JP2018077006A - 湿潤バイオマス焼却システムの運転方法及び湿潤バイオマス焼却システム - Google Patents

湿潤バイオマス焼却システムの運転方法及び湿潤バイオマス焼却システム Download PDF

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Yoshihiro Matsuda
吉洋 松田
秀一 太白
Shuichi Tashiro
秀一 太白
竹田 航哉
Kouya Takeda
航哉 竹田
直哉 川本
Naoya Kawamoto
直哉 川本
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Abstract

【課題】内部循環流動層式の湿潤バイオマス焼却炉を備える湿潤バイオマス焼却システムにおいて、焼却炉に供給される湿潤バイオマスの性状が変化しても、焼却炉の燃焼室の過度の温度上昇を抑制することにより、湿潤バイオマス焼却システムを安定して熱回収しながら運転可能にする。【解決手段】湿潤バイオマス焼却システムの運転方法は、乾燥室及び燃焼室と、乾燥室内の下方と燃焼室内の下方とにわたって流動する流動媒体を含む流動床と、乾燥室内の上方空間と燃焼室内の上方空間とを仕切り且つ下端が流動床内に配置された仕切壁とを有する湿潤バイオマス焼却炉において、焼却炉内の温度に応じて、過熱蒸気量又は乾燥室内に供給する水量を調節する第1ステップと、過熱蒸気から熱回収する第2ステップとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内部循環流動層式の湿潤バイオマス焼却炉を備える湿潤バイオマス焼却システムの運転方法及び湿潤バイオマス焼却システムに関する。
下水汚泥等の高含水率の湿潤バイオマスを処理する施設として、例えば、内部循環流動層式の湿潤バイオマス焼却炉(以下、単に焼却炉とも称する。)を備える湿潤バイオマス焼却システムが知られている。焼却炉は、例えば特許文献1及び2に開示されるように、仕切壁により仕切られた乾燥室と燃焼室とを有する。乾燥室と燃焼室との下方には、乾燥室と燃焼室とにわたって流動媒体が流動する流動床が設けられる。
焼却炉では、乾燥室内に供給される乾燥剤ガスにより、湿潤バイオマスを流動媒体と混合しながら乾燥させると共に、燃焼室内に供給される高温の燃焼剤ガスにより、乾燥室で乾燥させた湿潤バイオマスを流動媒体と混合しながら燃焼する。湿潤バイオマスの乾燥により生じた乾燥排ガス、又は湿潤バイオマスの燃焼により生じた燃焼排ガスは、例えば発電装置により熱回収される。
特開2006−275442号公報 特開2016−138694号公報
湿潤バイオマス焼却システムは、安定して熱回収しながら運転できることが、温室効果ガスやダイオキシン類の発生を抑制すると共に運転コストの低減を図る観点で望ましい。しかしながら、焼却炉に供給される湿潤バイオマスの性状が変化することで、湿潤バイオマスの含水率が減少したり、湿潤バイオマスの単位重量当たりの熱量が増加すると、燃焼室が過度に温度上昇する場合がある。この場合、温室効果ガスやダイオキシン類の発生量が増加したり、熱分解反応を引き起こして焼却炉後段の設備にタール類が付着する等のトラブルが発生するおそれがある。
そこで本発明は、内部循環流動層式の湿潤バイオマス焼却炉を備える湿潤バイオマス焼却システムにおいて、焼却炉に供給される湿潤バイオマスの性状が変化しても、焼却炉の燃焼室の過度の温度上昇を抑制することにより、湿潤バイオマス焼却システムを安定して熱回収しながら運転可能にすることを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る湿潤バイオマス焼却システムの運転方法は、乾燥室及び燃焼室と、前記乾燥室内の下方と前記燃焼室内の下方とにわたって流動する流動媒体を含む流動床と、前記乾燥室内の上方空間と前記燃焼室内の上方空間とを仕切り且つ下端が前記流動床内に配置された仕切壁とを有し、前記乾燥室に過熱蒸気である乾燥剤ガスを供給することにより、前記乾燥室内で湿潤バイオマスを前記流動媒体と混合しながら乾燥すると共に、前記燃焼室に燃焼剤ガスを供給することにより、前記乾燥室内で乾燥された前記湿潤バイオマスを前記燃焼室内で前記流動媒体と混合しながら燃焼する湿潤バイオマス焼却炉において、前記湿潤バイオマス焼却炉内の温度に応じて、前記過熱蒸気量又は前記乾燥室内に供給する水量を調節する第1ステップと、前記過熱蒸気から熱回収する第2ステップとを有する。
上記方法によれば、湿潤バイオマス焼却炉に供給される湿潤バイオマスの性状が変化した場合でも、第1ステップにおいて、湿潤バイオマス焼却炉内の温度に応じて、過熱蒸気量又は乾燥室内に供給する水量を調節することにより燃焼室の温度上昇を抑制できるので、湿潤バイオマス焼却炉の過度の温度上昇を抑制できる。また第2ステップにおいて、乾燥剤ガスとして用いられる過熱蒸気から熱回収するので、湿潤バイオマス焼却炉の運転コストを低減できる。
前記第1ステップでは、前記乾燥室の温度が、予め定められた乾燥室温度の上限値以上のとき、散水装置を用いて、前記乾燥室側の前記流動床に向けて散水して蒸気を発生させると共に、前記散水装置の散水量を変化させて前記乾燥室の温度を調節してもよい。
上記方法によれば、散水して蒸気を発生させることで乾燥室側の流動床の温度上昇を抑制できると共に、散水により乾燥室内に供給する水量を調節することにより乾燥室側の流動床を温度調節できるので、乾燥室から燃焼室に送られる湿潤バイオマスと流動媒体との温度を低下でき、燃焼室の温度上昇を抑制できる。また、散水装置の散水量に応じて発生量が調節された過熱蒸気から熱回収できる。
前記第1ステップでは、熱交換装置を用いて、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に前記燃焼室から排出される燃焼排ガスと熱交換させて前記燃焼剤ガスを温度上昇させると共に、水と前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させ、前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて前記燃焼室に供給する前の前記燃焼剤ガスの温度を調節すると共に、前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの前記熱交換量に応じて、前記水と前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて前記過熱蒸気量を調節してもよい。
