JP2018072555A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱回転体と非接触温度測定部との間隙を流れる風量を制御することで、定着性能に影響する温度検知ずれを防ぎつつ保温効果を高めて、消費電力の削減に寄与する。
【解決手段】定着装置は、用紙にトナー像を定着させるニップ部を形成するローラーを加熱するための加熱源を有する加熱回転体と、加熱回転体の周囲に配置された熱反射部材と、加熱回転体に近接して加熱回転体の温度を検知するための非接触温度測定部と、画像形成状況に応じて、加熱回転体と熱反射部材との間隙を通る気流のうち非接触温度測定部に流れ込む気流の量を変更する変更部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
従来、トナー像を用紙上に形成する電子写真方式の画像形成装置(複写機、プリンター、ファクシミリ、これらの複合機)では、加熱ローラーなどの加熱回転体の熱を用いて、用紙に形成されたトナー像を加熱して定着させる定着装置が備えられている。
近年における画像形成装置全体の省エネルギー規格の要請からは、装置全体の消費電力の内の多くを占める定着装置に対する省電力化の要請は大きい。
かかる観点から、定着装置では、加熱回転体(例えば、加熱ローラー)の赤外線を反射するための熱反射部材を保温手段として設置することで、加熱回転体の熱の漏洩を防止する構成が知られている。かかる構成は、ウォームアップ時やアイドリング時における加熱回転体の保温効果を高め、加熱回転体に効率良く蓄熱することが出来るため、消費電力削減に効果がある。また、熱反射部材は、熱反射効率を上げるために、加熱回転体に出来るだけ沿った形状で設置することが求められる。
他方、定着装置では、加熱回転体の温度は、赤外線による温度上昇を検知する非接触温度センサーにより測定され、かかるセンサーの検知温度に基づいて温度制御が行われる。また、定着装置では、定着分離性の悪い条件での用紙の定着ニップに対する分離性を確保するために、定着ニップを通過した直後の用紙と加熱回転体との間にエアを吹き付ける送風部を備えたものもある。
上述のような構成を備えた定着装置では、送風部から吹き付けられたエアや加熱回転体自身の回転により引き起こされる気流が非接触温度センサーの近傍に流れ込むことによって、以下のような問題が発生し得る。
すなわち、非接触温度センサーの近傍に気流が流れ込むと、非接触温度センサーの検知温度にずれが発生する、具体的には、加熱回転体の実際の温度と非接触温度センサーの検知温度とが一致しない問題が生じ得る。このように実際の温度と検知された温度とのずれが起きると、用紙の厚みや表面性状、搬送速度に応じて細かく設定されている温度制御が困難になり、定着性能の低下を引き起こす。
かかる問題を防ぐために、例えば非接触温度センサーの周囲の密閉度を高めることが考えられるが、この場合、非接触温度センサーの配置位置等が大きく制限され、かつ、かかるセンサーの周囲に熱がこもってしまい、やはり検知ずれが起きる。
特許文献1に記載の技術では、ダクト吹き出し口から加圧ローラーにエアを吹き付けて冷却した風が温度検知手段等の風回避対象物に当たらないように、ダクト吹き出し口と風回避対象物の間に遮蔽板を設置する構成を採用している。
また、特許文献2に記載の技術では、非接触温度センサーの周囲を覆う遮蔽部材を設け、かかる遮蔽部材でセンサー本体と周囲の雰囲気とを遮蔽する構成を採用している。
特開2012−185276号公報 特開2004−354517号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ダクト吹き出し口から流出された風を遮蔽板で単に遮蔽するものであり、加圧ローラーの保温性の確保による消費電力削減と、温度検知手段の誤作動防止の両方を実現するものではない。
また、特許文献2記載の技術は、遮蔽部材で非接触温度センサーの筐体を覆い、定着ユニット内の雰囲気温度から遮蔽しているだけであり、加熱回転体と非接触温度センサーの間隙を流れる風による温度検知ずれの対策はなされていない。
本発明の目的は、加熱回転体と非接触温度測定部との間隙を流れる風量を制御することで、定着性能に影響する温度検知ずれを防ぐとともに、保温効果を高めて消費電力の削減に寄与することが可能な定着装置および画像形成装置を提供することである。
本発明に係る定着装置は、
用紙にトナー像を定着させるニップ部を形成するローラーを加熱するための加熱源を有する加熱回転体と、
前記加熱回転体の周囲に配置された熱反射部材と、
前記加熱回転体に近接して前記加熱回転体の温度を検知するための非接触温度測定部と、
画像形成状況に応じて、前記加熱回転体と前記熱反射部材との間隙を通る気流のうち前記非接触温度測定部に流れ込む気流の量を変更する変更部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、用紙にトナー像を形成する画像形成部と、上記の定着装置を備える。
