JP2018075627A - 砂中子の製造方法 - Google Patents

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【課題】造形型から湿砂が逆流することを抑制することが可能な砂中子の製造方法を提供することである。【解決手段】本発明にかかる砂中子の製造方法は、湿砂16を造形型20に充填し、湿砂16を硬化させて砂中子を製造する砂中子の製造方法であって、加圧ピストン12を加圧方向に移動させて射出用シリンダ11内に貯蔵されている湿砂16を射出して、造形型20に湿砂16を充填する工程と、ゲート23における湿砂が硬化した後、加圧ピストン12を所定の速度以上で負圧方向に移動させて射出用シリンダ11内を負圧にし、造形型20に充填された湿砂のうち供給路22に残留している未硬化の湿砂を射出用シリンダ11内に戻す工程と、を備える。【選択図】図2D

Description

本発明は砂中子の製造方法に関する。
中空部を備える鋳物を形成する際は、中空部の形状に対応した砂中子を用いて鋳造する。この砂中子を製造する技術に関して、特許文献1には湿砂を造形型に充填して砂中子を製造する技術が開示されている。
特開2011−41973号公報
特許文献1に開示されている技術のように、砂中子を製造する際は、加熱された造形型に湿砂を充填する。その後、造形型に充填された湿砂の水分を蒸発させて湿砂を硬化させて所定の形状を備える砂中子を形成する。
ここで湿砂は水溶性バインダーを含有するため、造形型に湿砂を充填した後、加熱された造形型の内部において湿砂が硬化する際に、湿砂に含まれている水溶性バインダーの水分が液体から気体になる。これにより水分の体積が膨張して湿砂の体積が膨張し、造形型から湿砂が逆流する場合があった。
具体的に説明すると、図7に示すように、造形型120は、砂中子の形状に対応する形状を備えるキャビティ121と、キャビティ121に湿砂を供給するための供給路122と、を備える。砂中子を製造する際は、造形型120の吹き込み口124から供給路122を経由してキャビティ121に湿砂を供給する。造形型120は所定の温度に加熱されているので、造形型120に充填された湿砂が硬化する際に、湿砂に含まれている水分が液体から気体になる。これにより水分の体積が膨張して湿砂の体積が膨張し、図7の右図に示すように、造形型120の吹き込み口124から湿砂が逆流するという問題があった(逆流した湿砂を符号131で示す)。
本発明は、造形型から湿砂が逆流することを抑制することが可能な砂中子の製造方法を提供するものである。
本発明にかかる砂中子の製造方法は、砂中子を造形するためのキャビティと、前記キャビティに連通し、前記キャビティに湿砂を供給するための供給路と、前記供給路から前記キャビティに開口するゲートと、を備える造形型に前記湿砂を充填し、前記湿砂を硬化させて砂中子を製造する砂中子の製造方法であって、射出用シリンダ内に貯蔵されている湿砂を加圧ピストンを加圧方向に移動させて射出し、前記造形型の前記キャビティと前記ゲートと前記供給路とに前記湿砂を充填する工程と、前記ゲートにおける前記湿砂が硬化した後、前記加圧ピストンを所定の速度以上で負圧方向に移動させて前記射出用シリンダ内を負圧にし、前記造形型に充填された湿砂のうち前記供給路に残留している未硬化の湿砂を前記射出用シリンダ内に戻す工程と、を備える。
本発明にかかる砂中子の製造方法では、加圧ピストンを加圧方向に移動させて造形型のキャビティとゲートと供給路とに湿砂を充填する。そして、ゲートにおける湿砂が硬化した後、加圧ピストンを所定の速度以上で負圧方向に移動させて射出用シリンダ内を負圧にし、造形型に充填された湿砂のうち供給路に残留している未硬化の湿砂を射出用シリンダ内に戻している。これにより、造形型に充填された湿砂のうち未硬化の湿砂を射出用シリンダ内に戻すことができ、造形型の内部に未硬化の湿砂が残留することを抑制することができる。よって、造形型から湿砂が逆流することを抑制することができる。
上述した砂中子の製造方法において、前記ゲートの断面積は前記供給路の断面積よりも小さくしてもよい。
このように、造形型のゲートの断面積を供給路の断面積よりも小さくすることで、ゲートにおける湿砂の硬化を促進させることができる。
本発明により、造形型から湿砂が逆流することを抑制することが可能な砂中子の製造方法を提供することができる。
