JP2018073357A - 渋滞画像配信装置、渋滞画像配信プログラム、車両装置、及び撮影情報送信プログラム - Google Patents

渋滞画像配信装置、渋滞画像配信プログラム、車両装置、及び撮影情報送信プログラム Download PDF

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健 石川
康之 楠元
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【課題】渋滞の状況を反映した画像を配信する。【解決手段】ナビゲーション装置2は、車両が渋滞区間に入ると一定走行距離毎に車外の景色を車外画像として撮影し、現在走行しているリンクのリンクID、撮影地点の位置情報、車速情報、車外画像を撮影情報として渋滞画像サーバ20に送信する。渋滞画像サーバ20は、撮影情報にてこれらの情報を受信すると、リンクIDによって振り分け、更に、リンク内での撮影地点に基づいてグループ化する。そして、渋滞画像サーバ20は、グループ毎に車速統計データを車速の度数分布にて作成し、度数が最多の最多車速帯をこの区間における最も典型的な車速であるとして標準車速に設定する。渋滞画像サーバ20は、撮影情報を受信するたびに車速統計データを更新し、車速が標準車速の場合には、車外画像をその区間での配信対象画像に選定し、後続の車両に配信する。【選択図】図1

Description

本発明は、渋滞画像配信装置、渋滞画像配信プログラム、車両装置、及び撮影情報送信プログラムに関し、例えば、渋滞区間の画像を配信するものに関する。
車載用のナビゲーション装置を用いた運転支援が広く行われている。
ナビゲーション装置は、現在位置から目的地までの経路探索を行って、ユーザを目的地まで誘導する基本的な機能に加えて、レストランなどの施設を検索したり、更に、公共の渋滞情報配信局から渋滞情報を受信してユーザに提示したりするなど、車両の走行を支援するための各種のサービスを提供する。
特に渋滞情報が提示されることで、ユーザは、現在の走行経路のままとするか、それとも渋滞を迂回するかの判断を行うことができる。更に、渋滞が解消するまで途中休憩をするか等を含めた走行計画の継続、変更が可能になる。その際、渋滞の事実だけでなく、渋滞区間における実際の渋滞状況を確認できると、ユーザにとって誤りの少ない判断が可能になる。
このように実際の渋滞状況の確認を可能にするために「渋滞情報提供装置及び渋滞情報提供方法」が特許文献1で提案されている。
この特許文献1記載技術は、例えば、車両が渋滞区間の走行を検知すると、走行中の画像を撮影してサーバにアップ(送信)し、サーバは車両から送信される渋滞区間の画像をプローブデータとして蓄積し、後続車両に配信するようにしている。
後続車両の運転者は、サーバから送信される画像によって、実際の渋滞状況を事前に確認することができる。
このように、ユーザが渋滞区間を迂回するか否かを判断する場合に単に渋滞が発生しているという事実に関する情報だけの場合に比べ、渋滞区間の実際の画像を確認できるのは有効であると考えられる。
しかし、たまたま車両が赤信号による停車中で、青に変わる直前に撮影された場合や、渋滞区間の途中に存在する比較的混雑が少ない地点で撮影された場合のように、渋滞状況を必ずしも反映しない画像が撮影されてしまう場合があった。
特開2013−20523号公報
本発明は、渋滞の状況をより反映した画像を配信することを目的とする。
(1)本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、渋滞区間を走行する車両から、所定地点で車外を撮影した車外画像と、当該撮影時の位置情報と車速情報とを含む撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、前記取得した複数の位置情報と車速情報から、前記渋滞区間における所定区間に対する標準車速を取得する標準車速取得手段と、前記取得した所定区間における標準車速に対応する車外画像を、当該所定区間の配信画像として車両に配信する配信手段と、を具備したことを特徴とする渋滞画像配信装置を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記配信手段が、所定区間の配信画像とともに標準車速を配信することを特徴とする請求項1に記載の渋滞画像配信装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記標準車速取得手段が、車速を区分した複数の車速帯に前記取得した車速情報を分類した度数分布を求める統計処理をし、最も度数の大きい車速帯に含まれる車速を標準車速として取得することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の渋滞画像配信装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記標準車速取得手段が、前記渋滞区間に存在する複数の所定区間毎に標準車速を取得し、前記配信手段は、各所定区間毎の配信画像を配信することを特徴とする請求項3に記載の渋滞画像配信装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記複数の所定区間毎に配信画像を記憶する配信画像記憶手段と、前記取得した撮影情報に対する前記統計処理を行った後の標準車速の車速帯に、当該撮影情報の車速情報が含まれる場合、当該統計処理を行った所定区間の配信画像を、当該撮影情報の車外画像に更新する、配信画像更新手段と、を備え、前記配信手段は、前記配信画像記憶手段に記憶された配信画像を車両に配信することを特徴とする請求項4に記載の渋滞画像配信装置を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、前記配信手段は、複数の所定区間に対する配信画像をまとめて配信することを特徴とする請求項4、又は請求項5に記載の渋滞画像配信装置を提供する。
(7)請求項7に記載の発明では、渋滞区間を検出する渋滞検出手段と、前記検出した渋滞区間の走行中に車外を撮影する撮影手段と、前記撮影時の位置情報と車速情報を取得する位置車速情報取得手段と、前記撮影した車外画像と、前記取得した位置情報と車速情報を含む撮影情報を、所定のサーバに送信する送信手段と、を具備したことを特徴とする車両装置を提供する。
