JP2018079719A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018079719A
JP2018079719A JP2016221336A JP2016221336A JP2018079719A JP 2018079719 A JP2018079719 A JP 2018079719A JP 2016221336 A JP2016221336 A JP 2016221336A JP 2016221336 A JP2016221336 A JP 2016221336A JP 2018079719 A JP2018079719 A JP 2018079719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
conditioning case
aspirator
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016221336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6882622B2 (ja
Inventor
利幸 生沼
Toshiyuki Oinuma
利幸 生沼
井戸 稔
Minoru Ido
稔 井戸
直樹 岩田
Naoki Iwata
直樹 岩田
亮太 鎌田
Ryota Kamata
亮太 鎌田
智次 高橋
Tomoji Takahashi
智次 高橋
諒次 江原
Ryoji Ehara
諒次 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Keihin Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2016221336A priority Critical patent/JP6882622B2/ja
Publication of JP2018079719A publication Critical patent/JP2018079719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6882622B2 publication Critical patent/JP6882622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両用空調装置において車室内への送風量を増加させつつ、温度センサ設置部へ十分な送風を行う。【解決手段】車両用空調装置10を構成する空調ケース14が、幅方向に分割可能な第1及び第2分割ケース26、28からなり、第1分割ケース26の端部と第2分割ケース28の端部とに挟持されるアスピレータを備える。アスピレータは、車室内の空気が吸入されるボディ58と、該ボディ58と接続され空調ケース14内の空気の一部を一次空気として取り込む空気導入管60とを有する。そして、空気導入管60の端部を通じて流入した空気が本体部62の内部へと流れ、それに伴って、車室内と連通した導入部64を通じて車室内の空気が吸い込まれ温度センサの設置部位を通過することで車室内の温度が検出される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される車両用空調装置に関し、一層詳細には、車室内温度を検出する温度センサ設置部へと車室内の空気を導くためのアスピレータを有した車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、車室内の温度を検出する温度センサを備え、この温度センサの設置部位に車室内の空気を導くためのアスピレータが設けられている。このアスピレータは、ケース本体の幅方向に沿った側壁に設置され、車室内の空気を二次空気として温度センサの設置部位へと吸引するノズルと、該ノズルの外周を取り囲むように空気流路を形成する本体と、空調ケースの内部を流通する空気の一部を一次空気として前記本体の内部へと取り込む一次空気導入部とからなる。
そして、車両用空調装置におけるケース本体内を流れる空気の一部をアスピレータの一次空気導入部へ導入することで、ベンチュリー効果によりノズルを通じて車室内の空気を二次空気として温度センサの設置部位へと吸引することで車室内の空気温度を検出している。
特開2014−141185号公報
近年、上述したような車両用空調装置では、車室内への送風量をより増加させることを目的として通気抵抗の低減が図られており、このような通気抵抗の低減に伴ってケース本体内の圧力が低下し、アスピレータによって車室内の空気を十分な流量で吸引できないという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、車室内への送風量を増加させつつ温度センサ設置部へ十分な送風を行うことが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、空気の流通する流路及び送風口を有した空調ケースと、空調ケースに設けられ車室内の空気を取り込んで温度センサ設置部へと供給するアスピレータとを有した車両用空調装置において、
アスピレータは、流路を流れる空気が導入される空気導入部を備え、空気導入部が、空調ケースの内部において流路に沿って延在するように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、車両用空調装置を構成する空調ケースには、車室内の空気を取り込んで温度センサ設置部へと供給するアスピレータが設けられ、このアスピレータには、空調ケースの内部において流路に沿って延在し、流路を流れる空気の導入される空気導入部を備えている。
