JP2018073794A - 電池外装体および組電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の積載効率を高めることができ、かつ耐久性に優れ、しかも組電池における多様な接続形態に対応可能な電池外装体および組電池を提供する。【解決手段】導電体シート3,3を備えた電池外装体1を提供する。導電体シート3,3の一方は、導電性の第1シート本体51と、第1シート本体51から突出して形成された第1導電部53とを有する。導電体シート3,3の他方は、導電性の第2シート本体52と、第2シート本体52から突出して形成された第2導電部とを有する。第1シート本体51と第2シート本体52とは、幅方向に互いに離れた複数の接着部において部分的に接着されている。第1シート本体51および第2シート本体52の非接着部3Eは筒状部47を形成している。筒状部47は、電池収容部となる内部空間を有する。第1導電部53および第2導電部は、それぞれ筒状部47の一端部および他端部に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電池外装体および組電池に関する。
環境に対する意識が高まる中、電気エネルギーを貯蔵するための蓄電池として、リチウムイオン電池等の二次電池などが注目を集めている。
電池を収容する外装体容器としては、小型化および軽量化のため、金属箔と樹脂層とを積層した積層体シートからなる容器が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
電気自動車用の蓄電池などにおいては、大容量化のため、複数の単電池を接続して構成した組電池が用いられている。例えば、電池を外装体容器に収納した容器入り単電池を複数接続した構造の組電池がある。
特開2000−357494号公報
組電池に用いられる外装体では、組電池の小型化のため、電池の積載効率を高めることが要望されている。また、外装体には高い耐久性が求められる。しかし、積載効率と耐久性の両方を高めるのは容易ではなかった。積載効率を高めるため構造を簡略化すれば外装体の耐久性は低下し、耐久性を高めるために保護構造を設ければ積載効率の向上は難しくなるからである。
また、組電池は、求められる仕様に合わせて複数の単電池の接続形態(直列、並列など)を構成する必要があるため、外装体には、多様な接続形態に容易に対応できることが望まれる。
本発明の一態様は、上記現状に鑑みてなされたものであって、電池の積載効率を高めることができ、かつ耐久性に優れ、しかも組電池における多様な接続形態に対応可能な電池外装体および組電池を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、少なくとも一対の向かい合う導電体シートを備え、前記向かい合う導電体シートの一方は、導電性の第1シート本体と、前記第1シート本体から突出して形成されて前記第1シート本体に対して曲げ変形可能な第1導電部とを有し、前記向かい合う導電体シートの他方は、導電性の第2シート本体と、前記第2シート本体から突出して形成されて前記第2シート本体に対して曲げ変形可能な第2導電部とを有し、前記第1シート本体と前記第2シート本体とは、幅方向に互いに離れた複数の接着部において部分的に接着され、前記第1シート本体および前記第2シート本体の隣り合う前記接着部の間の非接着部は、前記幅方向に交差する奥行方向に延在する複数の筒状部を形成しており、前記筒状部は、電池収容部となる内部空間を有し、前記第1導電部および前記第2導電部は、それぞれ前記筒状部の一端部および他端部に形成されている、電池外装体を提供する。
前記第1導電部は、前記第1シート本体と一体であって前記第1シート本体から突出する舌片状に形成され、前記第1シート本体に対して折り曲げたときに前記電池収容部の一端部に臨んで配置され、前記第2導電部は、前記第2シート本体と一体であって前記第2シート本体から突出する舌片状に形成され、前記第2シート本体に対して折り曲げたときに前記電池収容部の他端部に臨んで配置されることが好ましい。
前記導電体シートは、隣り合う前記筒状部の間の外部空間に他の前記筒状部の少なくとも一部を収容可能に形成されていることが好ましい。
本発明の一態様は、前記導電体シートが複数の層をなすように積層配置され、少なくとも2層の前記導電体シートが並列に接続されていてもよい。
本発明の一態様は、前記導電体シートが複数の層をなすように積層配置され、少なくとも2層の前記導電体シートが直列に接続されていてもよい。
本発明の一態様は、積層方向に隣り合う前記導電体シートの間に、流体が流通可能な空間が確保されている構成とすることができる。
前記第1シート本体および前記第2シート本体の非接着部は、それぞれ基板部と、前記基板部の両側縁から拡幅方向に向けて相手側の前記シート体に近づくように前記基板部に対して傾斜して延出する一対の側板部とを有し、前記筒状部は、前記第1シート本体および前記第2シート本体の前記基板部および前記側板部によって六角筒状に形成されていることが好ましい。
前記導電体シートは、金属層と、樹脂層とを有する積層体であることが好ましい。
本発明の一態様は、少なくとも一対の向かい合う導電体シートを備えた電池外装体と、前記電池外装体に外装された単電池とを備え、前記向かい合う導電体シートの一方は、導電性の第1シート本体と、前記第1シート本体から突出して形成されて前記第1シート本体に対して曲げ変形可能な第1導電部とを有し、前記向かい合う導電体シートの他方は、導電性の第2シート本体と、前記第2シート本体から突出して形成されて前記第2シート本体に対して曲げ変形可能な第2導電部とを有し、前記第1シート本体と前記第2シート本体とは、幅方向に互いに離れた複数の接着部において部分的に接着され、前記第1シート本体および前記第2シート本体の隣り合う前記接着部の間の非接着部は、前記幅方向に交差する奥行方向に延在する複数の筒状部を形成しており、前記筒状部は、電池収容部となる内部空間を有し、前記第1導電部および前記第2導電部は、それぞれ前記筒状部の一端部および他端部に形成され、前記単電池は、前記電池収容部に収容され、第1電極および第2電極がそれぞれ前記第1導電部および前記第2導電部に接続されている、組電池を提供する。
