JP2018073969A - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程数をより削減させる。
【解決手段】太陽電池の製造方法は、結晶系シリコン基板の第1の面に、i型の第1の非晶質シリコン層が形成されることを含む。前記第1の非晶質シリコン層上に、犠牲層が形成される。前記犠牲層を介して、前記第1の非晶質シリコン層内に、第1導電型の不純物元素がイオン注入により選択的に注入される。前記第1の非晶質シリコン層内に、第1の厚みを有する第1導電型の第1領域が形成される。前記犠牲層を介して、前記第1の非晶質シリコン層内に、第2導電型の不純物元素がイオン注入により選択的に注入される。前記第1の非晶質シリコン層内に、前記第1領域に隣接し第2の厚みを有する第2導電型の第2の領域が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池の製造方法に関する。
結晶系シリコンを基板とする太陽電池(結晶系太陽電池)の中で、ヘテロタイプのバックコンタクト型(HBC型)結晶系太陽電池は、高い発電効率が確認され、多方面から注目されている。
HBC型結晶系太陽電池では、シリコン基板の裏面(受光面の反対側に位置する面)に、i型の非晶質シリコン層が配置され、非晶質シリコン層にn型非晶質シリコン領域とp型非晶質シリコン領域とが離間するように配置されている。非晶質シリコン層にn型非晶質シリコン領域とp型非晶質シリコン領域とが配置された構成を得るため、HBC型結晶系太陽電池では、成膜工程、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程が複数回、繰り返される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−243797号公報
しかしながら、上記の製造工程では、製造工程数が増え、製造ラインのコスト上昇に繋がり、太陽電池の低コスト化が困難な状況にある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、製造工程数をより削減することが可能な太陽電池の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る太陽電池の製造方法は、結晶系シリコン基板の第1の面に、i型の第1の非晶質シリコン層が形成されることを含む。
前記第1の非晶質シリコン層上に、犠牲層が形成される。
前記犠牲層を介して、前記第1の非晶質シリコン層内に、第1導電型の不純物元素がイオン注入により選択的に注入される。前記第1の非晶質シリコン層内に、第1の厚みを有する第1導電型の第1領域が形成される。
前記犠牲層を介して、前記第1の非晶質シリコン層内に、第2導電型の不純物元素がイオン注入により選択的に注入される。前記第1の非晶質シリコン層内に、前記第1領域に隣接し第2の厚みを有する第2導電型の第2の領域が形成される。
これにより、太陽電池を製造する製造工程数がより削減する。
上記の太陽電池の製造方法において、前記結晶系シリコン基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に、i型の第2の非晶質シリコン層がさらに形成されてもよい。
これにより、結晶系シリコン基板と非晶質シリコン層との界面で生じるキャリアの再結合がより抑制されて、キャリアのライフタイムが長くなる。
上記の太陽電池の製造方法において、前記第1導電型の不純物元素または前記第2導電型の不純物元素の加速エネルギーは、5KeV以上20KeV以下に設定されてもよい。
これにより、第1導電型及び第2導電型の不純物元素が結晶系シリコン基板に注入されることなく、第1導電型及び第2導電型の不純物元素が第1の非晶質シリコン層内に確実に注入される。
上記の太陽電池の製造方法において、前記第1の非晶質シリコン層として、膜厚が5nm以上150nm以下の層が用いられてもよい。
これにより、適切な光電変換効率が得られる。
上記の太陽電池の製造方法において、前記イオン注入は、非質量分離型のイオン注入法によってなされてもよい。
これにより、大面積に渡って、第1の非晶質シリコン層内に第1導電型及び第2導電型の不純物元素が注入される。
上記の太陽電池の製造方法において、
前記犠牲層の少なくとも一部は、除去されてもよい。
前記犠牲層として、前記第1の非晶質シリコン層とは異なる材料を含む層が用いられてもよい。
これにより、第1の非晶質シリコン層よりもエッチング耐性の弱い犠牲層が選ばれた場合、犠牲層がエッチングにより効率よく除去され、第1の非晶質シリコン層が確実に残存する。
上記の太陽電池の製造方法において、
前記犠牲層は、導電材料を含んでもよい。
前記犠牲層は、前記第1領域に接続された第1の電極及び前記第2領域に接続された第2の電極としてパターニングされてもよい。
これにより、犠牲層が電極として用いられ、太陽電池を製造する製造工程数がより削減する。
以上述べたように、本発明によれば、製造工程数がより削減できる。
