JP2018074425A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信システムにおいて、記憶する車両識別コードが未設定であるノードが車両内に存在しない場合に、各ノードの処理負荷を低減する。【解決手段】通信システム1には、システム識別情報が設定される。システム識別情報は、当該通信システム1を識別するための情報である。システム識別情報としては、当該通信システム1が搭載される車両に固有のコードであるVINが設定される。このため、通信ノードのそれぞれには、VINが設定される。通信回路への電力供給がオフからオンになったら、各通信ノードが、自装置にVINが設定されているか否かを確認する。VINが設定されていない通信ノードが存在する場合、該当する通信ノードが、VIN未設定通知を送信する。VIN未設定通知を受信したマスターノードが、GIDを配信する。GIDは、マスターノードを識別するための情報である。各通信ノードは、受信したGIDをシステム識別情報として用いる。【選択図】図8

Description

本開示は、車両に搭載される通信システムに関する。
特許文献1には、車両に搭載される通信システムにおいて、通信システムを構成するすべてのノードが車両を識別するための車両識別コードを保持しており、外部の診断装置に車両識別コードを通知することで、診断装置が車両を識別する点が記載されている。また、特許文献1には、部品交換等の理由により車両識別コードが未設定であるノードが車両内に存在する事態に備え、複数のノードの一つである代表ノードが有するMACアドレスを車両識別用MACアドレスとして他のノードに転送して記憶させることにより、ノード間で車両識別用MACアドレスを同期させる処理である同期処理を行う点が記載されている。
特開2015−147446号公報
しかしながら、上記技術では、車両識別コードが未設定であるノードが車両内に存在せず、上述の同期処理が不必要である場合であっても、上述の同期処理が行われるため、その分各ノードの処理負荷が増大するという問題があった。
本開示は、通信システムにおいて、記憶する車両識別コードが未設定であるノードが車両内に存在しない場合に、各ノードの処理負荷を低減する技術を提供する。
本開示の通信システム(1)は、車両に搭載される通信システムであり、複数の通信ノード(21,22,31,32,33,34)を備える。
複数の通信ノードの少なくとも一つは、同期信号を出力するマスターノード(21,22)として機能し、複数の通信ノードのうちのマスターノードを除く一つ以上の通信ノードは、マスターノードからの同期信号を受信することでマスターノードに同期して動作するスレーブノード(31,32,33,34)として機能する。
複数の通信ノードのそれぞれは、車両に固有のコードである車両識別コードが設定される。マスターノードには、車両識別コードとは別に、自装置を識別するための装置識別情報が付与される。
未設定ノード(22,34)が存在する場合には、当該未設定ノードは、未設定通知を一つ以上のマスターノードの少なくとも何れか一つに送信する。未設定ノードとは、複数の通信ノードのうちシステム識別情報として車両識別コードが設定されていない通信ノードである。未設定通知は、システム識別情報として車両識別コードが設定されていない旨を示す通知である。
複数の通信ノードのそれぞれは、当該通信システムを識別するためのシステム識別情報として、車両識別コードを用いる。
一つ以上のマスターノードのそれぞれは、未設定通知を受信した場合に、自装置の装置識別情報を他の通信ノードのそれぞれに送信するとともに、以後、装置識別情報をシステム識別情報として用いる。
他の通信ノードのそれぞれは、装置識別情報を受信した場合に、以後、受信した装置識別情報を、システム識別情報として用いる。
本開示の通信システムによれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、システム識別情報として車両識別コードが設定されていない通信ノードが存在する場合には、すべての通信ノードが特定のマスターノードの装置識別情報をシステム識別情報として設定する処理である同期処理を行う。一方、すべての通信ノードにシステム識別情報として車両識別コードが設定されている場合には、未設定通知が送信されないため、上述の同期処理は行われない。このように、不要時に同期処理が行われなくなった分各ノードの処理負荷を低減することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
通信システム1の構成を示すブロック図である。 通信システム1の動作を示す説明図である。 通信システム1の動作を示す説明図である。 通信システム1の動作を示す説明図である。 通信システム1の動作を示す説明図である。 通信システム1の動作を示す説明図である。 通信システム1の動作を示す説明図である。 通信システムを構成するマスターノード、スレーブノード間の通信の概要を示すシーケンス図である。 スレーブノードが実行する開始処理のフローチャートである。 スレーブノードが実行する同期処理のフローチャートである。 スレーブノードが実行する終了処理のフローチャートである。 マスターノードが実行する開始処理のフローチャートである。 マスターノードが実行する同期処理のフローチャートである。 マスターノードが実行する終了処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[実施形態]
