JP2018077035A - 蓄熱材の容器内封入方法 - Google Patents
蓄熱材の容器内封入方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018077035A JP2018077035A JP2016221036A JP2016221036A JP2018077035A JP 2018077035 A JP2018077035 A JP 2018077035A JP 2016221036 A JP2016221036 A JP 2016221036A JP 2016221036 A JP2016221036 A JP 2016221036A JP 2018077035 A JP2018077035 A JP 2018077035A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- storage material
- container
- enclosing
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Landscapes
- Packages (AREA)
- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】本実施形態に係る蓄熱材の容器内封入方法では、蓄熱または放熱を行う潜熱蓄熱材10は、アンモニウムミョウバン12水和物からなること、アンモニウムミョウバン12水和物10に含む水和水(12H2O)を脱離した焼アンモニウムミョウバン11と、加えた水12とを、漏洩防止用内袋40内で水和反応させることにより、アンモニウムミョウバン12水和物10を生成し、漏洩防止用内袋40内に封入する。
【選択図】 図1
Description
(1)蓄熱または放熱を行う蓄熱材を、容器内に封入する蓄熱材の容器内封入方法において、前記蓄熱材は、無機塩水和物からなること、前記無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、加えた水とを、前記容器内で水和反応させることにより、前記無機塩水和物を生成し、前記容器内に封入すること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記無水和物を前記容器内に充填した後、前記無水和物に対し水和物を生成するのに必要な加水量と同量、または前記加水量を超える量の前記水を、前記容器内に充填すること、を特徴とする。
(3)(1)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記無水和物は粉末状であり、前記無水和物と、前記無水和物に対し水和物を生成するのに必要な加水量と同量、または前記加水量を超える量の前記水とを、少なくとも含んでスラリー状態に混合したスラリー状混合物を調製すること、前記スラリー状混合物の調製後、前記スラリー状混合物を前記容器内に充填すること、を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記容器は、柔軟性を有した袋状に形成されていること、前記容器内に、前記無水和物と前記水とを充填して前記容器を閉塞後、または、前記スラリー状混合物を充填して前記容器を閉塞後、前記容器内を吸引しながら、前記容器の開口が封止されること、を特徴とする。
(5)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記無機塩水和物は、前記容器として、第1の前記容器内で生成され、前記第1の容器とは別に、前記第1の容器より大きく、柔軟性を有した袋状に形成された第2の容器を用い、生成される前記無機塩水和物を内包する前記第1の容器は、単数の前記第2の容器による単層の状態で、または、複数の前記第2の容器により、入れ子のように、多重に重ね合わせた複層の状態で、前記第2の容器によって覆い包まれ、前記第2の容器の封止により、前記第2の容器内に封入されていること、を特徴とする。
(6)(5)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記第1の容器内に、前記無水和物と前記水とを充填して前記第1の容器を閉塞後、または、前記スラリー状混合物を充填して前記第1の容器を閉塞後、この状態で前記第1の容器を前記第2の容器内に収容し、少なくとも最も外側の前記第2の容器内を吸引しながら、この外側の前記第2の容器の開口を封止すること、を特徴とする。
(7)(2)乃至(6)のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記蓄熱材の物性を調整する水溶性の添加剤が配合され、前記添加剤は、前記蓄熱材の融点を、必要に応じて設定した温度に調整する融点調整剤、液相状態にある前記蓄熱材の融液の粘度を高める増粘剤、または、前記蓄熱材の過冷却現象を防ぐのに、融液状態にある前記蓄熱材の結晶化の誘起を促す過冷却防止剤の少なくとも何れかであること、を特徴とする。
(8)(7)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記水に前記添加剤が溶解した添加剤水溶液を調製した後、前記水に代えて前記添加剤水溶液が、前記容器内に充填されること、または、前記スラリー状混合物を生成するのに、前記無水和物と混合されること、を特徴とする。
(9)(7)または(8)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記添加剤として配合する前記融点調整剤は、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)であること、を特徴とする。