上記方法によれば、熱交換装置を用いて、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて燃焼室に供給する前の燃焼剤ガスの温度を調節し、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量に応じて、水と燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて過熱蒸気量を調節することにより、燃焼室の温度上昇を抑制できると共に、発生量が調節された過熱蒸気から良好に熱回収できる。
前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記予熱器を流通した前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、前記第1ステップでは、前記燃焼室の温度が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、前記予熱器を通過した前記燃焼剤ガスと、前記予熱器を迂回させた前記燃焼剤ガスとを前記燃焼室に供給してもよい。
上記方法によれば、燃焼室の温度が予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、燃焼剤ガスの一部が予熱器を迂回させられるので、燃焼室に供給する燃焼剤ガスの温度を低減でき、燃焼室の温度上昇を抑制できる。またボイラを用いて、燃焼剤ガスとの熱交換量が減少した高温の燃焼排ガスから効率よく熱回収できる。
前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記燃焼排ガスを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、前記第1ステップでは、前記燃焼室の温度が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、前記予熱器を通過した前記燃焼排ガスと、前記予熱器を迂回させた前記燃焼排ガスとを前記ボイラに供給してもよい。
上記方法によれば、燃焼室の温度が予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、燃焼排ガスの一部が予熱器を迂回させられるので、燃焼室に供給する燃焼剤ガスの温度を低減でき、燃焼室の温度上昇を抑制できる。またボイラを用いて、燃焼剤ガスとの熱交換量が減少した高温の燃焼排ガスから効率よく熱回収できる。
前記第2ステップでは、発電装置を用いて、前記過熱蒸気から熱回収してもよい。これにより、過熱蒸気から、湿潤バイオマス焼却炉の熱を電力として良好に熱回収できる。
本発明の一態様に係る湿潤バイオマス焼却システムは、乾燥室及び燃焼室と、前記乾燥室内の下方と前記燃焼室内の下方とにわたって流動する流動媒体を含む流動床と、前記乾燥室内の上方空間と前記燃焼室内の上方空間とを仕切り且つ下端が前記流動床内に配置された仕切壁とを有し、前記乾燥室に供給される過熱蒸気である乾燥剤ガスにより、前記乾燥室内で湿潤バイオマスが前記流動媒体と混合されながら乾燥されると共に、前記燃焼室に供給される燃焼剤ガスにより、前記乾燥室内で乾燥された前記湿潤バイオマスが前記燃焼室内で前記流動媒体と混合されながら燃焼される湿潤バイオマス焼却炉と、前記湿潤バイオマス焼却炉内の温度に応じて、前記過熱蒸気量又は前記乾燥室に供給する水量を調節する調節装置と、前記過熱蒸気から熱回収する熱回収装置とを備える。
上記構成によれば、湿潤バイオマス焼却炉に供給される湿潤バイオマスの性状が変化した場合でも、調節装置を用いて、湿潤バイオマス焼却炉内の温度に応じて、過熱蒸気量又は乾燥室内に供給する水量を調節することにより燃焼室の温度上昇を抑制できるので、湿潤バイオマス焼却炉の過度の温度上昇を抑制できる。また熱回収装置を用いて、乾燥剤ガスとして用いられる過熱蒸気から熱回収できるので、湿潤バイオマス焼却炉の運転コストを低減できる。
前記乾燥室の温度を計測する乾燥室温度計を更に備え、前記調節装置は、前記乾燥室側の前記流動床に向けて散水して蒸気を発生させる散水装置であり、前記調節装置の散水量を変化させることにより前記乾燥室の温度が調節されてもよい。
上記構成によれば、乾燥室温度計の計測値が、予め定められた乾燥室温度の上限値以上のとき、調節装置により散水して蒸気を発生させることで乾燥室側の流動床の温度上昇を抑制できると共に、散水により乾燥室内に供給する水量を調節することにより乾燥室側の流動床を温度調節できるので、乾燥室から燃焼室に送られる湿潤バイオマスと流動媒体との温度を低下でき、燃焼室の温度上昇を抑制できる。また、調節装置の散水量に応じて発生量が調節された過熱蒸気から熱回収できる。
前記調節装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に前記燃焼室から排出される燃焼排ガスと熱交換させて前記燃焼剤ガスを温度上昇させると共に、水と前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させる熱交換装置であり、前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させることにより前記燃焼室に供給する前の前記燃焼剤ガスの温度が調節されると共に、前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの前記熱交換量に応じて、前記水と前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させることにより、前記過熱蒸気量が調節されてもよい。
上記構成によれば、調節装置を用いて、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて燃焼室に供給する前の燃焼剤ガスの温度を調節し、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量に応じて、水と燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて過熱蒸気量を調節することにより、燃焼室の温度上昇を抑制できると共に、発生量が調節された過熱蒸気から良好に熱回収できる。