[1.構成]
図1に示す通信システム1は、例えば乗用車等の車両に搭載される車載システムである。通信システム1は、スイッチ10と、複数のECU21,22,31,32,33,34と、を備える。ECU21,22,31,32,33,34のそれぞれは、スイッチ10に通信可能に接続されている。ECUは、Electronic Control Unitの略である。
通信システム1は、通信プロトコルとして、TCP/IPを前提とした規格であるDoIPを用いる。TCPは、Transmission Control Protocolの略である。IPは、Internet Protocolの略である。DoIPは、Diagnostics on Internet Protocolの略である。
スイッチ10は、ECU21,22,31,32,33,34間の通信を中継するイーサネット(登録商標)スイッチとしての機能を備える。
ECU21,22,31,32,33,34のそれぞれは、何れも同様の構成を有するため、以下、ECU21の構成について説明し、ECU22,31,32,33,34の構成については、その詳細な説明は省略する。
ECU21は、CPU21Aと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリを有するメモリ21Bと、通信回路21Cとを有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。ECU21の各種機能は、CPU21Aが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、上記メモリ21Bが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。また、ECU21を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でも良い。また、ECU21は、多数の論理回路を含むデジタル回路によって構成されてもよいし、デジタル回路とアナログ回路の組合せによって実現されても良い。
CPU21Aは、それぞれ定められた演算を実施する。CPU21Aは、外部テスト装置40からの指示に応じて、メモリ21Bに格納されたECU21の機能の設定を書き換える書換機能も備えている。CPU21Aは、ECU21にて発生した通信エラー等の不具合情報をメモリ21Bに格納する機能も備えている。
ECU21,22は、同期信号を出力するマスターノードとして機能する。ECU21は、外部の外部テスト装置40と通信可能である。ECU22は、外部のリモートセンター50と通信可能である。
ECU31,32,33,34は、マスターノードであるECU21,22からの同期信号を受信することでマスターノードに同期して動作するスレーブノードとして機能する。
通信システム1には、システム識別情報が設定される。システム識別情報は、当該通信システムを識別するための情報である。このシステム識別情報としては、当該通信システム1が搭載される車両に固有のコードであるVINが設定される。VINは、Vehicle Identification Numberの略である。このため、ECU21,22,31,32,33,34のそれぞれには、VINが設定される。すなわち、VINは、ECU21,22,31,32,33,34のそれぞれのメモリ21Bに格納される。このようなVINの設定は、通信システム1の構築時や部品交換時など通信システム1にECUが接続される際に、該当するECUに対して行われる。
マスターノードであるECU21,22のそれぞれには、GIDが設定されている。GIDは、マスターノードを識別するための情報である。GIDは、Group Identificationの略である。GIDには、識別用のアドレスである識別用アドレスが用いられる。識別用アドレスは、ECU21,22のそれぞれに付与される。識別用アドレスは、ECU21,22のそれぞれのメモリ21Bに格納される。識別用アドレスは、例えばスレーブノードの何れかにVINが設定されていないといった具合に、VINがシステム識別情報として利用できない場合には、VINの代わりにシステム識別情報として利用される。各マスターノードには、識別用アドレスをシステム識別情報として利用する場合の優先順位が設定されている。本実施形態では、2つのマスターノードのうち優先順位が相対的に高い方のノードを高に設定し、優先順位が相対的に低い方のノードを低に設定している。なお、マスターノードが複数存在する場合には、優先順位が高い方または低い方から順に数値を昇順に割り当てるようにしてもよい。識別用アドレスは、装置識別情報に該当する。
外部テスト装置40は、ECU21,22,31,32,33,34との間で通信を行うことで、車両状態の診断や、プログラムの書き換え処理などを行う周知の構成である。外部テスト装置40は、車両の外部に存在する車外装置である。外部テスト装置40は、使用時に、ECU21に接続される。
