JP2018072739A - 結像レンズ、光学機器、および板状部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビハインド絞りを採用しながら、高い光学性能を有した結像レンズを提供する。【解決手段】結像レンズILは、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に凹面を向けた負の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する第4レンズL4と、像側に凸面を向けた正の屈折力を有する第5レンズL5と、絞りSとからなり、第4レンズL4と第5レンズL5とが接合レンズL45であり、以下の条件式を満足する。−2.00<f4/f5<−0.70但し、f4:第4レンズL4の焦点距離、f5:第5レンズL4の焦点距離。【選択図】図1
Description
本発明は、結像レンズ、光学機器、および板状部材の製造方法に関する。
近年、FPD(Flat Panel Display)、PCB(Printed Circuit Board)、シー
ト、印刷面等の外観検査では、要求検査精度の高度化、検査装置に搭載されるイメージセンサーの大型化や高精細化が進んでいる。それに伴い、検査装置に搭載される結像レンズには、高い解像力に加え、像の中心から周辺までの解像力の高い均一性、歪曲収差の低減化等の外観検査に適した特性が要求される。一方、検査装置等の光学機器に搭載される結像レンズには、常にコンパクト化が要求される。このような要求に応えるため、一般的に小型化と機構構造の簡素化に有利とされる、ビハインド絞りを採用した結像レンズが考案されている(例えば、特許文献1を参照)。
ト、印刷面等の外観検査では、要求検査精度の高度化、検査装置に搭載されるイメージセンサーの大型化や高精細化が進んでいる。それに伴い、検査装置に搭載される結像レンズには、高い解像力に加え、像の中心から周辺までの解像力の高い均一性、歪曲収差の低減化等の外観検査に適した特性が要求される。一方、検査装置等の光学機器に搭載される結像レンズには、常にコンパクト化が要求される。このような要求に応えるため、一般的に小型化と機構構造の簡素化に有利とされる、ビハインド絞りを採用した結像レンズが考案されている(例えば、特許文献1を参照)。
第1の態様に係る結像レンズは、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第2レンズと、像側に凹面を向けた負の屈折力を有する第3レンズと、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する第4レンズと、像側に凸面を向けた正の屈折力を有する第5レンズと、絞りとを有し、前記第2レンズと前記第3レンズとが接合レンズであるか、もしくは、前記第4レンズと前記第5レンズとが接合レンズであり、以下の条件式を満足する。
−2.00<f4/f5<−0.70
但し、f4:前記第4レンズの焦点距離、
f5:前記第5レンズの焦点距離。
−2.00<f4/f5<−0.70
但し、f4:前記第4レンズの焦点距離、
f5:前記第5レンズの焦点距離。
第2の態様に係る光学機器は、物体の像を所定の位置に結像させる上記の結像レンズを備えて構成される。
第3の態様に係る板状部材の製造方法は、板状部材を製作する製作工程と、上記の光学機器を用いて前記板状部材を検査する検査工程と、前記検査工程で良品と判定された前記板状部材を選別する工程とを有する。
以下、本実施形態の結像レンズ、光学機器について図を参照して説明する。特許文献1に記載のビハインド絞りを採用した結像レンズは、絞りがレンズ群の外部側に設けられるため、歪曲収差や倍率色収差の補正が困難であり、被写体の形状や寸法測定に誤差が生じたり、色の滲みにより解像力が低下したりし易いという問題があることが分かった。そこで本実施形態では、ビハインド絞りを採用しながら、高い光学性能を有した結像レンズについて説明する。
本実施形態に係る結像レンズILの一例として、図1に示す結像レンズIL(1)は、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に凹面を向けた負の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する第4レンズL4と、像側に凸面を向けた正の屈折力を有する第5レンズL5と、絞り(開口絞り)Sとを有して構成される。このような結像レンズIL(1)において、第4レンズL4と第5レンズL5とが接合レンズ(もしくは、第2レンズL2と第3レンズL3とが接合レンズ)となっている。本実施形態に係る結像レンズILは、第3レンズL3の像側のレンズ面と第4レンズL4の物体側のレンズ面との間で、両凸形状の負の屈折力を有する空気レンズを形成することにより、非点収差とコマ収差を良好に補正することが可能になる。また、第1レンズL1および第2レンズL2が正の屈折力を有しているため、第3レンズL3以降の各レンズの大型化を抑制することができ、絞りSを最も像側に配置することで、レンズ全長を短くすることが可能になる。
本実施形態に係る結像レンズILは、図3に示す結像レンズIL(2)でも良く、図5に示す結像レンズIL(3)でも良く、図7に示す結像レンズIL(4)でも良く、図9に示す結像レンズIL(5)でも良い。また、本実施形態に係る結像レンズILは、図11に示す結像レンズIL(6)でも良く、図13に示す結像レンズIL(7)でも良い。なお、図3、図5、図7、図9、図11、および図13に示す結像レンズIL(2)〜IL(7)の各レンズは、図1に示す結像レンズIL(1)と同様に構成される。
上記構成の下、本実施形態に係る結像レンズILは、次の条件式(1)を満足する。
−2.00<f4/f5<−0.70 ・・・(1)
但し、f4:第4レンズL4の焦点距離、
f5:第5レンズL5の焦点距離。
但し、f4:第4レンズL4の焦点距離、
f5:第5レンズL5の焦点距離。
条件式(1)は、第4レンズL4の(e線における)焦点距離と、第5レンズL5の(e線における)焦点距離との適切な比率を規定するための条件式である。条件式(1)を満足することで、像面湾曲と、歪曲収差と、倍率色収差を同時に補正することができる。
条件式(1)の対応値が下限値を下回る状態で、倍率色収差を補正しようとすると、像
面湾曲がアンダー方向に大きくなり、歪曲収差がプラス方向に大きくなる。これにより、解像力が低下し、物体(被検物)の像の寸法に誤差が生じるので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を−1.50にすることができる。
面湾曲がアンダー方向に大きくなり、歪曲収差がプラス方向に大きくなる。これにより、解像力が低下し、物体(被検物)の像の寸法に誤差が生じるので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を−1.50にすることができる。
条件式(1)の対応値が上限値を上回る状態で、倍率色収差を補正しようとしても、像面湾曲がアンダー方向に大きくなり、歪曲収差がプラス方向に大きくなる。これにより、解像力が低下し、物体(被検物)の像の寸法に誤差が生じるので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を−0.90にすることができる。
本実施形態の結像レンズILは、次の条件式(2)を満足してもよい。
