JP2018076145A - 制御装置 - Google Patents

制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018076145A
JP2018076145A JP2016218019A JP2016218019A JP2018076145A JP 2018076145 A JP2018076145 A JP 2018076145A JP 2016218019 A JP2016218019 A JP 2016218019A JP 2016218019 A JP2016218019 A JP 2016218019A JP 2018076145 A JP2018076145 A JP 2018076145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
brake
braking distance
command
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016218019A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6671076B2 (ja
Inventor
徳男 金子
Tokuo Kaneko
徳男 金子
茂樹 白幡
Shigeki Shirahata
茂樹 白幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2016218019A priority Critical patent/JP6671076B2/ja
Publication of JP2018076145A publication Critical patent/JP2018076145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6671076B2 publication Critical patent/JP6671076B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【課題】実際の制動性能にもとづいてブレーキ装置の劣化状況を判定する制御装置を提供する。【解決手段】実施形態は、外部からの指令にもとづいて生成された速度指令値を、電動機の速度制御を行うドライブ装置に供給し、前記電動機の実際の速度に関する第1データを受信し、前記速度指令値および前記第1データにもとづいて前記電動機を速度制御する制御部を備える。前記制御部は、前記第1データが、前記制御部にあらかじめ設定された第1しきい値よりも小さくなった場合に、ブレーキ指令を前記電動機の回転を機械的に停止させるブレーキ部に送出し、前記ブレーキ指令を送出したときから前記第1データがゼロになるまでの、前記電動機によって駆動される駆動輪の制動距離を前記駆動輪の回転数にもとづいて計算し、前記制動距離にもとづいて、前記ブレーキ部の劣化状態に関する第2データを生成する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、荷役設備に設けられているクレーンの制御装置に関する。
従来、クレーンの駆動および制動を制御する制御装置では、ドライブ装置に供給する速度指令値によって電動機等の駆動系の速度を十分に引き下げた後に、機械式のブレーキ装置で駆動系を停止させている。機械式のブレーキ装置は、摩耗等によって制動性能が劣化し、定期的に交換する必要がある。たとえば、プログラマブルロジックコントローラによって構成された制御装置に、カウンタを設けて、ブレーキ装置の動作回数をカウントし、所定の動作回数に達した場合に、動作禁止にしたり、部品交換のための警報を発するようにしたりしている。
しかしながら、ブレーキ装置の劣化の程度は、動作回数以外にも、吊荷の重さや、強風によるクレーン本体への力、機械系の摩擦係数の違い等により異なることがある。そのため、設定されたブレーキ装置の動作回数に制限以内であっても、制動性能の劣化が進んでいるおそれがある。したがって、ブレーキ装置の動作回数の制限は、余裕をもつよう設定される必要があり、交換回数の増大やコストの増加をもたらしている。
特開2002−19596号公報
実施形態は、実際の制動性能にもとづいてブレーキ装置の劣化状況を判定する制御装置を提供する。
実施形態に係る制御装置は、クレーン装置の電動機を駆動し、停止することを制御する制御装置である。制御装置は、外部からの指令にもとづいて生成された速度指令値を、電動機の速度制御を行うドライブ装置に供給し、前記電動機の実際の速度に関する第1データを受信し、前記速度指令値および前記第1データにもとづいて前記電動機を速度制御する制御部を備える。前記制御部は、前記第1データが、前記制御部にあらかじめ設定された第1しきい値よりも小さくなった場合に、ブレーキ指令を前記電動機の回転を機械的に停止させるブレーキ部に送出し、前記ブレーキ指令を送出したときから前記第1データがゼロになるまでの、前記電動機によって駆動される駆動輪の制動距離を前記駆動輪の回転数にもとづいて計算し、前記制動距離にもとづいて、前記ブレーキ部の劣化状態に関する第2データを生成する。
