JP2018072250A - センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付けの自由度が高く、製造コストを抑制することができるセンサ装置を提供する。
【解決手段】センサ装置1は、検出対象91の物理量を検出するセンサ部、及び第1の角度調整部710を有する本体10と、第1の角度調整部710が嵌まり込んで自身に対する本体10の角度を調整可能とする第2の角度調整部810、及び設置対象90に対する取り付けを可能とする取付部81を有し、本体10を保持するキャップ8と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】センサ装置1は、検出対象91の物理量を検出するセンサ部、及び第1の角度調整部710を有する本体10と、第1の角度調整部710が嵌まり込んで自身に対する本体10の角度を調整可能とする第2の角度調整部810、及び設置対象90に対する取り付けを可能とする取付部81を有し、本体10を保持するキャップ8と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、センサ装置に関する。
従来の技術として、リードフレーム上に搭載されるIC(Integrated Circuit)チップとリードフレームの一部とを第一のモールド樹脂により一次モールドしたモールドICと、当該モールドICに装着され、ICチップに内蔵される磁気抵抗素子にバイアス磁界を与える磁石と、リードフレームに接続されるターミナルと、モールドICとターミナルの一部とを二次モールドする第二のモールド樹脂と、を備えた回転検出磁気センサが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このターミナルは、設置対象に応じてクランク形状に曲げられ、その一端がリードフレームと接続されている。またターミナルの他端は、第二のモールド樹脂に形成されたコネクタ部に露出している。
しかし従来の回転検出磁気センサは、設置対象が変更されると、検出方向を合わせるために金型から作り直さなければならないので、取り付けの自由度が低く、製造コストが掛かる問題がある。
従って本発明の目的は、取り付けの自由度が高く、製造コストを抑制することができるセンサ装置を提供することにある。
本発明の一態様は、検出対象の物理量を検出するセンサ部、及び第1の角度調整部を有する本体と、第1の角度調整部が嵌まり込んで自身に対する本体の角度を調整可能とする第2の角度調整部、及び設置対象に対する取り付けを可能とする取付部を有し、本体を保持する保持部材と、を備えたセンサ装置を提供する。
本発明によれば、取り付けの自由度が高く、製造コストを抑制することができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係るセンサ装置は、検出対象の物理量を検出するセンサ部、及び第1の角度調整部を有する本体と、第1の角度調整部が嵌まり込んで自身に対する本体の角度を調整可能とする第2の角度調整部、及び設置対象に対する取り付けを可能とする取付部を有し、本体を保持する保持部材と、を備えて概略構成されている。
実施の形態に係るセンサ装置は、検出対象の物理量を検出するセンサ部、及び第1の角度調整部を有する本体と、第1の角度調整部が嵌まり込んで自身に対する本体の角度を調整可能とする第2の角度調整部、及び設置対象に対する取り付けを可能とする取付部を有し、本体を保持する保持部材と、を備えて概略構成されている。
このセンサ装置は、本体を保持する保持部材と本体の角度を調整することができるので、この構成を採用しない場合と比べて、取り付けの自由度が高く、製造コストが抑制される。
[実施の形態]
(センサ装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の一例を示す斜視図であり、図1(b)は、センサ装置の一例をコネクタ部側から見た斜視図であり、図1(c)は、センサ装置の一例を示す側面図である。図2(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の本体の一例を示す斜視図であり、図2(b)は、本体の一例を示す上面図であり、図2(c)は、本体の一例を示す正面図である。図3(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の一次モールド体の一例を示す透視図であり、図3(b)は、キャップの一例を示す斜視図であり、図3(c)は、キャップの一例を示す後面図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。
