JP2018072772A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面作像可能な画像形成装置において、記録媒体の1面目用の定着温度が変更された場合でも、2面目の画質劣化を抑制する。【解決手段】両面作像可能な画像形成装置1において、1次転写部15は、像担持体11に担持されたトナー像を中間体20に転写する。2次転写部24は、中間体20に転写されたトナー像を記録媒体Tに転写する。定着部25は、紙種ごとに設定された目標定着温度で記録媒体Tに転写されたトナー像を定着させる。目標定着温度は、紙種ごとに少なくとも第1温度と第1温度よりも低い第2温度とに設定可能である。制御部100は、記録媒体Tの第1面用の目標定着温度を第1温度に設定した場合には、記録媒体の第2面用の2次転写電圧を第1電圧に設定し、第1面用の目標定着温度を第2温度に設定した場合には、第2面用の2次転写電圧を第1電圧よりも低い第2電圧に設定する。【選択図】図1

Description

この開示は画像形成装置に関し、たとえば、記録媒体の両面に作像可能な画像形成装置に関するものである。
感光体ドラム上のトナー像を記録媒体に直接転写する際、または中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に2次転写する際の転写電流の流れ易さは、記録媒体の吸湿状態に依存する。たとえば、比較的水分量の多い記録媒体の場合には電気抵抗値が低くなるために転写電流が流れ易くなる。逆に、比較的水分量の少ない記録媒体の場合には電気抵抗値が高くなるために転写電流が流れ難くなる。このため、用紙の吸湿状態に応じて転写条件の調整が必要になる。
たとえば、特開2013−137364号公報(特許文献1)に開示された画像形成装置では、画像形成装置の電源投入後の最初の作像時または給紙カセットに用紙が補充されたときなどに、用紙の吸湿状態が検出される。具体的には、用紙の1面目の転写時の電気抵抗値と用紙の2面目の転写時の電気抵抗値との差分により、用紙の吸湿状態が推定される。
特開2010−54813号公報(特許文献2)は、両面作像可能な画像形成装置において用紙の2面目にも良好な画像を形成するための技術を開示する。具体的にこの文献の画像形成装置では、用紙の1面目に転写された画像が熱定着された後、用紙の2面目に画像が転写開始されるまでの間に、推定された用紙の抵抗値に応じて用紙がファンで冷却される。
特開平11−272092号公報(特許文献3)、特開平10−293433号公報(特許文献4)、および特開平10−213975号公報(特許文献5)においても、両面作像可能な画像形成装置において用紙の2面目にも良好な画像を形成するための技術を開示する。具体的にこれらの文献の画像形成装置では、用紙の1面目に転写された画像が熱定着された後、用紙の2面目に画像が転写開始されるまでの間の経過時間に応じて、第2面用の転写電圧が決定される。
特開2013−137364号公報 特開2010−54813号公報 特開平11−272092号公報 特開平10−293433号公報 特開平10−213975号公報
近年、省エネルギーに配慮して、印刷頁ごとに必要最低限の定着温度に切替える画像形成装置が登場した。このような画像形成装置において用紙の両面に作像する場合には、用紙の1面目用の定着温度の設定値に依存して用紙の水分蒸発量が異なる可能性がある。このため、用紙の2面目用の転写条件を用紙の1面目用の定着温度に応じて調整する必要があるが、従来技術ではこの点に関して考慮されていない。
この開示は上記の状況を考慮したものであって、その目的は、両面作像可能な画像形成装置において、記録媒体の1面目用の定着温度が変更された場合でも、記録媒体の2面目の画質劣化を抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
一実施形態における画像形成装置は、記録媒体の両面に作像可能なものであって、像担持体と、1次転写部と、2次転写部と、定着部と、制御部とを備える。像担持体は、画像情報に基づいて形成されたトナー像を担持する。1次転写部は、像担持体に担持されたトナー像を中間体に転写する。2次転写部は、中間体に転写されたトナー像を記録媒体に転写する。定着部は、紙種ごとに設定された目標定着温度で記録媒体に転写されたトナー像を定着させる。制御部は、2次転写部の2次転写電圧および目標定着温度を設定する。目標定着温度は、紙種ごとに少なくとも第1温度と第1温度よりも低い第2温度とに設定可能である。制御部は、記録媒体の第1面用の目標定着温度を第1温度に設定した場合には、記録媒体の第2面用の2次転写電圧を第1電圧に設定し、第1面用の目標定着温度を第2温度に設定した場合には、第2面用の2次転写電圧を第1電圧よりも低い第2電圧に設定する。