従って、空調ケースの流路を流れる空気を空気導入部を通じてアスピレータへと確実に導くことができるため、例えば、空調ケース内の通気抵抗を低減させ送風口から送風される送風量を増加させた場合でも、アスピレータへと所望の流量で空気を取り込んで流通させることが可能となり、温度センサ設置部へ十分な流量で車室内の空気を送風することで車室内の温度を検出できる。
また、空気導入部の入口を、送風口よりも上流側となるように配置するとよい。
さらに、空気導入部を、空調ケースにおいて流路の流通方向と略直交する幅方向中央に配置するとよい。
さらにまた、空気導入部を空調ケースと別体に構成し、幅方向に分割可能な一方の空調ケースと他方の空調ケースとの間に挟み込んで保持するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、車両用空調装置を構成する空調ケースに、車室内の空気を取り込んで温度センサ設置部へと供給するアスピレータを設け、このアスピレータには、空調ケースの内部において流路に沿って延在し、流路を流れる空気の導入される空気導入部を備えることで、空気導入部を通じて空調ケースの流路を流れる空気をアスピレータへと確実に導くことができるため、例えば、空調ケース内の通気抵抗を低減させ送風口から送風される送風量を増加させた場合でも、アスピレータへと所望の流量で空気を取り込むことができ、それに伴って、車室内の空気を温度センサ設置部へ十分な流量で送風することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の一部省略正面図である。 図1に示す車両用空調装置の断面図である。 図1の車両用空調装置におけるアスピレータの拡大断面図である。 図4Aは、図1のIVA−IVA線に沿った断面図であり、図4Bは、図1のIVB−IVB線に沿った断面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。
この車両用空調装置10は、図1及び図2に示されるように、空気の各通路(流路)12を構成する空調ケース14と、該空調ケース14の内部に配設される送風機16と、前記空気を冷却するエバポレータ18と、該空気を加熱するヒータコア20と、前記各通路12内を流通する空気の流れを切り換えるダンパ機構22と、前記空調ケース14に設けられ車室内の空気を吸引するためのアスピレータ24とを含む。なお、空調ケース14の側部には、外気・内気を取り込むための内外気切替ユニット(図示せず)が連結されている。
空調ケース14は、例えば、略対称形状の第1及び第2分割ケース26、28から構成され、前記第1及び第2分割ケース26、28は車両の幅方向(矢印A1、A2方向)に分割可能に設けられている。この空調ケース14の上方には、乗員の顔近傍に送風を行うベント送風口(送風口)30と、車両のフロントウィンドウ近傍に送風を行うデフロスタ送風口(送風口)32とが隣接して開口し、前記デフロスタ送風口32が車両前方側(図2中、矢印B1方向)、前記ベント送風口30が車両後方側(図2中、矢印B2方向)となるように配置される。
また、空調ケース14における車両後方側(矢印B2方向)の壁部には、車室内における乗員の足元近傍へ送風するヒート送風口(送風口)34が開口し、該ヒート送風口34は、例えば、空調ケース14の高さ方向中央近傍に設けられ、図1に示されるように、第1分割ケース26側(矢印A1方向)に形成される第1開口36と、前記第2分割ケース28側(矢印A2方向)に形成される第2開口38とに分割された一対の開口からなる。
さらに、空調ケース14の車両後方側となる壁部には、ヒート送風口34に対して上方となる位置にアスピレータ24の装着される装着孔40が形成される。
この装着孔40は、例えば、断面円形状で空調ケース14の内部と外部とを連通するように高さ方向に貫通し、第1分割ケース26と第2分割ケース28とに跨るように形成される。すなわち、装着孔40は、図4Aに示されるように、第1及び第2分割ケース26、28に対してそれぞれ断面半円状となるように形成される。
一方、空調ケース14の内部には、図2に示されるように、車両用空調装置10を車両に搭載した際に車両前方側(矢印B1方向)となる位置に送風機16が収納され、該送風機16の下方にエバポレータ18が収納されると共に、前記エバポレータ18に対して車両後方側(矢印B2方向)となる位置にヒータコア20が収納される。
送風機16は、例えば、複数のフィンを有した回転ファン42と、該回転ファン42を回転駆動する駆動モータ44とを有した遠心式ファンであり、前記回転ファン42及び駆動モータ44の軸線が空調ケース14における車両の幅方向(図1中、矢印A1、A2方向)に延在するように略水平に配置される。
そして、図示しないコントローラからの制御信号に基づき駆動モータ44が回転駆動することで、回転ファン42が回転して内外気切替ユニット(図示せず)から取り込まれた空気が空調ケース14側へと導入され通路12へと送出される。
エバポレータ18は、例えば、空調ケース14において送風機16の下方に設けられ、図示しない複数のチューブを通じて冷媒が循環されており、空気が通過することで前記冷媒と熱交換がなされ、冷却された空気がエバポレータ18の下流側へと供給される。
ヒータコア20は、例えば、空調ケース14においてエバポレータ18より車両後方側(矢印B2方向)となる下流側に設けられ、図示しない複数のチューブを通じて温水が循環されており、空気が通過することで前記温水と熱交換がなされ、加熱された空気がヒータコア20の下流側へと供給される。
