JP2018074639A - 振動発電装置 - Google Patents

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津代志 小杉
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Abstract

【課題】揺動運動を利用して発電するように構成された振動発電装置において、入力される振動加速度が低周波領域の振動加速度であってもコンパクトな構成で発電効率を高める。【解決手段】基準ユニット20に対して、水平方向に延びる基準軸線Axを中心にして揺動可能に支持された揺動ユニット30を、基準軸線Axが延びる方向と直交する水平方向に低周波領域の振動加速度が入力されたとき揺動する構成とする。その際、揺動時の振動波形には基本波だけでなくその奇数倍の周波数の振動成分も含まれており、特に3倍数の振動成分は発電に利用可能な振幅を有しているとの知見に基づき、揺動ユニット30の固有振動数を、水平方向に入力される振動加速度の周波数の2.5〜3.5倍の範囲内の値に設定する。これにより、揺動ユニット30の固有振動数の1/3程度である振動加速度の周波数に対しても、揺動ユニット30の振幅を発電に利用可能な大きさとする。【選択図】図1

Description

本願発明は、揺動運動を利用して発電するように構成された振動発電装置に関するものである。
従来より、振動を利用して発電するように構成された振動発電装置として、揺動運動を利用したものが知られている。
例えば「特許文献1」には、ホイールに固定された基準ユニットと、この基準ユニットに対して揺動可能に支持された揺動ユニットとを備え、ホイールの回転に伴い揺動ユニットが揺動することによって発電を行うように構成された振動発電装置が記載されている。
特開2010−41813号公報
上記「特許文献1」に記載された振動発電装置においては、発電効率を高めるため、揺動ユニットの固有振動数(すなわち基準ユニットに入力される振動加速度に対して揺動ユニットが共振する振動数)を、振動加速度の周波数と一致させるように構成されている。
しかしながら、振動発電装置の構成として、人や動物の歩行動作等に伴って発生する水平方向の振動を利用して発電を行うようにした場合には、その基準ユニットに入力される振動加速度の周波数はかなり低いものとなる。したがって、このような低周波領域の振動加速度に対して揺動ユニットが共振するように構成した場合には、振動発電装置が大型化してしまう。
一方、振動発電装置の小型化を図ろうとすると、揺動運動を利用した発電によって得られる電力は非常に小さいものとなってしまう。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、揺動運動を利用して発電するように構成された振動発電装置において、入力される振動加速度が低周波領域の振動加速度であってもコンパクトな構成で発電効率を高めることができる振動発電装置を提供することを目的とするものである。
本願発明は、揺動ユニットの構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る振動発電装置は、
基準ユニットと、この基準ユニットに対して略水平方向に延びる基準軸線を中心にして揺動可能に支持された揺動ユニットとを備え、上記揺動ユニットの揺動運動によって発電を行うように構成された振動発電装置において、
上記揺動ユニットは、上記基準ユニットに対して上記基準軸線が延びる方向と直交する水平方向に低周波領域の振動加速度が入力されたとき、上記基準軸線を中心にして揺動するように構成されており、
上記揺動ユニットの固有振動数が上記振動加速度の周波数の2.5〜3.5倍の範囲内の値に設定されている、ことを特徴とするものである。
上記「基準軸線」は、略水平方向に延びていれば、必ずしも正確に水平方向に延びていなくてもよく、水平方向に対して20°以下の傾斜角で延びる方向も「略水平方向」に含まれる。
上記「低周波領域」とは、周波数が5Hz以下の領域を意味するものである。
上記「揺動ユニット」は、水平方向の振動加速度が基準ユニットに入力されたとき、その周波数の2.5〜3.5倍の固有振動数で共振する構成となっているが、これを実現するための具体的な構成は特に限定されるものではない。
