JP2018075889A - 転てつ機 - Google Patents

転てつ機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018075889A
JP2018075889A JP2016217718A JP2016217718A JP2018075889A JP 2018075889 A JP2018075889 A JP 2018075889A JP 2016217718 A JP2016217718 A JP 2016217718A JP 2016217718 A JP2016217718 A JP 2016217718A JP 2018075889 A JP2018075889 A JP 2018075889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
lock
lever
locking
follower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016217718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6796456B2 (ja
Inventor
育雄 櫻井
Ikuo Sakurai
育雄 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016217718A priority Critical patent/JP6796456B2/ja
Publication of JP2018075889A publication Critical patent/JP2018075889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6796456B2 publication Critical patent/JP6796456B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】点検等における保守作業性に優れた転てつ機を提供すること。【解決手段】駆動軸10と同軸で一体に回転するカム部16に、渦巻状のカム溝160を設ける。当該カムの従節部22(カムフォロワ)は、定位鎖錠用カム面24及び反位鎖錠用カム面26を有するスライド部20の端部にある。カム部16の回転でスライド部20がスライドすると、定位鎖錠用カム面24の従節である定位鎖錠用従節端部34を有する定位鎖錠用レバー30tが揺動し、当該レバーの揺動端と係合する定位鎖錠用ロックピース50tがスライドされて定位鎖錠かん8tから挿抜される。【選択図】図8

Description

本発明は、鉄道の分岐器を転換・鎖錠する転てつ機に関する。
例えば、新幹線のポイントで採用されるような比較的長尺のトングレールの転換に用いられる転てつ機は、動作かんを軌道方向に沿わせ、且つ鎖錠かんがトングレールの先端付近にて軌道と交差する方向に向けた姿勢で配置される。動作かんには、連結ロッド等を介して複数のエスケープクランクが接続され、それらエスケープクランクで動作かんの直動を軌道交差方向の動きに変換してトングレールを転換移動させる(例えば、特許文献1を参照)。
こうした転てつ機は、複数のエスケープクランクを介して分岐器を転換する構成のため、大出力が要求され、大きく重くなりやすい。そのため、小型化および軽量化するための技術が考案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平11−157448号公報 特開2004−262371号公報
新幹線等の保守作業は終電から始電までの数時間の夜間に行う必要があるといったように、鉄道の保守作業には時間的な制約がある。特許文献2の構造は、ロックピースを駆動させる動作かんの側面にカム溝を設け、動作かんの移動によって、ロックピースを駆動させるようになっている。この場合、定位用と反位用の2つのカム溝が離れているために2ヶ所のカム溝や動作かん側面の給油状態、傷、摩耗状態等を点検する際には、動作かんを定位鎖錠近傍と反位鎖錠近傍に移動させる必要があり、点検に手間と時間がかかってしまうと言う課題があった。特に、点検の際には転てつ機の動作かんと分岐器が接続されている状態であるので、動作かんを動かす際には、分岐器まで転換することになり、分岐器内で作業している作業者の安全のために作業を中断させて、分岐器外に退去させる必要があり、貴重な作業時間を奪う結果になっていた。