実施の形態にかかる砂中子製造装置を説明するための断面図である。 実施の形態にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 加圧ピストンの上昇速度と逆流発生率との関係を示すグラフである。 実施の形態にかかる砂中子製造装置の他の構成例を説明するための断面図である。 比較例にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 比較例にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 比較例にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態にかかる砂中子の製造方法を用いた場合と比較例にかかる砂中子の製造方法を用いた場合とにおける造形サイクルの比較結果を示すグラフである。 本発明の課題を説明するための断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態にかかる砂中子製造装置を説明するための断面図である。本実施の形態にかかる砂中子の製造方法は、図1に示す砂中子製造装置1を用いて実施される。図1に示すように、砂中子製造装置1は、充填装置10と、造形型20と、を備える。
充填装置10は、造形型20に湿砂を充填する装置である。充填装置10は、射出用シリンダ11と加圧ピストン12とを備える。加圧ピストン12は、射出用シリンダ11の内部において、加圧方向(鉛直方向下側)および負圧方向(鉛直方向上側)に変位可能に配置されている。射出用シリンダ11の内部には湿砂16が貯蔵されており、加圧ピストン12が加圧方向に変位することで、射出用シリンダ11の内部に貯蔵されている湿砂16が加圧されて、射出ノズル13から湿砂16が射出される。射出用シリンダ11及び加圧ピストン12は、例えば金属材料を用いて構成することができる。
射出用シリンダ11の底部には弁体14が設けられている。弁体14は、射出用シリンダ11の内部空間と射出ノズル13との間に設けられており、加圧ピストン12が静止している状態において、湿砂16が重力の力で下方に漏れることを抑制する。また、加圧ピストン12が加圧方向に変位すると、射出用シリンダ11内の圧力が上昇して、射出用シリンダ11内の湿砂16が弁体14を通過して、射出ノズル13から湿砂16が射出される。弁体14は、例えばゴムなどの樹脂材料を用いて構成することができる。
本実施の形態で用いられる湿砂16は、骨材である砂と水溶性バインダーとを混合した材料である。例えば、水溶性バインダーにはケイ酸ナトリウムなどの水ガラスを用いることができる。また、湿砂16として、骨材である砂に水ガラスと界面活性剤とを混合した発泡砂を用いてもよい。なお、本実施の形態で用いられる湿砂16はこれらに限定されることはなく、加熱された際に体積が膨張する性質を有する湿砂であればどのような材料を用いてもよい。
図1に示すように、造形型20は、砂中子を造形するためのキャビティ21と、キャビティ21に連通し、キャビティ21に湿砂16を供給するための供給路22と、供給路22からキャビティ21に開口するゲート23と、を備える。ここで、キャビティ21の形状は砂中子の形状に対応している。例えば、造形型20は2つの型を用いて構成されており、2つの型を型締めすることで、キャビティ21、供給路22、及びゲート23が形成される。
砂中子を製造する際は、造形型20を構成する2つの型を型締めした状態で、造形型20の吹き込み口24からキャビティ21、供給路22、及びゲート23に湿砂16を充填する。造形型20は金型であり、150℃〜300℃程度に加熱されている。よって、造形型20のキャビティ21、供給路22、及びゲート23に湿砂16が供給されると、造形型20から伝わる熱によって湿砂16の水分が蒸発して湿砂16が硬化する。その後、造形型20を構成する2つの型を開いて、形成された砂中子を取り出す。なお、本実施の形態において、造形型20を構成する2つの型は、パーティングラインが垂直方向に伸びる垂直割型であってもよく、また、パーティングラインが水平方向に伸びる水平割型であってもよい。なお、図1に示す造形型20では、パーティングラインの図示を省略している。
次に、本実施の形態にかかる砂中子の製造方法について説明する。図2A〜図2Eは、本実施の形態にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。