前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する燃焼剤ガス供給路と、前記燃焼室の温度を計測する燃焼室温度計とを更に備え、前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記予熱器を流通した前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、前記燃焼剤ガス供給路は、前記予熱器に前記燃焼剤ガスを流通させるメイン供給路と、前記予熱器を迂回させながら前記燃焼剤ガスを流通させるサブ供給路とを有し、前記燃焼剤ガス供給路に、前記サブ供給路を流通する前記燃焼剤ガスの流量を調節する燃焼剤ガス流量調節バルブが設けられていてもよい。
上記構成によれば、燃焼室温度計の計測値が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、燃焼剤ガス流量調節バルブを開放させることにより、燃焼剤ガスの一部が予熱器を迂回させられるので、燃焼室に供給する燃焼剤ガスの温度を低減でき、燃焼室の温度上昇を抑制できる。またボイラを用いて、燃焼剤ガスとの熱交換量が減少した高温の燃焼排ガスから効率よく熱回収できる。
前記燃焼排ガスを流通させる燃焼排ガス流路と、前記燃焼室の温度を計測する燃焼室温度計とを更に備え、前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、前記燃焼排ガス流路は、前記予熱器に前記燃焼排ガスを流通させるメイン排出路と、前記予熱器を迂回させながら前記燃焼排ガスを流通させるサブ排出路とを有し、前記燃焼排ガス流路に、前記サブ排出路を流通する前記燃焼排ガスの流量を調節する燃焼排ガス流量調節バルブが設けられていてもよい。
上記構成によれば、燃焼室温度計の計測値が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、燃焼排ガス流量調節バルブを開放させることにより、燃焼排ガスの一部が予熱器を迂回させられるので、燃焼室に供給する燃焼剤ガスの温度を低減でき、燃焼室の温度上昇を抑制できる。またボイラを用いて、燃焼剤ガスとの熱交換量が減少した高温の燃焼排ガスから効率よく熱回収できる。
前記熱回収装置は、発電装置であってもよい。これにより、過熱蒸気から、湿潤バイオマス焼却炉の熱を電力として良好に熱回収できる。
本発明の各態様によれば、内部循環流動層式の湿潤バイオマス焼却炉を備える湿潤バイオマス焼却システムにおいて、焼却炉に供給される湿潤バイオマスの性状が変化しても、焼却炉の燃焼室の過度の温度上昇を抑制することにより、湿潤バイオマス焼却システムを安定して熱回収しながら運転できる。
第1実施形態に係る湿潤バイオマス焼却システムの概略図である。 図1の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法を示す図である。 第2実施形態に係る湿潤バイオマス焼却システムの概略図である。 図3の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法を示す図である。 第3実施形態に係る湿潤バイオマス焼却システムの概略図である。 図5の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について、各図を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
[湿潤バイオマス焼却システム]
図1は、第1実施形態に係る湿潤バイオマス焼却システム1(以下、単にシステム1と称する。他の実施形態も同様とする。)の概略図である。図1に示すように、システム1は、湿潤バイオマス焼却炉2(以下、単に焼却炉2と称する。他の実施形態も同様とする。)、制御装置3、熱交換装置4、散水装置5、発電装置6、湿潤バイオマス供給路R1、乾燥剤ガス供給路R2、燃焼剤ガス供給路R3、乾燥排ガス排出路R4、燃焼排ガス排出路R5、及び燃焼灰排出路R6を備える。
焼却炉2は、乾燥室2a、燃焼室2b、仕切壁2c、炉床2d、複数のノズル2e、流動床2f、風箱2g,2h、上方空間7,8、及び乾燥室温度計T1を有する。乾燥室2aと燃焼室2bとは、焼却炉2内に仕切壁2cを隔てて設けられている。乾燥室2aには、湿潤バイオマス供給口2a1から湿潤バイオマス15が供給される。乾燥室2aでは、湿潤バイオマス15が乾燥される。燃焼室2bでは、乾燥室2a内で乾燥された湿潤バイオマス15が燃焼される。乾燥室2aと燃焼室2bとの内壁は、一例として、耐熱性の金属材料で構成されている。
システム1の運転中において、乾燥室2a内の温度は、湿潤バイオマス15を乾燥させるのに適した温度範囲の値に設定され、燃焼室2b内の温度は、湿潤バイオマス15を燃焼させるのに適した温度範囲の値に設定される。
仕切壁2cは、乾燥室2a側の流動床2fの上方空間7と、燃焼室2b側の流動床2fの上方空間8とを仕切っている。仕切壁2cの下端は、流動床2f内に配置されている。これにより上方空間(フリーボード)7,8は、互いに隔離されている。
炉床2dは、燃焼室2bの下側に配置されている。複数のノズル2eは、炉床2dの上面に分散して配置されている。流動床2fは、炉床2dの上方に配置されている。流動床2fは、乾燥室2aの下方と燃焼室2bとの下方とにわたって流動する流動媒体(粒子状物質)10を含む。流動媒体10は、例えば珪砂であるが、これに限定されない。
システム1の運転中における乾燥室2a側の流動床2fの温度は、例えば、湿潤バイオマス15の熱分解温度以下の温度範囲の値に設定されることが望ましい。また、システム1の運転中における燃焼室2b側の流動床2fの温度は、例えば、500℃以上800℃以下の温度範囲の値に設定されることが望ましい。風箱2gは、乾燥室2a側の炉床2dの下方に設けられている。風箱2hは、燃焼室2b側の炉床2dの下方に設けられている。
湿潤バイオマス供給路R1は、乾燥室2a内に湿潤バイオマス15を供給する。湿潤バイオマス供給路R1の下流端部は、湿潤バイオマス供給口2a1に接続されている。乾燥剤ガス供給路R2は、乾燥剤ガスを乾燥室2a内に供給する。乾燥剤ガスは、過熱蒸気である。乾燥剤ガスは、乾燥室2a内で湿潤バイオマス15を流動媒体10と混合させながら乾燥させるために用いられる。
乾燥剤ガス供給路R2の上流端部には、液体の水が導入される。乾燥剤ガス供給路R2を流通する水が、後述するボイラ17により燃焼排ガスと熱交換されることで、乾燥剤ガス(過熱蒸気)が発生する。乾燥剤ガスは、乾燥剤ガス供給路R2を流通する。乾燥剤ガス供給路R2の下流端部は、風箱2gに接続されている。乾燥剤ガス供給路R2には、水をボイラ17に供給するためのポンプ20が設けられている。
