JP2018079152A - 臀部汚れ除去装置およびトイレ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】臀部に付着した排便や排尿による汚れを確実に落とすことを可能とする臀部汚れ除去装置を提供すること。
【解決手段】臀部汚れ除去装置は、臀部に付着した汚れを除去する臀部汚れ除去手段(120、140)と、臀部に付着した汚れを検出する臀部汚れ検出手段(160)とを有する。さらに、臀部汚れ検出手段(160)は、臀部に光を照射する光照射部(161)と、光が照射された臀部からの反射光または反応光を検出する光検出部(162)とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、臀部汚れ除去装置およびトイレ装置に関し、特に、臀部の汚れを検出する汚れ検出手段を備えた臀部汚れ除去装置およびトイレ装置に関するものである。
従来より、温水を臀部に噴射して、臀部の汚れを自動的に洗浄する温水洗浄装置を備えたトイレ装置が知られている。
また、特許文献1には臀部の汚れや水分を拭き取る臀部拭取装置を備えるトイレ装置が提案されている。この臀部拭取装置は、臀部の洗浄後に臀部の拭き取り動作を自動で行うものである。
このような従来の装置を備えるトイレ装置では、排泄後に臀部の汚れが十分に除去されたのか否かの判断を、使用者の感覚に委ねている。しかしながら、臀部付近の感覚が麻痺した障害者は、臀部の汚れが十分に除去されたのか否かを感知することができない。特に、上記のような温水洗浄装置および/または臀部拭取装置を備えるトイレ装置を使用した場合には、自身の手を用いた直接の拭き取りは行わないので、臀部の汚れが十分に除去されたのか否かの判断は困難である。
特開2012−172486号公報
本発明は、排泄後に、臀部の汚れが十分に除去されたのか否かの判断を補助する手段を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意研究開発の結果、洗浄装置や臀部拭取装置などの臀部に付着した汚れを除去する臀部汚れ除去手段に、臀部に付着した汚れを検出する臀部汚れ検出手段を組み合わせることによって、トイレ装置の使用者が自身の臀部の汚れが十分に除去されたのか否かを的確に判断できるようになることを見出し、本発明を完成させた。このような臀部汚れ検出手段によって、臀部付近が麻痺した障害者であっても、臀部の汚れの除去の程度を的確に判断することができる。
本発明の臀部汚れ除去装置は、臀部に付着した汚れを除去する臀部汚れ除去手段と、臀部に付着した汚れを検出する臀部汚れ検出手段とを有する。
本発明の1つの実施形態では、前記臀部汚れ検出手段は、前記臀部に光を照射する光照射部と、前記光が照射された該臀部からの反射光または反応光を検出する光検出部とを有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記光は紫外線光であってもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記臀部汚れ検出手段による検出結果を表示する結果表示部を有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記臀部汚れ検出手段は、前記臀部を撮影する撮像装置と、前記撮像装置により撮像された画像を表示する表示部とを有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記臀部汚れ検出手段は、前記撮像装置により撮像された画像を処理する画像処理部をさらに有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記臀部汚れ除去手段は、臀部の汚れを洗浄する洗浄装置および/または臀部を拭き取る臀部拭取装置を有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記臀部拭取手段は、トイレットペーパを保持可能なヘッドと、前記ヘッドを取り付ける前記ヘッド支持部と、回転シャフトとを有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記回転シャフトは、前記ヘッドおよび前記ヘッド支持部に洗浄水を供給するための洗浄水供給路を有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記回転シャフトは、外管および内管からなる二重管構造を有し、前記洗浄水供給路は、前記外管と前記内管との間隙であってもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記内管は前記回転シャフトの先端部において外管から突出していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記外管は少なくとも1つの洗浄水吹出穴を有していてもよい。
本発明のトイレ装置は、請求項1〜12のいずれか一項に記載された臀部汚れ除去装置を備えている。
本発明者はさらにトイレ装置について鋭意研究開発を行い、以下に記載される発明も完成させた。
(アームの自動洗浄)
本発明はまた、トイレットペーパを取り付けるためのヘッドを有する臀部拭取アームと、前記臀部拭取アームを移動させるアーム駆動部と、前記臀部拭取アームを洗浄水により洗浄するアーム洗浄装置とを備える臀部汚れ除去装置を提供する。
このような臀部拭取アーム洗浄装置を備えることによって、汚染されやすい臀部拭取アームを清潔に保つことができる。
1つの実施形態において、臀部拭取アームは、臀部拭取アームの先端部に洗浄水を供給するための洗浄水供給路を有する。
1つの実施形態において、臀部拭取アームは、外管と内管とを含み、外管と内管との間隙が上記洗浄水供給路になっている。
1つの実施形態において、内管は外管から突出しており、この間隙から洗浄水が噴射されることによって、臀部拭取アームの先端部の洗浄が行われる。
あるいは、外管が少なくとも1つの洗浄水吹出穴を有する。この洗浄水吹出穴から洗浄水が噴射されることによって、臀部拭取アームの先端部の洗浄が行われる。
上記臀部拭取アームの先端部の洗浄は、臀部拭取アームの拭き取り動作の完了ごとに毎回行ってもよいし、一定期間後に定期的に行ってもよいし、使用者の指示により行ってもよい。
(便座ユニットの傾斜面への取り付け)
本発明はまた、便座と、洗浄装置と、洗浄装置の下面に装着される臀部拭取装置とを含む臀部汚れ除去装置を提供する。前記洗浄装置は便座と連結され、便座後方に存在し、前記臀部拭取装置の上面に装着される。前記洗浄装置が装着される前記臀部拭取装置の上面は、前記臀部拭取装置の前方に向かって下向きとなる傾斜面であるように構成されている。この構成により、使用者が便座に座った際に便座の先端が必要以上に沈み込むのを防止し、便座に偏荷重がかかるのを防止することができる。
(アームの自動送風除水)
本発明はまた、トイレットペーパを取り付ける臀部拭取アームと、前記臀部拭取アームを駆動させるアーム駆動手段と、前記臀部拭取アームを洗浄する洗浄手段と、前記臀部拭取アームにエアを吹き付ける送風手段とを備える臀部汚れ除去装置を提供する。
1つの実施形態では、上記臀部汚れ除去装置は、臀部拭取アームが臀部汚れ除去装置の筐体内に収納されたときに、送風手段は作動するように構成されている。この構成により、洗浄水によって濡れたままの状態で臀部拭取アームが筐体内に収納されることを防止することができる。また、洗浄水によって濡れたままの状態によって臀部拭取アームにカビの発生等の汚染を誘発することを防ぐことができる。
本発明によれば、使用者が自身の臀部の汚れが十分に除去されたのか否かを的確に判断できるトイレ装置を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態1によるトイレ装置を説明するための斜視図であり、図1(a)は、待機モードのトイレ装置を示し、図1(b)は、洗浄モードのトイレ装置を示し、図1(c)は、拭き取りモードのトイレ装置を示す。 図2は、本発明の実施形態1によるトイレ装置を説明するための断面図であり、図2(a)は、図1(a)のIIa−IIa線断面の構造を示し、図2(b)は、図2(a)に示すトイレ装置から便座を取り除いた状態を示し、図2(c)は、図2(a)に示す紙受部を拡大して示し、図2(d)は、図2(a)に示す汚れ検出装置160の外観を示し、図2(e)は、図2(a)に示す送風除水装置170の外観を示す。 図3は、図1(a)に示すトイレ装置100の側面図であり、図3(a)は、図1に示すトイレ装置における温水洗浄装置120、便座130、臀部拭取装置140、および給紙装置150の取付状態を示し、図3(b)は、給紙装置150の具体的な構造を示す。 図4−1は、図1に示すトイレ装置の臀部拭取装置140の具体的な構造を説明するための図であり、図4−1(a)は、図1(a)に示すトイレ装置において、温水洗浄装置120および便座130とともに、臀部拭取装置140の筐体140aを取り除いた状態を示す斜視図、図4−1(b)は、臀部拭取アームの駆動機構を示す斜視図、図4−1(c)は、臀部拭取アームを拡大して示す平面図である。 