JP2018074551A - 骨伝導マイク、骨伝導マイクセットおよびヘルメット - Google Patents

骨伝導マイク、骨伝導マイクセットおよびヘルメット Download PDF

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Abstract

【課題】声帯振動を取得するのに有効な骨伝導マイク等を提供する。【解決手段】骨伝導マイク1は、人体から発せられる声帯振動および声帯振動とは異なるノイズ振動を含む振動を検出する声帯センサ11と、声帯センサ11で検出した振動からノイズ振動をキャンセルするために用いられるノイズセンサ28と、人体に接触して振動を取得し、取得した振動を声帯センサ11に伝達する振動取得部10と、振動取得部10およびノイズセンサ28のそれぞれを支持する筐体21とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、人体に接触して声帯振動を取得する骨伝導マイク、この骨伝導マイクを含む骨伝導マイクセットおよびヘルメットに関する。
特許文献1は、自動二輪車走行時において、ヘルメットの顎紐に取り付けられて使用される骨伝導マイクを開示する。この骨伝導マイクでは、走行時の周囲の雑音、エンジン音、風切り音などの混入を低減するため、骨伝導マイクを顎に当て、顎から声帯振動を取得している。
実開昭60−89229号公報
本開示は、声帯振動を取得するのに有効な骨伝導マイク等を提供する。
本開示における骨伝導マイクは、人体から発せられる声帯振動および前記声帯振動とは異なるノイズ振動を含む振動を検出する声帯センサと、前記ノイズ振動を検出するノイズセンサであって、前記声帯センサで検出した前記振動から前記ノイズ振動をキャンセルするために用いられるノイズセンサと、前記声帯センサを支持し、前記人体に接触して前記振動を取得し、取得した前記振動を前記声帯センサに伝達する振動取得部と、前記振動取得部および前記ノイズセンサのそれぞれを支持する筐体とを備える。
本開示の骨伝導マイクは、声帯振動を取得するのに有効である。
実施の形態1における骨伝導マイクを含むヘルメットを示す斜視図 実施の形態1における骨伝導マイクおよびヘルメットの使用態様を示す図 実施の形態1における骨伝導マイクの断面斜視図 実施の形態1におけるヘルメットの制御構成を示すブロック図 実施の形態2における骨伝導マイクを含むヘルメットを示す斜視図 実施の形態2における骨伝導マイクの断面斜視図 実施の形態2における骨伝導マイクの断面図であり、(a)は人体と骨伝導マイクとの接触状態を検出していない場合、(b)は接触状態を検出している場合を示す図 実施の形態2におけるヘルメットの制御構成を示すブロック図 実施の形態2におけるヘルメットの使用方法を示す図
本開示の骨伝導マイクは、騒音環境において無線通信を使って遠隔地にいる相手と通話する場合に用いられる。骨伝導マイクは、骨伝導マイクの一部を顎または喉などに押し当てることで声帯振動を取得する。例えば、自動二輪車走行時などの騒音環境では、エンジンの振動およびロードノイズの振動が、人体を伝って骨伝導マイクに入る場合がある。本開示の骨伝導マイクは、騒音環境においても声帯振動を有効に取得できるように、以下に示す構成を有している。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、図1〜4を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.骨伝導マイクおよびヘルメットの構成]
図1は、実施の形態1における骨伝導マイク1を含むヘルメット2を示す斜視図である。図2は、骨伝導マイク1およびヘルメット2の使用態様を示す図である。
ヘルメット2は、図1および図2に示すように、骨伝導マイク1とヘルメット本体50とを備える。ヘルメット本体50は、制御部55と、制御部55に接続される一対のスピーカ51とを備える。骨伝導マイク1は、マイクケーブル4を介してヘルメット本体50の制御部55に接続される。
ヘルメット本体50には、ヘルメット本体50を頭部に固定するためのベルト状の顎紐3が設けられている。骨伝導マイク1は、留め金具26を用いて顎紐3に取り付けられている。顎紐3には、バックル5が取り付けられている。バックル5の挿入金具5bとブラケット5aとを係合することで、ヘルメット本体50が頭部に固定される。また、挿入金具5bとブラケット5aとを係合することで、骨伝導マイク1の一部である振動取得部10が顎または喉に接触し、骨伝導マイク1は声帯振動を取得できる状態となる。
図3は、骨伝導マイク1の断面斜視図である。
骨伝導マイク1は、図3に示すように、声帯センサ11と、ノイズセンサ28と、筐体21と、人体に接触して取得した振動を声帯センサ11に伝達する振動取得部10とを備える。
まず、声帯センサ11および振動取得部10について説明する。
声帯センサ11は、例えば、厚み振動を行う平板状の圧電素子であり、振動取得部10から伝達された振動を検出する。声帯センサ11で検出する振動は、人体から発せられる声帯振動、および、声帯振動とは異なるノイズ振動を含む複合的な振動である。ノイズ振動は、例えば、自動二輪車の走行時におけるエンジンの振動およびロードノイズの振動などである(図2参照)。なお、骨伝導マイク1に入力されたノイズ振動は、声帯センサ11で検出した振動からノイズセンサ28の検出結果を用いてキャンセルされる。