前記単電池は、円筒形であって軸方向の両端にそれぞれ電極を有し、前記筒状部に、その延在方向に沿って配置されることが好ましい。
本発明の一態様によれば、単電池に対する接続構造(第1および第2導電部)は筒状部の両端部にあるため、端部に電極を有する単電池を筒状部内に設けた組電池を作製するにあたり、第1および第2シート本体における構造が簡略となる。よって、組電池における単電池の積載効率を高めることができる。
前記接続構造が筒状部の両端部にあることにより、第1および第2シート本体に大きな力が加えられても接続構造の破損が起こりにくくなる。そのため、耐久性に優れた組電池が得られる。
さらに、接続構造が筒状部の両端部にあるため、第1および第2シート本体の構造に制約が少ない。そのため、構造を複雑化することなく、使用目的に合わせた多様な接続形態に対応可能である。
また、電池外装体は構造が簡略であるため、簡便に作製することができる。
実施形態の組電池を模式的に示す構成図である。 図1の組電池の一部を分解した構成図である。 図1の組電池の一部を示す斜視図である。 図1の組電池の一部を示す分解斜視図である。 図1の組電池を拡大して示す構成図である。 図1の組電池をさらに拡大して示す構成図である。 図1の組電池における単電池および導電体シートを示す構成図である。 図1の組電池における単電池および導電体シートを示す一部断面図である。 図1の組電池における回路図の一例である。 図1の組電池における回路図の他の例である。 図1の組電池における回路図のさらに他の例である。 図1の組電池における回路図のさらに他の例である。 電池外装体の筒状部の第1変形例を模式的に示す断面図である。 電池外装体の筒状部の第2変形例を模式的に示す断面図である。 電池外装体の筒状部の第3変形例を模式的に示す断面図である。
[電池外装体および組電池]
図1は、実施形態の電池外装体1を用いた組電池の一例である組電池10を模式的に示す構成図である。図2は、組電池10の一部を分解した構成図である。図3は、組電池10の一部を示す斜視図である。図4は、組電池10の一部を示す分解斜視図である。図5は、組電池10を拡大して示す構成図である。図6は、組電池10をさらに拡大して示す構成図である。図7は、単電池2および導電体シート3を示す構成図である。図8は、単電池2および導電体シート3を示す一部断面図である。
図1に示すように、組電池10は、電池外装体1と、複数の単電池2と、電池外装体1を収容する筐体9とを備えている。
図1、図2および図5に示すように、電池外装体1は、複数の導電体シート3を備えている。電池外装体1は、例えば、対をなす導電体シート3,3が8層に積層されて構成されている。
積層された導電体シート3を、図1、図2および図5における上から順に、第1〜第16導電体シート31〜46という。
後述するように、複数の導電体シート31〜46は、別体であってもよいし、そのうち2以上が同じ導電体シート3であってもよい。例えば、第1導電体シート31と第4導電体シート34とは2つに折り畳まれた1枚の導電体シート3であってもよい。また、第1、第4、第5、第8導電体シート31,34,35,38は4つに折り畳まれた1枚の導電体シート3であってもよい。第1、第4、第5、第8、第9、第12、第13、第16導電体シート31,34,35,38,39,42,43,46は8つに折り畳まれた1枚の導電体シート3であってもよい。
図6に示すように、導電体シート3(例えば導電体シート31,32)は、内側樹脂層6と、金属層7(導電層)と、外側樹脂層8とがこの順に積層された積層体である。導電体シート3は、内側樹脂層6が相手側の導電体シート3に向けられ、外側樹脂層8が外方に向けられている。
導電体シート3において、金属層7は導電性の確保のために必要な構成である。導電体シート3は金属層7のみで構成されていてもよいが、絶縁性の確保のために内側樹脂層6および外側樹脂層8を有することが好ましい。
金属層7を構成する金属としては、例えばアルミニウム、銅、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、これらのうち1以上を含む合金を挙げることができる。金属層7は、例えばアルミニウム、銅、ステンレス鋼、ニッケル、鉄のうち1以上を含む金属箔である。前記金属は、鉄合金である炭素鋼であってもよい。特に、加工性、入手の容易さ、価格、強度(突き刺し強度、引張強度など)、耐腐食性等の観点から、アルミニウム箔、銅箔、ステンレス鋼箔が好ましい。
金属層7は、基材金属層と、その表面に形成されたメッキ層とを有する構造であってもよい。基材金属層およびメッキ層は、例えば前述の金属からなる。
ステンレス鋼箔は、例えばオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系などのステンレス鋼からなる。オーステナイト系としては、SUS304,316,301等があり、フェライト系としてはSUS430等があり、マルテンサイト系としてはSUS410等がある。
金属層7の厚さは、導電体シート3の加工性を高める観点から、1mm以下が好ましく、500μm以下がさらに好ましく、200μm以下が最も好ましい。金属層7の厚さは、導電体シート3の機械的強度を高める観点から、5μm以上が好ましく、20μm以上がさらに好ましく、40μm以上が最も好ましい。なお、数値範囲における上限値および下限値は任意に組み合わせることができる。
金属層7としては、アニーリングにより軟質化した金属層(O材)を用いると、フレキシブル性能が良くなり、導電体シート3を後述の形状とするのが容易となる。
