JP2018079855A - 車両用ロック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の車両用ロック装置は、ストライカとの係合により、シートのシートバックを固定する。車両用ロック装置は、離間した2つの位置で、ストライカと係合し得る。車両用ロック装置は、ストライカと係合するロック部材(同文献では、ロックプレート)と、ロック補助部材(同文献では、ガタ止めプレート)とを有する。ロック部材は、ストライカと係合する2つの溝(同文献では、係入溝)を有する。ストライカが、車両用ロック装置の挿通溝(同文献では、受け溝)に進入し、かつロック部材の奥側の第2溝に入ると、ストライカは、ロック部材の第2溝の面(同文献では、第2溝の溝壁)と、ロック補助部材における軸心側の面(同文献では、第2係合面)とで挟持される。
この構成によれば、ロック部材の複数の溝のいずれかにストライカを挿通させるように、移動規制部材が所定位置に移動させることが可能である。このため、ストライカが挿通溝に挿通するとき、移動規制部材を超えてストライカが進入することが抑制できる。これにより、ストライカを所望の位置で係合させることができる。
この構成によれば、位置決め部材により、複数の位置のいずれかに移動規制部材が位置決めされるため、モータ等の動力で移動規制部材を位置決めするものに比べて、構造が簡素である。
この構成によれば、移動規制部材の係合部材と、位置決め部材の被係合部位との係合により、複数の位置のいずれかに移動規制部材が位置決めできる。
この構成によれば、移動規制部材は、係合部材とガイドの被係合部位とが係合する位置で位置決めされ、当該位置からの位置ずれが抑制される。
車両には、座席としてのシート1が搭載される。シート1は、シートクッション2と、シートクッション2に対して回転するシートバック3とを備える。
車両用ロック装置6は、ストライカ5と係合することにより、車両のシート1を車両本体に固定する。車両用ロック装置6は、シート1または車両本体に設けられる。ストライカ5が車両本体に設けられているときは、シート1において、ストライカ5と対向するところに車両用ロック装置6が取り付けられる。ストライカ5がシート1に設けられているときは、車両本体において、ストライカ5と対向するところに車両用ロック装置6が取り付けられる。本実施形態では、車両用ロック装置6がシートバック3に取り付けられている例を説明する。
ベースプレート20は、ベース部21と、ベース部21に繋がりストライカ5に対向する部分である正面部22(ストライカ5に面する部分)と、正面部22とは反対側の背面部23とを有する。ベースプレート20のベース部21には、ストライカ5が挿通する第1挿通溝24が設けられる。第1挿通溝24は、ベースプレート20のベース部21において、ストライカ5に面する正面部22から背面部23に向かって延びる。ベースプレート20の背面部23と第1挿通溝24の端部(開口部とは反対側の部分)との間には、ロック部材30及びロック補助部材40の軸部材25が配置される支持部21cが設けられる。また、ベース部21には、後述の係合突起部45が挿通する挿通孔21aが設けられている。また、ベース部21には、切欠21bが設けられている。第1レバー50を操作するための操作ポール4の接続部は、ベース部21の切欠21bを通過して第1レバー50に接続される。操作ポール4の先端部(接続部と反対側の端部)は、操作され得るように、シートバック3から突出する。
ロック部材30は、回転により、挿通溝13に挿通するストライカ5と係合する位置(以下、「ロック位置」。図6参照)に配置され得る。ロック機構10において、ロック部材30がロック位置にあり、ロック部材30とストライカ5とが係合する状態を「ロック状態」といい、ロック部材30がロック位置から解除方向DB(係合方向DAの反対方向。後述参照。)に回転してストライカ5を挿通溝13から離脱させ得る位置(図13、図15及び図16参照)にある状態を、「解除状態」という。
