JP2018072007A - 電子部品搬送装置および電子部品検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる電子部品搬送装置および電子部品検査装置を提供する。【解決手段】デバイス搬送ヘッド17は、アースに導電接続可能な接地部4(ハンドラー基準アース)と、接地部4に対して移動可能であり、接地部4に導電接続され接続対象部材3と、接地部4と接続対象部材3とを導電接続する導電接続部5と、を備える。接続対象部材3は、電子部品90を把持可能なハンドであるのが好ましい。【選択図】図3
Description
本発明は、電子部品搬送装置および電子部品検査装置に関する。
従来から、例えばICデバイス等の電子部品の電気的特性を検査する電子部品検査装置が知られており、この電子部品検査装置には、ICデバイスを搬送するための電子部品搬送装置が組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。
また、電子部品検査装置では、複数のICデバイスをトレイに載置し、トレイごと装置内に入れることにより、トレイが、搬送部によって検査が行われる検査部まで搬送される。そして、検査が終わると、ICデバイスは、トレイに載置され、搬送部によってトレイごと搬送され、装置外に排出される。
しかしながら、電子部品搬送装置の各部は、帯電している場合がある。また、作業を行うオペレーターも、帯電している場合がある。電子部品搬送装置の各部やオペレーターの帯電量によっては、ICデバイスと接触した際、ICデバイスが静電気破壊により破損するおそれがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本発明の電子部品搬送装置は、アースに導電接続可能な接地部と、
基部に対して移動可能であり、前記接地部に導電接続された接続対象部材と、
前記接地部と前記接続対象部材とを導電接続する導電接続部と、を備えることを特徴とする。
基部に対して移動可能であり、前記接地部に導電接続された接続対象部材と、
前記接地部と前記接続対象部材とを導電接続する導電接続部と、を備えることを特徴とする。
電気的な接地がされていない接続対象部材は、帯電している場合がある。その帯電量によっては、電子部品は、接続対象部材と接触した際に静電気破壊により破損するおそれがある。本発明では、接続対象部材が導電接続部により接地部に接続されているため、接続対象部材が帯電した状態となるのを防止することができる。よって、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記接続対象部材は、開閉可能なドアであるのが好ましい。
これにより、オペレーターの静電気を、ドアを介して除電することができる。よって、オペレーターが電子部品に触れても、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記接続対象部材は、前記ドアに配置された取っ手であるのが好ましい。
これにより、オペレーターの静電気を、取っ手を介して除電することができる。よって、オペレーターが電子部品に触れても、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記接続対象部材は、前記ドアの施錠と開錠とを切り替え可能なスイッチであるのが好ましい。
これにより、オペレーター自身が持つ静電気を、スイッチを介してアースに流して除電することができる。よって、オペレーターが電子部品に触れても、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記接続対象部材は、前記電子部品を把持可能な把持部であるのが好ましい。
これにより、把持部が帯電した状態となるのを防止することができる。よって、把持部が電子部品と接触して、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記接続対象部材は、前記電子部品を把持可能な把持部を移動可能に支持する支持部材であるのが好ましい。
これにより、支持部材を介して把持部の静電気を除電することができる。よって、把持部が電子部品と接触して、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記接地部と前記接続対象部材との間の電気抵抗を検出可能な電気抵抗値検出部を有するのが好ましい。
これにより、接地部と接続対象部材とを接続する導電接続部の電気抵抗値を検出することができる。よって、導電接続部が断線するのを事前に把握することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記電気抵抗値検出部が検出した電気抵抗値を記憶する記憶部を有するのが好ましい。
これにより、検出した電気抵抗値を記憶することができる。
これにより、検出した電気抵抗値を記憶することができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記電気抵抗値検出部が検出した電気抵抗値が所定値を超えた場合に、前記電気抵抗値が前記所定値を超えたことを報知する報知部を有するのが好ましい。
これにより、電気抵抗値が所定値を超えたのを知ることができる。