内側樹脂層6および外側樹脂層8は、例えば、延伸ポリプロピレン(OPP)等のポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂;ナイロン(Ny)等のポリアミド樹脂;ポリイミド樹脂;フッ素樹脂;アクリル樹脂;熱硬化樹脂;ポリウレタン樹脂などのうち1以上からなる。なかでも、耐久性からOPP、熱硬化樹脂が好ましい。
内側樹脂層6および外側樹脂層8の厚さは、導電体シート3の加工性を高める観点から、200μm以下が好ましく、100μm以下がさらに好ましく、50μm以下が最も好ましい。内側樹脂層6および外側樹脂層8の厚さは、導電体シート3の機械的強度を高める観点から、1μm以上が好ましく、10μm以上がさらに好ましい。
内側樹脂層6および外側樹脂層8は、それぞれ単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。多層構造を有する内側樹脂層6および外側樹脂層8の例として、PETフィルムと二軸延伸ポリアミド樹脂フィルム(ONy)とが積層された2層フィルム、延伸ポリプロピレンフィルムと未延伸ポリプロピレンフィルムとが積層された2層フィルムを挙げることができる。なお、内側樹脂層6および外側樹脂層8は3層以上の多層構造であってもよい。
内側樹脂層6および外側樹脂層8は、顔料等の着色料を含有することにより、所望の色やデザインを施してもよい。
導電体シート3は、可撓性を有することが好ましい。可撓性を有する導電体シートを使用すれば、筒状部47の形状調整が容易となる。そのため、単電池2を筒状部47内に確実に収容することができる。また、単電池2の積載効率を高めることができる。
図1、図2、図5および図6において、X方向は導電体シート3の幅方向である。Y方向は導電体シート3(例えば基板部3C)に沿う面内においてX方向と直交する奥行方向である。Z方向はX方向およびY方向に直交する方向であり、導電体シート3の厚さ方向である。
図5に示すように、導電体シート31〜46のうち、第1および第2導電体シート31,32は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート31,32を第1組30Aの導電体シート3,3という。第3および第4導電体シート33,34は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート33,34を第2組30Bの導電体シート3,3という。第5および第6導電体シート35,36は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート35,36を第3組30Cの導電体シート3,3という。第7および第8導電体シート37,38は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート37,38を第4組30Dの導電体シート3,3という。第9および第10導電体シート39,40は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート39,40を第5組30Eの導電体シート3,3という。第11および第12導電体シート41,42は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート41,42を第6組30Fの導電体シート3,3という。第13および第14導電体シート43,44は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート43,44を第7組30Gの導電体シート3,3という。第15および第16導電体シート45,46は向かい合って配置された一対の導電体シート3,3である。導電体シート45,46を第8組30Hの導電体シート3,3という。
第1〜第8組30A〜30Hの導電体シート3,3は、それぞれが層をなして厚さ方向(Z方向)に積層されている。
図3、図4、図7および図8に示すように、向かい合う一対の導電体シート3,3の一方である導電体シート3(例えば導電体シート31)は、導電性の第1シート本体51と、第1シート本体51に導通可能な第1導電部53とを有する。
第1シート本体51は、例えば矩形状とされている。
第1導電部53は、例えば第1シート本体51から突出する舌片状に形成されている。第1導電部53は、例えば第1シート本体51と一体であり、Y方向の一方の縁(前縁51a)に形成されている。
第1導電部53は、X方向に間隔をおいて複数形成されている。第1導電部53は、筒状部47(後述)の一端部47aに形成されている。
第1導電部53は、筒状部47に収容される単電池2の第1電極21に電気的に接続できればよく、その形状は特に限定されないが、例えば矩形である。なお、第1導電部53の形状は矩形に限らず、半円形、U字形などであってもよい。
第1導電部53は、例えば第1シート本体51の中間部3Eの基板部3Cに形成することができる。
図8に示すように、第1導電部53は、内側樹脂層6がなく、内面側(電池収容部5側)に金属層7が露出した構成とすることができる。
第1導電部53は、基端53aにおいて第1シート本体51に対して曲げ変形可能である。第1導電部53は、単電池2の第1電極21に電気的に接続する折り曲げ位置(図8の実線)と、折り曲げ位置に比べて第1シート本体51に対する曲げ角度が小さい開放位置(図8の仮想線)とを切り替え可能である。
折り曲げ位置では、第1導電部53は、例えば第1シート本体51の基板部3Cに対して垂直に折り曲げられ、電池収容部5の一端部5aに臨む。これにより、第1導電部53の金属層7は、電池収容部5に収容された単電池2の第1電極21に当接し、第1電極21に電気的に接続する。
第1導電部53が開放位置にあるときには、筒状部47に対する単電池2の出し入れ操作を容易にすることができる。