ダンパ機構22は、例えば、エバポレータ18とヒータコア20との間に回動自在に設けられる第1エアミックスダンパ46と、前記エバポレータ18の下流側で前記ヒータコア20の上部に回動自在に設けられる第2エアミックスダンパ48と、ベント送風口30及びデフロスタ送風口32の送風状態を切り替える第1切替ダンパ50と、ヒート送風口34への送風状態を調整する第2切替ダンパ52とを有する。
第1及び第2エアミックスダンパ46、48は、例えば、中央に回転軸を有したバタフライ式からなり、該回転軸の両端部が第1及び第2分割ケース26、28の側壁に軸支されることでそれぞれ回動自在に支持される。
第1切替ダンパ50は、ベント送風口30とデフロスタ送風口32との間に回転軸が軸支され、図示しないアクチュエータの駆動作用下に回転軸を中心としてドア部が所定角度だけ回動することで、ベント送風口30及びデフロスタ送風口32のいずれか一方を選択的に開放・閉塞する。
第2切替ダンパ52は、ヒート送風口34の上方に回転軸が軸支され、その回動作用下にドア部が開閉することで該ヒート送風口34の連通状態を切り替えている。
また、第2切替ダンパ52は、図1に示されるように、空調ケース14の幅方向(矢印A1、A2方向)に沿って延在し、そのドア部はヒート送風口34の第1開口36を閉塞する第1分割ドア54と、該ヒート送風口34の第2開口38を閉塞する第2分割ドア56とを有し、前記第1及び第2分割ドア54、56は、第2切替ダンパ52の幅方向中央からそれぞれ互いに所定間隔離間するように形成される。なお、第1及び第2分割ドア54、56は、ヒート送風口34の第1及び第2開口36、38に対応した断面矩形状に形成される。
アスピレータ24は、図1〜図3に示されるように、例えば、空調ケース14の幅方向中央に設けられ、第1分割ケース26の端部と第2分割ケース28の端部とに跨って挟持されるように配置され、ボディ58と、該ボディ58に接続され空調ケース14内の空気を導く空気導入管(空気導入部)60とを含み、前記ボディ58が空調ケース14の外側に設けられ、前記空気導入管60が前記空調ケース14の内部となるように設けられる。
ボディ58は、例えば、断面略円弧状で中空状に形成される本体部62と、該本体部62に接続され車室内の空気(内気)が導入される導入部64と、該本体部62に対して前記導入部64とは反対側に接続され本体部62内に取り込まれた空気の導出される導出部66とを含む。
この本体部62の一端部には、断面円形状に開口し空気導入管60が挿入され接続される接続部68が形成され、該接続部68の外周面には開口方向に向かって延在した一対の係合爪70が形成されると共に、前記接続部68の外周側を覆うように環状のシール部材72が設けられる。そして、本体部62は、その接続部68が空調ケース14の装着孔40に挿通された状態で固定され、シール部材72が前記本体部62と前記装着孔40との間に挟持される。
導入部64は、例えば、ボディ58の一端部と他端部との間に接合され、その一端部が本体部62に対して所定長さだけ突出し、他端部が前記本体部62の内部まで延在するように一直線状に形成されると共に、その内周径が一端部側から他端部側(矢印A2方向)に向かって徐々に縮径するように形成される。
一方、導入部64の外周面は、ボディ58の内部まで延在し他端部側に向かって所定長さで形成されると共に、その長手方向に沿った途中から他端部側に向かって徐々に外周径が縮径したテーパ状に形成される。
そして、導入部64の一端部には、例えば、車室内に設置された温度センサS(図1参照)との間を繋ぐ配管76が接続されている。なお、温度センサSは、図1に示されるように、例えば、車室内前方に設けられたインストルメントパネルに装着される収納部材(温度センサ設置部)78に収納され、該収納部材78とアスピレータ24とが配管76を通じて接続され連通している。
導出部66は、本体部62の他端部に接合され、該本体部62側が縮径し該本体部62から離間する方向(矢印A2方向)に向かって徐々に拡径する円筒テーパ状に形成され、その内部が本体部62を通じて導入部64及び空気導入管60と連通している。また、図3に示されるように、導出部66は導入部64と同軸状となるように設けられると共に、その一端部が前記導入部64の他端部に臨むように設けられる。
空気導入管60は、例えば、筒状に形成され、長手方向に沿って所定長さ且つ一直線状に形成される。この空気導入管60の一端部は、断面円形状に形成され、開口した接続部68の一端部へと挿入されると共に、空気導入管60の内部に挿入された接続部68の係合爪70が、外周面に形成された一対の係合孔80にそれぞれ係合されることで一体的に接続される。なお、空気導入管60の他端部側は断面矩形状に形成され開口している。
また、空気導入管60の外側には、その長手方向に沿った略中央近傍に支持部82が形成され、この支持部82は、前記空気導入管60の壁部から所定距離だけ突出し該壁部と略平行な一対のピン84a、84bを有している。そして、アスピレータ24を空調ケース14に対して装着する際、図4Bに示されるように、一方のピン84aが第1分割ケース26の端部に形成された第1孔部86に挿入され、他方のピン84bが第2分割ケース28の端部に形成された第2孔部88へと挿入されることで固定されると共に、空調ケース14における車両後方側(図2中、矢印B2方向)の壁部に臨み、且つ、第1分割ケース26と第2分割ケース28とに跨るように配置される(図1及び図2参照)。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に空調ケース14に対してアスピレータ24を組み付ける場合について説明する。