(センサ装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の一例を示す斜視図であり、図1(b)は、センサ装置の一例をコネクタ部側から見た斜視図であり、図1(c)は、センサ装置の一例を示す側面図である。図2(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の本体の一例を示す斜視図であり、図2(b)は、本体の一例を示す上面図であり、図2(c)は、本体の一例を示す正面図である。図3(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の一次モールド体の一例を示す透視図であり、図3(b)は、キャップの一例を示す斜視図であり、図3(c)は、キャップの一例を示す後面図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。
このセンサ装置1は、図1(a)〜図3(c)に示すように、検出対象91の物理量を検出するセンサ部、及び第1の角度調整部710を有する本体10と、第1の角度調整部710が嵌まり込んで自身に対する本体10の角度を調整可能とする第2の角度調整部810、及び設置対象90に対する取り付けを可能とする取付部81を有し、本体10を保持する保持部材としのキャップ8と、を備えて概略構成されている。
本実施の形態のセンサ部は、例えば、図2(b)に示す磁気センサ35である。この磁気センサ35は、一例として、MRセンサ(Magneto Resistive Sensor)であり、物理量として磁場26の方向を検出する。この磁気センサ35の検出方向は、例えば、図2(b)に矢印で示すように、本体10の中心線101に沿って接近、離間する方向、及び当該方向と直交する方向である。つまり磁気センサ35は、例えば、図2(b)に示すように、感磁面350内の磁気ベクトルの変化に応じた出力を行う。
なおセンサ部は、磁気センサ35に限定されず、ホールセンサなどの他の磁気センサ、温度を検出する温度センサ、圧力を検出する圧力センサ、歪みを検出する歪みセンサ、流体の流量を検出する流量センサなどであっても良い。
また第1の角度調整部710及び第2の角度調整部810は、互いに噛み合う複数の山部と複数の谷部を有して構成される。なお第1の角度調整部710及び第2の角度調整部810は、例えば、溝とこの溝に嵌る凸部などによって構成されても良い。
(本体10の構成)
本体10は、例えば、図1(a)に示すように、柱体形状を有している。この本体10は、磁気センサ35、磁気センサ35と電気的に接続された複数のリードフレーム31を有するセンサパッケージ3、磁気センサ35に磁場26を作用させる磁石2、及び複数のリードフレーム31と電気的に接続される複数の端子4を一体とする一次モールド体5と、第1の角度調整部710、及び複数の端子4が露出するコネクタ部72を有する二次モールド体7と、を備えて概略構成されている。なお第1の角度調整部710は、一次モールド体5の一部として形成されても良い。
本体10は、例えば、図1(a)に示すように、柱体形状を有している。この本体10は、磁気センサ35、磁気センサ35と電気的に接続された複数のリードフレーム31を有するセンサパッケージ3、磁気センサ35に磁場26を作用させる磁石2、及び複数のリードフレーム31と電気的に接続される複数の端子4を一体とする一次モールド体5と、第1の角度調整部710、及び複数の端子4が露出するコネクタ部72を有する二次モールド体7と、を備えて概略構成されている。なお第1の角度調整部710は、一次モールド体5の一部として形成されても良い。
センサ装置1は、例えば、図2(b)に示すように、磁石2の前面20に接近する検出対象91を検出してオン、オフを示す信号を出力する非接触スイッチや検出対象91との距離(ストローク)に応じた出力を行うストロークセンサなどとして機能する。
センサ装置1は、例えば、シーベルト装置のタングとバックルの結合の検出、ブレーキペダルやアクセルペダルなどのストロークの検出などを行う用途に用いられる。センサ装置1は、例えば、シートベルト装置の場合、設置対象90がバックルを構成する部材であり、ブレーキペダル及びアクセルペダルの場合、設置対象90が車両のパネルなどとなる。
(磁石2の構成)
図4(a)は、実施の形態に係るセンサ装置のセンサパッケージと磁石との位置関係の一例を説明するための上面図であり、図4(b)は、位置関係の一例を説明するための側面図である。図5(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の磁石の一例を示す斜視図であり、図5(b)は、センサパッケージの一例を示す斜視図である。