(10)(9)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記蓄熱材に前記添加剤を配合した蓄熱材組成物では、前記蓄熱材組成物全体の重量に占める前記無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)の配合比率は、10wt%以下の範囲内であること、を特徴とする。
(11)(7)乃至(10)のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記添加剤として配合する前記増粘剤は、糖アルコールに属する物質であること、を特徴とする。
(12)(11)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記増粘剤は、マンニトール(C6H14O6)であること、を特徴とする。
(13)(11)または(12)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記蓄熱材に前記添加剤を配合した蓄熱材組成物では、前記蓄熱材組成物全体の重量に占める前記増粘剤の配合比率は、20wt%以下の範囲内であること、を特徴とする。
(14)(1)乃至(13)のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記無機塩水和物は、ミョウバン水和物であること、を特徴とする。
(15)(14)に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、前記ミョウバン水和物は、アンモニウムミョウバン12水和物(AlNH4(SO4)2・12H2O)、または、カリウムミョウバン12水和物(AlK(SO4)2・12H2O)であること、を特徴とする。
(1)蓄熱または放熱を行う蓄熱材を、容器内に封入する蓄熱材の容器内封入方法において、蓄熱材は、無機塩水和物からなること、無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、加えた水とを、容器内で水和反応させることにより、無機塩水和物を生成し、容器に封入すること、を特徴とする。この特徴により、無水和物の容器への充填前、隣接する粉末同士の間にあった間隙は水和反応時に、容器に加えた水で満たされるため、容器の内容積に対し、蓄熱材が占める体積充填率は、粉末状の無機塩水和物を容器内に直に充填した従来の実施形態に係る蓄熱材の容器内封入方法に比べて、大幅に向上する。また、間隙の発生を抑えているため、従来比で、蓄熱材と蓄熱槽内の熱媒体との間の熱伝導に要する時間も短くなるため、このような伝熱性能は高くなる。また、蓄熱材や、これに添加剤を配合した蓄熱材組成物を生成するのに、加熱設備を一切必要とせず、このような蓄熱材組成物等を、容器内で常温のまま簡単に生成することができる。しかも、融点が、例えば、約90℃のような比較的高い蓄熱材組成物等でも、液相状態の蓄熱材組成物等を直接取り扱うことがなく、蓄熱材組成物等の充填・封入作業は、従来の実施形態に係る蓄熱材の容器内封入方法に比して、安全である。
以下、本発明に係る蓄熱材の容器内封入方法について、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明に係る蓄熱材は、無機塩水和物からなり、本実施形態では、相変化に伴う潜熱の移動により蓄熱または放熱を行う潜熱蓄熱材である場合を挙げて説明する。また、潜熱蓄熱材は、添加剤と混合した蓄熱材組成物の態様で容器(第1の容器)内に充填され、さらにこの第1の容器を二重の第2の容器(容器)に封入された状態で、蓄熱槽内に収容されている。
本実施形態の実施例1に係る蓄熱材の容器内封入方法は、生成しようとする蓄熱材組成物3に対し、90wt%の配合比率となる量の焼アンモニウムミョウバン11を、平均1mm程度の大きさに粒子を粉砕して粉末状態(図1中、(a))にした後、開口41を通じて漏洩防止用内袋40内に充填する(図1中、(b))。なお、焼アンモニウムミョウバン11の粒子の大きさが、平均1mm程度よりも細かくなると、粒子間の間隙がより少なくなるため、好ましい。
本実施形態の実施例2に係る蓄熱材の容器内封入方法は、生成しようとする蓄熱材組成物3に対し、90wt%の配合比率となる量の焼アンモニウムミョウバン11を、平均1mm程度の大きさに粒子を粉砕した粉末状態にしておく(図2中、(a))。他方で、何れも、粒子が平均数百μm程度の大きさに粉砕された粉末状の融点調整剤21と増粘剤22とを、常温の水12と共に、ポリプロピレン製の第1瓶71に投入して、常温のまま撹拌することにより、融点調整剤21と増粘剤22とが水12に溶解した添加剤水溶液30を調製する(図2中、(b))。
<実験方法>
・調査実験では、100gの蓄熱材組成物3を、A5サイズの漏洩防止用内袋40内に封入した蓄熱材封入物2を作製するのに、実施例2に係る蓄熱材の容器内封入方法で作製した実験1を、その比較例として、従来の実施形態に係る蓄熱材の容器内封入方法で作製した実験2を、それぞれ実施。
・実験1,2とも、前述したように、作製した蓄熱材封入物2を、まず第1封入袋50Aに収容し、この第1封入袋50A内を吸引しながら開口を融着し、第1封入袋50A内を封止して蓄熱材封入プレパック1A(実験1)(実験2では、蓄熱材封入プレパック1Aに相当する蓄熱材封入プレパック)を5つ作製。さらに、実験1ではこの蓄熱材封入プレパック1A(実験2では、蓄熱材封入プレパック)を個々に第2封入袋50Bに収容し、この第2封入袋50B内を吸引しながら開口を融着し、第2封入袋50B内を封止した蓄熱材封入パック1(蓄熱材封入プレパック)を、それぞれ5パックずつ作製。