(8)請求項8に記載の発明では、前記検出した渋滞区間において所定の走行距離毎に、前記撮影手段が車外を撮影し、前記位置車速情報取得手段が位置情報と車速情報を取得し、前記送信手段が撮影情報を送信することを特徴とする請求項7に記載の車両装置を提供する。
(9)請求項9に記載の発明では、外部から渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を備え、前記渋滞検出手段は、前記取得した渋滞情報が指定する区間に対し、前後に所定距離だけ拡大した区間を渋滞区間として検出することを特徴とする請求項7、又は請求項8に記載の車両装置を提供する。
(10)請求項10に記載の発明では、コンピュータに、渋滞区間を走行する車両から、所定地点で車外を撮影した車外画像と、当該撮影時の位置情報と車速情報とを含む撮影情報を取得する撮影情報取得機能と、前記取得した複数の位置情報と車速情報から、前記渋滞区間における所定区間に対する標準車速を取得する標準車速取得機能と、前記取得した所定区間における標準車速に対応する車外画像を、当該所定区間の配信画像として車両に配信する配信機能と、を実現させることを特徴とする渋滞画像配信プログラムを提供する。
(11)請求項11に記載の発明では、コンピュータに、渋滞区間を検出する渋滞検出機能と、前記検出した渋滞区間の走行中に車外を撮影する撮影機能と、前記撮影時の位置情報と車速情報を取得する位置車速取得機能と、前記撮影した車外画像と、前記取得した位置情報と車速情報を含む撮影情報を、所定のサーバに送信する送信機能と、を実現させることを特徴とする撮影情報送信プログラムを提供する。
(1)請求項1に記載の発明によれば、渋滞区間の標準的な車速で撮影された画像を配信対象とすることができ、渋滞状況をより適切に反映した画像を配信することができる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、ユーザに標準的な車速を提示することができ、迂回するか否かの判断の手がかりを提供することができる。
(3)請求項3に記載の発明によれば、渋滞区間を走行する車両の車速を統計処理することができ、これによって標準的な車速を得ることができる。
(4)請求項4に記載の発明によれば、渋滞区間のより細かい区間に対応した画像を提供することができる。
(5)請求項5に記載の発明によれば、標準車速に適合した最新の画像を提供することができる。
(6)請求項6に記載の発明によれば、渋滞区間の画像をまとめて配信するため、ユーザは、渋滞区間の全体に対して渋滞状況を把握することができる。
(7)請求項7に記載の発明によれば、配信対象となる画像と統計処理のサンプルとなる車速を対応させてサーバに提供することができる。
(8)請求項8に記載の発明によれば、渋滞区間の複数の地点で画像を撮影することができる。
(9)請求項9に記載の発明によれば、渋滞区間に至るまでの領域、及び渋滞区間を出た領域をも対象とすることにより、より広範な情報を提供することができる。
(10)請求項10に記載の発明によれば、渋滞区間の標準的な車速で撮影された画像を配信対象とする機能をコンピュータで実現することができる。
(11)請求項11に記載の発明によれば、配信対象となる画像と統計処理のサンプルとなる車速を対応させてサーバに提供する機能をコンピュータで実現することができる。
渋滞画像配信システムの構成を説明するための図である。 統計処理データの構成を示した図である。 配信対象画像管理部が管理するデータを説明するための図である。 渋滞区間の検出方法などを説明するための図である。 統計処理方法を説明するための図である。 配信対象画像の提供形態を説明するための図である。 撮影情報をアップロードする手順を説明するためのフローチャートである。 配信対象画像更新処理の手順を説明するためのフローチャートである。
(1)実施形態の概要
ナビゲーション装置2(図1)は、先行車両が渋滞区間に入ると一定走行距離(例えば、500m)毎に車外の景色を「車外画像」として撮影し、現在走行しているリンクのリンクID、撮影地点の位置情報、車速情報、車外画像を「撮影情報」として渋滞画像サーバ20に送信する。
渋滞画像サーバ20は、ナビゲーション装置2から撮影情報を受信すると、この撮影情報に含まれるリンクIDによって振り分け、更に、リンク内での撮影地点に基づいて撮影情報(車外画像)をグループ化する。
そして、渋滞画像サーバ20は、グループ毎に車速統計データを車速の度数分布にて作成し、度数が最多の最多車速帯を当該グループの最も典型的な車速として「標準車速」に設定する。
渋滞画像サーバ20は、各車両から撮影情報を受信する毎に、対応するグループの車速統計データを更新する。そして、受信した撮影情報中の車速情報が標準車速の車速帯に含まれる場合、受信した車外画像を当該グループの「配信対象画像」に選定(更新)し、後続車両のナビゲーション装置30への配信対象とする。
配信対象画像は、そのグループに対応する区間の典型的な渋滞速度(以下「標準車速」という)で撮影された画像であるため、その区間での典型的な渋滞状況を最もよく視覚的に表したものといえる。
このようにして、渋滞画像サーバ20は、その渋滞区間の状況を代表する最新画像を配信対象画像に選定して後続車両に配信することができる。
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施の形態に係る渋滞画像配信システム1の構成を説明するための図である。
渋滞画像配信システム1は、渋滞区間を走行する先行車両側に搭載されたナビゲーション装置2、渋滞画像を配信対象画像として配信する渋滞画像サーバ20、配信対象画像の配信を受ける後続車両側に搭載されたナビゲーション装置30などから構成されている。
ナビゲーション装置2とナビゲーション装置30は、ナビゲーション機能を有する1台の車両装置が、ナビゲーション装置2としての動作モードとナビゲーション装置30としての動作モードを有しているものである。
図1では、渋滞区間内を走行する先行車両側のナビゲーション装置2と、渋滞区間よりも手前を走行する後続車両側のナビゲーション装置30の1台ずつを代表的に図示している。実際には、より多くの車両のそれぞれにナビゲーション装置が搭載されて、これら複数車両のナビゲーション装置が渋滞画像サーバ20と通信を行う。各車両のナビゲーション装置は、走行位置と渋滞区間との関係で、車外画像を渋滞画像サーバ20に送信する先行車両側にも、渋滞画像サーバ20から配信される配信対象画像を受信する後続車両にもなり得る。