先ず、空調ケース14を構成する第1分割ケース26と第2分割ケース28とを幅方向(矢印A1、A2方向)に分割した状態とし、例えば、前記第1分割ケース26の装着孔40に対してアスピレータ24の接続部68を挿入すると共に、支持部82における一方のピン84aを第1孔部86へと挿入する。これにより、アスピレータ24が接続部68及び支持部82を介して第1分割ケース26に対して2点で支持され、ボディ58が前記第1分割ケース26の外側、空気導入管60が前記第1分割ケース26の内側となるように配置された仮組み状態となる。
次に、この第1分割ケース26の開口した端部に対して第2分割ケース28の端部を合わせるように幅方向に接近させ、その装着孔40にアスピレータ24の接続部68を挿入すると共に、支持部82における他方のピン84bを前記第2分割ケース28の第2孔部88へと挿入しながら、前記第1分割ケース26の端部と前記第2分割ケース28の端部とを当接させ互いに接続する。
これにより、アスピレータ24は、そのボディ58の接続部68が装着孔40を介して第1分割ケース26と第2分割ケース28との間に挟持されると共に、支持部82のピン84a、84bがそれぞれ第1及び第2分割ケース26、28へと挿入された状態で固定され、前記第1分割ケース26と前記第2分割ケース28とに跨るように幅方向中心に配置される。
また、アスピレータ24の空気導入管60は、ヒート送風口34の第1開口36と第2開口38との間で、且つ、第2切替ダンパ52の第1分割ドア54と第2分割ドア56との間に、空気導入管60の入口がヒート送風口34の上流側となるように配置される。
さらに、アスピレータ24は、図1に示されるように、ボディ58の導入部64が第1分割ケース26側(矢印A1方向)、導出部66が第2分割ケース28側(矢印A2方向)となるように設けられる。そして、導入部64には温度センサSの収納された収納部材78に接続された配管76が接続される。
さらにまた、アスピレータ24は、ボディ58の接続部68に装着されたシール部材72が装着孔40へと当接することで、前記アスピレータ24と前記装着孔40との間を通じた空調ケース14内の空気の外部への漏出が防止される。
次に、上述したようにアスピレータ24の組み付けられた車両用空調装置10の動作について説明する。
先ず、車室内の室温を低下させる冷房運転を行う場合について説明する。図示しない乗員が車室内において操作レバーを操作して冷房運転を選択することで、該操作レバーの操作に応じて図示しないアクチュエータが駆動し、図2に示されるように、第1エアミックスダンパ46が回動して全閉状態となると共に、第2エアミックスダンパ48が全開状態となる。
また、同時に、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、送風機16の回転ファン42が回転することにより、空調ケース14内へと吸い込まれた空気が通路12に沿って下方へと流通した後、エバポレータ18を通過することで熱交換され所定温度に冷却される。
そして、冷却された空気は、ヒータコア20側へと流れることなく上方に向かって流通した後、第1切替ダンパ50の切替作用下に開口しているベント送風口30を通じて車室内における乗員の顔近傍へと送風される。
次に、車室内における乗員の足元近傍へ温風を送風する暖房運転を行う場合には、図示しない操作レバーの操作に伴って第1エアミックスダンパ46が全開状態となり、第2エアミックスダンパ48が回動して全閉状態となる。
そして、送風機16から送風されエバポレータ18を通過することで冷却された空気は、ヒータコア20を通過することで所定温度に加熱され、第2切替ダンパ52によって開放されたヒート送風口34の第1及び第2開口36、38から車室内へと供給される。この際、第2切替ダンパ52は、空調ケース14の幅方向中央に設けられたアスピレータ24の空気導入管60を避けるように2枚の第1及び第2分割ドア54、56から構成されているため、回動動作させた場合にアスピレータ24と接触することがない。
上述したように冷房運転や暖房運転させた際、エバポレータ18を通過した空気やヒータコア20を通過した空気の一部が、アスピレータ24の空気導入管60の開口した下端部から内部へと取り込まれ本体部62の内部を通じて導出部66へと流れることで、ベンチュリー効果によって前記本体部62の内部で負圧が生じ、該負圧によって導入部64及び配管76内の空気が吸引され、それに伴って、収納部材78の設置された車室内の空気がアスピレータ24におけるボディ58の内部へと吸い込まれる。
これにより、車室内の空気が収納部材78から配管76を通じてアスピレータ24へと吸い込まれる際、温度センサSを通過する空気の温度(車室内温度)が検出され図示しないコントローラへと出力される。また、ボディ58の内部に取り込まれた車室内の空気及び空調ケース14から取り込まれた空気は導出部66を通じて車室内へと排出される。
以上のように、本実施の形態では、車両用空調装置10を構成する空調ケース14において、幅方向(矢印A1、A2方向)に分割可能な第1及び第2分割ケース26、28の端部に跨るようにアスピレータ24を配置し、上流側に向かって開口した管状の空気導入管60をボディ58に接続することにより、例えば、空調ケース14内を流れる空気の一部を空気導入管60を通じてアスピレータ24のボディ58側へ確実に導くことが可能となる。
