JP2018072965A - 火災感知器用中継アダプタおよび情報発信機能付火災感知器 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、中継器を感知器ベースと感知器本体との間以外の箇所に設置することも考えられるが、感知器本体の下方や側方への配置は火災監視機能を損なう虞があるため、感知器本体よりも天井側に配置することを求められているのが現状である。
このようにすれば、筐体が分割されない限り、情報発信ユニットが、その中心に通される連結部によって連結部の軸方向と直交する方向の変位を規制されるので、地震などで本発明を取り付けた火災感知器が揺れても、情報発信ユニットが落下するのを防ぐことができる。一方、筐体を分割すれば、情報発信ユニットをアダプタ本体から容易に取り外すことができる。
このようにすれば、火災感知器用中継アダプタを取り付けるだけで感知器ベースと感知器本体とが電気的に接続されるので、別途感知器ベースと感知器本体とを電気的に接続する作業が必要無くなる。このため、本発明の火災感知器への取り付けをより一層容易に行うことができる。
また、本発明に係る他の情報発信機能付火災感知器は、上記の火災感知器用中継アダプタと、前記火災感知器用中継アダプタの第2係合部が係合する火災感知器と、を備えることを特徴とする。
これらの発明によれば、情報発信ユニットが、火災感知器用中継アダプタの一対の接合部の間にできる空間に置かれるだけとなるので、情報発信ユニットを着脱する際に、感知器ベースと感知器本体との電気的接続を解除する必要が無い。このため、火災監視を中断することなく情報発信ユニットを着脱することができる。
このようにすれば、情報発信ユニットを着脱する際に、情報発信端末と電源とに分けて行うことができるので、情報発信端末と電源の何れか一方だけを交換することが可能となる。このため、何れか一方を交換するために他方を無駄にする心配がない。
このようにすれば、一方の筐体の凸部に他方の筐体の溝の端部をかけ、他方の筐体を溝の延設方向に押すだけで他方の筐体がスライドして一方の筐体に係合する。逆に、一方の筐体に係合している他方の筐体を溝の形成方向に押すだけで他方の筐体がスライドして一方の筐体から外れる。このため、情報発信ユニットの取り付け、取り外しを容易に行うことができる。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る情報発信機能付火災感知器1の分解斜視図、図2は図1の情報発信機能付火災感知器1が備える情報発信ユニットの平面図および側面図である。なお、以下の説明においては、取付面(例えば天井)側を上とし、床側を下とする。
本実施形態の情報発信機能付火災感知器1は、図1に示したように、火災感知器10Aと、火災感知器用中継アダプタ10Bと、で構成されている。
火災感知器10Aの平面視(感知器ベース11と感知器本体12が並ぶ方向から見たときの)形状は、本実施形態においては円形となっている。なお、火災感知器10Aは、煙感知器であっても熱感知器であってもよい。
感知器ベース11は、火災感知器10Aの基部となる部材であり、建物の取付面に取り付けられる。火災感知器10Aの図示しないいわゆるL−C線等の電源用或いは火災報知信号用の感知器接続線は、感知器ベース11を介して取付面裏へ引き出される。
感知器ベース11の、アダプタ本体20(本発明を適用しない場合は、感知器本体12)が接合する面(一方の係合面)には、複数の端子11aおよび図示しない係合部が設けられている。
火災検知部13は、火災感知器10Aが煙感知器の場合には、発光素子および受光素子が実装された回路基板と、暗箱と、防虫網と、を備える。
一方、火災感知器10Aが熱感知器の場合には、火災検知部13は、図示しない回路基板と、サーミスタと、を備える。
火災検知部13の、アダプタ本体20(本発明を適用しない場合は、感知器ベース11)が接合する面には、複数の端子13aおよび図示しない係合部が設けられている。
一方、火災感知器10Aが熱感知器である場合は、側周面および下面に開口窓が形成されたプロテクタが備えられる。
すなわち、感知器カバー14は、火災検知部13を開口窓14aから一部露出させた状態で、火災検知部13を保持している。
