JP2018079144A - 傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘 - Google Patents

傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘 Download PDF

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Abstract

【課題】傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘において、傘布を閉じたとき折目が形成される位置に折目の形成を補助する手段を設けることにより、折目の形成を容易にして傘を閉じ易くする。
【解決手段】開閉自在且つ折り畳み自在の傘骨1と、該傘骨1に張設された傘布2とを有し、該傘布2は、合成樹脂製フィルムからなる三角形状の小間片18を複数接合することにより形成されていて、該傘布2を折り畳んだとき形成される折目の位置に、該折目の形成を補助するための溝状に窪んだ折目ラインからなる折目ガイド24が形成され、この折目ガイド24は、前記小間片18の幅方向の中央位置を、傘布2の頂部2aから周縁部2bまで延びる縦折目ライン25と、該縦折目ライン25の中間部から小間片18の側端部に向けて横向きに延びる左右の横折目ライン26とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘に関するものである。
傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘は、通常「ビニール傘」と称されて一般に多用されている。この種の傘は、傘布が合成樹脂製フィルムで形成されていて折目がつきにくいため、傘を閉じたとき、傘布が折り畳まれる位置に、織物製の傘布のような明確且つ恒久的な折目が形成されず、傘布が不規則な皺状に折れ曲がった状態になり易い。この問題は、特許文献1や特許文献2に開示されているような折り畳み傘において顕著である。このため、傘を折り畳む際に、複雑に折れ曲がった皺を指で伸ばしながら折目をつけていく作業を、傘布全体にわたって行わなければならず、折り畳み作業が非常に煩雑且つ面倒で、多大な手間と時間を要していた。特に、傘布が透明な合成樹脂製フィルムで形成されている場合、該透明な合成樹脂製フィルムは折目がつきにくいように加工されていることが多いため、折り畳みが一層面倒であった。
そこで、従来では、特許文献1に開示されているように、傘布の折目に沿って金属やプラスチック等からなる補助材を取り付けることによって折り畳み易くするなどの工夫が施されているものもある。
しかし、傘布とは別の部材からなる補助材を該傘布に取り付ける方法は、傘布としての加工を煩雑にするだけでなく、補助材の種類や取り付け方などによっては傘布の一部の厚みや固さ等が極端に大きくなるため、却って傘が折り畳みにくくなったり、折り畳んだ傘を小さく丸めて束ねることができないなどの欠点を有する。
同様の問題は、折り畳み式でない長傘の場合にも存在する。即ち、長傘には、親骨が通常の8本より多い16本のものがあるが、このように骨数の多い長傘においては、三角形状をした複数の小間片からなる傘布の製造を効率化するため、通常は親骨の数と同数の小間片を接合して傘布を形成するところ、隣接する2つの小間片を一体化することにより、親骨の数の半数(骨数が16本の場合は8枚)の小間片を使用して傘布を形成する場合がある。このように形成された傘布は、隣接する小間片の接合部を、親骨を順番に数えたとき奇数番目にあたる親骨上に位置させて該奇数番目の親骨に結着すると共に、各小間片の中間部を、偶数番目にあたる親骨上に位置させて該偶数番目の親骨に対して非結着とした配置で、親骨上に張設する。各小間片の中間部の先端部分は、偶数番目の親骨の先端(露先)に結着する。
前記長傘を閉じたとき、傘布は、各親骨に沿う位置で内側に折曲されることになるが、前記小間片の接合部は、奇数番目の親骨に結着されているため該親骨に沿って強制的に折曲されるのに対し、各小間片の中間部は、先端部分を除いて偶数番目の親骨に結着されていないため、該親骨に沿って正しく折曲されにくく、親骨から離れた状態で不規則に折れ曲がった状態になり易い。
特開平8−299042号公報 特開2002−262914号公報
本発明の技術的課題は、傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘において、傘布を閉じたとき折目が形成される位置に折目の形成を補助する手段を設けることにより、折目の形成を容易にして傘を閉じ易くすることにある。