図Aは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法により製造される太陽電池の概略構成図である。図Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法に適用されるイオン注入装置の概略構成図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法の概略的フロー図である。 図A及び図Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法を説明する概略断面図である。 図A及び図Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法を説明する概略断面図である。 図A及び図Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法を説明する概略断面図である。 図A及び図Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法を説明する概略断面図である。 図Aは、犠牲層を非晶質シリコン層に設けてイオン注入を行った場合のp型領域の不純物濃度プロファイルを示す概略図である。図Bは、犠牲層を非晶質シリコン層に設けないでイオン注入を行った場合のp型領域の不純物濃度プロファイルを示す概略図である。 図Aは、不純物イオンの加速エネルギーと、n型領域及びp型領域の暗導電率との関係を表す概略的グラフ図である。図Bは、犠牲層を用いない場合の不純物イオンの加速エネルギーと、キャリアのライフタイムとの関係を表す概略的グラフ図である。 図A及び図Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法の変形例を説明する概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸座標が導入される場合がある。
[太陽電池の概要]
図1Aは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法により製造される太陽電池の概略構成図である。
図1Aに示す太陽電池100は、HBC型結晶系太陽電池である。太陽電池100は、n型(第1導電型)の結晶系シリコン基板110と、i型の非晶質シリコン層(第1の非晶質シリコン層)111と、n型領域(第1の領域)111nと、p型領域(第2の領域)111pと、i型の非晶質シリコン層(第2の非晶質シリコン層)112と、反射防止膜120と、n側電極130nと、p側電極130pとを具備する。本実施形態において「i型」とは、意図的にn型またはp型(第2導電型)の不純物元素をドーピングしていないことを意味する。
太陽電池100では、結晶系シリコン基板110の下面(第1の面)110aに非晶質シリコン層(水素化非晶質シリコン層)111が設けられている。非晶質シリコン層111の上面111bは、結晶系シリコン基板110の下面110aに接している。非晶質シリコン層111内には、n型領域111nと、p型領域111pとが設けられている。n型領域111nと、p型領域111pは、イオン注入法により形成される(後述)。n型領域111n及びp型領域111pのそれぞれは、非晶質シリコン層111に所望の不純物元素が注入されて形成された局在領域である。n型領域111n及びp型領域111pは、非晶質シリコン層111の下面111aにおいて露出している。
n型領域111nは、Y軸方向においてp型領域111pに隣接する。本実施形態において「隣接」とは、n型領域111nとp型領域111pとが離れて隣り合う意味で用いられているほか、n型領域111nとp型領域111pとが接触して隣り合う場合も含む意味で用いられる。例えば、図1Aの例では、n型領域111nは、Y軸方向においてp型領域111pと離間して配置されている。n型領域111nと結晶系シリコン基板110との間には、非晶質シリコン層111の一部が存在する。また、p型領域111pと結晶系シリコン基板110との間には、非晶質シリコン層111の一部が存在する。
n型領域111nには、n側電極130nが接続されている。p型領域111pには、p側電極130pが接続されている。n側電極130nまたはp側電極130pは、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等の少なくともいずれかを含む。
また、太陽電池100では、受光面が結晶系シリコン基板110の下面110aとは反対側に位置している。例えば、結晶系シリコン基板110の上面110b(第2の面)は、太陽光を効率よく取り込むために凹凸構造(テクスチャ構造)を有する。上面110bには、上面110bの凹凸表面に沿って、i型の非晶質シリコン層(第2の非晶質シリコン層)112が設けられている。非晶質シリコン層112の厚さは、例えば、5nm以上100nm以下である。また、非晶質シリコン層112上には、太陽光の反射による光量損失を抑制するために、反射防止膜120が設けられている。