そこで、本発明は、点検等における保守作業性に優れた転てつ機を提供するために考案されたものである。
上記課題を解決するための第1の発明は、駆動軸が正逆何れかに回転することで動作かんによる定位又は反位への転換動作がなされ、転換終了時に、前記駆動軸の回転とともに回転する係合部が前記動作かんの鎖錠部に係合することで前記動作かんを鎖錠する転てつ機であって、鎖錠かんの切欠部に挿抜されることで前記鎖錠かんを鎖錠又は解錠するロックピースと、前記ロックピースを挿抜させるためのレバー部と、従節部を有し、前記レバー部を揺動させるスライド部と、前記駆動軸の回転とともに回転して前記従節部を直動させるカム部であって、カムプロフィールを、定位の転換終了時を含む定位区間と、反位の転換終了時を含む反位区間と、前記定位区間と前記反位区間との間の中間区間とに分けた場合に、区間間の移行期に前記従節部を移動させるカム形状を有するカム部と、を備えた転てつ機である。
第2の発明は、前記カム部が、渦巻状の一筋溝を有する溝カムである、第1の発明の転てつ機である。
第3の発明は、前記カム部が、前記定位区間に対応するカム溝部分と、前記反位区間に対応するカム溝部分とが、回転中心からの半径が異なる円弧状に形成された、第2の発明の転てつ機である。
第4の発明は、前記カム部が、電動モータの回転出力を減速して前記駆動軸へ伝達する減速機構部の最終歯車を兼ねる、第1〜第3の何れかの発明の転てつ機である。
第5の発明は、前記カム部が、円板カムであり、前記従節部を前記カム部の周面に押し付けるように前記スライド部を付勢する付勢部を更に備えた、第1の発明の転てつ機である。
第6の発明は、前記スライド部が、スライド方向に沿ったカム面を有し、前記レバー部は、前記カム面に従節する従節端部を有し、所定のレバー比で前記カム面のリフト量を増加させた揺動距離で揺動端が揺動することで、前記ロックピースを挿抜させる、第1〜第5の何れかの発明の転てつ機である。
第7の発明は、前記スライド部が、前記動作かんと上下方向に重なって配置されている、第1〜第6の何れかの発明の転てつ機である。
第1〜第7の何れかの発明によれば、点検等における保守作業性に優れた転てつ機を提供することができる。
本実施形態の転てつ機の内部構造を上から見た図であって、動作かん周りの構造を抜粋して示した図。 図1における下側から転てつ機を見た側断面図。 図1における駆動軸周りの拡大図。 図2における駆動軸周りの拡大図。 図2のA−A断面図。 反位鎖錠用レバーの構成例を示す三面図。 転てつ機が定位から反位へ転換するまでの状態を順に示した連続遷移図(その1)。 転てつ機が定位から反位へ転換するまでの状態を順に示した連続遷移図(その2)。 転てつ機が定位から反位へ転換するまでの状態を順に示した連続遷移図(その3)。 転てつ機が定位から反位へ転換するまでの状態を順に示した連続遷移図(その4)。 転てつ機が定位から反位へ転換するまでの状態を順に示した連続遷移図(その5)。 第1変形例を示す図。 第2変形例を示す図。 第3変形例を示す図。 第4変形例を示す図(その1)。 第4変形例を示す図(その2)。
図1は、本実施形態の転てつ機の内部構造を上から見た図であって、動作かん周りの構造のうち本実施形態に係る主要部を中心に示した図である。図2は、図1における図の下側から転てつ機を見た側断面図である。但し、理解を容易にするために一部要素を非図示としている。図3は、図1における駆動軸周りの拡大図である。図4は、図2における駆動軸周りの拡大図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の転てつ機3は、動作かん4をケース6の一側面(図1,2の例は右側面)から突出させ、鎖錠かん8が動作かん4と交差するように配置されている。
また、本実施形態の転てつ機3は、電動モータ90の回転出力を減速機構部92で減速して駆動軸10に伝達し、駆動軸10が正逆何れかに回転することで、動作かん4による定位又は反位への転換動作がなされ、転換終了時に、駆動軸10の回転とともに回転する係合部12が動作かん4の鎖錠部46に係合することで動作かん4を鎖錠する。
先ず、基本的な動作かん4の駆動機構について説明する。
図3及び図4に示すように、駆動軸10には、上から順に、係合部12と、ピニオンギア14と、が固定されている。なお、これらの固定方法は適宜選択可能である。例えば、キー結合でも良い。
係合部12は、駆動軸10の回転面に沿って回転する平らな板材であって、上面視すると、駆動軸10と連結させるための円環部12aに半円形部12bを結合した略半月形を成している。半円形部12bの外周面である円弧側面12cは、駆動軸10の回転軸P1を中心とする円弧を成している。