ロック部材30のアーム32には、ロック補助部材40に係合する係合ピン36が設けられている。係合ピン36は、軸部材25の延長方向(回転中心線に沿う方向)に沿うように延び、ロック補助部材40の係合孔44(後述参照)に挿通する。
第3爪35の長さLC(図9参照)は、第2爪34の長さLBと略同じ長さである。具体的には、第3爪35においてアーム32側の基端から先端までの長さLCは、第2爪34においてアーム32側の基端から先端までの長さLBと等しい、または実質的に同じ長さである。
図7に示されるように、ロック部材30がロック位置にあるときから、ロック部材30が解除方向DBに所定の第1角度範囲(第1角度以上第2角度未満)で回転すると、ストライカ5が進入する進入通路が確保されるように第1爪33の先端が進入通路よりも外側に配置され、かつ第2爪34の先端部34aが進入通路を遮るように配置される。
第1溝37の溝幅は、ストライカ5の第1被挟持部5a及び第2被挟持部5bが挿通する大きさである。
ロック補助部材40は、回転により、挿通溝13に挿通するストライカ5と係合する位置(以下、「ロック位置」。図6参照)に配置され得る。
ロック補助部材40は、回転中心を含む基部41と、基部41から延びるアーム42と、アーム42から径方向に交差する方向に延びる突起部43とを有する。
突起部43は、径方向内方に向く内向面43aと、径方向外方に向く外向面43bとを有する。突起部43は、ロック部材30及びロック補助部材40がロック位置にあるとき、突起部43の外向面43bは、第1溝37の外向面37bよりも径方向外方に位置し、かつ突起部43の内向面43aは、第2溝38の内向面38aよりも径方向内方に位置する。
ロック機構10の挿通溝13にストライカ5が挿通し、かつストライカ5の第1被挟持部5aがロック部材30の第1溝37に挿通すると、ストライカ5の第1被挟持部5aは、ロック部材30の第1溝37の内向面37aと、ロック補助部材40の突起部43の外向面43bとに接触する。そうすると、ロック部材30とロック補助部材40とは互いに反対方向に移動する。一方、ロック部材30及びロック補助部材40は、軸部材25で支持されているため、その移動距離は、クリアランス(ロック部材30と軸部材25との間の隙間、ロック補助部材40と軸部材25との隙間)分だけであり、ロック部材30及びロック補助部材40の移動は制限されている。このため、ストライカ5の第1被挟持部5aが第1溝37に深く入り込むと、ロック部材30とロック補助部材40が移動しなくなり、ストライカ5の第1被挟持部5aがロック部材30とロック補助部材40により挟持される。このようにストライカ5が挟持されると、ロック部材30及びロック補助部材40が固定されるようになるため(移動しないようになる)、ストライカ5がロック機構10にがたつきなく係合される。
なお、ストライカ5の第1被挟持部5aがロック部材30の第2溝38に挿通する場合も、第1溝37に挿通する場合の態様と同様である。また、第2被挟持部5bの挟持の態様も、第1被挟持部5aの挟持の態様と同様である。
本実施形態のように、ストライカ5が2つの被挟持部5a,5bを有する場合、次のように、ロック機構10は、ストライカ5の2箇所で係合可能である。ロック機構10は、上述のように、2箇所の位置(第1溝37及び第2溝38)で、がたつきなくストライカ5を挟持できる。このため、ロック機構10は、ストライカ5の進入に制限がない場合には、最大4段階でストライカ5に係合可能である。本実施形態では、ストライカ5の進入に制限を設けて、ロック部材30の長さを規定長にしているため、ロック部材30の構造上、ストライカ5に3段階で係合可能になっている。
図10に示されるように、第2段ロックは、ストライカ5の第1被挟持部5aが第2溝38に挿通する状態である。第2段ロックにおいては、ストライカ5の第1被挟持部5aは、第2溝38の外向面38bと突起部43の内向面43aとで挟持される(図6参照)。