本実施形態では、制御装置は、駆動輪の実際の位置にもとづく制動距離によって、ブレーキ装置の劣化状況を判定することができる。したがって、より適切なタイミングでブレーキ装置の交換時期や使用禁止時期を設定することができる。
荷役設備に設けられているクレーンを例示する模式図である。 第1の実施形態に係る制御装置を例示するブロック図である。 第1の実施形態の制御装置の動作を説明するための主要なパラメータのグラフの例である。 第2の実施形態に係る制御装置を例示するブロック図である。 第2の実施形態の制御装置の動作を説明するための主要なパラメータのグラフの例である。 走行モーションのための構成を例示する模式図である。 第3の実施形態の制御装置を例示するブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、荷役設備に設けられているクレーンを例示する模式図である。
図1に示すように、荷役設備に設けられているクレーン100は、たとえば岸壁Wに設置されており、運搬船Cと陸上との間でコンテナ等の積み下ろし、積み込み等を行う。クレーン100は、岸壁Wに直交する方向に上下するブーム102を有している。ブーム102と共用するガーダー(横行レール)104が設けられている。トロリー106は、ガーダー104に沿って横行するように設けられている。なお、図示していないが、運転室は、トロリー106の近傍に設置されている。トロリー106は、ロープ108によってスプレッダ110を吊り下げている。クレーン100は、スプレッダ110を用いて、コンテナ等を吊り下げることができる。
クレーン100は、脚部112を有している。ブーム102は、脚部112によって支持されている。脚部112は、たとえば4本設けられている。4本の脚部112の下端には、走行部114がそれぞれ設けられている。走行部114は、岸壁Wに沿って敷設された1組のレールR上を走行する車輪等を含んでいる。
このようなクレーン100は、各部の動作(モーション)を、ドライブ装置によって駆動される電動機と、電動機の動作を機械的に制動し停止させるブレーキ装置と、によって制御する。クレーン100の制御装置は、ドライブ装置およびブレーキ装置を制御して、適切な位置制御等を行う。
クレーン100のモーションには、たとえば、走行モーション、横行モーション、吊り上げモーションおよび起伏モーションが含まれる。走行モーションでは、クレーン100は、走行部114によって、岸壁Wに沿ってレールR上を走行する。横行モーションでは、トロリー106がガーダー104に沿って岸壁Wに直交する方向に横行する。吊り上げモーションでは、トロリー106がスプレッダ110を上方に引き上げたり、下方に下ろしたりする。スプレッダ110には、たとえばコンテナが吊り下げられる。起伏モーションでは、ブーム102の海側の先端部を上方に引き上げて、船舶の通行を可能にする。
以下で説明する制御装置は、上述のすべてのモーションをそれぞれ制御することができる。制御装置や電動機等は、クレーン100の機械室116に収納されている。
図2は、本実施形態に係る制御装置を例示するブロック図である。
図2には、クレーンの駆動および制動を制御する制御システム全体が示されている。
クレーンの制御システム1は、制御装置10と、ドライブ装置20と、電動機30と、ブレーキ装置40と、を含む。制御システム1は、トランス3を介して交流電源2から電力の供給を受けて動作する。制御システム1は、通信ネットワーク4を介して、外部の制御端末5等に接続して、通信することができる。
制御装置10は、制御部11と、記憶部12と、複数の出力モジュール13,15,17と、複数の入力モジュール14,16と、を含む。
制御部11は、記憶部12、複数の出力モジュール(OUT)13,15,17、および複数の入力モジュール(IN)14,16とそれぞれ相互に接続されている。制御部11は、記憶部12に格納されているプログラムの各ステップにしたがって動作する。プログラムはたとえばラダープログラムである。制御部11は、ラダープログラムにしたがって、各出力モジュール13,15,17からデータを送出し、各入力モジュール14,16からデータを取り込む。
制御装置10は、たとえばプログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller、PLC)を含む主幹制御装置である。制御部11、記憶部12、複数の出力モジュール13,15,17、および複数の入力モジュール14,16は、PLCの各モジュールである。
第1の出力モジュール13および第1の入力モジュール14は、ドライブ装置20に接続されている。第1の出力モジュール13は、ドライブ装置20に速度指令値Vを供給する。
電動機30には、速度検出器32が設けられている。電動機30の実際の速度v(第1データ)は、速度検出器32によって検出されて、電動機速度のデータとして第1の入力モジュール14を介して制御装置10に入力される。また、ドライブ装置20は、速度vのデータとともに第1の入力モジュール14に電動機30の運転状態を送信する。