ピニオンギア14は、動作かん4と同じ高さの駆動軸10の回転平面に沿って回転する間欠歯車である。すなわち、ピニオンギア14は、歯付部14aと歯無部14bとを有する。歯付部14aのピッチ円長は、動作かん4の転換移動距離に等しく設定されている。歯無部14bの半径は歯付部14aの歯底円と同等以下に設定されている。
一方、動作かん4は、図1及び図2に示すように、転てつ機3のケース6に水平又は略水平な姿勢で、図1,2の左右方向へスライド自在に支持されている。動作かん4の一端(図1,2の右端)は、ケース6から常時突出状態にあり、分岐器のトングレール(非図示)に接続される。なお、本実施形態では、動作かん4の支持構造部と案内構造部の図示を省略している。
図3に示すように、動作かん4の駆動軸10側の側面には、ピニオンギア14と噛み合う様に設定されたラック44が設けられている。つまり、転てつ機3は、駆動軸10を回転させてピニオンギア14とラック44とを噛み合わせることで動作かん4を移動させる。
そして、動作かん4の上面、具体的には、ラック44の上部に当たる位置で、且つ係合部12と同じ高さに鎖錠部46が設けられている。
鎖錠部46は、板状体であり、動作かん4の長手方向の角部のうち駆動軸10の側の2つの角部に、上面視凹曲面を成した定位鎖錠面46aと反位鎖錠面46bとが設けられている。定位鎖錠面46a及び反位鎖錠面46bの円弧半径は、係合部12の半円形部12bの外側面と係合可能に同径からやや大きい径で設定されている。
そして、定位鎖錠面46aは、定位への転換終了時の駆動軸10の回転姿勢(例えば、図3の姿勢)において係合部12の円弧側面12cと係合する相対位置に設定されている。反位鎖錠面46bは、反位への転換終了時の駆動軸10の回転姿勢において係合部12の円弧側面12cと係合する相対位置に設定されている。
つまり、鎖錠部46と係合部12とが係合することで、動作かん4が転換完了後に、ポジション(定位/反位)を逆転する方向へ移動するのを阻止する働きをする。動作かん4の鎖錠である。
次に、鎖錠かん8の駆動機構について説明する。
図4に示すように、駆動軸10の最下段にカム部16が固定されている。
本実施形態のカム部16は、動作かん4より下方の駆動軸10の回転面に沿って回転する溝カムであって、その上面には渦巻状の一筋溝によりカム溝160が形成されている。
カム溝160は、カムプロフィール違いの複数の区画で構成されている。本実施形態では、定位区間161と、反位区間165と、定位区間161と反位区間165との間にある中間区間163と、定位区間161と中間区間163とを繋ぐ移行期に当たる定中移行区間162と、中間区間163と反位区間165とを繋ぐ移行期に当たる中反移行区間164と、の5区間を有する。
定位区間161は、動作かん4が定位へ転換されて以降に、従節部22(図5等参照:カムフォロワ)が駆動軸10の回転軸P1から所定の半径R1を維持して係合するようにカムプロフィールが設定された円弧状に形成された区間である。
なお、定位区間161の長さは、反位から定位への転換時に、電動モータ90と減速機構部92とが、電動モータ90への電力供給が停止されて以降も惰性で回転し続け、それらの内部抵抗により回転が停止するまでに要すると予測される余剰回転角分をカバーするように設定されている。
反位区間165は、動作かん4が反位へ転換されて以降に、従節部22が駆動軸10の回転軸P1から所定の半径R5を維持して係合するようにカムプロフィールが設定された円弧状に形成された区間である。
なお、反位区間165の長さは、定位から反位への転換時に、電動モータ90と減速機構部92とが、電動モータ90への電力供給が停止されて以降も惰性で回転し続け、それらの内部抵抗により回転が停止するまでに要すると予測される余剰回転角分をカバーするように設定されている。
中間区間163は、動作かん4が定位/反位へ転換する過程において、従節部22が駆動軸10の回転軸P1から所定の半径R3を維持して係合するようにカムプロフィールが設定された円弧状に形成された区間である。
カムリフトに着目して見ると、カム溝160は、定位区間161→定中移行区間162→中間区間163→中反移行区間164→反位区間165の順にリフト量が上がってゆくように構成され、且つ定位区間161と反位区間165とが内外に重なるように、渦巻状に作られている。
図5は、図2のA−A断面図である。カム部16のカム溝160に係合する従節部22は、スライド部20の端部に設けられており、カム溝160に対して上方より挿入されて溝内にて係合している(図2参照)。