図3、図4、図7および図8に示すように、向かい合う一対の導電体シート3,3の他方である導電体シート3(例えば導電体シート32)は、導電性の第2シート本体52と、第2シート本体52に導通可能な第2導電部54とを有する。
第2シート本体52は、例えば矩形状に形成されている。
第2導電部54は、例えば第2シート本体52から突出する舌片状に形成されている。第2導電部54は、例えば第2シート本体52と一体であり、Y方向の他方の縁(後縁52a)に形成されている。
第2導電部54は、X方向に間隔をおいて複数形成されている。第2導電部54は、筒状部47の他端部47bに形成されている。
第2導電部54は、筒状部47に収容される単電池2の第2電極22に電気的に接続できればよく、その形状は特に限定されないが、例えば矩形である。なお、第2導電部54の形状は矩形に限らず、半円形、U字形などであってもよい。
第2導電部54は、例えば第2シート本体52の中間部3Eの基板部3Cに形成することができる。
図8に示すように、第2導電部54は、内側樹脂層6がなく、内面側(電池収容部5側)に金属層7が露出した構成とすることができる。
第2導電部54は、基端54aにおいて第2シート本体52に対して曲げ変形可能である。第2導電部54は、単電池2の第2電極22に電気的に接続する折り曲げ位置(図8の実線)と、折り曲げ位置に比べて第2シート本体52に対する曲げ角度が小さい開放位置(図8の仮想線)とを切り替え可能である。
折り曲げ位置では、第2導電部54は、例えば第2シート本体52の基板部3Cに対して垂直に折り曲げられ、電池収容部5の他端部5bに臨む。これにより、第2導電部54の金属層7は、電池収容部5に収容された単電池2の第2電極22に当接し、第2電極22に電気的に接続する。
第2導電部54が開放位置にあるときには、筒状部47に対する単電池2の出し入れ操作を容易にすることができる。
図5および図6に示すように、向かい合う導電体シート3,3は、複数の線状の接着剤層4によって部分的に接着されている。
接着剤層4は、例えばY方向に沿う一定幅の帯状に形成されている。複数の接着剤層4はX方向に一定の間隔をおいて形成されていることが好ましい。
導電体シート3のうち、接着剤層4によって相手側の導電体シート3に接着された部分を接着部3Aという。接着部3Aは、例えばY方向に沿う一定幅の帯状部分である。複数の接着部3Aは、X方向に一定の間隔をおいて形成されていることが好ましい。
接着剤層4を構成する接着剤としては、例えばポリオレフィン系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、ナイロン系接着剤、ポリエステル系接着剤などの絶縁材料を挙げることができる。
前記接着剤としては、ポリオレフィン樹脂からなるポリオレフィン系の接着剤が好ましい。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリイソブチレン、プロピレンとエチレンとの共重合体、プロピレンとオレフィン系モノマーとの共重合体等が挙げられる。なかでも接着性、耐久性等の観点から、無水マレイン酸変性ポリプロピレンが好ましい。また、架橋剤として、複数のエポキシ基を含有する化合物を含むことが好ましい。より具体的には、酸変性ポリオレフィン樹脂(例えば無水マレイン酸変性ポリプロピレン)(A)と、エポキシ樹脂系化合物(B)とを含む接着剤を使用することができる。
図5および図6に示すように、導電体シート3の、X方向に隣り合う接着部3A,3Aの間の部分を中間部3E(非接着部)という。中間部3Eは、基板部3Cと、基板部3Cに対して傾斜した一対の側板部3D,3Dとを有する。
側板部3D,3Dは、基板部3Cの両側縁からそれぞれ接着部3A,3Aに向けて延出する。側板部3D,3Dは、基板部3Cの両側縁から拡幅方向に徐々に相手側の導電体シート3に近づくように傾斜して延出している。側板部3D,3Dは、相手側の導電体シート3に近づくほど互いに離れる。
中間部3Eは、隣り合う接着部3A,3Aを通る平面に対して、相手側の導電体シート3から離れる方向(外方)に凸となる曲げ形状となっている。
図5および図6では、基板部3CはXY平面に沿って形成されている。
向かい合う導電体シート3,3の中間部3E,3Eは、中空の角筒状の筒状部47を形成する。筒状部47の内部空間は電池収容部5である。筒状部47は、接着部3A,3Aによって区画されている。
側板部3D,3Dは、XZ断面が直線状となる平坦な形状であり、基板部3Cに対して角度θ1(0°<θ1<90°)で傾斜している。
導電体シート3,3は、いずれも複数の筒状部47にわたって幅方向に連続して形成されている。
向かい合う導電体シート3,3では、導電体シート3の中間部3Eの側板部3D,3Dが、拡幅方向に向かって相手側の導電体シート3に近づくため、筒状部47は、基板部3Cと側板部3Dとからなる六角筒状となっている。基板部3Cと側板部3Dとが同じ幅である場合は、筒状部47のXY断面形状は例えば正六角形となる。
一方の中間部が、基板部と、拡幅方向に向かって相手側の導電体シートに近づくように傾斜した一対の側板部とを有し、他方の中間部が、基板部と、拡幅方向に向かって相手側の導電体シートに近づくように傾斜した一対の側板部とを有するとき、これら基板部および側板部から構成される形状を六角筒状と呼ぶことができる。
向かい合う導電体シート3,3の中間部3E,3Eは、幅寸法の差異が小さいことが望ましい。例えば、中間部3E,3Eの幅寸法の差異は、中間部3E,3Eの幅寸法のうち大きい方の寸法に対し、例えば10%以下であることが好ましい。導電体シート31の中間部3Eの幅寸法と、導電体シート32の中間部3Eの幅寸法とは等しいことが好ましい。中間部3Eの幅寸法とは、基板部3Cおよび側板部3D,3Dの幅寸法の合計である。中間部3Eの幅寸法とは、基板部3Cおよび側板部3D,3Dの幅寸法の合計である。
基板部3Cの幅寸法は、Y方向の寸法である。側板部3D,3Dの幅寸法は、側板部3D,3Dに沿う方向の寸法である。