本発明によれば、加熱回転体と非接触温度測定部との間隙を流れる風量を制御することで、定着性能に影響する温度検知ずれを防ぐとともに、保温効果を高めて消費電力の削減に寄与することができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態における定着装置の構成を示す図である。 印刷ジョブの実行時における開口APの開口度(開口量)の制御例を説明する図である。 熱反射部材の一部の領域を可変シャッターとして構成した定着装置の変形例を示す図であり、図5Aは開口APを筐体のより上流側に設けた例を、図5Bは筐体の側面に開口を設けた例を、それぞれ示す。 定着装置の他の変形例を示す図であり、可変シャッターを設けない構成例を説明する図である。 定着装置のさらに他の変形例を示す図であり、非接触温度センサーのカバー部材を回転可能とした移動部の構成例を説明する図である。
以下、本実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、トナー像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、および制御部100等を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sにトナー像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示す。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップ(ニップ部)が形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器の外装部材である筐体600内にユニットとして配置される。また、かかる筐体600内には、エアを吹き付けることにより、定着面側部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニット60Dが配置されている。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、図1および図3を参照し、定着装置としての定着部60の構成について説明する。
図1および図3に示すように、上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62、上加圧ローラー63、熱反射部材64、非接触温度センサー68、等を有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト61は、加熱ローラー62と上加圧ローラー63とに所定のベルト張力(例えば、400N)で張架されている。
定着ベルト61は、例えばPI(ポリイミド)からなる基体の外周面を弾性層として耐熱性のシリコンゴムで被覆し、さらに、表層に耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のチューブを被覆またはコーティングをしてなる。
定着ベルト61は、トナー像が形成された用紙Sに接触して、当該トナー像を用紙Sに定着許容温度範囲で加熱定着する。ここで、定着許容温度範囲とは、用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙Sの紙種等によって異なる。
加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する。加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱する加熱源60Cを内蔵しており、加熱回転体としての役割を担う。加熱ローラー62は、例えば、ハロゲンヒーターであり、アルミニウム等から形成された円筒状の芯金における外周面をPTFEでコーティングした樹脂層で被覆された構成である。加熱ローラー62および定着ベルト61の周囲には、後述する熱反射部材64が配置されている。
加熱源60Cの温度は、制御部100によって制御される。加熱源60Cによって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
上加圧ローラー63は、例えば鉄等の金属から形成された中実の芯金を、弾性層として耐熱性のシリコンゴムで被覆し、さらに、低摩擦で耐熱性樹脂であるPTFEでコーティングした樹脂層で被覆したものである。上加圧ローラー63は、定着部60における主駆動源(図示せず)により駆動回転する下加圧ローラー65に定着ベルト61を介して圧接される。
熱反射部材64は、加熱ローラー62などの保温性を高めるための部材であり、筐体600内で上方から加熱ローラー62を覆うように設けられている。熱反射部材64は、例えばアルミニウム製の板状部材であり、加熱ローラー62から放射される赤外線を反射し、該反射された赤外線を加熱ローラー62に照射することで、主に加熱ローラー62の保温性を高める役割を担う。
