JP2018072266A - 超音波アレイセンサシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】より少ない受波素子で構成する低コスト化及び小型化の要請と、より鋭いピーク特性が得る高分解能化の要請を両立させること。【解決手段】超音波受波素子部2と、AD変換部3と、遅延加算演算部4と、強調フィルタ部5と、出力エリア抽出部6とで構成された超音波アレイセンサシステム1である。遅延加算演算部4から出力される遅延加算結果値のデータを入力し、検出対象物が存在する位置のピーク信号の角度分解能が向上するように前記ピーク信号を強調する強調フィルタ部5を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の超音波受波素子を一次元または二次元に配列した超音波アレイセンサを備え、超音波の受信により所定範囲に存在する物体の距離や方位を検出する超音波アレイセンサシステムに関する。
特に、本発明は、受波素子の使用数を減らした場合でも、受波素子を多く使用したシステムと同等の検出精度が得られる「強調フィルタ部」を備えた超音波アレイセンサシステムに関する。
超音波発信手段と、複数の超音波受信素子を二次元配列した超音波アレイセンサとを備え、超音波発信手段から発信した超音波が物体によって反射した反射超音波を超音波アレイセンサで受信し、物体の方位と距離を求めて物体の距離画像を生成する装置が知られている(例えば特許文献1)。また、送波素子と受波素子を一体型にした超音波物体検知装置も知られている(特許文献2)。
このような超音波画像生成装置または超音波物体検知装置では、超音波アレイセンサの各受波素子で受信した信号に対し、超音波の入射角と各受波素子の位置関係に対応した時間だけ遅延させて演算処理することによって、任意の方位からの反射波だけを選択的に取り出す技術が利用されている(特許文献3)。この遅延演算処理によると、機械的な走査を行うことなく、電気的な信号処理によって方位を走査することが可能となり、超音波を反射した対象物の距離と方位に関する情報を取得できる。
図17は、従来の超音波アレイセンサシステムの構成を示したブロック図である。従来の超音波アレイセンサシステム100は、超音波受波素子部101と、AD変換部102と、遅延加算演算部103とで構成される。超音波受波素子部101は、複数の受波素子が例えば二次元に配置された構造部で、超音波104を入力し、アナログ信号105を出力する。AD変換部102は、超音波受波素子部101からのアナログ信号105を入力し、デジタル信号106に変換する。遅延加算演算部103は、AD変換部102から入力されたデータを記憶する記憶部を内部に備え、この記憶部に記憶されたデータに対し、例えば特許文献3で説明されている遅延加算演算を行うものである。従来の超音波画像生成装置や超音波物体検知装置は、この遅延加算演算部103からの最終結果出力107を利用して、画像生成や物体検知を行っている。
このような遅延加算演算を利用した従来の超音波アレイセンサシステム100では、超音波受波素子部101に並べる受波素子の数によって、センサの角度分解能が決まることが知られている(特許文献1の図6、段落0034〜0035の説明を参照)。
例えば、図18(a)は、受波素子101aを、使用する超音波周波数の半波長間隔で5個並べた場合を、図18(b)は、受波素子101bを同様に11個並べた場合を示している。これらのケースについて、超音波アレイセンサの正面位置(0°の位置)に検出対象物を配置し、超音波を発信するとともに反射波を受信し、±50°の走査範囲で5°きざみに遅延加算演算した結果を、図19〜図20に示すようにグラフ化した。これらのセンサの指向性を示すグラフは、横軸が走査角度であり、縦軸が超音波アレイセンサの相対感度を示している。走査角度は、超音波アレイセンサの正面方向を角度ゼロとし、X方向に電子的に受信信号を走査する場合の走査角である。
受波素子の数が5個の場合の結果は、図19に示すとおりであり、ピーク信号X1は、その両どなりの信号Y1,Z1との値の差が小さく、ピークの部分がなだらかな形状となる。一方、受波素子の数が11個の場合の結果は、図20に示すとおりであり、ピーク信号X2は、その両どなりの信号Y2,Z2との値の差が大きく、ピークの部分が鋭利な形状となる。