本願発明に係る振動発電装置は、略水平方向に延びる基準軸線を中心とする揺動ユニットの揺動運動によって発電を行う構成となっており、その際、揺動ユニットは、基準ユニットに対して基準軸線が延びる方向と直交する水平方向に低周波領域の振動加速度が入力されたとき揺動する構成となっているが、その固有振動数が振動加速度の周波数の2.5〜3.5倍の範囲内の値に設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、人や動物が歩行する際に手や足を振ることによって発生する水平方向の振動は低周波領域の振動である。したがって、このような振動を利用して発電を行う場合には、水平方向に低周波領域の振動加速度が入力されたときに揺動ユニットの振幅が大きくなる構成とすることが発電効率を高める上で望まれる。
本願発明に係る発明者らは、水平方向に入力される振動加速度によって揺動ユニットが水平方向に延びる基準軸線を中心にして揺動する際、その揺動運動の振動波形には基本波だけでなくその奇数倍の周波数の振動成分も含まれており、特に3倍波の振動成分は発電に利用可能な振幅を有している、との知見を得た。
このような知見に基づき、本願発明に係る振動発電装置の構成として、揺動ユニットの固有振動数が、水平方向に入力される振動加速度の周波数の3倍程度(具体的には2.5〜3.5倍)の値に設定された構成としたので、その固有振動数の1/3程度である振動加速度の周波数に対しても、揺動ユニットの振幅を発電に利用可能な大きさにすることができることとなった。
そして、このように揺動ユニットの固有振動数を、入力される振動加速度の周波数よりもかなり高い値に設定することにより、振動発電装置を大型化することなく発電効率を高めることができる。
このように本願発明によれば、揺動運動を利用して発電するように構成された振動発電装置において、入力される振動加速度が低周波領域の振動加速度であってもコンパクトな構成で発電効率を高めることができる。
上記構成において、固有振動数が5〜7Hzの範囲内の値に設定されたものとすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、人の歩行動作等に伴って発生する水平方向の振動は、犬や猫等の動物の場合よりもさらに低い3Hz以下(例えば2Hz程度)の周波数の振動である。そこで、揺動ユニットの固有振動数を5〜7Hzに設定しておくことにより、人の歩行動作等に伴って入力される水平方向の振動加速度に対して発電を効率良く行うことができる。
本願発明に係る振動発電装置は、基準ユニットに対して揺動ユニットが揺動することによって発電を行うように構成されていれば、その具体的な構成は特に限定されるものではないが、基準ユニットおよび揺動ユニットのうちの一方が導電コイルを有するとともに他方がマグネットを有する構成とし、揺動ユニットの揺動運動によって導電コイルに誘導起電力を生じさせる構成とすれば、発電効率をより一層高めることができる。
本願発明の一実施形態に係る振動発電装置を示す部分断面正面図 図1のII−II線断面図 上記振動発電装置の主要部を模式的に示す正面図 上記実施形態の作用を説明するための図であって、加振周波数と振幅との関係を示すグラフ 上記実施形態の作用を説明するための図であって、加振周波数と電力との関係を示すグラフ
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る振動発電装置10を示す部分断面正面図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る振動発電装置10は、基準ユニット20と、この基準ユニット20に対して水平方向(具体的には前後方向)に延びる基準軸線Axを中心にして揺動可能に支持された揺動ユニット30とを備えた構成となっており、水平方向(具体的には左右方向)に低周波領域の振動加速度が入力されたとき揺動ユニット30が揺動して発電を行うようになっている。
この振動発電装置10は、人や動物(例えば犬や猫等の愛玩動物)の手や足に装着された状態あるいは鞄等に収容された状態で使用されるようになっている。
基準ユニット20は、略正方形の正面形状を有するケース22と、このケース22内において基準軸線Axと直交する鉛直面に沿って延びるように配置された状態で該ケース22に位置決め支持された板状のコイルホルダ24と、このコイルホルダ24における基準軸線Axの真下に位置する部位に形成されたコイル収容部に収容された導電コイル26と、この導電コイル26のコイル端末26aと電気的に接続された状態でコイルホルダ24の上端部に支持された回路基板28とを備えている。