振動取得部10は、人体に接触する接触部材12と、接触部材12の下側(Z方向マイナス側)に設けられたプレート部13とを含む。
接触部材12は、人体に接触して振動を取得する部材である。接触部材12は、円筒状であり、側面部12bと、側面部12bの一方端において開口を有する開口部12cと、側面部12bの他方端に設けられ、人体に接触する当接部12aとを備える。図3では、当接部12aが側面部12bのZ方向プラス側に設けられ、開口部12cが側面部12bのZ方向マイナス側に設けられている。前述した声帯センサ11は、Z方向に撓んで厚み振動を行うことができるように、当接部12aの内壁に取り付けられている。側面部12bは、側面部12bの一部が外側に湾曲しており、曲げ変形しやすくなっている。
接触部材12は、筐体21よりも柔らかい弾性体であり、例えばシリコンゴムなどの樹脂材料により形成される。柔らかいとは、素材として柔らかいこと、または、構造的に柔らかいこと(例えば、薄く形成したり、波状に形成したりして変形しやすくなっていること)を含む意味である。また、接触部材12としては、触り心地の良い素材が用いられることが望ましい。
プレート部13は、平板状であり、接触部材12の開口部12cを覆うように側面部12bの一方端に配置され、固着されている。プレート部13は、接触部材12よりも硬い樹脂材料または金属材料により形成される。プレート部13の中央の下側(筐体21側)には、後述する信号処理部29が設けられている。
次に、筐体21およびノイズセンサ28について説明する。
筐体21は、接触部材12よりも硬い樹脂材料により形成される。筐体21は、円筒状であり、筒状の一方端に設けられるベース部21aと、ベース部21aの外周付近にてベース部21aから他方端側に突出する円環状の支柱部21bとを有する。筐体21は、支柱部21bの端面21cにて、振動取得部10のプレート部13を支持している。ベース部21aの下側(支柱部21bと反対側)には、前述した留め金具26が設けられる。
筐体21の上部には、円筒状のカバー22が取り付けられる。カバー22は、接触部材12よりも大きな開口22aを有し、この開口22aから接触部材12の当接部12aを突出および露出させた状態で筐体21のベース部21aおよび支柱部21bを覆っている。
筐体21と振動取得部10との間、および、筐体21とカバー22との間には、円環状の中間部材24が設けられている。中間部材24は、筐体21よりも柔らかい弾性体である。柔らかいとは、素材として柔らかいこと、または、構造的に柔らかいこと(例えば、薄く形成したり、波状に形成したりして変形しやすくなっていること)を含む意味である。具体的には、中間部材24は、振動を吸収しやすい樹脂材料(例えばスポンジ)により形成されている。この骨伝導マイク1では、筐体21と振動取得部10との間に中間部材24を設けることで、振動取得部10で取得した声帯振動が、筐体21を伝ってノイズセンサ28に入ることを抑制している。
ノイズセンサ28は、声帯センサ11で検出した振動からノイズ振動をキャンセルするために用いられる。ノイズセンサ28は、声帯センサ11と同じ、厚み振動を行う平板状の圧電素子であり、人体を伝って骨伝導マイク1に入るノイズ振動を検出する。ノイズセンサ28を厚み方向から見た場合、ノイズセンサ28は、声帯センサ11に重なる位置に配置されている。
また、ノイズセンサ28は、ノイズセンサ28が検出するノイズ振動の振れ方向が、声帯センサ11が検出するノイズ振動の振れ方向と平行となるように配置されている。具体的には、ノイズセンサ28の厚み方向が、声帯センサ11の厚み方向と同じとなるように、ノイズセンサ28は筐体21のベース部21aの内壁に設けられている。また、ノイズセンサ28は、ノイズセンサ28が検出するノイズ振動の向きが、声帯センサ11が検出するノイズ振動の向きと180°異なるように配置されている。具体的には、ノイズセンサ28は、声帯センサ11と上下逆向きの姿勢で配置されている。
声帯センサ11およびノイズセンサ28には信号処理部29が接続される。信号処理部29は、例えばセンサアンプであり、声帯センサ11およびノイズセンサ28から出力された電気信号を演算処理する。声帯センサ11およびノイズセンサ28は、互いに180°異なる向きで配置され、それぞれの出力信号が逆位相で信号処理部29に入力されるように配線されている。この信号処理部29にて、声帯センサ11およびノイズセンサ28の出力信号を足し合わせることで、ノイズ振動がキャンセルされる。なお、声帯センサ11またはノイズセンサ28の一方の出力信号を増幅して、声帯センサ11およびノイズセンサ28の出力信号の振幅を揃えた後、出力信号の演算処理を行ってもよい。
図4は、骨伝導マイク1を含むヘルメット2の制御構成を示すブロック図である。
ヘルメット本体50は、図4に示すように、制御部55と、スピーカ51とを有している。制御部55は、CPU(central processing unit)、RAM(random access memory)およびROM(read only memory)などにより構成される。スピーカ51は、例えば、骨伝導スピーカであり、制御部55に接続されている。骨伝導マイク1の声帯センサ11およびノイズセンサ28は信号処理部29に接続され、信号処理部29は制御部55に接続されている。また、制御部55は、トランシーバ7に接続されている。これら骨伝導マイク1、ヘルメット本体50およびトランシーバ7によって通話装置9が構成されている。