燃焼剤ガス供給路R3は、燃焼剤ガスを燃焼室2b内に供給する。本実施形態の燃焼剤ガスは、空気である。燃焼剤ガスは、乾燥室2a内で乾燥された湿潤バイオマス15を燃焼室2b内で流動媒体10と混合しながら燃焼するために用いられる。燃焼剤ガス供給路R3の下流端部は、風箱2hに接続されている。燃焼剤ガス供給路R3には、燃焼剤ガスを燃焼剤ガス供給路R3に流通させるための流動ブロワ19が設けられている。
乾燥排ガス排出路R4は、湿潤バイオマス15の乾燥により生じた乾燥排ガスを乾燥室2a外に排出する。乾燥排ガス排出路R4の上流端部は、乾燥室2aに接続されている。乾燥排ガスは、乾燥剤ガスと同様に過熱蒸気である。
燃焼排ガス排出路R5の上流端部は、湿潤バイオマス15の燃焼により生じた燃焼排ガスを燃焼室2b外に排出する。燃焼灰排出路R6は、湿潤バイオマス15の燃焼により生じた燃焼灰を燃焼室2b外に排出する。燃焼排ガス排出路R5と燃焼灰排出路R6との上流端部は、燃焼室2bに接続されている。
乾燥室温度計T1は、乾燥室2aの温度を測定する。一例として乾燥室温度計T1は、乾燥室2a側の流動床2fの温度を測定する。なお乾燥室温度計T1は、必ずしも乾燥室2a側の流動床2fの温度を測定しなくてもよく、例えば、乾燥室2aの内壁の温度を測定してもよい。
制御装置3は、一例として、CPU、ROM、及びRAMを備えたコンピュータである。ROMには制御プログラムが格納されている。制御装置3は、制御プログラムに基づいて乾燥室温度計T1の測定値を監視し、後述する水流量調節バルブV1の開閉動作を制御する。
熱交換装置4は、燃焼排ガスから熱回収する。熱交換装置4は、燃焼剤ガスを燃焼室2bに供給する前に燃焼室2bから排出される燃焼排ガスと熱交換させて燃焼剤ガスを温度上昇させると共に、水と燃焼排ガスとを熱交換させて過熱蒸気を発生させる。
具体的に熱交換装置4は、予熱器16とボイラ17とを有する。予熱器16は、燃焼室2bに供給される燃焼剤ガスを燃焼室2bに供給する前に予め燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる。ボイラ17は、水と予熱器16を流通した燃焼排ガスとを熱交換させて過熱蒸気(乾燥剤ガス)を発生させる。
散水装置5は、焼却炉2内の温度に応じて、乾燥室2aに供給する水量を調節する調節装置である。散水装置5は、焼却炉2の乾燥室2a側の流動床2fに向けて散水して蒸気を発生させる。散水装置5は、水供給路R7、ノズル18、及び水流量調節バルブV1(以下、単にバルブV1と称する。)を有する。
水供給路R7は、乾燥室2a内の温度を下げるための液体の水を燃焼室2b内に供給する。水供給路R7は、乾燥室2aの壁部を貫通している。水供給路R7の下流端部は、乾燥室2a内に配置されている。バルブV1は、水供給路R7に設けられている。バルブV1は、水供給路R7を流通する水の流量を調節する。バルブV1が閉塞されると、水供給路R7における水の流通が停止する。バルブV1が開放されると、その開放程度に応じた流量の水が、水供給路R7を流通する。
ノズル18は、水供給路R7の下流端部に設けられている。ノズル18は、乾燥室2a側の流動床2fの上方に配置されている。ノズル18は、複数のノズル孔を有する。ノズル18は、一例として複数のノズル孔が下方を向くように配置されている。ノズル18は、水供給路R7を通過した水を、乾燥室2a側の流動床2fに向けて散水する。
散水装置5は、一例として水を水滴状に散水するが、これに限定されず、例えば水を連続的に散水してもよい。また、ノズル18は流動床2fの上方に配置されていなくてもよく、例えば、流動床2fの内部に配置されていてもよい。
発電装置6は、乾燥排ガス排出路R4に設けられている。発電装置6は、乾燥排ガスと、散水装置5が散水して発生した過熱蒸気とから熱回収する熱回収装置である。発電装置6は、一例としてバイナリ発電機であるが、これに限定されない。また、熱回収装置は発電装置以外でもよく、例えばボイラでもよい。
システム1の運転時には、焼却炉2の乾燥室2a側に配置された複数のノズル2eから、乾燥剤ガス供給路R2を通過した乾燥剤ガスが、風箱2gを経由して乾燥室2a内に噴出される。乾燥剤ガスは、流動媒体10と湿潤バイオマス15との内部に複数の気泡として混入する。複数のノズル2eから噴出する乾燥剤ガスにより、湿潤バイオマス15は、流動媒体10と混合されながら乾燥される。
上方空間7内の乾燥排ガスは、乾燥排ガス排出路R4を流通して乾燥室2a外に排出される。乾燥剤ガスに過熱蒸気等の非酸化性ガスを用いた場合、乾燥室2a内では湿潤バイオマス15は燃焼しないため、乾燥排ガスに酸素成分が混入するのが防止される。乾燥された湿潤バイオマス15は、流動媒体10と共に乾燥室2a側から燃焼室2b側へ移動する。
またシステム1の運転時には、焼却炉2の燃焼室2b側に配置された複数のノズル2eから、燃焼剤ガス供給路R3を通過した燃焼剤ガスが、風箱2hを経由して燃焼室2b内に噴出される。燃焼剤ガスは、流動媒体10と湿潤バイオマス15との内部に複数の気泡として混入する。複数のノズル2eから噴出する燃焼剤ガスにより、湿潤バイオマス15は、流動媒体10と混合されながら燃焼される。
上方空間8内の燃焼排ガスは、燃焼排ガス排出路R5を流通して燃焼室2b外に排出される。燃焼室2bにおいて生じた燃焼灰は、燃焼灰排出路R6を流通して燃焼室2b外に排出される。燃焼室2bにおいて湿潤バイオマス15の燃焼により生じた熱は、流動媒体10と共に燃焼室2b側から乾燥室2a側へ移動し、乾燥室2a内における湿潤バイオマス15の乾燥に用いられる。
[システムの運転方法]
図2は、図1のシステム1の運転方法を示す図である。運転中のシステム1において、制御装置3は、制御プログラムに基づき、まず乾燥室温度計T1の測定値が、予め定められた乾燥室温度の上限値以上か否かを判定する(S1)。ステップS1において、制御装置3は、乾燥室温度計T1の測定値が、予め定められた乾燥室温度の上限値以上ではないと判定した場合、バルブV1を閉塞状態となるように制御する(S3)。
ステップS1において、制御装置3は、乾燥室温度計T1の測定値が乾燥室温度の上限値以上であると判定した場合、一定時間、バルブV1を開放状態となるように制御する(S2)。ここでは一例として、制御装置3は、バルブV1を全開状態となるように制御する。