従って、空調ケース14内の通気抵抗を低減させるために低圧損化させ内圧が低い場合でも、該空調ケース14から車室内へ送出される送風量を増加させつつ、アスピレータ24へと所望の流量で空気を流入させることが可能となるため、温度センサSの設置部位へ十分な流量で車室内の空気(内気)を流通させ車室内の温度を検出することができる。
また、アスピレータ24における空気導入管60の開口した下端部を、ベント送風口30やデフロスタ送風口32よりも上流側で、ヒート送風口34と並ぶ位置に配置することで、例えば、ベント送風口30から送風するベントモードや、デフロスタ送風口32から送風するデフロスタモード、ヒート送風口34から送風するヒートモード等の送風モードに関わらず、空気の一部を空気導入管60からボディ58へと安定した流量で取り込んで流通させることが可能となる。なお、空気導入管60の下端部を、ヒート送風口34よりもさらに上流側となるように配置してもよい。
さらに、アスピレータ24を、分割可能な第1及び第2分割ケース26、28の端部に跨るように幅方向中央に配置することで、空調ケース14において幅方向中央の比較的送風量や温度の安定した空気を前記アスピレータ24へと取り込むことができる。そのため、幅方向に沿ったケース本体の側壁にアスピレータを設置していた従来技術に係る車両用空調装置と比較し、前記アスピレータ24へ取り込まれる空気の温度や送風量にばらつきが生じることが抑制され、安定した送風量や温度の空気を取り込んで利用することができる。
さらにまた、アスピレータ24を空調ケース14とは別体で構成し、その第1分割ケース26と第2分割ケース28との間に挟持することで、必要とされる空気の流量に応じて容易に別のアスピレータへと交換することが可能となり、しかも、その組み付けも容易である。
またさらに、アスピレータ24は、ボディ58の接続部68を装着孔40を介して第1分割ケース26と第2分割ケース28との間に挟持すると共に、空気導入管60に設けられた一対のピン84a、84bを前記第1及び第2分割ケース26、28へと挿入することで固定しているため、高さ方向に長尺なアスピレータ24を空調ケース14に対して確実且つ安定的に固定することができると共に、組付作業性も良好とすることができる。
また、空気導入管60を空調ケース14と一体的に形成するようにしてもよい。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 14…空調ケース
24…アスピレータ 26…第1分割ケース
28…第2分割ケース 34…ヒート送風口
36…第1開口 38…第2開口
40…装着孔 52…第2切替ダンパ
54…第1分割ドア 56…第2分割ドア
58…ボディ 60…空気導入管
62…本体部 64…導入部
66…導出部 82…支持部
S…温度センサ

Claims (4)

  1. 空気の流通する流路及び送風口を有した空調ケースと、該空調ケースに設けられ車室内の空気を取り込んで温度センサ設置部へと供給するアスピレータとを有した車両用空調装置において、
    前記アスピレータは、前記流路を流れる空気が導入される空気導入部を備え、前記空気導入部が、前記空調ケースの内部において前記流路に沿って延在するように設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記空気導入部の入口は、前記送風口よりも上流側となるように配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用空調装置において、
    前記空気導入部は、前記空調ケースにおいて前記流路の流通方向と略直交する幅方向中央に配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3記載の車両用空調装置において、
    前記空気導入部は前記空調ケースとは別体に構成され、前記幅方向に分割可能な一方の空調ケースと他方の空調ケースとの間に挟み込んで保持されることを特徴とする車両用空調装置。
JP2016221336A 2016-11-14 2016-11-14 車両用空調装置 Active JP6882622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221336A JP6882622B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221336A JP6882622B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018079719A true JP2018079719A (ja) 2018-05-24
JP6882622B2 JP6882622B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=62198121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016221336A Active JP6882622B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6882622B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022249857A1 (ja) 2021-05-27 2022-12-01 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 車両用空調装置
KR20230079092A (ko) 2020-10-02 2023-06-05 산토리 홀딩스 가부시키가이샤 항피로용 조성물 및 에너지 생성능의 향상, 저하 억제 또는 유지를 위한 조성물