図4(a)は、実施の形態に係るセンサ装置のセンサパッケージと磁石との位置関係の一例を説明するための上面図であり、図4(b)は、位置関係の一例を説明するための側面図である。図5(a)は、実施の形態に係るセンサ装置の磁石の一例を示す斜視図であり、図5(b)は、センサパッケージの一例を示す斜視図である。
磁石2は、例えば、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石などの永久磁石、又はフェライト系、ネオジム系、サマコバ系、サマリウム鉄窒素系などの磁性体材料と、ポリスチレン系、ポリエチレン系、ポリアミド系、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)などの合成樹脂材料と、を混合して所望の形状に成形したプラスチックマグネットである。本実施の形態の磁石2は、プラスチックマグネットである。
この磁石2は、例えば、図4(a)〜図5(a)に示すように、四角柱形状を有し、さらに側面23及び側面24の上下が面取りされたような形状を有している。そして磁石2は、前面20から後面21に貫通する貫通孔22を備えている。
この貫通孔22は、開口部分が横に細長い矩形状となっている。この貫通孔22には、対向する側面23及び側面24に、貫通孔22の前面20側から後面21側に向かって切り欠いた対向する一対の切欠部25が形成されている。
この磁石2は、例えば、図3(a)に示すように、前面20側がN極、後面21側がS極に着磁されている。なお着磁は、逆であっても良い。
検出対象91が十分離れている場合、磁場26の磁気ベクトルは、側面23及び側面24に近い領域では、貫通孔22を通る中心線101を基準にすると、それぞれの切欠部25側に傾いている。しかし検出対象91が磁石2に十分近づいた場合、磁場26は、検出対象91を通る磁路となるため、切欠部25側に向いていた磁気ベクトルが検出対象91に向かって中心線101に沿うような磁気ベクトルとなる。センサパッケージ3の磁気センサ35は、この磁気ベクトルの傾きの変化に基づいて検出対象91の接近を検出するように構成されている。
(センサパッケージ3の構成)
センサパッケージ3は、図5(b)に示すように、磁気センサ35を封止する封止体30の端面301から複数のリードフレーム31が露出している。この封止体30は、例えば、エポキシ樹脂を主成分に、シリカ充填材などを加えた熱硬化性成形材料を用いて形成されている。
センサパッケージ3は、図5(b)に示すように、磁気センサ35を封止する封止体30の端面301から複数のリードフレーム31が露出している。この封止体30は、例えば、エポキシ樹脂を主成分に、シリカ充填材などを加えた熱硬化性成形材料を用いて形成されている。
磁気センサ35は、例えば、4つの磁気抵抗素子を備えている。そして磁気センサ35は、4つの磁気抵抗素子によってブリッジ回路が形成されている。この4つの磁気抵抗素子は、複数のリードフレーム31と電気的に接続されている。
磁気センサ35は、例えば、2つの磁気抵抗素子によってハーフブリッジ回路が形成されている。このハーフブリッジ回路は、センサパッケージ3が貫通孔22に挿入された場合、磁石2の中心線101よりも切欠部25側に位置するように配置されている。つまり磁気センサ35は、2つのハーフブリッジ回路が中心線101を対称軸とした線対称となるように配置されている。
リードフレーム31は、例えば、細長い板形状に形成されている。このリードフレーム31は、例えば、アルミニウム、銅などの導電性を有する金属材料、又は真鍮などの合金材料を用いて形成される。リードフレーム31は、例えば、図5(b)に示すように、封止体30の端面301から直線的に突出している。
センサパッケージ3は、例えば、図3(a)、図4(a)及び図4(b)に示すように、先端部300が貫通孔22から突出している。この突出した部分は、一次モールド体5の先端部53によって覆われている。
(端子4の構成)
複数の端子4は、例えば、図4(b)に示すように、リードフレーム31よりも厚みがある、細長い板形状に形成され、アルミニウム、銅などの導電性を有する金属材料、又は真鍮などの合金材料を用いて形成される。
複数の端子4は、例えば、図4(b)に示すように、リードフレーム31よりも厚みがある、細長い板形状に形成され、アルミニウム、銅などの導電性を有する金属材料、又は真鍮などの合金材料を用いて形成される。
