JP2018076913A - 熱膨張性耐火材及び熱膨張性耐火材の施工の検査方法 - Google Patents

熱膨張性耐火材及び熱膨張性耐火材の施工の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】暗所でも熱膨張性耐火材を識別できること。【解決手段】熱膨張性耐火材1は、樹脂、エラストマー、ゴム、またはこれらの組み合わせであるマトリックス成分と熱膨張性黒鉛とを含有する耐火性組成物からなる耐火層2と、耐火層2に積層された基材層3とを備え、基材層3上に、紫外光が照射されることにより蛍光を発する蛍光塗料が施されている。【選択図】図1

Description

本発明は、熱膨張性耐火材、及び配管または配線周囲における熱膨張性耐火材の施工の検査方法に関する。
配管またはケーブル等の配線は、壁または床等の建築構造物のパイプスペースや天井空間等に施工される。パイプスペースや天井空間は狭小かつ照明がない場所が多いため、施工完了検査をする際に、検査担当者が懐中電灯等で確認しているのが実情であるため、暗くて良く視認できない。
また、パイプスペースや天井空間における配管または配線の周囲の耐火性を高めるために耐火材が施工されることがあるが、耐火材が複数種類の配管が施工されている場合、どの配管または配線にどの耐火材が施工されているのかを懐中電灯の明かりで視認するのは容易ではない。
特許文献1には、受口を備えた透明又は半透明である継手と、受口に挿入された管と、受口と管との間に介在して管を受口に固定すると共に、紫外光が照射されることにより蛍光を発する発光物質を含む接着剤とを有する配管構造が開示されている。特許文献1では紫外光が照射されることにより蛍光を発する発光物質を含む接着剤を使用することにより、管が継手の受口に固定されていることを確実に視認可能としている。
特開2014-234852
しかし、特許文献1は管と継手の接続状態を視認できるにすぎない。また、特許文献1の配管構造では耐火材を用いていないため、使用されている耐火材の種類を区別するということも困難である。
本発明の目的は、暗所でも紫外線照射により識別可能な熱膨張性耐火材を提供することにある。
本発明の別の目的は、より正確な耐火構造の施工の検査方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成すべく、熱膨張性耐火材の基材層上の表示を蛍光塗料により形成することで、かかる表示に紫外線を照射すれば熱膨張性耐火材を識別できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下を含む。
[1]樹脂、エラストマー、ゴム、またはこれらの組み合わせであるマトリックス成分と熱膨張性黒鉛とを含有する耐火性組成物からなる耐火層と、
耐火層に積層された基材層とを備え、
前記基材層上に、紫外光が照射されることにより蛍光を発する蛍光塗料が施されている
熱膨張性耐火材。
[2]基材層の上に表示を備え、
前記蛍光塗料が前記表示を構成する、[1]に記載の熱膨張性耐火材。
[3]前記表示が熱膨張性耐火材の製品名または型番を示す[2]に記載の熱膨張性耐火材。
[4]建築構造物に設けられた孔に配管または配線が挿入され、配管または配線の周囲に熱膨張性耐火材が貼り付けられた耐火構造の施工の検査方法であって、
[1]〜[3]のいずれかに記載の熱膨張性耐火材に、紫外線を照射することを含む、耐火構造の施工の検査方法。
本発明によれば、新たな部材を設けずとも、暗所で熱膨張性耐火材を識別することができる。また、熱膨張性耐火材を施工した耐火構造の施工状態の検査も、より正確に行うことができる。
(A)本発明の一実施形態の熱膨張性耐火材の略平面図、(B)図1(A)の略側面図。 耐火構造における施工の状態を示す略図。 蛍光灯下で観察した実施例1〜3及び比較例1〜6の基材の写真。 暗所にてブラックライトで照射した実施例1及び比較例1の基材の写真。 暗所にてブラックライトで照射した実施例2及び比較例2の基材の写真。 暗所にてブラックライトで照射した実施例3及び比較例3の基材の写真。
以下、本発明を熱膨張性耐火材に具体化した一実施形態について図1及び図2に従って説明する。
図1に示された本発明の一実施形態の熱膨張性耐火材1は、耐火層2と、耐火層2に積層された基材層3とを備え、基材層3の上には表示4が配置されている。表示4は基材層3における耐火層2に積層される面3aとは反対側の面3bに設けられている。本実施形態では表示4は製品名である。