本実施の形態では、熱反射部材64は、加熱ローラー62のみならず、定着ベルト61の大部分、および上加圧ローラー63の一部を覆う形状となっている。すなわち、本実施の形態では、定着ベルト61および上加圧ローラー63の保温性をも高めるため、熱反射部材64の下端側は、上加圧ローラー63を覆う位置まで延びている。
本実施の形態では、熱反射部材64の各部位は、対応する加熱ローラー62および定着ベルト61から一定距離以内になるように配置されており、言い換えると、熱反射部材64と加熱ローラー62および定着ベルト61との間で所定サイズの間隙が形成されている。ここで、熱反射部材64と定着ベルト61等の距離および隙間のサイズは、特に限定されない。すなわち、かかる距離および隙間は、加熱ローラー62の保温性を確保でき、熱反射部材64と加熱ローラー62および定着ベルト61との間で対流や気流等が発生できるものであれば、任意の値とすることができる。
非接触温度センサー68は、加熱ローラー62の温度を測定するための例えば赤外線検知方式のセンサーであり、図3に示すように、加熱ローラー62に近接して位置する。非接触温度センサー68は、加熱ローラー62から放射される赤外線を検知する第1のサーミスタと、温度補償用として周囲温度を測定する第2のサーミスタとを備え、かかる2つのサーミスタの出力を演算することにより、加熱ローラー62の温度を測定する。非接触温度センサー68は、測定した加熱ローラー62の温度を検知信号として制御部100に出力する。制御部100は、非接触温度センサー68の検知信号に基づいて加熱源60Cの温度を制御する。
本実施の形態では、非接触温度センサー68は、熱反射部材64の外側に配置される。このため、熱反射部材64にはスリット状の孔64aが設けられており、非接触温度センサー68の受光素子は、熱反射部材64の孔64aを通じて加熱ローラー62の表面に対向する。非接触温度センサー68は、図3に示すように、センサーの本体を覆うカバー部材681を有する。カバー部材681は、非接触温度センサー68の受光素子に風や異物などが侵入することを可及的に防止する役割を担う。図3に示す例では、カバー部材681を含む非接触温度センサー68全体が筐体600に対して固定されている。カバー部材681を可動とした例については後述する。
下側定着部60Bは、例えば裏面側支持部材である下加圧ローラー65を有する(ローラー加圧方式)。下加圧ローラー65は、アルミニウム製の基材部(芯金)の外周面を、弾性層として耐熱性のシリコンゴムで被覆し、さらに、弾性層の外周面を表面離型層としてPFAチューブの樹脂層で被覆したものである。
制御部100は、主駆動源(駆動モーター)を制御して、下加圧ローラー65を図中反時計回り方向に回転させる。駆動モーターの駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)は、制御部100によって行われる。
下加圧ローラー65には、ハロゲンヒーター等の加熱源65Aが内蔵されている。この加熱源65Aが発熱することにより、下加圧ローラー65は加熱される。制御部100は、加熱源65Aに供給する電力を制御し、下加圧ローラー65を所定温度に制御する。
下加圧ローラー65は、定着ベルト61を介して上加圧ローラー63に所定の定着荷重で圧接される。このようにして、定着ベルト61と下加圧ローラー65との間には、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップNP(ニップ部)が形成される。
下加圧ローラー65が図中反時計回り方向に駆動回転すると、定着ベルト61が図中時計回り方向に従動回転する。これに伴い、上加圧ローラー63は、図中時計回り方向に従動回転する。また、加熱ローラー62は、図中時計回り方向に従動回転する。用紙Sの定着時、定着ベルト61の周速度は、下加圧ローラー65の周速度と同等となる。
エア分離ユニット60Dは、定着ニップNPを通過する用紙に用紙分離のためのエア(分離エア)を吹き付ける送風部としての役割を担う。エア分離ユニット60Dは、ファン送風部66および送風ダクト67を備える。エア分離ユニット60Dは、定着ニップNPの用紙排出側から定着ベルト61に向けて分離エアを送風する。図3中、ファン送風部66から送風され送風ダクト67に供給される分離エアの気流(エアフロー)を矢印AFで示す。
定着部60において、上側定着部60A、下側定着部60Bおよび加熱源60Cは、定着ニップNPで用紙Sを加熱、加圧しながら搬送することにより、未定着のトナー像を用紙S上に定着させる。エア分離ユニット60D(図1参照)は、定着ニップNPを通過した用紙Sの先端にエアを吹き付けることにより、定着ベルト61から用紙Sを分離させる。これにより、定着ニップNPを通過した用紙Sが定着ベルト61の表面に巻き付いて分離せず、巻き付きジャム等を発生させることを防止することができる。