ナビゲーション装置2は、GPS(Global Positioning System)3、ジャイロ4、車速センサ5、カメラ7、センサ情報受信部8、車両情報取得部9、渋滞情報受信部10、車外画像取得部11、ロケーション判定部12、事象検知判定部13、通信部14などから構成されている。
なお、ナビゲーション装置2のうち、センサ情報受信部8〜通信部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶媒体などを備えたコンピュータを用いて構成されており、記憶媒体が記憶した撮影情報送信プログラムによって、以下の機能を発揮する。
GPS3は、地球を周回するGPS衛星が発信する信号を受信し、自車両の現在位置を測位して測位情報をセンサ情報受信部8に出力する。
ジャイロ4は、ジャイロセンサにより、自車両の旋回角度を検出して角度情報をセンサ情報受信部8に出力する。
センサ情報受信部8は、GPS3とジャイロ4から入力を受け付けるインターフェースであって、入力された情報をロケーション判定部12に出力する。
車速センサ5は、自車両の車速を検出してその車速信号を車両情報取得部9に出力する。
車両情報取得部9は、車速センサ5から車速信号を受信して車速を表す車速情報を生成し、これをロケーション判定部12と事象検知判定部13に出力する。
ロケーション判定部12は、センサ情報受信部8から入力される測位情報と角度情報、及び車両情報取得部9から入力される車速情報を用いて自車両が走行している位置を計算し、現在走行しているリンクのリンクIDと位置情報(現在位置の座標値)を事象検知判定部13に出力する。
渋滞情報受信部10は、渋滞情報局6が無線にて放送する渋滞情報を受信して、事象検知判定部13に出力する。
渋滞情報は、例えば、渋滞区間に含まれるリンクのリンクIDなどで構成されており、走行経路上で渋滞区間を特定する情報から構成されている。
渋滞情報局6は、例えば、VICS(登録商標、Vehicle Information and Communication System)などの外部団体が運営しており、ラジオ波を使うなどして渋滞情報を広く提供している。
このようにナビゲーション装置2は、渋滞情報の提供を外部から受けるが、先行する車両から渋滞情報を受信したり、あるいは、自車両の車両状態から渋滞の有無を判断してもよい。
事象検知判定部13は、渋滞情報受信部10から入力される渋滞情報によって渋滞区間を検出すると共に、ロケーション判定部12から入力されるリンクID及び位置情報を当該検出した渋滞区間と対比することにより、自車両が渋滞区間を走行しているという事象が発生しているか否かを判定する。
このように、事象検知判定部13は、渋滞区間を検出する渋滞検出手段として機能している。
事象検知判定部13は、当該事象が発生した場合、車外画像取得部11に対して画像撮影指令を発すると共に、これに現在走行している経路のリンクID、位置情報、及び現在の車速を表す車速情報を送信する。
事象検知判定部13は、自車両が渋滞区間を走行している間、現在位置の推移によって走行距離を計算し、自車両が所定距離走行する毎に当該指令と各情報を車外画像取得部11に出力する。
カメラ7は、車載カメラであって、車外前方の景色を画像素子によって画像信号に変換して車外画像取得部11に出力する。なお、カメラ7を複数台備えて車両の後方や側方の景色を撮影してもよい。
車外画像取得部11は、事象検知判定部13から画像撮影指令を受けると、カメラ7が出力する画像信号によって静止画像をキャプチャする。車外の景色を記録したこの静止画像を車外画像と呼ぶことにする。
このように、カメラ7は、検出した渋滞区間の走行中に車外を撮影する撮影手段として機能している。
更に、車外画像取得部11は、事象検知判定部13から画像撮影指令と共に受信した、リンクID、位置情報、車速情報と、当該画像撮影指令にて撮影した車外画像を対応づけた(紐づけた)撮影情報を生成して通信部14に出力する。
この対応づけは、例えば、リンクID、位置情報、車速情報を車外画像のメタデータに書き込むことにより行うことができる。又は、他の方法を用いてもよい。
撮影情報に含まれるリンクID、位置情報、車速情報は、それぞれ、車外画像撮影時に走行していたリンクのリンクID、撮影地点の位置情報、撮影時の車速を表している。
このように、車外画像取得部11は、撮影時の位置情報と車速情報を取得する位置車速情報取得手段として機能している。
通信部14は、基地局と通信する無線通信機能を有しており、基地局や、更に基地局と接続する通信ネットワークを介して渋滞画像サーバ20と通信することができる。
そして、通信部14は、車外画像取得部11から撮影情報が入力されると、これを渋滞画像サーバ20に送信することによりアップロードする。
このように、通信部14は、撮影した車外画像と、取得した位置情報と車速情報を含む撮影情報を、所定のサーバに送信する送信手段として機能している。
また、前述したように、事象検知判定部13は、渋滞区間を所定距離走行する毎に画像撮影指令を発するため、検出した渋滞区間において所定の走行距離毎に、撮影手段が車外を撮影し、位置車速取得手段が位置情報と車速情報を取得し、送信手段が撮影情報を送信している。
以上のように、ナビゲーション装置2は、自車両が渋滞区間を走行しているか否かを判断し、渋滞区間を走行している場合は、所定走行距離毎に車外を撮影して、撮影した車外画像に加えて、撮影時のリンク、撮影地点、撮影時の車速を渋滞画像サーバ20に提供する。
また、本実施の形態では、ナビゲーション装置2は、渋滞情報局6からの渋滞情報により予め渋滞区間の位置が分かっているため、渋滞区間の所定距離手前から早めに撮影情報の送信を開始し、渋滞区間の通過後も所定距離走行する間は撮影情報を送信するように構成することもできる。
このように、渋滞情報が指定する区間を拡大したものを渋滞区間として検出することで、検出した渋滞区間の起点通過前から撮影情報の送信を開始し、当該渋滞の終点の通過後に送信を終了することができる。これによって渋滞画像サーバ20に渋滞区間前後の状況も提供することができる。
この場合は、ナビゲーション装置2は、外部から渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を備え、渋滞検出手段は、取得した渋滞情報が指定する区間に対し、前後に所定距離だけ拡大した区間を渋滞区間として検出している。
渋滞画像サーバ20は、通信部21、データ管理部22、配信対象画像選定部27、送信部26、受信部28などから構成されている。