砂中子を製造する際は、事前に造形型20を湿砂16が硬化する温度(例えば、150℃〜300℃程度)に加熱しておく。また、事前に充填装置10の射出用シリンダ11に湿砂16を貯蔵する。例えば、射出用シリンダ11から加圧ピストン12を取り除いた状態で、射出用シリンダ11の内部に原材料である砂と水溶性バインダーとを投入する。そして、射出用シリンダ11の内部に投入された砂と水溶性バインダーとを攪拌装置(不図示)を用いて攪拌する。その後、射出用シリンダ11に加圧ピストン12をセットする。例えば、原材料の投入と攪拌は造形型20が置かれている場所と離れた位置で行われる。
射出用シリンダ11に湿砂16を貯蔵した後、図2Aに示すように、造形型20の上に充填装置10を搬送する。そして、充填装置10を降下させて、図2Bに示すように、造形型20の吹き込み口24に充填装置10の射出ノズル13を接続する。
その後、図2Cに示すように、加圧ピストン12を加圧方向(鉛直方向下側)に移動させる。これにより、射出用シリンダ11内に貯蔵されている湿砂16が射出されて、造形型20に湿砂16が充填される。すなわち、図2Cに示すように、加圧ピストン12を加圧方向に移動させると、射出用シリンダ11内の圧力が上昇して、射出用シリンダ11内の湿砂16が弁体14(図1参照)を通過して、射出ノズル13から湿砂16が射出される。射出ノズル13から射出された湿砂16は、造形型20の吹き込み口24を通過した後、供給路22およびゲート23を通過してキャビティ21に供給される。
本実施の形態では、図2Cに示すように、造形型20のキャビティ21、ゲート23、及び供給路22の全体に湿砂16が充填される。更に、造形型20の吹き込み口24に接続されている射出ノズル13および射出用シリンダ11にも湿砂16が充填された状態となっている。すなわち、本実施の形態では、加圧ピストン12で湿砂16を加圧することで、キャビティ21、ゲート23、供給路22、射出ノズル13、及び射出用シリンダ11で形成される空間全体に湿砂16が充填される。
そして、図2Cに示す状態、つまり、造形型20の吹き込み口24と射出ノズル13とが接続された状態を所定の時間保持して、造形型20のゲート23に充填されている湿砂を硬化させる。
造形型20のゲート23に充填されている湿砂が硬化した後、図2Dに示すように、加圧ピストン12を所定の速度以上で負圧方向(鉛直方向上側)に移動させて射出用シリンダ11内を負圧にし、造形型20に充填された湿砂16のうち供給路22に残留している未硬化の湿砂16を射出用シリンダ11内に戻す。
つまり、図2Dに示すように、加圧ピストン12を所定の速度以上で負圧方向に移動させると、射出用シリンダ11内の圧力が低下し、射出用シリンダ11の内部が負圧になる。射出用シリンダ11の内部の圧力が負圧になると、造形型20に充填された湿砂16のうち供給路22に残留している未硬化の湿砂16が射出用シリンダ11の内部に吸い込まれる。このとき、射出ノズル13に残留している湿砂16も射出用シリンダ11の内部に吸い込まれる。図2Dでは、未硬化の湿砂16が射出用シリンダ11の内部に吸い込まれている状態を破線の矢印で示している。
また、本実施の形態では、造形型20のゲート23に充填されている湿砂が硬化した後に、加圧ピストン12を負圧方向に移動させている。よって、加圧ピストンを負圧方向に移動させた際に、キャビティ21内の湿砂が供給路22側に移動することを抑制することができる。
つまり、キャビティ21は体積が大きいので、キャビティ21内の湿砂が硬化するには時間がかかる。このため、ゲート23における湿砂が先に硬化し、このタイミングではキャビティ21には未硬化の湿砂が残留している。しかしゲート23はキャビティ21の入り口に位置しているので、ゲート23の湿砂が硬化した後に加圧ピストンを負圧方向に移動させることで、キャビティ21内の未硬化の湿砂が供給路22側に移動することを抑制することができる。
ここで、造形型20は加熱されているので、造形型20に充填された湿砂16のうち、造形型20と接している部分の湿砂16に熱が伝わりやすい。このため、造形型20に充填された湿砂16は、造形型20と接している箇所から硬化していく。つまり、図2Dに示すように、供給路22に充填されている湿砂16のうち、造形型20と接している箇所の湿砂16は硬化しているが、供給路22の内部の湿砂16は未硬化の状態であり、この部分の湿砂16が射出用シリンダ11の内部に吸い込まれている。また、供給路22のうち、吹き込み口24に近い部分では湿砂16に熱が伝わりにくい。このため、図2Dに示す例では、供給路22のうち吹き込み口24に近い部分において未硬化の湿砂16が多くなっている。