図11に示されるように、第3段ロックは、ストライカ5の第2被挟持部5bが第1溝37に挿通する状態である。第3段ロックにおいては、ストライカ5の第2被挟持部5bは、第1溝37の内向面37aと突起部43の外向面43bとで挟持される(図6参照)。また、ストライカ5の第1被挟持部5aは、第3溝39に挿通する。第3段ロックにおいて、第1被挟持部5aは、第3溝39に接触しない、または、第1被挟持部5aは、第3溝39から力を受けない状態で第3溝39に接触する。
第1レバー50は、ロック部材30及びロック補助部材40を解除方向DBに回転させる。これにより、ロック部材30及びロック補助部材40とストライカ5との係合を解除させる。第1レバー50は、回転可能に、ピン54でベースプレート20に取り付けられている。
第1レバー50は、回転中心を含む基部51と、基部51から延びる第1アーム52と、基部51から第1アーム52とは異なる方向に延びる第2アーム53とを有する。基部51には、第2付勢部材72が接続される留部51aが設けられている。第2アーム53の端部には、操作ポール4が接続される。
第2レバー60は、ロック部材30及びロック補助部材40を解除方向DBに回転させる。これにより、ロック部材30及びロック補助部材40とストライカ5との係合を解除させる。第2レバー60は、回転可能に、ピン67でベースプレート20に取り付けられている。第2レバー60は、ロック解除用ケーブル191の操作により回転する。ロック解除用ケーブル191(後述参照)は、第2レバー60の留部60aに接続される。
第2レバー60の留部60aには、ロック解除用ケーブル191が接続される。ロック解除用ケーブル191は、シート1または車両に取り付けられる操作装置150の動力を、第2レバー60に伝達する。第2レバー60は、ロック解除用ケーブル191の動作により、付勢方向と反対方向に回転する。
ストライカ5がロック機構10の挿通溝13に進入すると、ストライカ5の第1被挟持部5aがロック部材30の第1爪33の外面33aに当接する。そうすると、第1爪33の外面33aは、挿通溝13に対して傾斜するため、ストライカ5の進入により、ストライカ5にロック部材30が押し上げられて回転する。ロック部材30が回転すると、これに伴いロック補助部材40も回転する。これにより、ストライカ5が更に奥に進入する。ロック部材30の回転角度が第1角度範囲であるとき、第2爪34が挿通溝13に配置されているため、ストライカ5は、第2爪34に当たり、その進入が阻止される。このとき、ストライカ5がロック部材30を押し上げる力が弱くなっているため、ロック部材30及びロック補助部材40は、付勢方向に回転してロック位置に戻る。そうすると、ストライカ5の第1被挟持部5aがロック部材30とロック補助部材40とにより挟持される。これにより、ロック状態は、第1段ロックになる。
第1段ロックから第2段ロックへの移行、または第2段ロックから第3段ロックへの移行は、第1レバー50または第2レバー60を操作することでロック解除することにより、行うことが可能である。
図17に示されるように、移動規制機構80は、移動規制部材90を備える。移動規制部材90は、挿通溝13に進入するストライカ5の移動を止める。移動規制部材90は、操作装置150により、ロック部材30の複数の溝37〜39のいずれかに沿うように配置される。
図17及び図18に示されるように、移動規制機構80は、移動規制部材90と、取付部材103を介してベースプレート20に取り付けられる位置決め部材100と、移動規制部材90の回転を制限する回転制限部材110と、移動規制部材90を目的の位置に移動させる送り機構120とを備える。
送り機構120は、操作装置150の動作に基づいて、移動規制部材90の位置を1つだけ隣の位置に移動させる。すなわち、送り機構120は、段階的に、移動規制部材90を移動させる。具体的には、送り機構120は、移動規制部材90を第1位置から第2位置に移動させ、第2位置から第1位置または第3位置に移動させ、または、第3位置から第2位置に移動させる。