リモートセンター50は、ECU22と無線通信を行う。リモートセンター50は、ECU22を介して、ECU21,22,31,32,33,34との間で通信を行うことで、車両状態の診断や、プログラムの書き換え処理などを行う周知の構成である。
以上のように構成された通信システム1では、次の(1)〜(10)のような動作を実行する。
(1)図2に示すように、各マスターノードのGIDには、初期GIDが設定されている。各マスターノードの初期GIDは、識別用アドレスである。各通信ノードにおいて、通信回路への電力供給がオフからオンになったら、各通信ノードが、自装置にVINが設定されているか否かを確認する。すべての通信ノードのそれぞれにVINが設定されている場合には、VINをシステム識別情報として用いる。
(2)VINが設定されていないスレーブノードが存在する場合、該当するスレーブノードが、図2に示すように、VIN未設定通知を送信する。この場合のスレーブノードは未設定ノードに該当する。
(3)スレーブノードからVIN未設定通知が送信された場合、VIN未設定通知を受信したマスターノードのそれぞれが、図3に示すように、GIDを配信する。
(4)GIDが配信された場合、各スレーブノードは、図3に示すように、マスターノードから配信されたGIDを記憶して、自装置にGIDを設定する。複数のマスターノードのそれぞれからGIDを受信した場合には、各スレーブノードは、優先度の高いマスターノードから配信されたGIDを選択し、選択したGIDをシステム識別情報として用いる。各マスターノードは、自装置よりも優先度が高い他のマスターノードからGIDを受信した場合には、受信したGIDをシステム識別情報として用いる。各マスターノードは、自装置よりも優先度が低い他のマスターノードからGIDを受信した場合には、自装置のGIDをシステム識別情報として用いる。
(5)VINが設定されていないマスターノードが存在する場合には、当該するマスターノードが、図4に示すように、GIDを配信するとともに、VIN未設定通知を送信する。この場合のマスターノードは未設定ノードに該当する。
(6)マスターノードからVIN未設定通知が送信された場合、VIN未設定通知を受信したマスターノードのそれぞれが、図5に示すように、GIDを配信する。
(7)GIDが配信された場合、各スレーブノードは、上記(4)と同様の処理を行う。各マスターノードにおいても、上記(4)と同様の処理を行う。
(8)各通信ノードにおいて、通信回路への電力供給がオンからオフになったら、図6に示すように、各通信ノードがGIDを初期化する。具体的には、各マスターノードにおいては、GIDを初期GIDとする。各スレーブノードにおいては、上記(4)で設定されたGIDを消去する。その結果、各スレーブノードのGIDは、無効値となる。
(9)マスターノードの何れかが故障中である場合でも、図7に示すように、正常なマスターノードがGIDを配信し、スレーブノードが、マスターノードから配信されたGIDをシステム識別情報として用いる。
(10)マスターノードの何れかの電源がオフであるために、当該マスターノードが停止中である場合でも、作動中のマスターノードがGIDを配信し、スレーブノードが、マスターノードから配信されたGIDをシステム識別情報として用いる。
[2.処理]
次に、上述のような動作を実現するために、スレーブノードとマスターノードが実行する処理について、図9〜14のフローチャートを用いて説明する。
(1)スレーブノードの開始処理
まず、スレーブノードのCPUが実行する開始処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
本処理は、各スレーブノードにおいて、通信回路21Cへの電源供給がオフである場合に実行される。
最初のステップS110では、CPUが、通信回路21Cへの電源供給がオフからオンになったか否かを判断する。通信回路21Cへの電源供給がオフのままであると判断された場合には、通信回路21Cへの電源供給がオフからオンになったと判断されるまで、本S110を繰り返し実行する。通信回路21Cへの電源供給がオフからオンになったと判断された場合には、S120に移行する。
S120では、CPUが、VINが自装置に未設定であるか否かを判断する。ここでは、メモリ21BにVINが記憶されていない場合に、VINが自装置に未設定であると判断する。VINが自装置に未設定であると判断された場合には、S130に移行する。VINが自装置に設定済みであると判断された場合には、本処理を終了する。
S130では、CPUが、図8に示すように、VINが自装置に未設定である旨の通知であるVIN未設定通知を送信する。なお、他の通信ノードの立ち上がりを待つため、所定時間が経過した後にVIN未設定通知を送信するようにしてもよい。また、ネットワーク上でのパケットロスや、受信側の通信ノードの立ち上がり遅れ等を考慮してVIN未設定通知を所定回数送信するようにしてもよい。その後、本処理を終了する。
(2)スレーブノードの同期処理
次に、スレーブノードのCPUが実行する同期処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