このように、太陽電池100では、結晶系シリコン基板110の上面111bから太陽光を受光し、上面111bとは反対側に電極構造(裏面電極構造)が設けられている。これにより、太陽電池100では、電極が受光面にない構造となり、電極による太陽光のシャドウロスが抑制される。
また、太陽電池100では、結晶系シリコン基板110の下面110aが非晶質シリコン層111で覆われている。さらに、結晶系シリコン基板110の上面110bも、非晶質シリコン層112で覆われている。これにより、結晶系シリコン基板110と非晶質シリコン層111、112との界面(ヘテロ接合界面)でのキャリア再結合が抑制されて(パッシベーション効果)、結晶系シリコン基板110で発生したキャリアのライフタイムが長くなる。この結果、太陽電池100では、高い開放電圧(Voc)が得られる。
例えば、太陽電池100において、n型領域111nまたはp型領域111pが非晶質シリコン層111を突き抜けて、結晶系シリコン基板110に達すると、上記のパッシベーション効果が減少し、キャリアのライフタイムが短くなる。この結果、太陽電池100の開放電圧(Voc)が低くなってしまう。すなわち、太陽電池100では、結晶系シリコン基板110の下面110a及び上面110bが薄い非晶質シリコン層によって確実に覆われることが重要になる。
但し、非晶質シリコン層111の厚さd1は、例えば、5nm以上150nm以下であり、極めて薄い。すなわち、n型領域111n及びp型領域111pが結晶系シリコン基板110に達することなく、n型領域111n及びp型領域111pを確実に薄い非晶質シリコン層111内に形成することが課題の1つになる。
なお、非晶質シリコン層111の厚さd1が5nmより小さくなると、結晶系シリコン基板110で発生したキャリアに対するパッシベーション効果が減少し好ましくない。一方、非晶質シリコン層111の厚さd1が150nmより大きくなると、n型領域111nとp型領域111pとの間の距離が離れ、n型領域111nとp型領域111pとの間の抵抗が増加する。これにより、太陽電池100の光電変換効率が減少する。太陽電池100では、非晶質シリコン層111の厚さd1を5nm以上150nm以下とすることにより、光電変換効率が適切になり、高い開放電圧(Voc)が得られる。
また、n型領域111nの厚さ(第1の厚さ)dn及びp型領域111pの厚さ(第2の厚さ)dpは、非晶質シリコン層111の厚さd1よりも薄い。例えば、n型領域111nの厚さdnは、例えば、10nm以上100nm以下である。p型領域111pの厚さdpは、例えば、10nm以上100nm以下である。
また、本実施形態では、非晶質シリコン層111に、n型領域111nとp型領域111pとを形成するために非質量分離型のイオン注入法(プラズマドーピング法)が用いられる。非質量分離型のイオン注入法は、大面積に渡り不純物元素を注入することができるので、太陽電池製造におけるスループットが向上する。
なお、非晶質シリコン層111に不純物元素をイオンの状態で導入するものであれば、手法は非質量分離型のイオン注入法には限らず、質量分離型のイオン注入法などでも可能である。以下の説明では、不純物導入法の代表例として非質量分離型のイオン注入法を用いて詳述する。簡便のため、非質量分離型のイオン注入を「イオン注入」と表現することとする。次に、イオン注入を行う装置を説明する。
[イオン注入装置の概要]
図1Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法に適用されるイオン注入装置の概略構成図である。
図1Bに示すイオン注入装置1000は、真空槽1001(下側真空槽)と、真空槽1002(上側真空槽)と、絶縁部材1003と、ステージ1004と、ガス供給源1005とを具備する。イオン注入装置1000は、さらに、RF導入コイル1100と、永久磁石1101と、RF導入窓(石英窓)1102と、電極1200と、電極1201と、直流電源1300と、交流電源1301とを具備する。
真空槽1002は、真空槽1001よりも小径で、絶縁部材1003を介して真空槽1001上に設けられている。真空槽1001及び真空槽1002は、ターボ分子ポンプ等の真空排気手段により減圧状態を維持することができる。ステージ1004は、真空槽1001内に設けられている。ステージ1004は、基板S1を支持することができる。ステージ1004内には、基板S1を加熱する加熱機構が設けられてもよい。基板S1は、太陽電池100の製造用の半導体ウェーハ、ガラス基板等である。また、真空槽1002内にはガス供給源1005によってイオン注入用のガスが導入される。
RF導入コイル1100は、RF導入窓1102上に永久磁石1101を囲むように配置される。永久磁石1101の形状は、リング状である。RF導入コイル1100の形状は、コイル状である。RF導入コイル1100の直径は、基板S1のサイズに応じて適宜設定できる。真空槽1002内にイオン注入用のガスが導入されて、RF導入コイル1100に交流電源1301から所定の電力が供給されると、ICP(Inductively Coupled Plasma)放電により真空槽1002内にプラズマ1010が発生する。