図4−2(d)は、第1の実施形態における拭取ヘッド40aのヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとの間の開閉を実現する機構の具体例を示す拡大斜視図である。 図4−3(e)は、第2の実施形態における拭取ヘッド40a’の拡大斜視図である。 図4−4(f)は、第3の実施形態における拭取ヘッド40a’’の拡大斜視図である。 図5は、図4−1(c)に示す臀部拭取アームの洗浄のための構造を説明するための斜視図であり、図5(a)は、外側筒体と内側シャフトとの隙間から洗浄水を吹き出す構造を示し、図5(b)は、外側筒体に形成した開口から洗浄水を吹き出す構造を示す。 図6は、図1に示すトイレ装置を管理する装置管理システム10を説明するための図であり、図6(a)は、装置管理システム10の具体的構成を示し、図6(b)は、装置管理システム10をネットワーク上の端末に接続した状態を示している。 図7は、図1に示すトイレ装置の動作を説明するための図であり、トイレ装置の動作モードが変化する様子を示す。 図8は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、臀部拭取アームの待機状態を示している。 図9は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、図9(a)は、臀部拭取アームがトイレットペーパを押さえる様子を示し、図9(b)は、図9(a)の臀部拭取アームを拡大して示し、図9(c)は、臀部拭取アームがトイレットペーパを挟む様子を示し、図9(d)は、図9(c)の臀部拭取アームを拡大して示している。 図10は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、図10(a)は、臀部拭取アームがトイレットペーパを引っ張って切る様子を示し、図10(b)は、臀部拭取アームがトイレットペーパを保持しながら拭き取り位置へ向かう様子を示している。 図11は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、図11(a)は、臀部拭取アームが拭き取り領域に到着した様子を示し、図11(b)は、臀部拭取アームが拭取り開始位置で200°回転する様子を示している。 図12は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、図12(a)は、臀部拭取アームが臀部を拭き取る動作を示し、図12(b)は、拭き取り動作の後に臀部拭取アームがトイレットペーパを落下させる姿勢になった状態を示している。 図13は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、図13(a)は、臀部拭取アームがトイレットペーパを落下させる様子を示し、図13(b)は、拭き取り動作の後に臀部拭取アームが洗浄される様子を示す。 図14は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、図14(a)は、臀部拭取アームが洗浄後に待機位置へ戻る様子を示し、図14(b)は、臀部拭取アームが筐体内に収容される際に、臀部拭取アームに対する送風による除水が行われる様子を示す。 図15は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図であり、図15(a)は、臀部拭取アームが送風除水後に待機位置も戻った状態を示し、図15(b)は、臀部拭取アームの待機中にトイレットペーパが紙受け台上に重ねられる様子を示す。
本発明は、臀部の汚れを除去する臀部汚れ除去手段と、臀部の汚れを検出する臀部汚れ検出手段とを備えたトイレ装置を対象とし、臀部の汚れを除去した後に臀部に排便による汚れが残ったままの不衛生な状況を回避するために、汚れを除去した後の臀部の汚れを使用者に知らせることにより、使用者に汚れの再除去を促すようにしたものである。
従って、本発明に係るトイレ装置は、臀部汚れ除去手段と臀部汚れ検出手段とを備え、臀部汚れ除去手段による汚れを除去した後の臀部の汚れを臀部汚れ検出手段で検出し、その結果を使用者に知らせるものであればどのようなものでもよい。以下の本発明の実施形態の説明では、本発明に係るトイレ装置の一例として、例えば、臀部汚れ除去手段として、洗浄水(好ましくは、温水)を吹き出すノズルを備えた洗浄装置と、臀部拭取アームを備えた臀部拭取装置とを備え、臀部汚れ検出手段として、臀部の表面に光を照射し、照射した光の反射光または反応光に基づいて臀部の汚れ状態を使用者に知らせる汚れ検出装置を備えたものを挙げるが、本発明はこれに限定されない。たとえば、臀部汚れ除去手段は、洗浄装置だけでもよいし、臀部拭取装置だけでもよい。たとえば、臀部汚れ検出手段は、撮像装置であってもよい。臀部汚れ除去手段を備えた装置を臀部汚れ除去装置という。洗浄装置は、洗浄のための水を吹き出すことができるものであれば任意の装置であり得るが、好ましくは温水を吹き出す温水洗浄装置である。
本願明細書では、臀部の洗浄は、男性の肛門、ならびに女性の肛門および膣の洗浄(ビデ洗浄)を主に意図している。女性は小用後、前からの拭き取りが可能であるため、本発明の臀部拭取装置は、女性の尿道口の拭き取りは行わない。本発明の臀部拭取装置における臀部の拭き取り動作は、代表的には、使用者が男性であるか女性であるか、または拭き取り動作を行う状況がビデ洗浄後なのか大便排便時なのかに関係なく、常に臀部拭取アームを便器の前方の拭き取り開始位置から後方の拭き取り終了位置に向かって一方向のみに移動させる同一の動作を行う。例えば、ビデ洗浄後の拭取においては、臀部拭取アームの拭き取り開始位置から肛門周辺の拭き取り終了位置への一方向のみの移動に対応して、使用者は、拭き取り開始位置が膣周辺になるように調整し、ビデ洗浄部付近の拭き取りを行うことができる。また、大便排便時においても、同様に、臀部拭取アームは拭き取り開始位置から肛門周辺の拭き取り終了位置への一方向のみに移動し、その移動によって肛門の拭き取りを行うことができる。一方向のみに移動するのは、肛門周囲の細菌が膣に入り込むことによる感染症などの危険を減らすためである。なお、臀部拭取装置による拭き取りを行わない場合、本発明のトイレ装置では、洗浄後に送風による乾燥を行ってもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
1.本発明のトイレ装置の概要
図1は、本発明のトイレ装置の一例を示す外観斜視図である。図1(a)は、待機モードのトイレ装置を示す図である。図1(b)は、洗浄モードのトイレ装置を示す図である。図1(c)は、拭き取りモードのトイレ装置を示す図である。
本発明のトイレ装置100は、図1(a)に示すように、使用者が座って排泄を行うためのトイレ本体100aと、トイレ本体100aの操作を行うための操作部100bとを有している。
トイレ本体100aは、使用者の排泄物を受ける便器110と、温水による臀部の洗浄を行う温水洗浄装置120と、臀部をトイレットペーパ150bにより拭き取る臀部拭取装置140と、トイレットペーパ150bを臀部拭取装置140に供給する給紙装置150と、臀部の汚れを検出する汚れ検出装置160とを有している。
温水洗浄装置120は、筐体120aと臀部洗浄ノズル20とを有する。温水洗浄装置120の筐体120aには、後述される便座130が取り付けられており、温水洗浄装置120と便座130とで便座ユニットを構成している。また筐体120aには、通信部121aが設けられており、操作部100bに設けられた通信部101bとの間で赤外線通信などの通信を行うようになっている。
図1(b)に示すように、臀部洗浄ノズル20は、温水により臀部の洗浄を行うものであり、待機モードおよび臀部拭取モードでは、温水洗浄装置120の筐体120aの内部に収納されており、臀部洗浄モードでは、温水洗浄装置120の筐体120aの内部から洗浄位置まで出てくるようになっている。
1つの実施形態において、臀部洗浄ノズル20は、少なくとも1つ設けられる。例えば、1つ設けてもよいし、複数設けてもよい。好ましい実施形態において、図1(b)に示すように、本発明の臀部洗浄ノズル20は1つ設ける。本発明はこれに限定されない。臀部洗浄ノズル120は、肛門の洗浄を行う場合とビデ洗浄を行う場合とで、洗浄を行う位置を便器110の前後方向に変更可能に構成されている。従って、この温水洗浄装置120では、1つの臀部洗浄ノズル20で、肛門の洗浄もビデ洗浄も可能となっている。
臀部拭取装置140は、図1(c)に示すように、トイレットペーパ150bを掴みとって臀部を拭き取るための臀部拭取アーム40を有し、待機モードおよび臀部洗浄モードでは臀部拭取装置140の筐体140aの内部に収容されており、臀部拭取モードでは、臀部拭取装置140の筐体140aの内部から拭き取り位置まで出てくるようになっている。