そして、更に、データ管理部22は、統計処理部23、配信対象画像管理部24、各種管理部25などから構成されている。
渋滞画像サーバ20は、CPU、ROM、RAM、及び記憶媒体などを備えたサーバ装置によって構成されており、記憶媒体が記憶した渋滞画像配信プログラムをCPUで実行することにより渋滞画像配信装置として機能する。
通信部21は、ナビゲーション装置2からアップロードされてきた撮影情報を受信してデータ管理部22に出力する。
このように、通信部21は、渋滞区間を走行する車両から、所定地点で車外を撮影した車外画像と、当該撮影時の位置情報と車速情報とを含む撮影情報を取得する撮影情報取得手段として機能している。
統計処理部23は、通信部21が受信した撮影情報を用いて、渋滞区間における車速の統計処理、及び当該統計処理に基づく配信用の車外画像の選定を行う。
より詳細には、渋滞区間を構成する区間毎に車速の統計処理を行って、各区間での標準的な標準車速を算出する。
そして、当該標準車速に該当する車速で撮影された最新の車外画像を当該区間での配信対象に選定する。このような統計処理部23が行う処理に関しては、後ほど詳細に説明する。
以下では、配信対象として選択された車外画像を配信対象画像と呼ぶことにする。
このように、統計処理部23は、取得した複数の位置情報と車速情報から、渋滞区間における所定区間に対する標準車速を取得する標準車速取得手段として機能している。
配信対象画像管理部24は、統計処理部23が選択した配信対象画像を、グループ毎に最新のものに更新しながら保持する。
各種管理部25は、所定時間(例えば5分)経過した車速情報を消去したり、配信対象画像に選択されなかった車外画像を消去するなど、各種のデータ管理を行う。
所定時間経過した車速情報を消去するのは、新しいデータで統計処理することにより、刻々と変化する渋滞の状況を統計に反映させるためである。
受信部28は、通信ネットワークを介してナビゲーション装置30から配信対象画像の送信要求を受けづける。
この送信要求は、現在位置や進行方向など、ナビゲーション装置30を搭載した後続車両の走行を表す走行情報が含まれている。
配信対象画像選定部27は、受信部28から配信対象画像の送信要求を受けると、管理している配信対象画像のうち、走行情報を用いて後続車両付近の渋滞区間を特定し、当該渋滞区間の配信対象画像を配信用に選定する。
そして、配信対象画像選定部27は、配信対象画像情報を生成して送信部26に出力する。
配信対象画像情報には、図2、3で後述するように、配信対象画像と、当該配信対象画像に対応するリンクID、及び、当該配信対象画像が撮影された撮影地点(位置情報)と車速情報が含まれている。リンクID、位置情報、車速情報は、車外画像が配信対象画像として選択された際に、当該車外画像から引き継いだものである。
配信対象画像は、複数存在する他の車外画像から選択された画像であるため、配信対象画像に対応する(撮影時の)位置情報と車速情報は、後述するように配信フラグ1を設定することにより区別される。
送信部26は、配信対象画像選定部27が生成した配信対象画像情報を送信要求の発信元であるナビゲーション装置30に送信する。
このように、送信部26は、所定区間における標準車速に対応する車外画像を、当該所定区間の配信対象画像として車両に配信する配信手段として機能している。
また、送信部26は、配信対象画像情報によって車速情報も送信するため、所定区間の配信対象画像とともに標準車速を配信する配信手段として機能している。
渋滞の画像に加えて、実際の渋滞速度(標準車速)をユーザに通知することにより、迂回するか否かの判断の一助を提供することができる。
図2は、統計処理部23が統計処理の対象とする統計処理データの構成を示した図である。
統計処理データは、ナビゲーション装置2から受信した撮影情報を用いて統計処理部23が撮影情報毎に作成したものであり、ハードウェア的には、CPUが渋滞画像配信プログラムに従って撮影情報を処理し、記憶媒体に記憶したものである。
統計処理データは、「リンクID」、「グループID」、「撮影地点」、「車速」、「配信フラグ」などの項目から構成されている。
「リンクID」は、撮影情報に含まれるリンクIDである。
「グループID」は、同一リンク内に複数の車速集計地点(後述)がある場合に、統計処理部23がこれをグループ分けしたものを特定するID情報である。なお、リンク内に車速集計地点が1カ所だけある場合は、当該リンクには単一のグループが形成される。
「撮影地点」は、撮影情報に含まれる位置情報で規定される地点の座標値であり、車外画像が撮影された地点を表している。
「車速」は、撮影情報に含まれる車速情報が規定する車速であり、車外画像撮影時の車両の速度を表している。
「配信フラグ」は、当該撮影情報の車外画像が配信対象画像であることを示すフラグ情報であり、配信対象となるものにはフラグ情報が「1」となっている。配信フラグは、各グループに1つ設定される。
また、フラグ情報が「1」となっている車速は、標準車速に対応しており、このように、統計処理部23は、渋滞区間に存在する複数の所定区間(グループ)毎に標準車速を取得している。
そして、各グループでフラグ情報が「1」となっている撮影情報の車外画像が配信対象画像として配信されるため、この場合、送信部26は、各所定区間毎の配信対象画像を配信する配信手段として機能している。
図3は、配信対象画像管理部24が管理する配信対象画像管理データの構造を概念的に表したものである。
統計処理部23は、統計処理部23が配信対象として選択した車外画像を配信対象画像としてグループ毎に保存したものである。
統計処理部23が配信対象とする車外画像を更新した場合、配信対象画像管理部24は、これに対応して配信対象画像管理データを更新する。
配信対象画像管理データは、「グループID」、「配信対象画像」などの項目から構成されている。
「グループID」は、図2で説明した統計処理データの「グループID」と同じである。
「配信対象画像」は、統計処理部23が配信対象として当該グループにおいて選択した車外画像を配信対象画像として記憶したものである。
配信対象画像は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式の画像データで構成されている。
このように、配信対象画像管理部24の配信対象画像は、グループIDと配信フラグを介して統計処理データのリンクID、撮影地点、車速と紐づけられ、配信対象画像選定部27は、これらの紐づけを用いて、リンクID、撮影地点、車速、配信対象画像を取得して配信対象画像情報を生成する。