スライド部20は、動作かん4の真下で、動作かん4の転換移動方向に沿ってスライド自在にケース6に支持されている板状体である。なお、本実施形態では、スライド部20の支持構造部と案内構造部の図示を省略している。
スライド部20は、スライド方向に沿った両側面(図5における下方側及び上方側の2側面)それぞれに、定位鎖錠用カム面24と、反位鎖錠用カム面26と、が設けられている。図5の例では、スライド方向に沿った両側面に形成された凹部及び凹部の左右部がカム面となる。
定位鎖錠用カム面24に係合する定位鎖錠用従節端部34は、当該カム面に隣接された定位鎖錠用レバー30tに設けられている。対して、反位鎖錠用カム面26に係合する反位鎖錠用従節端部36は、当該カム面に隣接された反位鎖錠用レバー30hに設けられている。
定位鎖錠用カム面24のカムプロフィールは、定位鎖錠用従節端部34が、定位において低リフト領域にて係合し(図5の状態)、定位から反位への転換開始前段階で低リフト領域を抜け高リフト領域にて係合するように設定されている。換言すると、従節部22が定位区間161にて係合している間は定位鎖錠用従節端部34が低リフト領域にて係合し、従節部22が定中移行区間162で係合している間に低リフト領域から高リフト領域に抜け、中間区間163・中反移行区間164・反位区間165にて係合している間は高リフト領域にて係合するプロフィールが設定されている。
対して、反位鎖錠用カム面26のカムプロフィールは、反位鎖錠用従節端部36が、反位に至るまで高リフト領域にて係合し(図5の状態)、反位から定位への転換開始前段階において高リフト領域から低リフト領域に移行し、反位で低リフト領域に達するように設定されている。換言すると、従節部22が定位区間161・定中移行区間162・中間区間163にて係合している間は反位鎖錠用従節端部36が高リフト領域にて係合し、従節部22が定中移行区間162にて係合している間に高リフト領域から低リフト領域に降り、反位区間165にて係合している間は低リフト領域にて係合するプロフィールが設定されている。
定位鎖錠用レバー30tと反位鎖錠用レバー30hは、左右対称形を成している。代表して反位鎖錠用レバー30hを例に挙げて両レバーの構成を説明する。
図6は、反位鎖錠用レバー30hの構成例を示す三面図であって、(1)上面図、(2)第1側面図、(2)第2側面図である。同図に示すように、反位鎖錠用レバー30hは、ケース6に立設された回転軸P2で揺動自在に枢支された揺動軸31に、下層レバー腕部32と、上層レバー腕部33とを固定した2層構造の揺動レバーである。
下層レバー腕部32は、揺動軸31のそばに反位鎖錠用従節端部36(定位鎖錠用レバー30tの場合は定位鎖錠用従節端部34となる。)を有し、揺動軸31から遠位端部にて付勢スプリング38に連結している。付勢スプリング38は、反位鎖錠用従節端部36(定位鎖錠用レバー30tの場合は定位鎖錠用従節端部34となる。)を、対応するカム面に押しつけるように付勢する。
上層レバー腕部33は、動作かん4の上方の高さで揺動する腕部であって(図1参照)、揺動軸31からの遠位揺動端にロックピース係合節37を有する。
ロックピース係合節37から揺動軸31までの距離は、反位鎖錠用従節端部36(定位鎖錠用レバー30tの場合は定位鎖錠用従節端部34となる。)から揺動軸31までの距離よりも大きく設定されている。そして、ロックピース係合節37は、例えば垂直軸で回転するローラにより実現され、ロックピース50と係合する。
ロックピース50は、図1及び図2に示すように、定位鎖錠用ロックピース50tと、反位鎖錠用ロックピース50hとの2本からなり、共に動作かん4の直上位置にて、動作かん4の転換移動方向に沿ってスライド自在にケース6に支持されている。なお、本実施形態では、ロックピース50の支持構造部と案内構造部の図示を省略している。
定位鎖錠用ロックピース50t及び反位鎖錠用ロックピース50hは、共に、駆動軸10寄りの一端部裏面に案内溝52(図2参照)が凹設されている。そして、定位鎖錠用ロックピース50tの案内溝52は、定位鎖錠用レバー30tのロックピース係合節37と係合し、反位鎖錠用ロックピース50hの案内溝52は、反位鎖錠用レバー30hのロックピース係合節37と係合している。
定位鎖錠用ロックピース50t及び反位鎖錠用ロックピース50hは、共に、駆動軸10から遠位の端部上面に、鎖錠かん8の切欠部82に挿抜可能な突起部54が突設されている。