図19に示されるように、連動部95は、支軸81の径方向に延びる複数の係合歯95a〜95dを有する。連動部95の係合歯95a〜95dは、伝達機構121の押圧部材124で押される。本実施形態では、連動部95には、4つの係合歯(以下、「第1係合歯95a」〜「第4係合歯95d」)が設けられている。移動規制部材90が第1位置に配置されるとき、押圧部材124の押圧歯128は、第1係合歯95aと第2係合歯95bとの間に配置される。移動規制部材90が第2位置に配置されるとき、押圧部材124の押圧歯128は、第2係合歯95bと第3係合歯95cとの間に配置される。移動規制部材90が第3位置に配置されるとき、押圧部材124の押圧歯128は、第3係合歯95cと第4係合歯95dとの間に配置される。
第1係合面135は、第1アーム142の先端部142aが押圧部材124の第1押圧面126から離間するように伝達部材140が配置されるとき、係合突起144が当接する面である(図23参照)。
第2係合面136は、第2アーム143の先端部143aが押圧部材124の第2押圧面127から離間するように伝達部材140が配置されるとき、係合突起144が当接する面である(図21参照)。
第1送り機構用ケーブル192は、第1アーム142の先端部142aと基部141との間の部分に接続される。
第2送り機構用ケーブル193は、第2アーム143の先端部143aと基部141との間の部分に接続される。
第1送り機構用ケーブル192及び第2送り機構用ケーブル193は、操作装置150の操作レバー180の動作に連動する。
移動規制機構80の動作は、ストライカ5が進入するときの動作と、操作装置150により移動規制部材90を移動させるときの動作とに分けられる。
図21は、ストライカ5が挿通溝13に進入する前の、移動規制機構80の初期状態を示す。
回転制限部材110のフック115は、移動規制部材90の係合部材93に係合する。
係合部材93は、被係合部位101aの位置に配置されて、移動規制部材90の本体部91に対して径方向の移動が規制されて、係合部材93が障壁部位101bを超えないため、振動等では、移動規制部材90は移動しない。
ストライカ5が挿通溝13に進入すると、ストライカ5の第1被挟持部5aがロック部材30の第1爪33の外面33aに当接する。これにより、ロック部材30が押し上げられて付勢力に抗して回転し、ストライカ5が挿通溝13の奥に入る通路が開かれる。ストライカ5が挿通溝13の奥に進入すると、ストライカ5は、回転制限部材110の第1アーム112に当接する。そうすると、第1アーム112が押されるため、その後、ストライカ5は、移動規制部材90に当接する。これにより、ストライカ5の進入が止められる。このとき、ストライカ5は、移動規制部材90との当接により、ロック部材30の第1溝37に挿通し得る位置に配置される。このため、ロック部材30は、ロック位置に円滑に復帰する。
また、ストライカ5と回転制限部材110との当接により、回転制限部材110の第1アーム112が押されて回転制限部材110が回転するとき、フック115が移動規制部材90の係合部材93から離間する。このため、係合部材93は、径方向に移動可能になっている。
以下の移動機構の動作は、ストライカ5が第1溝37に入った状態において、操作装置150の操作が行われるときの動作である。
図23は、移動規制機構80の動作の第1段階を示す。
操作装置150により、第1送り機構用ケーブル192が引かれると、送り機構120の伝達部材140が第1方向DXに回転する。そうすると、伝達部材140の係合突起144が支持部材130の係合孔134の第1係合面135に接触し、第1アーム142の先端部142aが、押圧部材124の第1押圧面126から離間し、これに代わって、第2アーム143の先端部143aが、押圧部材124の第2押圧面127に接触する。そうすると、上述のように、押圧部材124は、第2押圧面127側への揺動が規制される。
第1段階から更に第1送り機構用ケーブル192が引かれると、伝達部材140と支持部材130とが一体に回転する。そうすると、押圧部材124の押圧歯128が連動部95の第1係合歯95aに接触する。伝達部材140の第2アーム143の先端部143aが押圧部材124の第2押圧面127を押すため、押圧部材124の揺動が規制されて、第2アーム143の回転力が連動部95に伝達される。これにより、移動規制部材90が、伝達部材140と同じ方向に回転する。