これにより、電気抵抗値が所定値を超えたのを知ることができる。
本発明の電子部品搬送装置では、前記報知部は、前記導電接続部の交換を促す報知を行うのが好ましい。
これにより、導電接続部を交換するタイミングを知ることができる。
これにより、導電接続部を交換するタイミングを知ることができる。
本発明の電子部品検査装置は、アースに導電接続可能な接地部と、
基部に対して移動可能であり、前記接地部に導電接続された接続対象部材と、
前記接地部と前記接続対象部材とを導電接続する導電接続部と、
前記電子部品を検査する検査部と、を備えることを特徴とする。
基部に対して移動可能であり、前記接地部に導電接続された接続対象部材と、
前記接地部と前記接続対象部材とを導電接続する導電接続部と、
前記電子部品を検査する検査部と、を備えることを特徴とする。
接続対象部材は、帯電している場合がある。その帯電量によっては、従来では、電子部品は、例えば、接続対象部材と接触した際等に静電気破壊により破損するおそれがある。本発明では、接続対象部材が導電接続部により接地部に接続されているため、接続対象部材が帯電した状態となるのを防止することができる。よって、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止または低減することができる。また、検査部にまで電子部品を搬送することができ、よって、当該電子部品に対する検査を検査部で行なうことができる。また、検査後の電子部品を検査部から搬送することができる。
以下、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を参照して、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第1実施形態について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図2(図8についても同様)に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。また、X軸に平行な方向を「X方向(第1の方向)」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y方向(第2の方向)」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z方向(第3の方向)」とも言う。また、各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」と言う。また、本願明細書で言う「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干(例えば5°未満程度)傾いた状態も含む。また、図1、図3(図7、図9〜図14についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。
以下、図1〜図6を参照して、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第1実施形態について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図2(図8についても同様)に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。また、X軸に平行な方向を「X方向(第1の方向)」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y方向(第2の方向)」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z方向(第3の方向)」とも言う。また、各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」と言う。また、本願明細書で言う「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干(例えば5°未満程度)傾いた状態も含む。また、図1、図3(図7、図9〜図14についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。
電子部品搬送装置10は、アース100に導電接続可能な接地部としてのハンドラー基準アース4と、基部に対して移動可能であり、ハンドラー基準アース4に導電接続された接続対象部材としてのハンド3と、ハンドラー基準アース4とハンド3とを導電接続する導電接続部5と、を備える。なお、「基部」とは、電子部品搬送装置10のうち、電子部品搬送装置10が設置されている床等に対して移動しない部分のことを言う。
ハンド3は、帯電している場合がある。その帯電量によっては、従来では、電子部品は、例えば、ハンド3と接触した際等に静電気破壊により破損するおそれがある。本発明では、ハンド3が導電接続部5によりハンドラー基準アース4に接続されているため、ハンド3が帯電した状態となるのを防止することができる。よって、電子部品が静電気破壊により破損するのを防止することができる。なお、本明細書中における「防止」とは、「抑制」や「低減」等も含む。