前記課題を解決するため、本発明によれば、開閉自在且つ折り畳み自在の傘骨と、該傘骨に張設された傘布とからなり、前記傘骨は、下端に手元が取り付けられている中棒と、該中棒に放射状に連結された折曲自在の複数の親骨とを有し、前記傘布は、合成樹脂製フィルムからなる三角形状の小間片を複数接合することにより形成されていて、隣接する小間片の接合部が前記親骨に沿うような配置で該親骨上に張設され、該傘布を折り畳んだとき形成される折目の位置に、該折目の形成を補助する折目ガイドを有し、前記折目ガイドは、溝状に窪んだ折目ラインにより形成されていて、前記小間片の幅方向の中央位置を、傘布の頂部から周縁部まで延びる縦折目ラインと、該縦折目ラインの中間部から小間片の側端部に向けて横向きに延びる左右の横折目ラインとを有することを特徴とする傘が提供される。
本発明において、前記折目ラインの部分では、該折目ラインが形成されていない部分に比べ、傘布が薄肉化且つ高密度化されている。
本発明において好ましくは、複数の折目ラインが、該折目ラインの幅より狭い間隔を保って相互に平行に形成されていることである。
本発明において、前記縦折目ラインは、前記横折目ラインと交叉する中間部より上方に位置する上部ラインと、前記中間部より下方に位置する下部ラインとに分かれていて、これら上部ラインと下部ラインとは、前記中間部に形成された切れ目によって互いに非連続であっても良い。
この場合、前記縦折目ラインの上部ラインと下部ラインとの位置は、左右に1/2ピッチずれていても良い。
本発明においては、前記傘布に、前記接合部の一部に開閉自在の通風口が形成され、該通風口は、傘の内側から外側に向かう外向き空気流の作用時には開放し、該外向き空気流の非作用時には閉鎖するように形成されていることが望ましい。
また、本発明によれば、開閉自在の傘骨と、該傘骨に張設された傘布とからなり、前記傘骨は、下端に手元が取り付けられている中棒と、該中棒に放射状に連結された複数の親骨とを有し、前記傘布は、合成樹脂製フィルムからなる複数の小間片を順次接合することにより形成されていて、該小間片の数は前記親骨の数の半数であり、該傘布は、隣接する小間片の接合部を奇数番目の親骨上に位置させて該奇数番目の親骨に結着すると共に、小間片の中間部を偶数番目の親骨上に位置させて該偶数番目の親骨に対して非結着とした配置で、該親骨上に張設されており、前記小間片の中間部の前記偶数番目の親骨に沿った位置に、傘を閉じた際の該親骨に沿った折目の形成を補助する折目ガイドが設けられ、該折目ガイドは、溝状に窪んだ折目ラインにより形成されていることを特徴とする傘が提供される。
本発明によれば、傘を閉じたとき傘布の折目となる位置に、該折目の形成を補助する折目ガイドを形成し、この折目ガイドを、溝状に窪んだ折目ラインで形成したことにより、傘布が該折目ラインに沿って折れ曲がり易くなると共に、該折目ラインが折目を形成する位置の目安になるため、傘布を該折目ラインに沿って折曲することにより、傘を簡単に閉じたり折り畳んだりすることができる。
本発明に係る傘の第1実施形態である折り畳み傘を、開放した状態で示す斜視図である。 図1の折り畳み傘の平面図である。 折り畳み傘を閉じたときの傘骨の状態を示す側面図である。 図2の部分拡大図である。 図4のV−V線に沿った拡大断面図である。 傘布に折目ラインを形成する方法を示す要部断面図である。 折り畳み傘を折り畳む過程を説明する斜視図である。 図4のVIII−VIII線に沿った拡大断面図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 図8のX−X線に沿った断面図である。 折り畳み傘を折り畳んだ状態の斜視図である。 折目ラインの異種例を示す要部正面図である。 図12の要部拡大図である。 本発明に係る傘の第2実施形態である長傘の一部を示す要部平面図である。
図1−図4は本発明に係る傘の第1実施形態である折り畳み傘を示すもので、この折り畳み傘は、開閉自在且つ折り畳み自在なるように形成された傘骨1と、該傘骨1に張設された傘布2とで形成されている。
前記傘骨1は、図3に示すように、下端に手元11が取り付けられている中棒10と、該中棒10の上端に固定された固定ろくろ12と、放射状に配置されて基端部を前記固定ろくろ12に開閉自在に連結された複数の親骨13と、前記中棒10に摺動自在に取り付けられた可動ろくろ14と、放射状に配置されて基端部が前記可動ろくろ14に起倒自在に連結されると共に先端部が前記親骨13に起倒自在に連結された複数の受け骨15とを有している。
