JP2018080798A - 玉軸受 - Google Patents

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市川 健一
Kenichi Ichikawa
健一 市川
信裕 堀内
Nobuhiro Horiuchi
信裕 堀内
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Abstract

【課題】波動歯車減速機のフレクスプラインと楕円状カムとの間に介在する玉軸受の保持器において、局部的な応力の発生を防止する。【解決手段】保持器10の複数の柱部22は、夫々の周方向一方側に当該周方向一方に向かって凹状の円弧面部24を有すると共に、夫々の周方向他方側に当該周方向一方に向かって凸状の円弧面部25を有する。周方向に隣り合う各対の柱部22、22のうち、当該対の柱部22、22間に配置された玉9と周方向に接触可能な箇所は、周方向に正対する凹状の円弧面部24と凸状の円弧面部25とに限定する。【選択図】図1

Description

この発明は、玉軸受に関し、特に、波動歯車減速機に備わる楕円状カムとフレクスプラインとの間に介在するものに関する。
波動歯車減速機は、サーキュラスプラインと、フレクスプラインと、楕円状カムと、フレクスプラインと楕円状カムとの間に介在する玉軸受を備える。玉軸受は、楕円状カムに嵌合されることにより楕円状に弾性変形させられる。フレクスプラインは、楕円状の玉軸受の外輪によって楕円状に弾性変形させられる。フレクスプラインは、その楕円状の長軸方向の二箇所でサーキュラスプラインに噛み合わされている。楕円状カムの回転と一体に楕円状の玉軸受が回転すると、その回転方向へ楕円状の長軸方向の向きが変わり、サーキュラスプラインとフレクスプラインの噛み合う位置が回転方向に移動して、フレクスプラインとサーキュラスプラインとの間に相対回転が発生する。その相対回転が減速回転として取り出される(例えば、特許文献1、2)。
特開2016−121719号公報 特開2016−121724号公報
玉軸受の内輪に形成された軌道溝と、外輪に形成された軌道溝との間に介在する一列の玉は、保持器によって周方向間隔が保持されている。内輪及び外輪が楕円状に変形させられることから、保持器の案内は、転動体案内方式であり、保持器は、内輪及び外輪のように楕円状に変形することがない。このため、楕円状の長軸方向の二箇所では、楕円状の内外の軌道溝を転がる玉が保持器に対して保持器外径側へ変位し、楕円状の短軸方向の二箇所では、玉が保持器に対して保持器内径側へ変位する。
保持器のポケット形状としては、球面状が一般的であるが、このポケット形状の場合、対の柱部間に配置された玉が前述のように保持器外径側又は保持器内径側へ変位したとき、玉を周方向に受ける対の柱部が玉を担ぐ可能性がある。それら長軸位置と短軸位置にある玉によって保持器が拘束されて局部的に応力が発生する可能性がある。
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、波動歯車減速機のフレクスプラインと楕円状カムとの間に介在する玉軸受の保持器において、対の柱部が玉を担ぐことを防いで局部的に応力が発生しにくくすることである。
上記の課題を達成するため、この発明は、波動歯車減速機に備わる楕円状カムとフレクスプラインとの間に介在する玉軸受において、前記楕円状カムとの嵌合によって楕円状に変形させられる内輪と、前記内輪の楕円状変形に伴って楕円状に変形させられる外輪と、前記内輪に形成された軌道溝と前記外輪に形成された軌道溝との間に介在する一列の玉と、これら玉間の周方向間隔を保つ保持器とを備え、前記保持器が、周方向全周に連続する環状の側壁部と、前記側壁部から軸方向一方側に延びる複数の柱部とを有し、前記複数の柱部が、夫々の周方向一方側に当該周方向一方に向かって凹状の円弧面部を有すると共に、夫々の周方向他方側に当該周方向一方に向かって凸状の円弧面部を有し、周方向に隣り合う各対の前記柱部のうち、当該対の柱部間に配置された前記玉と周方向に接触可能な箇所が、周方向に正対する前記凹状の円弧面部と前記凸状の円弧面部とに限定されている構成を採用したものである。