ドライブ装置20は、電動機30の速度vが制御装置10から供給された速度指令値Vに一致するように電動機30を駆動する。
電動機30は、ギア34を介して、駆動輪36に機械的に結合されている。ギア34は、電動機30の回転数を変速して駆動輪36に伝達する。駆動輪36は、クレーンの各モーションのうちの1つの駆動制御に用いられる。駆動輪36は、たとえば、吊り上げモーションの場合には、スプレッダを上下するロープを巻き上げたり、巻き戻したりすることに用いられる。
駆動輪36には、位置検出器38が設けられている。位置検出器38は、駆動輪36の回転数を検出し、駆動輪36の径にもとづいて、駆動輪36の移動距離Lmを計算して出力する。駆動輪36の移動距離Lmは、駆動輪36の回転数および径にもとづいて計算される。移動距離Lmは、駆動輪36が一方に移動したときに正のデータとなり、他方に移動したときに負のデータとなる。出力された駆動輪36の移動距離Lmは、制御装置10の第2の入力モジュール16に入力される。位置検出器38は、駆動輪36の回転数を出力し、制御装置10が検出された回転数および駆動輪36の径にもとづいて駆動輪36の移動距離Lmを計算するようにしてもよい。
駆動輪36は、ブレーキ装置40によって機械的に制動され、停止される。ブレーキ装置40は、駆動輪36を直接制動してもよいし、電動機30の回転軸を制動するようにしてもよい。
ブレーキ装置40は、制御装置10の第2の出力モジュール15から供給されるブレーキ指令Brにしたがって動作する。ブレーキ装置40は、ブレーキ指令Brが非アクティブのときに駆動輪36を制動する。ブレーキ装置40は、ブレーキ指令Brがアクティブのときには、駆動輪36を解放しているので、駆動輪36は、電動機30を介してドライブ装置20による速度制御が行われる。
制御部11は、第3の出力モジュール17を介して、ブレーキ装置40の制動状態を表すデータを外部に出力することができる。第3の出力モジュール17は、たとえば画像出力インタフェースである。制御部11は、ブレーキ指令Brを送出してから、駆動輪36が実際に停止するまでの制動距離を取得することによって、ブレーキ装置40の劣化状況を認識することができる。制御部11は、ブレーキ装置40の劣化状況に関するデータを生成して、第3の出力モジュール17を介して表示器6等にブレーキ装置40の劣化状況を表示することができる。
制御装置10は、さらに通信インタフェース(通信IF)18を含んでいてもよく、制御装置10は、通信インタフェース18を介して通信ネットワーク4に接続することができる。制御装置10は、ブレーキ装置40の劣化状況に関するデータを通信ネットワーク4を介して外部の制御端末5に送信し、たとえば遠隔の場所にある制御端末5の側でブレーキ装置40の劣化状況を知ることができる。
制御装置10は、ブレーキ指令Brを送出してから駆動輪36が停止するまでの制動距離のしきい値La(第2しきい値)を有する。制御装置10は、第2の入力モジュール16を介して入力される駆動輪36が実際に停止するまでの制動距離Lとしきい値Laとを比較して、その結果にもとづいて、ブレーキ装置40の劣化状況に関するデータを生成する。
制動距離Lがしきい値Laよりも小さい場合には、制御システム1は運転を継続することができる。制動距離Lがしきい値La以上になった場合には、制御システム1が運転を継続しつつ、制御装置10は警報を出力する。しきい値Laは、ブレーキ装置40の劣化状況のうち、ブレーキシュー等主要な部品を交換すべきである旨の警報を出力するために設けられている。
制御装置10は、駆動輪36の制動距離Lに関するしきい値Lb(第3しきい値)をさらに有している。しきい値Lbは、しきい値Laよりも大きい値である。制御装置10は、制動距離Lがしきい値Lb以上となったときには、ブレーキ装置40の劣化状況が深刻であり、ドライブ装置20の動作を禁止する信号を送出する。制御システム1は、この状態となった場合には、運転を禁止するインターロック状態となる。なお、インターロック状態を解除するには、たとえば、ブレーキ装置40の主要部品を交換し、所定の手順の操作を行う必要がある。
本実施形態の制御装置10の動作について説明する。
図3は、本実施形態の制御装置の動作を説明するための主要なパラメータのグラフの例である。
図3の横軸には、時間および距離が示されており、縦軸には、電動機30のモーション速度vが示されている。ブレーキ指令Brは、この例では、ハイレベル(ON)のときにブレーキは解放されローレベル(OFF)のときにブレーキ締めとなる。
図3に示すように、電動機30は、時刻t1まで一定のモーション速度vtopで運転される。時刻t1において、制御システム1の運転手は停止操作を制御装置10に対して行う。
時刻t1において停止指令を受けた制御装置10は、時刻t2までは、一定の減速速度変化率αで減速する速度指令値Vαをドライブ装置20に供給する。ドライブ装置20は、速度指令値Vαにしたがい減速する。