通話装置9は、トランシーバ7を介して、通信相手が所有する外部機器と無線で通信する。具体的には、骨伝導マイク1から出力された信号は、ヘルメット本体50を介してトランシーバ7に入力され、さらにトランシーバ7を介して通信相手の外部機器に送信される。一方、外部機器から送信された信号は、トランシーバ7で受信され、ヘルメット本体50の制御部55を介してスピーカ51から出力される。トランシーバ7の通信方式としては、例えば、422MHz帯または440MHz帯の周波数帯が用いられる。
なお、骨伝導マイク1から出力された信号は、ヘルメット本体50の制御部55を介さずに直接、トランシーバ7に入力されてもよい。骨伝導マイク1、ヘルメット本体50およびトランシーバ7はそれぞれ有線接続されているが、それに限られず、Bluetooth(登録商標)のような2.4GHz帯の周波数帯を用いて無線接続されていてもよい。トランシーバ7はヘルメット2の外に設けられているが、それに限られず、アンテナモジュールを含む通信部をヘルメット本体50に内蔵させ、ヘルメット本体50から電波をとばして通信相手の外部機器と通信を行ってもよい。
[1−2.効果等]
以上のように、本実施の形態において、骨伝導マイク1は、人体から発せられる声帯振動および声帯振動とは異なるノイズ振動を含む振動を検出する声帯センサ11と、ノイズ振動を検出するノイズセンサ28であって、声帯センサ11で検出した振動からノイズ振動をキャンセルするために用いられるノイズセンサ28と、声帯センサ11を支持し、人体に接触して振動を取得し、取得した振動を声帯センサ11に伝達する振動取得部10と、振動取得部10およびノイズセンサ28のそれぞれを支持する筐体21とを備える。
これにより、声帯センサ11で検出したノイズ振動が、ノイズセンサ28で検出したノイズ振動を用いてキャンセルされる。そのため、骨伝導マイク1は声帯振動を精度よく取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、骨伝導マイク1は、さらに、振動取得部10と筐体21との間に位置する中間部材24を備え、振動取得部10は、中間部材24を介して筐体21に支持され、中間部材24は、筐体21よりも柔らかい弾性体であってもよい。
これにより、振動取得部10と筐体21との間に柔らかい中間部材24が存在し、振動取得部10で取得した声帯振動が、筐体21を伝ってノイズセンサ28に入りにくくなる。そのため、声帯センサ11で検出した声帯振動がノイズセンサ28でキャンセルされにくくなり、骨伝導マイク1は声帯振動を精度よく取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、中間部材24は、振動を吸収する樹脂材料により形成されていてもよい。
これにより、振動取得部10と筐体21との振動を吸収する中間部材24が存在し、振動取得部10で取得した声帯振動が、筐体21を伝ってノイズセンサ28に入りにくくなる。そのため、声帯センサ11で検出した声帯振動がノイズセンサ28でキャンセルされにくくなり、骨伝導マイク1は声帯振動を精度よく取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、ノイズセンサ28は、ノイズセンサ28が検出するノイズ振動の振れ方向が、声帯センサ11が検出するノイズ振動の振れ方向と平行となるように配置されていてもよい。
これにより、声帯センサ11で検出したノイズ振動と同じ振れ方向のノイズ振動がノイズセンサ28を用いてキャンセルされる。そのため、骨伝導マイク1は声帯振動を精度よく取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、ノイズセンサ28は、ノイズセンサ28が検出するノイズ振動の向きが、声帯センサ11が検出するノイズ振動の向きと180°異なるように配置されていてもよい。
これにより、例えば、声帯センサ11で検出したノイズ振動とノイズセンサ28で検出したノイズ振動とを足し合わせた場合に、ノイズ振動がキャンセルされる。そのため、骨伝導マイク1の構造を簡素化しやすくなる。
また、本実施の形態において、声帯センサ11およびノイズセンサ28のそれぞれは、厚み振動を行う平板状の圧電素子であり、声帯センサ11およびノイズセンサ28を厚み方向から見た場合、ノイズセンサ28は、声帯センサ11に重なる位置に配置されていてもよい。
これにより、厚み方向から見て、声帯センサ11で検出した位置のノイズ振動と同じ位置のノイズ振動がノイズセンサ28を用いてキャンセルされる。そのため、骨伝導マイク1は声帯振動を精度よく取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、振動取得部10は、筒状であり、側面部12bと、側面部12bの一方端側に設けられたプレート部13と、他方端側に設けられた当接部12aとを有し、筐体21は、筒状であり、筒状の一方端側に設けられたベース部21aと、ベース部21aから他方端側に向けて突出する環状の支柱部21bとを有し、振動取得部10のプレート部13は、筐体21の支柱部21bに支持され、声帯センサ11は、振動取得部10の当接部12aの内壁に設けられ、ノイズセンサ28は、筐体21のベース部21aの内壁に設けられていてもよい。
