JP2018074240A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ間隔を狭くする。
【解決手段】実施形態の一態様に係るアンテナ装置は、複数のアンテナが所定方向に隣接して並ぶように配置され、電源により給電されて電波を放射するアンテナ列と、アンテナ列の両側にそれぞれ配置され、前記アンテナから漏洩した電界により給電されて電波を放射する複数のダミーアンテナと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
従来、例えばレーダ装置に搭載されるアンテナ装置は、複数のアンテナを所定方向に並べて配置したアンテナ列を有する。複数のアンテナを並べた場合、アンテナ間の結合により所望の放射パターンが得られないことがある。そこで、従来のアンテナ装置は、アンテナ間にチョークを設けることでアンテナ間のアイソレーションを確保し、所望の放射パターンを得られるようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−111463号公報
しかしながら、従来のアンテナ装置では、アンテナ間にチョークを設けているため、アンテナ間隔が広くなってしまう。例えばレーダ装置の受信に用いるアンテナ装置では、アンテナ間隔が広いと、位相折返しの影響で物標の検出精度が劣化する恐れがある。そのため、アンテナ装置のアンテナ間隔を狭くすることが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アンテナ間隔を狭くすることができるアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、複数のアンテナが所定方向に隣接して並ぶように配置され、電源により給電されて電波を放射するアンテナ列と、前記アンテナ列の両側にそれぞれ配置され、前記アンテナから漏洩した電界により給電されて電波を放射する複数のダミーアンテナと、を備える。
本発明によれば、アンテナ間隔を狭くすることができる。
図1は、実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。 図2は、ダミーアンテナの形状を説明する図である。 図3Aは、アンテナ装置の放射パターンを説明する図である。 図3Bは、アンテナ装置の放射パターンを説明する図である。 図3Cは、アンテナ装置の放射パターンを説明する図である。 図4Aは、アンテナ装置の放射パターンを説明する図である。 図4Bは、アンテナ装置の放射パターンを説明する図である。 図4Cは、アンテナ装置の放射パターンを説明する図である。 図5Aは、アンテナ装置のシミュレーション結果を示す図である。 図5Bは、アンテナ装置のシミュレーション結果を示す図である。 図5Cは、アンテナ装置のシミュレーション結果を示す図である。 図6は、ダミーアンテナを備えていないアンテナ装置を示す斜視図である。 図7Aは、アンテナ装置のシミュレーション結果を示す図である。 図7Bは、アンテナ装置のシミュレーション結果を示す図である。 図7Cは、アンテナ装置のシミュレーション結果を示す図である。 図8は、実施形態の変形例に係るアンテナ装置を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するアンテナ装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[1.アンテナ装置]
図1は、本実施形態に係るアンテナ装置1の斜視図である。なお、図1においては、説明の便宜のために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向で規定される3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。
図1に示すアンテナ装置1は、誘電体基板110と、複数のアンテナ11〜14と、複数のダミーアンテナ21〜24と、整合素子211〜214とを有する。
[誘電体基板]
誘電体基板110は、所定の比誘電率を有する基板である。図1に示すように、誘電体基板110は、例えば長方形の基板である。誘電体基板110の基材としては、たとえば、PTFE(Poly-Tetra-Fluoro-Ethylene)などのフッ素樹脂やLCP(Liquid Crystal Polymer)などを用いるのが好ましい。
誘電体基板110の一面にはグランド120が設けられる。グランド120は、導電性の薄膜パターンとして形成される。かかる薄膜パターンは、スパッタリング法や蒸着法といった手法を用いて、銅などの薄膜を誘電体基板110の全面に形成した後、かかる薄膜をフォトエッチング法などでパターニングすることによって形成される。また、かかる薄膜パターンは、薄膜、厚膜、銅箔等の基盤パターンで形成されても良い。
[アンテナ]