時刻t2において、電動機30のモーション速度vがブレーキ締め速度(第1しきい値)vspに達するので、制御装置10は、ブレーキ指令BrをOFFに反転させる。同時に、制御装置10は、駆動輪36の移動距離Lmをゼロに初期化し、制動開始点とする。
ブレーキ装置40は、OFFのブレーキ指令Brを受けて、制動動作を開始する。制御装置10は、第2の入力モジュール16を介して位置検出器38からの制動距離Lのデータを受信する。制御装置10は、モーション速度vがゼロになるまで、移動距離Lmを計算し制動距離Lのデータを計算する。
ブレーキ装置40の交換後で摩耗していない場合には、時刻t3においてモーション速度vがゼロになり、そのときの制動距離Lは、初期値L0である。その後、ブレーキ装置40は、摩耗して制動距離Lは初期値L0よりも長くなる。
時刻t3よりも遅い時刻t4において、モーション速度vがゼロになった場合において、制動距離Lはしきい値Laを超過する。この場合には、制御装置10は、第3の出力のモジュール17を介して表示器6にブレーキ装置40の交換を促す警報(第2データ)を出力する。
時刻t4よりも遅い時刻t5において、モーション速度vがゼロになった場合には、制動距離Lはさらに長くなる。この場合に、制動距離Lがしきい値Lbを超過したときには、制御装置10は、ドライブ装置20に対して、動作を禁止する旨の信号を送出して、制御システム1をインターロックする。
制御装置10は、第3の出力モジュール17を介して表示器6にブレーキ装置40の劣化により、制御システム1がインターロックした旨を表示する。
制動距離Lがしきい値Lbを超過したことを認識した制御装置10は、通信インタフェース18を介して他の制御端末5に、ブレーキ装置40の劣化により制御システム1がインターロックしており、インターロックの解除方法を表示するようにしてもよい。
本実施形態の制御装置10の効果について説明する。
本実施形態の制御装置10では、位置検出器38によって駆動輪36の移動距離を取得し、実際の制動距離Lを計算することができる。そのため、制御装置10は、ブレーキ装置40の劣化状況を定量的に判定することができる。そして、制動距離Lと、あらかじめ設定したしきい値La,Lbとを比較することによって、制御装置10は、ブレーキ装置40の劣化のレベルを判定することができる。
このように、本実施形態の制御装置10では、ブレーキ装置40の劣化のレベルを定量的なパラメータにもとづいて判定することができる。制御装置10は、たとえばクレーンごと、あるいは同一クレーンのモーションごと(ドライブ装置ごと)に使用状況、条件等が異なっていても、ブレーキ装置40の劣化状況を正確に判定することができる。そのため、クレーン装置ごと、あるいは同一クレーン装置のモーションごとにブレーキ装置の動作回数を過度に余裕をもって設定する必要がない。したがって、ブレーキ装置の交換頻度やコストを増加させることなく、より安全な制御装置を実現することができる。
近年では、ドライブ装置の制御精度が向上しており、ブレーキ装置を作動させるブレーキ締め速度をより低速にすることが可能となっている。従来に比べてより低速でブレーキ装置を作動させる場合には、ブレーキ装置の摩耗劣化の程度が大きく改善され、既存の交換データを用いることが困難になる。そのため、ブレーキ装置の動作回数によって、交換タイミングを設定する従来の手法では、正確に劣化の程度を判定することが困難になってきている。
本実施形態の制御装置10では、ブレーキ装置の動作回数とは関係なく、実際の制動距離にもとづいて、ブレーキ装置の劣化状況を判定することができる。したがって、より低速でブレーキ装置を動作させることができるので、ブレーキ装置の寿命を効果的に引き延ばすことが可能になり、交換頻度を低減させ、コスト低減に大きく貢献することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本実施形態に係る制御装置を例示するブロック図である。
本実施形態の制御システム201の制御装置210は、制御部211の動作が第1の実施形態の場合と相違する。本実施形態では、制御部211は、ブレーキ装置40の劣化により図5において制動距離LがΔLだけ伸びた場合に、ブレーキ締め速度を補正して、より早いタイミングでブレーキ指令Brを送出する。
制御部211は、制動距離Lの伸び分(第4しきい値)ΔLに応じて、ブレーキ締め速度vspの補正値を設定する。たとえば、制御部211は、ΔLが制動距離Lの初期値L0よりも5%伸びた場合(第4しきい値)に、ブレーキ締め速度vspを5%速い値に設定する。さらに、ΔLが制動距離Lの初期値L0から10%伸びた場合に、ブレーキ締め速度vspを10%速い値に設定する。制動距離Lの伸び分ΔLおよびブレーキ締め速度vspの補正分は、あらかじめ設定されており、たとえば記憶部12に記憶されている。
ΔLがさらに伸びて、制動距離Lがしきい値Laに達した場合には、第1の実施形態の場合のように、ブレーキの劣化警報を出力するようにしてもよい。