これにより、振動取得部10の当接部12aで検出したノイズ振動が、筐体21のベース部21aで検出したノイズ振動を用いてキャンセルされる。そのため、声帯センサ11で検出したノイズ振動が、ノイズセンサ28で検出したノイズ振動を用いてキャンセルされ、骨伝導マイク1は声帯振動を精度よく取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、骨伝導マイク1は、さらに、声帯センサ11およびノイズセンサ28に接続される信号処理部29を備え、信号処理部29は、声帯センサ11で検出したノイズ振動をノイズセンサ28で検出したノイズ振動を用いてキャンセルしてもよい。
これにより、骨伝導マイク1の信号処理部29にてノイズ振動がキャンセルされる。そのため、骨伝導マイク1はノイズ振動のキャンセル処理をしやすくなる。
また、本実施の形態において、ヘルメット2は、ヘルメット本体50と、ヘルメット本体50の顎紐3に取り付けられた上記骨伝導マイク1とを備える。
これにより、ヘルメット2は、骨伝導マイク1を用いて声帯振動を取得しやすくなる。
(実施の形態2)
以下、図5〜9を用いて、実施の形態2における骨伝導マイク1Aおよびヘルメット2Aを説明する。
[2−1.骨伝導マイクおよびヘルメットの構成]
実施の形態2におけるヘルメットは、ヘルメット装着時における人体と骨伝導マイクとの接触状態の良否を検出し、良否の結果を音または光で通知する。
図5は、実施の形態2における骨伝導マイク1Aを含むヘルメット2Aを示す斜視図である。
ヘルメット2Aは、図5に示すように、骨伝導マイク1Aとヘルメット本体50Aとを備える。ヘルメット本体50Aは、制御部55と、制御部55に接続される一対のスピーカ51と、制御部55に接続される発光ダイオード(LED:light emitting diode)52とを備える。骨伝導マイク1Aは、マイクケーブル4を介してヘルメット本体50Aの制御部55に接続される。
ヘルメット本体50Aには、ヘルメット本体50Aを頭部に固定するためのベルト状の顎紐3が設けられている。顎紐3の長さは、手動によって調整可能である。骨伝導マイク1Aは、留め金具26を用いて顎紐3に取り付けられている。
顎紐3には、バックル5が取り付けられている。バックル5の挿入金具5bとブラケット5aとを係合することで、ヘルメット本体50Aが頭部に固定される。ブラケット5aには、挿入金具5bとブラケット5aとの係合有無を検出する装着センサ57が設けられている。装着センサ57は、例えばリードスイッチであり、挿入金具5bをブラケット5aに挿入することでオンし、挿入金具5bをブラケット5aから外すことでオフする。また、バックル5の挿入金具5bとブラケット5aとを係合することで、骨伝導マイク1Aの一部である振動取得部10が顎または喉に接触し、骨伝導マイク1Aは声帯振動を取得できる状態となる。
ヘルメット2Aを装着する際、ヘルメット2Aの顎紐3の長さが長すぎると、人体と骨伝導マイク1Aとの接触状態が不十分となり、声帯振動を適切に取得できない場合がある。本開示の骨伝導マイク1Aは、ヘルメット装着時において声帯振動を有効に取得できるように、以下に示す構成を有している。
図6は、骨伝導マイク1Aの断面斜視図である。図7は、骨伝導マイク1Aの断面図であり、(a)は人体と骨伝導マイク1Aとの接触状態を検出していない場合、(b)は接触状態を検出している場合を示す図である。
骨伝導マイク1Aは、図6および図7に示すように、声帯センサ11と、ノイズセンサ28と、筐体21と、人体に接触して取得した振動を声帯センサ11に伝達する振動取得部10と、人体と振動取得部10との接触状態を検出する接触状態センサ35とを備える。なお、ノイズセンサ28は、実施の形態1と同様の構成であり、詳細説明を省略する。
まず、声帯センサ11および振動取得部10について説明する。
声帯センサ11は、例えば、厚み振動を行う平板状の圧電素子であり、振動取得部10から伝達された振動を検出する。声帯センサ11で検出する振動は、人体から発せられる声帯振動、および、声帯振動とは異なるノイズ振動を含む複合的な振動である。骨伝導マイク1Aに入力されるノイズ振動は、ノイズセンサ28を用いてキャンセルされる。
振動取得部10は、人体に接触する接触部材12と、接触部材12の下側(Z方向マイナス側)に設けられたプレート部13とを含む。
接触部材12は、人体に接触して振動を取得する部材である。接触部材12は、円筒状であり、側面部12bと、側面部12bの一方端において開口を有する開口部12cと、側面部12bの他方端に設けられ、人体に接触する当接部12aとを備える。図3では、当接部12aが側面部12bのZ方向プラス側に設けられ、開口部12cが側面部12bのZ方向マイナス側に設けられている。前述した声帯センサ11は、Z方向に撓んで厚み振動を行うことができるように、振動取得部10の当接部12aの内壁に取り付けられている。側面部12bは、側面部12bの一部が外側に湾曲しており、曲げ変形しやすくなっている。
接触部材12は、筐体21よりも柔らかい弾性体であり、例えばシリコンゴムなどの樹脂材料により形成される。柔らかいとは、素材として柔らかいこと、または、構造的に柔らかいことを含む意味である。また、接触部材12としては、触り心地の良い素材が用いられることが望ましい。