よって、駆動軸10の回転力が、カム部16を介してスライド部20の直動に変換される。このスライド部20の直動が、反位鎖錠用レバー30hを、所定のレバー比で反位鎖錠用カム面26のカムリフト量を増加した揺動距離だけ揺動させる。そして、この揺動により反位鎖錠用ロックピース50hが直動されて反位鎖錠かん8hへ挿抜される。
同様にして、駆動軸10の回転力が、カム部16を介してスライド部20の直動に変換される。このスライド部20の直動が、定位鎖錠用レバー30tを、所定のレバー比で定位鎖錠用カム面24のカムリフト量を増加した揺動距離だけ揺動させる。そして、この揺動により、定位鎖錠用ロックピース50tが直動されて定位鎖錠かん8tへ挿抜される。
では、本実施形態の転てつ機3の転換動作について順を追って説明する。
図7〜図11は、本実施形態の転てつ機3が定位から反位へ転換するまでの状態を順に示した連続遷移図を構成している。各図における(1)は図1の図示範囲に相当する図であり、(2)は図5の図示範囲に相当する図である。
図7に示すように、定位にあるとき、動作かん4はケース6に最も引き込まれた状態(図7に向かって図7の左側に寄せられた状態)にある。この時、ピニオンギア14とラック44との係合は解けた状態にあり、係合部12の円弧側面12cが、鎖錠部46の定位鎖錠面46aと係合しており、動作かん4が反位へ転換する方向(図7で言うと右方向)へ移動しようとしても当該係合により阻止される。つまり、動作かん4は鎖錠された状態にある。
また、定位にあるとき、スライド部20の従節部22は、定位区間161(図4参照)にてカム溝160と係合しており、スライド部20は最も駆動軸10に寄せられた状態にある。
この時、反位鎖錠用レバー30hの反位鎖錠用従節端部36は、反位鎖錠用カム面26の高リフト領域にて係合している。反位鎖錠用レバー30hの揺動姿勢に着目すると、最も反時計回り方向へ揺動した姿勢にある。これにより、当該レバーと係合する反位鎖錠用ロックピース50hは、反位鎖錠かん8hから離された状態(図8に向かって右寄りの位置)にあり、反位鎖錠用ロックピース50hの突起部54が、反位鎖錠かん8hの切欠部82から抜けている。
一方、定位鎖錠用レバー30tの定位鎖錠用従節端部34は、定位鎖錠用カム面24のリフト量が低い位置にあり、当該レバーの揺動姿勢に着目すると最も時計回り方向へ揺動した姿勢にある。これにより、当該レバーと係合する定位鎖錠用ロックピース50tは、定位鎖錠かん8tに寄せられた状態にあり、定位鎖錠用ロックピース50tの突起部54が、定位鎖錠かん8tの切欠部82に挿入されている。つまり、定位鎖錠かん8tが鎖錠され、分岐器は定位状態で鎖錠されている。
定位から反位へ転換するには、図8に示すように、駆動軸10を反時計回りに回転させる。すると、先ず係合部12の円弧側面12cと鎖錠部46の定位鎖錠面46aとの係合が解錠して動作かん4が移動可能になる。
また、駆動軸10が反時計回りすることで、従節部22が定位区間161から定中移行区間162を経て中間区間163へ達し、スライド部20が駆動軸10から離れるように(図8に向かって右方向へ)移動する。
この移動の間、反位鎖錠用レバー30hは、変わらずに高リフト領域で反位鎖錠用カム面26と係合しているので、当該レバー、ひいては反位鎖錠用ロックピース50hは動いていない。
しかし、定位鎖錠用レバー30tでは、スライド部20の移動に伴って、定位鎖錠用従節端部34が定位鎖錠用カム面24の高リフト領域で係合するに至る(図8の状態)。当該レバーは、係合する位置が低リフト領域から高リフト領域に変わる過程で反時計回りに揺動し、当該揺動により定位鎖錠用ロックピース50tが定位鎖錠かん8tから離れる方向にスライドされ、定位鎖錠用ロックピース50tが定位鎖錠かん8tから抜ける。これにより、分岐器の鎖錠が解かれることになり、以降、動作かん4の移動に伴って、これに連結されているトングレールの位置が移動可能になる。
なお、係合部12と鎖錠部46との係合解錠と、定位鎖錠用ロックピース50tの定位鎖錠かん8tからの抜けは、次に説明する動作かん4の移動開始前であれば、同時、或いは相前後してもよい。
図9に示すように、図8に続き駆動軸10が更に回転を続けると、やがてピニオンギア14とラック44とが係合して、駆動軸10の回転にともなって動作かん4がスライド移動を始め、分岐器の転換が行われる。転換過程では、スライド部20の従節部22は、カム部16の中間区間163で係合しており、定位鎖錠用レバー30t及び反位鎖錠用レバー30hの動きはない。