・実験1,2ともそれぞれ、5パック全ての蓄熱材封入パック1(蓄熱材封入プレパック)を水槽内の水に浸し、上昇した水位分の水の体積を求めた上で、1パック当たりの蓄熱材封入パック1(蓄熱材封入プレパック)の平均体積を測定。
・生成しようとする蓄熱材組成物3の量:100g
・蓄熱材組成物3の融点:約90℃
・融点調整剤21:粉末状の無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)を2g
・増粘剤22:粉末状のマンニトール(C6H14O6)を8g
・蓄熱材封入物2の風袋:漏洩防止用内袋40
・蓄熱材封入物2の封止:漏洩防止用内袋40の折返し部42で折り返し
・蓄熱材封入パック1(蓄熱材封入プレパック)の風袋:二重化した封入袋50
・蓄熱材封入パック1(蓄熱材封入プレパック)の封止:真空脱気シーラによる融着(封止部52)
・無水和物11:粉末状の焼アンモニウムミョウバン(AlNH4(SO4)2)を47.12g (分子量237.162に対し、その0.198mol分相当)
・水12:純水を42.88g(アンモニウムミョウバン12水和物10の水和水(12H2O)に相当する量)
・融点調整剤21と増粘剤22と水12の混合:常温で撹拌して添加剤水溶液30を調製
・蓄熱材組成物3を漏洩防止用内袋40内に封入する方法:前述した実施例2に係る蓄熱材の容器内封入方法
・無機塩水和物10:粉末状のアンモニウムミョウバン12水和物(硫酸アンモニウムアルミニウム・12水:AlNH4(SO4)2・12H2O)を90g (分子量453.354に対し、その0.198mol分相当)
・無機塩水和物10と融点調整剤21と増粘剤22との混合:常温のまま鉢内で撹拌して混合
・蓄熱材組成物3を漏洩防止用内袋40内に封入する方法:前述した従来の実施形態に係る蓄熱材の容器内封入方法。但し、蓄熱材組成物3が漏洩防止用内袋40内に生成された後、実施例2と同様、漏洩防止用内袋40の開口41側の折返し部42を折り返すことで、漏洩防止用内袋40を閉塞し、この漏洩防止用内袋40を封入袋50内に収容しているが、封入袋50は二重袋構造とした。
図6は、本実施形態に係る蓄熱材の容器内封入方法の有意性を確認した調査実験の結果を示す表である。図6に示すように、蓄熱材封入パック1(蓄熱材封入プレパック)の平均体積について、実験2では、体積が132.0cm3であったのに対し、実験1では、体積が103.2cm3であった。実験1で得られた体積は、実験2で得られた体積に比べ、21.8%減少している。生成された蓄熱材組成物3の量は、実験1,2とも同じ100gであるため、その体積は、実験1,2とも同じ61.2cm3(算出値)である。
蓄熱材組成物3をなす組成は、実験1,2とも実質的に同じである。しかしながら、実験2の場合、潜熱蓄熱材10として、計量した90gの無機塩水和物10(粉末状のアンモニウムミョウバン12水和物10)が、そのままの状態で、融点調整剤21と増粘剤22と共に、鉢の中で撹拌して混合されている。粉末状の無機塩水和物10と、粉末状の融点調整剤21と、粉末状の増粘剤22とが、鉢の中で万遍なく混合されていても、隣接する粉末同士の間には、物理的な隙間(間隙)が必然的に生じてしまう。
R=d/λA …式(1)
R:熱抵抗[K/W]、d:空隙部の厚み[m]、λ:空隙部の熱伝導率[W/m・K]、A:空隙部の表面積(空隙部4と漏洩防止用内袋40の接触面積)[m2]
但し、二重化した封入袋50の厚み分について、熱伝導への影響がほとんど無視できると仮定している。
(0.215−0.02)×(0.148−0.02)≒0.025(m2) …解(2)
実験1の場合で、
42.0×103/0.025×106=1.68 ∴d≒1.7(mm) …解(3)
実験2の場合で、
70.8×103/0.025×106=2.83 ∴d≒2.8(mm) …解(4)
すなわち、実施例2に係る蓄熱材の容器内封入方法(実験1)で作製した蓄熱材封入パック1の空隙部4の厚みdは、従来の実施形態に係る蓄熱材の容器内封入方法(実験2)に比べ、約61%にまで抑制されている。そのため、空隙部4を挟み、蓄熱材組成物3の上面(図7中、上側の面)と、封入袋50に密着した漏洩防止用内袋40の内面(図7中、蓄熱材封入パック1の上辺の内側の面)との間における伝熱速度vは、実験1と実験2の対比で
1/0.61=1.64 ∴v≒1.6 …解(6)
解(6)より、実験1の場合は、実験2の場合の約1.6倍になると推察される。
(3)また、実施形態では、第1の容器の構成は、例示した漏洩防止用内袋40の構成に限定されず、種々変更可能である。同様に、第2の容器の構成は、例示した封入袋50の構成に限定されず、種々変更可能である。
(5)また、実施形態では、融点調整剤21の配合により、蓄熱材組成物3の融点を約90℃に調整したが、融点調整剤により調整される蓄熱材組成物の融点温度は、約90℃に限定されるものではなく、蓄熱材組成物から放熱される熱を利用する熱供給先で、必要する熱源の温度に対応した温度に調整されたものであれば良い。
(6)また、実施形態では、蓄熱材を、相変化に伴う潜熱の移動により蓄熱または放熱を行う潜熱蓄熱材としたが、蓄熱材は、水との化学反応に伴う反応熱の出入りを利用して蓄熱または放熱を行う化学蓄熱材にも適用できるものと考えられる。
10 潜熱蓄熱材,アンモニウムミョウバン12水和物(蓄熱材,無機塩水和物,ミョウバン水和物)
11 焼アンモニウムミョウバン(無水和物)
12 水
15 スラリー状混合物
20 添加剤
21 融点調整剤(添加剤)
22 増粘剤(添加剤)
30 添加剤水溶液