より具体的には、エア分離ユニット60Dにおいて、ファン送風部66から送風される分離エア(エアフローAF)の強度は、用紙Sの種類、カラーまたはモノクロ印刷の別、印字率、などによって異なる。本実施の形態では、エアフローAFの強度は、用紙Sの厚みが薄くなるほど強くなり、印字率が高くなるほど強くなり、モノクロ印刷よりもカラー印刷の方が強くなる。また、画像形成装置のウォームアップ状態やアイドリング状態では、エアフローAFの強度はゼロであり、ファン送風部66から分離エアは送風されない。したがって、制御部100は、印刷ジョブの実行時において、用紙の種類、カラーまたはモノクロ印刷の別、印字率、装置の状態を判定し、かかる判定結果に基づいたエアフローAFの強度となるように、ファン送風部66を駆動制御する。
ところで、上記のような構成を備えた定着装置では、ファン送風部66から供給されるエアフローAFは、定着ベルト61と熱反射部材64との間の空間(間隙)に流れ込むことにより、非接触温度センサー68の検知温度にずれを生じさせる問題がある。
具体的には、送風ダクト67を通過したエアフローAFは、定着ニップNPを通過した用紙Sなどに当たった後、用紙の搬送方向に向かう気流(図3中の矢印AF参照)と、定着ベルト61および熱反射部材64の間隙に向かう気流(図3中の矢印AF参照)とに分かれる。ここで、後者の気流は、定着ベルト61および熱反射部材64の間隙に沿って流れ、加熱ローラー62と熱反射部材64との間隙を通って非接触温度センサー68の近傍に流れ込むことで、上述したような非接触温度センサー68の検知温度のずれ及びこれに伴う温度制御の困難性や定着性能の低下との問題を引き起こす原因となる。
また、本実施の形態では、加熱ローラー62および定着ベルト61は、図3中の時計方向に回転する。このため、エアフローAFのうち、定着ベルト61および熱反射部材64の間隙に向かう気流は、加熱ローラー62および定着ベルト61の回転により付勢されて、かかる付勢された気流が非接触温度センサー68の近傍に流れ込むことによって、上述した問題を引き起こす原因となり得る。
かかる問題を解決するために、例えば非接触温度センサー68のカバー部材681の形状を変更する等により、非接触温度センサー68の周囲の密閉度を高める構成も考えられる。しかしながら、このような構成とした場合、加熱ローラー62に対する非接触温度センサー68の位置決めの難易度が高くなり、加えて、非接触温度センサー68内に熱がこもってしまい、やはり温度検知のずれが生じるため、有効な対策でないものと考えられる。
このような実情に鑑みて、本実施の形態では、加熱ローラー62と熱反射部材64との間隙を通る気流のうち、非接触温度センサー68に流れ込む気流の量を制御するための移動部を設けている。以下、移動部に関する構成を詳述する。
図3に示すように、本実施の形態では、筐体600に設けられた開口APと、開口APと連通するように熱反射部材64に設けられたダクト状のガイド部材641と、開口APの開口度ないし開口量を調整するための可変シャッター610(シャッター機構)と、を備える。
図3に示す例では、開口APおよび可変シャッター610は、筐体600の天板の一端側に設けられている。ガイド部材641は、非接触温度センサー68の上方に設けられ、加熱ローラー62の上方に位置する熱反射部材64の部位から開口APまで延びるように連続して形成されている。ガイド部材641における熱反射部材64と接続される部位は、加熱ローラー62と熱反射部材64との間隙を通る気流を流出させる第1の開口としての役割を担う。また、ガイド部材641は、加熱ローラー62と熱反射部材64との間隙に流れる気流を開口APに導く導入経路としての役割を担う。筐体600の開口APは、加熱ローラー62と熱反射部材64との間隙を通る気流を定着部60の外部に流出させる第2の開口としての役割を担う。
図3に示す例では、熱反射部材64およびガイド部材641は、図3中に示す左側(上流側)の部材と右側(下流側)の2つの部材で形成されている。
可変シャッター610は、開口APの上方で開口APの開口量を変更するように移動可能に配置されたシャッター部材と、かかるシャッター部材に接続されたソレノイドやモーターなどのアクチュエーター(図示略)とを有する。可変シャッター610は、アクチュエーターが制御部100により駆動制御されることにより、シャッター部材が軸610aを中心として図3の矢印方向に往復移動(回転)して、開口APの開口量を調整する。
かかる構成によれば、開口APの開口量を可変シャッター610によって調整することで、非接触温度センサー68の方向に流れ込む気流の量を制御することが可能になる。すなわち、加熱ローラー62と熱反射部材64との間隙に流れる気流が一定であると仮定した場合、開口APの開口量を増やすほど、ガイド部材641を通じて開口APから外部に流出する気流の量が増え、非接触温度センサー68の方向に流れ込む気流の量が相対的に減る。反対に、開口APの開口量を減らすほど、ガイド部材641を通じて開口APから外部に流出する気流の量が減るので、非接触温度センサー68の方向に流れ込む気流の量が相対的に増える。