複数のアンテナ11〜14は、所定方向(図1ではY軸方向)に隣接して並ぶように配置される。複数のアンテナ11〜14をまとめてアンテナ列10とも記載する。複数のアンテナ11〜14は、誘電体基板110のグランド120が形成される一面と対向する面に配置間隔Dごとに設けられる。なお、配置間隔Dは例えばアンテナ11〜14の共振周波数の1波長以下である。このように、複数のアンテナ11〜14は狭い間隔で並ぶように配置される。
複数のアンテナ11〜14は、導電性の薄膜パターンとして形成される。かかる薄膜パターンは、スパッタリング法や蒸着法といった手法を用いて、銅などの薄膜を誘電体基板110の全面に形成した後、かかる薄膜をフォトエッチング法などでパターニングすることによって形成される。
複数のアンテナ11〜14は、それぞれ給電点F1〜F4を介して例えば図示しない無線装置から入力される信号を送信する。あるいは、複数のアンテナ11〜14は、受信した電波を、それぞれ給電点F1〜F4を介して例えば図示しない無線機に出力する。
なお、各アンテナ11〜14の形状は、各ダミーアンテナ21〜24と同じであり、図2を用いて後述する。
[ダミーアンテナ]
複数のダミーアンテナ21〜24は、誘電体基板110のアンテナ列10が設けられる面に設けられる。複数のダミーアンテナ21〜24は、アンテナ列10の両側それぞれに設けられる。図1の例では、アンテナ列10のY軸負方向側にダミーアンテナ21、22が設けられる。また、アンテナ列10のY軸正方向側にダミーアンテナ23、24が設けられる。ダミーアンテナ21〜24は、複数のアンテナ11〜14と同じ配置間隔Dごとに設けられる。
このようにダミーアンテナ21〜24を複数のアンテナ11〜14と同じ配置間隔Dごとに設けることで、ダミーアンテナ21〜24をアンテナ11〜14と同じ様に結合させることができる。これにより、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけることができ、アンテナ装置1の放射パターンの対称性を保つことができる。かかる点については図3A〜図4Cを用いて後述する。なお、結合とは、電波を放射している放射アンテナから漏洩した電界が隣接する電波を放射してない非放射アンテナに影響し、かかる非放射アンテナが電波を放射し、両電波が結合することである。この場合、放射アンテナの放射パターンの対称性が崩れることとなる。
複数のダミーアンテナ21〜24は、複数のアンテナ11〜14と同様に、導電性の薄膜パターンとして形成される。かかる薄膜パターンは、スパッタリング法や蒸着法といった手法を用いて、銅などの薄膜を誘電体基板110の全面に形成した後、かかる薄膜をフォトエッチング法などでパターニングすることによって形成される。また、かかる薄膜パターンは、薄膜、厚膜、銅箔等の基盤パターンで形成されても良い。
複数のダミーアンテナ21〜24には給電点が設けられておらず、例えば図示しない無線機には接続されない。このように、複数のダミーアンテナ21〜24は、無給電アンテナである。複数のダミーアンテナ21〜24は、アンテナ11〜14と結合して電波を送信または受信する。かかる結合については図3A〜図4Cを用いて後述する。
複数のダミーアンテナ21〜24は、各アンテナ11〜14と同じ形状に形成される。ここで、図2を用いて、複数のアンテナ11〜14および複数のダミーアンテナ21〜24の形状について説明する。
上述したように、複数のダミーアンテナ21〜24および複数のアンテナ11〜14は同じ形状であるため、ここでは、ダミーアンテナ21の形状について説明する。図2は、ダミーアンテナ21の形状を説明する図である。
図2に示すように、ダミーアンテナ21は、複数のパッチ素子111a〜116aと複数の導体線路111b〜116bとを有する。
複数のパッチ素子111a〜116aは、導電性の薄膜パターンとして形成される。ただし、必ずしも薄膜でなくともよい。複数のパッチ素子111a〜116aは長方形状を有する。パッチ素子111a〜116aは、X軸方向に一列に配置される。ダミーアンテナ21は、X軸方向の直線偏波(以下、垂直偏波と称する)の電波を送信または受信する。
パッチ素子111a、116aは、長さL、幅W1である。パッチ素子112a、115aは、長さL、幅W2である。パッチ素子113a、114aは長さL、幅W3である。すなわち、パッチ素子111a〜116aは、図2の線Aを軸として線対称に配置される。
パッチ素子111a〜116aは、長さLに応じた共振周波数の電波を送信または受信する。また、パッチ素子111a〜116aは、幅W1〜W3に応じた電界強度の電波を送信または受信する。図2の例では、パッチ素子113a、114aが送信または受信する信号の強度が最も大きくなる。したがって、ダミーアンテナ21は、線A付近の電界強度が大きい放射パターンを有する。
導体線路111b〜116bは、導電性の薄膜パターンとして形成される。ただし、必ずしも薄膜でなくともよい。導体線路111b〜116bは、いわゆるマイクロストリップ線路である。導体線路111bは一端がパッチ素子111aに接続される。導体線路112bは一端がパッチ素子112aに接続され、他端がパッチ素子111aに接続される。