プレート部13は、平板状であり、接触部材12の開口部12cを覆うように側面部12bの一方端に配置され、固着されている。プレート部13は、接触部材12よりも硬い樹脂材料または金属材料により形成される。プレート部13の中央の下側(筐体21側)には、接触状態センサ35が配置される。
プレート部13には、円環状のダイヤフラム30が設けられる。具体的には、プレート部13の下面(筐体21側の面)の外周領域に、ダイヤフラム30の上面30bの内周領域が固着される。ダイヤフラム30は、接触部材12よりも柔らかい弾性体であり、振動ノイズを吸収しやすい。また、ダイヤフラム30は、接触部材12よりも撓みやすい。撓みやすいとは、素材として撓みやすいこと、または、構造的に撓みやすいことを含む意味である。例えば、ダイヤフラム30が撓みやすいように、ダイヤフラム30を薄板状の樹脂フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム)または金属フィルムで形成してもよい。実施の形態2におけるダイヤフラム30は、実施の形態1で示す中間部材24としての機能を有している。すなわち、筐体21と振動取得部10との間にダイヤフラム30を設けることで、振動取得部10で取得した声帯振動が、筐体21を伝ってノイズセンサ28に入ることを抑制している。
次に、筐体21および接触状態センサ35について説明する。
筐体21は、接触部材12よりも硬い樹脂材料により形成される。筐体21は、円筒状であり、筒状の一方端に設けられるベース部21aと、ベース部21aの外周付近にてベース部21aから他方端側に突出する円環状の支柱部21bとを有する。ベース部21aの下側(支柱部21bと反対側)には、留め金具26が設けられる。
筐体21の上部には、円筒状のカバー22が取り付けられる。カバー22は、接触部材12よりも大きな開口22aを有し、この開口22aから接触部材12の当接部12aを突出および露出させた状態で筐体21のベース部21aおよび支柱部21bを覆っている。カバー22の開口22aと接触部材12の側面部12bとの間には所定の隙間が設けられ、カバー22と接触部材12とが互いに接触しにくいようになっている。
筐体21の支柱部21bの端面21c上には、前述したダイヤフラム30および振動取得部10が配置される。ダイヤフラム30は、ダイヤフラム30の下面30aの外周領域が支柱部21bの端面21cに重なるように配置される。ダイヤフラム30の上面30bの外周領域には、合成ゴムからなる円環状のパッキン33が配置される。ダイヤフラム30は、筐体21にカバー22を取り付ける際に、パッキン33により支柱部21b側に押し付けられる。これにより、ダイヤフラム30の外周領域は、パッキン33と支柱部21bとにより挟持される。
すなわち、ダイヤフラム30は、振動取得部10と筐体21との間に位置し、振動取得部10は、ダイヤフラム30を介して筐体21に支持されている。また、振動取得部10は、ダイヤフラム30が撓むことによって、軸方向(Z方向)に位置変位可能に筐体21に支持されている。
接触状態センサ35は、振動取得部10が位置変位する方向に配置され、具体的には、筐体21の内部であって、ベース部21aから突出したセンサ固定部36上に設けられる。接触状態センサ35は、振動取得部10に当接した状態で人体と振動取得部10との接触状態を検出する。接触状態センサ35は、例えば圧力センサであり、図7の(b)に示すように振動取得部10が位置変位した場合に、振動取得部10に押し込まれて接触圧力を検出する。接触状態センサ35にて検出した信号は、制御部55に出力される。
なお接触状態センサ35は、圧力センサに限られず、位置変位を検出する光学センサ、リードスイッチ、リミットスイッチ、または、タクタイルスイッチであってもよい。接触状態センサ35が、タクタイルスイッチである場合、スイッチが切り換わるZ方向のストロークs1を適宜選定し、人体と骨伝導マイク1Aとの接触状態を検出すればよい。
図8は、骨伝導マイク1Aを含むヘルメット2Aの制御構成を示すブロック図である。
ヘルメット本体50Aは、図8に示すように、制御部55と、制御部55に接続される通知部53とを有している。制御部55は、CPU、RAMおよびROMなどにより構成される。
通知部53は、音を用いて接触状態を通知するスピーカ51と、光を用いて接触状態を通知する発光ダイオード52とを有している。なお、発光ダイオード52の代わりに、画像を用いて接触状態を通知する映像ディスプレイを設けてもよい。骨伝導マイク1Aの声帯センサ11、ノイズセンサ28および接触状態センサ35は、制御部55に接続されている。バックル5の装着センサ57は、制御部55に接続されている。また、制御部55は、トランシーバ7に接続されている。これら骨伝導マイク1A、ヘルメット本体50Aおよびトランシーバ7によって通話装置9Aが構成されている。
通話装置9Aは、トランシーバ7を介して、通信相手が所有する外部機器と無線で通信する。具体的には、骨伝導マイク1Aから出力された信号は、ヘルメット本体50Aを介してトランシーバ7に入力され、さらにトランシーバ7を介して通信相手の外部機器に送信される。一方、外部機器から送信された信号は、トランシーバ7で受信され、ヘルメット本体50Aの制御部55を介してスピーカ51から出力される。トランシーバ7の通信方式としては、例えば、422MHz帯または440MHz帯の周波数帯が用いられる。