つまり、図19と図20のグラフを対比すれば、受波素子の数が少ないほど、ピーク形状が訛り、ピーク位置とその両どなりの位置との遅延加算結果値の差が小さくなることが理解できる。超音波アレイセンサシステムでは、遅延加算した後のピーク位置が捉えたい物体の位置となるため、ピーク位置を誤ることは、検出精度を低下させることに繋がる。また、超音波アレイセンサの角度分解能は、相対感度が一定程度低下する角度として定義できる。図19と図20のグラフを対比すれば、5素子の場合よりも11素子の場合の方が角度分解能が高いこと、すなわち、より細かな角度まで正確に位置検出できることが理解できる。
しかし、一方では、低コスト化や小型化の要請があるため、超音波アレイセンサシステムを設計する際、受波素子の数は簡単には増やせないという事情がある。
特開2006−105647号公報 特開2007−121045号公報 特開2002−156451号公報
本発明が解決しようとする課題は、遅延加算演算を利用した超音波アレイセンサシステムにおいて、従来は、低コスト化及び小型化の要請(より少ない受波素子で構成すること)と、高分解能化の要請(より鋭いピーク特性が得られること)を両立させることは困難であった点である。
本発明は、受波素子の使用数を減らした場合であっても、受波素子を多く使用したシステムと同等の検出精度が得られる超音波アレイセンサシステムを提供することを目的としてなされたものである。
本発明の超音波アレイセンサシステムは、
複数の受波素子が一次元または二次元に配置された超音波アレイセンサで超音波を受波し、アナログ信号を出力する超音波受波素子部と、
前記超音波受波素子部から出力されるアナログ信号を入力し、デジタル信号に変換するAD変換部と、
前記AD変換部から出力されるデジタル信号のデータを入力し、遅延加算演算を行う遅延加算演算部と、を備えると共に、
前記遅延加算演算部から出力される遅延加算結果値のデータを入力し、検出対象物が存在する位置のピーク信号の角度分解能が向上するように前記ピーク信号を強調する強調フィルタ部を備えたことを最も主要な特徴としている。
上記本発明では、遅延加算演算部から出力される遅延加算結果値のデータは、そのまま利用するのではなく、強調フィルタ部を通した後に、画像生成や物体検知等に利用するようにした。そして、本発明の強調フィルタ部では、超音波アレイセンサの走査角度と相対感度の関係をグラフで示したときに、検出対象物が存在する位置のピーク信号の角度分解能が向上するようにピーク信号を強調する処理、つまり、ピーク位置のグラフの山の形状を鋭利にする処理が行われる。
よって、本発明では、低コスト化及び小型化のために受波素子の数を減らした場合でも強調フィルタ部の作用によって鋭利なピーク形状が保たれるので、検出精度を低下させることがない。
本発明によれば、より少ない受波素子で構成するという「低コスト化及び小型化」の要請と、より鋭いピーク特性を得るという「高分解能化」の要請の両立が可能となる。
本発明の超音波アレイセンサシステムの構成を示すブロック図である。 二乗演算部と周辺平均演算部からなる本発明の強調フィルタ部の構成の一例を示す図である。 周辺平均演算の演算順序の一例を示す図である。 本発明の強調フィルタ部の周辺平均演算部の説明図である。 本発明の強調フィルタ部の出力エリア抽出部の説明図である。 従来方式の超音波アレイセンサシステムの構成及び出力(i1)を示すブロック図である。 本発明の超音波アレイセンサシステムの構成及び出力(n1〜n4)を示すブロック図である。 (a)は受波素子を、使用する超音波周波数の半波長間隔で一列に5つ配置した一軸アレイセンサの図、(b)は受波素子を一列に2つ配置した一軸アレイセンサの図である。 受波素子を一列に5つ配置した従来方式の超音波アレイセンサシステム(i1)における遅延加算演算の結果を示すグラフである。 受波素子を一列に2つ配置した従来方式の超音波アレイセンサシステム(i1)における遅延加算演算の結果を示すグラフである。 本発明の超音波アレイセンサシステム(n1〜n4)における遅延加算演算の結果を示すグラフである。 計測範囲の端近辺から超音波が送波されるケースを説明する図である。 図12の計測範囲(0〜±7)において、出力エリア抽出部の有無によって、ピーク位置の演算結果の期待値である「理想値」と、ピーク位置の実際の演算結果である「計測値」が、どのように変化するかを示したグラフである。 強調フィルタ部に用いるFIRフィルタの構成を示す図である。 