向かい合う導電体シート3,3は、幅方向(X方向)に並ぶ2以上の筒状部47を有する。一対の向かい合う導電体シートが形成する筒状部の数は3以上が好ましく、例えば4〜200とすることができる。
図2および図5に示すように、導電体シート3は、隣り合う側板部3D,3D間の空間、すなわち、隣り合う側板部3D,3Dの外面と、それら側板部3D,3Dの間の接着部3Aの外面とによって形成される凹状の外部空間3Fを有する。外部空間3FのXY断面形状は、接着部3Aに向かって徐々に幅が狭くなる台形である。
外部空間3Fには、隣の層の導電体シート3の中間部3Eが収容される。
例えば、第2導電体シート32の接着部3Aおよび側板部3D,3Dは、それぞれ第3導電体シート33の接着部3Aおよび側板部3D,3Dに対面する。第2導電体シート32の接着部3Aおよび側板部3D,3Dは、それぞれ第3導電体シート33の接着部3Aおよび側板部3D,3Dに当接してもよいし、当接していなくてもよい。
図1および図5では、外部空間3Fには、隣の層の中間部3Eのほぼ全体が収容されているが、中間部3Eの一部のみが収容されていてもよい。
第1組30Aの第2導電体シート32の外部空間3Fには、第2組30Bの第3導電体シート33の中間部3Eが収容される。第2組30Bの第3導電体シート33の外部空間3Fには、第1組30Aの第2導電体シート32の中間部3Eが収容される。第2組30Bの第4導電体シート34の外部空間3Fには、第3組30Cの第5導電体シート35の中間部3Eが収容される。第3組30Cの第5導電体シート35の外部空間3Fには、第2組30Bの第4導電体シート34の中間部3Eが収容される。第3組30Cの第6導電体シート36の外部空間3Fには、第4組30Dの第7導電体シート37の中間部3Eが収容される。第4組30Dの第7導電体シート37の外部空間3Fには、第3組30Cの第6導電体シート36の中間部3Eが収容される。第5組30Eの第10導電体シート40の外部空間3Fには、第6組30Fの第11導電体シート41の中間部3Eが収容される。第6組30Fの第11導電体シート41の外部空間3Fには、第5組30Eの第10導電体シート40の中間部3Eが収容される。第6組30Fの第12導電体シート42の外部空間3Fには、第7組30Gの第13導電体シート43の中間部3Eが収容される。第7組30Gの第13導電体シート43の外部空間3Fには、第6組30Fの第12導電体シート42の中間部3Eが収容される。第7組30Gの第14導電体シート44の外部空間3Fには、第8組30Hの第15導電体シート45の中間部3Eが収容される。第8組30Hの第15導電体シート45の外部空間3Fには、第7組30Gの第14導電体シート44の中間部3Eが収容される。
第1組30A〜第8組30Hのうち、第n組(nは1〜8のいずれか)と第n+1組は、導電体シート3の積層方向に隣り合う。
第4組30Dの第8導電体シート38の中間部3Eと、第5組30Eの第9導電体シート39の中間部3Eとは突き合わせられ、第8導電体シート38の基板部3Cと第9導電体シート39の基板部3Cとは対面している。第8導電体シート38の基板部3Cと第9導電体シート39の基板部3Cとは当接してもよいし、当接していなくてもよい。
第8導電体シート38と第9導電体シート39の中間部3E,3Eの基板部3C,3Cが付き合わされているため、第8導電体シート38の外部空間3Fと第9導電体シート39の外部空間3Fとは、筒状空間3Gを形成している。
筒状空間3Gは、第4組30Dと第5組30Eとの間に形成された空間であり、第8導電体シート38の基板部3Cおよび側板部3D,3Dと、第9導電体シート39の基板部3Cおよび側板部3D,3Dとによって形成された六角筒状の空間である。
筒状空間3Gは、図示しない供給機構によって供給された液体、気体等である熱媒体(例えば冷却水、冷却用の空気など)を流通させる流通路として用いることができる。これによって、組電池10の温度を調整することができる。
また、電池外装体1は、単電池2が収容されていない筒状部47を熱媒体の流通路として用いることもできる。
筒状空間3Gおよび筒状部47は、電池収容部5に隣接するため、電池収容部5内の単電池2の温度を効率よく調整することができる。
図1に示すように、導電体シート3と筐体9の内面との間の空間3H、例えば第1導電体シート31と筐体9の内面との間の空間3H1、第16導電体シート46と筐体9の内面との間の空間3H2などは、熱媒体を流通させる流通路として用いることができる。
図1、図2および図5に示すように、複数の導電体シート3(例えば第1〜第16導電体シート31〜46)は、別体であってもよいし、そのうち2以上が同じ導電体シート3であってもよい。
複数の組の導電体シート3は、並列に接続してもよいし、直列に接続してもよい。
例えば、図1に示す組電池の内部における配線接続を図9に示す電気回路図のように接続をしてもよい。図9に示す電気回路図は図1でいう第1、第4、第5、第8、第9、第12、第13、第16導電体シート31,34,35,38,39,42,43,46が8つに折り畳まれた1枚の導電体シート3であり、図1でいう第2、第3、第6、第7、第10、第11、第14、第15導電体シート32,33,36,37,40,41,44,45が8つに折り畳まれた1枚の導電体シート3である場合には、第1組30A〜第8組30Hは並列に接続された形態となる。そのため、組電池10(10A)は、44個の単電池2を並列に接続した形態となり、図9のような配線となる。
図1に示す組電池の内部における配線接続を図10に示す電気回路図のように接続をしてもよい。図10に示す電気回路図は図1でいう第1、第4、第5、第8導電体シート31,34,35,38が4つに折り畳まれた1枚の導電体シート3であり、図1でいう第2、第3、第6、第7導電体シート32,33,36,37が4つに折り畳まれた1枚の導電体シート3である場合には、第1組30A〜第4組30Dは並列に接続された形態となる。