アダプタ本体20は、感知器ベース11と感知器本体12との間に介在する部材で、中央部をなす円筒状の連結部21と、連結部21の両端にフランジ状に設けられた一対の接合部22,23と、からなる。各接合部22,23の平面視(両接合部22,23が並ぶ方向から見たときの)形状は、火災感知器10Aの平面視形状と同じ大きさの円形となっている。
接合部23の感知器本体12と接する面には、複数の端子23aが、接合部23を感知器本体12と接合させた時に感知器本体12の各端子13aと接触することになる箇所にそれぞれ設けられている。また、接合部23の感知器本体12と接する面には、感知器本体12の係合部と係合する図示しない第2係合部が設けられている。
一方の接合部22に設けられた端子22aと他方の接合部23に設けられた端子23aとは、連結部21および各接合部22,23内を通る配線20aによって導通している。
接合面31a,32aは、本実施形態においては、情報発信ユニット30を平面視した時に、その中心Cから径方向に連結部21の半径と同じないしはそれよりもやや長い距離だけ離れた点Pにおいて当該点Pと情報発信ユニットの中心Cとを結ぶ直線と直交する平面になっている。
なお、本実施形態においては、平面視略U字状の方をモジュール部31、残りの弓形の方を電源ユニット32としているが、平面視略U字状の方を電源ユニットとし、弓形の方をモジュール部としてもよい。
筐体311は、本実施形態においては、接合面31aが上述したような箇所に位置する略U字状となっているので、筐体311(モジュール部31)がアダプタ本体20の所定箇所に取り付けられたとき、一方の接合面31aを他方の接合面31aまで延長した面(モジュール部31と接合する電源ユニット32の接合面32a)とアダプタ本体20の連結部21とは干渉しない(連結部21が接合面31aよりも奥まった位置にくる)ようになっている。
情報発信端末314は、回路基板や送信回路部やアンテナ部等を有し、位置検出用に機器固有の識別情報を無線により発信することが可能に構成されている。情報発信端末314に実装された回路は、端子313と導通しており、端子313を介して電力の供給を受けることが可能となっている。
被係合部322は、本実施形態においては、接合面32aに沿って電源ユニット32におけるアダプタ本体20の接合部22,23と対向する面と平行に延びる溝となっている。溝をその延長方向から見たときの形状は、図2(b)に示したように、モジュール部31の係合部312が入り込むことが可能で、係合部312の先端側の突出部分が奥で係合可能となる形状となっている。なお、このような被係合部をモジュール部31に設け、電源ユニット32の方に上述したような係合部を設けるようにしてもよい。
端子323は、筐体321の接合面32aにおける、モジュール部31との接合時にモジュール部31の端子313と対向することになる箇所に設けられている。
また、電源324を構成する電池は、ボタン形電池に限定されず、適宜変更可能であり、例えば、円筒形電池(円筒形リチウム電池)であってもよい。
また、電源324は、電池電源に限定されず、適宜変更可能であり、例えば光発電装置等であってもよい。電源324が光発電装置である場合、当該電源324は、例えば、感知器カバー14の外周側面に配設された光電池(太陽電池等)と、当該光電池からの電力を集電して外部(情報発信端末314)に出力する出力部と、からなる。
電源324の電力は、端子323を介して外部(情報発信端末314)に供給することが可能となっている。
まず、感知器ベース11を取付面の所定箇所に取り付ける。そして、取り付けられた感知器ベース11の下面にある係合部を、アダプタ本体20の一方の接合部22にある係合部と係合させることにより、アダプタ本体20を感知器ベース11に接合させる。次に、取り付けられたアダプタ本体20の下面(他方の接合部23)にある係合部を、感知器本体12にある係合部と係合させることにより、感知器本体12をアダプタ本体20に接合させる。こうすることで、感知器ベース11と感知器本体12とが電気的に接続され、火災感知器10Aとして機能する状態となる。
なお、アダプタ本体20に後から情報発信ユニット30を取り付けるのではなく、予めアダプタ本体20に情報発信ユニット30を取り付けて火災感知器用中継アダプタ10Bとしておき、これを、感知器ベース11に取り付けるようにしてもよい。