受波素子を一列に2つ配置した一軸アレイセンサに対し、FIRフィルタを用いた場合の遅延加算演算の結果を示すグラフである。 受波素子を一列に5つ配置した一軸アレイセンサに対し、FIRフィルタを用いた場合の遅延加算演算の結果を示すグラフである。 従来の超音波アレイセンサシステムの構成を示すブロック図である。 (a)は、受波素子を、使用する超音波周波数の半波長間隔で一列に5個並べた場合の図、(b)は、同様に一列に11個並べた場合の図である。 受波素子の数が5個の場合において、±50°の範囲で5°きざみに遅延加算演算した場合のピーク信号の指向性を示すグラフである。 受波素子の数が11個の場合において、±50°の範囲で5°きざみに遅延加算演算した場合のピーク信号の指向性を示すグラフである。
本発明は、受波素子の使用数を減らした場合であっても、受波素子を多く使用したシステムと同等の検出精度が得られる超音波アレイセンサシステムを提供するという目的を、遅延加算演算部から出力される遅延加算結果値のデータを入力し、検出対象物が存在する位置のピーク信号の角度分解能が向上するように前記ピーク信号を強調する強調フィルタ部を設けることによって実現した。
以下、本発明の実施例を、図1〜図16を用いて詳細に説明する。図1は本発明の超音波アレイセンサシステムの構成を示すブロック図である。
超音波アレイセンサシステム1は、超音波受波素子部2と、AD変換部3と、遅延加算演算部4と、強調フィルタ部5と、出力エリア抽出部6とで構成される。超音波受波素子部2は、複数の受波素子が一次元または二次元に配置された超音波アレイセンサで、超音波11を入力し、アナログ信号12を出力する。AD変換部3は、超音波受波素子部2からのアナログ信号12を入力し、デジタル信号13に変換する。遅延加算演算部4は、AD変換部3から入力されたデータを記憶する記憶部を内部に備え、この記憶部に記憶されたデータに対し、遅延加算演算を行うものである。
強調フィルタ部5は、遅延加算演算部4から出力される遅延加算結果値のデータ14を入力し、検出対象物が存在する位置のピーク信号の角度分解能が向上するようにピーク信号を強調し、出力エリア抽出部6に強調演算結果15を出力するものである。強調フィルタ部5の具体的構成の一例は、図2〜図5に示すとおりである。
図2の実施例の強調フィルタ部5は、延加算演算部4から出力される遅延加算結果値のデータ14を入力し、二乗演算部51a、周辺平均演算部51b、二乗演算部52a、周辺平均演算部52b、二乗演算部53a、周辺平均演算部53b、二乗演算部54aの順に実行し、強調演算結果15を出力するものである。二乗演算部51a,52a,53a,54aは、下記式に示すように、遅延加算演算部4から出力された各遅延加算結果値のデータや、直前の周辺平均演算部51b、52b、53bからのデータを二乗し、その結果を強調後の遅延加算結果値とするものである(x,yは二次元の位置)。
Figure 2018072266
一方、周辺平均演算部51b,52b,53bは、その演算順序の一例は図3に示すとおりであり、図4(a)に示すように、検出対象物の位置を示す対象部「e」およびその周辺部「a」「b」「c」「d」「f」「g」「h」「i」の遅延加算結果値から平均値を算出し、その結果を図4(b)に示すように、前記対象部「e」の強調後の遅延加算結果値「e’」とするものである。
この周辺平均演算部が行う平均値の算出については、種々の計算方法が考えられるが、本発明は計算方法は特に限定するものではなく、所望の方法を用いることができる。例えば、二次元アレイセンサの場合、図4中で説明しているように、「e」の位置の変換後のデータ「e’」は、「e」自身とその周囲にある「a」「b」「c」「d」「f」「g」「h」「i」のデータを足し算し、下記式に示すように、全体を「9」で割る単純平均としても良いし、あるいは重みづけをしても良い。
Figure 2018072266
あるいは、受波素子が横方向に並んだ一軸センサの場合は、下記式に示すように、左右両どなりのデータを参照して、全体を「3」で割る単純平均とすれば良い。
Figure 2018072266
上記のように、二乗演算部51a、52a、53a、54aおよび周辺平均演算部51b,52b,53bは、入力されるデータの全領域について演算を行い、次の演算部へ渡す。