一方、揺動ユニット30は、前後1対の金属板32と、各金属板32に支持されたマグネット34とを備えており、基準軸線Axに沿って延びるように配置された連結ピン40および軸受け部材42を介して基準ユニット20に吊り支持されている。
各金属板32は、下向きに拡がる略扇形の外形形状を有しており、その上端部において連結ピン40および軸受け部材42を介して一体化された構成となっている。
各マグネット34は、円板状に形成されており、連結ピン40の真下の位置において各金属板32の内面(すなわち前方側の金属板32の後面および後方側の金属板32の前面)に支持されている。各金属板32の内面には、各マグネット34を位置決め支持するための凹部が形成されている。
揺動ユニット30が揺動していない静止状態では、図1に実線で示すように、前後1対のマグネット34が導電コイル26の前後両側に位置しているが、基準ユニット20に対して矢印Aで示すように左右方向(すなわち基準軸線Axが延びる方向と直交する水平方向)の振動加速度が入力されると、揺動ユニット30が矢印Bで示すように基準軸線Axを中心にして揺動して、図1に2点鎖線で示すように、前後1対のマグネット34が導電コイル26の前後両側の位置から左右方向に回動変位し、これにより導電コイル26に誘導起電力を生じさせるようになっている。
本実施形態に係る振動発電装置10においては、揺動ユニット30の固有振動数が5〜7Hzの範囲内の値(例えば6Hz程度の値)に設定されている。
これは、人の歩行動作等に伴って揺動ユニット30に入力される水平方向の振動加速度が3Hz以下(例えば2Hz程度)のかなり低い周波数の振動加速度であることから、その2.5〜3.5倍の範囲内の値(例えば3倍程度の値)に固有振動数の値を設定するようにしたものであり、これにより振動発電装置10を大型化することなく発電効率を高めるようにしたものである。
本実施形態においてこのような設定を行うようにした理由について説明すると以下のとおりである。
図3は、本実施形態に係る振動発電装置10の主要部を模式的に示す正面図である。
図3において、揺動ユニット30の質量をM、重心オフセット(基準軸線Axから揺動ユニット30の重心Gまでの距離)をL、揺動ユニット30の基準軸線Ax回りの慣性モーメントをI、重力加速度をg、揺動ユニット30に入力される水平方向の振動加速度をa、揺動ユニット30の静止状態からの角度変位をθとする。
まず、揺動ユニット30の揺動運動の振動波形に、基本波だけでなくその奇数倍の周波数の振動成分も含まれていることについて説明する。
揺動ユニット30が揺動する際の運動方程式は、下式で表わされる。
Figure 2018074639
・・・(1)
(1)式において、以下の置き換えを行う。
Figure 2018074639
・・・(2)
これらを(1)式に代入し、
Figure 2018074639
・・・(3)
ここで、回転変位を以下と置く(基本波と奇数倍波とする:この点については後述する)。
Figure 2018074639
・・・(4)
これを(3)式に代入し、
Figure 2018074639
・・・(5)
ここで、三角関数の性質より次式が成り立つ(積和変換、右辺に偶数次の高調波が現れない点がポイント)。
Figure 2018074639
・・・(6)
これらを(5)式に代入すると、運動方程式は以下のようになる。
Figure 2018074639
・・・(7)
(7)式の両辺は直交関数の和となっている。したがって、基底関数毎に等式が成り立つ。
各基底関数の係数から成る等式はθ2n+1の積の高次連立方程式となる。これを解くことによりθ2n+1が求められる。
以上より、運動方程式(上記(1)式)は、基本波および奇数倍波からなる連立方程式(上記(7)式)に書き換えられた。
このことから「基準ユニット20に対して水平方向の振動加速度が入力されたとき、これに伴って揺動する揺動ユニット30の角度変位には奇数倍の振動成分が含まれる」ことが分かった。
次に、数値例(解析値)を示す。
図4は、加振周波数(水平方向に入力される振動加速度の周波数)に対する角度変位(振幅)を、基本波、3倍波、5倍波の振動成分毎の角度変位スペクトルとして示すグラフである。なお、偶数倍波の振動成分は存在しない(その理由については後述する)。