図1(a)に示すように、給紙装置150は、トイレットペーパ150bのロール体(ペーパロール体)150aからトイレットペーパを、臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の内部でトイレットペーパを掴む領域に供給するものであり、給紙装置150の筐体150cの上部は、ペーパロール体150aを載置する載置部となっている。ここで、給紙装置150は、温水洗浄装置120の後方側に設けられており、給紙装置150の筐体150cは、臀部拭取装置140の筐体上に温水洗浄装置120の筐体に隣接するように配置されている。
給紙装置150と臀部拭取アーム40とが協働して、給紙装置から給紙されたトイレットペーパの臀部拭取アーム40への取り付け、およびその後の臀部拭取を円滑に行うことができる限り、給紙装置150の設置場所はどこでもよい。
本発明の好ましい実施形態において、臀部拭取アーム40は便器横を前後に移動し(図4−1(a))、給紙装置150は便座130の後方(図1)に設置される。このように配置することによって、臀部拭取アーム40が前後方向に移動するのみで、給紙装置150からのトイレットペーパの取り付けを行うことができ、本発明のトイレ装置全体の構成をコンパクトに簡略化することができるからである。
上記の給紙装置150が便座130の後方に設置される実施形態において、給紙装置150の設置場所は、便座130の後方であれば特に限定されるものではなく、給紙装置150は、トイレ装置のタイプによって適切な場所に設けることができる。例えば、給紙装置150は、タンク式のトイレ装置では、便座130の後方に配置されたタンクの上に設置してもよい。また、タンクを持たないフラッシュバルブ式のトイレ装置では、給紙装置150は、便座130の後方に位置する壁面に取り付けてもよい。
トイレ本体100aは、臀部拭取装置140による拭き取り後に臀部の汚れを検出する汚れ検出装置160を有する。
従って、このトイレ装置100では、使用者が排泄後に操作部100bの洗浄ボタンBu1を押すと温水洗浄装置120による臀部の洗浄が行われ、操作部100bの拭取ボタンBu2を押すと、臀部拭取装置140による臀部の拭き取りが行われる。その後、汚れ検出装置160により臀部の汚れが検出されると、使用者に通知される。使用者はその通知により臀部の汚れが残っていることを認識することができる。これにより、臀部付近が麻痺した障害者であっても、臀部の汚れの除去の程度を的確に判断することができる。汚れ検出装置で汚れが検出された場合は、再度、洗浄ボタンBu1を押すことにより、再度洗浄を行うことで汚れを除去することができる。別の実施形態において、本発明のトイレ装置は汚れ検出のためのさらなるボタンを備えてもよく、この場合には、使用者の汚れ検出のためのボタン操作をトリガーとして、汚れ検出装置160による臀部の汚れの検出が行われる。
図2は、本発明のトイレ装置の一例を示す縦断面図である。図2(a)は、図1(a)のII−II線断面の構造図である。図2(b)は、図2(a)に示すトイレ装置から便座を取り除いた状態を示す図である。図2(c)は、図2(a)に示す紙受部の拡大図である。図2(d)は、図1(a)に示す汚れ検出装置160の外観図である。図2(e)は、図2(a)に示す送風除水装置170の外観図である。図3は、図1(a)に示すトイレ装置100の平面図である。図3(a)は、図1に示すトイレ装置における温水洗浄装置120、便座130、臀部拭取装置140、および給紙装置150の取付状態を示す図である。図3(b)は、給紙装置150の具体的な構造図である。
図2(a)および図3に示すように、便器110の上面には、臀部拭取装置140が便器110の後部から一方の側面近傍に跨るように取り付けられている。
なお、ここでは、臀部拭取装置140は、トイレ装置100に最初から備わったものではなく、例えば、便器110、便座ユニット(温水洗浄装置120および便座130)を有する既存のトイレ装置に外付けしたものであるが、臀部拭取装置140が一体化されたトイレ装置100も本発明の範囲に含まれることが当然に理解される。
本発明のトイレ装置100では、図3に示すように、臀部拭取装置140の筐体140aの上面の少なくとも一部が、便器または便座の前方方向(使用者が排便時に向く方向)に向かって傾斜角度Aで傾斜する傾斜面を有し、この傾斜面上に温水洗浄装置120を配置することが望ましい。
傾斜角度Aは、便座130の先端の浮き上がりを防止し、便座130に座った際に便座130の先端が必要以上に沈み込むのを防止できる範囲で、任意の角度であり得る。1つの実施形態において、例えば、傾斜角度Aは、便器110の上面に対して1°〜15°、好ましくは2°〜10°、より好ましくは3°〜5°である。
筐体140aの上面に傾斜面を設けない場合、臀部拭取装置140の増設により便座130の先端が浮き上がった状態となる。その状態で便座130に使用者が座ると便座130の先端が必要以上に沈み込むことになり、温水洗浄装置120の筐体120aと接触する点で便座130に偏荷重が発生し、便座130の破損の原因となる。
他方、筐体140aの上面に傾斜面を設けることにより、便座130の先端の浮き上がりが抑制され、便座130の先端の必要以上の沈み込みが防止できる。それにより、便座130に偏荷重が発生するのが防止され便座130の破損を防ぐことができる。
なお、トイレ装置100は、臀部拭取装置140を後から増設したものに限らず、最初から臀部拭取装置140が備わったものでもよい。
便器110の上面に設けた臀部拭取装置140の筐体140aの上部に洗浄装置120が設けられるため、便器110の上面と洗浄装置120の下面との間に隙間が形成されることとなる。この隙間は臀部拭取装置140の臀部拭取アーム40が便座130の前後方向に移動するためのスペースとなっている。
この温水洗浄装置120の筐体120a内には、図2(a)に示すように、臀部洗浄ノズル20が洗浄位置に出没可能なように備えられている。
〔給紙装置150〕
図2(a)および図2(b)に示すように、臀部拭取装置140の筐体140a上には、給紙装置150が配置されている。図3に示すように、給紙装置150の筐体150c内の上部には、ペーパロール体150aからトイレットペーパ150bを送り出す駆動ローラ153aおよび従動ローラ153bが設けられている。給紙装置150の筐体150aの下部には、ペーパロール体150aから送り出されたトイレットペーパ150bを切断するための紙切断部151を設けてもよい。紙切断部151が備えるトイレットペーパ150bを切断する手段は任意の手段でありえる。例えば、紙切断部151は板状物を備え、臀部拭取アーム40を移動させることでトイレットペーパ150bに生じる引っ張り張力を板状物の縁で受けることにより、板状物の縁でトイレットペーパ150bを切断してもよいし、紙切断部151は刃物を備え、刃物によってトイレットペーパ150bを切断してもよい。また、紙切断部151を設けず、トイレットペーパ150bを掴んだ臀部拭取アーム40を移動させることでトイレットペーパ150bに生じる引っ張り張力のみでトイレットペーパ150bを切断してもよい。
図2(a)および図2(b)に示すように、臀部拭取装置140の筐体140aのうちの紙切断部151の直下に位置する領域には、ペーパロール体150aから送り出されたトイレットペーパ150bを受ける紙受部50が設けられている。
図2(c)に示すように、紙受部50は、平面からなる紙受本体51と紙受起立部52とを有する。1つの実施形態において、紙受部50は、臀部拭取装置140の筐体140aに、紙受本体51にトイレットペーパ150bが載置できる範囲で任意の角度に傾けて取り付け可能である。たとえば、紙受部50は筐体140aに、紙受本体51の上面を便器前方側が便器後方側よりも低くなるように傾斜させて取り付けてもよいし、あるいは紙受本体51の上面を便器前方側が便器後方側よりも高くなるように傾斜させて取り付けてもよい。好ましい実施形態において、紙受本体51の上面を便器前方側が便器後方側よりも低くなるように傾斜させた状態で給紙部50は筐体140aに取り付けられているが、本発明はこれに限定されない。また、紙受本体51の前端側には紙受起立部52が形成されており、紙受部50は、紙受本体51上に供給されたトイレットペーパ150bが給紙装置150の筐体150aの内面と紙受起立部52の内面との間で複数層に折りたたまれるように構成されている。図2(c)では、紙受起立部52を紙受本体51の前端側にのみ設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。紙受起立部52を紙受本体51の前端側および後端側に設けてもよい。さらに、紙受部50は、紙受本体51の上面の全体が傾斜しているものである必要はなく、トイレットペーパ150bが載置される紙受本体51の上面の少なくとも一部が傾斜したものであればよい。またさらに、紙受部50は、臀部拭取装置140の筐体140aに上面に配置された土台となる平板あるいはレール上に配置されたものでもよい。