前記親骨13は、基端側の基骨部分13aと、該基骨部分13aに親ダボ16を介して連結された先端側の先骨部分13bとからなっていて、前記親ダボ16の位置で鎖線で示すように折曲自在であり、前記基骨部分13aの中間部に、前記受け骨15の先端が小ダボ17を介して起倒自在に連結されている。
前記傘布2は、透明な合成樹脂製フィルムにより形成されたもので、図2に示すように、略三角形状をなす複数の小間片18を幅方向に順次隣り合わせに配設し、図9に示すように、隣接する小間片18の側端部18a同士を立ち上がらせた状態で相互に接合することにより、形成されたものである。これによって形成される接合部19は、傘布2の頂部2aから放射状に延びて該傘布2の周縁部2bにまで達している。図中の符号20が付された部材は、前記傘布2の周縁部2bに沿って取り付けられた補強用の縁布である。
前記傘布2は、前記親骨13の上に、前記接合部19が該親骨13に沿って延在するような配置で載置され、その頂部2aが、前記中棒10の上端に取り付けられた石突き21と前記固定ろくろ12との間に挟持されると共に、周縁部2bが、接合部19の先端部(下端部)に取り付けられたキャップ部材22を親骨13の先端(露先)に嵌合させて該親骨13に係止されることにより、前記傘骨1に張設されている。しかし、前記キャップ部材22を設ける代わりに、傘布2の前記接合部19の先端部を親骨13に糸で結着しても良い。
また、前記傘布2は、傘の折り畳み時に親骨13に対して位置ずれしないように、前記接合部19の中間部が、前記親骨13の親ダボ16に紐状の止着部材23で止着されている。前記接合部19は、前記親ダボ16以外の部分においても前記親骨13に止着しても良い。
傘布2はこのようにして前記傘骨1に張設されているため、前記小間片18は、隣接する親骨13の間に位置していることになる。
なお、前記小間片18同士を接合する方法としては、高周波ウエルダーを使用した高周波誘電加熱によって該小間片18の側端部18a同士を溶着する方法を用いることが好ましい。しかし、それ以外の方法、例えば、ヒーターの熱で外部から小間片18を加熱して溶着する加熱溶着や、超音波振動と圧力とを加えて摩擦熱で小間片18を溶着する超音波溶着などの方法を用いることもできる。
前記傘布2には、該傘布2を折り畳んだとき形成される折目の位置に、該折目の形成を補助する折目ガイド24が形成されている。この折目ガイド24は、図4及び図5から明らかなように、溝状に窪んだ折目ライン25,26により形成されていて、複数の折目ライン25,26が、相互間に該折目ラインの幅Wより小さい間隔Dを保って直線状且つ互いに平行をなすように形成されている。図示した例で、折目ライン25及び26の数はそれぞれ3本である。
前記折目ライン25及び26のうち、一方の折目ライン25は、前記小間片18の幅方向の中央位置を、傘布2の頂部2aから周縁部2bまで延びる縦折目ラインであり、他方の折目ライン26は、前記小間片18の上下方向の中間位置を、前記縦折目ライン25の中間部から該小間片18の側端部に向けて横向き(斜め上向き)に延びる左右の横折目ラインである。
前記折目ライン25,26は、図6から分かるように、合成樹脂製フィルム製の傘布2(小間片18)の一部を薄肉化且つ高密度化することにより形成されたもので、その形成は、高周波ウエルダーを使用した高周波誘電加熱によって行うことができる。即ち、図7に示すように、複数の突条部27aを備えた電極兼用の金型27を使用し、受け型28上に載置した小間片18の上に前記金型27を押し付けた状態で該金型27に高周波の電磁波を印加し、前記小間片18を誘電加熱しながら型押しすることにより、前記金型27の突条部27aで加圧された部分に、前記折目ライン25,26を形成するものである。従って、前記折目ライン25,26が形成されている部分では、傘布2の片面だけが凹形に窪んでいることになる。この窪みは、傘布2の外面側に向けても内面側に向けても良いが、図示した例では内面側に向けられている。
このような折目ライン25,26を傘布2に形成すると、該折目ライン25,26の部分では、傘布2が薄肉化且つ高密度化されると共に凹溝状をしていて、折目ライン25,26が形成されていない部分とは性状が異なるため、傘の折り畳み時に、該傘布2は、前記折目ライン25,26に沿って折れ曲がり易くなり、折目ライン25,26のない従来の傘布のように不規則な皺状に折れ曲がることがない。また、前記折目ライン25,26が、折目を形成する位置の目安にもなる。このため、前記折目ライン25,26に沿って折目をつけながら傘布2を折り畳むことにより、傘を簡単に折り畳むことができる。