これにより乾燥室2a内では、焼却炉2の外部から水供給路R7を通じて供給される一定量の液体の水が、ノズル18から乾燥室2a側の流動床2fに向けて散水される。ノズル18から散水される水の温度は、運転中のシステム1における乾燥室2a側の流動床2fの温度よりも低い。このため、乾燥室2a側の流動床2fに接触した水が流動媒体10と湿潤バイオマス15とにより加熱されることで、蒸気が発生する。
この蒸気の発生に伴い、乾燥室2a側の流動媒体10と湿潤バイオマス15との熱の一部が水の気化熱として奪われ、流動媒体10と湿潤バイオマス15との温度上昇が抑えられる。乾燥室2a内の過熱蒸気は、上方空間7から乾燥室2a外へ排出され、乾燥排ガス排出路R4を流通して発電装置6に送られる。これにより、過熱蒸気から熱回収される。
このように制御装置3は、乾燥室2aの温度(ここでは乾燥室2a側の流動床2fの温度)が、乾燥室温度の上限値以上のとき、散水装置5を用いて、乾燥室2a内の流動媒体10に向けて散水して蒸気を発生させる。乾燥室2a側において温度上昇が抑制された流動媒体10と湿潤バイオマス15とが燃焼室2b側へ移動することにより、燃焼室2b側の流動床2fの過度の温度上昇が抑制される。これにより、燃焼室2bの過度の温度上昇が抑制される。
次に制御装置3は、システム1が運転休止の状態か否かを判定する(S4)。ステップS4において、制御装置3は、システム1が運転休止の状態であると判定するまで、ステップS1〜S4を繰り返して行う。
乾燥室2a内において発生する過熱蒸気の量は、通常、ステップS1〜S4の流れの中で、制御装置3がステップS2を繰り返して行うほど増加する。従って例えば、乾燥室温度の上限値を所定値に設定し、制御装置3がステップS2を繰り返して行うことで、過熱蒸気量が増加するように調節されて乾燥室2a側の流動床2fの温度が低減され、焼却炉2の温度が前記所定値未満となるように抑制される。
このようにシステム1の運転方法は、焼却炉2内の温度に応じて、乾燥室2aに供給する水量を調節する第1ステップと、過熱蒸気から熱回収する第2ステップとを有する。また第1ステップでは、乾燥室2aの温度が、乾燥室温度の上限値以上のとき、散水装置5を用いて、乾燥室2a内の流動床2fに向けて散水して蒸気を発生させると共に、散水装置5の散水量を変化させて乾燥室2aの温度を調節する。
以上に説明したように、システム1によれば、焼却炉2に供給される湿潤バイオマス15の性状が変化した場合でも、第1ステップにおいて焼却炉2の温度に応じて、乾燥室2a内に供給する水量を調節させることにより燃焼室2bの温度上昇を抑制できるので、焼却炉2の過度の温度上昇を抑制できる。また第2ステップにおいて、乾燥剤ガスとして用いられる過熱蒸気から熱回収するので、システム1の運転コストを低減できる。このため、処理能力の低下を防止しながらシステム1を安定して運転できる。
また乾燥室2aの温度が、乾燥室温度の上限値以上のとき、乾燥室2a内の流動媒体10に向けて散水して蒸気を発生させることで乾燥室2a側の流動床2fの温度上昇を抑制できると共に、散水により乾燥室2a内に供給する水量を調節することにより乾燥室2a側の流動床2fを温度調節できるので、乾燥室2aから燃焼室2bに送られる湿潤バイオマス15と流動媒体10との温度を低下でき、燃焼室2bの温度上昇を抑制できる。また、散水装置5の散水量に応じて発生量が調節された過熱蒸気から熱回収できる。
ここで運転中のシステム1では、乾燥室2aの温度は数百度以上(一例として200℃以上)にまで達するが、乾燥室2aの内壁は耐熱性の金属材料で構成されているため、散水装置5が散水した水が乾燥室2aの内壁に接触しても、乾燥室2aの内壁がクラック等を生じて損傷することはない。
また、運転中のシステム1では、乾燥室2a側の流動媒体10の温度は燃焼室2b側の流動媒体10の温度よりも十分に低いため、散水装置5が散水した水が乾燥室2aの流動媒体10に接触しても、乾燥室2a側の流動媒体10が損傷することはない。
また、乾燥剤ガスが過熱蒸気であるため、散水装置5を用いて乾燥室2a内で蒸気を発生させても乾燥排ガスの性状が変化することはない。よって、発電装置6により熱回収する乾燥排ガスの性状も変化しないため、発電装置6により安定して乾燥排ガスから熱回収できる。
また熱交換装置4を用いることにより、燃焼排ガスから熱回収し、燃焼排ガスと燃焼剤ガスとを熱交換させて、燃焼室2bに供給される燃焼剤ガスを予め温度上昇できると共に、燃焼排ガスと水とを熱交換させて過熱蒸気を発生させ、この過熱蒸気を乾燥剤ガスとして用いることができる。これにより、システム1の運転コストを更に低減できる。また第2ステップでは、発電装置6を用いて過熱蒸気から熱回収するので、過熱蒸気から、焼却炉2の熱を電力として良好に熱回収できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、第1実施形態との差異を中心に説明する。図3は、第2実施形態に係るシステム11の概略図である。システム11は、燃焼室温度計T2と排出路温度計T3とを備えている。燃焼室温度計T2は、燃焼室2bの温度を測定する。一例として燃焼室温度計T2は、燃焼室2b側の流動床2fの温度を測定する。なお燃焼室温度計T2は、必ずしも燃焼室2b側の流動床2fの温度を測定しなくてもよく、例えば、燃焼室2bの内壁の温度を測定してもよい。
排出路温度計T3は、燃焼排ガス排出路R5のボイラ17よりも下流側に配置されて燃焼排ガスの温度を測定する。一例として排出路温度計T3は、ボイラ17を通過した直後に燃焼排ガス排出路R5を流通する燃焼排ガスの温度を測定する。
燃焼剤ガス供給路R3は、メイン供給路R8とサブ供給路R9とを有する。メイン供給路R8は、予熱器16に燃焼剤ガスを流通させる。メイン供給路R8は、燃焼剤ガス供給路R3の上流端部から下流端部に向けて延びている。サブ供給路R9は、予熱器16を迂回させながら燃焼剤ガスを流通させる。サブ供給路R9は、メイン供給路R8の予熱器16よりも上流側から分岐して、メイン供給路R8の予熱器16よりも下流側に接続されている。
システム11における調節装置は、熱交換装置14である。熱交換装置14は、焼却炉2内の温度に応じて、過熱水蒸気量を調節する。システム11では、熱交換装置14において、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量を変化させることにより、燃焼室2bに供給する前の燃焼剤ガスの温度が調節されると共に、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量に応じて、水と燃焼排ガスとの熱交換量を変化させることにより、過熱蒸気量が調節される。