制御部は、第2面に作像する画像情報がカラー画像を表している場合には、第1面用の目標定着温度が第1温度であるか第2温度であるかに応じて、第2面用の2次転写電圧を第1電圧または第2電圧にそれぞれ設定してもよい。この場合、制御部は、第2面に作像する画像情報がモノクロ画像を表している場合には、第1面用の目標定着温度が第1温度であるか第2温度であるかによらず、第1面用および第2面用の両方の2次転写電圧を第1電圧および第2電圧のいずれかに設定してもよい。
制御部は、画像情報に基づいて推定される第2面のトナー付着量が第1閾値以上の場合には、第1面用の目標定着温度が第1温度であるか第2温度であるかに応じて、第2面用の2次転写電圧を第1電圧または第2電圧にそれぞれ設定してもよい。この場合、制御部は、第2面のトナー付着量が第1閾値未満の場合には、第1面用の目標定着温度が第1温度であるか第2温度であるかによらず、第1面用および第2面用の両方の2次転写電圧を第1電圧および第2電圧のいずれかに設定してもよい。
制御部は、第1面に作像する画像情報に基づいて、第1面用の目標定着温度を第1温度または第2温度に設定してもよい。
より詳細には、制御部は、第1面に作像する画像情報がカラー画像を表している場合には、第1面用の目標定着温度を第1温度に設定してもよい。この場合、制御部は、第1面に作像する画像情報がモノクロ画像を表している場合には、第1面用の目標定着温度を第2温度に設定してもよい。
制御部は、第1面に作像する画像情報が文字情報のみを含む場合には、第1面用の目標定着温度を第2温度に設定してもよい。この場合、制御部は、第1面に作像する画像情報が文字情報以外を含む場合には、第1面用の目標定着温度を第1温度に設定してもよい。
制御部は、画像情報に基づいて推定される第1面の単位面積当たりのトナー付着量の最大値が第2閾値以上の場合には、第1面用の目標定着温度を第1温度に設定してもよい。この場合、制御部は、第1面の単位面積当たりのトナー付着量の最大値が第2閾値未満の場合には、第1面用の目標定着温度を第2温度に設定してもよい。
上記の実施形態によれば、両面作像可能な画像形成装置において、記録媒体の1面目用の定着温度が変更された場合でも、記録媒体の2面目の画質劣化を抑制することができる。
フルカラータンデム型の画像形成装置において画像形成に関係する部分の主な構成を模式的に示す断面図である。 画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 2次転写電流と転写効率との関係の一例を示す図である。 両面作像を行う場合において、1面目の定着温度と2面目の2次転写電流との関係を示す図である。 2次転写電流と転写効率との関係および2次転写電流と2次転写電圧との関係を示す図である。 自動両面作像を行う場合の2面目用の2次転写電圧の制御手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2の画像形成装置において2面目の作像時における2次転写電圧の制御手順を示すフローチャートである。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない場合がある。
<実施の形態1>
[画像形成装置の作像部および搬送部の構成]
図1は、フルカラータンデム型の画像形成装置において画像形成に関係する部分の主な構成を模式的に示す断面図である。図1を参照して、画像形成装置1は、電子写真方式の画像形成プロセスに基づくものであり、感光体表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写し、転写されたトナー像を記録媒体に定着させることによって画像形成を行う。図1に示すように画像形成装置1は、画像形成を行う作像部2と、記録媒体Tとしての用紙31を搬送する搬送部3とを含む。
作像部2は、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kと、中間体としての中間転写ベルト20と、支持ローラー21,22と、1次転写部としての1次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kと、2次転写部としての2次転写ローラー24と、定着部25としての加熱ローラー25aおよび加圧ローラー25bと、中間転写ベルトクリーニング部23とを備える。
カートリッジ10Y,10M,10C,10Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー色にそれぞれ対応して設けられている。カートリッジ10Y,10M,10C,10Kを総称する場合または不特定のものを示す場合にカートリッジ10と記載する。1次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kは、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kにそれぞれ対向するように配置される。1次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kを総称する場合または不特定のものを示す場合に1次転写ローラー15と記載する。
各カートリッジ10は、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部12と、露光部13と、現像部14と、感光体クリーニング部16とを備える。感光体ドラム11は、その表層の感光層の表面に形成された静電潜像を担持するためのものである。帯電部12、露光部13、現像部14、1次転写ローラー15、および感光体クリーニング部16は、この順番で感光体ドラム11の周囲に感光体ドラム11の回転方向に沿って設けられている。したがって、帯電、露光、現像、1次転写、感光体クリーニングの順にプロセスが進行する。
帯電部12は、感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。露光部13は、感光体ドラム11の表面上で画像に対応している部分を露光することによって、感光体表面に静電潜像を生成する。現像部14は、対向電極によって生成した電界力の作用によって、感光体表面の静電潜像に帯電したトナーを付着させる。本実施の形態の場合、露光された箇所にトナーを付着させることによって画像を形成する反転現像である。1次転写ローラー15は、感光体表面上に形成されたトナー像を電界力の作用で中間転写ベルト20上に転写する。感光体クリーニング部16は、クリーニングブレードによって感光体表面を掻き取ることによって、中間転写ベルト20に転写されずに感光体表面の残っている転写残トナーを除去する。
なお、各カートリッジ10において感光体クリーニング部16と帯電部12との間に、図示しない除電部(イレーサーとも称する)が設けられていてもよい。除電部は、たとえば、光を照射したり、バイアス電圧が印加された部材を感光体表面に接触させたりすることによって感光体表面の帯電状態を初期化する。
中間転写ベルト20は、支持ローラー21,22とともに中間転写ユニットを構成する。中間転写ベルト20は、平行配置された支持ローラー21,22によって一定のテンションが与えられた状態で支持されている。支持ローラー21,22の内の1本は機械本体(不図示)と連結され、機械本体により駆動される。中間転写ベルト20は、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11とそれぞれに対応する1次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kとによって挟まれた状態で、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kの配列方向に沿って回転する。各カートリッジ10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11の表面上に形成されたトナー像は、互いに重ね合わされた状態で中間転写ベルト20上に転写される。
1次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kよりも中間転写ベルト20の移動方向下流位置には、2次転写ローラー24が配置されている。2次転写ローラー24は、中間転写ベルト20上に転写された複数色のトナー像を、記録媒体Tとしての用紙31上に転写する。定着部25は、記録媒体T上に転写されたトナー像を加熱かつ加圧することによって記録媒体Tに定着する。中間転写ベルトクリーニング部23は、記録媒体Tに転写されずに中間転写ベルト20上に残っている転写残トナーを除去することによって、中間転写ベルト20を清掃する。
上記の感光体ドラム11、帯電部12、露光部13、現像部14、感光体クリーニング部16、1次転写ローラー15、中間転写ベルト20、2次転写ローラー24、定着部25、中間転写ベルトクリーニング部23などは、電子写真方式の周知技術を任意に選択して使用してよい。
次に、搬送部3について説明する。搬送部3は、記録媒体収納部30と、給紙ローラー32と、タイミングローラー33と、通紙センサー34と、排紙ローラー36と、両面搬送ローラー35a,35bとを含む。
給紙ローラー32は、記録媒体収納部30から用紙31などの記録媒体Tを搬送経路40に給紙する。タイミングローラー33は、2次転写ローラー24によって記録媒体T上にトナー像が転写されるタイミングを調整するために、搬送経路40上を搬送された記録媒体Tを一旦停止させる。排紙ローラー36は、定着部25による定着後の記録媒体Tを排出するか又は両面搬送経路41に搬送する。両面搬送ローラー17a,17bは、両面搬送経路41を経由して記録媒体Tをタイミングローラー33まで搬送する。
[画像形成装置の全体構成]
図2は、画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置1は、既に説明した作像部2および搬送部3に加えて、スキャナー部50、ADF(Auto Document Feeder)部51、制御部100、記憶装置105、操作パネル106、通信インターフェイス(I/F:Interface)107、および画像処理部108を備える。なお、図2の画像形成装置の構成はコピー機を想定したものであるが、画像形成装置がプリンタ専用機の場合には図2のスキャナー部50およびADF部51は設けられていなくてよい。
スキャナー部50は、原稿台に載置された原稿をイメージセンサーによって読み取って画像データーに変換する。ADF部51は、原稿トレイに載置された複数の原稿を1枚ずつ搬送し、原稿台の読み取り位置において読み取り処理の終わった原稿を排紙トレイに排出する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、インターフェイス(I/ F:Interface)104とを備える。
CPU101は、ROM103に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、画像形成装置1全体の処理を実現する。
RAM102は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などであり、CPU101がプログラムを動作するために必要なデーターおよび画像データーを一時的に記憶する。したがって、RAM102は、いわゆるワーキングメモリとして機能する。
ROM103は、典型的には、フラッシュメモリなどであり、CPU101で実行されるプログラムおよび、画像形成装置の動作に関係する各種設定情報などを記憶する。
インターフェイス104は、外部機器との間で各種信号のやりとりを行う。具体的に、制御部100はインターフェイス104を介して、記憶装置105、操作パネル106、通信インターフェイス107、画像処理部108、作像部2、搬送部3、スキャナー部50、およびADF部51と電気的に接続される。
記憶装置105は、各種の制御値、ならびに通信インターフェイス107を介して入力されたデーターおよび画像データーなどを記憶する。
操作パネル106は、印刷部数、印刷方法、用紙の種類およびサイズなどの各種の設定値をユーザーが入力するためのものである。操作パネル106には、さらに画像形成装置が原稿の読み取りおよび印刷を開始するためのスタートボタンが設けられている。
通信インターフェイス107は、外部装置と通信を行なうためのデバイスである。通信インターフェイス107は、一例として、無線LAN(Local Area Network)カードである。画像形成装置1は、通信インターフェイス107を介してLANまたはWAN(Wide Area Network)に接続された外部装置と通信可能に構成される。通信インターフェイス107は、外部装置から画像データーおよび各種設定値などのデーターを受信する。
画像処理部108は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成される。画像処理部108は、スキャナー部50によって読み出されたR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の画像データーを、Y、M、C、Kの画像データーに変換して出力する。
[両面作像時の2面目の画質について]
以下では、まず2次転写電流と転写効率との関係について説明する。さらに、両面作像を行う場合において、1面目作像時の定着温度と2面目作像時の2次転写電流との関係について説明する。これらの知見に基づいて、1面目作像時の定着温度が変更された場合に、2面の画質を向上させるための方法について説明する。
図3は、2次転写電流と転写効率との関係の一例を示す図である。図3のグラフでは、横軸に2次転写電流を示し、縦軸に転写効率を示す。
転写効率とは、記録媒体上に作像するために形成したトナー像の重量に対する、実際に記録媒体上に転写されたトナー像の重量の比率を示す。したがって、数値が高いほど優れた転写装置であることを示し、転写効率が1に等しい場合は作像したトナー像がすべて記録媒体上に転写されたことを意味する。
2次転写電流が最適値よりも少ないと記録媒体上へのトナーの移動が不完全となるため、転写効率は下がる。一方、2次転写電流が多すぎても、2次転写部で放電が発生することにより2次転写として有効に作用する電流が減り、転写効率は下がる。したがって、図3のグラフに示したように、2次転写電流と転写効率との関係は上の凸の曲線になり、2次転写電流には転写効率が最大となる最適値が存在する。高画質画像は、この2次転写電流の最適値において得られる。
図4は、両面作像を行う場合において、1面目の定着温度と2面目の2次転写電流との関係を示す図である。図4のグラフは、コニカミノルタ(株)製 bizhubC368を実験機としてデーター採取した結果を表すものである。実験は次のように行った。
まず、定着温度を標準温度に設定して白紙画像通紙を行う。そして、定着通過後の用紙を再給紙して、もう一度白紙画像通紙を行ったときの2次転写電流を測定する。ここで、白紙画像通紙とは、トナー像を形成せずに一連の電子写真プロセスを行うものである。次に、定着温度の設定を標準温度から変更して同様に白紙画像通紙を行い、定着通過後の紙を再給紙させたときの2次転写電流を、前述同様に測定する。図4において、縦軸は定着温度を標準設定したときの2次転写電流と標準定着温度から変更したときの2次転写電流との差分を表す。横軸は、標準設定の定着温度と標準設定から変更したときの定着温度との差分を表す。
図4に示すように、1面目の通紙時の定着温度の設定を上げるほど、両面2面目の2次転写電流は流れにくくなっている。このことは、1面目作像時の定着温度を上げると、用紙が定着部を通過するときの水分蒸発が増えて紙の電気抵抗が上がるために、2面目の2次転写電流が流れにくくなることを示している。
図5は、2次転写電流と転写効率との関係および2次転写電流と2次転写電圧との関係を示す図である。以下、図5のグラフを参照して、両面作像を行う場合の1面目作像時の定着温度と2面目作像時の2次転写効率の関係を説明する。
最大の転写効率が得られる2次転写電流の値は、使用する紙種に応じて異なる。したがって、予め製品開発段階で、使用する紙種に対して最適な2次転写電流が流れるであろう2次転写電圧値を実験的に求める。使用する紙種と2次転写電圧の設定値との関係は、テーブルまたは関係式等で製品本体に予め組み込まれている。製品の実使用時には、ユーザーが操作パネル等で設定した使用紙種に応じて、2次転写電圧の設定値が制御される。これによって、最適な2次転写電流で作像できるようにする。
たとえば、図5のグラフにおいて2次転写電流電圧特性としてVI1で示す直線が得られている場合には、2次転写電圧1500Vのときに最大の転写効率が得られる。
ところが、自動両面作像を行う場合において1面目用の定着温度の設定変更が可能である場合には、1面目作像時の定着温度によって用紙の吸湿量が変化するために用紙の電気抵抗が変化してしまう。したがって、初期設定された2次転写電圧では最適な2次転写電流からズレが生じることになる。
たとえば、図5のグラフでは、1面目作像時の定着温度を標準温度より上げた場合の2次転写電流電圧特性をVI2で示した。定着温度を標準温度よりも上げたために、標準定着温度の場合よりも用紙の電気抵抗が上昇する。したがって、2次転写電圧を標準電圧値である1500Vにすると2次転写電流が少なくなるために、転写効率がピーク値からずれてしまう。
そこで、2次転写電流の最適値からのずれに相当する量だけ、2次転写電圧を補正すれば最適な2次転写電流値に戻すことが可能になる。具体的に図5の例では、2次転写電圧を増加させることによって、最適な2次転写電流値に戻すことが可能になる。
[両面作像時の2面目の転写電圧の制御方法]
図6は、自動両面作像を行う場合の2面目用の2次転写電圧の制御手順の一例を示すフローチャートである。以下、これまでの説明を総括して2次転写電圧の制御手順の一例について詳しく説明する。以下の制御手順は、図2の制御部100によって実行される。
まず、自動両面作像の1面目の場合には(ステップS100でNO)、2次転写電圧は1面目用の電圧で実行される(ステップS150)。この場合の2次転写電圧の設定値はユーザーが操作パネルによって入力した紙種に応じて異なる。
自動両面作像の2面目の場合(ステップS100でYES)の処理は、1面目の定着時の定着温度に応じて異なる。図6に示した例では、1面目の定着温度が標準温度T1に設定されている場合と、標準温度T1よりも低温度のT2に設定されている場合と、標準温度T1よりも高温度のT3に設定されている場合とに処理が分かれる。
ここで、制御部100は、1面目の定着温度を1面目に作像する画像情報に基づいて決定してもよい。たとえば、制御部100は、1面目がモノクロ画像の場合には1面目の定着温度を低温度T2に設定し、1面目がカラー画像の場合には1面目の定着温度を標準温度T1に設定する。もしくは、制御部100は、1面目がモノクロ画像の場合には1面目の定着温度を標準温度T1に設定し、1面目がカラー画像の場合に1面目の定着温度を高温度T3に設定する。
同様に、制御部100は、1面目が文字だけの場合には1面目の定着温度を比較的低温度に設定し、1面目が文字以外の写真または図表を含む場合には1面目の定着温度を比較的高温度に設定してもよい。また、制御部100は、1面目の画像情報に基づいて算出した単位面積当たりのトナー付着量の最大値が閾値Th1未満の場合には、1面目の定着温度を比較的低温度に設定し、1面目の単位面積当たりのトナー付着量の最大値が閾値Th1以上の場合には、1面目の定着温度を比較的高温度に設定してもよい。
上記のように、1面目の画像情報がカラー画像の場合または文字情報以外を含む場合または単位面積当たりのトナー量の最大値が閾値Th1以上の場合には、記録媒体に定着すべきトナー量が比較的多くなるので定着温度を比較的高温度に設定したほうが望ましい。一方、上記のいずれの場合でもないときには、省エネルギーの観点から定着温度をより低い値に設定してもよい。
次に、制御部100は、1面目用の定着温度の設定値に応じて2面目用の2次転写電圧を決定する(ステップS120,S130,S140)。そして、制御部100は、設定した2次転写電圧で2次転写動作を開始させる(ステップS160)。
具体的に図6の例では、制御部100は、1面目用の定着温度を標準温度T1に設定した場合には、2面目用の2次転写電圧を紙種に応じて決まる標準電圧値V1に設定する(ステップS120)。制御部100は、1面目用の定着温度を低温度T2に設定した場合には、2面目用の2次転写電圧を標準電圧V1よりも低い電圧値V2に設定する(ステップS130)。制御部100は、1面目用の定着温度を高温度T3に設定した場合には、2面目用の2次転写電圧を標準電圧V1よりも高い電圧値V3に設定する(ステップS140)。
以上に制御手順によれば、1面目の定着温度が変更された場合でも、より適切な2次転写電流値、したがって、より高い転写効率で2面目の2次転写を行うことができるので、2面目の画質の低下を防ぐことができる。
<実施の形態2>
2次転写効率が最大値からずれたために画質悪化が目立つようにあるのは、カラー画像を形成する場合またはトナーの付着量が多い場合である。したがって、該当時のみに限定して2面目の2次転写電圧を1面目の定着温度に応じて変更するようにしてもよい。実施の形態2の画像形成装置では、このように2面目の画像情報が所定条件を該当する場合にのみ2次転写電圧が変更される。以下、図面を参照して具体的に説明する。
図7は、実施の形態2の画像形成装置において2面目の作像時における2次転写電圧の制御手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、ステップS200およびステップS210が追加された点で図6のフローチャートと異なる。図7のその他の点は図6の場合と同様であるので、同一または相当するステップについては同一の参照符号を付して説明を繰返さない。
図7を参照して、1面目用の定着温度を低温度T2に設定した場合、制御部100は、2面目用の画像情報が所定条件と一致するか否かを判定する(ステップS200)。この場合の所定条件とは、画像情報がカラー画像を表していること、又は、画像情報に基づいて推定された記録媒体へ定着すべきトナー付着量が閾値Th2以上であることのうちの少なくとも一方である。この所定条件が満たされている場合(ステップS200でYES)、制御部100は、2面目の2次転写電圧を標準値V1よりも低電圧であるV2に変更する(ステップS130)。一方、上記の所定条件が満たされていない場合、たとえば、画像情報がモノクロ画像を表している場合、かつ、定着すべき推定トナー付着量が閾値Th2未満の場合、制御部100は、2面目の2次転写電圧を標準電圧値V1のままにして変更しない(ステップS120)。
1面目用の定着温度を高温度T3に設定した場合、制御部100は、2面目の画像情報が上記の所定条件と一致するか否かを判定する(ステップS210)。上記の所定条件が満たされている場合(ステップS210でYES)、制御部100は、2面目の2次転写電圧を標準値V1よりも高電圧であるV3に変更する(ステップS140)。一方、上記の所定条件が満たされていない場合、たとえば、画像情報がモノクロ画像を表している場合、または、定着すべき推定トナー付着量が閾値Th2未満の場合、制御部100は、2面目の2次転写電圧を標準電圧値V1のままにして変更しない(ステップS120)。
上記のように画像情報がモノクロ画像を表している場合、または、定着すべき推定トナー付着量が閾値Th2未満の場合には、1面目の定着温度に応じて2面目の2次転写電圧を変更しないという簡略化したプロセスにしても、画質の低下が目立つことはない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、2 作像部、3 搬送部、10 カートリッジ、11 感光体ドラム、12 帯電部、13 露光部、14 現像部、15 1次転写ローラー、17a,17b,35a,35b 両面搬送ローラー、20 中間転写ベルト、24 2次転写ローラー、25 定着部、31 用紙、40 搬送経路、41 両面搬送経路、100 制御部、T 記録媒体。

Claims (7)

  1. 記録媒体の両面に作像可能な画像形成装置であって、
    画像情報に基づいて形成されたトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像を中間体に転写する1次転写部と、
    前記中間体に転写されたトナー像を前記記録媒体に転写する2次転写部と、
    紙種ごとに設定された目標定着温度で前記記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着部と、
    前記2次転写部の2次転写電圧および前記目標定着温度を制御する制御部とを備え、
    前記目標定着温度は、紙種ごとに少なくとも第1温度と前記第1温度よりも低い第2温度とに設定可能であり、
    前記制御部は、前記記録媒体の第1面用の前記目標定着温度を前記第1温度に設定した場合には、前記記録媒体の第2面用の2次転写電圧を第1電圧に設定し、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第2温度に設定した場合には、前記第2面用の前記2次転写電圧を前記第1電圧よりも低い第2電圧に設定する、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第2面に作像する前記画像情報がカラー画像を表している場合には、前記第1面用の前記目標定着温度が前記第1温度であるか前記第2温度であるかに応じて、前記第2面用の前記2次転写電圧を前記第1電圧または前記第2電圧にそれぞれ設定し、
    前記制御部は、前記第2面に作像する前記画像情報がモノクロ画像を表している場合には、前記第1面用の前記目標定着温度が前記第1温度であるか前記第2温度であるかによらず、前記第1面用および前記第2面用の両方の前記2次転写電圧を前記第1電圧および前記第2電圧のいずれかに設定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記画像情報に基づいて推定される前記第2面のトナー付着量が第1閾値以上の場合には、前記第1面用の前記目標定着温度が前記第1温度であるか前記第2温度であるかに応じて、前記第2面用の前記2次転写電圧を前記第1電圧または前記第2電圧にそれぞれ設定し、
    前記制御部は、前記第2面のトナー付着量が前記第1閾値未満の場合には、前記第1面用の前記目標定着温度が前記第1温度であるか前記第2温度であるかによらず、前記第1面用および前記第2面用の両方の前記2次転写電圧を前記第1電圧および前記第2電圧のいずれかに設定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1面に作像する前記画像情報に基づいて、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第1温度または前記第2温度に設定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第1面に作像する前記画像情報がカラー画像を表している場合には、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第1温度に設定し、
    前記制御部は、前記第1面に作像する前記画像情報がモノクロ画像を表している場合には、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第2温度に設定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第1面に作像する前記画像情報が文字情報のみを含む場合には、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第2温度に設定し、
    前記制御部は、前記第1面に作像する前記画像情報が文字情報以外を含む場合には、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第1温度に設定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記画像情報に基づいて推定される前記第1面の単位面積当たりのトナー付着量の最大値が第2閾値以上の場合には、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第1温度に設定し、
    前記制御部は、前記第1面の単位面積当たりのトナー付着量の最大値が前記第2閾値未満の場合には、前記第1面用の前記目標定着温度を前記第2温度に設定する、請求項4に記載の画像形成装置。
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