また、電子部品検査装置1は、アース100に導電接続可能な接地部としてのハンドラー基準アース4と、基部に対して移動可能であり、ハンドラー基準アース4に導電接続された接続対象部材としてのハンド3と、ハンドラー基準アース4とハンド3とを導電接続する導電接続部5と、電子部品を検査する検査部16と、を備える。
これにより、前述した電子部品搬送装置10の利点を持つ電子部品検査装置1が得られる。また、検査部16にまで電子部品を搬送することができ、よって、当該電子部品に対する検査を検査部16で行なうことができる。また、検査後の電子部品を検査部16から搬送することができる。
以下、各部の構成について説明する。
図1、図2に示すように、電子部品搬送装置10を内蔵する電子部品検査装置1は、例えばBGA(Ball Grid Array)パッケージであるICデバイス等の電子部品を搬送し、その搬送過程で電子部品の電気的特性を検査・試験(以下単に「検査」と言う)する装置である。なお、以下では、説明の便宜上、前記電子部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス90」とする。ICデバイス90は、本実施形態では平板状をなすものとなっている。
図1、図2に示すように、電子部品搬送装置10を内蔵する電子部品検査装置1は、例えばBGA(Ball Grid Array)パッケージであるICデバイス等の電子部品を搬送し、その搬送過程で電子部品の電気的特性を検査・試験(以下単に「検査」と言う)する装置である。なお、以下では、説明の便宜上、前記電子部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス90」とする。ICデバイス90は、本実施形態では平板状をなすものとなっている。
なお、ICデバイスとしては、前記のものの他に、例えば、「LSI(Large Scale Integration)」「CMOS(Complementary MOS)」「CCD(Charge Coupled Device)」や、ICデバイスを複数モジュールパッケージ化した「モジュールIC」、また、「水晶デバイス」、「圧力センサー」、「慣性センサー(加速度センサー)」、「ジャイロセンサー」、「指紋センサー」等が挙げられる。
また、電子部品検査装置1(電子部品搬送装置10)は、ICデバイス90の種類ごとに交換される「チェンジキット」と呼ばれるものを予め搭載して用いられる。このチェンジキットには、ICデバイス90が載置される載置部があり、その載置部としては、例えば、後述する温度調整部12、デバイス供給部14等がある。また、ICデバイス90が載置される載置部としては、前記のようなチェンジキットとは別に、ユーザーが用意する検査部16やトレイ200もある。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1と、デバイス供給領域(以下単に「供給領域」と言う)A2と、検査領域A3と、デバイス回収領域(以下単に「回収領域」と言う)A4と、トレイ除去領域A5とを備え、これらの領域は、後述するように各壁部で分けられている。そして、ICデバイス90は、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5まで前記各領域を矢印α90方向に順に経由し、途中の検査領域A3で検査が行われる。このように電子部品検査装置1は、各領域でICデバイス90を搬送する電子部品搬送装置10であるハンドラーと、検査領域A3内で検査を行なう検査部16と、制御部800とを備えたものとなっている。また、その他、電子部品検査装置1は、モニター300と、シグナルランプ400と、操作パネル700とを備えている。
なお、電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1、トレイ除去領域A5が配された方、すなわち、図2中の下側が正面側となり、検査領域A3が配された方、すなわち、図2中の上側が背面側として使用される。
トレイ供給領域A1は、未検査状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が供給される給材部である。トレイ供給領域A1では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
供給領域A2は、トレイ供給領域A1から搬送されたトレイ200上の複数のICデバイス90がそれぞれ検査領域A3まで搬送、供給される領域である。なお、トレイ供給領域A1と供給領域A2とを跨ぐように、トレイ200を1枚ずつ水平方向に搬送するトレイ搬送機構11A、11Bが設けられている。トレイ搬送機構11Aは、トレイ200を、当該トレイ200に載置されたICデバイス90ごとY方向の正側、すなわち、図2中の矢印α11A方向に移動させることができる移動部である。これにより、ICデバイス90を安定して供給領域A2に送り込むことができる。また、トレイ搬送機構11Bは、空のトレイ200をY方向の負側、すなわち、図2中の矢印α11B方向に移動させることができる移動部である。これにより、空のトレイ200を供給領域A2からトレイ供給領域A1に移動させることができる。