この複数の端子4は、例えば、図4(a)に示すように、相手側コネクタの仕様に応じて外側の端子が外方向に曲げられている。つまり複数の端子4は、センサパッケージ3のリードフレーム31の間隔を相手側コネクタの端子の間隔に変換する役割を有している。
この複数の端子4は、例えば、図1(b)に示すように、二次モールド体7のコネクタ部72内に露出して挿入された相手側コネクタと接続する。
なおリードフレーム31及び端子4の本数は、3本に限定されず、センサ装置1に要求される仕様に応じて変わるものである。
(一次モールド体5の構成)
一次モールド体5は、例えば、PPS(Polyphenylenesulfide)などの樹脂材料を用いた射出成形によって形成されている。この一次モールド体5は、磁石2、センサパッケージ3及び複数の端子4を一体とするものである。なお一次成形時には、センサパッケージ3のリードフレーム31と端子4とは電気的に接続されていない。
一次モールド体5は、例えば、PPS(Polyphenylenesulfide)などの樹脂材料を用いた射出成形によって形成されている。この一次モールド体5は、磁石2、センサパッケージ3及び複数の端子4を一体とするものである。なお一次成形時には、センサパッケージ3のリードフレーム31と端子4とは電気的に接続されていない。
一次モールド体5は、図2(a)に示すように、複数のリードフレーム31と複数の端子4とを一体とする本体50と、封止体30と磁石2とを一体とする先端部53と、を備えて概略構成されている。
この本体50には、図2(a)に示すように、上面51から下面52に貫通する開口55が形成されている。この開口55には、リードフレーム31と端子4とが重なる部分である接合部6が露出している。
リードフレーム31と端子4とは、例えば、抵抗溶接法によって接合される。この抵抗溶接法に用いる電極は、例えば、第1の電極が上面51側から開口55に挿入されると共に、第2の電極が下面52側から開口55に挿入される。そして第1の電極と第2の電極によって挟まれて加圧された状態で電流が流され、接合部6の接触抵抗によって発生するジュール熱により、リードフレーム31と端子4とが溶融し、両者が接合される。
この抵抗溶接法では、第1の電極と第2の電極によって加圧されるので、リードフレーム31と端子4とが、一次モールド体5が形成された時点で接触している必要はない。またセンサ装置1は、一次モールド体5によってリードフレーム31と端子4とが保持されているので、製造時においてこれらを保持する治具が必要ないという利点がある。
一次モールド体5は、図3(a)に示すように、貫通孔22に挿入されたセンサパッケージ3と貫通孔22との隙間220、及び一対の切欠部25にも形成されている。これが先端部53である。このように隙間220及び切欠部25に樹脂が充填されているため、磁石2及び一次モールド体5を覆うような二次成形を行う際の樹脂の射出圧を受けても磁石2及びセンサパッケージ3が一次モールド体5によって保持される。
(二次モールド体7の構成)
二次モールド体7は、例えば、PPSなどの樹脂材料を用いた射出成形によって形成されている。この二次モールド体7は、例えば、図1(a)に示すように、一次モールド体5の端面54側に形成される。なお一次モールド体5の開口55は、二次成形前に樹脂によって埋められても良いし、二次成形時に埋められても良い。
二次モールド体7は、例えば、PPSなどの樹脂材料を用いた射出成形によって形成されている。この二次モールド体7は、例えば、図1(a)に示すように、一次モールド体5の端面54側に形成される。なお一次モールド体5の開口55は、二次成形前に樹脂によって埋められても良いし、二次成形時に埋められても良い。
二次モールド体7は、図2(a)〜図2(c)に示すように、フランジ70と、第1の角度調整部710と、コネクタ部72と、爪部73と、を備えて概略構成されている。フランジ70は、円板形状を有している。
第1の角度調整部710は、例えば、図2(b)及び図2(c)に示すように、本体10の中心線101上の点を中心とする円102の円周に沿って交互に並ぶ複数の山部711と複数の谷部712として形成されている。この山部711と谷部712は、山の頂点と谷の底の角を丸くされている。
この山部711と山部711の間隔、及び谷部712と谷部712の間隔は、図2(c)に示すように、角度θで等間隔である。本実施の形態では、山部711及び谷部712が12個形成されているので、30°であるがこれに限定されない。
コネクタ部72は、相手側コネクタに挿入される形状を有している。このコネクタ部72は、図1(b)に示すように、一次モールド体5の端面54と、この端面54から突出する複数のリードフレーム31が露出している。