駆動軸10の回転が進行し、動作かん4が転換に必要な所要距離だけ移動して反位に転換完了するに至ると、丁度、ピニオンギア14とラック44との係合が解かれて、動作かん4への動力伝達が途切れそれ以上移動されなくなる。
ピニオンギア14とラック44との係合が解かれた後、更に駆動軸10は回転し、やがて図10に示すように、係合部12の円弧側面12cが、鎖錠部46の反位鎖錠面46bと係合するに至り、動作かん4が定位へ戻ろうとする方向(図10で言うと左方向)へ移動しようとしても当該係合により阻止されるようになる。つまり、動作かん4は反位で鎖錠された状態となる。
そして、図11に示すように、係合部12と鎖錠部46との係合開始と同時或いは相前後して、スライド部20の従節部22が、カム部16の反位区間165に至る。この過程で、スライド部20は更に駆動軸10から離れる方向に移動する。
この移動の間、定位鎖錠用レバー30tでは、定位鎖錠用従節端部34は定位鎖錠用カム面24の高リフト領域に維持され、定位鎖錠用ロックピース50tは動かない。
一方、反位鎖錠用レバー30hでは、反位鎖錠用従節端部36が反位鎖錠用カム面26の低リフト領域での係合に至り、当該レバーは最も時計回り方向に揺動した姿勢となる。これに伴って、反位鎖錠用ロックピース50hは反位鎖錠かん8hに寄せられ、反位鎖錠用ロックピース50hの突起部54が反位鎖錠かん8hの切欠部82に挿入される。これにより、反位鎖錠かん8hが鎖錠され、分岐器は反位に転換された状態で鎖錠される。
反位から定位に転換する場合には、駆動軸10を時計回りに回転させると、転てつ機3は、図7〜図11の過程を逆に辿って定位に戻る。
以上、本実施形態によれば、確実な鎖錠を含む確実な動作を機械構造で実現可能としつつ、点検等における保守作業性に優れた新たな構成の転てつ機を実現することができる。
具体的には、本実施形態の転てつ機3では、特許文献2の構成で言うところの動作かん側面のカム溝の代わりに、動作かん4と同方向に移動するスライド部20を設け、そのスライド部20の側面にカム面(定位鎖錠用カム面24、反位鎖錠用カム面26)を設けた。そして、スライド部20は、動作かん4を駆動させるラック&ピニオンと同軸上に設けたカム部16の回転方向に沿ったカム溝160と係合させている。
スライド部20はカム溝160に沿って動くが、その移動量は動作かん4が転換終了した後、ロックピース50(定位鎖錠用ロックピース50t、反位鎖錠用ロックピース50h)を駆動させる分しかないので、定位用と反位用のカム面(定位鎖錠用カム面24、反位鎖錠用カム面26)を、従来よりも大幅に接近させることができる。したがって、摩耗等に関係するのはカム面(定位鎖錠用カム面24、反位鎖錠用カム面26)とその近傍に限られ、しかも、2つのカム面は接近しているので動作かん4を移動させることなく点検ができる。
〔変形例〕
本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記に限られず、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
例えば、図12は、上記実施形態の第1変形例を示す図であって、図2の図示範囲に相当する断面図である。第1変形例の転てつ機3Bは、基本的には上記実施形態と同様の構成を有するが、カム部16を、減速機構部92を構成する歯車のうち駆動軸10と同軸に固定される最終平歯車94と兼ねた構成としている。
具体的には、例えば、減速機構部92が、電動モータ90の出力軸からの噛み合い順に、小ベベルギア→大ベベルギア→大ギア→大ギアと同軸の中継ギア→中間ギア→駆動軸10で構成されている場合、中間ギアが最終平歯車94となる。そして、この最終平歯車94に上記実施形態におけるカム溝160を設ける。当該構成によれば、部品点数を減らした転てつ機を実現することができる。
また、図13は、上記実施形態の第2変形例を示す図であって、(1)は図2の図示範囲に相当する断面図、(2)は図5の図示範囲に相当する。第2変形例の転てつ機3Cでは、上記実施形態のカム部16を、溝カムから従節部22が外周面で係合する円板カム16Cとしている。これに伴い、従節部22を円板カム16Cに押しつける第2の付勢部28(例えば、コイルスプリング)を適宜設けるものとする。円板カム16Cは、上記実施形態のカム部16よりも小径となるので、転てつ機3Cを上記実施形態の転てつ機3よりも小型化できる。
また、図14は、上記実施形態の第3変形例を示す図であって、図1の図示範囲に相当する。