このようにして、移動規制部材90が回転するとき、移動規制部材90に設けられている係合部材93が径方向外方向に移動し、かつガイド102の障壁部位101bに沿って移動する。
移動規制部材90が更に回転して、係合部材93が障壁部位101bを超えると、係合部材93が次の被係合部位101a(当初に配置されていた被係合部位101aの隣に配置される被係合部位101a)に到達する。移動規制部材90は、第2位置に配置される。このとき、操作装置150の第1操作方向DGの操作における往路操作が完了している。
操作装置150における第1操作方向DGの操作の往路操作が完了すると(図27参照)、第1操作方向DGの反対方向(第2方向DF)の復路操作が行われる。このとき、第1送り機構用ケーブル192の引きが弱められるため、伝達部材140及び支持部材130は、基準位置及び支持部材基準位置に復帰するように第1方向DEとは反対方向に回転する。移動規制部材90は、係合部材93とガイド102の被係合部位101aとの係合により位置決めされているため、回転しない。支持部材130及び伝達部材140が、移動規制部材90に対して第2方向DFに回転すると、押圧部材124が、連動部95の第2係合歯95bに当接する。押圧部材124は、第1押圧面126側には回転可能であるため、支持部材130及び伝達部材140の第2方向DFの回転とともに押圧部材124が回転し、押圧歯128は第2係合歯95bに乗り上がる。
移動規制部材90が更に回転し、押圧歯128が第2係合歯95bを超えると、押圧歯128が連動部95の第2係合歯95bと第3係合歯95cとの間に配置される。
操作装置150における復路操作が完了すると、第1送り機構用ケーブル192の力が伝達部材140に加えられないため、伝達部材140は、基準位置に配置される。移動規制機構80の第6段階における、伝達機構121の状態は、移動規制機構80の第1段階における伝達機構121の状態と同じである。
操作装置150の第2操作方向DHの操作に基づく作用は、操作装置150の第1操作方向DGの操作に基づく作用に準じ、伝達部材140及び支持部材130の動作は、第1操作方向DGの操作の場合の反対方向になる。このため、操作装置150の第2操作方向DHの操作によれば、移動規制部材90を所定の方向と反対の方向(以下、第2シフト方向)に1段だけ位置を移動させることができる。具体的には、第2操作方向DHの操作により、移動規制部材90を第3位置から第2位置、または第2位置から第1位置に移動させることができる。
操作装置150は、ケーブルを介して、移動規制機構80と、ロック補助部材40とを動作させる。なお、本実施形態では、上述の操作ポール4は、ロック補助部材40だけを動作させる。
中間レバー170は、付勢部材174によりベース160に対して第2操作方向DHに付勢される。付勢部材174は、中間レバー170の留部173と、ベース160の留部164とを接続する。中間レバー170は、ベース160に対する位置であってレバー係合部172がベース係合部163に係合するところで、第2操作方向DHの回転が止められる(以下、この位置を「中間レバー初期位置」という。)。すなわち、中間レバー170は、中間レバー初期位置から第1操作方向DGに回転可能である。
操作レバー180が第1操作方向DGに回転すると、ロック解除用ケーブル191が引かれる。操作レバー180が初期位置から第1操作方向DGに所定角度だけ回転すると、第1送り機構用ケーブル192の一端が第2接続部186の端部に係合する。更に、操作レバー180が第1操作方向DGに回転すると、第1操作アーム182が第1送り機構用ケーブル192を引く。すなわち、操作レバー180の第1操作方向DGの回転においては、ロック解除用ケーブル191よりも遅れて第1送り機構用ケーブル192が引かれる。第1送り機構用ケーブル192が引かれると伝達機構121が第1方向DEに回転するため、移動規制部材90は第1シフト方向に移動する。