図1でいう第9、第12、第13、第16導電体シート39,42,43,46が1枚の導電体シート3であり、第10、第11、第14、第15導電体シート40,41,44,45が1枚の導電体シート3である場合には、第5組30E〜第8組30Hは並列に接続された形態となる。
第1組30A〜第4組30Dの導電体シート3と、第5組30E〜第8組30Hの導電体シート3とが接続部48Aによって直列に接続されれば、組電池10(10B)は、並列に接続された22個の単電池2と、並列に接続された22個の単電池2とを直列に接続した形態となり、図10のような配線となる。
図1に示す組電池の内部における配線接続を図11に示す電気回路図のように接続をしてもよい。図10に示す電気回路図は図1でいう第1,第4導電体シート31,34が2つに折り畳まれた1枚の導電体シート3であり、第2,第3導電体シート32,33が2つに折り畳まれた1枚の導電体シート3である場合には、第1組30Aと第2組30Bとは並列に接続された形態となる。これに加え、図1でいう第3組30Cと第4組30Dとが並列に接続され、第5組30Eと第6組30Fとが並列に接続され、第7組30Gと第8組30Hとが並列に接続された形態が可能である。
さらに、図1でいう第2組30Bと第3組30Cとが接続部48Bによって直列に接続され、第4組30Dと第5組30Eとが接続部48Cによって直列に接続され、第6組30Fと第7組30Gとが接続部48Dによって直列に接続されれば、第1および第2組30A,30Bと、第3および第4組30C,30Dと、第5および第6組30E,30Fと、第7および第8組30G,30Hとは直列に接続される。そのため、組電池10(10C)は、並列に接続された11個の単電池2からなる電池群を4つ直列に接続した形態となり、図11のような配線となる。
組電池10は、第1組30A〜第8組30Hが並列には接続されていない構成も可能である。
図12に示す電気回路図のように、第1組30A〜第8組30Hが接続部48E〜48Kによって直列に接続されれば、組電池10(10D)は、並列に接続された5個または6個の単電池2からなる電池群を8つ直列に接続した形態となる。
電池外装体1は、複数の筒状部47が導電体シート3の幅方向(X方向)に並んで配列されているため、複数の筒状部47が規則的に配列されたハニカム状構造体である。
向かい合う導電体シート3,3の数(組の数)は、3組以上が好ましく、例えば4〜200組とすることができる。
電池外装体1が2組以上の導電体シート3,3を有する場合には、並列配置された複数の単電池2を直列に配置した組電池10が得られる。
導電体シート3,3どうしの接続は、導電体シート3,3の外側樹脂層8の一部を除去し、金属層7を露出させて、露出部分の金属層7,7を当接させることによって行うことができる。導電体シート3,3の接続は、金属配線などの導電体を用いてもよい。
図1および図8に示すように、単電池2は、例えばリチウムイオン電池であり、円筒状に形成され、軸方向の一端に第1電極21を有し、他端に第2電極22を有する。
単電池2は、筒状部47内に、その延在方向(Y方向)に沿って配置される。
単電池は、リチウムイオン電池に限らず、電気二重層キャパシタなどであってもよい。
[電池外装体の製造方法]
次に、電池外装体1の製造方法の一例について説明する。
図3および図4に示すように、一対の導電体シート3,3を作製する。一方の導電体シート3は、第1シート本体51と、複数の第1導電部53とを有する。他方の導電体シート3は、第2シート本体52と、複数の第2導電部54とを有する。
導電体シート3,3を重ね合わせ、間隔をおいて複数箇所で接着剤により接着することによって、前記接着剤からなる接着剤層4により接着された一対の導電体シート3,3からなる電池外装体1を得る。
電池収容部5に単電池2を収容することによって、組電池10を得る。
電池外装体1によれば、導電部53,54が、それぞれ筒状部47の一端部47aおよび他端部47bに形成されているため、端部に電極21,22を有する単電池2を筒状部47内に設けた組電池10を作製できる。
電池外装体1では、単電池2に対する接続構造(導電部53,54)が筒状部47の両端部にあるため、シート本体51,52における構造が簡略となることから、組電池10における単電池2の積載効率を高めることができる。
また、電池外装体1は、接続構造(導電部53,54)が筒状部47の両端部にあることにより、シート本体51,52に大きな力が加えられても接続構造の破損が起こりにくくなる。そのため、耐久性に優れた組電池10が得られる。
さらに、接続構造(導電部53,54)が筒状部47の両端部にあるため、シート本体51,52の構造に制約が少ない。そのため、構造を複雑化することなく、使用目的に合わせた多様な接続形態に対応可能である。例えば、図9〜図12に示すように、複数種類の接続形態に対応できる。
また、電池外装体1は、構造が簡略であるため、簡便に作製することができる。
電池外装体1は、複数の筒状部47が共通の導電体シート3によって形成されているため、単電池を個別に包装する複数の外装体容器に比べて、例えば接続構造などの一部を省略できることから、構造を簡略化できる。そのため、組電池10の小型化および軽量化を図ることができる。
また、電池外装体1は、複数の電池収容部5が共通の導電体シート3によって形成されているため、単電池を個別に包装する複数の外装体容器に比べて機械的強度の点で優れている。例えば、導電体シート3の幅方向(X方向)の引張力、接着部長さ方向(Y方向)のせん断力、または厚さ方向(Z方向)のせん断力が加えられた場合などにおいて破損が起こりにくい。また、電池外装体1は、共通の導電体シート3によって連なって形成された複数の筒状部47を有するため、接着部長さ方向(Y方向)の圧縮力に対する耐久性を高めることができる。
電池外装体1を用いた組電池10は小型かつ軽量となるため、設置スペースが限られるような用途や、重量が問題となりやすい用途にも適用できる。例えば車載用、住宅用などの電池として好適に使用できる。