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112505U (ja) * 1989-02-23 1990-09-10
JPH0344033U (ja) * 1989-09-08 1991-04-24
JP2001199223A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Zexel Valeo Climate Control Corp 車両用空調装置のユニットケース
JP2004058775A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Denso Corp 車両用空調装置
JP2005329837A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用空調装置
US20150165866A1 (en) * 2013-12-18 2015-06-18 Hyundai Motor Company Aspirator in-car sensor module for vehicle, installation structure of in-car sensor module and vehicle having the installation structure

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112505U (ja) * 1989-02-23 1990-09-10
JPH0344033U (ja) * 1989-09-08 1991-04-24
JP2001199223A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Zexel Valeo Climate Control Corp 車両用空調装置のユニットケース
JP2004058775A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Denso Corp 車両用空調装置
JP2005329837A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用空調装置
US20150165866A1 (en) * 2013-12-18 2015-06-18 Hyundai Motor Company Aspirator in-car sensor module for vehicle, installation structure of in-car sensor module and vehicle having the installation structure

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230079092A (ko) 2020-10-02 2023-06-05 산토리 홀딩스 가부시키가이샤 항피로용 조성물 및 에너지 생성능의 향상, 저하 억제 또는 유지를 위한 조성물
WO2022249857A1 (ja) 2021-05-27 2022-12-01 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6882622B2 (ja) 2021-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170008372A1 (en) Air-blowing device
CN109803843B (zh) 车辆用空调单元
JP6037848B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006248467A (ja) 運転キャビン構造
JP6134535B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6882622B2 (ja) 車両用空調装置
JP5954231B2 (ja) 車両用空調装置
JP2017171125A (ja) 車両用空調装置
JP6269432B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006341724A (ja) アスピレータ取付構造
JP2018079715A (ja) 車両用空調装置
JP2015067188A (ja) 送風装置
JP2018079714A (ja) 車両用空調装置
JP2007314056A (ja) 車両用空調装置
JP2014134325A (ja) 送風装置
JP2014061790A (ja) 車両用空調装置
JP6259302B2 (ja) 車両用空調装置
KR101529218B1 (ko) 차량용 공조장치
JP2015003684A (ja) 車両用空調装置
JP2008265447A (ja) 車両用空調装置
JP2018039457A (ja) 車両用空調装置
JP2018079718A (ja) 車両用空調装置
WO2022249857A1 (ja) 車両用空調装置
JP2018079717A (ja) 車両用空調装置
JP2018079716A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6882622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250