40 漏洩防止用内袋(第1の容器)
50 封入袋(第2の容器)
51 開口
Claims (15)
- 蓄熱または放熱を行う蓄熱材を、容器内に封入する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記蓄熱材は、無機塩水和物からなること、
前記無機塩水和物に含む水和水を脱離した無水和物と、加えた水とを、前記容器内で水和反応させることにより、前記無機塩水和物を生成し、前記容器内に封入すること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項1に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記無水和物を前記容器内に充填した後、前記無水和物に対し水和物を生成するのに必要な加水量と同量、または前記加水量を超える量の前記水を、前記容器内に充填すること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項1に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記無水和物は粉末状であり、前記無水和物と、前記無水和物に対し水和物を生成するのに必要な加水量と同量、または前記加水量を超える量の前記水とを、少なくとも含んでスラリー状態に混合したスラリー状混合物を調製すること、
前記スラリー状混合物の調製後、前記スラリー状混合物を前記容器内に充填すること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記容器は、柔軟性を有した袋状に形成されていること、
前記容器内に、前記無水和物と前記水とを充填して前記容器を閉塞後、または、前記スラリー状混合物を充填して前記容器を閉塞後、
前記容器内を吸引しながら、前記容器の開口が封止されること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記無機塩水和物は、前記容器として、第1の前記容器内で生成され、
前記第1の容器とは別に、前記第1の容器より大きく、柔軟性を有した袋状に形成された第2の容器を用い、
生成される前記無機塩水和物を内包する前記第1の容器は、
単数の前記第2の容器による単層の状態で、または、
複数の前記第2の容器により、入れ子のように、多重に重ね合わせた複層の状態で、
前記第2の容器によって覆い包まれ、前記第2の容器の封止により、前記第2の容器内に封入されていること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項5に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記第1の容器内に、前記無水和物と前記水とを充填して前記第1の容器を閉塞後、または、前記スラリー状混合物を充填して前記第1の容器を閉塞後、
この状態で前記第1の容器を前記第2の容器内に収容し、少なくとも最も外側の前記第2の容器内を吸引しながら、この外側の前記第2の容器の開口を封止すること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項2乃至請求項6のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記蓄熱材の物性を調整する水溶性の添加剤が配合され、
前記添加剤は、前記蓄熱材の融点を、必要に応じて設定した温度に調整する融点調整剤、液相状態にある前記蓄熱材の融液の粘度を高める増粘剤、または、前記蓄熱材の過冷却現象を防ぐのに、融液状態にある前記蓄熱材の結晶化の誘起を促す過冷却防止剤の少なくとも何れかであること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項7に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記水に前記添加剤が溶解した添加剤水溶液を調製した後、前記水に代えて前記添加剤水溶液が、
前記容器内に充填されること、または、
前記スラリー状混合物を生成するのに、前記無水和物と混合されること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項7または請求項8に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記添加剤として配合する前記融点調整剤は、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)であること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項9に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記蓄熱材に前記添加剤を配合した蓄熱材組成物では、
前記蓄熱材組成物全体の重量に占める前記無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)の配合比率は、10wt%以下の範囲内であること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項7乃至請求項10のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記添加剤として配合する前記増粘剤は、糖アルコールに属する物質であること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項11に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記増粘剤は、マンニトール(C6H14O6)であること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項11または請求項12に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記蓄熱材に前記添加剤を配合した蓄熱材組成物では、