本実施形態の情報発信機能付火災感知器1では、電源324の交換を電源ユニット32ごと交換することにより行う。具体的には、図5(a)に示した情報発信ユニット30の古くなった電源ユニット32(O)に、新しい電源ユニット32(N)を、図5(b)に示したように、両電源ユニット32(O),(N)の各被係合部322が一直線に一続きとなるように当接させる。そして、新しい電源ユニット(N)で古い電源ユニット(O)を押すことで、古い電源ユニット32(O)をスライドさせていく。やがて、図5(c)に示したように、古い電源ユニット32(O)がモジュール部31から外れ、代わりに新しい電源ユニット32(N)がモジュール部31に係合する。こうして、電源ユニット32が新しいものに交換される。
このように、本実施形態の情報発信ユニット30であれば、情報発信ユニットを着脱する際に、情報発信端末と電源とに分けて行うことができるので、情報発信端末と電源の何れか一方だけを交換することが可能となる。このため、何れか一方を交換するために他方を無駄にする心配がない。
特に、本実施形態の場合、係合部312と被係合部322が、凸部と溝で構成されているので、モジュール部31(一方の筐体311)の凸部に電源ユニット32(他方の筐体321)の溝の端部をかけ、電源ユニット32を溝の延設方向に押すだけで電源ユニット32がスライドしてモジュール部31に係合させることができる。逆に、モジュール部31に係合している電源ユニット32を溝の形成方向に押すだけで電源ユニット32がスライドしてモジュール部31から外すことができる。
また、本実施形態の情報発信機能付火災感知器1は、情報発信ユニット30が、その中心に通される連結部21によって連結部21の軸方向と直交する方向の変位を規制されるので、地震などで揺れても、情報発信ユニット30が落下するのを防ぐことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図6は本実施形態に係る情報発信機能付火災感知器1Aの分解斜視図である。なお、ここでは、第1実施形態と共通する構成については、共通の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の情報発信機能付火災感知器1は、図6に示したように、火災感知器10Aが感知器ベース11と感知器本体12とに分割されていない点、感知器ベース11の、第1実施形態において建物の取付面に接合していた面に、アダプタ本体20の他方の接合部23が接合している点、一方の接合部22が取付面に接合する点、が第1実施形態と異なる。
アダプタ本体20の取付面への接合は、ネジ止め、接着、取付面の孔への嵌め込み等、取付面の状態に応じて適宜選択可能である。なお、取付面にアダプタ本体20の第1係合部と係合可能な係合部を設け、取付面にアダプタ本体20を係合させるようにしてもよい。
アダプタ本体20は、第1実施形態と同じものであってもよいが、本実施形態では、感知器ベース11と感知器本体12とを電気的に接続する手段が必要ないので、端子22a,23aや配線20aを有していないものとしてもよい。
このようにしても、上記実施形態と同様に、火災感知器の火災監視機能を停止させることなく、情報発信ユニットの一部または全部を容易に交換することができる。
例えば、上記実施形態では、電源ユニット32をスライドさせることによってモジュール部31に係合させたが、例えば、図7に示したように、先端部が変位可能な鉤爪を係合部322Aとし、鉤爪に対応するように奥が窪んだ差し込み穴を被係合部312Aとすることで、スライドによらずに係合・分割できるようにしてもよい。
このようにすれば、上記実施形態のように、モジュール部31を平面視U字状と(電源ユニット32の接合面32aを連結部21と干渉しないように)しなくても、モジュール部31と電源ユニット32とを係合させることが可能なので、モジュール部31Aおよび電源ユニット32Aを構成する筐体311,321の形状をより自由にすることができる。
このようにすれば、電源ユニット32を備える必要がなくなるし、電源ユニット32の出力が低下したのに、電源ユニット32を直ちに交換できない場合であっても、情報発信ユニット30の機能を維持し続けることができる。
また、上記実施形態では、情報発信端末として発信機能を有するものを内蔵した例を示したが、発信機能の他に受信機能を有するものを用いてもよい。
10A 火災感知器
10B 火災感知器用中継アダプタ
11 感知器ベース
11a 端子
12 感知器本体