電池外装体1は、導電体シート3の中間部3Eがそれぞれ外方に凸となる曲げ形状を有するため、厚さ方向(Z方向)の寸法を容易に調整できる。よって、小型化、薄型化が容易となる。
電池外装体1では、第1導電部53および第2導電部54は、それぞれ第1シート本体51および第2シート本体52に対して曲げ変形可能に形成されているため、折り曲げ位置では単電池2に対する確実な接続を確保できる。よって、導電体シート3と単電池2との接続の信頼性を高めることができる。
開放位置では単電池2の出し入れの操作を容易にすることができる。そのため、単電池2の交換作業が容易である。
電池外装体1では、導電体シート3は、他の導電体シート3の中間部3Eを収容可能な外部空間3Fを有するため、筐体9内のスペースを有効に利用して筒状部47を配置できる。よって、単電池2の積載効率の高い組電池10が得られる。
電池外装体1は、筒状部47が六角筒状とされているため、導電体シート3の幅方向(X方向)の引張力、接着部長さ方向(Y方向)のせん断力、または厚さ方向(Z方向)のせん断力に対する強度を高めることができる。また、筒状部47が六角筒状とされているため、筒状部47内に十分な容積を確保することができる。
図5および図6に示す電池外装体1の筒状部47は、XZ断面形状が六角形とされているが、筒状部47の断面形状は厳密な六角形でなくてもよい。筒状部は、例えば図13〜図15に示す形状であってもXZ断面形状が六角形であるといえる。
図13は、筒状部47の第1変形例である筒状部97を示す断面図である。第1導電体シート31の中間部91E1は、基板部3Cと、一対の側板部91D1,91D1とを有する。
側板部91D1,91D1は、筒状部97の外方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)とされ、基板部3Cの両側縁から拡幅方向に徐々に第2導電体シート32に近づくように傾斜して延出している。中間部91E1は、第2導電体シート32から離れる方向(外方)に凸となる曲げ形状となっている。
第2導電体シート32の中間部92E1は、基板部3Cと、一対の側板部92D1,92D1とを有する。側板部92D1,92D1は、筒状部97の外方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)とされ、基板部3Cの両側縁から拡幅方向に徐々に第1導電体シート31に近づくように傾斜して延出している。中間部92E1は、第1導電体シート31から離れる方向(外方)に凸となる曲げ形状となっている。
導電体シート31,32の中間部91E1,92E1は、筒状部97を形成する。
筒状部97は、電池収容部5を大きくし、組電池中の電池の容積割合を大きくしたいときに好ましい構成である。
図14は、筒状部47の第2変形例である筒状部107を示す断面図である。
第1導電体シート31の中間部91E2は、基板部3Cと、一対の側板部91D2,91D2とを有する。側板部91D2,91D2は、筒状部107の内方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)とされ、基板部3Cの両側縁から拡幅方向に徐々に第2導電体シート32に近づくように傾斜して延出している。中間部91E2は、第2導電体シート32から離れる方向(外方)に凸となる曲げ形状となっている。
第2導電体シート32の中間部92E2は、基板部3Cと、一対の側板部92D2,92D2とを有する。側板部92D2,92D2は、筒状部107の内方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)とされ、基板部3Cの両側縁から拡幅方向に徐々に第1導電体シート31に近づくように傾斜して延出している。中間部92E2は、第1導電体シート31から離れる方向(外方)に凸となる曲げ形状となっている。
導電体シート31,32の中間部91E2,92E2は、筒状部107を形成する。筒状部107は、外部空間3F(図5参照)を大きくしたいときに好ましい構成である。
図15は、筒状部47の第3変形例である筒状部117を示す断面図である。
第1導電体シート31の中間部91E3は、基板部3Cと、一対の側板部91D3,91D3とを有する。
側板部91D3は、筒状部117の外方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)の第1の湾曲部91D31と、筒状部117の内方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)の第2の湾曲部91D32とを組み合わせたS字状とされている。第1の湾曲部91D31は基板部3Cに連設されており、第2の湾曲部91D32は接着部3Aに連設されている。側板部91D3,91D3は、基板部3Cの両側縁から拡幅方向に徐々に第2導電体シート32に近づくように傾斜して延出している。
第2導電体シート32の中間部92E3は、基板部3Cと、一対の側板部92D3,92D3とを有する。
側板部92D3は、筒状部117の外方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)の第1の湾曲部92D31と、筒状部117の内方に凸となる湾曲形状(例えば断面円弧状)の第2の湾曲部92D32とを組み合わせたS字状とされている。第1の湾曲部92D31は基板部3Cに連設されており、第2の湾曲部92D32は接着部3Aに連設されている。側板部92D3,92D3は、基板部3Cの両側縁から拡幅方向に徐々に第1導電体シート31に近づくように傾斜して延出している。
導電体シート31,32の中間部91E3,92E3は、筒状部117を形成する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
