JP2018076269A - 蚊取り線香及び蚊取り線香の自然消炎性を向上させる方法 - Google Patents

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雅俊 並木
吉田 真也
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Abstract

【課題】蚊取り線香に着火した時の炎が短時間(具体的には、30秒以内)で自然に消炎し、無炎燃焼の状態となる自然消炎性の蚊取り線香を提供する。【解決手段】害虫防除成分を含有する蚊取り線香に、5質量%未満のホウ酸塩を含有させる。【選択図】なし

Description

本発明は、蚊取り線香及び蚊取り線香の自然消炎性を向上させる方法に関する。
蚊取り線香は、着火するとまず炎をあげて燃える(有炎燃焼)。有炎のままで蚊取り線香が燃焼すると、付近の可燃物に火移りしたり、火傷を負ったりする恐れがある。また、複数点に着火してしまい、炎が大きくなる危険性もある。
そこで、通常は、蚊取り線香を着火した後に、炎を手で扇いだり、振ったりするなどして人為的に炎を消して、炎のない状態で燃焼させる(無炎燃焼)ことがなされているが、上手く消せなかったり、面倒であったりする。そのため、線香の炎を簡単に消すことができる技術が幾つか提案されている。
例えば、特許文献1には、ほぼ水平に支持され、線香を載置するホルダーの端縁に、線香先端が突出可能で、線香先端に着火された炎の消炎が可能な消炎孔を設けた線香着火具が提案されている。また、特許文献2には、一端が開放され、他端が閉塞された筒状体を支持体により支持した線香の炎消し具が提案されている。
実公昭59−5422号公報 実開昭62−63080号公報
しかし、特許文献1及び2に記載の技術は、いずれも線香の炎を消すための道具に関するものであり、使用者が火を消す行為を必要とするため、火の消し忘れ等により炎が上がる状態が持続するおそれがある。
また、有炎のまま燃焼が続くと、蚊取り線香が早く消耗したり、熱分解により有効成分量が減少したりし、効果の持続性の観点からも問題である。
本発明は、上記従来の実情を鑑みてなされたものであって、蚊取り線香に着火した時の炎が短時間(具体的には、30秒以内)で自然に消炎し、無炎燃焼の状態となる蚊取り線香を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、蚊取り線香に特定量のホウ酸塩を含有させることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記<1>〜<2>に関するものである。
<1>害虫防除成分を含有する蚊取り線香であって、5質量%未満のホウ酸塩を含有することを特徴とする自然消炎性を有する蚊取り線香。
<2>蚊取り線香の自然消炎性を向上させる方法であって、害虫防除成分を含有する蚊取り線香に、5質量%未満のホウ酸塩を配合することを特徴とする方法。
本発明によれば、着火後に使用者が炎を消す行為をしなくても、着火時の炎が自然に消炎して無炎燃焼の状態となる性質(自然消炎性)の蚊取り線香を提供することができる。
また、蚊取り線香に着火した時の炎が短時間(具体的には、30秒以内)で自然に消炎し、無炎燃焼の状態となるため、有炎燃焼の継続による蚊取り線香の消耗や、熱分解による蚊取り線香中の有効成分量の減少を防ぐことができる。
以下、本発明について詳述するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものであり、本発明はこれらの内容に特定されるものではない。
本発明の蚊取り線香は、害虫防除成分及び5質量%未満のホウ酸塩を含有することを特徴とし、自然消炎性を有する。
[害虫防除成分]
本発明で使用される害虫防除成分としては、例えば、除虫菊エキス、天然ピレトリン、プラレトリン、イミプロトリン、フタルスリン、アレスリン、トランスフルトリン、レスメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、サイパーメスリン、エトフェンプロックス、シフルトリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、エムペントリン、メトフルトリン,プロフルトリン等のピレスロイド系化合物、フェニトロチオン、ダイアジノン、マラソン、ピリダフェンチオン、プロチオホス、ホキシム、クロルピリホス、ジクロルボス等の有機リン系化合物、カルバリル、プロポクスル、メソミル、チオジカルブ等のカーバメート系化合物、メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物、フィプロニル等のフェニルピラゾール系化合物、アミドフルメト等のスルホンアミド系化合物、ジ