また、給紙装置150には、紙受部50でのトイレットペーパ150bの有無を検出する紙受検知部152が設けられている。紙受検知部152は任意の場所に設置である。好ましい実施形態において、図2(a)、図2(b)に示すように、筐体150c内の紙切断部151に隣接した位置に設置しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、筐体150c内の紙切断部151とは別の位置に設置してもよいし、洗浄装置120の下面に設けてもよい。紙受検知部152で紙受部50にトイレットペーパ150bがあることが確認された場合は、臀部拭取アーム40による紙受部50への紙掴み動作を行うことを可能にする。紙受検知部152で紙受部50にトイレットペーパ150bがあることが確認されない場合は、臀部拭取アーム40による紙受部50への紙掴み動作を行うことができないようにする。そして、紙受検知部152で紙受部50にトイレットペーパ150bがあることが確認されない場合は、給紙装置150を作動させて給紙部50にトイレットペーパ150bを積層させるようにする。給紙装置150を作動させて所定時間経過後においても、紙受検知部152で紙受部50にトイレットペーパ150bがあることが確認されない場合は、給紙装置150での紙つまりなどの動作エラーとして使用者に報知することが可能である。
〔汚れ検出装置160〕
1つの実施形態において、本発明の汚れ検出手段160は、使用者の臀部の汚れを検出できる任意の手段であり得る。この使用者の臀部の汚れを検出する手段としては、例えば、使用者の臀部に光を照射する装置であってもよいし、使用者の臀部を撮像する撮像装置であってもよいが、これらに限定されない。汚れ検出手段160は、光検出部162の出力から臀部拭取装置140による拭き取り後に臀部の汚れが検出されたときは、汚れ検出信号を出力するように構成されている。
好ましい実施形態において、本発明の汚れ検出手段160は、光照射部を備える。光照射部によって照射される光は、検出したい汚れに含まれる蛍光物質を蛍光させることのできる波長の光であれば、任意の波長の光であってよく、例えば、X線であってもよいし、紫外線光であってもよいし、可視光であってもよい。この紫外線としては、短波長(100〜280nmの波長)の紫外線であってもよいし、中波長(280〜320nmの波長)の紫外線であってもよいし、長波長(320〜380nmの波長)の紫外線であってもよい。光を当てられた物体においては、その後、照射された光の波長で励起される蛍光物質が発光する。蛍光物質はある波長の光を吸収し、それとは異なる波長の光を発するものである。この蛍光物質から発せられた光を検出することによって、汚れの検出を行うことができる。
好ましい実施形態において、上記光照射部によって照射される光は、可視光(380〜780nm)ではない波長の光である。臀部の様子を具体的に見ることを嫌う場合が多いからである。もっとも、臀部の様子を具体的に見ることが意図される実施形態においては、光照射部によって照射される光として可視光を使用できることが当然理解されるべきである。可視光(380〜780nm)ではない波長の光の中で、長波長(320〜380nmの波長)の紫外線は人体や周囲の環境に与える影響が小さいので特に好ましい。このような320〜380nmの波長の紫外線を照射する機器としては、ブラックライトが一般に知られているが、これに限定されない。具体的な実施形態において、本発明の汚れ検出手段160は、使用者の臀部にブラックライトを照射するブラックライト照射部161と、ブラックライトが照射された使用者の臀部からの反射光または反応光を検出する光検出部162とを有する。例えば、ブラックライトはピーク波長が365nmの紫外線を放射するものである。便や尿などの排泄物にはこのような波長の光を吸収し、可視光を発光する蛍光物質が含まれているため、ブラックライトを当てることで、暗部で便・尿・細菌などの存在を検出することができる。便座に着座中、臀部は暗部にあるので、トイレ使用後の臀部にブラックライトを照射することで、目視では見えない臀部の汚れによる発光を良好に検出して確認することができる。その検出は、受光素子の出力、すなわち、フォトIC(フォトダイオードなどの受光素子)で得られる受光量や撮像素子(例えば、イメージセンサ)による画像により行うことができる。使用者は、臀部の汚れを確認したい場合、これらの受光素子の出力に基づいて再洗浄の必要性を判断できる。
光検出部162からの出力信号(汚れ検出信号)に基づいて汚れの程度を数値化して操作部100bの表示部104に表示するようにしてもよい。例えば、使用者の臀部からの反射光または反応光を検出するフォトダイオードなどの受光素子からの出力信号の信号レベルを正規化する。汚れがないときの正規化値を0に対応付け、出力信号のレベルが最大となるときの正規化値を100に対応付け、汚れがないときの正規化値と出力信号のレベルが最大となるときの正規化値との間で、出力信号のレベルの正規化値を四捨五入などにより1〜99の整数値に対応付ける。このように光検出部162の出力信号の信号レベルを整数値に割り当てることにより、汚れの程度を0〜100の整数値で操作部100bの表示部104に表示するようにしてもよい。本実施形態において、光検出部162の出力信号の信号レベルを0〜100の数値に割り当てる場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。出力信号の信号レベルを割り当てる数値は任意であってよく、例えば、0〜50であってもよいし、0〜20であってもよいし、0〜10であってもよい。
さらに、汚れが残っているか否かを判断する基準となる信号レベルの数値を予め設定しておき、予め設定された数値よりも高い数値の場合は汚れが残っているとして赤色または黄色などのランプを点灯させ、予め設定された数値よりも低い数値の場合は汚れがないとして、汚れが残っている場合の色とは別の色である緑色または青色などのランプを点灯させるようにして、拭き取り後の臀部の清潔さを視覚的に認識できるようにしてもよい。
あるいは、イメージセンサなどの受光素子から得られた画像信号に基づいて画像処理を行って、イメージセンサによる撮像領域における光強度の極端高い領域をブラックライトに反応した汚れの反応痕として特定し、特定された領域だけをハイライトや線や点状で表示するようにしてもよいし、ハイライトなどの表示の代わりに、汚れの反応痕の状況を色別で表示してもよい。例えば、汚れとして特定した領域を赤色または黄色などの色で表示し、それ以外の領域を特定した領域の色とは別の緑色または青色などの色で表示し、拭き取り後の臀部の清潔さを視覚的に認識できるようにしてもよい。汚れ検出手段による結果の表示は、ランプの点灯により行ってもよいし、表示部104の表示画面にメッセージを表示することにより行ってもよいし、便座を振動させてもよい。さらに、汚れ検出手段による結果を使用者に通知する方法は表示する方法に限らず、音声メッセージや効果音の発生により行ってもよい。
また、使用者の臀部の汚れを検出する手段として、例えば、使用者の臀部を撮像する撮像装置を用いる場合、撮像装置により撮像した画像を操作部100bの表示部104に表示するようにしてもよい。ただし、使用者によっては、臀部の撮像画像がそのまま表示されることに抵抗を覚える場合も想定されるため、臀部の画像をイラストや臀部の縁だけを表すなどの形式で模式的に表示し、汚れている部分を、色を変えて表示したり、ハッチングや網掛けを施して表示したりして強調表示するようにしてもよい。
その場合、汚れている部分(領域)の特定は、以下の方法で行うことができる。
例えば、ブラックライト(波長365nm)など、飛散した有機物の尿/便から反射光または反応光を発生させるための光を臀部に照射した状態で、イメージセンサなどにより臀部を撮像することにより、撮像画像における飛散した有機物の尿/便の反応(蛍光)痕を、臀部における汚れている領域として検知することができる。その場合、反応痕の面積量を数値化して得られる値は汚れ量(汚れの指標)として認識することができ、その汚れ量の大きさに応じて使用者は汚れの程度を判断できる。また、汚れが残っているか否かを判断する基準となる面積量の数値を予め設定しておき、予め設定された数値よりも高い数値の場合は汚れが残っているとして赤色または黄色などのランプを点灯させ、予め設定された数値よりも低い数値の場合は汚れがないとして、汚れが残っている場合の色とは異なる緑色または青色などのランプを点灯させるようにしてもよい。なお、撮像画像による反応痕の検知は、臀部位と周辺の外光洩れ領域(外光領域)とを撮像画像上で識別し、外光領域を撮像画像から除外することで、正確に行うことができる。
なお、汚れ量(汚れの指標)の検出に照度センサーを用いる場合は、ブラックライト照射前に計測される光量とブラックライト照射後に計測される光量との差を計測することで行うことができる。また、外光の影響を考慮する必要がある場合には、例えば、照度センサに外光が入り込まないように遮蔽物を設けたり、照度センサの計測感度を低下させたりすることで、外光の影響を低減することができる。