導体線路113bは一端がパッチ素子113aに接続され、他端がパッチ素子112aに接続される。導体線路114bは一端がパッチ素子114aに接続され、他端がパッチ素子113aに接続される。導体線路115bは一端がパッチ素子115aに接続され、他端がパッチ素子114aに接続される。導体線路116bは一端がパッチ素子116aに接続され、他端がパッチ素子115aに接続される。
なお、アンテナ11〜14の場合、各導体線路111bの他端は、給電点F1〜F4にそれぞれ接続される。そのため、アンテナ11〜14の導体線路111b〜116bは、給電線路であると言える。
このように、複数のパッチ素子111a〜116aおよび導体線路111b〜116bは所望の共振周波数の電波を所望の放射パターンで送信または受信するように形成される。
なお、ここでは、複数のパッチ素子111a〜116aの数が6個である場合について説明したが、これに限定されない。パッチ素子の数は6個より多くても少なくてもよい。また、パッチ素子111a〜116aの形状は長方形に限定されない。パッチ素子111a〜116aは、正方形や多角形、あるいは円形であってもよい。また、パッチ素子111a〜116aは、図2の線Aを軸とした線対称に配置されてなくともよい。線対称以外の配置でもよい。また、アンテナの偏波は、垂直偏波に限定されず、他の偏波、すなわち水平偏波、45deg偏波、円偏波等でもよい。
また、ここでは、ダミーアンテナ21がパッチ素子111a〜116aを有するとしたがこれに限定されない。例えばダミーアンテナ21が線状のアンテナ素子を有するようにしてもよい。
上述したように、ダミーアンテナ21〜24を複数のアンテナ11〜14と同じ形状とすることで、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけることができる。これにより、アンテナ装置1の放射パターンの対称性を改善することができる。かかる点については図3A〜図4Cを用いて後述する。
[整合素子]
図1に戻る。整合素子211〜214は、それぞれダミーアンテナ21〜24に接続される。整合素子211〜214は、ダミーアンテナ21〜24の負荷接続状態がアンテナ11〜14の負荷接続状態と同じになるように設けられる。アンテナ11〜14には例えば図示しない無線機が接続され、入力インピーダンスが50Ω程度に整合されている。
一方、ダミーアンテナ21〜24には無線機が接続されない。そのため、ダミーアンテナ21〜24に整合素子211〜214が接続されない場合、ダミーアンテナ21〜24の負荷接続状態がアンテナ11〜14と異なってしまう。これにより、ダミーアンテナ21〜24の形状がアンテナ11〜14と同じであるにもかかわらず、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンが、アンテナ11〜14の放射パターンと異なってしまう。
そこで、図1に示すように、整合素子211〜214をダミーアンテナ21〜24に接続することで、ダミーアンテナ21〜24の負荷接続状態をアンテナ11〜14の負荷接続状態とほぼ同じになるようにする。具体的には、整合素子211〜214がアンテナ11〜14の負荷インピーダンス値とほぼ同一のインピーダンス値(例えば50Ω)を持つようにする。
これにより、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンがアンテナ11〜14の放射パターンとほぼ同じになり、アンテナ装置1の放射パターンの歪みを抑制し、対称性をより改善することができる。かかる点の詳細については図3A〜図4Cを用いて後述する。
整合素子211〜214は、導電性の薄膜パターンとして形成される。ただし、必ずしも薄膜でなくともよい。かかる薄膜パターンは、アンテナ11〜14およびダミーアンテナ21〜24と同様にスパッタリング法や蒸着法といった手法を用いて、銅などの薄膜を誘電体基板110の全面に形成した後、かかる薄膜をフォトエッチング法などでパターニングすることによって形成される。
したがって、整合素子211〜214は、アンテナ11〜14およびダミーアンテナ21〜24と同時に形成することができるため、製造工程を増やすことなく整合素子211〜214を形成することができる。
整合素子211〜214は、例えば長方形の一辺に凹部を有する形状に形成される。例えば図2に示すように、整合素子211は、凹部で導体線路211bの一端に接続する。導体線路211bの他端は、ダミーアンテナ21の導体線路111bの他端に接続される。
また、導体線路211bは、ダミーアンテナ21の導体線路111bと略直交するように配置される。図2の例では、導体線路211bは、Y軸方向に沿って配置される。
なお、整合素子212〜214も同様にY軸方向に沿って配置される導体線路211bを介してダミーアンテナ22〜24に接続される。
アンテナ11〜14と結合することでダミーアンテナ21〜24に電流が流れると、導体線路211bを介して整合素子211〜214にも電流が流れる。上述したように、整合素子211〜214は、アンテナ11〜14と同じ導電性の薄膜パターンとして形成される。ただし、必ずしも薄膜でなくともよい。そのため、整合素子211〜214に電流が流れると、整合素子211〜214からも電波が放射される。