熱交換装置14は、燃焼剤ガス流量調節バルブV2(以下、単にバルブV2と称する。)を有する。バルブV2は、サブ供給路R9を流通する燃焼剤ガスの流量を調節する。バルブV2は、サブ供給路R9に設けられている。バルブV2が閉塞されると、サブ供給路R9における燃焼剤ガスの流通が停止する。バルブV2が開放されると、その開放程度に応じた流量の燃焼剤ガスが、サブ供給路R9を流通する。制御装置3は、制御プログラムに基づいて、燃焼室温度計T2と排出路温度計T3との測定値を監視し、バルブV2と、後述する乾燥剤ガス調節バルブV3(以下、単にバルブV3と称する。)との開閉動作を制御する。
システム11は、バイパス流路R10を更に備える。バイパス流路R10は、乾燥剤ガス供給路R2を流通する余剰分の乾燥剤ガスを、乾燥室2aを迂回させて乾燥排ガス排出路R4に流通させる。バイパス流路R10は、乾燥剤ガス供給路R2の下流側から分岐して、乾燥排ガス排出路R4の途中に接続されている。
バイパス流路R10には、バルブV3が設けられている。バルブV3は、バイパス流路R10を流通する乾燥剤ガスの流量を調節する。
バルブV3が閉塞されると、乾燥剤ガス供給路R2を流通する乾燥剤ガスの全量が乾燥室2aへ供給される。バルブV3が開放されると、乾燥剤ガス供給路R2を流通する乾燥剤ガスが乾燥室2aへ供給されると共に、バルブV3の開放程度に応じて、乾燥剤ガスの余剰分がバイパス流路R10を流通する。
図4は、図3のシステム11の運転方法を示す図である。運転中のシステム11において、制御装置3は、制御プログラムに基づき、まず燃焼室温度計T2の測定値が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上か否かを判定する(S11)。ステップS11において、制御装置3は、燃焼室温度計T2の測定値が、燃焼室温度の上限値以上ではないと判定した場合、バルブV2を閉塞状態となるように制御する(S13)。
ステップS11において、制御装置3は、燃焼室温度計T2の測定値が燃焼室温度の上限値以上であると判定した場合、一定時間、バルブV2を開放状態となるように制御する(S12)。ここでは一例として、制御装置3は、バルブV2を全開状態となるように制御する。
これにより、システム11の運転方法の第1ステップでは、燃焼室2bの温度が燃焼室温度の上限値以上のとき、予熱器16を通過した燃焼剤ガスと、予熱器16を迂回させた燃焼剤ガスとを燃焼室2bに供給する。よって、予熱器16において熱交換により温度上昇する燃焼剤ガスの熱量(温度)が低減されるため、燃焼室2b側の流動床2fの温度が低減され、燃焼室2bの過度の温度上昇が抑制される。また、ボイラ17に供給される燃焼排ガスの温度が上昇し、ボイラ17において発生する乾燥剤ガス量(過熱蒸気量)が増加する。
次に制御装置3は、排出路温度計T3の測定値が、予め定められた排出路温度の上限値以上か否かを判定する(S14)。ステップS14において、制御装置3は、排出路温度計T3の測定値が排出路温度の上限値以上ではないと判定した場合、バルブV3を閉塞状態となるように制御する(S16)。ステップS14において、制御装置3は、排出路温度計T3の測定値が排出路温度の上限値以上であると判定した場合、一定時間、バルブV3を開放状態となるように制御する(S15)。ここでは一例として、制御装置3は、バルブV3を全開状態となるように制御する。
バルブV3が開放されたことで、乾燥剤ガス供給路R2を流通する乾燥剤ガスの余剰分は、バイパス流路R10と乾燥排ガス排出路R4とを流通して発電装置6に送られる。これにより、乾燥剤ガス供給路R2を流通する乾燥剤ガスの余剰分から、発電装置6により熱回収される。
次に制御装置3は、システム11が運転休止の状態か否かを判定する(S17)。ステップS17において、制御装置3は、システム11が運転休止の状態であると判定するまで、ステップS11〜S17を繰り返して行う。
ボイラ17において発生する過熱蒸気の量は、通常、ステップS11〜S17の流れの中で、制御装置3がステップS15を繰り返して行うほど増加する。従って例えば、燃焼室温度の上限値を所定値に設定し、制御装置3がステップS15を繰り返して行うことで、ボイラ17において発生する過熱蒸気の量が増加するように調節されると共に、燃焼室2b側の流動床2fの温度が低減され、焼却炉2の温度が前記所定値未満となるように抑制される。
このようにシステム11の運転方法の第1ステップでは、熱交換装置14を用いて、燃焼剤ガスを燃焼室2bに供給する前に燃焼室2bから排出される燃焼排ガスと熱交換させて燃焼剤ガスを温度上昇させると共に、水と燃焼排ガスとを熱交換させて過熱蒸気を発生させる。また、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて燃焼室2bに供給する前の燃焼剤ガスの温度を調節すると共に、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量に応じて、水と燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて過熱蒸気量を調節する。
これによりシステム11では、焼却炉2内の温度に応じて、過熱蒸気量を調節することにより燃焼室2bの温度上昇を抑制すると共に、過熱蒸気から熱回収する。熱交換装置14を用いて、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて燃焼室2bに供給する前の燃焼剤ガスの温度を調節し、燃焼剤ガスと燃焼排ガスとの熱交換量に応じて、水と燃焼排ガスとの熱交換量を調節することにより、燃焼室2bの温度上昇を抑制できると共に、発生量が調節された過熱蒸気から良好に熱回収できる。
またシステム11では、燃焼室2bの温度が予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、バルブV2を開放させることにより、燃焼剤ガスの一部が予熱器16を迂回させられるので、燃焼室2bに供給する燃焼剤ガスの温度を低減でき、燃焼室2bの温度上昇を抑制できる。またボイラ17を用いて、燃焼剤ガスとの熱交換量が減少した高温の燃焼排ガスから効率よく熱回収できる。