第3変形例の転てつ機3Dでは、カム部16のカムプロフィールが上記実施形態と異なる。具体的には、当該構成のカム溝160Dでは、定位区間161及び反位区間165の各区間長を、上記実施形態におけるそれらよりも長くしている。すなわち、定位区間161の端部を更に延長し、反位区間165の端部を更に延長している。当該構成は、電動モータ90への電力供給を停止しても回転慣性により生じる余剰回転が大きくなる場合に適している。
また、図15及び図16は、上記実施形態の第4変形例を示す図であって、前者が図1の図示範囲に相当し、後者が図2の図示範囲に相当する。第4変形例の転てつ機3Eは、基本的には上記実施形態と同様の構成を有するが、カム部16のカムリフト量が反位鎖錠用ロックピース50hの移動量と等しく設定され、スライド部20に反位鎖錠用ロックピース50hがボルト29にて連結固定されている。これに伴い、上記実施形態から、反位鎖錠用レバー30hが省略され、上記実施形態よりも部品点数の削減と軽量化が可能な構成とされている。
3、3B、3C、3D、3E…転てつ機
4…動作かん
6…ケース
8…鎖錠かん
8t…定位鎖錠かん
8h…反位鎖錠かん
82…切欠部
10…駆動軸
12…係合部
12a…円環部
12b…半円形部
12c…円弧側面
14…ピニオンギア
14a…歯付部
14b…歯無部
16…カム部
16C…円板カム
160、160D…カム溝
161…定位区間
162…定中移行区間
163…中間区間
164…中反移行区間
165…反位区間
20…スライド部
22…従節部
24…定位鎖錠用カム面
26…反位鎖錠用カム面
28…第2の付勢部
29…ボルト
30h…反位鎖錠用レバー
30t…定位鎖錠用レバー
31…揺動軸
32…下層レバー腕部
33…上層レバー腕部
34…定位鎖錠用従節端部
36…反位鎖錠用従節端部
37…ロックピース係合節
38…付勢スプリング
44…ラック
46…鎖錠部
46a…定位鎖錠面
46b…反位鎖錠面
50…ロックピース
50h…反位鎖錠用ロックピース
50t…定位鎖錠用ロックピース
52…案内溝
54…突起部
90…電動モータ
92…減速機構部
94…最終平歯車

Claims (7)

  1. 駆動軸が正逆何れかに回転することで動作かんによる定位又は反位への転換動作がなされ、転換終了時に、前記駆動軸の回転とともに回転する係合部が前記動作かんの鎖錠部に係合することで前記動作かんを鎖錠する転てつ機であって、
    鎖錠かんの切欠部に挿抜されることで前記鎖錠かんを鎖錠又は解錠するロックピースと、
    前記ロックピースを挿抜させるためのレバー部と、
    従節部を有し、前記レバー部を揺動させるスライド部と、
    前記駆動軸の回転とともに回転して前記従節部を直動させるカム部であって、カムプロフィールを、定位の転換終了時を含む定位区間と、反位の転換終了時を含む反位区間と、前記定位区間と前記反位区間との間の中間区間とに分けた場合に、区間間の移行期に前記従節部を移動させるカム形状を有するカム部と、
    を備えた転てつ機。
  2. 前記カム部は、渦巻状の一筋溝を有する溝カムである、
    請求項1に記載の転てつ機。
  3. 前記カム部は、前記定位区間に対応するカム溝部分と、前記反位区間に対応するカム溝部分とが、回転中心からの半径が異なる円弧状に形成された、
    請求項2に記載の転てつ機。
  4. 前記カム部は、電動モータの回転出力を減速して前記駆動軸へ伝達する減速機構部の最終歯車を兼ねる、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の転てつ機。
  5. 前記カム部は、円板カムであり、
    前記従節部を前記カム部の周面に押し付けるように前記スライド部を付勢する付勢部を更に備えた、
    請求項1に記載の転てつ機。
  6. 前記スライド部は、スライド方向に沿ったカム面を有し、
    前記レバー部は、前記カム面に従節する従節端部を有し、所定のレバー比で前記カム面のリフト量を増加させた揺動距離で揺動端が揺動することで、前記ロックピースを挿抜させる、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の転てつ機。
  7. 前記スライド部は、前記動作かんと上下方向に重なって配置されている、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の転てつ機。