−0.50<f3/f<−0.20 ・・・(2)
但し、f3:第3レンズG3の焦点距離、
f:結像レンズILの焦点距離。
但し、f3:第3レンズG3の焦点距離、
f:結像レンズILの焦点距離。
条件式(2)は、第3レンズL3の(e線における)焦点距離と、結像レンズILの全系の(e線における)焦点距離との適切な比率を規定するための条件式である。条件式(2)を満足することで、球面収差を十分に補正することができる。
条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、球面収差がアンダー方向に増大する。これにより、像の全域で解像力が著しく低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を−0.39にすることができる。
条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、球面収差がオーバー方向に増大する。これにより、像の全域で解像力が著しく低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を−0.28にすることができる。
本実施形態の結像レンズILは、次の条件式(3)を満足してもよい。
0.08<D45/f<0.29 ・・・(3)
但し、D45:第4レンズL4の物体側のレンズ面から第5レンズL5の像側のレンズ面までの光軸上の距離、
f:結像レンズILの焦点距離。
但し、D45:第4レンズL4の物体側のレンズ面から第5レンズL5の像側のレンズ面までの光軸上の距離、
f:結像レンズILの焦点距離。
条件式(3)は、第4レンズL4の物体側のレンズ面から第5レンズL5の像側のレンズ面までの光軸上の距離と、結像レンズILの全系の(e線における)焦点距離との適切な比率を規定するための条件式である。条件式(3)を満足することで、コマ収差を十分に補正することができる。
条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、コマ収差が増大する。これにより、像の中心から周辺にかけて、解像力の均一性が著しく低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を0.11にすることができる。
条件式(3)の対応値が上限値を上回っても、コマ収差が増大する。これにより、像の中心から周辺にかけて、解像力の均一性が著しく低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を0.21にすることができる。
本実施形態の結像レンズILにおいて、第1レンズL1、第2レンズL2、および第5レンズL5のうち少なくとも一つに、次の条件式(4)を満足する光学材料が用いられるようにしてもよい。
60<νdm ・・・(4)
但し、νdm:光学材料のアッベ数。
但し、νdm:光学材料のアッベ数。
条件式(4)は、正の屈折力を有するレンズに使用される光学材料の(d線を基準とする)アッベ数の適切な範囲を規定するための条件式である。条件式(4)を満足することで、色収差を十分に補正することができる。
条件式(4)の対応値が下限値を下回ると、色収差が補正不足となり、解像力の低下を招くので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を63にすることができる。
本実施形態の結像レンズILにおいて、結像倍率を変化させる際、少なくとも第3レンズL3と第4レンズL4との空気間隔が変化するように、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、および第5レンズL5が光軸に沿って移動するようにしてもよい。このように、第3レンズL3と第4レンズL4との空気間隔を含む1箇所以上のレンズ間隔を可変間隔として、第1〜第5レンズL1〜L5を光軸に沿って物体側に(もしくは像側に)移動させ、結像倍率を変化させる際に増大する収差を補正するフローティングを行うことで、結像倍率を変化させる際の収差変動を適切に補正することができる。
本実施形態において、最も像側に絞りSを配置しているが、これに限られるものではなく、絞りSと像面の間に、屈折力を持たない保護ガラスやフィルター、プリズム等を付加することも可能である。また、以降の実施例において、本実施形態の結像レンズILを縮小光学系として記載しているが、光の可逆性により光学系を逆向きに捉え、拡大光学系として用いることも可能である。
本実施形態の光学機器は、上述した構成の結像レンズILを備えて構成される。その具体例として、上記実施形態に係る結像レンズILを備えた外観検査装置(光学機器)を図15に基づいて説明する。この外観検査装置101は、FPDやPCB等の検査対象物(板状部材)110に対して外観検査を行うために用いられる。外観検査装置101のカメラ鏡筒部に搭載される撮像レンズ112として、上記実施形態に係る結像レンズILが用いられる。外観検査装置101において、検査対象物110からの光は、撮像レンズ112で集光されて、撮像素子111へ到達する。撮像レンズ112により、検査対象物110の像が撮像素子111の撮像面上に結像され、撮像素子111が検査対象物110の像を撮像する。撮像素子111により撮像取得された検査対象物110の画像は、モニター114に表示される。画像処理装置113は、撮像素子111により撮像取得された検査対象物110の画像データに対して種々の画像処理を行うことができる。このような構成によれば、上記実施形態に係る結像レンズILを搭載することにより、ビハインド絞りを採用しながら、高い光学性能を有した光学機器を得ることが可能になる。
続いて、図16を参照しながら、上述の外観検査装置(光学機器)101を用いた板状部材の製造方法について概説する。FPDやPCB等の板状部材(図示せず)は、板状部材を製作する製作工程(ステップST1)、板状部材の検査を行う検査工程(ステップST2)等を経て製造される。ステップST1では、例えばガラス基板上にフォトリソグラフィ等にてTFT(Thin Film Transistor)のパターンを形成し、板状部材を製作する。ステップST2では、ステップST1で製作した板状部材の欠陥の有無を検査する。検査の結果、良品(欠陥が無い)と判定された板状部材を選別して次の製造工程(例えば、セル工程、モジュール工程、製品出荷等)に送る。また、検査の結果、不良品(欠陥が有る)と判定された板状部材は、補修されるか破棄される。このような板状部材の製造方法
の検査工程において、上述の外観検査装置(光学機器)101を用いて板状部材の外観検査を行う。これにより、像の中心から周辺までの解像力の差が極めて小さく、解像力の高い検査対象物(板状部材)の像に基づいて、精度の高い外観検査を行うことができる。
の検査工程において、上述の外観検査装置(光学機器)101を用いて板状部材の外観検査を行う。これにより、像の中心から周辺までの解像力の差が極めて小さく、解像力の高い検査対象物(板状部材)の像に基づいて、精度の高い外観検査を行うことができる。
以下、本実施形態の実施例に係る結像レンズILを図面に基づいて説明する。図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13は、第1〜第7実施例に係る結像レンズIL{IL(1)〜IL(7)}の構成を示す断面図である。なお、図11および図13に示す矢印は、結像倍率を−0.5倍もしくは−0.33倍から−1.0倍まで変化させるときの、各レンズ群の移動方向を示している。