ノテフラン、イミダクロプリド等のニコチノイド系化合物、メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン等の昆虫成長制御化合物、クロルフェナピル等のピロール系化合物、ベンジルアルコール、ハッカ油等の殺虫性精油類、ディート、ジ−n−ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、シトロネラ油、ユーカリ油、ラベンダー油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ゲラニウム油、蚊連草等の殺虫・忌避剤等が挙げられる。
これらの中でも、空間への拡散性に優れる観点から、除虫菊エキス、天然ピレトリン、アレスリン、プラレトリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリンが好ましい。
本発明の蚊取り線香において、害虫防除成分の含有割合としては、十分な防除効果を得る観点から、蚊取り線香全体に対して、例えば0.001〜5質量%、好ましくは0.005〜2質量%、さらに好ましくは0.02〜1質量%である。
[ホウ酸塩]
本発明の蚊取り線香は、該蚊取り線香の自然消炎性を高めるためにホウ酸塩を含有する。該蚊取り線香中にホウ酸塩を含有させることで、燃焼部に炭化層を生成し、酸素の供給及び熱の伝達を遮断するため、短時間(具体的には、30秒以内)での自然消炎が可能となる。
本発明で使用されるホウ酸塩としては、例えば、ホウ砂、メタホウ酸ナトリウム、八ホウ酸ナトリウム等が挙げられる。
これらの中でも、自然消炎性に優れることから、ホウ砂、八ホウ酸ナトリウムが好ましい。
本発明の蚊取り線香において、ホウ酸塩の含有割合としては、自然消炎性及び製造適性に優れることから、蚊取り線香に対して、5質量%未満、好ましくは0.1質量%以上5質量%未満、さらに好ましくは0.5質量%以上3質量%以下である。
ホウ酸塩の含有量が多くなると、製造時の展着性が低下し製造適性が低下することがあるため、5質量%未満の含有量とする。
[pH調整剤]
蚊取り線香に用いる有効成分としての害虫防除成分には、アルカリ性域で分解しやすいものがあることが知られている。害虫防除成分が分解すると、安定した害虫防除効果が得られなくなるため、pH調整剤を用いて蚊取り線香中のpHを4〜9(弱酸性〜弱アルカリ性)に調整するのが好ましい。
本発明で使用されるpH調整剤としては、例えば、リン酸、スルホン酸およびカルボン酸等各種の無機酸や有機酸、並びにその塩やエステル等を用いることができる。
有機酸として具体的には、酸性リン酸エステル、無水クエン酸、クエン酸1水和物、マレイン酸、ソルビン酸、乳酸および酒石酸等が例示される。
また、リン酸水素2ナトリウム−クエン酸水溶液、酢酸ナトリウム−塩酸水溶液、ギ酸−ギ酸ナトリウム水溶液、乳酸−乳酸ナトリウム水溶液、酒石酸−酒石酸ナトリウム水溶液およびクエン酸ナトリウム−塩酸水溶液等の各種の緩衝液を所定量添加してpHを調節することもできる。
[その他の成分]
本発明の蚊取り線香には、本発明の効果を損なわない範囲において、従来公知の各種成分を使用することができ、例えば、燃焼基材(支燃剤)、粘結剤、増量剤、乳化剤、防黴剤、消臭剤、着色剤、着香剤等が挙げられる。
本発明で使用される燃焼基材(支燃剤)としては、例えば、木粉、茶葉粉、コーヒー豆殻の内皮粉末、トウモロコシの芯の粉末、スガ、ツガ、カシ、ヤシ、タケ、ココナッツ、ミカン等の木本類の粉末等が挙げられる。
粘結剤としては、例えば、デンプン、コーンスターチ、グァーガム、松脂、たぶ粉、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、マンナン、ゴム類、カゼイン、水溶性高分子等が挙げられる。
増量剤としては、例えば、炭酸カルシウム、珪藻土、ガラス粉末、カオリン、クレー、タルク等が挙げられる。
乳化剤としては、例えば、モノステアリン酸ソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等の界面活性剤が挙げられる。
防黴剤としては、例えば、オルトフェニルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロロメタキシレノール(PCMX)、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート(IPBC)、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、ソルビン酸、デヒドロ酢酸等が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、メタクリル酸ラウリル、ゲラニルクロトネート、カテキン、ポリフェノール、茶葉等が挙げられる。