供給領域A2には、温度調整部(ソークプレート(英語表記:soak plate、中国語表記(一例):均温板))12と、デバイス搬送ヘッド13と、トレイ搬送機構15とが設けられている。
温度調整部12は、複数のICデバイス90が載置される載置部として構成され、当該載置されたICデバイス90を一括して加熱または冷却することができる「ソークプレート」と呼ばれる。このソークプレートにより、検査部16で検査される前のICデバイス90を予め加熱または冷却して、当該検査(高温検査または低温検査)に適した温度に調整することができる。図2に示す構成では、温度調整部12は、Y方向に2つ配置、固定されている。そして、トレイ搬送機構11Aによってトレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200上のICデバイス90は、いずれかの温度調整部12まで搬送される。なお、この載置部としての温度調整部12は、固定されていることにより、当該温度調整部12上でのICデバイス90に対して安定して温度調整することができる。
デバイス搬送ヘッド13は、供給領域A2内でX方向およびY方向に移動可能に支持され、さらにZ方向にも移動可能な部分を有している。これにより、デバイス搬送ヘッド13は、トレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200と温度調整部12との間のICデバイス90の搬送と、温度調整部12と後述するデバイス供給部14との間のICデバイス90の搬送とを担うことができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド13のX方向の移動を矢印α13Xで示し、デバイス搬送ヘッド13のY方向の移動を矢印α13Yで示している。
トレイ搬送機構15は、全てのICデバイス90が除去された状態の空のトレイ200を供給領域A2内でX方向の正側、すなわち、矢印α15方向に搬送する機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、トレイ搬送機構11Bによって供給領域A2からトレイ供給領域A1に戻される。
検査領域A3は、ICデバイス90を検査する領域である。この検査領域A3には、ICデバイス90に対して検査を行なう検査部16と、デバイス搬送ヘッド17とが設けられている。また、供給領域A2と検査領域A3とを跨ぐように移動するデバイス供給部14と、検査領域A3と回収領域A4とを跨ぐように移動するデバイス回収部18も設けられている。
デバイス供給部14は、温度調整部12で温度調整されたICデバイス90が載置される載置部として構成され、当該ICデバイス90を検査部16近傍まで搬送することができる「供給用シャトルプレート」または単に「供給シャトル」と呼ばれるものである。
また、この載置部としてのデバイス供給部14は、供給領域A2と検査領域A3との間をX方向、すなわち、矢印α14方向に沿って往復移動可能に支持されている。これにより、デバイス供給部14は、ICデバイス90を供給領域A2から検査領域A3の検査部16近傍まで安定して搬送することができ、また、検査領域A3でICデバイス90がデバイス搬送ヘッド17によって取り去られた後は再度供給領域A2に戻ることができる。
図2に示す構成では、デバイス供給部14は、Y方向に2つ配置されており、温度調整部12上のICデバイス90は、いずれかのデバイス供給部14まで搬送される。また、デバイス供給部14は、温度調整部12と同様に、当該デバイス供給部14に載置されたICデバイス90を加熱または冷却可能に構成されている。これにより、温度調整部12で温度調整されたICデバイス90に対して、その温度調整状態を維持して、検査領域A3の検査部16近傍まで搬送することができる。
デバイス搬送ヘッド17は、前記温度調整状態が維持されたICデバイス90が把持され、当該ICデバイス90を検査領域A3内で搬送する動作部である。このデバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3内でY方向およびZ方向に往復移動可能に支持され、「インデックスアーム」と呼ばれる機構の一部となっている。これにより、デバイス搬送ヘッド17は、供給領域A2から搬入されたデバイス供給部14上のICデバイス90を検査部16上に搬送し、載置することができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド17のY方向の往復移動を矢印α17Yで示している。また、デバイス搬送ヘッド17は、Y方向に往復移動可能に支持されているが、これに限定されず、X方向にも往復移動可能に支持されていてもよい。
また、デバイス搬送ヘッド17は、温度調整部12と同様に、把持したICデバイス90を加熱または冷却可能に構成されている。これにより、ICデバイス90における温度調整状態を、デバイス供給部14から検査部16まで継続して維持することができる。
なお、デバイス搬送ヘッド17は、デバイス搬送ヘッド17aおよびデバイス搬送ヘッド17bに分けられており、これらは、独立して移動することも可能である。