これら図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13において、各レンズ群を符号Gと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、各レンズを符号Lと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、それぞれ表している。この場合において、符号、数字の種類および数が大きくなって煩雑化するのを防止するため、実施例毎にそれぞれ独立して符号と数字の組み合わせを用いてレンズ等を表している。このため、実施例間で同一の符号と数字の組み合わせが用いられていても、同一の構成であることを意味するものでは無い。
以下に表1〜表7を示すが、この内、表1は第1実施例、表2は第2実施例、表3は第3実施例、表4は第4実施例、表5は第5実施例、表6は第6実施例、表7は第7実施例における各諸元データを示す表である。各実施例では収差特性の算出対象として、e線(波長λ=546.07nm)、C線(波長λ=656.27nm)、F線(波長λ=486.13nm)を選んでいる。
[全体諸元]の表において、fは結像レンズILの全系のe線における焦点距離を示し、βは結像レンズILのe線における結像倍率を示す。NAはe線における開口数を示し、Yは像高を示す。f3は第3レンズL3のe線における焦点距離を示し、f4は第4レンズL4のe線における焦点距離を示す。f5は第5レンズL5のe線における焦点距離を示し、D45は第4レンズL4の物体側のレンズ面から第5レンズL5の像側のレンズ面までの光軸上の距離を示す。
[レンズ諸元]の表において、面番号は物体側からのレンズ面の順序を示し、Rは各面番号に対応する曲率半径(曲率中心が像側に位置する面を正の値としている)、Dは各面番号に対応する光軸上のレンズ厚もしくは空気間隔、ndは各面番号に対応する硝材のd線(波長λ=587.56nm)に対する屈折率、νdは各面番号に対応する硝材のd線を基準とするアッベ数を、それぞれ示す。曲率半径の「∞」は平面又は開口を示し、(絞りS)は絞りSが配置されることを示す。なお、第0面は物体面に対応し、第0面に記載されたDは物体面から第1面までの空気間隔を示す。また、空気の屈折率nd=1.00000の記載は
省略している。
省略している。
第6〜第7実施例の[レンズ群データ]の表において、各レンズ群の初面(最も物体側の面)、焦点距離、およびレンズ構成長を示す。
第6〜第7実施例の[可変間隔データ]の表は、[レンズ諸元]を示す表において面間隔が「可変」となっている面番号iにおける次の面までの面間隔Diを示す。例えば、第6実施例では、面番号0,6での面間隔D0,D6を示す。Bfは絞りSから像面までの光軸上の距離を示す。なお、[可変間隔データ]の表において、結像倍率に対応した可変間隔の値を示す。
[条件式対応値]の表には、上記の条件式(1)〜(4)に対応する値を示す。
以下、全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径R、面間隔D、その他の長さ等は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。
ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での重複する説明は省略する。
(第1実施例)
第1実施例について、図1〜図2および表1を用いて説明する。図1は、本実施形態の第1実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第1実施例に係る結像レンズIL(1)は、物体側から順に並んだ、物体側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(1)における最も像側に絞りSが配置される。
第1実施例について、図1〜図2および表1を用いて説明する。図1は、本実施形態の第1実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第1実施例に係る結像レンズIL(1)は、物体側から順に並んだ、物体側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(1)における最も像側に絞りSが配置される。
以下の表1に、第1実施例に係る結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、表1における面番号1〜10は、図1における面m1〜m10と対応している。
(表1)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-31.055
f4=-30.228
f5=27.876
D45=17.822
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 228.162
1 127.255 4.135 1.74400 44.8
2 -129.979 0.400
3 21.604 5.992 1.43750 94.7
4 162.689 0.641
5 -252.741 2.644 1.61340 44.3
6 20.804 3.684
7 -38.964 7.770 1.61340 44.3
8 38.459 10.052 1.75500 52.3
9 -41.660 0.801
10 ∞ 153.547 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.084
条件式(2) f3/f=-0.311
条件式(3) D45/f=0.178
条件式(4) νdm=94.7(第2レンズL2)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-31.055
f4=-30.228
f5=27.876
D45=17.822
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 228.162
1 127.255 4.135 1.74400 44.8
2 -129.979 0.400
3 21.604 5.992 1.43750 94.7
4 162.689 0.641
5 -252.741 2.644 1.61340 44.3
6 20.804 3.684
7 -38.964 7.770 1.61340 44.3
8 38.459 10.052 1.75500 52.3
9 -41.660 0.801
10 ∞ 153.547 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.084
条件式(2) f3/f=-0.311
条件式(3) D45/f=0.178
条件式(4) νdm=94.7(第2レンズL2)
