補助スリット32,33についても末広がり形状とすれば、メイン支持部41と同様にクリアランスを一定にすることによる信頼性向上につなげることができる。あるいは補助支持部43よりもはんだ接合時に後方側に配置されるために熱が蓄積しやすい補助支持部42が挿入される補助スリット32のみ末広がり形状とし、補助支持部43が挿入される補助スリット33は一定幅の形状としてもよく、このようにしても作用効果を得ることができる。
図14(a),(b)を参照して、仮にフローはんだ付け工程においてメイン支持部41の蓄熱が補助支持部42にはさほど伝わらず、はんだ接合後において補助支持部42と補助支持部43との厚みがほぼ同じでかつ全領域にてほぼ一定となると考えられる場合には、補助スリット32と補助スリット33との幅を等しくしてもよい。図14(a)は延在方向に関する補助スリット32と補助スリット33との幅が一定であり他方端3e2の幅にほぼ等しい場合を、図14(b)は延在方向に関する補助スリット32と補助スリット33との幅が一定であり一方端3e1の幅にほぼ等しい場合を示している。
次に、本実施の形態においては、スリット3がメインスリット31と補助スリット32,33とに分かれており、かつ支持部4がメイン支持部41と補助支持部42,43とに分かれている。そして補助スリット32と補助スリット33との延在方向に関する寸法が異なり、かつ補助支持部42と補助支持部43との延在方向に関する寸法が異なっている。このため製造工程において立ち基板2をスリット3に挿入する際に、一方の第2主表面2aがスリット側面3a側となるように挿入すべきであるところを誤って逆に一方の第2主表面2aがスリット側面3b側となるように挿入してしまう可能性を排除することができる。この観点から、立体型プリント配線板200の歩留りを向上させることが期待できる。
ただしこのような立ち基板2の誤挿入の可能性がない場合には、図15を参照して、スリット3の延在方向に関する補助スリット32と補助スリット33との長さをほぼ等しくしてもよい。図15においては補助スリット32と補助スリット33の長さが等しく、補助スリット32,33の幅を図13の補助スリット32,33と同様の末広がり形状としている。
次に、本実施の形態においては、1つのみ形成される上記の各電極(第1メス電極52aなど)は、複数形成される上記の各電極(第1メス電極51aなど)よりも、個々の大きさが大きくなっている。特に、たとえば立ち基板2の一方端4e1側にある第1メス電極52a、第2メス電極52b、第1オス電極62a、第2オス電極62bは、メイン支持部41に沿う位置に配置される第1メス電極51a、第2メス電極51b、第1オス電極61a、第2オス電極61bよりもその面積が大きくなっている。このように、はんだによる電極同士の接合部分の面積を大きくすることによりそのはんだ接合の強度を増加させることができる。
また、特に補助支持部42の配置される部分、すなわちその延在方向に関する端部でありかつフロー方向に関する後方側の部分は、はんだ接合時に最も大きな熱歪みが加わる部分である。このため、第1メス電極52a、第2メス電極52b、第1オス電極62a、第2オス電極62bを大きくしてそれらのはんだ接合の強度を増加させることにより、水平基板1と立ち基板2との線膨張係数の違いから生じる熱歪みを低減することができる。したがって、メイン支持部41に隣接するすべてのはんだ接合部、すなわち第1メス電極51aと第1オス電極61aとなどのはんだ接合部の長寿命化を図ることができるため、さらに信頼性が向上した立体型プリント配線板200を提供することができる。
さらに、第1メス電極52a、第2メス電極52b、第1オス電極62a、第2オス電極62bの平面積を大きくすることにより、たとえば第1メス電極52aと第1オス電極62aとのはんだ接合部において、各電極の位置が互いに少しずれたとしてもそれらの接合を可能とするセルフアライメントの効果を大きくすることができる。このため立体型プリント配線板200の歩留りを向上させることが期待できる。
なおここでセルフアライメントとは、一般的に電子部品が電極上の溶融はんだの表面張力により、多少の位置ずれを打ち消す作用のことをいう。溶融はんだにより接合される電極が大きいほど表面張力が強くなるため、その位置ずれを補正する作用が大きくなる。
図16(a),(b),(c)を参照して、これらのメインスリット31の平面形状は、それぞれ図10(a),(b),(c)のスリット3の平面形状と同じであるため、その詳細な説明を省略する。図16(a),(b),(c)に示すように、本実施の形態においても、実施の形態1の図10(a),(b),(c)と同様に、スリット3の特にメインスリット31は、そこに立ち基板2のメイン支持部41を挿入可能でさえあれば、等脚台形状に限らず、一方端3e1側を他方端3e2側よりも幅を広くする任意の形状を採用可能である。なお補助スリット32,33の寸法および形状については図16中に一例のみを示すが、上記のように末広がり形状であってもよく、幅が一定の長方形状を有していてもよい。
実施の形態3.