検査部16は、電子部品であるICデバイス90を載置して、当該ICデバイス90の電気的特性を検査する載置部として構成されている。この検査部16には、ICデバイス90の端子と電気的に接続される複数のプローブピンが設けられている。そして、ICデバイス90の端子とプローブピンとが電気的に接続される、すなわち、接触することにより、ICデバイス90の検査を行なうことができる。ICデバイス90の検査は、検査部16に接続されるテスターが備える検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。なお、検査部16でも、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱または冷却して、当該ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
デバイス回収部18は、検査部16で検査が終了したICデバイス90が載置され、当該ICデバイス90を回収領域A4まで搬送することができる載置部として構成され、「回収用シャトルプレート」または単に「回収シャトル」と呼ばれる。
また、デバイス回収部18は、検査領域A3と回収領域A4との間をX方向、すなわち、矢印α18方向に沿って往復移動可能に支持されている。また、図2に示す構成では、デバイス回収部18は、デバイス供給部14と同様に、Y方向に2つ配置されており、検査部16上のICデバイス90は、いずれかのデバイス回収部18に搬送され、載置される。この搬送は、デバイス搬送ヘッド17によって行なわれる。
回収領域A4は、検査領域A3で検査され、その検査が終了した複数のICデバイス90が回収される領域である。この回収領域A4には、回収用トレイ19と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21とが設けられている。また、回収領域A4には、空のトレイ200も用意されている。
回収用トレイ19は、検査部16で検査されたICデバイス90が載置される載置部であり、回収領域A4内で移動しないよう固定されている。これにより、デバイス搬送ヘッド20等の各種可動部が比較的多く配置された回収領域A4であっても、回収用トレイ19上では、検査済みのICデバイス90が安定して載置されることとなる。なお、図2に示す構成では、回収用トレイ19は、X方向に沿って3つ配置されている。
また、空のトレイ200も、X方向に沿って3つ配置されている。この空のトレイ200も、検査部16で検査されたICデバイス90が載置される載置部となる。そして、回収領域A4に移動してきたデバイス回収部18上のICデバイス90は、回収用トレイ19および空のトレイ200のうちのいずれかに搬送され、載置される。これにより、ICデバイス90は、検査結果ごとに分類されて、回収されることとなる。
デバイス搬送ヘッド20は、回収領域A4内でX方向およびY方向に移動可能に支持され、さらにZ方向にも移動可能な部分を有している。これにより、デバイス搬送ヘッド20は、ICデバイス90をデバイス回収部18から回収用トレイ19や空のトレイ200に搬送することができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド20のX方向の移動を矢印α20Xで示し、デバイス搬送ヘッド20のY方向の移動を矢印α20Yで示している。
トレイ搬送機構21は、トレイ除去領域A5から搬入された空のトレイ200を回収領域A4内でX方向、すなわち、矢印α21方向に搬送する機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、ICデバイス90が回収される位置に配されることとなる、すなわち、前記3つの空のトレイ200のうちのいずれかとなり得る。
トレイ除去領域A5は、検査済み状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が回収され、除去される除材部である。トレイ除去領域A5では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
また、回収領域A4とトレイ除去領域A5とを跨ぐように、トレイ200を1枚ずつY方向に搬送するトレイ搬送機構22A、22Bが設けられている。トレイ搬送機構22Aは、トレイ200をY方向、すなわち、矢印α22A方向に往復移動させることができる移動部である。これにより、検査済みのICデバイス90を回収領域A4からトレイ除去領域A5に搬送することができる。また、トレイ搬送機構22Bは、ICデバイス90を回収するための空のトレイ200をY方向の正側、すなわち、矢印α22B方向に移動させることができる。これにより、空のトレイ200をトレイ除去領域A5から回収領域A4に移動させることができる。
制御部800は、例えば、トレイ搬送機構11Aと、トレイ搬送機構11Bと、温度調整部12と、デバイス搬送ヘッド13と、デバイス供給部14と、トレイ搬送機構15と、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部18と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21と、トレイ搬送機構22Aと、トレイ搬送機構22Bと、後述する電気抵抗値検出部6の各部の作動を制御することができる。