なお、渋滞画像サーバ20は、配信対象画像に選定されなかった車外画像、及び新しい配信対象画像で置き換えられた旧配信対象画像は消去し、1グループにつき1つの配信対象画像を登録する。
この登録した配信対象画像に対応する統計処理データ(図2の撮影地点と車速)を特定するために、配信フラグが使用される。例えば、図2のグループIDがAの配信対象画像に対しては、配信フラグ1の設定状態から、撮影地点(XA2,YA2)と車速9km/hが特定される。
図4(a)は、渋滞区間の検出方法を説明するための図である。
先行車両35は、ナビゲーション装置2を搭載しており、リンク40a〜40hで構成された走行経路を走行している。黒丸で示した各リンクの接合点がノードに対応する。
一例として、太線で示したリンク40c、40dで渋滞が発生しており、渋滞情報局6は、リンク40c、40dが渋滞区間である旨の渋滞情報をナビゲーション装置2に配信する。
これにより、ナビゲーション装置2は、前方のリンク40c、40dを渋滞区間として検出する。
図4(b)は、ナビゲーション装置2が行う車外画像の撮影の態様を説明するための図である。
ナビゲーション装置2は、リンク40c、40dが渋滞区間であることを検出すると、事象検知判定部13によって先行車両35がリンク40cに進入するのを監視する。
そして、事象検知判定部13は、先行車両35がリンク40cの始点に到達したことを検出すると、車外画像取得部11を駆動して車外の景色の撮影を開始すると共に渋滞画像サーバ20に対する撮影情報の送信も開始する。
事象検知判定部13は、先行車両35が渋滞区間(リンク40c、40d)を走行する間、先行車両35がリンク40dの終点を通過したことを検出するまで、所定の撮影間隔Wを走行する毎に撮影と撮影情報の送信を繰り返す。
図4(b)の例では、ナビゲーション装置2は、撮影地点A〜Dで撮影、及び撮影情報の送信を行っている。
撮影間隔Wは、例えば、500mであるが、渋滞区間が短い場合には、200mとするなど、渋滞区間が長い場合は、長い距離を、渋滞区間が短い場合は、短い距離を設定するといったように渋滞区間の長さに応じて動的に設定してもよい。
図4(c)は、渋滞画像サーバ20が撮影情報をグループに振り分ける方法を説明するための図である。
統計処理部23は、ナビゲーション装置2から撮影情報を受信すると、リンクIDを確認すると共に位置情報により車外画像の撮影地点も確認する。
リンク上では、配信対象画像の撮影地点が集計地点に設定されており、統計処理部23は、同一リンクで撮影地点が最も近い集計地点のグループに撮影情報を振り分ける。
図4(c)の例では、撮影情報に含まれる車外画像52の撮影地点が配信対象画像51の撮影地点X(集計地点)に最寄りのため、車外画像52を撮影した際の撮影情報は、配信対象画像51のグループに割り当てられる。
ただし、車外画像52の撮影地点が撮影地点Xを中心とする距離N(例えば、100m)の範囲にない場合、統計処理部23は、車外画像52を新たな配信対象画像に設定し、車外画像52の撮影地点を新たなグループの集計地点に設定する。
距離Nは、固定値に設定するほか、撮影間隔Wに応じて距離Nが決定されるように構成することもできる。
例えば、撮影間隔Wを渋滞区間の長さに応じて変更する例では、距離N=W/10(最小値10m、最大値200m)とすると、撮影間隔W=500mの場合は距離N=50mに、撮影間隔W=120mの場合は距離N=12mとなる。
ここで、最小・最大値を設定したのは、近すぎ離れすぎを防止するためである。そして、最大値より大きい車速、及び最小値より小さい車速は、それぞれ最大値と最小値に設定する。
例えば、撮影間隔W=80mの場合、距離N=W/10=8mとなって最小値よりも小さくなるため、統計処理部23は、距離Nを最小値の距離N=10mに設定する。
図5の各図は、統計処理部23が行う統計処理方法を説明するための図であり、統計処理対象となる車速統計データを棒グラフによる度数分布で模式的に示している。
これは、渋滞画像サーバ20のCPUが統計処理部23として機能し、統計処理部23がRAMや記憶媒体に展開したデータの論理的な構成を示したものである。
車速統計データはグループ毎に作成される。
図5(a)は、統計処理部23が、ある集計地点のグループについて集計した車速統計データを示している。
車速統計データは、図に示したように、車速帯毎の車外画像の枚数(度数)によって構成されている。
グラフの「0〜5」は、時速0km以上6km未満の車速帯を表しており、他の車速帯も同様である。
統計処理部23は、当該グループに新たな撮影情報を振り分けると、当該撮影情報の車速がどの車速帯に含まれるかを判断し、その車速帯の車外画像の枚数に1を加算(カウントアップ)する。
例えば、撮影情報55の場合は、車速が車速帯「6〜10」の間にあるため、統計処理部23は、車速帯「6〜10」の車外画像枚数8に1を加算して9枚とする。一方、撮影情報56の場合は、撮影時の車速が車速帯「11〜15」の間にあるため、統計処理部23は、車速帯「11〜15」の車速帯の車外画像枚数3に1加算して4枚とする。
統計処理部23は、このようにして次々に送信されてくる車外画像に対応して度数分布を更新していく。
そして、統計処理部23は、最も車外画像の枚数が多い(即ち、最も度数が大きい)最多車速帯を、当該地点における最も標準的な車速である標準車速に設定する。
図5(a)の例では、車速帯「6〜10」での車外画像の枚数が最も多いため、時速6km以上11km未満の車速を標準車速に設定する。
仮に、車速帯「0〜5」の車外画像の枚数が、車速帯「6〜10」の枚数を超えた場合は、車速帯「0〜5」が標準車速となる。
なお、枚数が同数となった場合には、例えば、後から当該枚数になった方の車速帯を標準車速とするなどのルールを適宜設けておく。
そして、統計処理部23は、標準車速帯に分類された(即ち、車速が標準車速の)最新の撮影情報の車外画像を配信対象画像に選定し、「配信フラグ」(図2)を1に設定する。
例えば、新たに送信されてきた撮影情報55の車外画像57の場合は、最多枚数となる車速帯「6〜10」に分類されるため、当該車速帯の枚数が1加算去されると共に、当該配信対象画像が車外画像57に更新される。また、統計処理データ(図2)が、当該撮影情報55に対して配信フラグが1に設定される。
一方、新たに送信されてきた画像が撮影情報56の場合は、最多枚数となる車速帯「6〜10」に分類されないため、標準画像は更新されない。この場合、撮影情報56の車速が該当する車速帯「11〜15」の枚数が1加算される。