なお、図2Dに示すように、ゲート23は供給路22よりも吹き込み口24から離れた位置に配置されている。よって、ゲート23に充填されている湿砂は、供給路22に充填されている湿砂よりも早く硬化する。
また、本実施の形態では、図4に示すように、造形型20のゲート23の断面積を供給路22の断面積よりも小さくしてもよい。このようにゲート23の断面積を供給路22の断面積よりも小さくすることで、図2Cに示した構成と比べて、砂中子の製造時に、ゲート23における湿砂16を供給路22における湿砂16よりも、更に早く硬化させることができる。
未硬化の湿砂16を射出用シリンダ11内に戻した後、図2Eに示すように、充填装置10を上昇させる。そして、原材料の投入と攪拌を行う場所まで充填装置10を搬送する。また、造形型20に充填された湿砂16が硬化した後、造形型20を構成する2つの型を開いて、形成された砂中子を取り出す。このような工程により、砂中子が製造される。
上記で説明したように、砂中子を製造する際は、加熱された造形型に湿砂を充填し、その後、造形型に充填された湿砂の水分を蒸発させて湿砂を硬化させて砂中子を形成する。ここで湿砂は水溶性バインダーを含有するため、造形型に湿砂を充填した後、加熱された造形型の内部において湿砂が硬化する際に、湿砂に含まれている水溶性バインダーの水分が液体から気体になる。これにより水分の体積が膨張して湿砂の体積が膨張し、造形型から湿砂が逆流するとう問題があった。
つまり、図7に示すように、砂中子を製造する際は、造形型120の吹き込み口124から供給路122を経由してキャビティ121に湿砂を供給する。造形型120は所定の温度に加熱されているので、造形型120に充填された湿砂が硬化する際に、湿砂に含まれている水分が液体から気体になる。これにより水分の体積が膨張して湿砂の体積が膨張し、図7の右図に示すように、造形型120の吹き込み口124から湿砂が逆流するという問題があった(逆流した湿砂を符号131で示す)。
そこで本実施の形態にかかる砂中子の製造方法では、図2Cに示すように加圧ピストン12を加圧方向に移動させて造形型20に湿砂16を充填する。そして、ゲート23における湿砂が硬化した後、図2Dに示すように加圧ピストン12を所定の速度以上で負圧方向に移動させて射出用シリンダ11内を負圧にしている。これにより、造形型20に充填された湿砂16のうち供給路22に残留している未硬化の湿砂を射出用シリンダ11内に戻すことができ、造形型20の内部に未硬化の湿砂が残留することを抑制することができる。よって、造形型20から湿砂16が逆流することを抑制することができる。
図3は、加圧ピストン12の上昇速度と逆流発生率との関係を示すグラフである。図3に示すように、加圧ビストン12の上昇速度、つまり加圧ピストン12が負圧方向に移動する速度が遅い場合は、湿砂16が逆流(図7の右図参照)する確率が高い。これは、加圧ピストン12が負圧方向に移動する速度が遅い場合は、射出用シリンダ11内の圧力が未硬化の湿砂16を吸い込むほど十分に負圧にならないからである。
一方、加圧ピストン12の上昇速度が100mm/secよりも速い場合は、湿砂16の逆流を効果的に抑制することができる。つまり、加圧ピストン12が負圧方向に移動する速度が100mm/secよりも速い場合は、射出用シリンダ11内の圧力を十分な負圧とすることができ、これにより造形型20内の未硬化の湿砂16を吸い込むことができる。
次に、本発明の比較例について説明する。図5A〜図5Cは、比較例にかかる砂中子の製造方法を説明するための断面図である。なお、比較例にかかる砂中子の製造方法においても図1に示した砂中子製造装置1を用いている。
比較例にかかる砂中子の製造方法においても、事前に、湿砂16が硬化する温度(例えば、150℃〜300℃程度)に造形型20を加熱しておく。また、事前に充填装置10の射出用シリンダ11に湿砂16を貯蔵する。
射出用シリンダ11に湿砂16を貯蔵した後、図5Aに示すように、造形型20の上に充填装置10を搬送する。そして、充填装置10を降下させて、図5Bに示すように、造形型20の吹き込み口24に充填装置10の射出ノズル13を接続する。