表1に示す諸元の表から、第1実施例に係る結像レンズでは、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図2は、第1実施例に係る結像レンズの諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図、およびコマ収差図)である。図2の各収差図において、Yは像高を示し、eはe線(波長λ=546.07nm)、CはC線(波長λ=656.27nm)、FはF線(波長λ=486.13nm)に対する諸収差をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。なお、以下に示す各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用い、重複する説明は省略する。
各収差図より、第1実施例に係る結像レンズは、像の中心から周辺にかけて諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
第2実施例について、図3〜図4および表2を用いて説明する。図3は、本実施形態の第2実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第2実施例に係る結像レンズIL(2)は、物体側から順に並んだ、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(2)における最も像側に絞りSが配置される。
第2実施例について、図3〜図4および表2を用いて説明する。図3は、本実施形態の第2実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第2実施例に係る結像レンズIL(2)は、物体側から順に並んだ、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(2)における最も像側に絞りSが配置される。
以下の表2に、第2実施例に係る結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、表2における面番号1〜10は、図3における面m1〜m10と対応している。
(表2)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-34.521
f4=-38.608
f5=35.279
D45=19.355
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 227.309
1 307.978 4.150 1.61800 63.3
2 -91.732 0.759
3 23.626 6.430 1.61800 63.3
4 89.275 0.864
5 -923.275 1.359 1.56732 42.8
6 20.133 4.712
7 -39.871 9.773 1.51742 52.4
8 43.787 9.582 1.61800 63.3
9 -40.085 0.720
10 ∞ 151.287 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.094
条件式(2) f3/f=-0.345
条件式(3) D45/f=0.194
条件式(4) νdm=63.3(第1レンズL1、第2レンズL2、第5レンズL5)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-34.521
f4=-38.608
f5=35.279
D45=19.355
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 227.309
1 307.978 4.150 1.61800 63.3
2 -91.732 0.759
3 23.626 6.430 1.61800 63.3
4 89.275 0.864
5 -923.275 1.359 1.56732 42.8
6 20.133 4.712
7 -39.871 9.773 1.51742 52.4
8 43.787 9.582 1.61800 63.3
9 -40.085 0.720
10 ∞ 151.287 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.094
条件式(2) f3/f=-0.345
条件式(3) D45/f=0.194
条件式(4) νdm=63.3(第1レンズL1、第2レンズL2、第5レンズL5)
表2に示す諸元の表から、第2実施例に係る結像レンズでは、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図4は、第2実施例に係る結像レンズの諸収差図である。各収差図より、第2実施例に係る結像レンズは、像の中心から周辺にかけて諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
第3実施例について、図5〜図6および表3を用いて説明する。図5は、本実施形態の第3実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第3実施例に係る結像レンズIL(3)は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、両凸形状で正の屈折力を有する第2レンズL2および両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3からなる接合レンズL23と、物体側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4と、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(3)における最も像側に絞りSが配置される。
第3実施例について、図5〜図6および表3を用いて説明する。図5は、本実施形態の第3実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第3実施例に係る結像レンズIL(3)は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、両凸形状で正の屈折力を有する第2レンズL2および両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3からなる接合レンズL23と、物体側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4と、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(3)における最も像側に絞りSが配置される。
以下の表3に、第3実施例に係る結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、表3における面番号1〜10は、図5における面m1〜m10と対応している。
(表3)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-31.444
f4=-39.056
f5=38.951
D45=12.134
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 236.958
1 60.444 4.029 1.74400 44.8
2 416.721 0.200
3 23.807 7.029 1.49700 81.5
4 -194.883 2.298 1.61340 44.3
5 21.630 3.610
6 -40.930 2.371 1.56732 42.8
7 49.927 3.054
8 79.787 6.709 1.75500 52.3