なお、骨伝導マイク1Aから出力された信号は、ヘルメット本体50Aの制御部55を介さずに直接、トランシーバ7に入力されてもよい。骨伝導マイク1A、ヘルメット本体50Aおよびトランシーバ7はそれぞれ有線接続されているが、それに限られず、Bluetooth(登録商標)のような2.4GHz帯の周波数帯を用いて無線接続されていてもよい。トランシーバ7はヘルメット2Aの外に設けられているが、それに限られず、アンテナモジュールを含む通信部をヘルメット本体50Aに内蔵させ、ヘルメット本体50Aから電波をとばして通信相手の外部機器と通信を行ってもよい。
[2−2.ヘルメットの使用方法]
図9は、実施の形態2におけるヘルメット2Aの動作および使用方法を示す図である。
まず、骨伝導マイク1Aを使用する使用者が、ヘルメット2Aを装着する。具体的には、顎紐3に取り付けられたバックル5の挿入金具5bとブラケット5aとを係合させ、ヘルメット2Aを頭部に固定する。
ヘルメット2Aを装着したか否かは、バックル5に設けられた装着センサ57がONになった否かで判断する(S1)。装着センサ57がONであればヘルメット2Aが装着され、ONでなければヘルメット2Aが脱がれた状態にあると判断する。
ヘルメット2Aの装着により(S1のYes)、骨伝導マイク1Aの振動取得部10は、顎などの人体に接触した状態となる。また、振動取得部10は、人体から押し込まれてZ方向マイナス側に位置変位し、接触状態センサ35を押圧する。
このとき制御部55は、押圧された接触状態センサ35で検出した値が、所定のしきい値に到達しているか否かを判断する(S2)。なお、接触状態センサ35が圧力センサである場合、所定のしきい値は、声帯センサ11を用いて声帯振動を十分に取得できる圧力値に決定される。
接触状態センサ35で検出した値がしきい値以上でない場合(S2のNo)、制御部55は通知部53を作動する。具体的には、通知部53であるスピーカ51から警告音を出し、または、発光ダイオード52を点灯させる。これにより、人体と骨伝導マイク1Aとの接触状態が適切でないことを使用者に通知する(S3)。
通知を受けた使用者は、ヘルメット2Aを脱ぐか、または、ヘルメット2Aを付けたままで顎紐3の長さを調整する。顎紐3の長さが適切に調整され、接触状態センサ35で検出した値がしきい値以上となった場合に(S2のYes)、通話が開始される(S4)。これにより、骨伝導マイク1Aが人体に適切に接触した状態で通話を行うことができる。
なお、本実施の形態では装着センサ57がONの場合に、接触状態を検出しているが、それに限られない。例えば、装着センサ57の代わりに、ヘルメット2Aの電源スイッチを用いて、電源スイッチがONのときに図9のステップS2以降を実行してもよい。
また、接触状態がしきい値に到達しているか否かの判断(S2)は装着センサ57がONになったか否かの判断(S1)の直後ではなく、一定時間(例えば数秒など)経過後にしてもよい。これにより、ヘルメット2Aの装着後に顎紐3の長さを調節するまでの時間で接触状態が適切でないと使用者に通知されてしまうことを防ぐことができる。
[2−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、骨伝導マイク1Aは、声帯振動を検出する声帯センサ11と、声帯センサ11を支持し、人体に接触して声帯振動を取得し、取得した声帯振動を声帯センサ11に伝達する振動取得部10と、人体と振動取得部10とが接触した場合に、人体と振動取得部10との接触状態を検出する接触状態センサ35と、振動取得部10および接触状態センサ35のそれぞれを支持する筐体21とを備える。
これにより、骨伝導マイク1Aの接触状態センサ35は、人体と振動取得部10との接触状態を検出する。そのため、骨伝導マイク1Aは、声帯振動を適切に取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、接触状態センサ35は、圧力センサであり、人体と振動取得部10との接触圧力を検出することで接触状態を検出してもよい。
これにより、接触状態センサ35は、人体と振動取得部10との接触圧力により接触状態を検出する。そのため、骨伝導マイク1Aは、声帯振動を適切に取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、接触状態センサ35は、光学センサ、リードスイッチ、リミットスイッチまたはタクタイルスイッチであり、振動取得部10の位置変位を検出することで接触状態を検出してもよい。
これにより、接触状態センサ35は、振動取得部10の位置変位により接触状態を検出する。そのため、骨伝導マイク1Aは、声帯振動を適切に取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、振動取得部10および筐体21は、それぞれ筒状であり、骨伝導マイク1Aは、さらに、振動取得部10と筐体21との間に位置するダイヤフラム30を備え、振動取得部10は、振動取得部10の軸方向に位置変位可能なように、ダイヤフラム30を介して筐体21に支持され、接触状態センサ35は、筐体21の内部において振動取得部10が位置変位する方向に配置され、位置変位した振動取得部10に当接した状態で接触状態を検出してもよい。