他方、加熱ローラー62の保温性を高めるという観点からは、開口APの開口量を減らすほど、加熱ローラー62の輻射熱が開口APから外部に逃げにくくなる。
本実施の形態では、加熱ローラー62と非接触温度センサー68との間隙に流れ込む気流の量を一定にするように、制御部100によって可変シャッター610のシャッター部材の開閉位置が制御される。
具体的には、制御部100は、上述した印刷ジョブの内容や装置の状態に応じて、開口APの開口度(開口量)を変えるように可変シャッター610を駆動制御する。より詳しくは、制御部100は、印刷ジョブの実行時に、上述したエアフローAFの強度の変化に同期して開口APの開口量を変えるように可変シャッター610のシャッター部材の開閉位置を制御する。このとき、制御部100は、エアフローAFの強度に比例して開口APの開口量を大きくするように可変シャッター610を駆動制御する。
すなわち、制御部100は、印刷ジョブの実行時に、上述したエアフローAFの強度が大きくなるほど開口APの開口度を高め、エアフローAFの強度がゼロの場合は開口APを全閉するように可変シャッター610を駆動制御する。かかる制御により、加熱ローラー62と非接触温度センサー68との間隙に流れ込む気流の量を一定にすることができ、この結果、非接触温度センサー68の検知温度のずれを防止ないし最小とすることが可能になる。また、エアフローAFの強度が低い場合には開口APの開口度が低くなるため、加熱ローラー62の保温性を確保することができる。他方、エアフローAFの強度が高い場合には開口APの開口度を高くしてエアを定着部60の外部に逃がし、行き場の無い熱風が定着装置内で循環することを防止できる。
図4に、印刷ジョブの実行時における開口APの開口度(開口量)の制御例を示す。この例では、画像形成装置のウォームアップやアイドリング(図中の(1)および(6))の状態では、上述のようにエアフローAFの強度がゼロになるため、制御部100は、開口APを全閉するように可変シャッター610を駆動制御する。また、用紙Sが厚紙で、モノクロ印刷、かつ低印字率(図中の(4))の場合にも、エアフローAFの強度がゼロになるため、制御部100は、開口APを全閉するように可変シャッター610を駆動制御する。
他方、用紙Sが薄紙で、フルカラー印刷、かつ高印字率(図中の(2))の場合には、エアフローAFの強度が最も強くなるため、制御部100は、開口APが全開になるように可変シャッター610を駆動制御する。また、用紙Sが中厚紙でフルカラー印刷かつ高印字率(図中の(3)および(7))の場合、エアフローAFの強度が中程度になるため、制御部100は、開口APが全開状態よりも若干閉じた状態になるように可変シャッター610を駆動制御する。また、用紙Sが薄紙でモノクロ印刷かつ低印字率(図中の(5))の場合、エアフローAFの強度が相対的に低くなるため、制御部100は、開口APの開口度を中程度にするように可変シャッター610を駆動制御する。
このように、本実施の形態によれば、加熱ローラー62と非接触温度センサーの間隙に流れる気流の量を制御することで、定着性能に影響する温度検知ずれを防ぐとともに、加熱ローラー62等の保温効果を高めて、消費電力の削減に寄与することが可能となる。
次に、図5以下を参照して、上述した実施の形態の変形例について説明する。
図5Aおよび図5Bは、移動部である可変シャッター610を熱反射部材64の一部の領域、具体的には、エアフローAFに基づく気流(AF)の進行方向における非接触温度センサー68の上流側の領域に設けた構成例を示している。
図5Aおよび図5Bでは、熱反射部材64の一部をシャッター部材として構成し、かかるシャッター部材を開くことで熱反射部材64の一部が第1の開口として開かれ、エアフローAFに基づくエアを、第1の開口から筐体600の開口APに導く構成としている。第2の開口である開口APは、図5Aの例では筐体600の天板に設けられ、図5Bの例では筐体600の側面に設けられている。
より具体的には、図5Aに示す構成例では、図3と比較して分かるように、筐体600の開口APおよび可変シャッター610は、加熱ローラー62の回転方向におけるより上流側の位置に設けられている。
図5Bに示す構成例では、エアフローAFに基づく気流を可変シャッター610から開口APに導くためのガイド部材642が設けられている。かかるガイド部材642は、熱反射部材64に接続され、非接触温度センサー68を囲うような形状とされることで、エアフローAFに基づくエアを、可変シャッター610から筐体600の側面の開口APに導く導入経路としての役割を担う。このように、非接触温度センサー68の筐体にエアが当たらないように流路を構成することで、かかるセンサーへのエアによる熱の影響を防止しつつ、開口APの位置の自由度を高めることができる。