このコネクタ部72の上面には、図1(a)に示すように、爪部73が形成されている。この爪部73は、相手側コネクタの凹部と結合して相手側コネクタからの抜けを防止する。
(キャップ8の構成)
キャップ8は、本体10の設置対象90への取り付けと本体10の保護を行う。このキャップ8は、例えば、PPSなどの樹脂材料を用いて形成される。そしてキャップ8は、例えば、図1(a)〜図1(c)に示すように、円筒部80と、取付部81と、を備えて概略構成されている。
キャップ8は、本体10の設置対象90への取り付けと本体10の保護を行う。このキャップ8は、例えば、PPSなどの樹脂材料を用いて形成される。そしてキャップ8は、例えば、図1(a)〜図1(c)に示すように、円筒部80と、取付部81と、を備えて概略構成されている。
円筒部80は、一方に底を有する円筒形状を有している。この円筒部80の底の中央には、例えば、図3(c)に示すように、円形凸部801が形成されている。この円形凸部801は、本体10の先端部53に設けられた円形凹部530に嵌るように構成されている。
またキャップ8は、例えば、図1(a)に示すように、本体10が挿入される凹部としての挿入凹部800を有している。この挿入凹部800は、円筒部80の孔部分である。そして第2の角度調整部810は、挿入凹部800の縁に沿って第1の角度調整部710と噛み合うように並ぶ複数の山部811と複数の谷部812として形成されている。
谷部812は、例えば、図3(b)に示すように、溝として取付部81に形成されている。山部811は、この溝と溝の間となっている。この山部811と谷部812は、第1の角度調整部710の山部711と谷部712と同様に山の頂点と谷の底の角を丸くされている。
この山部811と山部811の間隔、及び谷部812と谷部812の間隔は、図3(c)に示すように、第1の角度調整部710と同様に角度θで等間隔である。本実施の形態では、第1の角度調整部710と同様に山部811及び谷部812が12個形成されているので、30°であるがこれに限定されない。
この第2の角度調整部810は、取付部81に形成されている。この取付部81は、例えば、図1(c)に示すように、円筒部80の開口側に設けられた部分が円筒部80の直径より大きい直径を有している。さらに取付部81は、例えば、図3(c)に示すように、中心線101の径方向に突出した突出部82を有している。
この突出部82には、貫通孔である取付孔820が形成されている。センサ装置1は、この取付孔820に挿入されたボルトによって設置対象90に取り付けられる。従ってキャップ8は、設置対象90に対しては、一通りの取り付けとなる。しかし本体10は、一例として、キャップ8に対して、つまり設置対象90に対して12通りの取り付けができる。よってセンサ装置1は、設置対象90が変わっても、変わった設置対象に対して12通りの取り付けができるので、適切な検出方向となるように取り付けることができる。
本体10とキャップ8は、フランジ70と取付部81とがレーザ溶着法によって一体とされる。このレーザ溶着法とは、例えば、熱可塑性樹脂からなる透過側(フランジ70)と吸収側(取付部81)の樹脂を合わせた界面に透過側からレーザを照射し、吸収側の樹脂がレーザを吸収することで高温となり、両者が溶融して溶融池(溶融プール)を形成し、両者を溶着させる方法である。
(実施の形態の効果)
本実施の形態のセンサ装置1は、取り付けの自由度が高く、製造コストが抑制される。このセンサ装置1は、本体10の第1の角度調整部710とキャップ8の第2の角度調整部810によってキャップ8に対する、つまり設置対象90に対する角度を調整することができる。従ってセンサ装置1は、取り付けの自由度が高い。またセンサ装置1は、設置対象90が変わって、検出方向が変わっても検出方向が合うように設置対象90に対する角度を調整することができるので、設置対象90が変わるたびに改めて金型を作らなくても検出方向を合わせることができる。以上よりセンサ装置1は、第1の角度調整部710及び第2の角度調整部810を備えない場合と比べて、取り付けの自由度が高く、製造コストが抑制される。またセンサ装置1は、設置対象90が変わっても共通の部品を使用することができる。
本実施の形態のセンサ装置1は、取り付けの自由度が高く、製造コストが抑制される。このセンサ装置1は、本体10の第1の角度調整部710とキャップ8の第2の角度調整部810によってキャップ8に対する、つまり設置対象90に対する角度を調整することができる。従ってセンサ装置1は、取り付けの自由度が高い。またセンサ装置1は、設置対象90が変わって、検出方向が変わっても検出方向が合うように設置対象90に対する角度を調整することができるので、設置対象90が変わるたびに改めて金型を作らなくても検出方向を合わせることができる。以上よりセンサ装置1は、第1の角度調整部710及び第2の角度調整部810を備えない場合と比べて、取り付けの自由度が高く、製造コストが抑制される。またセンサ装置1は、設置対象90が変わっても共通の部品を使用することができる。