耐火層2は、樹脂、エラストマー、ゴム、またはこれらの組み合わせであるマトリックス成分と熱膨張性黒鉛とを含有する耐火性組成物からなる。樹脂としては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ(1−)ブテン樹脂、ポリペンテン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ノボラック樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイソブチレン等の合成樹脂が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリイソシアネート、ポリイソシアヌレート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド等の合成樹脂が挙げられる。
エラストマーの例としてはオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、これらの組み合わせ等が挙げられる
ゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多加硫ゴム、非加硫ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等のゴム等が挙げられる。
これらの樹脂、エラストマー、及び/又はゴムは、一種もしくは二種以上を使用することができる。
これらの樹脂、エラストマー、及び/又はゴムの中でも、柔軟でゴム的性質を有しているものが好ましい。より柔軟で扱い易い樹脂組成物を得るためには、ブチル等の非加硫ゴムおよびポリエチレン系樹脂が好適に用いられる。代わりに、樹脂自体の難燃性を上げて防火性能を向上させるという観点からは、エポキシ樹脂が好ましい。
熱膨張性黒鉛とは、加熱時に膨張する従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理してグラファイト層間化合物を生成させたものであり、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物の一種である。熱膨張性黒鉛は、酸処理した熱膨張性黒鉛を更にアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等でさらに中和した中和処理された熱膨張性黒鉛であってもよい。
耐火層2はさらに、発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、無機充填剤、リン化合物、可塑剤、フェノール系、アミン系、イオウ系等の酸化防止剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料、粘着付与樹脂、成型補助材等の添加剤、ポリブテン、石油樹脂等の粘着付与剤を含むことができる。
無機充填剤としては特に限定されず、例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト等の金属酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト等の金属水酸化物;塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩;難燃剤としての無機リン酸塩;硫酸カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム等のカルシウム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。これらの無機充填剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
リン化合物としては、特に限定されず、例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;ポリリン酸アンモニウム;下記化学式(1)で表される化合物等が挙げられる。これらのうち、防火性能の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム、及び、下記化学式(1)で表される化合物が好ましく、性能、安全性、コスト等の点においてポリリン酸アンモニウムがより好ましい。
化学式(1)中、R1およびR3は、同一又は異なって、水素、炭素数1〜16の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、または、炭素数6〜16のアリール基を示す。R2は、水酸基、炭素数1〜16の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖状あるいは分岐状のアルコキシル基、炭素数6〜16のアリール基、または、炭素数6〜16のアリールオキシ基を示す。リン化合物は一種もしくは二種以上を使用することができる。
可塑剤は、一般にポリ塩化ビニル樹脂成形体を製造する際に使用されている可塑剤であれば、特に限定されない。具体的には、例えば、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジヘプチルフタレート(DHP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)等のフタル酸エステル可塑剤、