電極1200は、複数の開口を有する電極(例えば、メッシュ電極)であり、絶縁部材1003に支持されている。電極1200の電位は、浮遊電位である。これにより、真空槽1002と電極1200とによって囲まれた空間に、安定したプラズマ1010が発生する。
電極1200の下には、複数の開口を有する別の電極(例えば、メッシュ電極)1201が配置されている。電極1201は、基板S1に対向している。電極1201とRF導入コイル1100との間には直流電源1300が接続され、電極1201には負の電位(加速電圧)が印加される。これにより、プラズマ1010中の正イオンが電極1201によってプラズマ1010から引き出される。
引き出された正イオンは、メッシュ状の電極1200、1201を通過して基板S1(非晶質シリコン層111)にまで到達することができる。イオン注入装置1000において、正イオンの加速電圧は、例えば、1kV以上30kV以下の範囲で設定することができる。また、ステージ1004には、加速電圧を調整できるバイアス電源を接続してもよい。
真空槽1002には、基板S1に注入する不純物元素(n型不純物元素またはp型不純物元素)を含むガスが導入される。このガスによって真空槽1002内にプラズマ1010が形成されて、プラズマ1010中のn型不純物イオンまたはp型不純物イオンが基板S1に注入される。n型不純物イオンは、例えば、P、PX、PX 、PX 等の少なくも1つである。ここで、「X」は、水素、ハロゲン(F、Cl)のいずれかである。p型不純物イオンは、例えば、B、BY、BY 、BY 、B 、B 、B 等の少なくも1つである。ここで、「Y」は、水素、ハロゲン(F、Cl)のいずれかである。
n型領域111nの不純物元素及びp型領域111pの不純物元素の濃度は、n型領域111n及びp型領域111pの導電率が最適になるように調整される。但し、n型領域111nに注入される不純物元素の濃度は、結晶系シリコン基板110におけるn型不純物元素の濃度より高く設定される。
本実施形態では、プラズマ1010を形成する手段として、ICP方式に限らず、電子サイクロトン共鳴プラズマ(Electron Cyclotron resonance Plasma)方式、ヘリコン波励起プラズマ(Helicon Wave Plasma)方式等でもよい。
また、本実施形態では、不純物元素の非晶質シリコン層111への注入を行う際に、イオン注入用のガスに水素を含むガス(例えば、PH、BH等)を添加してもよい。これにより、非晶質シリコン層111に水素が注入されて、非晶質シリコン層111の構造欠陥が修復される。これにより、キャリアの構造欠陥における再結合が抑制され、n型領域111n及びp型領域111pに到達するキャリアの総量が増加する。これにより、光電変換効率が向上し、開放電圧(Voc)が上昇する。
[太陽電池の製造方法]
図2は、本実施形態に係る太陽電池の製造方法の概略的フロー図である。
例えば、結晶系シリコン基板110の下面110aに、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、i型の非晶質シリコン層111が形成される(ステップS10)。さらに、結晶系シリコン基板110の上面110bにも、例えば、CVD法によってi型の非晶質シリコン層112が形成される。
次に、非晶質シリコン層111上に、CVD法、スパッタリング法等によって犠牲層(後述)が形成される(ステップS20)。
次に、この犠牲層を介して、非晶質シリコン層111内に、n型の不純物元素がイオン注入により選択的に注入される。これにより、非晶質シリコン層111内に、厚さdnのn型領域111nが形成される(ステップS30)。
次に、犠牲層を介して、非晶質シリコン層111内に、p型の不純物元素がイオン注入により選択的に注入される。これにより、非晶質シリコン層111内に、厚さdpのp型領域111pが形成される(ステップS40)。この後、犠牲層は、除去される。または、犠牲層は、電極としてパターニングされる。
このような製造方法によれば、裏面電極構造を形成するために、n型領域111n及びp型領域111pを形成するために、成膜工程、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程のそれぞれを複数回繰り返す必要がなくなり、太陽電池を製造する製造工程数がより削減する。
本実施形態に係る太陽電池の製造方法の具体的な工程を説明する。
図3A〜図6Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法を説明する概略断面図である。
まず、図3Aに示すように、結晶系シリコン基板110の上面110bに凹凸が形成される。例えば、結晶系シリコン基板110の上面110bに、マスクM1が周期的に配置される。そして、マスクM1から露出された結晶系シリコン基板110の上面110bに、エッチング溶液(例えば、水酸化カリウム溶液、水酸化ナトリウム溶液等)を接触させる。これにより、マスクM1から露出された上面110bがウェットエッチングにより除去されて、結晶系シリコン基板110の上面110bに凹凸が形成される。マスクM1は、この後、除去される。