その後、図5Cに示すように、加圧ピストン12を加圧方向(鉛直方向下側)に移動させる。これにより、射出用シリンダ11内に貯蔵されている湿砂16が射出されて、造形型20に湿砂16が充填される。つまり、射出ノズル13から射出された湿砂16は、造形型20の吹き込み口24を通過した後、供給路22およびゲート23を通過してキャビティ21に供給される。
比較例にかかる砂中子の製造方法では、図5Cに示す状態、つまり、造形型20の吹き込み口24と射出ノズル13とが接続された状態を、造形型20に充填されている湿砂16が硬化するまで保持する。つまり、比較例にかかる砂中子の製造方法では、造形型20から湿砂が逆流(図7の右図参照)することを防止するために、造形型20に充填されている湿砂16が硬化するまで、具体的には、造形型20の供給路22に充填されている湿砂16が全て硬化するまで、造形型20の吹き込み口24と射出ノズル13とが接続された状態を保持している。すなわち、造形型20の吹き込み口24を射出ノズル13を用いて塞いでおり、実際には射出ノズル13内の湿砂16が造形型20の吹き込み口24を塞いでいる。
そして、造形型20の供給路22に充填されている湿砂16が硬化した後、充填装置10を上昇させる。その後、造形型20を構成する2つの型を開いて、形成された砂中子を取り出す。このような工程により、砂中子が製造される。
図6は、本実施の形態にかかる砂中子の製造方法を用いた場合と、比較例にかかる砂中子の製造方法を用いた場合とにおける造形サイクルの比較結果を示すグラフである。ここで造形サイクルとは、1つの砂中子を製造するために必要な時間である。
比較例にかかる砂中子の製造方法では、造形型20から湿砂16が逆流することを防止するために、造形型20に充填されている湿砂16が硬化するまで、造形型20の吹き込み口24を射出ノズル13を用いて塞いでいる(図5C参照)。具体的には、造形型20の供給路22に充填されている湿砂16が全て硬化するまで、造形型20の吹き込み口24を射出ノズル13を用いて塞いでいる。このため、比較例にかかる砂中子の製造方法では、1つの砂中子を製造する際の造形サイクルが長くなる。
これに対して本実施の形態にかかる砂中子の製造方法では、造形型20に湿砂16を充填し、ゲート23における湿砂が硬化した後、加圧ピストン12を負圧方向に移動させて射出用シリンダ11内を負圧にして、未硬化の湿砂16を射出用シリンダ11内に戻している(図2D参照)。よって、比較例にかかる砂中子の製造方法のように、造形型20の供給路22に充填されている湿砂16が全て硬化するまで保持する必要がないので、比較例にかかる砂中子の製造方法と比べて、1つの砂中子を製造する際の造形サイクルを短くすることができる(図6参照)。
図6に示すように、本実施の形態にかかる砂中子の製造方法を用いた場合の造形サイクルは、比較例にかかる砂中子の製造方法を用いた場合の造形サイクルに対して、約30%短縮することができる。つまり、比較例にかかる砂中子の製造方法では、供給路22を塞ぐ時間の分だけ造形サイクルが長くなる。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 砂中子製造装置
10 充填装置
11 射出用シリンダ
12 加圧ピストン
13 射出ノズル
14 弁体
16 湿砂
20 造形型
21 キャビティ
22 供給路
23 ゲート
24 吹き込み口

Claims (2)

  1. 砂中子を造形するためのキャビティと、前記キャビティに連通し、前記キャビティに湿砂を供給するための供給路と、前記供給路から前記キャビティに開口するゲートと、を備える造形型に前記湿砂を充填し、前記湿砂を硬化させて砂中子を製造する砂中子の製造方法であって、
    射出用シリンダ内に貯蔵されている湿砂を加圧ピストンを加圧方向に移動させて射出し、前記造形型の前記キャビティと前記ゲートと前記供給路とに前記湿砂を充填する工程と、
    前記ゲートにおける前記湿砂が硬化した後、前記加圧ピストンを所定の速度以上で負圧方向に移動させて前記射出用シリンダ内を負圧にし、前記造形型に充填された湿砂のうち前記供給路に残留している未硬化の湿砂を前記射出用シリンダ内に戻す工程と、を備える、
    砂中子の製造方法。
  2. 前記ゲートの断面積は前記供給路の断面積よりも小さい、請求項1に記載の砂中子の製造方法。
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