図1のブロック図の説明に戻ると、出力エリア抽出部6は、超音波アレイセンサシステム1が最終的に必要とする遅延加算演算エリアよりも大きなエリアに対して遅延加算演算部4および強調フィルタ部5を実行した後に、最終的に必要とする遅延加算演算エリアを抽出するものである。
すなわち、図5(a)に示すように、本発明では、最終的に必要とするエリアが中央の点線枠のようなサイズであったとしても、そのエリアだけに強調フィルタを実行するのではなく、その周囲も含めて強調フィルタ5を実行する。そして、最終的に必要とするエリアよりも大きなエリアで演算した結果から、図5(b)に示すように、必要なエリア事後的に抽出するものである。そして、この出力エリア抽出部6からの出力データ16を利用し、画像生成や物体検知を行うものである。
次に、受波素子を横方向に並べた一軸センサを例とし、従来方式で遅延加算演算をした結果と、本発明方式でピーク強調を行った結果の違いについて、詳しく説明する。
図6は、図17とほぼ同様の図であり、従来方式の超音波アレイセンサシステムの構成をブロック図で示したものである。図6中に記載のとおり、この従来方式で得られる最終結果出力を「i1」と称する。
図7は、図2とほぼ同様の図で、本発明の超音波アレイセンサシステムの構成をブロック図で示したものである。図7中に記載のとおり、遅延加算演算部4から出力される遅延加算結果値のデータ14を入力し、二乗演算部51a、周辺平均演算部51bを1回実行した後のデータを「n1」、更に二乗演算部52a、周辺平均演算部52bを実行し、二乗演算と周辺平均演算を計2回実行した後のデータを「n2」、更に二乗演算部53a、周辺平均演算部53bを実行し、二乗演算と周辺平均演算を計3回実行した後のデータを「n3」、更に二乗演算部54aを実行した後のデータを「n4」と称する。
図8(a)は、受波素子を5個並べた一軸アレイセンサを、図8(b)は、受波素子を2個並べた一軸アレイセンサを示している。これらについて、一軸アレイセンサの正面位置(0°の位置)に検出対象物を配置し、超音波を発信するとともに反射波を受信し、遅延加算演算した結果を図9〜図10に示す。これらの指向性を示すグラフは、横軸が走査角度で、縦軸が一軸アレイセンサの相対感度(ピーク値を1.0としたもの)を示している。
受波素子を5個並べた従来方式の一軸アレイセンサの最終結果出力「i1」は図9、受波素子を2個並べた従来方式の一軸アレイセンサの最終結果出力「i1」は図10に示すとおりである。図9及び図10から理解されるとおり、従来方式の超音波アレイセンサシステムは、受波素子が2個の場合、角度分解能はかなり低い状態となってしまい、ピーク信号X3を、その両どなりの信号Y3,Z3と区別して誤りなく検出することは困難である。
これに対し、強調フィルタ部5を設けた本発明の超音波アレイセンサシステム1を使用した場合は、受波素子を2個並べた一軸アレイセンサであっても、受波素子を5個並べた一軸アレイセンサと同等の検出精度を得ることができる。
すなわち、図11は、受波素子を2個並べた従来方式の一軸アレイセンサの最終結果出力のデータ「i1」の指向性を示すグラフに、本発明の超音波アレイセンサシステムにおける途中結果のデータ「n1」乃至「n3」、及び、最終結果出力データ「n4」の各指向性を示すグラフを追記したものである。図11より、二乗演算部と周辺平均演算部の実行回数を増やすごとに、ピーク信号が強調され、角度分解能が向上していることが明らかである。
ところで、以上の実施例では、検出対象物が正面位置に存在し、反射波も正面から送波されるケースについて述べたが、計測範囲の端近辺から超音波が送波される場合は、歪みが起きやすいため、強調フィルタ部5に加え、出力エリア抽出部6を通すことにより歪みを少なくすることができる。
図12は、計測範囲を±7分割、中心をあわせて合計15分割した図である。計測範囲を±49°とすると、この例では1分割あたりの角度は7°となる。つまり、図中Aの符号が示している「0」は正面位置を、Bの符号が示している「7」は49°の位置を意味する。
図13は、図12の計測範囲(0〜±7)において、ピーク位置の演算結果の期待値である「理想値」と、ピーク位置の実際の演算結果である「計測値」の関係を示したグラフである。(1)は、受波素子を13個有した従来方式の比較例、(2)は、受波素子を4個有し、出力エリア抽出部6は有さない本発明の超音波アレイセンサシステムの実施例、(3)は、受波素子を4個有し、出力エリア抽出部6を有する本発明の超音波アレイセンサシステムの実施例である。