13 火災検知部
13a 端子
14 感知器カバー
14a 開口窓
20 アダプタ本体
20a 配線
21 連結部
22,23 接合部
22a,22b,23a 端子
30 情報発信ユニット
30a 孔
31,31A モジュール部
32,32A 電源ユニット
31a,32a 接合面
311,321 筐体
312,322A 係合部(凸部、鉤爪)
312A,322 被係合部(溝、差し込み穴)
313,313B,323 端子
314 情報発信端末(情報発信モジュール)
324 電源(情報発信モジュール)
C 中心
P 点
Claims (7)
- 互いに平行となるように離間配置された一対の接合部と、前記一対の接合部の間に介在し、前記一対の接合部を連結する連結部と、を有するアダプタ本体と、
筐体と、前記筐体に内蔵される情報発信モジュールとを有し、前記一対の接合部の間に形成される空間に収納された情報発信ユニットと、を備え、
前記一対の接合部のうち一方の接合部に、感知器ベースと感知器本体とに分離可能な火災感知器の前記感知器ベースにおける一方の係合面、または建物の取付面に係合可能な第1係合部を有し、
他方の接合部に、前記感知器本体の係合面、または前記感知器ベースにおける他方の係合面に係合可能な第2係合部を有することを特徴とする火災感知器用中継アダプタ。 - 前記連結部は筒状をなし、
前記一対の接合部は、前記連結部の両端にフランジ状に設けられ、
前記第1係合部は、前記一方の接合面における前記連結部が存在する側と反対側の面に設けられるとともに、前記第2係合部は、前記他方の接合面における前記連結部が存在する側と反対側の面に設けられ、
前記情報発信ユニットは、
中央部に孔が空いた環状をなし、前記孔が開放されるよう分割可能な筐体を有し、
前記一方の接合部と前記他方の接合部との間に、前記連結部を囲むように取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の火災感知器用中継アダプタ。 - 前記一方の接合部における前記連結部が存在する側と反対側の面に、前記感知器ベースの一方の係合面に設けられた端子と当接可能な第1端子が設けられ、
前記他方の接合部における前記連結部が存在する側と反対側の面に、前記第1端子と導通するとともに、前記感知器本体の係合面に設けられた端子と当接可能な第2端子が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の火災感知器用中継アダプタ。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の火災感知器用中継アダプタと、
火災感知器の一部をなし、前記火災感知器用中継アダプタの第1係合部が係合する感知器ベースと、
前記火災感知器の一部をなし、前記火災感知器用中継アダプタの第2係合部が係合する感知器本体と、を備えることを特徴とする情報発信機能付火災感知器。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の火災感知器用中継アダプタと、
前記火災感知器用中継アダプタの第2係合部が係合する火災感知器と、を備えることを特徴とする情報発信機能付火災感知器。 - 前記火災感知器用中継アダプタの情報発信モジュールは、情報発信端末と、電源と、を備え、
2つに分割された前記筐体のうちの一方の筐体は、
前記情報発信端末を収納するとともに、
他方の筐体との接合面に、前記情報発信端末と導通する第3端子を備え、
他方の筐体は、
前記電源を収納するとともに、
前記一方の筐体との接合面であって前記第3端子と対向する箇所に前記電源と導通する第4端子を備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の情報発信機能付火災感知器。 - 前記一方の筐体は、
平面視略U字型に形成されるとともに、両端面がそれぞれ前記他方の筐体との接合面となっており、
該接合面の少なくとも一方に凸部が設けられ、
前記他方の筐体は、
前記一方の筐体との接合面が平面になっており、
該接合面に、前記凸部が係合可能な溝が、前記接合面の一端から他端まで直線状に延びるように形成されていることを特徴とする請求項4から6の何れか一項に記載の情報発信機能付火災感知器。
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