このように、統計処理部23は、撮影情報に対する統計処理を行った後の標準車速の車速帯に、当該撮影情報の車速情報が含まれる場合、当該統計処理を行った所定区間の配信対象画像を、当該撮影情報の車外画像に更新する配信対象画像更新手段を備えている。
以上のように、標準車速取得手段として機能する統計処理部23は、車速を区分した複数の車速帯に取得した車速情報を分類した度数分布を求める統計処理をし、最も度数の大きい車速帯に含まれる車速を標準車速として取得している。
図5(b)は、統計処理部23が、他の集計地点(即ち、配信対象画像の撮影地点)について集計した車速統計データを示している。
当該集計地点では、時速31km以上36km未満の車速帯の枚数が最も多いため、統計処理部23は、この車速帯に含まれる車速を標準車速とし、当該車速帯に分類された最も新しい車外画像58を配信対象画像に設定する。
このように、統計処理部23は、集計地点を中心とする区間ごとに配信対象画像を記憶するため、複数の所定区間毎に配信対象画像を記憶する配信対象画像記憶手段を備えている。
そして、配信手段として機能する送信部26は、配信対象画像記憶手段に記憶された配信対象画像を車両に配信する。
図6の各図は、ナビゲーション装置30に対する配信対象画像の提供形態を説明するための図である。
ナビゲーション装置30は、例えば、液晶ディスプレイで表示された表示装置を有しており、各種の画面を表示することができる。
図6(a)は、ナビゲーション装置30に表示される走行経路画面60を示した図である。
後続車両に搭載されたナビゲーション装置30は、走行中に走行経路画面60を表示する。
ナビゲーション装置30は、走行経路画面60に後続車両の前方の走行経路61を地図上に表示し、渋滞区間に関しては、経路の色や太さを変化させてユーザに識別可能に表示する。図6(a)の例では、渋滞区間を太線で進行方向に矢線を付して示している。
ナビゲーション装置30は、渋滞画像サーバ20から配信対象画像情報を受信すると、リンクIDと位置情報を用いて配信対象画像の撮影地点を特定し、渋滞区間に対応させてアイコンにてその位置を地図上に表示する。図6(a)の例では、アイコン63a〜63dにて配信対象画像の撮影地点を表示している。
この例では、渋滞画像サーバ20は、渋滞区間の配信対象画像情報を一括してナビゲーション装置30に送信し、ナビゲーション装置30は、これらをアイコンにて表示している。この場合、配信手段として機能する渋滞画像サーバ20の送信部26は、複数の所定区間に対する配信対象画像をまとめて配信している。
具体的には、渋滞画像サーバ20は、渋滞区間の配信対象画像情報として、各グループID毎の配信対象画像65(図3参照)と、リンクID、及び、同一グループIDの中で配信フラグが1に設定されている撮影地点と車速(図2参照)をナビゲーション装置30に送信する。
ナビゲーション装置30は、配信対象画像情報を受信すると、図6(a)に示すように、撮影地点に対応する走行経路61上の位置に、アイコン63a〜63dを表示する。
そして、ユーザがアイコン63a〜63dのうちの何れかをタッチするなどして選択すると、ナビゲーション装置30は、当該アイコン63の配信対象画像を表示する。なお、以下では、アイコン63a〜63dを特に特定しない場合は、単にアイコン63と記す。
上の例では、渋滞画像サーバ20は、配信対象画像情報を一括してナビゲーション装置30に送信したが、変形例として、渋滞画像サーバ20は、配信対象画像のリンクIDと位置情報をとりあえずナビゲーション装置30に送信するように構成することもできる。
この場合、ナビゲーション装置30は、リンクIDと位置情報を用いてアイコン63a〜63dを表示し、ユーザが何れかを選択すると、ナビゲーション装置30は、選択されたアイコンに該当する配信対象画像を渋滞画像サーバ20に要求して送信させる。
これに対して渋滞画像サーバ20は、要求された配信対象画像をナビゲーション装置30に送信し、ナビゲーション装置30は、送信されてきた配信対象画像を表示する。
このように、配信対象画像の存在をとりあえずナビゲーション装置30に通知し、ナビゲーション装置30が要求する都度、これを送信するようにして通信データ量を削減することもできる。
図6(b)は、ナビゲーション装置30に表示される配信対象画像65を示した図である。
配信対象画像65は、図6(a)の配信対象画像65に表示したアイコン63の何れかが選択された場合に、ナビゲーション装置30の表示画面の情報状態を表している。この表示画面には、選択されたアイコン63に対応する配信対象画像情報に含まれる、配信対象画像65が画面全体に表示されるとともに、車速情報68が画面右側上に表示される。
図6(b)の例では、配信対象画像65として、先行車両の前方の景色、すなわち、前方を走行する複数車両67の画像が表示されている。また、車速情報68として、当該配信対象画像65が撮影された際の車速=9km/hが表示されている。
なお、この車速情報68は、図6(a)の各アイコン63a〜63dとともに表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、渋滞区間全体における車速の分布を知ることができる。
配信対象画像65は、標準車速に該当する最新の画像であるため、現在の渋滞状況を適切に反映した画像となり、ユーザはこれを観察して走行の予定を立てることができる。
なお、本実施形態では配信対象画像65の撮影時の車速が車速68として画面表示されるが、標準車速の車速帯を表示したり、あるいは、当該車速帯にある車速の平均値を表示するように構成することもできる。
図6(c)は、走行経路画面60の変形例を示した図である。
この例では、配信対象画像の車速に応じてアイコン63の表示状態(例えば、色、形、図柄、点滅など)を変化させる。例えば、図6(c)において、アイコン63aは、時速5km未満を表し、アイコン63dは、時速40km以上を表し、アイコン63b、63cは、その間の車速を表している。
このようにアイコン63の表示状態を車速と対応づけることにより、ユーザは配信対象画像を表示させなくても渋滞区間に沿った車速の分布状況を容易に把握することができる。
図7は、ナビゲーション装置2が撮影情報をアップロードする手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ナビゲーション装置2は、ロケーション判定部12によって現在位置を判定し、事象検知判定部13によって当該現在位置と渋滞情報から現在位置が渋滞区間内か否かを判断する(ステップ5)。