9 -45.210 0.799
10 ∞ 149.368 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.003
条件式(2) f3/f=-0.314
条件式(3) D45/f=0.121
条件式(4) νdm=81.5(第2レンズL2)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-31.444
f4=-39.056
f5=38.951
D45=12.134
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 236.958
1 60.444 4.029 1.74400 44.8
2 416.721 0.200
3 23.807 7.029 1.49700 81.5
4 -194.883 2.298 1.61340 44.3
5 21.630 3.610
6 -40.930 2.371 1.56732 42.8
7 49.927 3.054
8 79.787 6.709 1.75500 52.3
9 -45.210 0.799
10 ∞ 149.368 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.003
条件式(2) f3/f=-0.314
条件式(3) D45/f=0.121
条件式(4) νdm=81.5(第2レンズL2)
表3に示す諸元の表から、第3実施例に係る結像レンズでは、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図6は、第3実施例に係る結像レンズの諸収差図である。各収差図より、第3実施例に係る結像レンズは、像の中心から周辺にかけて諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
第4実施例について、図7〜図8および表4を用いて説明する。図7は、本実施形態の第4実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第4実施例に係る結像レンズIL(4)は、物体側から順に並んだ、像側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた平凸形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(4)における最も像側に絞りSが配置される。
第4実施例について、図7〜図8および表4を用いて説明する。図7は、本実施形態の第4実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第4実施例に係る結像レンズIL(4)は、物体側から順に並んだ、像側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた平凸形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(4)における最も像側に絞りSが配置される。
以下の表4に、第4実施例に係る結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、表4における面番号1〜10は、図7における面m1〜m10と対応している。
(表4)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-35.457
f4=-46.775
f5=34.397
D45=14.501
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 224.576
1 -96.532 5.114 1.43750 94.7
2 -54.806 1.669
3 38.668 9.600 1.78800 47.4
4 ∞ 1.124
5 -68.623 5.200 1.62588 35.7
6 34.090 3.071
7 -52.240 9.561 1.61340 44.3
8 68.910 4.940 1.75500 52.3
9 -40.684 0.800
10 ∞ 154.958 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.360
条件式(2) f3/f=-0.355
条件式(3) D45/f=0.145
条件式(4) νdm=94.7(第1レンズL1)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-35.457
f4=-46.775
f5=34.397
D45=14.501
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 224.576
1 -96.532 5.114 1.43750 94.7
2 -54.806 1.669
3 38.668 9.600 1.78800 47.4
4 ∞ 1.124
5 -68.623 5.200 1.62588 35.7
6 34.090 3.071
7 -52.240 9.561 1.61340 44.3
8 68.910 4.940 1.75500 52.3
9 -40.684 0.800
10 ∞ 154.958 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.360
条件式(2) f3/f=-0.355
条件式(3) D45/f=0.145
条件式(4) νdm=94.7(第1レンズL1)
表4に示す諸元の表から、第4実施例に係る結像レンズでは、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図8は、第4実施例に係る結像レンズの諸収差図である。各収差図より、第4実施例に係る結像レンズは、像の中心から周辺にかけて諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第5実施例)
第5実施例について、図9〜図10および表5を用いて説明する。図9は、本実施形態の第5実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第5実施例に係る結像レンズIL(5)は、物体側から順に並んだ、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に凹面を向けた平凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、平凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および平凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(5)における最も像側に絞りSが配置される。
第5実施例について、図9〜図10および表5を用いて説明する。図9は、本実施形態の第5実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第5実施例に係る結像レンズIL(5)は、物体側から順に並んだ、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に凹面を向けた平凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3と、平凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および平凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。絞りSの像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(5)における最も像側に絞りSが配置される。