着色剤としては、例えば、マラカイトグリーン、赤色106号、赤色102号、青色1号、青色2号、黄色5号、黄色4号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、橙色207号、黒色401号等が挙げられる。
着香剤としては、様々な植物や動物から抽出された天然香料や、化学的に合成される合成香料、さらにはこれらの香料成分を多数混合して作られる調合香料等が挙げられる。
例えば、ピネン、リモネン、リナロール、メントール、オイゲノール、ラベンダー、シトラール、シトロネラール、キャラ、ビャクダン、ローズ、カモミール、ヒノキチオール、青葉アルコール等が挙げられる。
[蚊取り線香の製造方法]
本発明の蚊取り線香を製造するにあたっては、公知の製造方法を採用できる。
例えば、線香成分と水もしくは温水を混練し、押出成形機、打抜機によって成形した後、乾燥して製造すればよい。蚊取り線香の形状としては、棒状、筒状、渦巻き状、コーン状、プレート状等、適宜選択可能である。
また、本発明は、害虫防除成分を含有する蚊取り線香に、5質量%未満のホウ酸塩を加えて該蚊取り線香の自然消炎性を向上させる方法に関するものでもある。
該方法により、着火後に使用者が炎を消す行為をしなくても、着火時の炎が自然に消炎して無炎燃焼の状態となる性質(自然消炎性)の蚊取り線香を提供することができる。
また、蚊取り線香に着火した時の炎が短時間(具体的には、30秒以内)で自然に消炎し、無炎燃焼の状態となるため、有炎燃焼の継続による蚊取り線香の消耗や、熱分解による有効成分量の減少を防ぐことができる。
なお、蚊取り線香の自然消炎が30秒以内であると、有効成分が熱分解するのを抑制し、該有効成分の持続的な効果を得ることができる。
以下、本発明をさらに説明するが、本発明は下記試験例に制限されるものではない。
[試験例1]
(参考実施例1〜5、参考比較例1〜5)
<線香の製造>
下記表1に示す組成の割合に従い各成分を練合容器に採取して混合粉とし、混合粉と等量の水を加えて均一になるまで練合した。その後、油圧プレスで断面が6.3mm×3.8mm、長さ400mmのサイズとなるようにノズルから押し出して網上に置き、65℃の微風下で10時間乾燥して水を除去し、棒状の線香を各参考実施例及び参考比較例それぞれ三個ずつ作製した。
なお、参考比較例3及び4は、練合物の性状がかなり脆く押し出し成形ができず、棒線香を作製することができなかった。
Figure 2018076269
<消炎性試験>
上記作製した線香それぞれを吸湿させ、水分含有率を6〜10%に調整した。株式会社ライテック製「(CR対応)チャカチャカmini」(商品名)を火源とし、10秒間接炎し、上記作製した線香それぞれに着火した。試験時間を2分間とし、試験時間内で消炎するまでにかかった平均時間(消炎時間)と、試験時間内に消炎した線香の数の割合(消炎率)をもって消炎性を評価した。結果を表2に示す。
Figure 2018076269
表2より、参考実施例1〜5の線香は、5〜27秒という短時間で消炎することが分かった。
これに対し、参考比較例1及び2では、着火と同時に立ち消えてしまって燃焼せず、参考比較例3及び4では、練合物の性状がかなり脆く押し出し成形ができず、棒線香を作製することができなかった。また、参考比較例5では、消炎時間が120秒を超え、自然消炎性が確認できなかった。
[試験例2]
(実施例1〜2)
<線香の製造>
下記表3に示す組成の割合に従い各成分を練合容器に採取して混合粉とし、混合粉と等量の水を加えて均一になるまで練合した。その後、油圧プレスで断面が6.3mm×3.8mm、長さ400mmのサイズとなるようにノズルから押し出して網上に置き、65℃の微風下で10時間乾燥して水を除去し、棒状の線香を各実施例それぞれ三個ずつ作製した。
Figure 2018076269
<消炎性試験>
上記作製した線香それぞれを吸湿させ、水分含有率を表4のとおりに調整した。株式会社ライテック製「(CR対応)チャカチャカmini」(商品名)を火源とし、10秒間接炎し、上記作製した線香それぞれに着火した。試験時間を2分間とし、試験時間内で消炎するまでにかかった平均時間(消炎時間)と、試験時間内に消炎した線香の数の割合(消炎率)をもって消炎性を評価した。結果を表4に示す。
Figure 2018076269
表4より、害虫防除成分及び5質量%未満のホウ酸塩を含有する実施例1及び2の線香は、23秒及び5.7秒という短時間で自然に消炎し、無炎燃焼の状態となることが分かった。

Claims (2)

  1. 害虫防除成分を含有する蚊取り線香であって、5質量%未満のホウ酸塩を含有することを特徴とする自然消炎性を有する蚊取り線香。
  2. 蚊取り線香の自然消炎性を向上させる方法であって、害虫防除成分を含有する蚊取り線香に、5質量%未満のホウ酸塩を配合することを特徴とする方法。
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