トイレ装置100は、さらに送風除水装置170を備えてもよい。1つの実施形態において、本発明の送風除水装置170は、臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140a内に格納されるときに、臀部拭取アーム40に対する送風による除水を自動で行うことが可能な任意の位置の場所に設置することが可能である。たとえば、本発明の送風除水装置170は、臀部拭取装置140の筐体140a内に設置してもよいし、温水洗浄装置120の筐体120a内に設置してもよいし、便器110内に設置してもよい。好ましい実施形態において、本発明の送風除水装置170は、図2(e)および図4−1(a)に示すように、臀部拭取装置140の筐体140a内に設置しているが、本発明はこれに限定されない。送風除水装置170は、送風ファン171と送風口172とを有し、臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140a内に格納されるときに、臀部拭取アーム40に対する送風による除水を自動で行う装置である。送風除水装置170は、さらにヒータを備えていてもよい。ヒータを備えることにより、温風を臀部拭取アーム40に吹き付けることができ、除水時間を短縮することが可能となる。
このように臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140a内に格納される際に、洗浄された臀部拭取アーム40の除水を行うことにより、洗浄された臀部拭取アーム40が濡れたままで臀部拭取装置140の筐体140a内に戻るのを回避できる。その結果、洗浄水によって濡れたままの状態によって臀部拭取アームにカビの発生等の汚染を誘発することを防ぐことができる。
〔臀部拭取装置140〕
図4−1は、図1に示すトイレ装置の臀部拭取装置140の具体的な構造を説明するための図であり、図4−1(a)は、図1(a)に示すトイレ装置100において、温水洗浄装置120および便座130とともに、臀部拭取装置140の筐体140aを取り除いた状態を示す斜視図、図4−1(b)は、臀部拭取アームの駆動機構を示す斜視図、図4−1(c)は、臀部拭取アームを拡大して示す平面図である。
臀部拭取装置140は、図4−1(a)に示すように、臀部拭取アーム40と、臀部拭取アーム40を移動させるアーム駆動部とを有している。アーム駆動部は、アームガイド部材141と、摺動支持体142と、アーム回転駆動部143と、アーム直線駆動部144とを有している。
アームガイド部材141は、摺動支持体142が便器110の前後方向に摺動可能である範囲で任意の形状を取り得る。例えば、長尺部材の長手方向に沿って溝などの凹部を形成していてもよいし、長尺部材の長手方向に沿って凸部を形成していてもよいし、凹凸部を設けず平面であってもよい。1つの実施形態において、図4−1に示すように、アームガイド部材141は、長尺部材の長手方向に沿って溝を形成してなる部材であり、便器110の一方の側部に便器110の前後方向に平行になるように配置されているが、これに限定されない。摺動支持体142は、アームガイド部材141の溝に沿って摺動可能になるようにアームガイド部材141に取り付けられており、便器110の前後方向に直線移動する。
アーム回転駆動部143は、摺動支持体142に取り付けられ、臀部拭取アーム40を便器110の左右方向に平行な軸の周りに回転可能に支持するとともに、臀部拭取アーム40をこの軸の周りに回転させるものである。1つの実施形態において、本発明のアーム回転駆動部143は、臀部拭取アーム40をこの軸の周りに回転させる任意の手段であり得る。この回転させる手段としては、例えば、サーボモータであってもよいし、ステッピングモータであってもよい。好ましい実施形態において、例えば、アーム回転駆動部143は、摺動支持体142に取り付けられたサーボモータであるが、本発明はこれに限定されない。このサーボモータの回転軸が臀部拭取アーム40に直接またはクラッチを介して連結されている。アーム直線駆動部144は、アームガイド部材141の一端側(例えば、便器110の後端部側)に設けられており、摺動支持体142をアームガイド部材141に沿って便器110の前後方向に直線移動させるものである。1つの実施形態において、本発明のアーム直線駆動部144は、摺動支持体142を直線移動させる任意の手段であり得る。この直線移動させる手段としては、例えば、サーボモータであってもよいし、ステッピングモータであってもよいし、リニアモータであってもよいし、ギヤードモータであってもよい。好ましい実施形態において、例えば、アーム直線駆動部144は、アームガイド部材141に取り付けられたサーボモータであるが、本発明はこれに限定されない。このサーボモータの回転軸に取り付けられたプーリの回転により、摺動支持体142に固定された無端ベルトを、摺動支持体142が便器110前方に移動するように、あるいは摺動支持体142が便器110後方に移動するように構成されている。
これにより、摺動支持体142に取り付けられた臀部拭取アーム40を、便器110の後端から前端側までの長い距離移動させることが可能となり、臀部拭取アーム40の待機位置を、排便や排尿が行われる領域や臀部の洗浄が行われる領域から離すことができ、洗浄や排便、排尿による飛沫が待機状態の臀部拭取アーム40に付着するのを抑制できる。
〔臀部拭取アーム40〕
臀部拭取アーム40は、図4−1(c)に示すように、アーム回転駆動部143により回転させられる回転シャフト部40bと、回転シャフト部40bの先端部から軸線に直交する方向に延びるヘッド支持部40cと、ヘッド支持部40cの先端部に設けられるトイレットペーパ150bを掴んで臀部の拭き取りを行うための拭取ヘッド40aとを有する。臀部拭取アーム40の表面は撥水および/または抗菌処理されていてもよい。回転シャフト部40bの一端は、アーム回転駆動部143の駆動軸(例えば、サーボモータの回転軸)に接続されており、回転シャフト部40bの他端は、ヘッド支持部40cを介して拭取ヘッド40aが取り付けられている。
拭取ヘッド40aは、ヘッド固定片41aとヘッド可動片42aとを有する。
図示した実施形態では、ヘッド可動片42aは、概ね、中央部分が厚く周縁に近い部分ほど薄くなった円板状部材を2分割して得られる一対の分割片(板状半円体)の形状を有する。ヘッド固定片41aは、上記板状半円体の円弧の中心部分に帯状体を接合した形状を有する。なお、本発明の拭取ヘッドはこれに限定されず、トイレットペーパを掴むことができる任意の適切な形状が採用され得る。
ヘッド固定片41aは、ヘッド支持部40cに固定されており、ヘッド可動片42aはヘッド固定片41aに対して近接あるいは離反可能に支持されている。すなわち、ヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとが近接した状態は、ヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとの間のトイレットペーパ150bを掴む領域(紙掴み領域)が閉じた状態であり、ヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとが離反した状態は、ヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとの間のトイレットペーパ150bを掴む領域が開いた状態である。従って、ヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとの間の領域の開閉によりトイレットペーパ150bを拭取ヘッド40aにより掴んだり放したりすることができる。
本発明のヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとの間の領域を開閉する手段は、任意の手段であり得る。1つの実施形態において、例えば、ヘッド可動片42aとヘッド固定片41aとの間の領域を開閉する手段としては、例えば、付勢手段による離反およびワイヤによる近接であってもよいし、付勢手段による離反および磁石による近接であってもよいし、磁石による離反および近接であってもよい。
ここで、ヘッド可動片42aが、ヘッド固定片41aに対して紙掴み領域が開いた状態となるようにスプリングにより付勢されている実施形態の一例を図4−2(d)に示す。ヘッド可動片42aは、回転シャフト部40bおよびヘッド固定片41aの内部に配置された引張ワイヤ43の一端に接続されており、拭取ヘッド40aは、引張ワイヤ43の他端を引っ張ることによりヘッド可動片42aが付勢力に抗してヘッド固定片41aに近づくようになっている。
引張ワイヤ43の他端は、開閉ダンパばね45に接続されており、開閉ダンパばね45に開閉駆動部44の駆動軸(例えば、サーボモータの回転軸)に接続されている。従って、開閉駆動部44が引張ワイヤ43を引っ張る力は、開閉ダンパばね45を介して引張ワイヤ43に印加される。
なお、引張ワイヤ43は、回転シャフト部40b内に組み込まれた保護チューブ43a内に配置されている。また、図示していないが、ここでは、開閉駆動部44は、摺動支持体142に取り付けられている。
さらに、ヘッド可動片42aの紙掴み領域の近傍には、表面を凹凸形状とした紙押さえ部42a1が形成されており、紙受部50に積層されたトイレットペーパ150bを拭取ヘッド40aで掴むときに、トイレットペーパ150bがヘッド可動片42aの表面で滑らないようになっている。1つの実施形態において、本発明の紙押さえ部42a1の外形の形状は任意の形状であり得る。例えば、紙押さえ部42a1の外形の形状は円形であってもよいし、四角形(正方形、長方形、菱形など)であってもよいし、三角であってもよい。好ましい実施形態おいて、図4−1(c)または図4−2(d)に示すように、本発明の紙押さえ部42a1の外形の形状は円形であるが、本発明はこれに限定されない。