次に、図3Bに示すように、結晶系シリコン基板110の下面110aに、厚さd1(5nm以上150nm以下))の非晶質シリコン層111がCVD法等により形成される。また、結晶系シリコン基板110の上面110bに非晶質シリコン層112がCVD法等により形成される。非晶質シリコン層112の厚さは、5nm以上100nm以下である。
次に、図4Aに示すように、非晶質シリコン層111の下面111aに犠牲層150がCVD法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等により形成される。犠牲層150の厚さは、例えば、10nm以上100nm以下である。犠牲層150は、非晶質シリコン層111とは異なる材料を含む。例えば、犠牲層150の材料は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、アルミニウム酸化物、カーボン及び金属の少なくともいずれかを含む。また、犠牲層150は、例えば、スピンコート法等により形成されたレジスト層でもよい。
次に、図4Bに示すように、犠牲層150を介して非晶質シリコン層111の下面111aにマスクM2を対向させる。マスクM2には、開口M2hが設けられている。開口M2hの位置は、n型領域111nが形成される位置に対応している。マスクM2は、板状のマスクであり、バッチごとの繰り返し使用が可能になっている。また、マスクM2は、非晶質シリコン層111と離れて配置されているが、非晶質シリコン層111に接触させてもよい。
次に、図5Aに示すように、非晶質シリコン層111の下面111aの所定領域にn型不純物イオン200nが選択的に注入される。n型不純物イオン200nは、例えば、リン(P)イオン等である。例えば、n型不純物を含むガスが真空槽1002内に導入されて、このガスによるプラズマを発生させる。そして、イオン注入法によって、マスクM1を介して非晶質シリコン層111の下面111aにn型不純物イオン200nを照射すると、n型不純物イオン200nの一部がマスクM2の開口M2hを通過する。そして、開口M2hを通過したn型不純物イオン200nは、犠牲層150を介して非晶質シリコン層111の所定領域に選択的に注入される。
ここで、n型領域111nは、結晶系シリコン基板110に到達することなく、非晶質シリコン層111の下面111aから内部にかけて非晶質シリコン層111に選択的に形成される。また、n型不純物イオン200nの加速エネルギーは、例えば、5KeV以上20KeV以下に設定される。n型不純物イオン200nの加速エネルギーが5KeVより小さくなると、n型領域111nの暗導電率が下がり、好ましくない(後述)。また、n型不純物イオン200nの加速エネルギーが20KeVより大きくなると、n型不純物イオン200nが結晶系シリコン基板210にまで到達し、好ましくない。
次に、図5Bに示すように、犠牲層150を介して非晶質シリコン層111の下面111aにマスクM3を対向させる。マスクM3には、開口M3hが設けられている。開口M3hの位置は、p型領域111pが形成される位置に対応している。マスクM3は、板状のマスクであり、バッチごとの繰り返し使用が可能になっている。また、マスクM3は、非晶質シリコン層111と離れて配置されているが、非晶質シリコン層111に接触させてもよい。例えば、n型不純物を含むガスがp型不純物を含むガスに切り換えられ、真空槽1002内に、p型不純物を含むガスによるプラズマを発生させる。そして、イオン注入法によって、マスクM3を介して非晶質シリコン層111の下面111aに、p型不純物イオン200pを照射すると、p型不純物イオン200pの一部が犠牲層150を介して非晶質シリコン層111の所定領域に選択的に注入される。p型不純物イオン200pは、例えば、ボロン(B)イオン等である。p型領域111pは、Y軸方向において、n型領域111nと離間して形成される。
ここで、p型領域111pは、結晶系シリコン基板110に到達することなく、非晶質シリコン層111の下面111aから内部にかけて非晶質シリコン層111の所定領域に選択的に形成される。また、p型不純物イオン200pの加速エネルギーは、例えば、5KeV以上20KeV以下に設定される。p型不純物イオン200pの加速エネルギーが5KeVより小さくなると、p型領域111pの暗導電率が下がり、好ましくない(後述)。また、p型不純物イオン200pの加速エネルギーが20KeVより大きくなると、p型不純物イオン200pが結晶系シリコン基板210にまで到達し、好ましくない。
次に、図6Aに示すように、犠牲層150が非晶質シリコン層111、n型領域111n及びp型領域111pからウェットエッチングにより除去される。ここで、犠牲層150の材料としては、エッチング溶液に対して非晶質シリコン層111よりもエッチング耐性の弱い材料が予め選択されている。例えば、犠牲層150がシリコン酸化物を含む場合、犠牲層150にフッ化水素酸溶液を接触させると、犠牲層150が効率よく除去されて、非晶質シリコン層111、n型領域111n及びp型領域111pが確実に残存する。また、犠牲層150がシリコン窒化物を含む場合には、エッチング溶液としてリン酸を用いれば、犠牲層150が効率よく除去されて、非晶質シリコン層111、n型領域111n及びp型領域111pが確実に残存する。