図5は、本実施形態の制御装置の動作を説明するための主要なパラメータのグラフの例である。
図5に示すように、制御装置210は、上述で説明したように、制動距離Lの初期値L0で停止した後には、ブレーキ装置40の劣化によって制動距離が増加する。制動距離Lが初期値L0よりも伸び、時刻t6において、あらかじめ設定されたΔL(たとえば+5%)であることを検出した場合には、制御部211は、初期のブレーキ締め速度vspよりも大きい値を有するブレーキ締め速度vsp1に設定する。
本実施形態の制御装置210では、制動距離LがΔLだけ伸びた場合には、初期のブレーキ締め速度vspよりも大きい値を有するブレーキ締め速度vsp1に設定を変更するので、制動開始点がより早いタイミングに設定される。したがって、停止地点を延長することがなく、安全に停止させることができる。
その後、ブレーキ装置40の使用により、さらに劣化が進み、制動距離Lがしきい値Laを超過した場合には、交換のための警報を出力し、しきい値Lbを超えた場合には、制御システムを停止させることができる。
ΔLの設定値およびブレーキ締め速度vspの補正値の関係は、任意に設定し、適切な値とすることができる。また、本実施形態の場合と上述の他の実施形態の場合を、任意に組み合わせてももちろんよい。
(第3の実施形態)
図6は、走行モーションのための構成を例示する模式図である。
図7は、本実施形態に係る制御装置を例示するブロック図である。
上述した制御装置をクレーンの走行モーションのために適用する場合について説明する。
図6に示すように、クレーンは、複数の走行部114を有する。走行部114は、一対のレールR上を走行する。一対のレールRは、たとえば、岸壁Wに沿って設けられている。したがって、クレーンは、岸壁Wに沿って(図中の矢印の方向)走行することができる。
複数の走行部114は、この例では4個あり、海側(岸壁Wに近い側)に2個、陸側(岸壁Wから遠い側)に2個設けられている。海側モーター群である2個の走行部114は、海側のレールRS上を走行し、陸側モーター群である2個の走行部114は、陸側のレールRL上を走行する。
海側モーター群114Sおよび陸側モーター群114Lは、それぞれ独立した電動機駆動システムによって駆動および制動制御される。
図7に示すように、本実施形態の制御装置310は、制御部311と、記憶部12と、複数の出力モジュール13,15,17と、複数の入力モジュール14,16と、を含む。
本実施形態の制御装置310は、上述の他の実施形態において説明した出力モジュール13,15,17および入力モジュール14,16の組を2組有している。つまり、制御装置310は、海側モーター群114Sの制御のための出力モジュール13,15,17および入力モジュール14,16の組と、陸側モーター群114Lの制御のための出力モジュール13,15,17および入力モジュール14,16の組とを有する。
なお、図7には、海側モーター群114Sおよび陸側モーター群114Lのそれぞれの駆動および制動制御のための他の構成要素も示されている。これら構成要素(ドライブ装置20、電動機30、ブレーキ装置40等)は、上述の他の実施形態において説明したものと同一であり、詳細な説明を省略する。
1台のクレーンの両側(海側、陸側)に同一定格、同一仕様の走行モーション用のドライブ装置20,20が配置され、同一定格、同一仕様の電動機30,30を駆動する。そして、各々同一仕様のブレーキ装置40,40を有している。制御装置310は、これら両側の電動機30,30をそれぞれ制御する。制御装置310は、たとえば、第2の実施の形態の場合のように各々の制動距離Lを個別に測定し、補正できる機構を有している。
本実施形態の制御装置310は、上述した他の実施形態の場合と同様に、海側モーター群114Sおよび陸側モーター群114Lをそれぞれ独立に制御する。より具体的には、海側モーター群114Sおよび陸側モーター群114Lのうち、いずれか一方の制動距離LがΔL伸びた場合には、そのモーター群に対して、ブレーキ締め速度vspをより大きな値を有するvsp1に補正する。その後、他方のモーター群の制動距離LがΔL伸びた場合に、ブレーキ締め速度vspをvsp1に補正する。
ブレーキ締め速度vspを補正するΔLおよびブレーキ締め速度vspの補正値を適切に設定することによって、両側のモーター群の制動制御のアンバランスを補正して、位置ずれ等を回避することができる。
本実施形態の制御装置310によれば、海側モーター群114Sおよび陸側モーター群114Lを独立して制動距離の補正等を行うので、ブレーキ装置40の劣化の進み具合に応じて、制動性能を適切に補正することができる。
以上説明した実施形態によれば、実際の制動性能にもとづいてブレーキ装置の劣化状況を判定する制御装置を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1,201 制御システム、2 交流電源、3 トランス、4 通信ネットワーク、5 制御端末、6 表示器、10,210,310 制御装置、11,211,311 制御部、12 記憶部、13,15,17 出力モジュール、14,16 入力モジュール、18 通信インタフェース、20 ドライブ装置、30 電動機、32 速度検出器、34 ギア、36 駆動輪、38 位置検出器、40 ブレーキ装置、100 クレーン、102 ブーム、104 ガーダー、106 トロリー、108 ロープ、110 スプレッダ、112 脚部、114 走行部