図13より、対象物が「0」から「4」、すなわち、0°から28°の範囲にあるときは、出力エリア抽出部6の有無にかかわらず、理想値と計測値は一致しており、正確な検出を行っている。次に、対象物が「5」、すなわち、35°の位置になると、歪みが大きくなるため、受波素子4個で強調フィルタをかける本発明の方式では、「5」の位置あると正確に検出することは困難になる。
しかし、出力エリア抽出部6が存在する場合は、(3)のグラフに示すように、その誤差は1単位(7°)にとどまり、計測値は「6」であるのに対し、出力エリア抽出部6が存在しない場合は、(2)のグラフに示すように、その誤差は2単位(14°)となり、計測値は「7」となっている。
つまり、本発明では、計測範囲の端近辺から超音波が送波される場合は、歪みが起きやすいが、強調フィルタ部5に加え、出力エリア抽出部6を設ければ、歪みを少なくすることができる。
図14は、強調フィルタ部5を、ディジタルフィルタで実装した実施例の図で、具体的にはFIRフィルタを使用した例である。図7に示した入力データ「i1」に対し、ピーク強調結果「n4」と同等の結果を得るFIRフィルタは、タップ数が5、各係数(a0,a1,a2,a3,a4)は(3,5,6,5,3)であり、その結果は、図15及び16に示すとおりである。
図15は、受波素子を2個並べた一軸アレイセンサ、図16は、受波素子を5個並べた一軸アレイセンサのデータである。何れのグラフも「i1」は、従来方式の一軸アレイセンサの最終結果出力を示している。
これに対し、上記FIRフィルタを実装した強調フィルタ部5を設けた本発明の超音波アレイセンサシステム1を使用した場合は、受波素子が2個の一軸アレイセンサであっても、図15の「n4」のグラフに示すように、受波素子が5個の一軸アレイセンサとほぼ同等の検出精度を得ることができる。また、受波素子が5個の一軸アレイセンサに、上記FIRフィルタを実装した強調フィルタ部5を適用した場合も、図16の「n4」のグラフに示すように、ピーク信号の角度分解能を更に向上することができる。
本発明は、前記の実施例に限るものではなく、各請求項に記載の技術的思想の範疇であれば、適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
1 超音波アレイセンサシステム
2 超音波受波素子部
3 AD変換部
4 遅延加算演算部
5 強調フィルタ部
51a,52a,53a,54a 二乗演算部
51b,52b,53b 周辺平均演算部
6 出力エリア抽出部

Claims (4)

  1. 複数の受波素子が一次元または二次元に配置された超音波アレイセンサで超音波を受波し、アナログ信号を出力する超音波受波素子部と、
    前記超音波受波素子部から出力されるアナログ信号を入力し、デジタル信号に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部から出力されるデジタル信号のデータを入力し、遅延加算演算を行う遅延加算演算部と、を備えると共に、
    前記遅延加算演算部から出力される遅延加算結果値のデータを入力し、検出対象物が存在する位置のピーク信号の角度分解能が向上するように前記ピーク信号を強調する強調フィルタ部を備えたことを特徴とする超音波アレイセンサシステム。
  2. 前記強調フィルタ部は、前記遅延加算演算部から出力される各遅延加算結果値のデータを二乗し、その結果を強調後の遅延加算結果値とする二乗演算部と、対象部および周辺部の遅延加算結果値から平均値を算出し、その結果を前記対象部の強調後の遅延加算結果値とする周辺平均演算部とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波アレイセンサシステム。
  3. 前記強調フィルタ部は、ディジタルフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の超音波アレイセンサシステム。
  4. 最終的に必要とする遅延加算演算エリアよりも大きなエリアに対して前記強調フィルタ部を実行した後に、最終的に必要とする遅延加算演算エリアを抽出する出力エリア抽出部を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の超音波アレイセンサシステム。
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