次に、図6Bに示すように、非晶質シリコン層112上には、反射防止膜120がCVD法、スパッタリング法等によって形成される。さらに、n型領域111nには、n型領域111nに接続されたn側電極130nが形成される。また、p型領域111pには、p型領域111pに接続されたp側電極130pが形成される。なお、非晶質シリコン層112については、n型領域111n及びp型領域111pを形成した後に、反射防止膜120の形成する前に形成してもよい。
このように、本実施形態によれば、n型領域111n及びp型領域111pを形成するために、成膜工程、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程のそれぞれを複数回行う必要がなくなり、太陽電池を製造する製造工程数がより削減する。
さらに、本実施形態に係る太陽電池100においては、結晶系シリコン基板110の下面110aに薄い非晶質シリコン層111(膜厚:5nm以上150nm以下)が設けられている。そして、この薄い非晶質シリコン層111内に所定の深さで、n型領域111n及びp型領域111pを確実に形成することも重要になる。このような薄い非晶質シリコン層111内に所定の深さで、n型領域111n及びp型領域111pを確実に形成する必要性について以下に詳細に説明する。
図7Aは、犠牲層を非晶質シリコン層に設けてイオン注入を行った場合のp型領域の不純物濃度プロファイルを示す概略図である。図7Bは、犠牲層を非晶質シリコン層に設けないでイオン注入を行った場合のp型領域の不純物濃度プロファイルを示す概略図である。横軸は、p型領域の下面からの深さ(nm)を示し、縦軸は、不純物濃度(任意値(a.u.))を示している。また、縦軸と平行に描かれた波線は、犠牲層150、p型領域111p、非晶質シリコン層111及び結晶系シリコン基板110における各界面の位置が示されている。
例えば、犠牲層150を非晶質シリコン層111に設け、犠牲層150を介してp型不純物イオンを非晶質シリコン層111に注入すると、図7Aのように、p型不純物元素のプロファイルは、犠牲層150とp型領域111pとの界面付近でピークを形成し、その後、徐々に減少して、非晶質シリコン層111の手前で、不純物濃度が0(ゼロ)になっている。つまり、イオン注入の際に、犠牲層150によってp型不純物イオンの加速エネルギーが抑制されて、p型不純物イオンが非晶質シリコン層111内に留まる。これにより、非晶質シリコン層111の厚さよりも薄いp型領域111pが確実に形成される。
ここで、p型不純物イオン200pの加速エネルギーは、5KeV以上20KeV以下に設定される。p型不純物イオン200pの加速エネルギーが5KeVより小さくなると、p型領域111pの導電率が下がる可能性がある(後述)。また、p型不純物イオン200pの加速エネルギーが20KeVより大きくなると、p型不純物イオン200pの運動エネルギーが過大になりすぎてp型不純物イオン200pが結晶系シリコン基板110に到達する可能性がある。
また、犠牲層150の膜厚は、例えば、5nm以上40nm以下である。犠牲層150の膜厚が5nmより薄くなると、p型不純物イオンの加速エネルギーが抑制できなくなり、p型不純物イオンが結晶系シリコン基板110に到達する可能性がある。また、犠牲層150の膜厚が40nmより厚くなると、p型不純物イオンが犠牲層150内に留まり、非晶質シリコン層111にp型不純物元素が注入され難くなるか、非晶質シリコン層111に注入されるp型不純物元素の濃度が減少する。
このように、p型不純物イオンの加速エネルギー及び犠牲層150の厚さを上記の範囲に制御することで、p型不純物元素を非晶質シリコン層111内に確実に留めることができる。なお、n型不純物元素の場合でも、p型不純物元素の例と同じ効果が得られる。
一方、図7Bには、犠牲層150を非晶質シリコン層111に設けないでイオン注入を行った場合のp型領域111pの不純物濃度プロファイルが示されている。この場合、非晶質シリコン層111に注入されたp型不純物イオンの運動エネルギーは、犠牲層150によって抑制されることがない。従って、p型不純物イオンは、結晶系シリコン基板110にまで到達する可能性がある。
例えば、図7Bに示すように、p型領域111pは、非晶質シリコン層111を突き抜け、結晶系シリコン基板110に接触している。この結果、非晶質シリコン層111によるパッシベーション効果が減退し、開放電圧(Vop)が低くなる可能性がある。すなわち、p型領域111pがn型の結晶系シリコン基板110に接触することで、p型領域111pと結晶系シリコン基板110との間の非晶質シリコン層111が消滅してしまう。
これに対し、図7Aの例では、p型領域111p(または、n型領域111n)と結晶系シリコン基板110との間に確実にi型の非晶質シリコン層111が残存する。つまり、非晶質シリコン層111は、単一膜として結晶系シリコン基板110を被覆し、パッシベーション膜としての機能が維持されている。この場合には、p型領域111pと結晶系シリコン基板110との間に確実に非晶質シリコン層111が残存する。