本処理は、各スレーブノードにおいて、開始処理が終了した後に実行される。
最初のステップS210では、CPUが、メッセージを受信したか否かを判断する。メッセージを受信していないと判断された場合には、メッセージを受信したと判断されるまで、本S210を繰り返し実行する。メッセージを受信したと判断された場合には、S220に移行する。
S220では、CPUが、受信したメッセージの種別がGIDであるか否かを判断する。受信したメッセージの種別がGIDであると判断された場合には、S230に移行する受信したメッセージの種別がGIDではないと判断された場合には、S250に移行する。
S230では、CPUが、GIDが自装置に設定済みであるか否かを判断する。ここでは、メモリにGIDが記憶されている場合に、GIDが自装置に設定済みであると判断する。GIDが自装置に未設定であると判断された場合には、S240に移行する。GIDが自装置に設定済みであると判断された場合には、S260に移行する。
S240では、CPUが、図8に示すように、GIDが自装置に未設定である場合において、GIDを受信した場合に、受信したGIDを自装置に記憶する。これにより、受信したGIDが自装置に設定される。この設定されたGIDは、システム識別情報として用いられる。その後、本処理を終了する。
S250では、CPUが、受信したメッセージの種別に応じた各種処理を実行する。すなわち、CPUが、受信したメッセージの種別に応じた、例えば、ダイアグ通信や制御通信、データ収集通信等の処理を行う。その後、本処理を終了する。
S260では、CPUが、GIDが自装置に設定済みである場合において、GIDを受信した場合に、受信したGIDと保持中のGIDを比較し、受信したGIDの優先度が保持中のGIDよりも高いか否かを判断する。受信したGIDの優先度が保持中のGIDよりも高いと判断された場合には、S270に移行する。受信したGIDの優先度が保持中のGIDよりも低いと判断された場合には、S280に移行する。
S270では、CPUが、図8に示すように、受信したGIDで記憶内容を更新する。これにより、受信したGIDが自装置に設定される。この設定されたGIDは、システム識別情報として用いられる。その後、本処理を終了する。
S280では、CPUが、図8に示すように、受信したGIDを破棄する。この場合、保持中GIDが、システム識別情報として用いられる。その後、本処理を終了する。
(3)スレーブノードの終了処理
次に、スレーブノードのCPUが実行する終了処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。
本処理は、各スレーブノードにおいて、同期処理が終了した後に実行される。
最初のステップS310では、CPUが、通信回路21Cへの電源供給がオンからオフになったか否かを判断する。通信回路21Cへの電源供給がオンのままであると判断された場合には、通信回路21Cへの電源供給がオンからオフになったと判断されるまで、本S310を繰り返し実行する。通信回路21Cへの電源供給がオンからオフになったと判断された場合には、S320に移行する。
S320では、CPUが、保持中のGIDをメモリ21Bから消去することで、GIDを初期化する。GIDは、無効値となる。その後、本処理を終了する。
(4)マスターノードの開始処理
次に、マスターノードのCPUが実行する開始処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
本処理は、各マスターノードにおいて、通信回路21Cへの電源供給がオフである場合に実行される。
最初のステップS410では、CPUが、通信回路21Cへの電源供給がオフからオンになったか否かを判断する。通信回路21Cへの電源供給がオフのままであると判断された場合には、通信回路21Cへの電源供給がオフからオンになったと判断されるまで、本S410を繰り返し実行する。通信回路21Cへの電源供給がオフからオンになったと判断された場合には、S420に移行する。
S420では、CPUが、GIDを設定する。具体的には、CPUが、自装置の識別用アドレスをGIDに設定する。その後、S430に移行する。
S430では、CPUが、VINが自装置に未設定であるか否かを判断する。ここでは、メモリ21BにVINが記憶されていない場合に、VINが自装置に未設定であると判断する。VINが自装置に未設定であると判断された場合には、S440に移行する。VINが自装置に設定済みであると判断された場合には、本処理を終了する。
S440では、CPUが、自装置の優先順位を示す情報を付して、GIDとして自装置の識別用アドレスを配信する。なお、他の通信ノードの立ち上がりを待つため、所定時間が経過した後にGIDを配信するようにしてもよい。また、ネットワーク上でのパケットロスや、受信側の通信ノードの立ち上がり遅れ等を考慮して、GIDを所定回数配信するようにしてもよい。その後、S450に移行する。
S450では、CPUが、VIN未設定通知を送信する。なお、他の通信ノードの立ち上がりを待つため、所定時間が経過した後にVIN未設定通知を送信するようにしてもよい。また、ネットワーク上でのパケットロスや、受信側の通信ノードの立ち上がり遅れ等を考慮してVIN未設定通知を所定回数送信するようにしてもよい。その後、本処理を終了する。