センサ装置1は、本体10用の金型とキャップ8用の金型によって12通りの仕様に対応することができるので、本体10とキャップ8のサイズやコネクタ部72の形状、コネクタ部72の向きなどを標準化することで様々な仕様に対応可能となり、それらの金型を製作する工数や費用を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、この実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、この実施の形態は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…センサ装置、2…磁石、3…センサパッケージ、4…端子、5…一次モールド体、6…接合部、7…二次モールド体、8…キャップ、10…本体、20…前面、21…後面、22…貫通孔、23…側面、24…側面、25…切欠部、26…磁場、30…封止体、31…リードフレーム、35…磁気センサ、50…本体、51…上面、52…下面、53…先端部、54…端面、55…開口、70…フランジ、72…コネクタ部、73…爪部、80…円筒部、81…取付部、82…突出部、90…設置対象、91…検出対象、101…中心線、102…円、220…隙間、300…先端部、301…端面、350…感磁面、530…円形凹部、710…第1の角度調整部、711…山部、712…谷部、800…挿入凹部、801…円形凸部、810…第2の角度調整部、811…山部、812…谷部、820…取付孔
Claims (5)
- 検出対象の物理量を検出するセンサ部、及び第1の角度調整部を有する本体と、
前記第1の角度調整部が嵌まり込んで自身に対する前記本体の角度を調整可能とする第2の角度調整部、及び設置対象に対する取り付けを可能とする取付部を有し、前記本体を保持する保持部材と、
を備えたセンサ装置。 - 前記第1の角度調整部及び前記第2の角度調整部は、互いに噛み合う複数の山部と複数の谷部を有して構成される、
請求項1に記載のセンサ装置。 - 前記本体は、
前記センサ部と前記センサ部と電気的に接続された複数のリードフレームを有するセンサパッケージ、前記センサ部に磁場を作用させる磁石、及び前記複数のリードフレームと電気的に接続される複数の端子を一体とする一次モールド体と、
前記第1の角度調整部、及び前記複数の端子が露出するコネクタ部を有する二次モールド体と、
を備える、
請求項1又は2に記載のセンサ装置。 - 前記一次モールド体は、前記複数のリードフレームと前記複数の端子の結合部が露出する開口を有する、
請求項3に記載のセンサ装置。 - 前記本体は、柱体形状を有し、
前記第1の角度調整部は、前記本体の中心線上の点を中心とする円の円周に沿って交互に並ぶ複数の山部と複数の谷部として形成され、
前記保持部材は、前記本体が挿入される凹部を有し、
前記第2の角度調整部は、前記凹部の縁に沿って前記第1の角度調整部と噛み合うように並ぶ複数の山部と複数の谷部として形成される、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のセンサ装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020008547A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-16 | 株式会社デンソー | 磁気検出モジュール、検出装置、ケースアセンブリ、及び、磁気検出モジュールの製造方法 |
JP2021099264A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 株式会社東海理化電機製作所 | 磁気センサ |
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-
2016
- 2016-11-01 JP JP2016214681A patent/JP2018072250A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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