これにより、接触状態センサ35は、位置変位した振動取得部10に当接した状態で上記接触状態を検出する。そのため、骨伝導マイク1Aは声帯振動を適切に取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、骨伝導マイクセット8(図8参照)は、上記骨伝導マイク1Aと、接触状態を通知する通知部53と、接触状態センサ35で検出した値が所定のしきい値に到達していない場合に、通知部53を作動させる制御部55とを備える。
これにより、骨伝導マイクセット8は、通知部53を用いて人体と骨伝導マイク1Aとの接触状態を通知する。接触状態が不十分である場合、この通知をきっかけとして接触状態が調整される。そのため、骨伝導マイクセット8は、骨伝導マイク1Aで声帯振動を取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、骨伝導マイクセット8の通知部53は、音、光または画像を用いて接触状態を通知してもよい。
これにより、骨伝導マイクセット8は、音、光または画像を用いて人体と骨伝導マイク1Aとの接触状態を通知する。これらの音、光または画像をきっかけとして接触状態が調整されることで、骨伝導マイクセット8は、骨伝導マイク1Aで声帯振動を取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、骨伝導マイクセット8の通知部53は、スピーカ、発光ダイオードまたは映像ディスプレイであってもよい。
これにより、骨伝導マイクセット8は、スピーカ、発光ダイオードまたは映像ディスプレイを用いて人体と骨伝導マイク1Aとの接触状態を通知する。これらのスピーカ、発光ダイオードまたは映像ディスプレイをきっかけとして接触状態が調整されることで、骨伝導マイクセット8は、骨伝導マイク1Aで声帯振動を取得しやすくなる。
また、本実施の形態において、ヘルメット2Aは、通知部53および制御部55を有するヘルメット本体50Aと、ヘルメット本体50Aの顎紐3に取り付けられた上記骨伝導マイク1Aとを備える。
接触状態が不十分である場合、通知部53による通知をきっかけとしてヘルメット2Aの顎紐3が調整される。そのため、ヘルメット2Aは、骨伝導マイク1Aで声帯振動を取得しやすくなる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
実施の形態1および2における接触部材12、筐体21およびカバー22は、円筒状に限られず、角筒状であってもよい。
実施の形態1では、骨伝導マイク1の信号処理部29にてノイズ振動をキャンセルしているが、それに限られない。例えば、声帯センサ11およびノイズセンサ28のそれぞれの信号を、信号処理部29を介さずにヘルメット本体50の制御部55に出力し、制御部55でノイズ振動をキャンセルしてもよい。すなわち、ヘルメット本体50が、声帯センサ11およびノイズセンサ28に接続する制御部55を有し、制御部55が、声帯センサ11で検出したノイズ振動をノイズセンサ28で検出したノイズ振動を用いてキャンセルしてもよい。
実施の形態1では、声帯センサ11およびノイズセンサ28のそれぞれの出力信号を足し合わせて、ノイズ振動をキャンセルしているが、それに限られない。例えば、声帯センサ11およびノイズセンサ28のそれぞれの信号が同位相で出力されるように、声帯センサ11およびノイズセンサ28を配置または配線し、信号処理部29にて、声帯センサ11の出力信号からノイズセンサ28の出力信号を差し引いて、ノイズ振動をキャンセルしてもよい。
実施の形態2における声帯センサ11は、圧電素子に限られず、加速度ピックアップ計または差動トランスなどの振動検出素子であればよい。
実施の形態2における通知部53は、スピーカや発光ダイオードに限られず、振動を用いて接触状態を通知するバイブレータであってもよい。また、接触状態の通知先は、ヘルメット2Aに限られず、トランシーバ7であってもよいし、通信相手が所有する通信機器であってもよい。
本開示は、人体に接触して声帯振動を取得する骨伝導マイクに適用可能である。また、本開示は、車両用ヘルメット、工事現場用ヘルメットなどを頭部に装着して、通信相手と通話する場合の音声入力器に適用可能である。
1、1A 骨伝導マイク
2、2A ヘルメット
3 顎紐
4 マイクケーブル
5 バックル
5a ブラケット
5b 挿入金具
7 トランシーバ
8 骨伝導マイクセット
9、9A 通話装置
10 振動取得部
11 声帯センサ
12 接触部材
12a 当接部
12b 側面部
12c 開口部
13 プレート部
21 筐体
21a ベース部
21b 支柱部
21c 支柱部の端面
22 カバー
22a カバーの開口
24 中間部材
26 留め金具
28 ノイズセンサ
29 信号処理部
30 ダイヤフラム
30a ダイヤフラムの下面
30b ダイヤフラムの上面
33 パッキン
35 接触状態センサ
36 センサ固定部
50、50A ヘルメット本体
51 スピーカ
52 発光ダイオード
53 通知部
55 制御部
57 装着センサ
s1 ストローク

Claims (17)

  1. 人体から発せられる声帯振動および前記声帯振動とは異なるノイズ振動を含む振動を検出する声帯センサと、
    前記ノイズ振動を検出するノイズセンサであって、前記声帯センサで検出した前記振動から前記ノイズ振動をキャンセルするために用いられるノイズセンサと、
