JP2018078755A - バリアブルリラクタンス型レゾルバ - Google Patents
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Abstract
Description
[モータ10]
図1に示されるように、本発明の第1実施形態に係るレゾルバ100は、モータ10に設けられている。モータ10は、ブラシレスモータである。モータ10は、例えばEPS(電動パワーステアリング)に搭載される。モータ10は、モータ本体11と制御部12とを備える。モータ本体11及び制御部12は、電力ケーブル14及びセンサケーブル15によって電気的に接続されている。
図3に示されるように、レゾルバ100は、レゾルバロータ21及びレゾルバステータ22を備えている。レゾルバ100は、いわゆるバリアブルリラクタンス型レゾルバである。レゾルバロータ21は、レゾルバステータ22の内側に配置されている。つまり、レゾルバ100は、インナーロータ型のレゾルバである。レゾルバロータ21は、モータシャフト18と同軸に取り付けられている。
第1実施形態に係るレゾルバ100によれば、使用ティース対30に含まれている2つのティース24には、互いに異なる磁極を発生させるように、それぞれ、励磁コイル26が互いに逆向きに巻回されているので、励磁コイル26は、異なる磁極を点対称に発生させる。ここで、励磁コイル26が発生させる磁界に、同一磁極が点対称に配置されたモータロータ17のマグネット20による磁界が重ね合わされて、合成磁界が形成される。この合成磁界により、第1出力コイル27及び第2出力コイル28に誘起電圧が発生する。励磁コイル26において点対称の位置にある2つの巻線部分のうち、一方の巻線部分では合成磁界が強められ、他方の巻線部分では合成磁界が弱められる。誘起電圧は、一方の巻線部分の合成磁界によって強められ、他方の巻線部分の合成磁界によって弱められる。結果として、モータロータ17の磁界によって発生したノイズとしての誘起電圧は、打ち消される。したがって、励磁コイル26が発生させる磁界に、同一磁極が点対称に配置されたモータロータ17の磁界が重ね合われても、電気誤差が発生しない。
図5、図6を参照して、第2実施形態に係るレゾルバ200が説明される。第2実施形態に係るレゾルバ200は、軸倍角数nにおいて、第1実施形態に係るレゾルバ100とは異なっている。他の点においては、第2実施形態に係るレゾルバ200は、第1実施形態に係るレゾルバ100と同一の構成を有している。同一の構成については、その説明が省略されている。
第3実施形態に係るレゾルバが説明される。第3実施形態に係るレゾルバは、軸倍角数nにおいて、第1実施形態に係るレゾルバ100とは異なっている。他の点においては、第3実施形態に係るレゾルバは、第1実施形態に係るレゾルバ100と同一の構成を有している。同一の構成については、その説明が省略されている。
図7を参照して、第4実施形態に係るレゾルバ400が説明される。第4実施形態に係るレゾルバ400は、軸倍角数n及びティース数Nにおいて、第1実施形態に係るレゾルバ100とは異なっている。他の点においては、第4実施形態に係るレゾルバ400は、第1実施形態に係るレゾルバ100と同一の構成を有している。同一の構成については、その説明が省略されている。
図8を参照して、第5実施形態に係るレゾルバ500が説明される。第5実施形態に係るレゾルバ500は、軸倍角数n及びティース数Nにおいて、第1実施形態に係るレゾルバ100とは異なっている。他の点においては、第5実施形態に係るレゾルバ500は、第1実施形態に係るレゾルバ100と同一の構成を有している。同一の構成については、その説明が省略されている。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。第1から第5実施形態に係るレゾルバ100から500の各構成要素に関して、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が行われてもよい。また、上記レゾルバ100から500の各構成要素の形状及び大きさも、実施の形態に応じて、適宜、設定されてよい。例えば、以下の変更が可能である。
20、220・・・マグネット
21、221、421、521・・・レゾルバロータ
22、422・・・レゾルバステータ
24、424・・・ティース
26、426・・・励磁コイル
27、427・・・第1出力コイル
28、428・・・第2出力コイル
29、429・・・不使用ティース対
30、430・・・使用ティース対
30A、430A・・・第1使用ティース対
30B、430B・・・第2使用ティース対
100、200、400、500・・・レゾルバ
Claims (7)
- モータロータの磁極数MがM=2m(mは偶数)の関係を満たすモータに設けられるバリアブルリラクタンス型レゾルバであって、
モータシャフトと同軸に取り付けられたロータと、
ティース数Nのティースを有し、上記ティース数NがN=2P(Pは偶数)且つN≧16の関係を満たすステータと、
複数の上記ティースに巻回された励磁コイル、第1出力コイル、及び第2出力コイルと、を備えており、
上記ティース数Nの上記ティースは、組数Pのティース対からなっており、それぞれの上記ティース対は、上記ロータの軸芯に対して点対称の位置関係にある2つの上記ティースであり、
上記組数Pの上記ティース対のうち、1つの上記ティース対は、上記励磁コイルが巻回されていない不使用ティース対であり、
上記組数Pの上記ティース対のうち、上記不使用ティース対を除く残りの組数P−1の上記ティース対は、上記励磁コイルが巻回されている使用ティース対であり、
上記使用ティース対に含まれている2つの上記ティースには、互いに異なる磁極を発生させるように、それぞれ、上記励磁コイルが互いに逆向きに巻回されており、
上記組数P−1の上記使用ティース対に含まれる上記ティースのうち、上記軸芯の周方向に沿って隣り合う2つの上記ティースには、上記励磁コイルが互いに逆向きに巻回されているバリアブルリラクタンス型レゾルバ。 - 上記組数P−1の上記使用ティース対のうち、組数P/2−1の上記使用ティース対は、上記第1出力コイルが巻回されている第1使用ティース対であり、
上記第1使用ティース対に含まれている2つの上記ティースには、上記第1出力コイルが互いに逆向きに巻回されており、
上記組数P−1の上記使用ティース対のうち、上記組数P/2−1の上記第1使用ティース対を除く組数P/2の上記使用ティース対は、上記第2出力コイルが巻回されている第2使用ティース対であり、
上記第2使用ティース対に含まれている2つの上記ティースには、上記第2出力コイルが互いに逆向きに巻回されている請求項1に記載のバリアブルリラクタンス型レゾルバ。 - 上記軸芯の周方向に沿って、上記第1使用ティース対及び上記第2使用ティース対が交互に配置されている請求項2に記載のバリアブルリラクタンス型レゾルバ。
- 軸倍角数nがn=4の関係を満たし、
上記ティース数NがN=16の関係を満たす請求項1から3のいずれかに記載のバリアブルリラクタンス型レゾルバ。 - 軸倍角数nがn=12の関係を満たし、
上記ティース数NがN=16の関係を満たす請求項1から3のいずれかに記載のバリアブルリラクタンス型レゾルバ。 - 軸倍角数nがn=20の関係を満たし、
上記ティース数NがN=16の関係を満たす請求項1から3のいずれかに記載のバリアブルリラクタンス型レゾルバ。 - 上記ロータが上記ステータの内側に配置されている請求項1から6のいずれかに記載のバリアブルリラクタンス型レゾルバ。
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