以下の表5に、第5実施例に係る結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、表5における面番号1〜10は、図9における面m1〜m10と対応している。
(表5)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-33.270
f4=-56.649
f5=54.253
D45=14.114
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 226.538
1 285.530 5.210 1.43750 94.7
2 -63.602 0.521
3 25.043 5.347 1.76200 40.1
4 116.095 0.601
5 ∞ 1.372 1.62588 35.7
6 20.961 4.096
7 -35.690 10.018 1.62588 35.7
8 ∞ 9.193 1.72916 54.7
9 -39.731 1.007
10 ∞ 154.855 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.044
条件式(2) f3/f=-0.333
条件式(3) D45/f=0.141
条件式(4) νdm=94.7(第1レンズL1)
[全体諸元]
f=100.000
β=-0.7倍
NA=0.051
Y=35
f3=-33.270
f4=-56.649
f5=54.253
D45=14.114
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 226.538
1 285.530 5.210 1.43750 94.7
2 -63.602 0.521
3 25.043 5.347 1.76200 40.1
4 116.095 0.601
5 ∞ 1.372 1.62588 35.7
6 20.961 4.096
7 -35.690 10.018 1.62588 35.7
8 ∞ 9.193 1.72916 54.7
9 -39.731 1.007
10 ∞ 154.855 (絞りS)
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.044
条件式(2) f3/f=-0.333
条件式(3) D45/f=0.141
条件式(4) νdm=94.7(第1レンズL1)
表5に示す諸元の表から、第5実施例に係る結像レンズでは、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図10は、第5実施例に係る結像レンズの諸収差図である。各収差図より、第5実施例に係る結像レンズは、像の中心から周辺にかけて諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第6実施例)
第6実施例について、図11〜図12および表6を用いて説明する。図11は、本実施形態の第6実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第6実施例に係る結像レンズIL(6)は、物体側から順に並んだ、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2とから構成される。第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3とから構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。
第6実施例について、図11〜図12および表6を用いて説明する。図11は、本実施形態の第6実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第6実施例に係る結像レンズIL(6)は、物体側から順に並んだ、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2とから構成される。第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、像側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2と、像側に強い凹面を向けた両凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3とから構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。
第2レンズ群G2の像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(6)における最も像側に絞りSが配置される。第6実施例に係る結像レンズIL(6)では、結像倍率を−0.5倍から−1.0倍まで変化させる際、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2が光軸に沿って物体側へ移動し、第1レンズ群G1(第3レンズL3)と第2レンズ群G2(第4レンズL4)との空気間隔が変化する(大きくなる)ように構成される。
以下の表6に、第6実施例に係る結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、表6における面番号1〜10は、図11における面m1〜m10と対応し、表6における群番号G1〜G2は、図11における各レンズ群G1〜G2と対応している。
(表6)
[全体諸元]
f=99.896〜100.198
β=-0.5倍〜-1.0倍
NA=0.042〜0.061
Y=35
f3=-31.850
f4=-30.926
f5=27.590
D45=16.872
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 D0(可変)
1 161.794 4.419 1.71700 47.9
2 -130.174 0.482
3 23.189 5.945 1.49700 81.5
4 141.595 0.763
5 -257.579 3.374 1.61340 44.3
6 21.369 D6(可変)
7 -42.210 7.713 1.61340 44.3
8 37.216 9.159 1.75500 52.3
9 -42.731 0.844
10 ∞ Bf (絞りS)
[可変間隔データ]
β -0.5倍 -0.7倍 -1.0倍
f 99.9 100.0 100.2
D0 286.056 228.831 185.622
D6 3.651 3.977 4.595
Bf 132.531 152.546 182.673
[レンズ群データ]
群番号 初面 焦点距離 レンズ構成長
G1 1 295.3 14.983
G2 7 106.1 17.715
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.121