また、不純物イオンの加速エネルギーが5KeV以上20KeV以下に設定される別の理由を以下に説明する。
図8Aは、不純物イオンの加速エネルギーと、n型領域及びp型領域の暗導電率との関係を表す概略的グラフ図である。横軸は、不純物イオンの加速エネルギー(KeV)であり、縦軸は、n型領域111n及びp型領域111pの暗導電率(任意値(a.u.))である。なお、縦軸は、対数スケールである。なお、図8Aにおけるイオン注入は、犠牲層150が設けられた状態で行われている。
図8Aに示すように、不純物イオン(例えば、B、P)の加速エネルギーが増加するほど、p型領域111p及びn型領域111nの暗導電率が上昇する。例えば、不純物イオンの加速エネルギーが5KeV以上になると、暗導電率が高い値を示すことが判明している。
この理由の1つとして、不純物イオンの加速エネルギーが高くなるほど、非晶質シリコン層111中の水素(H)と、不純物イオンとが容易に置換され、不純物イオンが非晶質シリコン層111内で容易に活性化されることが考えられる。なお、不純物イオンの加速エネルギーが20KeV以上になると、不純物イオンが結晶系シリコン基板110にまで到達する可能性がある。これにより、不純物イオンの加速エネルギーは、5KeV以上20KeV以下であることが好ましい。
さらに、不純物イオンの加速エネルギーが5KeV以上20KeV以下では、p型領域111p及びn型領域111nの暗導電率が飽和する傾向にある。換言すれば、不純物イオンの加速エネルギーを5KeV以上20KeV以下に制御することで、p型領域111p及びn型領域111nの暗導電率が安定して高くなる。すなわち、本実施形態によれば、高い暗導電率のp型領域111p及びn型領域111nを得る不純物イオンの加速エネルギーの制御マージンが拡大する。
また、図8Bは、犠牲層を用いない場合の不純物イオンの加速エネルギーと、キャリアのライフタイムとの関係を表す概略的グラフ図である。横軸は、不純物イオンの加速エネルギー(KeV)であり、縦軸は、キャリアのライフタイム(μsec)である。
犠牲層150を用いない場合は、不純物イオン(例えば、BF 、PH )の加速エネルギーが高くなるほど、不純物イオンが結晶系シリコン基板110にまで達し、キャリアのライフタイムが短くなる。例えば、図8Bに示すように、犠牲層150を用いない場合は、不純物イオンの加速エネルギーが5KeVになると、キャリアのライフタイムが著しく短くなる。
しかし、p型領域111p及びn型領域111nにおいて高い導電率を得るには、不純物イオンの加速エネルギーとして、5KeV以上を要する(図8A)。この相反関係を解消するために、本実施形態では、犠牲層150を用いた製造プロセスを採用している。すなわち、犠牲層150を非晶質シリコン層111上に形成することで、不純物イオンの加速エネルギーが減少することなく、不純物イオンが非晶質シリコン層111に注入される。これにより、高い暗導電率を持ったp型領域111p及びn型領域111nが非晶質シリコン層111に形成される。さらに、非晶質シリコン層111は、結晶系シリコン基板110を確実に被覆する。これにより、非晶質シリコン層111のパッシベーション効果が維持され、キャリアのライフタイムが長くなる。
また、本実施形態では、注入した不純物元素を活性化するためのアニール工程を要しない。例えば、結晶系シリコンに直接不純物イオンを注入して、不純物元素の活性化を行うには、通常、イオン注入後、800℃以上のアニール処理が必要とされる。しかし、本実施形態では、不純物イオンが上述した加速エネルギーによって効率よく活性化されるため、不純物元素のアニール工程を要しない。つまり、本実施形態によれば、不純物元素を活性化するためのアニール工程を削除することができる。なお、必要に応じて、アニール処理は、行われてもよい。これにより、注入した不純物元素がより活性化される。
また、不純物元素のドーズ量が6×1015(atoms/cm2)以上1×1016(atoms/cm2)以下の範囲では、p型領域111p及びn型領域111nの暗導電率に大差がないことが判明している。すなわち、p型領域111p及びn型領域111nの暗導電率は、不純物イオンの加速エネルギーによって制御できる。
なお、犠牲増150を形成せずに、犠牲層150の厚さ分だけ非晶質シリコン層111を予め厚く形成し、この非晶質シリコン層111にn型不純物イオンまたはp型不純物イオンを注入した後、犠牲層150の厚さ分の非晶質シリコン層111を除去(エッチバック)することにより、n型領域111n及びp型領域111pを形成する方法も考えられる。
しかし、非晶質シリコン層111は、その厚さが50nm以上150nm以下であり、薄い膜となって構成される。このような薄い膜をエッチバックによって、均一な厚さに制御することは難しい。従って、本実施形態のように、非晶質シリコン層111とは材料が異なる犠牲層150を用いて、不純物イオンを注入することが好ましい。
[太陽電池の製造方法の変形例]
図9A及び図9Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法の変形例を説明する概略断面図である。