まず本実施の形態の立体型プリント配線板の構成について、図17〜図18を用いて説明する。
図17を参照して、本実施の形態の立体型プリント配線板300は、実施の形態1の立体型プリント配線板100と大筋で同様の構成を備えている。このため本実施の形態において実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態の立体型プリント配線板300は、スリット3の構成において実施の形態1と異なっている。
具体的には、図17および図18を参照して、立体型プリント配線板300は、水平基板1のスリット3が、他方端3e2から、中途点Pまでの間の領域において、平面視における延在方向に交差する方向の幅(図18の上下方向)が他方端3e2における幅と同一である。中途点Pは、スリット3(スリット側面3a上またはスリット側面3bであってもよい)における、他方端3e2と一方端3e1との間に配置される点である。他方端3e2と中途点Pとの間の領域を第1領域と呼ぶこととする。
また立体型プリント配線板300においては、スリット3が、中途点Pから、一方端3e1までの間の領域において、一方端3e1側に向けて上記幅が広い末広がり形状である。中途点Pと一方端3e1との間の領域を第2領域と呼ぶこととする。
つまり立体型プリント配線板300におけるスリット3は、図18の比較的右側の第1領域においてはその幅がほぼ一定であり、図18の比較的左側の第2領域においては実施の形態1などと同様に傾斜3tを有している。なおここで、第1領域における幅が同一であるとは、当該幅の変化量がスリット3の他方端3e2の幅の1%以内であることをいう。
以上のように本実施の形態のスリット3は、その一部の領域のみにおいて、スリット側面3aおよびスリット側面3bが傾斜3tを有する構成となっている。この点において本実施の形態のスリット3は、基本的にその全体においてスリット側面3aおよびスリット側面3bが傾斜3tを有する構成となっている実施の形態1,2(実施の形態2は少なくともメインスリット31について成立)の構成と異なっている。
なお図18に示す通り、スリット3が傾斜3tを有する第2領域は、スリット3の幅が一定である第1領域よりも、フローはんだ付け工程において後方側にあたる一方端3e1側に形成されており、このように配置されることが好ましい。ただし逆に、スリット3が傾斜3tを有する第2領域が、スリット3の幅が一定である第1領域よりも、フローはんだ付け工程において前方側にあたる他方端3e2側に形成されてもよい。
また図18の水平基板1を用いる場合の、立ち基板2の構成については基本的に実施の形態1の立ち基板2(図4参照)と同様である。すなわち立ち基板2の厚み、すなわち一方の第2主表面2aから他方の第2主表面2bまでの距離は、その全体においてほぼ等しいことが好ましい。
本実施の形態の立体型プリント配線板の製造方法は、基本的に図3〜図6に示す実施の形態1における立体型プリント配線板100の製造方法と同様である。すなわちスリット3を有する水平基板1と、それと接合可能な立ち基板2とが準備される。一方の第2主表面2aがスリット側面3a側を向くように、水平基板1のスリット3内に立ち基板2が挿入される。他方端3e2側が一方端3e1側よりも先にはんだSDが供給されるように、(図18中のフロー方向Fに流れるように)はんだ槽50内に基板が投入され、電極同士がはんだ接合される。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の作用効果は、基本的に実施の形態1,2と同様である。すなわちのように、たとえ部分的であっても、スリット側面3a,3bが傾斜3tを有しスリット3が末広がり形状の第2領域を有することにより、当該領域においてはんだ接合時にスリット側面3a,3bと第2主表面2a,2bとのクリアランスをほぼ一定にすることができる。その結果、接合部分のはんだ量の偏りを低減することができ、高い信頼性を有する立体型プリント配線板300を得ることができる。
なおスリット3の他方端3e2側よりもはんだ接合時に後方側に配置されるために熱が蓄積しやすい一方端3e1側のみに第2領域としての末広がり形状のスリット3が形成されることが好ましい。このようにすれば、特に熱により支持部4が膨張しやすい領域において上記のようにクリアランスを一定にするという作用効果を確実に得ることができる。
以下、本実施の形態の変形例について説明する。