前記蓄熱材組成物全体の重量に占める前記増粘剤の配合比率は、20wt%以下の範囲内であること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項1乃至請求項13のいずれか1つに記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記無機塩水和物は、ミョウバン水和物であること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。 - 請求項14に記載する蓄熱材の容器内封入方法において、
前記ミョウバン水和物は、アンモニウムミョウバン12水和物(AlNH4(SO4)2・12H2O)、または、カリウムミョウバン12水和物(AlK(SO4)2・12H2O)であること、
を特徴とする蓄熱材の容器内封入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016221036A JP6754275B2 (ja) | 2016-11-11 | 2016-11-11 | 蓄熱装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016221036A JP6754275B2 (ja) | 2016-11-11 | 2016-11-11 | 蓄熱装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018077035A true JP2018077035A (ja) | 2018-05-17 |
JP6754275B2 JP6754275B2 (ja) | 2020-09-09 |
Family
ID=62149212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016221036A Active JP6754275B2 (ja) | 2016-11-11 | 2016-11-11 | 蓄熱装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6754275B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3575375A4 (en) * | 2017-03-13 | 2020-02-26 | Toho Gas Co., Ltd. | COMPOSITION OF LATENT HEAT STORAGE MATERIAL AND LATENT HEAT STORAGE TANK |
JP2021161228A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社カネカ | 無機系潜熱蓄熱材組成物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52103288A (en) * | 1976-02-23 | 1977-08-30 | Toyo Aluminium Kk | Vacuum packaging goods of powder and vacuum gas fill packaging goods |
JPS60253780A (ja) * | 1984-05-29 | 1985-12-14 | 三菱製紙株式会社 | 断熱材用包装紙 |
JP2001227887A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄冷熱体及びこれを用いた柔軟性加温・冷却体 |
JP2008133804A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Toyota Motor Corp | エンジンの製造方法 |
JP2015151455A (ja) * | 2014-02-13 | 2015-08-24 | 東邦瓦斯株式会社 | 潜熱蓄熱材および潜熱蓄熱槽 |
-
2016
- 2016-11-11 JP JP2016221036A patent/JP6754275B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52103288A (en) * | 1976-02-23 | 1977-08-30 | Toyo Aluminium Kk | Vacuum packaging goods of powder and vacuum gas fill packaging goods |
JPS60253780A (ja) * | 1984-05-29 | 1985-12-14 | 三菱製紙株式会社 | 断熱材用包装紙 |
JP2001227887A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄冷熱体及びこれを用いた柔軟性加温・冷却体 |
JP2008133804A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Toyota Motor Corp | エンジンの製造方法 |