図5Aおよび図5Bに示す構成例では、上述と同様に、エアフローAFのエアの強度に比例し、かつ同期して可変シャッター610のシャッター開度を大きくすることで、非接触温度センサー68に流れ込む気流の量を制御する、すなわち一定量に保つことができる。
図3および図5で上述した移動部としての可変シャッター610は、シャッター部材がアクチュエーターに接続され、かかるアクチュエーターが制御部100によって駆動制御されることでシャッター部材が開閉する構成であった。言い換えると、上述した移動部は、非接触温度センサー68に流れ込む気流の量を能動的に制御する方式であった。他方、可変シャッター610の他の構成として、エアフローAFに基づく風量(気流の強さ)によってシャッター部材が自然に開く方式、言い換えると、非接触温度センサー68に流れ込む気流の量を受動的に制御する方式としてもよい。
図6は、可変シャッター610を設けない場合の変更部の構成例を示している。図6に示す構成例では、熱反射部材64に開口を設け、かかる開口を、熱反射部材64の最上部より鉛直方向下方に設けている。図6に示す構成例では、エアフローAFに基づくエアを開口APに導くためのガイド部材643が設けられている。かかるガイド部材643は、ダクト状の形状であり、熱反射部材64に接続され、非接触温度センサー68の上方に設けられている点で、図3の例と共通する。図6に示す構成例では、熱反射部材64の開口は、筐体600の開口APよりも小さくなっている。
他方、ガイド部材643は、熱反射部材64の最上部よりも低い位置(鉛直方向における下方の位置)に設けられている。言い換えると、筐体600の開口APに連なる熱反射部材64の開口部は、加熱ローラー62の輻射熱が滞留する熱反射部材64の最上部よりも低く設定されている。
かかる図6の構成によれば、エアフローAFのエアの強度が高い場合には、かかるエアに基づく気流(AF)を熱反射部材64の開口部および開口APを通じて外部に逃がす。他方、エアフローAFのエアの強度が低い場合には、加熱ローラー62の輻射熱が熱反射部材64の上部に滞留することで加熱ローラー62の保温性が確保され、熱反射部材64の開口から外部に流出される熱が可及的に抑えられる。したがって、図6の構成例によれば、複雑な機構を用いることなく、上述した構成例と同様の効果を得ることができる。
図3、図5および図6に示した例は、エアフローAFに基づく気流を定着部60の外部に流出させるための開口APを一つ設けた構成例である。他方、開口APの数は任意であり、開口APを2つ以上設けてもよい。また、開口APの位置も任意である。
他方、非接触温度センサー68に流れ込む気流の量を制御する(減らす)観点からは、熱反射部材64における開口位置すなわち熱反射部材64に対してガイド部材や可変シャッターを設ける位置は、図3、図5、図6に示すように、非接触温度センサー68の上流側とすることが望ましい。ここで、非接触温度センサー68の上流側とは、エアフローAFに基づく気流が流れる方向を基準とした側であり、上述した各例では、加熱ローラー62の回転方向において非接触温度センサー68の上流側となる。
熱反射部材64における開口の数すなわち熱反射部材64に設けられるガイド部材や可変シャッターの数は、任意である。また、上述した例では可変シャッターを回転式の構成としたが、可変シャッターは、スライド式の構成としてもよい。
図7は、非接触温度センサー68のカバー部材681を移動部として構成した例であり、カバー部材681が加熱ローラー62に対して近接および離間する方向に移動可能とした構成例を示す。図7に示す構成例では、非接触温度センサー68の本体(筐体)部が例えば筐体600に固定されるとともに、カバー部材681は、不図示のアクチュエーターに接続される。そして、かかるアクチュエーターが制御部100により駆動制御されることにより、カバー部材681が軸681aを中心として図7の両矢印方向に往復移動(回転)する。
かかる構成によれば、上述した印刷ジョブの内容や装置の状態に応じて、カバー部材681の位置を変えるように制御部100が制御することにより、加熱ローラー62とカバー部材681との隙間の幅が変化する。
具体的には、カバー部材681が図7中に示す時計方向に回転すると、カバー部材681の上流側(図7中の上側)の部位は、点線で示すように、加熱ローラー62から離間して、加熱ローラー62との隙間を広げる。この状態からカバー部材681が図7中に示す反時計方向に回転すると、カバー部材681における図7中の上側の部位は、図中に実線で示すように、加熱ローラー62に近づいて、加熱ローラー62との隙間を狭くする。
このように、加熱ローラー62とカバー部材681との隙間の幅を変化させるようにカバー部材681が加熱ローラー62に対して近接および離間する方向に移動(駆動制御)されることによって、非接触温度センサー68に流れ込む気流の量を制御することができる。この例では、加熱ローラー62とカバー部材681との隙間の幅を狭くすることで、非接触温度センサー68に流れ込む気流の量を減少することができる。