図1、図2および図5に示す電池外装体1では、導電体シート31,32は、いずれも複数の筒状部47にわたって幅方向に連続して形成されているが、向かい合う導電体シートのうちいずれか一方のみが複数の筒状部にわたって幅方向に連続して形成されている構成も可能である。
導電体シートとしては、可撓性をもたないものを使用してもよい。
図1、図2および図5に示す電池外装体1において、中間部3Eは、全体が外方に凸となる曲げ形状となっているが、中間部は、少なくとも一部が外方に凸となる曲げ形状であればよい。
導電体シート3は導電層である金属層7を有するが、導電体シート3の導電層は金属層に限らず、金属以外の導電材料(導電性樹脂など)で形成されていてもよい。
1…電池外装体、2…単電池、3,31〜46…導電体シート、3A…接着部、3C…基板部、3D,91D1,91D2,91D3,92D1,92D2,92D3…側板部、3E,91E1,91E2,91E3,92E1,92E2,92E3…中間部(非接着部)、3F…外部空間、3G…筒状空間(流体が流通可能な空間)、4…接着剤層、5…電池収容部、5a…一端部、5b…他端部、10…組電池、6…内側樹脂層、7…金属層、8…外側樹脂層、21…第1電極、22…第2電極、47,97,107,117…筒状部、47a…一端部、47b…他端部、51…第1シート本体、52…第2シート本体、53…第1導電部、54…第2導電部。

Claims (10)

  1. 少なくとも一対の向かい合う導電体シートを備え、
    前記向かい合う導電体シートの一方は、導電性の第1シート本体と、前記第1シート本体から突出して形成されて前記第1シート本体に対して曲げ変形可能な第1導電部とを有し、
    前記向かい合う導電体シートの他方は、導電性の第2シート本体と、前記第2シート本体から突出して形成されて前記第2シート本体に対して曲げ変形可能な第2導電部とを有し、
    前記第1シート本体と前記第2シート本体とは、幅方向に互いに離れた複数の接着部において部分的に接着され、
    前記第1シート本体および前記第2シート本体の隣り合う前記接着部の間の非接着部は、前記幅方向に交差する奥行方向に延在する複数の筒状部を形成しており、
    前記筒状部は、電池収容部となる内部空間を有し、
    前記第1導電部および前記第2導電部は、それぞれ前記筒状部の一端部および他端部に形成されている、電池外装体。
  2. 前記第1導電部は、前記第1シート本体と一体であって前記第1シート本体から突出する舌片状に形成され、前記第1シート本体に対して折り曲げたときに前記電池収容部の一端部に臨んで配置され、
    前記第2導電部は、前記第2シート本体と一体であって前記第2シート本体から突出する舌片状に形成され、前記第2シート本体に対して折り曲げたときに前記電池収容部の他端部に臨んで配置される請求項1に記載の電池外装体。
  3. 前記導電体シートは、隣り合う前記筒状部の間の外部空間に他の前記筒状部の少なくとも一部を収容可能に形成されている、請求項1または2に記載の電池外装体。
  4. 前記導電体シートは複数の層をなすように積層配置され、
    少なくとも2層の前記導電体シートは並列に接続されている、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の電池外装体。
  5. 前記導電体シートは複数の層をなすように積層配置され、
    少なくとも2層の前記導電体シートは直列に接続されている、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の電池外装体。
  6. 積層方向に隣り合う前記導電体シートの間に、流体が流通可能な空間が確保されている、請求項4または5に記載の電池外装体。
  7. 前記第1シート本体および前記第2シート本体の非接着部は、それぞれ基板部と、前記基板部の両側縁から拡幅方向に向けて相手側の前記シート体に近づくように前記基板部に対して傾斜して延出する一対の側板部とを有し、
    前記筒状部は、前記第1シート本体および前記第2シート本体の前記基板部および前記側板部によって六角筒状に形成されている、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の電池外装体。
  8. 前記導電体シートは、金属層と、樹脂層とを有する積層体である、請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の電池外装体。
  9. 少なくとも一対の向かい合う導電体シートを備えた電池外装体と、前記電池外装体に外装された単電池とを備え、
    前記向かい合う導電体シートの一方は、導電性の第1シート本体と、前記第1シート本体から突出して形成されて前記第1シート本体に対して曲げ変形可能な第1導電部とを有し、
    前記向かい合う導電体シートの他方は、導電性の第2シート本体と、前記第2シート本体から突出して形成されて前記第2シート本体に対して曲げ変形可能な第2導電部とを有し、
    前記第1シート本体と前記第2シート本体とは、幅方向に互いに離れた複数の接着部において部分的に接着され、
    前記第1シート本体および前記第2シート本体の隣り合う前記接着部の間の非接着部は、前記幅方向に交差する奥行方向に延在する複数の筒状部を形成しており、
    前記筒状部は、電池収容部となる内部空間を有し、
    前記第1導電部および前記第2導電部は、それぞれ前記筒状部の一端部および他端部に形成され、
    前記単電池は、前記電池収容部に収容され、第1電極および第2電極がそれぞれ前記第1導電部および前記第2導電部に接続されている、組電池。
  10. 前記単電池は、円筒形であって軸方向の両端にそれぞれ電極を有し、前記筒状部に、その延在方向に沿って配置される、請求項9に記載の組電池。
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