ジ−2−エチルヘキシルアジペート(DOA)、ジイソブチルアジペート(DIBA)、ジブチルアジペート(DBA)等の脂肪酸エステル可塑剤、
エポキシ化大豆油等のエポキシ化エステル可塑剤、
アジピン酸エステル、アジピン酸ポリエステル等のポリエステル可塑剤、
トリー2−エチルヘキシルトリメリテート(TOTM)、トリイソノニルトリメリテート(TINTM)等のトリメリット酸エステル可塑剤、
トリメチルホスフェート(TMP)、トリエチルホスフェート(TEP)、リン酸と陸レジル(TCP)等の燐酸エステル可塑剤、
鉱油等のプロセスオイルなどが挙げられる。
前記可塑剤は一種もしくは二種以上を使用することができる。
耐火層2は、火災時などの高温にさらされた際にその膨張層により断熱し、かつその膨張層の強度があるものであれば特に限定されない。50kW/m2の加熱条件下で30分間加熱した後の体積膨張率が3〜50倍のものであれば好ましい。
基材層3は、特に限定されず、例えば、紙、織布、不織布、フィルム、金属箔、金網、これら基材の積層体等が用いられる。
上記紙としては、クラフト紙、和紙、Kライナー紙等、公知のものを使用することができる。水酸化アルミニウムや炭酸カルシウムを高充填した不燃紙;難燃剤を配合したり、難燃剤を表面に塗布した難燃紙;ロックウール、セラミックウール、ガラス繊維を用いた無機繊維紙、炭素繊維紙等を使用すると耐火性を向上させることができる。
上記不織布としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、セルロース繊維等からなる湿式不織布、長繊維不織布等を使用することができる。上記フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の樹脂フィルム等を使用することができる。上記金属箔としては、アルミニウム箔、ステンレス箔等を使用することができる。上記金網としては、通常使用されている金網の他に、金属ラス等が使用可能である。
また、これら基材の積層体を用いてもよく、例えば、ポリエチレンフィルム積層不織布、ポリプロピレン積層不織布、アルミニウム箔積層紙、アルミガラスクロス等が挙げられる。
基材層3は、シリコーン処理等の離型処理されているものであってもよい。
上記基材層3は、耐火層2の片面又は両面に積層されてもよく、一方の片面に基材層3を、他の片面に同種または異種の基材層3を積層させてもよい。
耐火層2と基材層3を備えた熱膨張性耐火材は市販品として入手可能であり、例えば、積水化学工業社製フィブロック等の熱膨張性耐火材等が挙げられる。
表示4は、紫外光が照射されることにより蛍光を発する蛍光塗料により形成されている。本実施形態では、蛍光塗料は紫外光が照射されることにより蛍光を発する発光物質を含んでいる。従って、ブラックライト等により紫外線が照射されると、表示4は蛍光を発する。蛍光の波長は可視波長域とされている。このような発光物質としては、例えばクマリン系、スチルベン系、ローダミン系等の有機化合物で 、有機溶剤に可溶なものが挙げられる。蛍光の波長は、500nm以上550nm以下であることが好ましい。蛍光の波長がかかる範囲内であれば、人間の視感度が高く、ブラックライト等の紫外線光源が発する励起波長の青色の光とも区別し易くなるため、表示4における蛍光の視認性及び識別性が高められる。このような発光物質としては、例えば3−[(キノリン−2−イル)メチリデン] イソインドリン−1−オン(化学式:C18122O)が挙げられる。
表示4における発光物質の含有量は、ブラックライト等の一般的な紫外線光源から表示4に紫外光を照射した際に、発光物質から作業者が充分に視認可能な蛍光が発せられる量とされる。具体的には、蛍光塗料における発光物質の含有量は、0.0001重量%以上1.0重量%以下であることが好ましく、0.002重量%以上0.02重量% 以下であることがより好ましく、0.01重量%以上0.02重量%以下であることが更に好ましい。表示4における発光物質の含有量が前記下限値以上であれば、発光物質から瞬時に視認可能とする充分な強度の蛍光が発光されるため、好ましい。表示4における発光物質の含有量が前記上限値以下であると、発光物質の使用量が無駄にならず好ましい。
このように、表示4は紫外光が照射されると蛍光を発し、暗所でも視認及び識別することができる。表示4を印字する塗料自体が蛍光塗料であるため、暗所で熱膨張性耐火材1を発光させるために表示4とは別の部材が必要なく、熱膨張性耐火材1を簡便な構成とすることができる。表示4は製品名であるため、紫外光が照射されると熱膨張性耐火材1がどの製品かを暗所でも識別することができる。