ここでは、水平方向に入力される振動加速度の大きさを0.5Gとし、小振幅時の揺動ユニット30の固有振動数は約10Hzとした。
図4において、基本波の振幅が最大となる周波数は約8Hzに減少しているが、これは一般に「振り子の固有振動数は振幅が増大すると減少する」という性質によるものである。
図4に示すように、3倍波は、10/3=3.3Hzの加振周波数において共振が起こり、その振幅が増大している。5倍波は、10/5=2Hzの加振周波数において共振が起こり、その振幅が増大している。
また、基本波、3倍波、5倍波の振幅は、倍数が大きくなるほど小さくなる。
図4において、偶数倍波の振動成分が存在しない理由について説明すると以下のとおりである。
すなわち、θが奇数倍成分で構成されているとすると、
Figure 2018074639
・・・(8)
(8)式を複素数に置き換えると、
Figure 2018074639
・・・(9)
そして、(5)式において、
Figure 2018074639
・・・(10)
同様に、(5)式において、
Figure 2018074639
・・・(11)
(5)式において、左辺第1項および第2項も奇数倍成分から成ることより、運動方程式は奇数倍成分のみで構成される。
一方、θが偶数倍成分で構成されているとすると、左辺は偶数倍成分となるが右辺は奇数倍成分となる。これより偶数倍成分はゼロとなる。
以上のことから「θは奇数倍成分のみの和から成る」とすることができる。
次に、本実施形態に係る振動発電装置10と同様の構成(本案)を採用した場合に発電される電力を、2つの比較例の場合と対比して説明する。
ここでは、人の歩行動作によって水平方向に入力される振動加速度による発電を目標とした例を示す。その際、水平方向に入力される振動加速度の主成分は2Hzとする。なお、従来技術では2Hzに固有振動数を設定することになる。
小振幅時の振り子振動(揺動運動)の固有振動数fは以下で求められる。
Figure 2018074639
・・・(12)
本案および比較例1、2の諸元を表1に示す。
Figure 2018074639
本案(本実施形態と同様の構成)は、2Hzで共振が起こるように、その約3倍の5.4Hzに固有振動数fを設定した場合の構成である。
比較例1は、2Hzで共振が起こるように、装置全体の大きさを調整した場合の構成である。
比較例2は、2Hzで共振が起こるように、マグネットの配置を調整し、重心オフセットLおよび慣性モーメントIの値を変えた場合の構成である。
表1から明らかなように、比較例1の構成を採用した場合には、基準ユニットのサイズおよび揺動ユニットの質量が非常に大きくなり、現実的な値とはならなくなってしまう。
そこで、本案および比較例2について、加振周波数(水平方向に入力される振動加速度の周波数)とこれにより発電された電力との関係を解析し、その結果を図5のグラフに表わした。
図5に示すように、比較例2の構成を採用した場合には、2Hz付近に電力のピークが現れるものの、その値は0.029mWであり、かなり小さいものとなってしまう。
一方、本案の構成を採用した場合には、固有振動数fである5.4Hz付近において大きな電力が得られるとともに、2Hz付近にも電力のピークが現れている。その際、2Hz付近で得られる電力は0.117mWであり、比較例2の場合よりもかなり大きい値となっており、発電に利用可能であるものと考えられる。
次に本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る振動発電装置10は、前後方向(水平方向)に延びる基準軸線Axを中心とする揺動ユニット30の揺動運動によって発電を行う構成となっており、その際、揺動ユニット30は、基準ユニット20に対して左右方向(北基準軸線Axが延びる方向と直交する水平方向)に低周波領域の振動加速度が入力されたとき揺動する構成となっているが、その固有振動数が振動加速度の周波数の2.5〜3.5倍の範囲内の値に設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、人や動物が歩行する際に手や足を振ることによって発生する水平方向の振動は低周波領域の振動である。したがって、このような振動を利用して発電を行う場合には、水平方向に低周波領域の振動加速度が入力されたときに揺動ユニット30の振幅が大きくなる構成とすることが発電効率を高める上で望まれる。