犠牲層150が導電材料を含む場合、犠牲層150をp側電極150p及びn側電極150nとして加工することができる。導電材料は、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル等との少なくともいずれかを含む。
例えば、図9Aに示すように、n型領域111n及びp型領域111pを非晶質シリコン層111内に形成した後、犠牲層150をn型領域111n、p型領域111p及び非晶質シリコン層111から除去することなく、犠牲層150を介してn型領域111n及びp型領域111pにマスクM4を対向させる。マスクM4は、犠牲層150に接する。
例えば、犠牲層150がアルミニウムを含む場合、マスクM4から表出した犠牲層150は、塩素系ガスによるプラズマによりエッチングされる。これにより、図9Bに示すように、犠牲層150の一部が除去される。このように、犠牲層150から分離されたn側電極150nは、n型領域111nに接続され、p側電極150pは、p型領域111pに接続されている。つまり、犠牲層150を電極としてパターニングすることにより、電極形成工程が不要になり、太陽電池を製造する製造工程数がより削減する。なお、p側電極150pには、p型不純物元素が含まれ、n側電極150nには、n型不純物元素が含まれている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
100…太陽電池
110…結晶系シリコン基板
110a…下面
110b…上面
110…結晶系シリコン基板
111、112…非晶質シリコン層
111a…下面
111b…上面
111n…n型領域
111p…p型領域
120…反射防止膜
130n、150n…n側電極
130p、150p…p側電極
150…犠牲層
200n…n型不純物イオン
200p…p型不純物イオン
1000…イオン注入装置
1001、1002…真空槽
1003…絶縁部材
1004…ステージ
1005…ガス供給源
1010…プラズマ
1100…RF導入コイル
1101…永久磁石
1102…RF導入窓
1200、1201…電極
1300…直流電源
1301…交流電源
S1…基板
M1、M2、M3、M4…マスク
M2h、M3h…開口

Claims (7)

  1. 結晶系シリコン基板の第1の面に、i型の第1の非晶質シリコン層を形成し、
    前記第1の非晶質シリコン層上に、犠牲層を形成し、
    前記犠牲層を介して、前記第1の非晶質シリコン層内に、第1導電型の不純物元素をイオン注入により選択的に注入し、前記第1の非晶質シリコン層内に、第1の厚みを有する第1導電型の第1領域を形成し、
    前記犠牲層を介して、前記第1の非晶質シリコン層内に、第2導電型の不純物元素をイオン注入により選択的に注入し、前記第1の非晶質シリコン層内に、前記第1領域に隣接し第2の厚みを有する第2導電型の第2の領域を形成する
    太陽電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載された太陽電池の製造方法であって、
    前記結晶系シリコン基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に、i型の第2の非晶質シリコン層がさらに形成される
    太陽電池の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載された太陽電池の製造方法であって、
    前記第1導電型の不純物元素または前記第2導電型の不純物元素の加速エネルギーは、5KeV以上20KeV以下に設定される
    太陽電池の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載された太陽電池の製造方法であって、
    前記第1の非晶質シリコン層として、膜厚が5nm以上150nm以下の層が用いられる
    太陽電池の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載された太陽電池の製造方法であって、
    前記イオン注入は、非質量分離型のイオン注入法によってなされる
    太陽電池の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載された記載された太陽電池の製造方法であって、
    前記犠牲層の少なくとも一部は、除去され、
    前記犠牲層として、前記第1の非晶質シリコン層とは異なる材料を含む層が用いられる
    太陽電池の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載された太陽電池の製造方法であって、
    前記犠牲層は、導電材料を含み、
    前記犠牲層は、前記第1領域に接続された第1の電極及び前記第2領域に接続された第2の電極としてパターニングされる
    太陽電池の製造方法。
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