図32に示されるように、取っ手を介して支軸165に力が加えられていないとき、操作レバー180は初期位置に配置される。具体的には、初期位置では、中間レバー170のレバー係合部172がベース係合部163に係合して、中間レバー170は、ベース160に対して中間レバー初期位置に配置される。操作レバー180の操作係合部184は、レバー係合部172に係合して、操作レバー180は、中間レバー170に対して操作レバー係合位置に配置される。
操作レバー180が初期位置に配置されるとき、操作レバー180は、2つのロック解除用ケーブル191及び2つの送り機構用ケーブル192,193のいずれも引かない。
(1)車両用ロック装置6は、挿通溝13を有するベース部材11と、ロック部材30と、挿通溝13に進入するストライカ5の移動を止める移動規制部材90と、移動規制部材90を移動させる操作装置150とを備える。ロック部材30は、挿通溝13に交差しかつストライカ5が挿通する複数の溝37〜39を有する。移動規制部材90は、複数の溝のいずれかにストライカ5を挿通するために、操作装置150により、複数の位置のいずれかの位置を段階的に移動する。
この構成によれば、位置決め部材100により、複数の位置のいずれかに移動規制部材90が位置決めされるため、モータ等の動力で移動規制部材90を位置決めするものに比べて、構造が簡素である。
・移動規制部材90と位置決め部材100とにおける位置決め構造は、実施形態の例に限定されない。例えば、移動規制部材90において径方向外方に付勢される係合部材を設けることができる。この場合、位置決め部材100のガイド102は、係合部材に対して、支軸81よりも遠い側に配置される。
Claims (5)
- ストライカが挿通する挿通溝を有するベース部材と、前記ベース部材に回転可能に設けられかつ係合方向に付勢されて前記ストライカと係合するロック部材と、前記挿通溝に進入するストライカの移動を止める移動規制部材と、前記移動規制部材を移動させる操作装置とを備え、
前記ロック部材は、前記挿通溝に交差しかつ前記ストライカが挿通する複数の溝を有し、
前記移動規制部材は、前記複数の溝のいずれかに前記ストライカを挿通させるために、操作装置により、複数の位置を段階的に移動する
車両用ロック装置。 - 前記移動規制部材が複数の前記位置のいずれかに移動した状態で、前記移動規制部材を位置決めする位置決め部材を更に備える
請求項1に記載の車両用ロック装置。 - 前記移動規制部材は、本体部と、前記本体部に設けられて前記ストライカが当接する当接面と、前記本体部に設けられて前記位置決め部材に係合する係合部材とを有し、
前記位置決め部材は、前記移動規制部材の係合部材と係合する複数の被係合部位を有し、
前記被係合部位は、前記移動規制部材の前記係合部材に係合して前記移動規制部材の前記当接面を複数の前記位置のいずれかに位置させる
請求項2に記載の車両用ロック装置。 - 前記移動規制部材は、前記当接面を複数の前記位置のいずれかに位置させるように、前記ベース部材に対して回転可能であり、
前記移動規制部材の前記係合部材は、前記本体部において径方向に移動可能でありかつ径方向に付勢され、
前記位置決め部材は、前記移動規制部材の回転において前記係合部材を前記被係合部位に案内するガイドを有する
請求項3に記載の車両用ロック装置。 - 前記移動規制部材の回転を制限する回転制限部材を更に備え、前記回転制限部材は、前記移動規制部材の前記本体部において前記係合部材の径方向への移動を制限するように前記係合部材に係合する
請求項3または請求項4に記載の車両用ロック装置。
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CN109866659A (zh) * | 2019-02-26 | 2019-06-11 | 延锋安道拓座椅机械部件有限公司 | 一种可实现双档调节的汽车座椅靠背锁 |
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