事象検知判定部13によって現在位置が渋滞区間内でないと判断した場合(ステップ5;N)、ナビゲーション装置2は、引き続きステップ5にて現在位置が渋滞区間内か否かの判断を行う。
一方、事象検知判定部13が、現在位置が渋滞区間内であると判断した場合(ステップ5;Y)、ナビゲーション装置2では、事象検知判定部13が車両情報取得部9から車速情報を取得する。
更に、事象検知判定部13は、ロケーション判定部12から取得したリンクID、及び位置情報と共に当該車速情報を車外画像取得部11に出力し、車外画像取得部11に画像撮影指令を発する(ステップ10)。
車外画像取得部11は、画像撮影指令を受けると、カメラ7によって車外の景色を撮影する(ステップ15)。
そして、車外画像取得部11は、撮影によって取得した車外画像、事象検知判定部13から取得したリンクID、位置情報、車速情報を含む撮影情報を作成して通信部14から渋滞画像サーバ20に送信する(ステップ20)。
渋滞画像サーバ20は、当該撮影情報を受信し、配信対象画像更新処理を行う(ステップ40)。
次に、ナビゲーション装置2は、ロケーション判定部12によって現在位置を追跡することによりステップ15で撮影を行ってから所定距離走行したか否かを監視する(ステップ25)。
走行距離が所定距離に達していない場合(ステップ25;N)、ナビゲーション装置2は、引き続きステップ25に戻り、所定距離走行したか否かの監視を継続する。
一方、走行距離が所定距離に達した場合(ステップ25;Y)、ナビゲーション装置2は、ステップ5に戻り、同様の処理を繰り返す。
図8は、渋滞画像サーバ20が図7のステップ40で行う配信対象画像更新処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、渋滞画像サーバ20は、通信部21によってナビゲーション装置2が送信した撮影情報を受信する(ステップ110)。
次に、統計処理部23が撮影情報に含まれているリンクIDを読み出し、同一リンクIDに集計地点が有るか否かを判断する(ステップ115)。
同一リンクIDの集計地点が無い場合(ステップ115;N)、統計処理部23は、当該リンクIDにおいて、今回受信した撮影情報の撮影地点を集計地点とする新たなグループIDを設定する(ステップ205)。
そして、統計処理部23は、今回受信した撮影情報から車外画像を読み出して配信対象画像管理部24に登録すると共に、当該車外画像の配信フラグを「1」に設定し(ステップ210)、メインルーチンにリターンする。
メインルーチンでは、渋滞画像サーバ20は、ナビゲーション装置2から撮影情報が送信されてきたか否かを監視する。
一方、同一リンクIDの集計地点がある場合(ステップ115;Y)、統計処理部23は、そのうちの1つの集計地点を読み出し(ステップ120)、今回受信した撮影情報の撮影地点との距離差を算出する(ステップ125)。
次に、統計処理部23は、同一リンクIDの集計地点の全てに対して距離差を算出したか否かを判断する(ステップ130)。
同一リンクIDの集計地点のうち、まだ距離差を算出していないものが有る場合(ステップ130;N)、統計処理部23は、ステップ120に戻って次の集計地点に対して同様の処理を行う。
一方、同一リンクIDの全ての集計地点との距離差を算出した場合(ステップ130;Y)、統計処理部23は、最小の距離差がN(図4(c)のN)以上か否かを判断する(ステップ135)。
最小距離差がN以上の場合(ステップ135;Y)、統計処理部23は、ステップ205に移行し、今回受信した撮影情報の撮影地点を集計地点とする新たなグループIDを設定する。
一方、最小距離差がN未満の場合(ステップ135;N)、統計処理部23は、距離差が最小である集計地点の車速統計データを統計処理対象(集計対象)として選択する(ステップ140)。
そして、統計処理部23は、選択した統計処理対象の車速統計データ(図5(a)など)を読み出し(ステップ145)、今回受信した撮影情報から読み取った車速を含む車速帯の度数を1だけ加算してこれを更新する(ステップ150)。
次に、統計処理部23は、今回受信した撮影情報から読み取った車速の属する車速帯が最多車速帯か否かを判断する(ステップ155)。
最多車速帯でない場合(ステップ155;N)、統計処理部23は、撮影情報を用いて統計処理データ(図2)を更新すると共に撮影情報に含まれていた車外画像を消去した後、メインルーチンにリターンする。
最多車速帯である場合(ステップ155;Y)、渋滞画像サーバ20は、配信対象画像管理部24において、当該グループIDの配信対象画像を今回受信した車外画像に更新し、旧配信対象画像を消去する。更に、統計処理部23は、車速統計データを更新し、当該撮影地点のフラグ情報を「1」に設定する(ステップ160)。
そして、渋滞画像サーバ20は、メインルーチンにリターンする。
以上のようにして、渋滞画像サーバ20は、複数のナビゲーション装置2から次々に送信されてくる撮影情報に対して車速を統計処理して標準車速を決定すると共に配信対象画像を最新のものに更新する。
以上に実施の形態を説明したが、各種の変形が可能である。
ナビゲーション装置2は、渋滞区間を走行中、所定距離走行毎に複数の撮影情報を生成して渋滞画像サーバ20に送信したが、例えば、渋滞が開始する最初の区間などで1回だけ生成・送信するように構成することもできる。後続車両のユーザは、最初の画像だけでも、そのまま走行を続けるか、迂回するかの判断が可能である。
渋滞画像サーバ20は、渋滞区間の集計地点全部について配信対象画像を生成し、ナビゲーション装置30に配信したが、統計処理は、全部の集計地点について行い、配信対象画像は、標準車速が最も遅い区間のものを選択するなど、実際に配信する配信対象画像を選択するように構成することもできる。
この場合、渋滞区間に集計地点A、B、Cが有り、集計地点Bの標準車速が最も小さかった場合、渋滞画像サーバ20は、統計処理データと車速統計データの更新は、全部の集計地点について行うが、配信は、集計地点Bの配信対象画像を送信する。
更に、ナビゲーション装置2は、所定時間走行毎に撮影情報を生成・送信するように構成することもできる。
以上に説明した実施の形態により、次のような効果を得ることができる。
(1)典型的な渋滞速度である標準車速で車外画像撮影時の車速をフィルタリングすることにより、渋滞状況を適切に反映した配信対象画像を設定することができる。