また、バルブV2を開閉動作させる前後において、燃焼剤ガスの性状や組成は変わらないため、燃焼室2bにおける湿潤バイオマス15の燃焼が、燃焼剤ガスの性状や組成の変化により変動するのを抑制できる。なお、燃焼排ガス排出路R5のボイラ17よりも下流側に発電装置等の熱回収装置を設け、この熱回収装置を用いて、ボイラ17を通過した乾燥排ガスから熱回収してもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態について、第2実施形態との差異を中心に説明する。図5は、第3実施形態に係るシステム21の概略図である。燃焼排ガス排出路R5は、メイン排出路R11とサブ排出路R12とを有する。メイン排出路R11は、予熱器16に燃焼排ガスを流通させる。メイン排出路R11は、燃焼排ガス排出路R5の上流端部から下流端部に向けて延びている。サブ排出路R12は、予熱器16を迂回させながら燃焼排ガスを流通させる。サブ排出路R12は、メイン排出路R11の予熱器16よりも上流側から分岐して、メイン排出路R11の予熱器16よりも下流側に接続されている。
熱交換装置24は、燃焼排ガス流量調節バルブV4(以下、単にバルブV4と称する。)を有する。バルブV4は、サブ排出路R12を流通する燃焼排ガスの流量を調節する。バルブV4は、サブ排出路R12に設けられている。バルブV4が閉塞されると、サブ排出路R12における燃焼排ガスの流通が停止する。バルブV2が開放されると、その開放程度に応じた流量の燃焼排ガスが、サブ排出路R12を流通する。制御装置3は、制御プログラムに基づいて燃焼室温度計T2と排出路温度計T3との測定値を監視し、バルブV3,V4の開閉動作を制御する。
図6は、図5のシステム21の運転方法を示す図である。運転中のシステム21において、制御装置3は、制御プログラムに基づき、まずステップS11と同様に、燃焼室温度計T2の測定値が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上か否かを判定する(S21)。ステップS21において、制御装置3は、燃焼室温度計T2の測定値が、燃焼室温度の上限値以上ではないと判定した場合、バルブV4を閉塞状態となるように制御する(S23)。
ステップS21において、制御装置3は、燃焼室温度計T2の測定値が、燃焼室温度の上限値以上であると判定した場合、一定時間、バルブV4を開放状態となるように制御する(S22)。ここでは一例として、制御装置3は、バルブV4を全開状態となるように制御する。
これにより、システム21の運転方法の第1ステップでは、燃焼室2bの温度が燃焼室温度の上限値以上のとき、予熱器16を通過した燃焼排ガスと、予熱器16を迂回させた燃焼排ガスとがボイラ17に供給され、システム11と同様に、燃焼室2bの過度の温度上昇が抑制される。また、ボイラ17において発生する乾燥剤ガス量(過熱蒸気量)が増加する。
次に制御装置3は、ステップS14〜S16と同様に、ステップS24〜S26を行う。これにより熱交換装置24では、システム11と同様に、乾燥剤ガス供給路R2を流通する乾燥剤ガスの余剰分から発電装置6により熱回収される。
次に制御装置3は、ステップS27において、システム21が運転休止の状態であると判定するまで、ステップS21〜S27を繰り返して行う。
ボイラ17において発生する過熱蒸気の量は、通常、ステップS21〜S27の流れの中で、制御装置3がステップS22を繰り返して行うほど増加する。従って例えば、燃焼室温度の上限値を所定値に設定し、制御装置3がステップS22を繰り返して行うことで、ボイラ17において発生する過熱蒸気の量が増加するように調節されると共に、燃焼室2b側の流動床2fの温度が低減され、焼却炉2の温度が前記所定値未満となるように抑制される。
このようにシステム21では、焼却炉2内の温度に応じて、過熱蒸気量を調節することにより燃焼室2bの温度上昇を抑制すると共に、過熱蒸気から熱回収する。システム21では、燃焼室2bの温度が予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、バルブV4を開放させることにより、燃焼排ガスの一部が予熱器16を迂回させられるので、燃焼室2bに供給する燃焼剤ガスの温度を低減でき、燃焼室2bの温度上昇を抑制できる。またボイラ17を用いて、燃焼剤ガスとの熱交換量が減少した高温の燃焼排ガスから効率よく熱回収できる。
なお、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成及び方法を変更、追加、又は削除できる。第1実施形態では、例えば、オペレータが温度計T1の測定値を監視すると共に、バルブV1の開閉動作を制御してもよい。
また第2実施形態では、例えば、オペレータが温度計T2,T3の測定値を監視すると共に、バルブV2,V3の開閉動作を制御してもよい。また第3実施形態では、例えば、オペレータが温度計T2,T3の測定値を監視すると共に、バルブV3,V4の開閉動作を制御してもよい。
R3 燃焼剤ガス供給路
R5 燃焼排ガス排出路
R8 メイン供給路
R9 サブ供給路
R11 メイン排出路
R12 サブ排出路
T1 乾燥室温度計
T2 燃焼室温度計
V2 燃焼剤ガス流量調節バルブ
V4 燃焼排ガス流量調節バルブ
1、11、21 湿潤バイオマス焼却システム
2 湿潤バイオマス焼却炉
2a 乾燥室
2b 燃焼室
2c 仕切壁
2f 流動床
5 散水装置(調節装置)
6 発電装置(熱回収装置)
7,8 上方空間
10 流動媒体
14、24 熱交換装置(調節装置)
15 湿潤バイオマス
16 予熱器
17 ボイラ

Claims (12)

  1. 乾燥室及び燃焼室と、前記乾燥室内の下方と前記燃焼室内の下方とにわたって流動する流動媒体を含む流動床と、前記乾燥室内の上方空間と前記燃焼室内の上方空間とを仕切り且つ下端が前記流動床内に配置された仕切壁とを有し、前記乾燥室に過熱蒸気である乾燥剤ガスを供給することにより、前記乾燥室内で湿潤バイオマスを前記流動媒体と混合しながら乾燥すると共に、前記燃焼室に燃焼剤ガスを供給することにより、前記乾燥室内で乾燥された前記湿潤バイオマスを前記燃焼室内で前記流動媒体と混合しながら燃焼する湿潤バイオマス焼却炉において、
    前記湿潤バイオマス焼却炉内の温度に応じて、前記過熱蒸気量又は前記乾燥室内に供給する水量を調節する第1ステップと、
    前記過熱蒸気から熱回収する第2ステップとを有する、湿潤バイオマス焼却システムの運転方法。
  2. 前記第1ステップでは、前記乾燥室の温度が、予め定められた乾燥室温度の上限値以上のとき、散水装置を用いて、前記乾燥室側の前記流動床に向けて散水して蒸気を発生させると共に、前記散水装置の散水量を変化させて前記乾燥室の温度を調節する、請求項1に記載の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法。