1つの実施形態において、本発明の本発明の紙押さえ部42a1の表面の凹凸形状は、任意の形状であり得る。例えば、一方向(縦方向もしくは横方向)の凹凸であってもよいし、格子状(縦方向及び横方向)の凹凸であってもよい。また、凹と凸の間隔、数なども任意に設定することが可能である。第1の好ましい実施形態において、図4−1(c)または図4−2(d)に示すように、紙押さえ部42a1の表面の凹凸形状は、一方向の凹凸形状であるが、本発明はこれに限定されない。
本発明の拭取ヘッドの第2の好ましい実施形態の拡大斜視図を図4−3(e)に示すが、本発明はこれに限定されない。図4−3(e)に示すように、拭取ヘッド40a’の拭き取り面の少なくとも一部に凹部を設けることにより、女性の膣および肛門付近を拭き取る際に、拭取ヘッド40a’の拭き取り面が直接女性の膣および肛門付近を拭き取る動作を避けて臀部を拭き取ることができる。このようにすることで、女性の膣および肛門付近をトイレットペーパを掴んだ拭取ヘッド40a’を押擦ることで、女性の膣および肛門付近の擦過傷の発生を防止することができる。
ただし、人によっては膣および肛門付近を拭き取りたいという場合も考えられる。その場合は、拭取ヘッド40a’は、上述した一対の円状半円体を組み合わせたものに代えて、便器110の前方側に位置する部分が上方に湾曲した形状のものが望ましい。
本発明の拭取ヘッドの第3の好ましい実施形態の拡大斜視図を図4−4(f)に示すが、本発明はこれに限定されない。

[アーム洗浄装置]
トイレ装置100は、臀部拭取アーム40を洗浄するアーム洗浄装置を備えている。臀部拭取アーム40には、図4−1(b)に示すように、洗浄水供給ホース181の一端が接続されている。洗浄水供給ホース181は、臀部拭取アーム40の先端部分を洗浄するための洗浄水を臀部拭取アーム40に供給するものであり、洗浄水供給ホース181の他端は洗浄水電磁バルブ182を介してホース接合部183に接続されている。ホース接合部183には、水道管や洗浄水のタンクからの配管が接続される。1つの実施形態において、本発明の洗浄水は、臀部拭取アーム40の洗浄を行うことが可能な液体であり得る。洗浄を行うことが可能な液体として、水道水であってもよいし、水道水を加熱した温水であってもよいし、洗浄剤を含有させた洗浄液であってもよいし、加熱した洗浄液であってもよい。
アーム洗浄装置は、臀部拭取アーム40に、拭取ヘッド40aおよびヘッド支持部40cに洗浄水を供給する洗浄水供給路を備えている。1つの実施形態において、本発明の洗浄水供給路は、洗浄水の供給源から拭取ヘッド40aおよびヘッド支持部40cに洗浄水を供給可能な任意の手段であり得る。例えば、水ホースを回転シャフト部40bの外周に装着し、水ホースを洗浄水供給路としてもよいし、回転シャフト部40bを外管及び内管からなる二重管構造とし、外管と内管の間隙を洗浄水供給路としてもよい。
図5は、図4−1(c)に示す臀部拭取アームの洗浄のための構造を説明するための斜視図であり、図5(a)は、外側筒体と内側シャフトとの隙間から洗浄水を吹き出す構造を示し、図5(b)は、外側筒体に形成した開口から洗浄水を吹き出す構造を示す。
臀部拭取アーム40の回転シャフト部40bは、内部を洗浄水が流れるように2重管構造となっている。回転シャフト部40bは、例えば、図5(a)に示すように、拭取ヘッド40aを支持する内管である内側シャフト41bと、内側シャフト41bを収容する外管である外側筒体42bとを有する。外側筒体42bは、内側シャフト41bより短く、ヘッド固定片41aと外側筒体42bの一端との間には内側シャフト41bが露出している。外側筒体42bの他端側には、洗浄水供給ホース181が接続されている。さらに、外側筒体42bの内面と内側シャフト41bの外面との間には隙間が空いている。従って、この隙間が洗浄水Wfが流れる洗浄水供給路および洗浄水を噴き出すための吹出口42b1となっており、この吹出口42b1から洗浄水Wfが拭取ヘッド40aに吹き付けられるようになっている。
このように臀部拭取アーム40の回転シャフト部40bを、内部を洗浄水が流れるように2重管構造とすることにより、臀部拭取アーム40がどの位置にあっても、洗浄を行うことが可能となる。このようにすることにより、従来のように臀部拭取装置の筐体内の洗浄位置にわざわざ臀部拭取アームを移動させる必要がなくなり、洗浄時間の時間短縮および装置の小型化を図ることが可能である。
ただし、臀部拭取アームの洗浄のための構造は、図5(a)に示すものに限定されず、例えば、図5(b)に示すものでもよい。
図5(b)は、に示す回転シャフト部40bでは、外側筒体42dの一端がヘッド固定片41aに密着しており、ヘッド固定片41aと外側筒体42dの一端との間には内側シャフト41bは露出していない。ただし、この外側筒体42dのヘッド固定片41aの近傍部には洗浄水吹出穴43b1が形成されており、洗浄水吹出穴43b1から拭取ヘッド40aに洗浄水Wfが吹き付けられるようになっている。このようにしても、図5(a)に示した場合と同様の効果を得ることが可能である。
〔装置管理システム10〕
図6は、図1に示すトイレ装置の管理システム(装置管理システム)を説明するための図であり、図6(a)は、装置管理システムの具体的構成を示し、図6(b)は、装置管理システム10をネットワークN上のサーバ101およびプリンタ103に接続した状態を示している。
装置管理システム10は、プロセッサ部11、メモリ部12、入出力インターフェース部13、および通信制御部14を有する。メモリ部12には、使用者の操作に応じて、臀部洗浄、臀部拭取、汚れ検出などのトイレ装置100における各種動作を行うためのプログラムが格納されており、プロセッサ部11は、このプログラムを読み込んでトイレ装置100での各種の動作を実行するための処理を行う。
入出力インターフェース部13は、操作部100bからの操作信号をプロセッサ部11に伝達し、プロセッサ部11からの指令を装置管理システム10の外部の各部120、140、150、160、170に伝達し、さらに記憶メディア102とプロセッサ部11との間でのデータの授受を行うためのものである。
通信制御部14は、この装置管理システム10とネットワークN上の端末との間でデータ通信を行うための通信制御を行うものであり、例えば、図6(b)に示すように、装置管理システム10は、通信制御部14により、ネットワークNのサーバ101やプリンタ103との間でデータ通信が可能となるようにネットワークNを介してこれらの端末(サーバ101やプリンタ103)に接続される。
ここでは、上述したように入出力インターフェース部13には、プロセッサ部11の内部で作成した情報を記録する記憶メディア102が接続されている。プロセッサ部11は、トイレ装置100で実行された動作をこれが実行された時間情報と関連付けて動作履歴を表す動作履歴情報を作成し、作成された動作履歴情報をこの記憶メディア102に格納することがきる。このように作成されたトイレ装置100の動作履歴情報は、ネットワークNの端末、例えば、サーバ101やプリンタ103に提供することで、これらの端末で出力することができる。また、端末を装置管理システム10に内蔵させてもよい。
以下、動作履歴情報の具体的な利用の形態について説明する。
例えば、本実施形態のトイレ装置100が、訪問看護などの支援を受けている個人専用のトイレ(例えば、個人宅のポータブルトイレ)であり、サーバ101が訪問看護などの支援サービスを提供する組織の管理サーバである場合、個人宅のポータブルトイレの動作履歴情報を管理サーバで管理することで、訪問看護などの支援サービスを提供する組織では、支援の対象となっている個人の排尿あるいは排便の回数、時間などの情報により健康状態を把握することができる。また、本実施形態のトイレ装置100は、病院や介護施設などのトイレとして利用することもでき、その場合には、トイレ装置100に、患者や施設の入居者の個人識別IDを読み取る機能を搭載することにより、個々の患者や施設の入居者毎に、トイレの回数や利用した時間に基づいて患者や入居者の健康情報を管理することも可能である。
[一連の動作]
次にトイレ装置100の動作について説明する。
使用者がトイレ装置100を使用したときに、トイレ装置100が待機モードから臀部洗浄モードおよび臀部拭取モードを経て待機モードに戻るまでの動作の変化を図7〜図15を用いて説明する。
図7は、図1に示すトイレ装置の動作を説明するための図であり、トイレ装置の動作モードが変化する様子を示す。図8は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明のための図であり、臀部拭取アーム40の待機状態を示している。
まず、トイレ装置100が利用されていない状態では、トイレ装置100の動作モードは待機モードM0であり、図1(a)に示すように、トイレ装置100は排泄が可能な状態となっている。