(5)マスターノードの同期処理
次に、マスターノードのCPUが実行する同期処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
本処理は、各マスターノードにおいて、開始処理が終了した後に実行される。
最初のステップS510では、CPUが、メッセージを受信したか否かを判断する。メッセージを受信していないと判断された場合には、メッセージを受信したと判断されるまで、本S510を繰り返し実行する。メッセージを受信したと判断された場合には、S520に移行する。
S520では、CPUが、受信したメッセージの種別がVIN未設定通知であるか否かを判断する。受信したメッセージの種別がVIN未設定通知であると判断された場合には、S540に移行する。受信したメッセージの種別がVIN未設定通知ではないと判断された場合には、S530に移行する。
S530では、CPUが、受信したメッセージの種別がGIDであるか否かを判断する。受信したメッセージの種別がGIDであると判断された場合には、S560に移行する。受信したメッセージの種別がGIDではないと判断された場合には、S550に移行する。
S540では、CPUが、図8に示すように、自装置の優先順位を示す情報を付して、GIDとして自装置の識別用アドレスを配信する。なお、他の通信ノードの立ち上がりを待つため、所定時間が経過した後にGIDを配信するようにしてもよい。また、ネットワーク上でのパケットロスや、受信側の通信ノードの立ち上がり遅れ等を考慮して、GIDを所定回数配信するようにしてもよい。その後、本処理を終了する。
S550では、CPUが、受信したメッセージの種別に応じた各種処理を実行する。すなわち、CPUが、受信したメッセージの種別に応じた、例えば、ダイアグ通信や制御通信、データ収集通信等の処理を行う。その後、本処理を終了する。
S560では、CPUが、受信したGIDと保持中のGIDを比較し、受信したGIDの優先度が保持中のGIDよりも高いか否かを判断する。受信したGIDの優先度が保持中のGIDよりも高いと判断された場合には、S570に移行する。受信したGIDの優先度が保持中のGIDよりも低いと判断された場合には、S580に移行する。
S570では、CPUが、図8に示すように、受信したGIDをメモリ21Bに記憶する。これにより、受信したGIDが自装置に設定される。この設定されたGIDは、システム識別情報として用いられる。その後、本処理を終了する。
S580では、CPUが、図8に示すように、受信したGIDを破棄する。その後、本処理を終了する。
(6)マスターノードの終了処理
次に、マスターノードのCPUが実行する終了処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。
本処理は、各マスターノードにおいて、同期処理が終了した後に実行される。
最初のステップS610では、CPUが、通信回路21Cへの電源供給がオンからオフになったか否かを判断する。通信回路21Cへの電源供給がオンのままであると判断された場合には、通信回路21Cへの電源供給がオンからオフになったと判断されるまで、本S610を繰り返し実行する。通信回路21Cへの電源供給がオンからオフになったと判断された場合には、S620に移行する。
S620では、CPUが、GIDを初期化する。具体的には、CPUが、他のマスターノードから受信したGIDをメモリ21Bに記憶している場合には、当該GIDをメモリ21Bから消去することで、GIDを初期化する。その後、本処理を終了する。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)未設定ノードが存在する場合には、同期処理を行う。同期処理は、すべての通信ノードが特定のマスターノードのGIDをシステム識別情報として設定する処理である。同期処理では、まず、未設定ノードが、VIN未設定通知を一つ以上のマスターノードの少なくとも何れか一つに送信する。一つ以上のマスターノードのそれぞれは、VIN未設定通知を受信したら、自装置のGIDを他の通信ノードのそれぞれに送信する。他の通信ノードのそれぞれは、GIDを受信した場合に、受信したGIDを自装置に設定する。この設定されたGIDは、システム識別情報として用いられる。一方、すべての通信ノードにVINが設定済みである場合には、VIN未設定通知が送信されないため、上述の同期処理は行われない。この場合、VINが、システム識別情報として用いられる。このように、不要時に同期処理が行われなくなった分各通信ノードの処理負荷を低減することができる。
(2)未設定ノードが、VIN未設定通知を複数回送信するので、同期処理の成功確率を向上させることができる。
(3)マスターノードが、自装置のGIDを他の通信ノードのそれぞれに複数回送信するので、同期処理の成功確率を向上させることができる。
(4)マスターノードが複数存在するので、システムに冗長性を持たせることができる。