条件式(2) f3/f=-0.319〜-0.318
条件式(3) D45/f=0.168〜0.169
条件式(4) νdm=81.5(第2レンズL2)
[全体諸元]
f=99.896〜100.198
β=-0.5倍〜-1.0倍
NA=0.042〜0.061
Y=35
f3=-31.850
f4=-30.926
f5=27.590
D45=16.872
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 D0(可変)
1 161.794 4.419 1.71700 47.9
2 -130.174 0.482
3 23.189 5.945 1.49700 81.5
4 141.595 0.763
5 -257.579 3.374 1.61340 44.3
6 21.369 D6(可変)
7 -42.210 7.713 1.61340 44.3
8 37.216 9.159 1.75500 52.3
9 -42.731 0.844
10 ∞ Bf (絞りS)
[可変間隔データ]
β -0.5倍 -0.7倍 -1.0倍
f 99.9 100.0 100.2
D0 286.056 228.831 185.622
D6 3.651 3.977 4.595
Bf 132.531 152.546 182.673
[レンズ群データ]
群番号 初面 焦点距離 レンズ構成長
G1 1 295.3 14.983
G2 7 106.1 17.715
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.121
条件式(2) f3/f=-0.319〜-0.318
条件式(3) D45/f=0.168〜0.169
条件式(4) νdm=81.5(第2レンズL2)
表6に示す諸元の表から、第6実施例に係る結像レンズでは、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図12(a)は、第6実施例に係る結像レンズの結像倍率が−0.5倍の場合における諸収差図である。図12(b)は、第6実施例に係る結像レンズの結像倍率が−0.7倍の場合における諸収差図である。図12(c)は、第6実施例に係る結像レンズの結像倍率が−1.0倍の場合における諸収差図である。各収差図より、第6実施例に係る結像レンズは、各結像倍率において、像の中心から周辺にかけて諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第7実施例)
第7実施例について、図13〜図14および表7を用いて説明する。図13は、本実施形態の第7実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第7実施例に係る結像レンズIL(7)は、物体側から順に並んだ、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とから構成される。第1レンズ群G1は、物体側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1から構成される。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2から構成される。第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた平凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3から構成される。第4レンズ群G4は、物体側から順に並んだ、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。
第7実施例について、図13〜図14および表7を用いて説明する。図13は、本実施形態の第7実施例に係る結像レンズの構成を示す断面図である。第7実施例に係る結像レンズIL(7)は、物体側から順に並んだ、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とから構成される。第1レンズ群G1は、物体側に強い凸面を向けた両凸形状で正の屈折力を有する第1レンズL1から構成される。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正の屈折力を有する第2レンズL2から構成される。第3レンズ群G3は、像側に凹面を向けた平凹形状で負の屈折力を有する第3レンズL3から構成される。第4レンズ群G4は、物体側から順に並んだ、両凹形状で負の屈折力を有する第4レンズL4および両凸形状で正の屈折力を有する第5レンズL5からなる接合レンズL45と、絞り(開口絞り)Sとから構成される。
第4レンズ群G4の像側に像面(図示せず)が形成され、結像レンズIL(7)における最も像側に絞りSが配置される。第7実施例に係る結像レンズIL(7)では、結像倍率を−0.33倍から−1.0倍まで変化させる際、第1レンズ群G1、第2レンズ群G
2、第3レンズ群G3、および第4レンズ群G4が光軸に沿って物体側へ移動し、第1レンズ群G1(第1レンズL1)と第2レンズ群G2(第2レンズL2)との空気間隔が変化し(小さくなり)、第2レンズ群G2(第2レンズL2)と第3レンズ群G3(第3レンズL3)との空気間隔が変化し(大きくなり)、第3レンズ群G3(第3レンズL3)と第4レンズ群G4(第4レンズL4)との空気間隔が変化する(大きくなる)ように構成される。
2、第3レンズ群G3、および第4レンズ群G4が光軸に沿って物体側へ移動し、第1レンズ群G1(第1レンズL1)と第2レンズ群G2(第2レンズL2)との空気間隔が変化し(小さくなり)、第2レンズ群G2(第2レンズL2)と第3レンズ群G3(第3レンズL3)との空気間隔が変化し(大きくなり)、第3レンズ群G3(第3レンズL3)と第4レンズ群G4(第4レンズL4)との空気間隔が変化する(大きくなる)ように構成される。
以下の表7に、第7実施例に係る結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、表7における面番号1〜10は、図13における面m1〜m10と対応し、表7における群番号G1〜G4は、図13における各レンズ群G1〜G4と対応している。
(表7)
[全体諸元]
f=100.000〜100.067
β=-0.33倍〜-1.0倍
NA=0.030〜0.056
Y=35
f3=-34.151
f4=-34.198
f5=29.971
D45=18.414
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 D0(可変)
1 114.109 4.163 1.59522 67.7
2 -197.393 D2(可変)
3 25.016 7.446 1.59522 67.7
4 102.403 D4(可変)
5 ∞ 2.642 1.61340 44.3
6 21.061 D6(可変)
7 -51.548 9.607 1.61340 44.3
8 38.230 8.807 1.75500 52.3
9 -50.499 0.801
10 ∞ Bf (絞りS)
[可変間隔データ]
β -0.33倍 -0.67倍 -1.0倍
f 100.1 100.0 100.0
D0 389.797 238.883 188.037
D2 1.284 0.399 0.199
D4 0.651 0.703 0.780