この状態で、使用者がトイレ装置100で排便あるいは排尿を行った後、操作部100bの洗浄ボタンBu1(図1参照)を操作すると(図7の時刻t1)、操作部100bからの操作信号が装置管理システム10に送信され、装置管理システム10は、温水洗浄装置120による温水洗浄動作が行われるように臀部拭取装置140に対する制御を開始する。
これにより、トイレ装置100の動作モードは臀部洗浄モードM1となり、温水洗浄装置120による臀部洗浄動作が開始する。
このとき、トイレ装置100では、温水洗浄装置120の筐体120a内に格納されている臀部洗浄ノズル20が、筐体120aから出て便器110の洗浄位置まで移動し、臀部洗浄ノズル20から温水が臀部に吹き付けられる。この状態では、温水洗浄装置120による臀部の洗浄が行われていることが、操作部100bの表示部104に表示される。使用者は、臀部の汚れが落ちたという感触が得られたときに停止ボタンBu4を操作すると(図7の時刻t2)、装置管理システム10は温水洗浄装置120に洗浄動作を停止するように指令する。これにより、拭取ボタンBu2による操作が有効となる。このように装置管理システム10が洗浄動作の停止指令を受け付けた後に、拭取ボタンBu2による操作を有効とすることにより、温水洗浄装置120による臀部の洗浄中に臀部拭取アーム40が待機位置から便器110内の拭取り位置へ移動し、便器110内の領域に位置している臀部洗浄ノズル20と干渉するのを回避できる。
その後、使用者が操作部100bの拭取ボタンBu2(図1参照)を操作すると(図7の時刻t3)、操作部100bからの操作信号が装置管理システム10に送信され、装置管理システム10は、臀部拭取装置140による臀部拭取動作が行われるように、臀部拭取装置140、汚れ検出装置160、給紙装置150および送風除水装置170に対する制御を開始する。これにより、トイレ装置100の動作モードは臀部拭取モードM2となり、臀部拭取のための一連の動作、すなわち、紙掴み動作、拭き取り動作、汚れ検出動作、アーム洗浄動作、自動送風動作、アーム格納動作、および給紙動作が実行される。
ただし、臀部の洗浄動作と拭取動作とは、操作部100bの洗浄ボタンBu1および拭取ボタンBu2のいずれかの操作により連続して行われるようにしてもよい。この場合、装置管理システム10は、臀部洗浄ノズル20が温水洗浄装置120の筐体120a内に戻ったこと、または洗浄停止が指示されたことを検出して自動で臀部拭取動作を開始するように構成すればよい。この場合、使用者は、臀部拭取動作の開始のための操作を行う必要はなく、臀部の洗浄から拭取りまでの一連の処理を1回の操作で行うことができる。
以下、これらの臀部拭取のための一連の動作を個別に説明する。
図8〜図15は、図2(b)のY部分を拡大して示す動作説明図である。
〔紙掴み動作〕
トイレ装置100の動作モードが臀部拭取モードM2に移行すると、図8に示すように待機位置にある臀部拭取アーム40が、アーム直線駆動部144の駆動により、図9(a)に示すように紙受部50上まで移動し、図9(b)に示すように、アーム回転駆動部143の駆動により、紙受部50上に折りたたまれているトイレットペーパ150bを押さえ付ける。その状態で、図9(c)および図9(d)に示すように、図3(c)に示す開閉駆動部44の駆動により、引張ワイヤ43が引っ張られることにより、ヘッド固定片41aに対してヘッド可動片42aが引き寄せられる。これによりヘッド固定片41aとヘッド可動片42aとの隙間が閉じて、その際にヘッド固定片41aとヘッド可動片42aとの隙間に存在したトイレットペーパ150bが挟まれ、拭取ヘッド40aはトイレットペーパ150bを掴んだ状態となる。
〔拭取動作〕
上記のとおり、拭取ヘッド40aがトイレットペーパ150bを掴むと、続いて、アーム直線駆動部144の駆動により、拭取ヘッド40aがトイレットペーパ150bを掴んだ状態で、紙受部50から遠ざかる方向に移動する。このとき、拭取ヘッド40aが掴んでいるトイレットペーパ150bは、ペーパロール体150aに繋がった状態であるが、駆動ローラ153aが停止しているため、トイレットペーパ150bは、図10(a)に示すように、拭取ヘッド40aにより引っ張られて、拭取ヘッド40aと供給ローラ153との間に位置する紙切断部151の板状物の縁により切断される。
その後、図10(b)に示すように、臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140aから便器110の拭取り開始位置Paへ向けてさらに移動する。
図11(a)に示すように、臀部拭取アーム40が拭取り開始位置Paに到達すると、アーム回転駆動部143の駆動により、図11(b)に示すように、拭取ヘッド40aが回転シャフト部40bの軸周りに例えば、略200°回転し、拭取ヘッド40aの掴まれているトイレットペーパ150bが拭取ヘッド40aの上側に位置し、かつ拭き取り面が回転シャフト部40bに対して斜めに立ち上がった状態となる。
このように、拭取ヘッド40aの掴まれているトイレットペーパ150bが拭取ヘッド40aの上側に位置する状態で、図12(a)に示すように、アーム回転駆動部143の駆動により、拭取ヘッド40aが使用者の臀部を若干押さえ付けるように回転シャフト部40bにトルクをかけつつ、アーム直線駆動部144の駆動により拭取ヘッド40aを、便器110の前方である拭き取り開始位置Paから後方の拭き取り終了位置Pbに向けて一方向にのみ移動させる。この拭き取り動作は、使用者が男性または女性であるか、また拭き取り動作を行う状況がビデ洗浄後または大便排便時なのかに関係なく、常に同一の動作を行う。これにより、使用者の臀部の温水洗浄により使用者の臀部に付着した水分が、拭取ヘッド40aに掴まれたトイレットペーパ150bにより拭き取られる。なお、図12(a)に示す例では、拭取ヘッド40aの臀部の拭き取り面は回転シャフト部40bの軸に対して斜めに立ち上がった状態になっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、拭取ヘッド40aの臀部の拭き取り面は、回転シャフト部40bの軸に対して略水平状態であってもよい。好ましい実施形態において、拭取ヘッド40aの臀部の拭き取り面は、回転シャフト部40bの軸よりも斜めに立ち上がった状態であるが、これに限定されない。拭取ヘッド40aの臀部の拭き取り面を回転シャフト部40bの軸よりも斜めに立ち上がった状態とした場合、拭取ヘッド40aの臀部の拭き取り面を回転シャフト部40bの軸に対して略水平状態とした場合に比べて、拭取ヘッド40aの臀部の拭き取り面が臀部に接触する際の接触圧力が高くなり、臀部の拭き取りがより確実に行うことが可能となる。
例えば、ビデ洗浄後の拭取においては、臀部拭取アームの拭き取り開始位置から肛門周辺の拭き取り終了位置への一方向のみの移動に対応して、使用者は、拭き取り開始位置が膣周辺になるように調整し、ビデ洗浄部付近の拭き取りを行うことができる。また、大便排便時においても、同様に、臀部拭取アームは拭き取り開始位置から肛門周辺の拭き取り終了位置への一方向のみに移動し、その移動によって肛門の拭き取りを行うことができる。一方向のみに移動するのは、肛門周囲の細菌が膣に入り込むことによる感染症などの危険を減らすためである。
〔アーム洗浄動作〕
拭取ヘッド40aが所定の拭取り動作を実行した後、トイレ装置100の動作は自動的にアーム洗浄動作に移行する。なお、この動作の移行のタイミングは、装置管理システム10にプロセッサ部11が、臀部拭取アーム40が拭取りのための所定の動作が実行したこと(例えば、アーム直線駆動部144のモータを所定の回転反転させたこと)を検出して判断する。
図12(b)に示すように、臀部拭取アーム40は、アーム回転駆動部143の駆動により、拭取ヘッド40aが回転シャフト部40bの下側に位置するように拭き取り終了位置Pbで回転する。その後、図13(a)に示すように、ヘッド可動片42aが開閉駆動部44の駆動によりヘッド固定片41aに対して遠ざかる方向に移動する。これにより、ヘッド固定片41aとヘッド可動片42aとの間の隙間が開いて、拭取ヘッド40aに掴まれていたトイレットペーパ150bが便器110内に落下することとなり、拭取ヘッド40aが洗浄可能な状態となる。
その後、洗浄電磁バルブ182が開放されると、洗浄水が水道管などから洗浄水供給ホース181を介して回転シャフト部40bの外側筒体42bに供給される。これにより、図5(a)に示すように、回転シャフト部40bの吹出口42b1からは洗浄水が拭取ヘッド40aに向けて噴射されることとなり、図13(b)に示すように、拭取ヘッド40aの洗浄が行われる。
〔汚れ検出動作〕