なお、図7では開口APあるいは開口APに連なるガイド部材を設けない例としているが、かかる開口APやガイド部材を設ける構成としてもよい。加えて、図3や図5で上述したような可変シャッター610を設ける構成としてもよい。また、上述した各構成例は、種々に組み合わせることができる。
以上のように、本発明の実施形態によれば、加熱ローラー62と熱反射部材64との間隙を通る気流のうち非接触温度測定部68に流れ込む気流の量を制御するための移動部を設けることにより、温度検知ずれを防ぎつつ保温効果を高めて、消費電力の削減に寄与することができる。
上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部(定着装置)
600 定着部の筐体
60A 上側定着部
60B 下側定着部
60C 加熱源
60D エア分離ユニット
61 定着ベルト
62 加熱ローラー(加熱回転体)
63 上加圧ローラー
64 熱反射部材
68 非接触温度センサー(非接触温度測定部)
610 可変シャッター(変更部、シャッター部材)
641,643 ガイド部材(開口、導入経路)
642 ガイド部材(導入経路)
681 カバー部材(移動部)
NP 定着ニップ(ニップ部)
AP 開口
AF エアフロー(分離エア)

Claims (11)

  1. 用紙にトナー像を定着させるニップ部を形成するローラーを加熱するための加熱源を有する加熱回転体と、
    前記加熱回転体の周囲に配置された熱反射部材と、
    前記加熱回転体に近接して前記加熱回転体の温度を検知するための非接触温度測定部と、
    画像形成状況に応じて、前記加熱回転体と前記熱反射部材との間隙を通る気流のうち前記非接触温度測定部に流れ込む気流の量を変更する変更部と、
    を備える定着装置。
  2. 前記変更部は、
    前記非接触温度測定部に流れ込む気流の量を制御するためのシャッター部材を備える、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 開口が設けられ、前記加熱回転体、前記熱反射部材、および前記非接触温度測定部を格納する筐体と、
    前記加熱回転体と前記熱反射部材との間隙を通る気流を前記開口に導く導入経路と、
    を有し、
    前記シャッター部材は、前記開口の開口量を変更するように移動可能に設けられている、
    請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記シャッター部材は、前記熱反射部材における一部の領域であり、前記気流の進行方向における前記非接触温度測定部の上流側に開口を形成するように移動可能に構成されている、
    請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記ニップ部を通過する用紙に用紙分離のための分離エアを吹き付ける送風部と、
    前記分離エアの強度に比例して前記開口の開口量を変更するように前記シャッター部材を駆動制御する制御部と、を有する、
    請求項3または4に記載の定着装置。
  6. 前記非接触温度測定部に流れ込む気流は、前記加熱回転体の回転方向における上流側から流れ込むように構成されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記ニップ部を通過する用紙に用紙分離のための分離エアを吹き付ける送風部を備え、
    前記非接触温度測定部に流れ込む気流は、前記送風部により吹き付けられた分離エアが前記加熱回転体と前記熱反射部材との間隙を通ることによって流れ込む、
    請求項1から6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記ニップ部を形成するローラーと前記加熱回転体とに懸架される定着ベルトを有し、
    前記熱反射部材は、前記定着ベルトから一定距離以内に配置されている、
    請求項1から7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記変更部は、前記熱反射部材に設けられた開口であり、
    前記開口は、前記熱反射部材の最上部より鉛直方向下方に設けられている、
    請求項1に記載の定着装置。
  10. 前記熱反射部材は、複数の部材で形成される、
    請求項1から9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
    請求項1から10のいずれかに記載の定着装置と、
    を備えた画像形成装置。
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