Claims (5)

  1. クレーンの電動機を駆動し、停止することを制御する制御装置であって、
    外部からの指令にもとづいて生成された速度指令値を、電動機の速度制御を行うドライブ装置に供給し、前記電動機の実際の速度に関する第1データを受信し、前記速度指令値および前記第1データにもとづいて前記電動機を速度制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記第1データが、前記制御部にあらかじめ設定された第1しきい値よりも小さくなった場合に、ブレーキ指令を前記電動機の回転を機械的に停止させるブレーキ部に送出し、
    前記ブレーキ指令を送出したときから前記第1データがゼロになるまでの、前記電動機によって駆動される駆動輪の制動距離を前記駆動輪の回転数にもとづいて計算し、
    前記制動距離にもとづいて、前記ブレーキ部の劣化状態に関する第2データを生成する制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記制動距離に関するあらかじめ設定された第2しきい値を有し、
    前記制動距離が前記第2しきい値以上の場合に、前記第2データは、前記ブレーキ部を交換すべき旨の警報を含む請求項1記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記2しきい値よりも大きな値を有する第3しきい値を有し、
    前記制動距離が前記第3しきい値以上の場合に、前記ドライブ装置をインターロックする請求項2記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、
    あらかじめ設定された第4しきい値を有し、
    最初の前記ブレーキ指令を送出したときから前記第1データがゼロになるまでの前記駆動輪の初期制動距離と、2回目以降に前記ブレーキ指令を送出したときから前記第1データがゼロになるまでの前記駆動輪の反復制動距離と、の差が前記第4しきい値以上の場合に、前記第1しきい値の値を大きくするように補正する請求項1〜3のいずれか1つに記載の制御装置。
  5. クレーンの複数の電動機を駆動し、停止することをそれぞれ制御する制御装置であって、
    外部からの指令にもとづいて生成された第1速度指令値を、第1電動機の速度制御を行う第1ドライブ装置に供給し、前記第1電動機の実際の速度に関する第1速度データを受信し、前記第1速度指令値および前記第1速度データにもとづいて前記第1電動機を速度制御し、外部からの指令にもとづいて生成された第2速度指令値を、第2電動機の速度制御を行う第2ドライブ装置に供給し、前記第2電動機の実際の速度に関する第2速度データを受信し、前記第2速度指令値および前記第2速度データにもとづいて前記第2電動機を速度制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記第1速度データが、前記制御部にあらかじめ設定された第1速度しきい値よりも小さくなった場合に、第1ブレーキ指令を前記第1電動機の回転を機械的に停止させる第1ブレーキ部に送出し、
    前記第1ブレーキ指令を送出したときから前記第1速度データがゼロになるまでの、前記第1電動機によって駆動される第1駆動輪の第1制動距離を前記第1駆動輪の回転数にもとづいて計算し、
    前記第1制動距離にもとづいて、前記第1ブレーキ部の劣化状態に関する第1劣化データを生成し、
    前記第2速度データが、前記制御部にあらかじめ設定された第2速度しきい値よりも小さくなった場合に、第2ブレーキ指令を前記第2電動機の回転を機械的に停止させる第2ブレーキ部に送出し、
    前記第2ブレーキ指令を送出したときから前記第2速度データがゼロになるまでの、前記第2電動機によって駆動される第2駆動輪の第2制動距離を前記第2駆動輪の回転数にもとづいて計算し、
    前記第2制動距離にもとづいて、前記第2ブレーキ部の劣化状態に関する第2劣化データを生成する制御装置。
JP2016218019A 2016-11-08 2016-11-08 制御装置 Active JP6671076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218019A JP6671076B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218019A JP6671076B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018076145A true JP2018076145A (ja) 2018-05-17