    前記声帯センサを支持し、前記人体に接触して前記振動を取得し、取得した前記振動を前記声帯センサに伝達する振動取得部と、
    前記振動取得部および前記ノイズセンサのそれぞれを支持する筐体と
    を備える骨伝導マイク。
  2. さらに、前記振動取得部と前記筐体との間に位置する中間部材を備え、
    前記振動取得部は、前記中間部材を介して前記筐体に支持され、
    前記中間部材は、前記筐体よりも柔らかい弾性体である
    請求項1に記載の骨伝導マイク。
  3. 前記中間部材は、前記振動を吸収する樹脂材料により形成されている
    請求項2に記載の骨伝導マイク。
  4. 前記ノイズセンサは、前記ノイズセンサが検出する前記ノイズ振動の振れ方向が、前記声帯センサが検出する前記ノイズ振動の振れ方向と平行となるように配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の骨伝導マイク。
  5. 前記ノイズセンサは、前記ノイズセンサが検出する前記ノイズ振動の向きが、前記声帯センサが検出する前記ノイズ振動の向きと180°異なるように配置されている
    請求項4に記載の骨伝導マイク。
  6. 前記声帯センサおよび前記ノイズセンサのそれぞれは、厚み振動を行う平板状の圧電素子であり、
    前記声帯センサおよび前記ノイズセンサを厚み方向から見た場合、前記ノイズセンサは、前記声帯センサに重なる位置に配置されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の骨伝導マイク。
  7. 前記振動取得部は、筒状であり、側面部と、前記側面部の一方端側に設けられたプレート部と、他方端側に設けられた当接部とを有し、
    前記筐体は、筒状であり、筒状の一方端側に設けられたベース部と、前記ベース部から他方端側に向けて突出する環状の支柱部とを有し、
    前記振動取得部の前記プレート部は、前記筐体の支柱部に支持され、
    前記声帯センサは、前記振動取得部の前記当接部の内壁に設けられ、
    前記ノイズセンサは、前記筐体のベース部の内壁に設けられている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の骨伝導マイク。
  8. さらに、前記声帯センサおよび前記ノイズセンサに接続される信号処理部を備え、
    前記信号処理部は、前記声帯センサで検出した前記ノイズ振動を前記ノイズセンサで検出した前記ノイズ振動を用いてキャンセルする
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の骨伝導マイク。
  9. ヘルメット本体と、
    前記ヘルメット本体の顎紐に取り付けられた請求項1〜8のいずれか1項に記載の骨伝導マイクと
    を備えるヘルメット。
  10. さらに、
    前記筐体の内部に設けられ、前記人体と前記振動取得部とが接触した場合に、前記人体と前記振動取得部との接触状態を検出する接触状態センサを備える
    請求項1に記載の骨伝導マイク。
  11. 前記接触状態センサは、圧力センサであり、前記人体と前記振動取得部との接触圧力を検出することで前記接触状態を検出する
    請求項10に記載の骨伝導マイク。
  12. 前記接触状態センサは、光学センサ、リードスイッチ、リミットスイッチまたはタクタイルスイッチであり、前記振動取得部の位置変位を検出することで前記接触状態を検出する
    請求項10に記載の骨伝導マイク。
  13. 前記振動取得部および前記筐体は、それぞれ筒状であり、
    さらに、前記振動取得部と前記筐体との間に位置するダイヤフラムを備え、
    前記振動取得部は、前記振動取得部の軸方向に位置変位可能なように、前記ダイヤフラムを介して前記筐体に支持され、
    前記接触状態センサは、前記筐体の内部において前記振動取得部が位置変位する方向に配置され、位置変位した前記振動取得部に当接した状態で前記接触状態を検出する
    請求項10〜12のいずれか1項に記載の骨伝導マイク。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項に記載の骨伝導マイクと、
    前記接触状態を通知する通知部と、
    前記接触状態センサで検出した値が所定のしきい値に到達していない場合に、前記通知部を作動させる制御部と
    を備える骨伝導マイクセット。
  15. 前記通知部は、音、光または画像を用いて前記接触状態を通知する
    請求項14に記載の骨伝導マイクセット。
  16. 前記通知部は、スピーカ、発光ダイオードまたは映像ディスプレイである
    請求項14に記載の骨伝導マイクセット。
  17. 前記通知部および前記制御部を有するヘルメット本体と、
    前記ヘルメット本体の顎紐に取り付けられた請求項10〜13のいずれか1項に記載の骨伝導マイクと
    を備えるヘルメット。
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WO2023116864A1 (zh) * 2021-12-24 2023-06-29 歌尔微电子股份有限公司 一种骨声纹传感器

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