(2)当該フィルタリングにより、信号が青に変わるなどして渋滞区間でたまたま車両が進行した場合の車外画像など、渋滞状況にそぐわない車外画像を配信対象から除くことができる。
(3)車速統計データを逐次更新し、これに応じて配信対象画像も更新するため、刻々と変化する渋滞状況を適切に反映した最も新しい配信対象画像を提供することができる。
(4)配信対象画像を後続車両に配信することにより、実際の渋滞状況を正確に伝えることができる。
(5)渋滞区間の全体に渡って配信対象画像を生成・送信するため、渋滞区間全体の交通量を容易に把握するための情報を後続車両に提示することができる。
1 渋滞画像配信システム
2 ナビゲーション装置
3 GPS
4 ジャイロ
5 車速センサ
6 渋滞情報局
7 カメラ
8 センサ情報受信部
9 車両情報取得部
10 渋滞情報受信部
11 車外画像取得部
12 ロケーション判定部
13 事象検知判定部
14 通信部
20 渋滞画像サーバ
21 通信部
22 データ管理部
23 統計処理部
24 配信対象画像管理部
25 各種管理部
26 送信部
27 配信対象画像選定部
28 受信部
30 ナビゲーション装置
35 先行車両
40 リンク
51 配信対象画像
52 車外画像
55、56 撮影情報
57、58 車外画像
60 走行経路画面
61 走行経路
63 アイコン
65 配信対象画像
67 車両
68 車速

Claims (11)

  1. 渋滞区間を走行する車両から、所定地点で車外を撮影した車外画像と、当該撮影時の位置情報と車速情報とを含む撮影情報を取得する撮影情報取得手段と、
    前記取得した複数の位置情報と車速情報から、前記渋滞区間における所定区間に対する標準車速を取得する標準車速取得手段と、
    前記取得した所定区間における標準車速に対応する車外画像を、当該所定区間の配信対象画像として車両に配信する配信手段と、
    を具備したことを特徴とする渋滞画像配信装置。
  2. 前記配信手段は、所定区間の配信対象画像とともに標準車速を配信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の渋滞画像配信装置。
  3. 前記標準車速取得手段は、車速を区分した複数の車速帯に前記取得した車速情報を分類した度数分布を求める統計処理をし、最も度数の大きい車速帯に含まれる車速を標準車速として取得する、
    ことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の渋滞画像配信装置。
  4. 前記標準車速取得手段は、前記渋滞区間に存在する複数の所定区間毎に標準車速を取得し、
    前記配信手段は、各所定区間毎の配信対象画像を配信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の渋滞画像配信装置。
  5. 前記複数の所定区間毎に配信対象画像を記憶する配信対象画像記憶手段と、
    前記取得した撮影情報に対する前記統計処理を行った後の標準車速の車速帯に、当該撮影情報の車速情報が含まれる場合、当該統計処理を行った所定区間の配信対象画像を、当該撮影情報の車外画像に更新する、配信対象画像更新手段と、を備え、
    前記配信手段は、前記配信対象画像記憶手段に記憶された配信対象画像を車両に配信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の渋滞画像配信装置。
  6. 前記配信手段は、複数の所定区間に対する配信対象画像をまとめて配信する、
    ことを特徴とする請求項4、又は請求項5に記載の渋滞画像配信装置。
  7. 渋滞区間を検出する渋滞検出手段と、
    前記検出した渋滞区間の走行中に車外を撮影する撮影手段と、
    前記撮影時の位置情報と車速情報を取得する位置車速情報取得手段と、
    前記撮影した車外画像と、前記取得した位置情報と車速情報を含む撮影情報を、所定のサーバに送信する送信手段と、
    を具備したことを特徴とする車両装置。
  8. 前記検出した渋滞区間において所定の走行距離毎に、前記撮影手段が車外を撮影し、前記位置車速情報取得手段が位置情報と車速情報を取得し、前記送信手段が撮影情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の車両装置。
  9. 外部から渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段を備え、
    前記渋滞検出手段は、前記取得した渋滞情報が指定する区間に対し、前後に所定距離だけ拡大した区間を渋滞区間として検出する、
    ことを特徴とする、請求項7、又は請求項8に記載の車両装置。
  10. コンピュータに、
    渋滞区間を走行する車両から、所定地点で車外を撮影した車外画像と、当該撮影時の位置情報と車速情報とを含む撮影情報を取得する撮影情報取得機能と、
    前記取得した複数の位置情報と車速情報から、前記渋滞区間における所定区間に対する標準車速を取得する標準車速取得機能と、
    前記取得した所定区間における標準車速に対応する車外画像を、当該所定区間の配信対象画像として車両に配信する配信機能と、
    を実現させることを特徴とする渋滞画像配信プログラム。
  11. コンピュータに、
    渋滞区間を検出する渋滞検出機能と、
    前記検出した渋滞区間の走行中に車外を撮影する撮影機能と、
    前記撮影時の位置情報と車速情報を取得する位置車速取得機能と、
    前記撮影した車外画像と、前記取得した位置情報と車速情報を含む撮影情報を、所定のサーバに送信する送信機能と、
    を実現させることを特徴とする撮影情報送信プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020014158A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 Zホールディングス株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、およびアプリケーションプログラム
JP2020030549A (ja) * 2018-08-21 2020-02-27 Zホールディングス株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

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