ここで、整合素子211〜214にはY軸方向に沿って配置される導体線路211bを介して電流が流れる。そのため、整合素子211〜214は、Y軸方向の直線偏波(以下、水平偏波と称する)の電波を送信または受信する。
例えば、仮に導体線路211b〜214bがX軸方向に沿って配置されるものとする。この場合、整合素子211〜214は、垂直偏波の電波を送信または受信する。これは、ダミーアンテナ21〜24が送信または受信する電波の偏波方向と同じである。そのため、整合素子211〜214からの放射の影響でダミーアンテナ21〜24の放射パターンが変化してしまい、アンテナ11〜14の放射パターンと異なってしまう。
一方、本実施形態の整合素子211〜214では、水平偏波の電波を送信または受信する。したがって、整合素子211〜214による放射が、垂直偏波の電波を送信または受信するダミーアンテナ21〜24に与える影響は小さくなり、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンを、アンテナ11〜14の放射パターンに近づけることができる。
[2.アンテナ装置の仕組み]
続いて、図3A〜図4Cを用いて、本実施形態に係るアンテナ装置1が放射パターンの歪みを抑制できる理由について説明する。ここでは、説明を簡略化するために、給電アンテナがアンテナ11、12の2個であり、無給電アンテナがダミーアンテナ21、22の2個である場合について説明する。なお、図1のアンテナ装置1も同様に放射パターンの歪みを抑制することができる。また、ここでは、アンテナ装置1から信号を送信する場合を例に取って説明するが、アンテナ装置1が信号を受信する場合も同様である。
[ダミーアンテナなし]
まず、図3A〜図3Cを用いて、ダミーアンテナ21、22を備えていないアンテナ装置1aの放射パターンについて説明する。図3A〜図3Cはアンテナ装置1aの放射パターンを説明する図である。
なお、図3A、図3Bに示すアンテナ装置1aは、2本のアンテナ11、12を備えており、ダミーアンテナ21〜24を備えていない点を除き、図1に示すアンテナ装置1と同じ構成を有する。
まず、図3Aに示すように、アンテナ11に給電した場合、アンテナ11から電波が放射される。また、アンテナ12には給電されていないが、アンテナ11と結合することによって、アンテナ12からも電波が放射される。
そのため、アンテナ11に給電した場合のアンテナ装置1aの放射パターンは、図3Cの実線で示すように、アンテナ12の方向、すなわちY軸正方向に傾いたパターンになる。
次に、図3Bに示すように、アンテナ12に給電した場合、アンテナ12から電波が放射される。また、アンテナ11には給電されていないが、アンテナ12と結合することによって、アンテナ11からも電波が放射される。
そのため、アンテナ12に給電した場合のアンテナ装置1aの放射パターンは、図3Cの点線で示すように、アンテナ11の方向、すなわちY軸負方向に傾いたパターンになる。
このように、ダミーアンテナ21、22がない場合、アンテナ装置1aの放射パターンが歪んでしまい、放射パターンの対称性が崩れてしまう。したがって、アンテナ装置1aのアンテナ11、12間隔が狭いと、アンテナ11、12間の結合によって、放射パターンの対称性を保つことができなくなってしまう。
[ダミーアンテナあり]
次に、図4A〜図4Cを用いて、ダミーアンテナ21、22を備えるアンテナ装置1bの放射パターンについて説明する。図4A〜図4Cはアンテナ装置1bの放射パターンを説明する図である。
なお、図4A、図4Bに示すアンテナ装置1bは、2本のアンテナ11、12を備えており、かかるアンテナ11、12の両側にダミーアンテナ21、22をそれぞれ備えている点を除き、図1に示すアンテナ装置1と同じ構成を有する。
まず、図4Aに示すようにアンテナ11に給電した場合、アンテナ11から電波が放射される。また、アンテナ12からも同様に電波が放射される。さらに、アンテナ装置1bでは、アンテナ11に隣接してダミーアンテナ21が配置される。そのため、ダミーアンテナ21がアンテナ11と結合しダミーアンテナ21からも電波が放射される。
このように、アンテナ11に給電した場合、アンテナ11からの放射に加え、アンテナ11の両側にそれぞれ配置されるアンテナ12およびダミーアンテナ21からも電波が放射される。そのため、アンテナ装置1bのアンテナ11による放射パターンは、図4Cの実線で示すように、対称性を保ったパターンとなる。
次に、図4Bに示すようにアンテナ12に給電した場合、アンテナ12から電波が放射される。また、アンテナ11からも同様に電波が放射される。さらに、アンテナ装置1bでは、アンテナ12に隣接してダミーアンテナ22が配置される。そのため、ダミーアンテナ22がアンテナ12と結合しダミーアンテナ22からも電波が放射される。