JP2016217718A 2016-11-08 2016-11-08 転てつ機 Active JP6796456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217718A JP6796456B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 転てつ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217718A JP6796456B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 転てつ機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018075889A true JP2018075889A (ja) 2018-05-17
JP6796456B2 JP6796456B2 (ja) 2020-12-09

Family

ID=62149470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016217718A Active JP6796456B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 転てつ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6796456B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146744A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 株式会社京三製作所 転てつ機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146744A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 株式会社京三製作所 転てつ機
JP7428554B2 (ja) 2020-03-16 2024-02-06 株式会社京三製作所 転てつ機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6796456B2 (ja) 2020-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110017061B (zh) 钥匙开启与电机自动开启一体式智能锁
CN106979305B (zh) 一种新型直线滑台及其传送方法
JPS59223560A (ja) 縦軸方向に調節できる自動車のかじ取り装置
CN107327518B (zh) 驻车机构以及车辆
CN108274487A (zh) 齿条滑杆直线平夹间接自适应机器人手指装置
CN105275303B (zh) 一种用于轨道车辆塞拉门系统的异步传动装置
CN104859493A (zh) 儿童汽车安全座
CN101482160A (zh) 环面包络无间隙蜗轮蜗杆减速装置
US20170137037A1 (en) Sliding-plug movement mechanism device based on virtual linear movement guide rail and for sliding-plug door
JP2018075889A (ja) 転てつ機
CN104132111A (zh) 一种自动、手动可转换的丝杠螺母机构
CN204712908U (zh) 儿童汽车安全座
CN114531896B (zh) 变速器和驻车锁止器操纵设备;变速器;以及电驱动单元
CN104048093B (zh) 一种复合阀驱动机构和硬密封复合阀
CN106088904B (zh) 一种推拉式窗户启动器
CN203248689U (zh) 汽车变速器选换挡装置
CN110087966A (zh) 包括至少一个门页和芯轴驱动装置的用于车辆的摆动滑动门
CN104907870B (zh) 电主轴锁刀驱动机构
CN204004269U (zh) 一种自动、手动可转换的丝杠螺母机构
JP4093881B2 (ja) 転てつ機
JP3822442B2 (ja) 転てつ機
JP6611184B2 (ja) 転てつ機
CN107387750B (zh) 驻车机构以及车辆
CN102658837B (zh) 可自定位发动机罩撑杆结构
JP5015219B2 (ja) 転てつ機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6796456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250