本発明の一実施形態によれば、上記に記載した熱膨張性耐火材1に、紫外線を照射することを含む、耐火構造の施工の検査方法が提供される。
図2に示すように、耐火構造10は、防火区画の一部を示したものであるが、建築構造物としての壁11に設けられた略円筒形の孔12(図では3つ)に配管13(図では3本)が挿入され、配管13の周囲に熱膨張性耐火材1が貼り付けられた構造である。配管13の内部には、導線が架橋ポリエチレン系又は塩化ビニル系等の樹脂材料で被覆されたケーブル14が挿入されている。
より具体的には、熱膨張性耐火材1は厚さ0.1mm〜10mmの接着性の熱膨張性耐火シートであり、配管13と壁11との間の孔12における空間15を覆うように、つまり壁11から延びている配管13の側から熱膨張性耐火材1を見たときに孔12が見えないように、配管13の周囲及び壁11に接着により貼り付けられている。
配管としては、例えば、冷媒管、熱媒管、水道管、下水管、注排水管、燃料移送管、油圧配管等の液体移送用管類、ガス管、暖冷房用媒体移送管、通気管等の気体移送用管類等が挙げられる。配線としては、電線ケーブル、光ファイバーケーブル、船舶用ケーブル等の配線が挙げられる。
本実施形態の耐火構造の検査方法によれば、熱膨張性耐火材1、より具体的には表示4に紫外光を照射することで表示4に含まれる発光物質が励起され、蛍光を発する。その結果、熱膨張性耐火材1の位置、及び、熱膨張性耐火材1とそれが貼り付けられている配管13又は壁11との接続状態、つまり耐火構造10における施工の状態を、暗所でも簡便かつ正確に検査することができる。
ここまで、本発明を第1実施形態を例にとって説明してきたが、本発明はこれに限られず、以下のような種々の変形が可能である。
・基材層3上の表示は表示4の製品名に限らず、型番、背景、線、模様、図形、文字等であってもよい。表示が型番の場合、ある製品のうちでもさらにどの型番の熱膨張性耐火材であるかを暗所でも識別することができる。
・蛍光塗料は基材層3の表示を構成する以外の形式で、基材層3の上に施されてもよい。例えば、蛍光塗料は基材層3の面3bに塗布される等して基材層3の上に施されてもよい。
・熱膨張性耐火材1は壁11に限定されず、床やその他の建築構造物に施工されてもよい。
基材であるラフト紙を作業台に置き、縦半分に3−[(キノリン−2−イル)メチリデン]イソインドリン−1−オンを含む蛍光塗料を塗布した。蛍光塗料を塗布した基材の部分を実施例1、蛍光塗料を塗布しない基材の部分を比較例1とした。
基材であるポリエチレンフィルムを作業台に置き、縦半分に3−[(キノリン−2−イル)メチリデン]イソインドリン−1−オンを含む蛍光塗料を塗布した。蛍光塗料を塗布した基材の部分を実施例2、蛍光塗料を塗布しない基材の部分を比較例2とした。
基材であるアルミ箔を作業台に置き、縦半分に3−[(キノリン−2−イル)メチリデン]イソインドリン−1−オンを含む蛍光塗料を塗布した。蛍光塗料を塗布した基材の部分を実施例3、蛍光塗料を塗布しない基材の部分を比較例3とした。
図3に、蛍光灯下での実施例1〜3及び比較例1〜6の様子を示す。(1)が実施例1、(2)が実施例2、(3)が実施例3、(4)が比較例1、(5)が比較例2、(6)が比較例3である。
実施例1〜3及び比較例1〜3の基材を、紫外線光源である市販のブラックライトで暗所で照射したところ、図4に示すように、比較例1の基材は暗いが、実施例1の基材は明瞭に視認できた。同様に、図5に示すように、比較例2の基材は暗いが、実施例2の基材は明瞭に視認でき、図6に示すように、比較例3の基材は暗いが、実施例3の基材は明瞭に視認できた。
以上のように、蛍光塗料を用いると基材上の蛍光塗料が施された箇所を明瞭に視認できることは明らかである。
1・・・熱膨張性耐火材、2…耐火層、3…基材層、4…表示、10…耐火構造、11…建築構造物としての壁、12…孔、13…配管、14・・・配線としてのケーブル。

Claims (4)

  1. 樹脂、エラストマー、ゴム、またはこれらの組み合わせであるマトリックス成分と熱膨張性黒鉛とを含有する耐火性組成物からなる耐火層と、
    耐火層に積層された基材層とを備え、
    前記基材層上に、紫外光が照射されることにより蛍光を発する蛍光塗料が施されている
    熱膨張性耐火材。
  2. 基材層の上に表示を備え、
    前記蛍光塗料が前記表示を構成する、請求項1に記載の熱膨張性耐火材。
  3. 前記表示が熱膨張性耐火材の製品名または型番を示す請求項2に記載の熱膨張性耐火材。
  4. 建築構造物に設けられた孔に配管または配線が挿入され、配管または配線の周囲に熱膨張性耐火材が貼り付けられた耐火構造の施工の検査方法であって、
    請求項1〜3のいずれかに記載の熱膨張性耐火材に、紫外線を照射することを含む、耐火構造の施工の検査方法。
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