このように、アンテナ12に給電した場合、アンテナ12からの放射に加え、アンテナ12の両側にそれぞれ配置されるアンテナ11およびダミーアンテナ22からも電波が放射される。そのため、アンテナ装置1bのアンテナ12による放射パターンは、図4Cの点線で示すように対称性を保ったパターンとなる。また、アンテナ12による放射パターンは、アンテナ11による放射パターンとほぼ同じパターンとなる。
このように、ダミーアンテナ21、22をアンテナ11、12の両側にそれぞれ設けた場合、アンテナ11、12の間隔が狭く、互いに結合する場合であっても、対称性の高い放射パターンを得ることができる。すなわち、放射パターンの対称性を確保しつつ、アンテナ11、12の間隔を狭くすることができる。
また、給電しているアンテナ(例えばアンテナ11)の両隣から放射される電波の放射パターンが近いほど、アンテナ装置1bの放射パターンの対称性を保つことができる。
そこで、本実施形態に係るアンテナ装置1では、上述したように、ダミーアンテナ21〜24の配置間隔Dをアンテナ11〜14の配置間隔Dと同じにしている。これにより、ダミーアンテナ21〜24とアンテナ11〜14との結合状態がほぼ等しくなり、給電しているアンテナ(例えばアンテナ11)の両隣から放射される電波の放射パターンをほぼ同じにすることができる。そのため、アンテナ装置1の放射パターンの対称性を改善することができる。
また、本実施形態に係るアンテナ装置1では、上述したように、ダミーアンテナ21〜24の形状をアンテナ11〜14の形状と同じにしている。これにより、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけることができ、アンテナ装置1の放射パターンの対称性を改善することができる。
さらに、本実施形態に係るアンテナ装置1では、ダミーアンテナ21〜24の終端に整合素子211〜214を設けている。これにより、ダミーアンテナ21〜24の負荷接続状態をアンテナ11〜14の負荷接続状態と同じにすることができ、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけることができる。そのため、アンテナ装置1の放射パターンの対称性を改善することができる。
また、整合素子211〜214から放射される電波の偏波方向がダミーアンテナ21〜24から放射される電波の偏波方向と略直交するようにしている。これにより、整合素子211〜214から放射される電波がダミーアンテナ21〜24およびアンテナ11〜14に与える影響を小さくすることができる。
このように、本実施形態に係るアンテナ装置1では、ダミーアンテナ21〜24の形状や配置間隔Dを調整し整合素子211〜214を接続することで、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンがアンテナ11〜14の放射パターンとほぼ等しくなるようにしている。これにより、アンテナ11〜14の間隔が狭い場合であっても、アンテナ装置1の放射パターンの対称性をより改善することができる。
[3.シミュレーション結果]
次に、図5A〜図7Cを用いて、本実施形態に係るアンテナ装置1のシミュレーション結果について説明する。図5A〜図5Cは、アンテナ装置1のシミュレーション結果を示す図である。図6は、ダミーアンテナ21〜24を備えていないアンテナ装置1cを示す斜視図である。図7A〜図7Cは、アンテナ装置1cのシミュレーション結果を示す図である。
まず、図6を用いて、アンテナ装置1cについて説明する。図6に示すアンテナ装置1cは、ダミーアンテナ21〜24および整合素子211〜214を備えていない点を除き、図1に示すアンテナ装置1と同じ構成である。そのため、図1のアンテナ装置1と同じ構成要素には同一符号を付している。
[放射パターン]
図5Aは、アンテナ装置1の放射パターンを示す図である。また、図7Aは、アンテナ装置1cの放射パターンを示す図である。図5A、図7Aの実線はアンテナ11に給電した場合の放射パターンを示しており、破線はアンテナ12に給電した場合の放射パターンを示している。また、一点鎖線はアンテナ13に給電した場合の放射パターンを示しており、点線はアンテナ14に給電した場合の放射パターンを示している。
図7Aに示すように、ダミーアンテナ21〜24を備えていないアンテナ装置1cの放射パターンは、アンテナ11、14に給電した場合に傾きが大きくなっている。このように、アンテナ装置1cの場合、アンテナ11〜14の配置間隔Dを共振周波数の1波長以下という狭い間隔にすると、放射パターンの対称性が崩れてしまう。
一方、図5Aに示すように、ダミーアンテナ21〜24を備えたアンテナ装置1の放射パターンは、各アンテナ11〜14に給電した場合でもほぼ同じパターンであり、対称性を保っている。
このように、狭い配置間隔Dでアンテナ11〜14を配置した場合であっても、ダミーアンテナ21〜24を設けることでアンテナ装置1の放射パターンの対称性を改善することができる。そのため、アンテナ装置1のアンテナ11〜14の間隔をより狭くすることができる。
[振幅誤差]