以下に述べるように、本実施の形態の変形例は、実施の形態3のように部分的にスリット側面3a,3bが傾斜3tを有する第2領域が形成された構成を、実施の形態1,2の変形例などと適宜組み合わせたものである。たとえば図19(a),(b)を参照して、実施の形態1の図10(a),(b)のスリット3に対して、その一部分(一方端3e1側の第2領域)のみが傾斜3tを有する末広がり形状を有する構成が適用されてもよい。この場合においても実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
あるいは図20を参照して、実施の形態2の図12(a)のスリットに対して、その一部分(一方端3e1側の第2領域)のみが傾斜3tを有する末広がり形状を有する構成が適用されてもよい。図20の水平基板1を用いる場合の立ち基板2は、基本的に図12(b)に示す立ち基板2と同様のものを用いることができる。この場合においても実施の形態2と同様の作用効果を奏する。
以上に述べた各実施の形態(に含まれる各例)に記載した特徴を、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせるように適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 水平基板、1a 一方の第1主表面、1b 他方の第1主表面、2 立ち基板、2a 一方の第2主表面、2b 他方の第2主表面、3 スリット、3a,3b スリット側面、3e1,4e1 一方端、3e2,4e2 他方端、3t 傾斜、4 支持部、5 メス電極、5a,51a,52a,53a 第1メス電極、5b,51b,52b,53b 第2メス電極、6 オス電極、6a,61a,62a,63a 第1オス電極、6b,61b,62b,63b 第2オス電極、31 メインスリット、32,33 補助スリット、41 メイン支持部、42,43 補助支持部、100,200,300 立体型プリント配線板、SD はんだ(溶融はんだ)。

Claims (5)

  1. 一方の第1主表面および前記一方の第1主表面と反対側の他方の第1主表面を有し、前記一方の第1主表面から前記他方の第1主表面に達するスリットが形成された水平基板と、
    一方の第2主表面および前記一方の第2主表面と反対側の他方の第2主表面を有し、前記水平基板と交差するように前記スリット内に挿入され、前記水平基板と接合された立ち基板とを備え、
    前記一方の第1主表面に形成された第1電極と、前記一方および他方の第2主表面に形成された第2電極とは、はんだにより接合されており、
    前記水平基板の前記スリットは、平面視における延在方向の一方端側の方が、前記一方端側と反対側の他方端側よりも、平面視において前記延在方向に交差する交差方向の幅が広い末広がり形状である、立体型プリント配線板。
  2. 前記スリットは、前記他方端から、前記他方端と前記一方端との間の中途点までの第1領域において、平面視において前記幅が前記他方端における幅と同一であり、
    前記中途点から前記一方端までの第2領域において、前記一方端側に向けて前記幅が広い末広がり形状である、請求項1に記載の立体型プリント配線板。
  3. 前記第1電極は、前記スリットの前記交差方向に関する一方側と、前記一方側と反対側の他方側との双方に複数対形成されており、
    前記第2電極は、前記一方の第2主表面と前記他方の第2主表面との双方に複数対形成されており、
    前記一方側の前記第1電極および前記一方の第2主表面の前記第2電極と、前記他方側の前記第1電極および前記他方の第2主表面の前記第2電極とは異なる電位となり得るように前記はんだにより互いに電気的に接合されている、請求項1または2に記載の立体型プリント配線板。
  4. 一方の第1主表面および前記一方の第1主表面と反対側の他方の第1主表面を有し、前記一方の第1主表面から前記他方の第1主表面に達するスリットが形成された水平基板を準備する工程と、
    一方の第2主表面および前記一方の第2主表面と反対側の他方の第2主表面を有し、前記水平基板と接合可能な立ち基板を準備する工程と、
    前記水平基板の前記スリット内に前記立ち基板を挿入し、フローはんだ付け工程により前記水平基板と前記立ち基板とを接合する工程とを備え、
    前記水平基板の前記スリットは、平面視における延在方向の一方端側の方が、前記一方端側と反対側の他方端側よりも、平面視において前記延在方向に交差する交差方向の幅が広い末広がり形状である、立体型プリント配線板の製造方法。
  5. 前記接合する工程においては、前記スリットの前記他方端側が前記一方端側よりも先に前記はんだが供給されるように、前記水平基板および前記立ち基板がはんだ槽内を流される、請求項4に記載の立体型プリント配線板の製造方法。
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