この場合に前記折目は、必ずしも複数の折目ライン25,26のどれかの上に形成されるとは限らず、隣り合う折目ライン25,26と折目ライン25,26との間の、折目ラインが形成されていない部分に形成されたり、折目ライン25,26が形成されている領域の外側に、該領域に沿って形成されることもある。しかし、前記折目ライン25,26を横切るような向きに折目は形成されにくい。
なお、前記実施形態の傘布2は、ポリエチレンフィルム(PE)の間にエチレンビニルアセテートフィルム(EVA)を挟んで積層した3層構造のフィルムにより形成されていて、その厚さTは0.1mmである。この場合の前記折目ライン25,26の深さHは0.01−0.04mm、幅Wは1−2mm程度であることが好ましい。しかし、本発明はこのようなものに限定されず、傘布2の材質は前記以外のものであっても良く、前記折目ライン25,26の深さHや幅Wも、傘布2の材質や厚さあるいは折目ラインの数等に応じて適宜変更される。
前記傘布2における前記接合部19の一部には、開閉自在の通風口30が形成されている。この通風口30は、強風時に傘に作用する風圧を緩和するためのもので、傘の内側31aから外側31bに向かう外向き空気流Aの作用時には開放し、該外向き空気流Aの非作用時には閉鎖するように形成されている。その具体的構成は次の通りである。
即ち、図5及び図8−図10に示すように、前記接合部19が前記親骨13の基骨部分13aに沿って延びる部分の一部に、隣接する小間片18,18の側端部18a,18a同士が互いに接合されていない非接合部32が形成され、この非接合部32に前記通風口30が形成されている。前記非接合部32においては、隣接する小間片18,18の非接合端18b,18bが、相対峙した状態で傘の外側31bに向けて突出することにより、逆止弁を形成しており、前記通風口30に傘の内側31aから前記外向き空気流Aが作用すると、前記非接合端18b,18bが相互に離間して該通風口30が開放し、該通風口30に外向き空気流Aが作用しないとき、前記非接合端18b,18bは相互に当接して該通風口30が閉鎖されるものである。該通風口30が開放しているとき、傘の内側31aから外側31bに向かう前記空気流Aの作用により、該通風口30からの雨の流入は防止される。
前記構成を有する折り畳み傘を折り畳むときは、図3に示すように、該傘を閉じて親骨13を鎖線のように折り返したあと、図7に示すように、前記傘布2を前記折目ライン25,26に沿って折曲し、折目をつけることにより折り畳む。このとき、前記傘布2は、前記折目ライン25,26に沿って折れ曲がり易くなっており、しかも、この折目ライン25,26が折目を付ける位置の目安になるため、該傘布2をこの折目ライン25,26に沿って折曲することにより、所定の位置に折目を簡単且つ正確に形成することができ、傘の折り畳み作業を容易に行うことができる。折り畳んだ傘は、図11に示すように、丸く束ねた状態にしてバンド33で止める。
図示した実施形態では、図4に示すように、縦折目ライン25が、小間片18の上下方向全長に渡って連続して形成されているが、図12及び図13に示すように、横折目ライン26と交叉する中間部に切れ目34を設けることにより、該縦折目ライン25を、上部ライン25aと下部ライン25bとに2分割しても良い。このような切れ目34を設けることにより、傘布2を図7に示すように折り畳むとき、上部ライン25a及び下部ライン25bに沿った折目と、左右の横折目ライン26に沿った折目とが交わる頂点部分35を、尖った形に形成することができると共に、扁平に折り畳むことができ、その結果、折り畳んだ傘を図11のようにバンド33で束ねたとき、巻径を小さくすることができる。
前記切れ目34を設ける場合、上部ライン25aと下部ライン25bとは、互いに同一線上に位置していても良いが、左右に1/2ピッチずらして配置することもできる。この場合、左右のバランスを保つため、図12に示すように下部ライン25bの数を1本増やすか、その逆に上部ライン25aの数を1本増やしても良い。
なお、図4及び図5に示した実施形態においては、前記折目ライン25,26が3本形成されているが、該折目ライン25,26の数は、3本より少なくても、3本より多くても構わない。例えば、1本又は2であっても、4本以上であっても、折目の形成を補助する機能を十分発揮することができる。