上記構成によれば、対の柱部間に配置された玉は、周方向に正対し、かつ周方向同方向に凹凸の円弧面部のみと周方向に接触し得るため、長軸位置又は短軸位置において対の柱部が玉を担ぐことは防止され、それら長軸位置と短軸位置にある玉によって保持器が拘束されにくくなる。
したがって、この発明は、上記構成の採用により、波動歯車減速機のフレクスプラインと楕円状カムとの間に介在する玉軸受の保持器において、対の柱部が玉を担ぐことを防いで局部的に応力が発生しにくくすることができる。
この発明の実施形態に係る保持器を図2のI−I線の断面で示す部分断面図 図1の保持器の部分平面図 図1の保持器を備える玉軸受を示す断面図 図3の玉軸受を備える波動歯車減速機を示す断面図
この発明の一例としての実施形態を添付図面に基づいて説明する。図3、4に示す玉軸受1は、波動歯車減速機用のものである。この波動歯車減速機は、サーキュラスプライン2と、フレクスプライン3と、楕円状カム4と、フレクスプライン3と楕円状カム4との間に介在する玉軸受1とを備える。
玉軸受1は、内輪5と、外輪6と、内輪5の外周に形成された軌道溝7と外輪6の内周に形成された軌道溝8との間に介在する一列の玉9と、これら玉9間の周方向間隔を保つ保持器10とを備える。両軌道溝7、8間には、通常、奇数個の玉9が配置されている。
以下、「軸方向」は、玉軸受1の軸受中心軸(図示省略)に沿った方向のことをいう。玉軸受1の軸受中心軸は、設計上、内輪5、外輪6の各軌道輪の中心軸と同軸に設定され、また、波動歯車減速機の回転軸線と同軸に設定されている。以下、その軸受中心軸に対して直角な方向のことを「径方向」といい、その軸受中心軸回りの円周方向のことを「周方向」という。
楕円状カム4は、第一軸S1と一体に周方向に回転可能となっている。フレクスプライン3は、第一軸S1と同軸に配置された第二軸S2と一体に周方向に回転可能となっている。
サーキュラスプライン2の内周には、周方向に所定数の歯11が設けられている。
フレクスプライン3は、筒部12と、筒部12の軸方向一端に連続する底13とで形成されたカップ状になっている。筒部12の内側は、円筒面状に形成されている。筒部12の軸方向の先端は、フレクスプライン3の開口縁14になっている。筒部12の外周には、サーキュラスプライン2の歯11に噛み合う歯15が設けられている。フレクスプライン3の歯15の数は、サーキュラスプライン2の歯11の数よりも2つ少ない。
楕円状カム4の外周には、楕円状の嵌め合い面が形成されている。玉軸受1の内輪5は、その楕円状カム4の嵌め合い面に嵌合されることにより、楕円状に弾性変形させられる。この楕円状変形に伴い、外輪6が、玉9を介して押されることにより、楕円状に弾性変形させられる。この状態で玉軸受1の外輪6がフレクスプライン3の筒部12の内側に圧入されることにより、フレクスプライン3の筒部12も楕円状に弾性変形させられる。
楕円状カム4の回転と一体に楕円状の玉軸受1が回転すると、その回転方向へ楕円状の長軸方向の向きが変わり、サーキュラスプライン2の歯11とフレクスプライン3の歯15の噛み合う位置が回転方向に移動して、フレクスプライン3とサーキュラスプライン2との間に1周で歯2つ分の相対回転が発生する。その相対回転が減速回転として取り出される。
図1〜図3に示すように、保持器10は、周方向全周に連続する環状の側壁部21と、側壁部21から軸方向一方側に延びる複数の柱部22とで構成されている。周方向に隣り合う対の柱部22、22間は、玉9を収めるポケットになっている。周方向に隣り合う玉9間の周方向間隔は、対の柱部22、22によって所定に保たれる。保持器10は、図4に示す両軌道溝7、8間に配置された一列の玉9に対して軸方向から組み合わされる。各柱部22の先端部の周方向両側には、玉9から脱落することを防止するように爪部23が形成されている。