JP6671076B2 JP6671076B2 (ja) 2020-03-25

Family

ID=62149222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016218019A Active JP6671076B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6671076B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60168928A (ja) * 1984-02-10 1985-09-02 Hitachi Ltd ブレ−キの摩耗検出方法
JPS61136898A (ja) * 1984-12-03 1986-06-24 石川島播磨重工業株式会社 搬送装置の位置決め停止方法
JP2001151473A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Hitachi Ltd 制動状態監視機能付電動巻上機
JP2016185844A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 三井造船株式会社 クレーンおよびクレーンの制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60168928A (ja) * 1984-02-10 1985-09-02 Hitachi Ltd ブレ−キの摩耗検出方法
JPS61136898A (ja) * 1984-12-03 1986-06-24 石川島播磨重工業株式会社 搬送装置の位置決め停止方法
JP2001151473A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Hitachi Ltd 制動状態監視機能付電動巻上機
JP2016185844A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 三井造船株式会社 クレーンおよびクレーンの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6671076B2 (ja) 2020-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102132036B (zh) 能够到达风轮机的设备
US7637353B2 (en) Control device for elevator
CN101636340B (zh) 电梯的制动装置
CA2998706A1 (en) Method for controlling the normal force of a transport unit of a long stator linear motor
WO2010024048A1 (ja) エレベータ装置
JP2012152039A (ja) 電力供給装置、クレーン、及び電力供給方法。
JP5768552B2 (ja) 荷役用クレーンの走行制御装置
JP2014156340A (ja) クレーンの駆動装置、及びクレーン
US10688878B2 (en) Variable-gauge-train control device
JP6671076B2 (ja) 制御装置
WO2005092764A1 (ja) エレベータ制御装置
CN102482049B (zh) 电梯控制装置
US20190193998A1 (en) Operating method for a crane installation, in particular for a container crane
JP6407903B2 (ja) クレーンおよびクレーンの制御方法
US10167177B2 (en) Crane, and crane control method
KR20160025833A (ko) 천정 크레인
JP7017835B2 (ja) 貨物の衝突防止装置
CN203781784U (zh) 一种同步四驱运送机
JP6352201B2 (ja) クレーン装置
JP2016041629A (ja) 移動装置、巻上機、クレーン装置、及びそれらに用いる車輪寿命推測方法
CN103832906B (zh) 电梯的控制装置
KR100829319B1 (ko) 엘리베이터 제어장치
KR102605519B1 (ko) 영구 자석 동기 모터 드라이브 시스템을 포함하는 엘리베이터 시스템을 구조하는 구조 제어 및 방법
JPH01281294A (ja) 懸垂式クレーンの振れ止め制御方法
JP2837314B2 (ja) クレーンの振れ止め制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6671076

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250