JP2015151455A (ja) * | 2014-02-13 | 2015-08-24 | 東邦瓦斯株式会社 | 潜熱蓄熱材および潜熱蓄熱槽 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3575375A4 (en) * | 2017-03-13 | 2020-02-26 | Toho Gas Co., Ltd. | COMPOSITION OF LATENT HEAT STORAGE MATERIAL AND LATENT HEAT STORAGE TANK |
US11306237B2 (en) | 2017-03-13 | 2022-04-19 | Toho Gas Co., Ltd. | Latent-heat storage material composition and latent-heat storage tank |
JP2021161228A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社カネカ | 無機系潜熱蓄熱材組成物 |
JP7419140B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-01-22 | 株式会社カネカ | 無機系潜熱蓄熱材組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6754275B2 (ja) | 2020-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11149179B2 (en) | Latent heat storage material composition | |
JP2018077035A (ja) | 蓄熱材の容器内封入方法 | |
CN104893674B (zh) | 一种泡沫碳/石蜡类相变复合材料及其封装方法 | |
JP2009184690A (ja) | 自立袋 | |
WO2018168340A1 (ja) | 潜熱蓄熱材組成物、及び潜熱蓄熱槽 | |
CN101904541A (zh) | 一种脱氧保鲜剂及其制作方法 | |
JP6588491B2 (ja) | 潜熱蓄熱材の蓄熱槽内配置方法、及び潜熱蓄熱槽 | |
WO2017169015A1 (ja) | 脱酸素剤組成物 | |
JP6134273B2 (ja) | 潜熱蓄熱材および潜熱蓄熱槽 | |
CN1305436A (zh) | 用颗粒状金属组合物热降解不需要的物质的方法 | |
JP2022132308A (ja) | 基材に対してホットメルト混入ポリマーを分注し、接着させるための方法 | |
JP6434867B2 (ja) | 蓄熱材充填容器、及び蓄熱槽 | |
JP6500152B1 (ja) | 潜熱蓄熱材組成物 | |
JP6244056B1 (ja) | 酸化カルシウム紛体とアルミニウム紛体とを含んでなる水素発生剤 | |
JP6195042B1 (ja) | 脱酸素剤組成物 | |
CN212205769U (zh) | 带相变材料的隔热装置 | |
JP2004059154A (ja) | 封着材料梱包体及び封着材料の梱包方法 | |
JP6134272B2 (ja) | 潜熱蓄熱材および潜熱蓄熱槽 | |
US11692116B2 (en) | Phase change material composition and method of preparation thereof | |
JP3170690U (ja) | 蓄熱材 | |
JPH051282A (ja) | 蓄熱体 | |
JP2023045030A (ja) | 潜熱蓄熱材組成物 | |
WO2001006195A1 (en) | Heat storage pellets of phase change material and method of manufacturing same | |
JP2020153614A (ja) | 蓄熱装置、カートリッジ、カートリッジの保管方法 | |
TWI254736B (en) | Method for producing adhesive block having anti-tack property and adhesive block there from its production method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170731 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180731 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190205 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190527 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190903 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191022 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20191030 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20191129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6754275 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |