JP2018072769A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】帯電による画像不良を防止することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置1は、用紙を搬送する用紙搬送路と、搬送された用紙にトナー像を転写する転写部31と、転写部31で転写されたトナー像を用紙に定着させる定着部39と、用紙搬送路での用紙の搬送速度を制御する搬送制御部61とを備えている。搬送制御部61は、用紙の搬送方向での後端部が転写部31を通過する際、転写部31での用紙の搬送速度に対して、定着部39での用紙の搬送速度を相対的に遅くする低減制御を行う。【選択図】図2
Description
本発明は、用紙搬送路で搬送された用紙に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム上のトナー像を転写ローラ等によって用紙に転写し、未定着のトナー像を担持した用紙が用紙搬送路を経て定着部で定着される。ここで、転写ベルトを用いて用紙を静電吸着して搬送する場合、定着ローラ等とのニップ部から用紙が抜けた際、転写ベルトと用紙との分離が不安定となることがある。そして、転写ベルトから用紙が剥離した際、放電(剥離放電)が局所的に発生し、剥離放電に起因して用紙後端に画像不良が生じることがあった。つまり、このような剥離放電によって、トナーが付着し、用紙にスジ状の汚れが生じていた。これに対して、用紙後端部における転写ベルトからの分離を安定化させる方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の画像形成装置は、用紙を静電吸着して搬送する転写ベルトと、表面にトナー像が形成される感光体ドラムと、転写ベルトを介して感光体ドラムと対向する転写ローラと、トナー像を用紙に定着する定着器とを備えている。上述した画像形成装置では、用紙の後端が、感光体ドラムと転写ローラとの転写ニップ部を通過した後、転写ベルトから分離するまでの間、用紙が転写ニップ部を抜ける前の搬送速度より、転写ニップ部を抜けた後の搬送速度を遅くすることで、用紙の分離を安定化させている。この構成では、転写ニップ部を抜けた後でも、用紙が転写ベルトに接しているので、転写ニップ部を抜けた後の搬送速度の変化が用紙の分離に影響するが、転写ニップ部を抜けた直後に用紙が剥離される構造では、有用な効果が得られない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、用紙端部から転写部への電荷被曝を抑えることができ、帯電による画像不良を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、用紙搬送路で搬送された用紙に画像を形成する画像形成装置であって、用紙を搬送する用紙搬送路と、搬送された用紙にトナー像を転写する転写部と、前記転写部で転写されたトナー像を用紙に定着させる定着部と、前記用紙搬送路での用紙の搬送速度を制御する搬送制御部とを備え、前記搬送制御部は、用紙の搬送方向での後端部が前記転写部を通過する際、前記転写部での用紙の搬送速度に対して、前記定着部での用紙の搬送速度を相対的に遅くする低減制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置では、前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記転写部での用紙の搬送速度を予め設定された基準速度とし、前記定着部での用紙の搬送速度を前記基準速度より遅くする構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置では、前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記定着部での用紙の搬送速度を予め設定された基準速度とし、前記転写部での用紙の搬送速度を前記基準速度より速くする構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置では、設置された環境の温度および湿度を測定する温湿度センサを備え、前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記温湿度センサの測定結果に基づいて、用紙の搬送速度を設定する構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置では、前記転写部を使用した履歴を転写履歴として記憶する履歴記憶部を備え、前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記転写履歴に基づいて、用紙の搬送速度を設定する構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置では、前記搬送制御部は、前記低減制御において、用紙の搬送速度を段階的に制御する構成としてもよい。
本発明によると、用紙の搬送速度を可変低減させることによって、用紙が転写部から剥離する際に、用紙端部から転写部への電荷被曝を抑えることができ、帯電による画像不良を防止することができる。つまり、搬送方向の下流側での搬送速度を遅くすることで、用紙を撓ませて転写部から緩やかに剥離することができ、転写部への局所的な電荷被曝を抑えている。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1は、画像読取部2と、画像形成部3と、原稿搬送部4とを備えている。
原稿搬送部4は、画像読取部2に対して開閉自在に支持されている。原稿搬送部4が開かれると、画像読取部2の上面に設けられた原稿載置台41が開放され、原稿載置台41に原稿を手置きで置くことができるようになっている。また、画像読取部2は、原稿載置台41とは別に、上面に設けられた原稿通過部42が設けられ、原稿搬送部4は、載置された原稿を原稿通過部42の上に自動で搬送する。画像読取部2は、原稿載置台41に載置された原稿または原稿搬送部4から搬送された原稿を読み取って画像データを生成する。
画像形成部3は、転写部31、定着部39、用紙搬送路S、用紙カセット33、手差しトレイ34、および排紙トレイ35を備えている。
転写部31は、ドラム型の像担持体である感光体ドラム31bを備え、感光体ドラム31bの外周囲には、光走査装置31a、現像装置31c、転写ローラ31d、ドラムクリーニング装置31e、帯電器31f、および除電器(図示しない)が配設されている。ドラムクリーニング装置8は、感光体ドラム31bの表面の残留トナーを除去および回収する。除電器は、感光体ドラム31bの表面の残留電荷を除去する。帯電器5は、感光体ドラム31bの表面を所定の電位に均一に帯電させる。光走査装置6は、感光体ドラム31bの表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置7は、感光体ドラム31bの表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム31bの表面にトナー像を形成する。転写ローラ31dは、感光体ドラム31bとの間に転写ニップ部が形成されており、用紙搬送路Sを通じて搬送されて来た用紙を転写ニップ部に挟み込んで搬送する。用紙は、転写ニップ部を通過する際に、感光体ドラム31bの表面のトナー像が転写されて定着部39に搬送される。
定着部39は、転写部31より主搬送路36(用紙搬送路S)の下流側に設けられ、用紙を挟んで回転する一対の加熱ローラ39aおよび加圧ローラ39bを備えている。定着部39は、加熱ローラ39aおよび加圧ローラ39bの間の定着ニップ部に、トナー像が転写された用紙を挟み込んで加熱および加圧し、トナー像を用紙に定着させる。
用紙搬送路Sは、用紙カセット33に収納された用紙、または手差しトレイ34に載置された用紙を1枚ずつ搬送して画像形成を行わせるとともに、画像形成された用紙を排紙トレイ35へ排出するものである。排紙トレイ35は、用紙カセット33の上方であって画像読取部2の下方に設けられている。
用紙搬送路Sは、主搬送路36および反転搬送路37を備えている。主搬送路36の一端側は、2つに分岐されており、一方の分岐端は給紙ピックアップローラ36aを介して用紙カセット33に対向し、他方の分岐端は手差しピックアップローラ36bを介して手差しトレイ34に対向している。また、主搬送路36の他端側は、排紙ローラ36eを介して排紙トレイ35に対向している。
給紙ピックアップローラ36aおよび手差しピックアップローラ36bは、断面が半円状のローラとされ、回転により用紙カセット33および手差しトレイ34から、レジストローラ51を介して、用紙を1枚ずつ間欠的に転写部31へ給紙する。
反転搬送路37は、一端側が転写部31の配設位置よりも上流側(図1中、下側)で主搬送路36に繋がっており、他端側が定着部39の配設位置よりも下流側(図1中、上側)で主搬送路36に繋がっており、反転搬送ローラ37aが設けられている。
反転搬送路37の他端側における主搬送路36との接続位置には、分岐爪38が配設されている。分岐爪38は、回動することで反転搬送路37を開放し、用紙を排紙ローラ36eまたは反転搬送路37のいずれに搬送するかを切り替える。
用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排紙ローラ36eから反転搬送路37へと逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙をレジストローラ51へと再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行い、用紙を排紙トレイ35へと搬出する。
次に、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成について、図面を参照して説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。なお、図2では、画像形成装置1の一部を示しており、原稿搬送部4や画像読取部2など、一部を省略している。
画像形成装置1は、上述した転写部31や定着部39の他に、搬送制御部61、履歴記憶部62、および温湿度センサ63を備えている。
搬送制御部61は、例えば、画像形成装置に搭載されたCPUであって、用紙搬送路Sでの用紙の搬送速度を制御する。具体的に、搬送制御部61は、転写部31および定着部39に接続されている駆動部を制御しており、本実施の形態では、感光体ドラム31bおよび加熱ローラ39aの回転速度を加減速することで、用紙の搬送速度を変化させている。なお、用紙の搬送速度の制御については、後述する図3ないし図5を参照して、詳細に説明する。
履歴記憶部62は、例えば、HDD等の記憶装置であって、転写部31を使用した履歴を転写履歴62aとして記憶する。本実施の形態では、感光体ドラム31bの走行距離(感光体走行距離)を転写履歴62aとして累積しており、感光体走行距離は、感光体ドラム31bを駆動させた時間などから算出することができる。
温湿度センサ63は、設置された環境の温度および湿度を測定するセンサであって、測定結果を搬送制御部61へ伝達する。
なお、履歴記憶部62および温湿度センサ63は、後述する第2実施形態および第3実施形態に関連しており、第1実施形態では省略してもよい。
次に、用紙の搬送速度の制御について、図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3ないし図5は、図1に示す画像形成装置1の転写部31および定着部39近傍を抜き出して拡大した図面とされており、画像形成装置1の一部を省略している。
図3は、転写部によって搬送される用紙を示す拡大説明図である。
用紙Pは、搬送方向Hの下流側へ搬送されており、レジストローラ51を経て、先端Pfが転写ニップ部(感光体ドラム31bと転写ローラ31dとの当接部)を通過した状態とされている。この際、感光体ドラム31bは、予め設定された基準速度で回転(矢符T1)している。
図4は、転写部および定着部によって搬送される用紙を示す拡大説明図である。
図4は、図3に対して、用紙Pがさらに搬送方向Hの下流側へ搬送された状態とされている。用紙Pは、先端Pfが定着ニップ部(加熱ローラ39aと加圧ローラ39bとの当接部)に到達しており、後端Prがレジストローラ51より上流側に位置している。つまり、用紙Pの後端Prは、転写ニップ部に到達していない状態とされている。この際、感光体ドラム31bは、基準速度で回転(矢符T2)し、加熱ローラ39aは、感光体ドラム31bと同じ基準速度で回転(矢符F1)している。つまり、転写部31と定着部39とは、同じ搬送速度で用紙Pを搬送している。
図5は、転写部と定着部とで速度差を設けて搬送される用紙を示す拡大説明図である。
図5は、図4に対して、用紙Pがさらに搬送方向Hの下流側へ搬送された状態とされている。用紙Pは、先端Pfが定着ニップ部を通過しており、後端Prが転写ニップ部の近傍に位置している。この際、感光体ドラム31bは、基準速度で回転(矢符T3)し、加熱ローラ39aは、基準速度より遅い速度で回転(矢符F2)している。つまり、搬送制御部61は、用紙Pの搬送方向Hでの後端部が転写部31を通過する際、転写部31での用紙Pの搬送速度に対して、定着部39での用紙の搬送速度を相対的に遅くする低減制御を行っている。転写部31と定着部39とで速度差を設けた結果、用紙Pは、転写部31と定着部39との間で、撓んだ状態とされ、定着部39が用紙Pの後端Prを引っ張る力が緩和されている。
上述したように、用紙Pの搬送速度を可変低減させることによって、用紙Pが転写部31から剥離する際に、用紙端部から転写部31への電荷被曝を抑えることができ、帯電による画像不良を防止することができる。つまり、搬送方向Hの下流側での搬送速度を遅くすることで、用紙Pを撓ませて転写部31から緩やかに剥離することができ、転写部31への局所的な電荷被曝を抑えている。
なお、定着部39での搬送速度を変更するタイミングは、適宜設定できるが、例えば、用紙Pの後端Prがレジストローラ51を通過したときとしてもよい。用紙Pの後端Prの位置は、搬送する用紙Pのサイズや、感光体ドラム31bおよび加熱ローラ39aを駆動させた時間などから算出することができる。
さらに、定着部39で搬送速度を遅くするのは、用紙Pの後端Prのうち、余白部となる非画像領域が、転写ニップ部を通過する際とするのがより好ましく、画像への影響を最小限にすることができる。
また、搬送制御部61は、低減制御において、用紙Pの搬送速度を段階的に制御してもよく、基準速度から目標の速度まで徐々に遅くしてもよい。このように、用紙Pの搬送速度を徐々に変化させることで、用紙Pの引っ掛かりなどを防ぎ、円滑に用紙Pを搬送することができる。
複数の用紙Pに対して連続印字する際、定着部39での用紙Pの搬送速度を遅くした後、通常の速度に戻すのは、紙間で実施することが好ましい。つまり、前の用紙Pが定着部39を通過した後、次の用紙Pが転写部31へ搬送されるまでの間に、速度を変更すればよい。搬送速度の戻し方としては、即座に変更してもよいし、段階的に推移させてもよい。
図5では、定着部39の搬送速度を遅くしたが、これに限定されず、搬送制御部61は、低減制御において、定着部39での用紙Pの搬送速度を基準速度とし、転写部31での用紙Pの搬送速度を基準速度より速くしてもよい。このように、転写部31での搬送速度を基準速度より速くした場合でも、定着部39との相対的な速度差を設けることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図6は、温度および湿度に関する環境テーブルを示す特性図表である。
第2実施形態では、第1実施形態に対し、用紙の搬送速度の制御が異なる構成とされている。なお、第2実施形態は、図1ないし図5に示す第1実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略する。
第2実施形態において、搬送制御部61は、低減制御で温湿度センサ63の測定結果に基づいて、用紙Pの搬送速度を設定する。搬送制御部61は、図6に示す温度および湿度に関する環境テーブルを記憶している。
環境テーブルは、数℃ごとに区切った温度と、数%毎に区切った湿度とを対応させた行列であって、温度および湿度から「エリア」の値が決定される。なお、図6では、図面の見易さを考慮して、「エリア」の値だけを示している。「エリア」は、「1」から「8」まで設定されており、例えば、温度が27℃で、湿度が51%であれば、「エリア5」が選択される。環境テーブルでは、低温低湿である場合に値の小さい「エリア」が割り当てられており、高温高湿である場合に値の大きい「エリア」が割り当てられている。
搬送制御部61は、環境テーブルから選択された「エリア」に基づいて、転写部31と定着部39との速度差を設定する。具体的に、値の小さい「エリア」である場合には、速度差を小さくし、「エリア」の値が大きくなるにつれて、速度差を大きくする。このことは、用紙Pの水分率に関わり、高温高湿な環境にさらされて、用紙Pの水分率が高くなるにつれて、剥離放電による汚れが生じやすい傾向がみられる。このように、周囲の環境が用紙Pの剥離に影響を与えるので、搬送速度に温湿度センサ63の測定結果を反映することで、適切な制御を行うことができ、画像不良をより改善することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図7は、転写履歴と定着部の搬送速度との関係を示す定着搬送速度テーブルの特性図表である。
第3実施形態では、第2実施形態に対し、用紙の搬送速度の制御において、さらに転写履歴62aを反映した構成とされている。なお、第3実施形態は、図1ないし図6に示す第1実施形態および第2実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略する。
第3実施形態において、搬送制御部61は、転写履歴62aに基づいて、用紙Pの搬送速度を設定する。搬送制御部61は、図7に示す転写履歴と定着部の搬送速度との関係を示す定着搬送速度テーブルを記憶している。
定着搬送速度テーブルは、所定の距離毎に区切った転写履歴62aと「エリア」とを対応させた行列であって、転写履歴62aおよび「エリア」の値から、定着部39の搬送速度の変化値が決定される。なお、図7では、図面の見易さを考慮して、定着部39の搬送速度の変化値を示す数値だけを示しており、変化値の単位は「%」とされている。つまり、変化値として「−1.5」が選択された場合には、定着部39の搬送速度を基準速度より1.5%遅い値に設定する。
定着搬送速度テーブルでは、転写履歴62aの距離が小さくなるにつれて、転写部31と定着部39との速度差が大きくなるように設定されている。同様に、「エリア」の値が大きくなるにつれて、速度差が大きくなるように設定されている。転写部31は、使用状況により摩耗などして、帯電電荷が徐々に変動し、用紙Pの剥離に影響を与える。具体的には、繰り返し使用して、転写部31が摩耗していると、剥離放電が生じにくいという傾向がある。そこで、搬送速度に転写履歴62aを反映することで、適切な制御を行うことができ、画像不良をより改善することができる。
また、定着部39を遅くする制御に替えて、転写部31を速くする制御を行う場合には、次に示す転写搬送速度テーブルを用いればよい。
図8は、転写履歴と転写部の搬送速度との関係を示す転写搬送速度テーブルの特性図表である。
転写搬送速度テーブルは、定着搬送速度テーブルと略同様にして、所定の距離毎に区切った転写履歴62aと「エリア」とを対応させた行列であって、転写履歴62aおよび「エリア」の値から、転写部31の搬送速度の変化値が決定される。つまり、変化値として「1.5」が選択された場合には、転写部31の搬送速度を基準速度より1.5%速い値に設定する。転写搬送速度テーブルは、定着搬送速度テーブルと同様に、搬送制御部61に記憶されている。
上述した剥離放電は、除電器によっても緩和することができ、除電光量を増加させることで、画像不良が改善される。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 画像形成装置
31 転写部
39 定着部
61 搬送制御部
62 履歴記憶部
62a 転写履歴
63 温湿度センサ
H 搬送方向
P 用紙
Pf 先端(用紙の一部)
Pr 後端(用紙の一部)
S 用紙搬送路
31 転写部
39 定着部
61 搬送制御部
62 履歴記憶部
62a 転写履歴
63 温湿度センサ
H 搬送方向
P 用紙
Pf 先端(用紙の一部)
Pr 後端(用紙の一部)
S 用紙搬送路
Claims (6)
- 用紙搬送路で搬送された用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
用紙を搬送する用紙搬送路と、
搬送された用紙にトナー像を転写する転写部と、
前記転写部で転写されたトナー像を用紙に定着させる定着部と、
前記用紙搬送路での用紙の搬送速度を制御する搬送制御部とを備え、
前記搬送制御部は、用紙の搬送方向での後端部が前記転写部を通過する際、前記転写部での用紙の搬送速度に対して、前記定着部での用紙の搬送速度を相対的に遅くする低減制御を行うこと
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記転写部での用紙の搬送速度を予め設定された基準速度とし、前記定着部での用紙の搬送速度を前記基準速度より遅くすること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記定着部での用紙の搬送速度を予め設定された基準速度とし、前記転写部での用紙の搬送速度を前記基準速度より速くすること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって、
設置された環境の温度および湿度を測定する温湿度センサを備え、
前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記温湿度センサの測定結果に基づいて、用紙の搬送速度を設定すること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって、
前記転写部を使用した履歴を転写履歴として記憶する履歴記憶部を備え、
前記搬送制御部は、前記低減制御において、前記転写履歴に基づいて、用紙の搬送速度を設定すること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって、
前記搬送制御部は、前記低減制御において、用紙の搬送速度を段階的に制御すること
を特徴とする画像形成装置。
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