本実施形態に係る振動発電装置10は、水平方向に入力される振動加速度によって揺動ユニット30が基準軸線Axを中心にして揺動する際、その振動波形には基本波だけでなくその奇数倍の周波数の振動成分も含まれており、特に3倍波の振動成分は発電に利用可能な振幅を有している、との発明者らの知見に基づき、揺動ユニット30の固有振動数が振動加速度の周波数の3倍程度(具体的には2.5〜3.5倍)の値に設定されているので、その固有振動数の1/3程度である振動加速度の周波数に対しても、揺動ユニット30の振幅を発電に利用可能な大きさにすることができる。
そして、このように揺動ユニット30の固有振動数を、入力される振動加速度の周波数よりもかなり高い値に設定することにより、振動発電装置10を大型化することなく発電効率を高めることができる。
このように本実施形態によれば、揺動運動を利用して発電するように構成された振動発電装置10において、入力される振動加速度が低周波領域の振動加速度であってもコンパクトな構成で発電効率を高めることができる。
その際、本実施形態においては、固有振動数の値が5〜7Hzの範囲内の値に設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、人の歩行動作等に伴って発生する水平方向の振動は、犬や猫等の動物の場合よりもさらに低い3Hz以下(例えば2Hz程度)の周波数の振動である。そこで、揺動ユニット30の固有振動数を5〜7Hzに設定しておくことにより、人の歩行動作等に伴って入力される水平方向の振動加速度に対して発電を効率良く行うことができる。
また、本実施形態に係る振動発電装置10は、基準ユニット20が導電コイル26を有するとともに揺動ユニット30がマグネット34を有する電磁誘導型の振動発電装置として構成されているので、発電効率をより一層高めることができる。
なお、上記実施形態の構成とは逆に、基準ユニット20がマグネット34を有するとともに揺動ユニット30が導電コイル26を有する構成とした場合においても、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。
上記実施形態においては、基準軸線Axが水平方向に延びているものとして説明したが、振動発電装置10を基準軸線Axが水平方向に対して傾斜した方向に延びる状態で使用した場合であっても、その傾斜角が20°以下であれば、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また、本願発明は、上記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
10 振動発電装置
20 基準ユニット
22 ケース
24 コイルホルダ
26 導電コイル
26a コイル端末
28 回路基板
30 揺動ユニット
32 金属板
34 マグネット
40 連結ピン
42 軸受け部材
Ax 基準軸線

Claims (3)

  1. 基準ユニットと、この基準ユニットに対して略水平方向に延びる基準軸線を中心にして揺動可能に支持された揺動ユニットとを備え、上記揺動ユニットの揺動運動によって発電を行うように構成された振動発電装置において、
    上記揺動ユニットは、上記基準ユニットに対して上記基準軸線が延びる方向と直交する水平方向に低周波領域の振動加速度が入力されたとき、上記基準軸線を中心にして揺動するように構成されており、
    上記揺動ユニットの固有振動数が上記振動加速度の周波数の2.5〜3.5倍の範囲内の値に設定されている、ことを特徴とする振動発電装置。
  2. 上記固有振動数が5〜7Hzの範囲内の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の振動発電装置。
  3. 上記基準ユニットおよび上記揺動ユニットのうちの一方が導電コイルを有しているとともに他方がマグネットを有しており、
    上記揺動ユニットの揺動運動によって上記導電コイルに誘導起電力を生じさせるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の振動発電装置。
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