  3. 前記第1ステップでは、熱交換装置を用いて、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に前記燃焼室から排出される燃焼排ガスと熱交換させて前記燃焼剤ガスを温度上昇させると共に、水と前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させ、
    前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて前記燃焼室に供給する前の前記燃焼剤ガスの温度を調節すると共に、前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの前記熱交換量に応じて、前記水と前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させて前記過熱蒸気量を調節する、請求項1に記載の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法。
  4. 前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記予熱器を流通した前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、
    前記第1ステップでは、前記燃焼室の温度が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、前記予熱器を通過した前記燃焼剤ガスと、前記予熱器を迂回させた前記燃焼剤ガスとを前記燃焼室に供給する、請求項3に記載の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法。
  5. 前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記燃焼排ガスを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、
    前記第1ステップでは、前記燃焼室の温度が、予め定められた燃焼室温度の上限値以上のとき、前記予熱器を通過した前記燃焼排ガスと、前記予熱器を迂回させた前記燃焼排ガスとを前記ボイラに供給する、請求項3に記載の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法。
  6. 前記第2ステップでは、発電装置を用いて、前記過熱蒸気から熱回収する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の湿潤バイオマス焼却システムの運転方法。
  7. 乾燥室及び燃焼室と、前記乾燥室内の下方と前記燃焼室内の下方とにわたって流動する流動媒体を含む流動床と、前記乾燥室内の上方空間と前記燃焼室内の上方空間とを仕切り且つ下端が前記流動床内に配置された仕切壁とを有し、前記乾燥室に供給される過熱蒸気である乾燥剤ガスにより、前記乾燥室内で湿潤バイオマスが前記流動媒体と混合されながら乾燥されると共に、前記燃焼室に供給される燃焼剤ガスにより、前記乾燥室内で乾燥された前記湿潤バイオマスが前記燃焼室内で前記流動媒体と混合されながら燃焼される湿潤バイオマス焼却炉と、
    前記湿潤バイオマス焼却炉内の温度に応じて、前記過熱蒸気量又は前記乾燥室に供給する水量を調節する調節装置と、
    前記過熱蒸気から熱回収する熱回収装置とを備える、湿潤バイオマス焼却システム。
  8. 前記乾燥室の温度を計測する乾燥室温度計を更に備え、
    前記調節装置は、前記乾燥室側の前記流動床に向けて散水して蒸気を発生させる散水装置であり、
    前記調節装置の散水量を変化させることにより前記乾燥室の温度が調節される、請求項7に記載の湿潤バイオマス焼却システム。
  9. 前記調節装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に前記燃焼室から排出される燃焼排ガスと熱交換させて前記燃焼剤ガスを温度上昇させると共に、水と前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させる熱交換装置であり、
    前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させることにより前記燃焼室に供給する前の前記燃焼剤ガスの温度が調節されると共に、前記燃焼剤ガスと前記燃焼排ガスとの前記熱交換量に応じて、前記水と前記燃焼排ガスとの熱交換量を変化させることにより、前記過熱蒸気量が調節される、請求項7又は8に記載の湿潤バイオマス焼却システム。
  10. 前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する燃焼剤ガス供給路と、
    前記燃焼室の温度を計測する燃焼室温度計とを更に備え、
    前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記予熱器を流通した前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、
    前記燃焼剤ガス供給路は、前記予熱器に前記燃焼剤ガスを流通させるメイン供給路と、前記予熱器を迂回させながら前記燃焼剤ガスを流通させるサブ供給路とを有し、
    前記燃焼剤ガス供給路に、前記サブ供給路を流通する前記燃焼剤ガスの流量を調節する燃焼剤ガス流量調節バルブが設けられている、請求項9に記載の湿潤バイオマス焼却システム。
  11. 前記燃焼排ガスを流通させる燃焼排ガス流路と、
    前記燃焼室の温度を計測する燃焼室温度計とを更に備え、
    前記熱交換装置は、前記燃焼剤ガスを前記燃焼室に供給する前に予め前記燃焼排ガスと熱交換させて温度上昇させる予熱器と、前記水と前記燃焼排ガスとを熱交換させて前記過熱蒸気を発生させるボイラとを有し、
    前記燃焼排ガス流路は、前記予熱器に前記燃焼排ガスを流通させるメイン排出路と、前記予熱器を迂回させながら前記燃焼排ガスを流通させるサブ排出路とを有し、
    前記燃焼排ガス流路に、前記サブ排出路を流通する前記燃焼排ガスの流量を調節する燃焼排ガス流量調節バルブが設けられている、請求項9に記載の湿潤バイオマス焼却システム。
  12. 前記熱回収装置は、発電装置である、請求項7〜11のいずれか1項に記載の湿潤バイオマス焼却システム。
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