(5)複数のマスターノードのそれぞれには優先順位が設定されているので、すべての通信ノードのそれぞれが、複数のマスターノードのそれぞれからGIDを受信した場合に、受信したGIDのうち、優先順位の最も高いマスターノードから送信されたGIDを選択すればよく、容易にシステム識別情報を設定することができる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、マスターノードが実行する同期処理のS540において、CPUが、自装置の優先順位を示す情報を付して、自装置のGIDを配信し、スレーブノードが実行する同期処理のS260において、CPUが、GIDの送信元であるマスターノードの優先順位を確認するが、これには限られない。スレーブノード側で各マスターノードの優先順位を記憶しておき、S540において、CPUが、自装置の優先順位を示す情報を付さずに、自装置のGIDを配信し、S260において、CPUが、自装置の記憶内容を参照して、GIDの送信元であるマスターノードの優先順位を確認するようにしてもよい。
(2)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(3)上述した通信システムの他、当該通信システムを構成する通信ノード、当該通信システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、当該通信ノードとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、これらのプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、通信方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…通信システム、10…スイッチ、21,22,31,32,33,34…ECU、21A…CPU、21B…メモリ、21C…通信回路、40…外部テスト装置、50…リモートセンター。

Claims (6)

  1. 車両に搭載される通信システム(1)であって、
    複数の通信ノード(21,22,31,32,33,34)を備え、
    前記複数の通信ノードの少なくとも一つは、同期信号を出力するマスターノード(21,22)として機能し、
    前記複数の通信ノードのうちの前記マスターノードを除く一つ以上の通信ノードは、前記マスターノードからの前記同期信号を受信することで前記マスターノードに同期して動作するスレーブノード(31,32,33,34)として機能し、
    前記複数の通信ノードのそれぞれには、前記車両に固有のコードである車両識別コードが設定され、前記マスターノードには、前記車両識別コードとは別に自装置を識別するための装置識別情報が付与され、
    前記複数の通信ノードのうち前記システム識別情報として前記車両識別コードが設定されていない通信ノードである未設定ノード(22,34)が存在する場合には、当該未設定ノードは、前記システム識別情報として前記車両識別コードが設定されていない旨を示す通知である未設定通知を前記一つ以上のマスターノードの少なくとも何れか一つに送信し、
    前記複数の通信ノードのそれぞれは、当該通信システムを識別するためのシステム識別情報として、前記車両識別コードを用い、
    前記一つ以上のマスターノードのそれぞれは、前記未設定通知を受信した場合に、自装置の前記装置識別情報を、他の前記通信ノードのそれぞれに送信すると共に、以後、該装置識別情報を前記システム識別情報として用い、
    他の前記通信ノードのそれぞれは、前記装置識別情報を受信した場合に、以後、受信した前記装置識別情報を、前記システム識別情報として用いる
    通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記未設定ノードは、前記未設定通知を複数回送信する
    通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の通信システムであって、
    前記マスターノードは、自装置の前記装置識別情報を他の前記通信ノードのそれぞれに複数回送信する
    通信システム。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信システムであって、
    前記マスターノードは複数存在する
    通信システム。
  5. 請求項4に記載の通信システムであって、
    前記複数のマスターノードのそれぞれには優先順位が設定されており、
    前記複数の通信ノードのそれぞれは、前記装置識別情報を受信した場合に、以後、受信した前記装置識別情報のうち、優先順位の最も高い前記マスターノードから送信された前記装置識別情報を、前記システム識別情報として用いる
    通信システム。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の通信システムであって、
    前記複数の通信ノードは、インターネットプロトコルを用いて通信する
    通信システム。
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