図14は本発明に係る傘の第2実施形態である長傘の一部を示すもので、この長傘は、開閉自在の傘骨5と、該傘骨5に張設された傘布6とで形成されている。
前記傘骨5は、図3に示す折り畳み傘の傘骨1に比べ、親骨13が折曲自在ではなく、且つ16本設けられているという点が相違するだけで、その他の構成は実質的に同じである。このため、その詳細な図示は省略されている。
また、前記傘布6は、合成樹脂製フィルムからなる複数(8枚)の小間片18を順次接合することにより形成されている。該小間片18は、傘骨が16本であるとき使用される通常の小間片18aの2倍(2枚分)の大きさを有するもので、隣接する小間片18の接合部19の先端部と各小間片18の周縁部の中間位置とに、親骨13の先端の露先に止着するための止着部18cが形成されている。この止着部18cは、図1に示すようなキャップ部材22で形成されていても良いが、露先に糸で直接結着するように形成されていても良い。
前記傘布6は、前記接合部19が、親骨を反時計方向に順番に数えたとき奇数番目にあたる親骨13−1、13−3・・13−15上に位置して、該奇数番目の親骨に糸等で複数箇所結着されると共に、各小間片18の中間部が、偶数番目にあたる親骨13−2・・13−16上にそれぞれ位置して、周縁部の止着部18c以外は該偶数番目の親骨に対して非結着であるような配置で、前記親骨13上に張設されている。
前記小間片18の中間部の前記偶数番目の親骨13−2・・13−16に沿った位置には、長傘を閉じたとき該親骨13−2・・13−16に沿って形成される折目の形成を補助するための折目ガイド24が設けられている。この折目ガイド24は、第1実施形態の傘布2に形成された折目ガイド24と同様に、溝状に窪んだ1本又は複数本の折目ライン24aにより形成されていて、該折目ライン24aの部分では、該折目ライン24aが形成されていない部分に比べ、傘布6が薄肉化且つ高密度化されている。前記折目ライン24aの溝は、長傘の内側に向けても外側に向けても良い。
前記傘布6はこのように形成されているので、長傘を閉じたとき、各小間片18の中間部が偶数番目の親骨13−2・・13−16に結着されていなくても、前記折目ライン24aに沿って折れ曲がり易くなっており、このため、該傘布6は、前記親骨13−2・・13−16の位置で該親骨から離れて不規則な皺状に折れ曲がることがなく、前記親骨13−2・・13−16に沿った位置で、該親骨に近接した状態のまま、前記折目ライン24aが谷になるように簡単かつ正確に折り畳まれることになる。
一方、前記小間片の接合部19は、奇数番目の親骨13−1、13−3・・13−15に糸等で結着されているので、該親骨に引っ張られて、接合部19が谷になるように強制的に折曲されることになる。
なお、この第2実施形態の長傘にも、第1実施形態の折り畳み傘に形成されているような通風口30を形成することが望ましい。
1,5 傘骨
2,6 傘布
10 中棒
11 手元
13 親骨
18 小間片
19 接合部
24 折目ガイド
24a 折目ライン
25 縦折目ライン
25a 上部ライン
25b 下部ライン
26 横折目ライン
30 通風口
34 切れ目
W 幅
D 間隔
A 外向き空気流
前記課題を解決するため、本発明によれば、開閉自在且つ折り畳み自在の傘骨と、該傘骨に張設された傘布とからなり、前記傘骨は、下端に手元が取り付けられている中棒と、該中棒に放射状に連結された折曲自在の複数の親骨とを有し、前記傘布は、合成樹脂製フィルムからなる三角形状の小間片を複数接合することにより形成されていて、隣接する小間片の接合部が前記親骨に沿うような配置で該親骨上に張設され、該傘布を折り畳んだとき形成される折目の位置に、該折目の形成を補助する折目ガイドを有し、前記折目ガイドは、溝状に窪んだ折目ラインにより形成されていて、前記小間片の幅方向の中央位置において傘布の頂部から周縁部に向けて縦向きに延びる複数の折目ラインと、該縦折目ラインの中間部から小間片の側端部に向けて横向きに延びる複数の折目ラインとを有しており、前記折目ガイドにおいて、前記複数の折目ラインは、該折目ラインの幅より狭い間隔を保って相互に平行に形成されていることを特徴とする、傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘が提供される。
本発明において、前記折目ラインの部分では、該折目ラインが形成されていない部分に比べ、傘布が薄肉化且つ高密度化されている。