D6 2.911 3.791 4.750
Bf 112.023 145.403 178.166
[レンズ群データ]
群番号 初面 焦点距離 レンズ構成長
G1 1 121.7 4.163
G2 3 53.5 7.446
G3 5 -34.2 2.642
G4 7 115.0 19.214
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.141
条件式(2) f3/f=-0.342〜-0.341
条件式(3) D45/f=0.184〜0.184
条件式(4) νdm=67.7(第1レンズL1、第2レンズL2)
[全体諸元]
f=100.000〜100.067
β=-0.33倍〜-1.0倍
NA=0.030〜0.056
Y=35
f3=-34.151
f4=-34.198
f5=29.971
D45=18.414
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
0 D0(可変)
1 114.109 4.163 1.59522 67.7
2 -197.393 D2(可変)
3 25.016 7.446 1.59522 67.7
4 102.403 D4(可変)
5 ∞ 2.642 1.61340 44.3
6 21.061 D6(可変)
7 -51.548 9.607 1.61340 44.3
8 38.230 8.807 1.75500 52.3
9 -50.499 0.801
10 ∞ Bf (絞りS)
[可変間隔データ]
β -0.33倍 -0.67倍 -1.0倍
f 100.1 100.0 100.0
D0 389.797 238.883 188.037
D2 1.284 0.399 0.199
D4 0.651 0.703 0.780
D6 2.911 3.791 4.750
Bf 112.023 145.403 178.166
[レンズ群データ]
群番号 初面 焦点距離 レンズ構成長
G1 1 121.7 4.163
G2 3 53.5 7.446
G3 5 -34.2 2.642
G4 7 115.0 19.214
[条件式対応値]
条件式(1) f4/f5=-1.141
条件式(2) f3/f=-0.342〜-0.341
条件式(3) D45/f=0.184〜0.184
条件式(4) νdm=67.7(第1レンズL1、第2レンズL2)
表7に示す諸元の表から、第7実施例に係る結像レンズでは、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図14(a)は、第7実施例に係る結像レンズの結像倍率が−0.33倍の場合における諸収差図である。図14(b)は、第7実施例に係る結像レンズの結像倍率が−0.67倍の場合における諸収差図である。図14(c)は、第7実施例に係る結像レンズの結像倍率が−1.0倍の場合における諸収差図である。各収差図より、第7実施例に係る結像レンズは、各結像倍率において、像の中心から周辺にかけて諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
上記各実施例によれば、レンズの枚数を抑えつつ、像の中心から周辺までの解像力の差が極めて小さく、ビハインド絞りを採用しながら、歪曲収差と倍率色収差が良好に補正された、高い光学性能を有した結像レンズを実現することができる。
ここで、上記各実施例は本実施形態の一具体例を示しているものであり、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
なお、以下の内容は、本実施形態の結像レンズの光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本実施形態の結像レンズにおいて、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。この合焦レンズ群は、オートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モータ等を用いた)モータ駆動にも適している。
レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工および組立調整が容易になり、加工および組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。
レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでも構わない。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
開口絞りは、最も像側に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し、コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
L1 第1レンズ L2 第2レンズ
L3 第3レンズ L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
S 絞り
L3 第3レンズ L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
S 絞り
Claims (7)
- 物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第2レンズと、像側に凹面を向けた負の屈折力を有する第3レンズと、物体側に凹面を向けた負の屈折力を有する第4レンズと、像側に凸面を向けた正の屈折力を有する第5レンズと、絞りとを有し、
前記第2レンズと前記第3レンズとが接合レンズであるか、もしくは、前記第4レンズと前記第5レンズとが接合レンズであり、
以下の条件式を満足する結像レンズ。
−2.00<f4/f5<−0.70
但し、f4:前記第4レンズの焦点距離、
f5:前記第5レンズの焦点距離。 - 以下の条件式を満足する請求項1に記載の結像レンズ。
−0.50<f3/f<−0.20
但し、f3:前記第3レンズの焦点距離、
f:前記結像レンズの焦点距離。 - 以下の条件式を満足する請求項1もしくは2に記載の結像レンズ。
0.08<D45/f<0.29
但し、D45:前記第4レンズの物体側のレンズ面から前記第5レンズの像側のレンズ面までの光軸上の距離、
f:前記結像レンズの焦点距離。 - 前記第1レンズ、前記第2レンズ、および前記第5レンズのうち少なくとも一つに、以下の条件式を満足する光学材料が用いられる請求項1〜3のいずれかに記載の結像レンズ。
60<νdm
但し、νdm:前記光学材料のアッベ数。 - 結像倍率を変化させる際、少なくとも前記第3レンズと前記第4レンズとの空気間隔が変化するように、前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、および前記第5レンズが光軸に沿って移動する請求項1〜4のいずれかに記載の結像レンズ。
- 物体の像を所定の位置に結像させる請求項1〜5のいずれかに記載の結像レンズを備えて構成される光学機器。
- 板状部材を製作する製作工程と、
請求項6に記載の光学機器を用いて前記板状部材を検査する検査工程と、
前記検査工程で良品と判定された前記板状部材を選別する工程とを有する板状部材の製造方法。
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