図5B、図7Bは、アンテナ装置1、1cの各アンテナ11〜14間の振幅誤差を示すグラフである。振幅誤差は、例えば同じ信号を各アンテナで受信した場合の受信信号の振幅値の差のことである。振幅誤差が小さいほど、各アンテナ11〜14でほぼ同じ振幅値の信号を受信できるため、例えば図示しない無線機で行われる信号処理等で振幅値をそろえる必要がなくなり、処理負荷を低減することができる。
図5B、図7Bでは、アンテナ11を基準とした振幅誤差を示している。すなわち、アンテナ11で受信した信号の振幅値からアンテナ12〜14で受信した信号の振幅値を減算することで振幅誤差を算出している。
図5B、図7Bの破線はアンテナ11とアンテナ12との振幅誤差を示しており、一点鎖線はアンテナ11とアンテナ13の振幅誤差を示している。また、図5B、図7Bの点線はアンテナ11とアンテナ14との振幅誤差を示している。
図5Bに示すように、ダミーアンテナ21〜24を備えたアンテナ装置1では、振幅誤差がG1からG2の範囲に収まっている。一方、図7Bに示すように、ダミーアンテナ21〜24を備えていないアンテナ装置1cでは、振幅誤差がG1からG2の範囲を大きく超えている。
このように、ダミーアンテナ21〜24を備えることで、アンテナ装置1の各アンテナ11〜14間の振幅誤差を小さくすることができる。
[位相差誤差]
図5C、図7Cは、アンテナ装置1、1cの各アンテナ11〜14間の位相差の誤差(以下、位相差誤差とも称する)を示すグラフである。例えばアンテナ装置1、1cを用いて受信信号の到来方向を推定する方法として、各アンテナ11〜14における受信信号の位相差に基づいて到来方向を算出する方法が知られている。各アンテナ11〜14間の位相差は、アンテナ11〜14の配置間隔Dに基づいて理論的に算出することができる。
ここでは、位相差誤差は、理論的に算出した位相差(以下、位相差の理論値と称する)とシミュレーション結果又は実測から得られた位相差(以下、位相差の実測値と称する)との差であるものとする。かかる位相差誤差が小さいほど受信信号から算出した到来方向の推定精度が向上する。
図5C、図7Cでは、アンテナ11を基準とした位相差の誤差を示している。すなわち、アンテナ11の受信信号の位相からアンテナ12〜14の受信信号の位相を減算した位相差の誤差を示している。
図5C、図7Cの破線はアンテナ11とアンテナ12との位相差の誤差を示しており、一点鎖線はアンテナ11とアンテナ13との位相差の誤差を示している。図5C、図7Cの点線はアンテナ11とアンテナ14との位相差の誤差を示している。
図5Cに示すようにアンテナ装置1では、位相差誤差がG3からG4の範囲に収まっている。一方、図7Cに示すようにアンテナ装置1cでは、位相差誤差がG3からG4の範囲を超えている。
このように、ダミーアンテナ21〜24を備えることで、アンテナ装置1の各アンテナ11〜14間の位相差誤差を小さくすることができる。
以上のように、本実施形態に係るアンテナ装置1は、アンテナ列10の両側にそれぞれ配置したダミーアンテナ21〜24を備える。これにより、ダミーアンテナ21〜24からも電波が放射されるため、アンテナ11〜14の配置間隔Dが狭い場合であっても、アンテナ装置1の放射パターンの対称性を改善することができる。したがって、アンテナ11〜14の配置間隔Dをより狭くすることができる。
例えば、アンテナ装置1は、レーダ装置の受信アンテナとして用いられる。レーダ装置では、送信アンテナから送信した電波が物標で反射した反射波をアンテナ装置1で受信し、受信信号に基づいて物標までの距離や水平角度等を算出する。
このとき、アンテナ装置1のアンテナ11〜14の配置間隔Dが広いと、位相折返しが発生する。そのため、アンテナ11〜14の配置間隔Dが物標の水平角度を一意に算出できる範囲が狭くなってしまう。あるいは、物標を一意に決定するための処理が必要となり処理負荷が増加してしまう。したがって、水平角度算出の処理負荷を低減しつつ、検出可能な水平角度範囲を広げるためにアンテナ11〜14の配置間隔Dを狭くすることが望まれる。
本実施形態に係るアンテナ装置1は、ダミーアンテナ21〜24をもうけることで、所望の放射パターンを実現しつつアンテナ11〜14の配置間隔Dを狭くすることができる。そのため、アンテナ装置1は、例えばレーダ装置の受信アンテナに好適である。
[4.変形例]
なお、上述した実施形態では、ダミーアンテナ21〜24に整合素子211〜214を接続する場合について説明したが、これに限定されない。整合素子211〜214を設けていない場合、すなわちダミーアンテナ21〜24の一端が例えば開放状態であっても、ダミーアンテナ21〜24を設けることで、アンテナ装置2の放射パターンの対称性を改善することができる。かかる場合について図8を用いて説明する。
図8は、実施形態の変形例に係るアンテナ装置2を示す斜視図である。図8に示すアンテナ装置2は、整合素子211〜214を備えていない点を除き、図1に示すアンテナ装置1と同じ構成であるため、同一構成要素には同一符号を付し説明を省略する。