また、本発明によれば、開閉自在の傘骨と、該傘骨に張設された傘布とからなり、前記傘骨は、下端に手元が取り付けられている中棒と、該中棒に放射状に連結された複数の親骨とを有し、前記傘布は、合成樹脂製フィルムからなる複数の小間片を順次接合することにより形成されていて、該小間片の数は前記親骨の数の半数であり、該傘布は、隣接する小間片の接合部を奇数番目の親骨上に位置させて該奇数番目の親骨に結着すると共に、小間片の中間部を偶数番目の親骨上に位置させて該偶数番目の親骨に対して非結着とした配置で、該親骨上に張設されており、前記小間片の中間部の前記偶数番目の親骨に沿った位置に、傘を閉じた際の該親骨に沿った折目の形成を補助する折目ガイドが設けられ、該折目ガイドは、溝状に窪んだ複数の折目ラインにより形成され、前記複数の折目ラインは、該折目ラインの幅より狭い間隔を保って相互に平行に形成されていることを特徴とする、傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘が提供される。

Claims (8)

  1. 開閉自在且つ折り畳み自在の傘骨と、該傘骨に張設された傘布とからなり、
    前記傘骨は、下端に手元が取り付けられている中棒と、該中棒に放射状に連結された折曲自在の複数の親骨とを有し、
    前記傘布は、合成樹脂製フィルムからなる三角形状の小間片を複数接合することにより形成されていて、隣接する小間片の接合部が前記親骨に沿うような配置で該親骨上に張設され、該傘布を折り畳んだとき形成される折目の位置に、該折目の形成を補助する折目ガイドを有し、
    前記折目ガイドは、溝状に窪んだ折目ラインにより形成されていて、前記小間片の幅方向の中央位置を、傘布の頂部から周縁部まで延びる縦折目ラインと、該縦折目ラインの中間部から小間片の側端部に向けて横向きに延びる左右の横折目ラインとを有する、
    ことを特徴とする傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘。
  2. 前記折目ラインの部分では、該折目ラインが形成されていない部分に比べ、傘布が薄肉化且つ高密度化されていることを特徴とする請求項1に記載の傘。
  3. 複数の折目ラインが、該折目ラインの幅より狭い間隔を保って相互に平行に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の傘。
  4. 前記縦折目ラインは、前記横折目ラインと交叉する中間部より上方に位置する上部ラインと、前記中間部より下方に位置する下部ラインとに分かれていて、これら上部ラインと下部ラインとは、前記中間部に形成された切れ目によって互いに非連続であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の傘。
  5. 前記縦折目ラインの上部ラインと下部ラインとの位置は、左右に1/2ピッチずれていることを特徴とする請求項3に従属する請求項4に記載の傘。
  6. 前記傘布には、前記接合部の一部に開閉自在の通風口が形成され、該通風口は、傘の内側から外側に向かう外向き空気流の作用時には開放し、該外向き空気流の非作用時には閉鎖するように形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の傘。
  7. 開閉自在の傘骨と、該傘骨に張設された傘布とからなり、
    前記傘骨は、下端に手元が取り付けられている中棒と、該中棒に放射状に連結された複数の親骨とを有し、
    前記傘布は、合成樹脂製フィルムからなる複数の小間片を順次接合することにより形成されていて、該小間片の数は前記親骨の数の半数であり、該傘布は、隣接する小間片の接合部を奇数番目の親骨上に位置させて該奇数番目の親骨に結着すると共に、小間片の中間部を偶数番目の親骨上に位置させて該偶数番目の親骨に対して非結着とした配置で、該親骨上に張設されており、
    前記小間片の中間部の前記偶数番目の親骨に沿った位置に、傘を閉じた際の該親骨に沿った折目の形成を補助する折目ガイドが設けられ、該折目ガイドは、溝状に窪んだ折目ラインにより形成されている、
    ことを特徴とする傘布が合成樹脂製フィルムで形成された傘。
  8. 前記折目ラインの部分では、該折目ラインが形成されていない部分に比べ、傘布が薄肉化且つ高密度化されていることを特徴とする請求項7に記載の傘。
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