このトイレ装置100では、このように拭取ヘッド40aの洗浄が完了したタイミング(例えば、臀部拭取アーム40の洗浄開始から一定時間が経過した時点)で、汚れ検出装置160による汚れ検出が行われる。具体的には、図2(d)に示す光照射部161が臀部に光(例えば、ブラックライト)を照射し、その反射光または反応光を光検出部162が受光することにより、汚れ検出装置160は、臀部に汚れが残っているか否かを検出する。汚れ検出装置160からは、検出結果を示す検出信号が装置管理システム10に出力され、装置管理システム10では、汚れ検出装置160により汚れが検出されたときは、再洗浄を促す表示を操作部100bの表示部104に行う。再洗浄の表示は、警告ランプの点灯により行ってもよいし、表示部104の表示画面にメッセージを表示することにより行ってもよい。さらに、再洗浄を使用者に促す方法は表示する方法に限らず、音声メッセージや警告音の発生により行ってもよいし、便座を振動させてもよい。
使用者が再洗浄を促す表示などを見て、洗浄ボタンBu1の操作を行うと(図7の時刻t4)、この操作信号は装置管理システム10のプロセッサ部11に通知される。プロセッサ部11では、一連の拭取り動作が完了していない状態で、洗浄ボタンBu1が操作されたことをメモリ部12に記憶し、臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140a内の待機位置に戻り、給紙装置150による臀部拭取装置140への給紙が行われていることを確認した状態で、再度、温水洗浄装置120による温水洗浄が行われるように温水洗浄装置120に指令する。その後は、1回目の温水洗浄動作および臀部拭取動作と同様にして、2回目の温水洗浄動作および臀部拭取動作が行われる。なお、2回目の温水洗浄動作の停止および2回目の臀部拭取動作の開始は、それぞれ図7に示す操作タイミング(時刻t5および時刻t6)に行われる。
その後、図14(a)に示すように、臀部拭取アーム40は、アーム回転駆動部143の駆動により、拭取ヘッド40の紙を掴む面が上を向くように拭き取り終了位置Pbで回転する。その後、図14(b)に示すように、アーム直線駆動部144の駆動により、臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140a内へ向けて移動するアーム格納動作が行われる。臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140a内に戻る際、送風除水装置170により臀部拭取アーム40に対する送風が行われ、洗浄された臀部拭取アーム40の除水が行われる。
図15(a)に示すように、送風により除水された臀部拭取アーム40が臀部拭取装置140の筐体140a内の待機位置に戻ると、図15(b)に示すように、給紙装置150により、紙受部50にトイレットペーパ150bが供給される。その後、紙受検知部152により紙受部50にトイレットペーパ150bが供給されているか否かの給紙判定が行われる。給紙判定の結果、紙受部50にトイレットペーパ150bが供給されている場合は、臀部拭取装置140は臀部拭取アーム40を待機位置に保持した状態で、臀部拭取装置140の動作モードは待機モードM0となる。
給紙判定の結果、紙受部50にトイレットペーパ150bが供給されていない場合は、エラーモードとなり、使用者による洗浄ボタンBu1あるいは拭取ボタンBu2の操作が行われても、温水洗浄装置120あるいは臀部拭取装置140は動作しない。使用者はこの状態では、給紙装置150での紙つまりなどのエラーが発生していると認識し、エラーの原因を取り除く処置を講ずる。
このように、本発明は、1つの実施形態において、使用者からの排泄物を受ける便器110と、使用者の臀部を洗浄する温水洗浄装置120と、使用者の臀部の拭取りを行う臀部拭取装置140と、拭き取り処理が施された臀部に付着している汚れを検出する汚れ検出装置160とを有し、汚れ検出手段が、臀部に汚れが付着していることを使用者に通知するようにしたので、臀部に付着した排便や排尿による汚れを確実に落とすことを可能とするトイレ装置を実現することができる。
なお、本実施形態では、汚れ検出は、アーム洗浄の後で行う場合を示したが、汚れ検出は、アーム洗浄の前に行ってもよい。例えば、汚れ検出は、アーム洗浄前であって、臀部洗浄が行われた後、あるいは臀部拭取りが行われた後に行ってもよい。また、給紙装置150から臀部拭取装置140へのトイレットペーパ150bの給紙は、臀部拭取アーム40が拭取り動作およびアーム洗浄動作を経て待機位置に戻った後に行うようにしているが、給紙は、臀部拭取アーム40が紙受部50に供給されたトイレットペーパ150bを掴んで拭き取り位置へ移動した直後に行ってもよく、臀部拭取アーム40が紙受部50に位置していない状態であれば、給紙を行うことが可能である。
また、上記実施形態では、一連の拭取り動作が完了していない状態で、洗浄ボタンBu1が再度操作された場合、一連の拭取り動作が完了した後に、再度温水洗浄動作および臀部拭取動作を行うようにしたものを示したが、汚れ検出を臀部の洗浄後に行い、臀部の拭取り動作が開始されていない状態で、再度洗浄ボタンBu1が操作された場合には、実行中の動作を中止して、再度洗浄動作から一連の拭取り動作を行うようにしてもよい。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、トイレ装置の分野において、臀部に付着した汚れを確実に落とすことを可能とするトイレ装置を実現することができるものとして有用である。
10 装置管理システム
10a データバス
11 プロセッサ部
12 メモリ部
13 入出力インターフェース部
14 通信制御部
20 臀部洗浄ノズル
40 臀部拭取アーム
40a 拭取ヘッド
40b 回転シャフト部
40c ヘッド支持部
41a ヘッド固定片
41b 内側シャフト
42a ヘッド可動片
42a1 紙押さえ部
42b 外側筒体
42b1 吹出口
43 引張ワイヤ
43a 保護チューブ
43b1 洗浄水吹出穴
44 ヘッド開閉駆動部
45 開閉ダンパばね
50 紙受部
51 紙受本体
52 紙受起立部
100 トイレ装置
100a トイレ本体
100b 操作部
101 サーバ
101b、120a 通信部
102 記憶メディア
103 プリンタ
104 表示部
105 駆動制御部
106 発光制御部
107 信号受信部
110 便器
120 洗浄装置
120a 筐体
130 便座
140 臀部拭取装置
141 アームガイド部材
142 摺動支持体
143 アーム回転駆動部
144 アーム直線駆動部
150 給紙装置
150a ペーパロール体
150b トイレットペーパ
151 紙切断部
152 紙受検知部
160 汚れ検出装置
161 光照射部
162 光検出部
170 送風除水装置
171 送風ファン
172 送風口
181 洗浄水供給ホース
182 洗浄水バルブ
183 ホース接合部
M0 待機モード
M1 臀部洗浄モード
M2 拭取モード
N ネットワーク
Wf 洗浄水

Claims (13)

  1. 臀部に付着した汚れを除去する臀部汚れ除去手段と、
    臀部に付着した汚れを検出する臀部汚れ検出手段と
    を有する、臀部汚れ除去装置。
  2. 前記臀部汚れ検出手段は、前記臀部に光を照射する光照射部と、前記光が照射された該臀部からの反射光または反応光を検出する光検出部とを有する、請求項1に記載の臀部汚れ除去装置。
  3. 前記光は紫外線光である、請求項2に記載の臀部汚れ除去装置。
  4. 前記臀部汚れ検出手段による検出結果を表示する結果表示部を有する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の臀部汚れ除去装置。
  5. 前記臀部汚れ検出手段は、前記臀部を撮影する撮像装置と、前記撮像装置により撮像された画像を表示する表示部とを有する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の臀部汚れ除去装置。
  6. 前記臀部汚れ検出手段は、前記撮像装置により撮像された画像を処理する画像処理部をさらに有する、請求項5に記載の臀部汚れ除去装置。
  7. 前記臀部汚れ除去手段は、臀部の汚れを洗浄する洗浄装置および/または臀部を拭き取る臀部拭取装置を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の臀部汚れ除去装置。
  8. 前記臀部拭取手段は、トイレットペーパを保持可能なヘッドと、前記ヘッドを取り付ける前記ヘッド支持部と、回転シャフトとを有する、請求項7に記載の臀部汚れ除去装置。
  9. 前記回転シャフトは、前記ヘッドおよび前記ヘッド支持部に洗浄水を供給するための洗浄水供給路を有する、請求項8に記載の臀部汚れ除去装置。
  10. 前記回転シャフトは、外管および内管からなる二重管構造を有し、前記洗浄水供給路は、前記外管と前記内管との間隙である、請求項9に記載の臀部汚れ除去装置。
  11. 前記内管は前記回転シャフトの先端部において外管から突出している、請求項10に記載の臀部汚れ除去装置。
  12. 前記外管は少なくとも1つの洗浄水吹出穴を有する、請求項10に記載の臀部汚れ除去装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載された臀部汚れ除去装置を備えた、トイレ装置。
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