図8に示すように、アンテナ装置2のダミーアンテナ21a〜24aの一端には整合素子211〜214が接続されておらず開放状態となっている。このように、アンテナ装置2が整合素子211〜214を備えていない場合であっても、ダミーアンテナ21a〜24aから放射される電波によってアンテナ装置2の放射パターンの対称性を改善することができる。
しかしながら、ダミーアンテナ21a〜24aの一端が開放状態となっている場合、ダミーアンテナ21a〜24aの放射パターンがアンテナ11〜14の放射パターンと異なってしまう。そのため、整合素子211〜214を備えている場合ほど放射パターンの対称性が改善されない可能性がある。
そこで、本変形例に係るアンテナ装置2では、例えばダミーアンテナ21a〜24aをアンテナ11〜14の配置間隔Dと異なる配置間隔D1で配置する。図8では、ダミーアンテナ21a〜24aをアンテナ11〜14の配置間隔Dより短い配置間隔D1で配置する例を示している。
このように、ダミーアンテナ21a〜24aの配置間隔D1を調整することで、ダミーアンテナ21a〜24aとアンテナ11〜14との結合状態を調整することができ、ダミーアンテナ21a〜24aの放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけることができる。そのため、アンテナ装置2の放射パターンの対称性を改善することができる。
なお、ここでは、ダミーアンテナ21a〜24aの配置間隔D1をアンテナ11〜14の配置間隔Dより短くするとしたが、これに限定されない。例えばダミーアンテナ21a〜24aの配置間隔D1をアンテナ11〜14の配置間隔Dより長くしてもよい。
また、ここでは、ダミーアンテナ21a〜24aの配置間隔D1を調整するとしたが、これに限定されない。例えばダミーアンテナ21a〜24aの形状を調整することで、ダミーアンテナ21a〜24aの放射パターンがアンテナ11〜14の放射パターンに近づくように調整するようにしてもよい。
ダミーアンテナ21a〜24aの形状は、例えばパッチ素子111a〜116aの形状や個数を変更する、または導体線路111b〜116bの長さや形状を変更することで調整することができる。
このように、ダミーアンテナ21a〜24aの形状を調整することで、ダミーアンテナ21a〜24aの放射パターンを調整することができ、アンテナ装置2の放射パターンの対称性を改善することができる。
なお、上述した実施形態では、アンテナ11〜14の給電点F1〜F4と同じ側(X軸負方向)に整合素子211〜214を配置しているが、これに限定されない。例えば、給電点F1〜F4と反対のアンテナ11〜14の端部側(X軸正方向)に整合素子211〜214を配置してもよい。
また、上述した実施形態では、整合素子211〜214をアンテナ11〜14およびダミーアンテナ21〜24と同じ導電性の薄膜パターンとしているが、これに限定されない。ダミーアンテナ21〜24の負荷接続状態が、アンテナ11〜14の負荷接続状態と同じになる整合素子であればよく、例えば抵抗素子を用いてもよい。
また、上述した変形例では、ダミーアンテナ21a〜24aの一端を開放状態にしているが、例えばグランド120に短絡させてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、アンテナ11〜14およびダミーアンテナ21〜24、21a〜24aをそれぞれ4つとしているが、これに限定されない。複数のアンテナを有するアンテナ列の両側それぞれにダミーアンテナを配置すればよい。
[5.効果]
上述した実施形態および変形例に係るアンテナ装置1、2は、複数のアンテナ11〜14が所定方向(Y軸方向)に隣接して並ぶように配置されるアンテナ列10と、アンテナ列10の両側にそれぞれ配置される複数のダミーアンテナ21〜24、21a〜24aと、を備える。
これにより、アンテナ装置1、2の放射パターンの対称性を改善することができ、アンテナ11〜14の配置間隔Dを狭くすることができる。
上述した実施形態に係るアンテナ装置1は、複数のダミーアンテナ21〜24の一端にそれぞれ接続される複数の整合素子211〜214をさらに備える。これにより、ダミーアンテナ21〜24の負荷接続状態をアンテナ11〜14の負荷接続状態とほぼ同じにすることができ、アンテナ装置1の放射パターンの対称性をより改善することができる。
上述した実施形態に係るアンテナ装置1の整合素子211〜214は、アンテナ11〜14の負荷インピーダンス値と略同一のインピーダンス値を有する。これにより、ダミーアンテナ21〜24の負荷接続状態をアンテナ11〜14の負荷接続状態とほぼ同じにすることができ、アンテナ装置1の放射パターンの対称性をより改善することができる。
上述した実施形態に係るアンテナ装置1では、整合素子211〜214から放射される放射パターンの偏波方向と、アンテナ11〜14から放射される放射パターンの偏波方向とが略直交する。これにより、整合素子211〜214から放射される電波がアンテナ11〜14およびダミーアンテナ21〜24に与える影響を小さくすることができる。