図1に示すように、複数の柱部22は、夫々の周方向一方(図中時計回りの方向)側に当該周方向一方に向かって凹状の円弧面部24を有すると共に、夫々の周方向他方(図中反時計回りの方向)側に当該周方向一方に向かって凸状の円弧面部25を有する。凹状の円弧面部24と、凸状の円弧面部25とは、図2に示すように、夫々爪部23まで軸方向に沿って連続している。
玉軸受1の内輪5と外輪6が楕円状に変形したときの軸受外径と軸受内径を図3中に一点鎖線で誇張して示す。その楕円状の長軸の方向は、軸受中心軸を通る図中上下方向に相当する。その楕円状の短軸の方向は、軸受中心軸を通る図中左右方向に相当する。図3の玉軸受1が円形のときの玉9のピッチ円直径の円周を図1中に一点鎖線PCD1で示す。また、図3の楕円状の長軸上の二箇所に位置する二つの玉9のピッチ円直径の円周を図1中に一点鎖線PCD2で示す。PCD2に対応の玉9の位置は、図中実線の玉9から図中上側にずれた円形の一点鎖線で示す。また、図3の楕円状の短軸上の二箇所に位置する二つの玉9のピッチ円直径の円周を図1中に一点鎖線PCD3で示す。PCD3に対応の玉9の位置は、図中実線の玉9から図中下側にずれた円形の一点鎖線で示す。
図1に示すように、玉9は、PCD1〜3のいずれに対応の位置にあるときでも、周方向に隣り合う各対の柱部22、22のうち、当該対の柱部22、22間に配置された玉9と周方向に接触可能な箇所は、周方向に正対する凹状の円弧面部24と凸状の円弧面部25とに限定されている。
このように、対の柱部22、22間に配置された玉9は、周方向に正対し、かつ周方向同方向に凹凸の円弧面部24、25のみと周方向に接触し得るため、PCD2に対応の長軸位置又はPCD3に対応の短軸位置において対の柱部22、22が玉9を担ぐことは防止され、それら長軸位置と短軸位置にある玉9によって保持器10が拘束されにくくなる。したがって、玉軸受1によれば、保持器10において、玉9による拘束が原因で局部的に応力が発生することを防ぐことができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 玉軸受
2 サーキュラスプライン
3 フレクスプライン
4 楕円状カム
5 内輪
6 外輪
7、8 軌道溝
9 玉
10 保持器
21 側壁部
22 柱部
24 凹状の円弧面部
25 凸状の円弧面部

Claims (1)

  1. 波動歯車減速機に備わる楕円状カムとフレクスプラインとの間に介在する玉軸受において、
    前記楕円状カムとの嵌合によって楕円状に変形させられる内輪と、前記内輪の楕円状変形に伴って楕円状に変形させられる外輪と、前記内輪に形成された軌道溝と前記外輪に形成された軌道溝との間に介在する一列の玉と、これら玉間の周方向間隔を保つ保持器とを備え、
    前記保持器が、周方向全周に連続する環状の側壁部と、前記側壁部から軸方向一方側に延びる複数の柱部とを有し、
    前記複数の柱部が、夫々の周方向一方側に当該周方向一方に向かって凹状の円弧面部を有すると共に、夫々の周方向他方側に当該周方向一方に向かって凸状の円弧面部を有し、
    周方向に隣り合う各対の前記柱部のうち、当該対の柱部間に配置された前記玉と周方向に接触可能な箇所が、周方向に正対する前記凹状の円弧面部と前記凸状の円弧面部とに限定されていることを特徴とする玉軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021116863A (ja) * 2020-01-27 2021-08-10 セイコーエプソン株式会社 歯車装置およびロボット

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