上述した実施形態に係るダミーアンテナ21〜24は、アンテナ11〜14と略同一の形状を有する。これにより、ダミーアンテナ21〜24の放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけることができ、アンテナ装置1の放射パターンの対称性をより改善することができる。
上述した実施形態に係るアンテナ装置1では、アンテナ列10の端に配置されるアンテナ11〜14とダミーアンテナ21〜24との距離(配置間隔D)は、アンテナ列10に含まれる複数のアンテナ11〜14の配置間隔Dと略同一である。これにより、ダミーアンテナ21〜24の結合状態をアンテナ11〜14の結合状態とほぼ同じ状態にすることができ、アンテナ装置1の放射パターンの対称性をより改善することができる。
上述した変形例に係るダミーアンテナ21a〜24aの一端は開放状態である。このように、整合素子211〜214を設けない場合でもダミーアンテナ21a〜24aを設けることでアンテナ装置2の放射パターンの対称性をより改善することができる。
上述した変形例に係るダミーアンテナ21a〜24aの一端は短絡状態である。このように、整合素子211〜214を設けない場合でもダミーアンテナ21a〜24aを設けることでアンテナ装置2の放射パターンの対称性をより改善することができる。
上述した変形例に係るダミーアンテナ21a〜24aは、アンテナ11〜14と異なる形状を有する。このように、ダミーアンテナ21a〜24aの形状をアンテナ11〜14の形状と異なるようにすることで、ダミーアンテナ21a〜24aの放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけるように調整することができる。
上述した変形例に係るアンテナ装置2では、アンテナ列10の端に配置されるアンテナ11〜14とダミーアンテナ21a〜24aとの距離D1は、アンテナ列10に含まれる複数のアンテナ11〜14の配置間隔Dと異なる。このように、ダミーアンテナ21a〜24aの配置間隔D1をアンテナ11〜14の配置間隔Dと異なるようにすることで、ダミーアンテナ21a〜24aの放射パターンをアンテナ11〜14の放射パターンに近づけるように調整することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 アンテナ装置
10 アンテナ列
11〜14 アンテナ
21〜24 ダミーアンテナ
110 誘電体基板
120 グランド

Claims (10)

  1. 複数のアンテナが所定方向に隣接して並ぶように配置され、電源により給電されて電波を放射するアンテナ列と、
    前記アンテナ列の両側にそれぞれ配置され、前記アンテナから漏洩した電界により給電されて電波を放射する複数のダミーアンテナと、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 複数の前記ダミーアンテナの一端にそれぞれ接続される複数の整合素子をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記整合素子は、
    前記アンテナの負荷インピーダンス値と略同一のインピーダンス値を有すること
    を特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記整合素子から放射される放射パターンの偏波方向と、前記アンテナから放射される放射パターンの偏波方向とが略直交すること
    を特徴とする請求項2または3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記ダミーアンテナは、
    前記アンテナと略同一の形状を有すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記アンテナ列の端に配置される前記アンテナと前記ダミーアンテナとの距離は、
    前記アンテナ列に含まれる複数の前記アンテナの配置間隔と略同一であること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記ダミーアンテナの一端は開放状態であること
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  8. 前記ダミーアンテナの一端は短絡状態であること
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  9. 前記ダミーアンテナは、
    前記アンテナと異なる形状を有すること
    を特徴とする請求項7または8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記アンテナ列の端に配置される前記アンテナと前記ダミーアンテナとの距離は、
    前記アンテナ列に含まれる複数の前記アンテナの配置間隔と異なること
    を特徴とする請求項8または9に記載のアンテナ装置。
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