また、制御部800は、後述する電気抵抗値Rを記憶する記憶部801を有する。これにより、電気抵抗値Rを記憶することができる。
また、記憶部801には、検査プログラム等が記憶されており、制御部800は、この検査プログラムに基づいて検査を行うことができる。
このような記憶部801は、例えば、RAM等の揮発性メモリー、ROM等の不揮発性メモリー、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー等の書き換え可能(消去、書き換え可能)な不揮発性メモリー等、各種半導体メモリー(ICメモリー)等で構成される。
オペレーターは、モニター300を介して、電子部品検査装置1の動作条件等を設定したり、確認したりすることができる。このモニター300は、例えば液晶画面で構成された表示画面301を有し、電子部品検査装置1の正面側上部に配置されている。図1に示すように、トレイ除去領域A5の図中の右側には、マウスを載置するマウス台600が設けられている。このマウスは、モニター300に表示された画面を操作する際に用いられる。
また、モニター300に対して図1の右下方には、操作パネル700が配置されている。操作パネル700は、モニター300とは別に、電子部品検査装置1に所望の動作を命令するものである。
また、シグナルランプ400は、発光する色の組み合わせにより、電子部品検査装置1の作動状態等を報知することができる。シグナルランプ400は、電子部品検査装置1の上部に配置されている。なお、電子部品検査装置1には、スピーカー500が内蔵されており、このスピーカー500によっても電子部品検査装置1の作動状態等を報知することもできる。
これらモニター300、シグナルランプ400およびスピーカー500は、それぞれ、報知部として機能する。モニター300、シグナルランプ400およびスピーカー500は、後述する電気抵抗値Rが所定値Sを超えた場合に、電気抵抗値Rが所定値Sを超えたことを報知することができる(図5参照)。これにより、オペレーターは、電気抵抗値Rが所定値Sを超えたことを知ることができる。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1と供給領域A2との間が第1隔壁231によって区切られており、供給領域A2と検査領域A3との間が第2隔壁232によって区切られており、検査領域A3と回収領域A4との間が第3隔壁233によって区切られており、回収領域A4とトレイ除去領域A5との間が第4隔壁234によって区切られている。また、供給領域A2と回収領域A4との間も、第5隔壁235によって区切られている。
電子部品検査装置1は、最外装がカバーで覆われており、当該カバーには、例えばフロントカバー241、サイドカバー242、サイドカバー243、リアカバー244、トップカバー245がある。また、トップカバー245の内側には、ハンドラー基準アース4が設けられている。このハンドラー基準アース4には、後述する導電接続部5を介して各部が導電接続されている。
また、ハンドラー基準アース4は、例えば、工場アース等、基準電位となる外部のアース100と電気的に接続されている。このため、ハンドラー基準アース4は接地された状態となっている。
次に、デバイス搬送ヘッド13、デバイス搬送ヘッド17およびデバイス搬送ヘッド20の構成について説明するが、デバイス搬送ヘッド13、デバイス搬送ヘッド17およびデバイス搬送ヘッド20は、略同様の構成であるため、以下では、デバイス搬送ヘッド17を代表的に説明する。
図3に示すように、デバイス搬送ヘッド17は、ベース2と、ベース2の図3中下側に固定された複数のハンド3とを有している。なお、図3では、1つのハンド3を代表的に図示している。各ハンド3は、同様の構成であるため、以下、1つのハンド3について代表的に説明する。
ハンド3は、ハンド本体31と、ハンド本体31の図3中の下端部に装着される吸着パッド32とを有している。
ハンド本体31は、長尺状をなす部材で構成され、内腔部311を有している。また、ハンド本体31には、図示しない姿勢調節部や温度調節部等が内蔵されている。
吸着パッド32は、内腔部を有しており、ハンド本体31に対して着脱自在に装着される。また、その装着状態では、吸着パッド32の内腔部は、ハンド本体31の内腔部と連通している。この連通した内腔部に負圧を生じさせることにより、吸着パッド32は、ICデバイス90を吸着把持することができ、また、この吸着状態において、負圧を解除することにより、ICデバイス90の吸着把持を解除することができる。
さて、電子部品搬送装置10では、特に、トレイ搬送機構11A、トレイ搬送機構11B、デバイス搬送ヘッド13、デバイス供給部14、トレイ搬送機構15、デバイス搬送ヘッド17、デバイス回収部18、デバイス搬送ヘッド20、トレイ搬送機構21、トレイ搬送機構22Aおよびトレイ搬送機構22Bは、帯電している場合がある。この帯電量によっては、ICデバイス90と接触した際、ICデバイス90が静電気破壊により破損するおそれがある。本発明では、このような不具合を防止することができる。以下、このことについて説明するが、デバイス搬送ヘッド17を例に挙げて説明する。
デバイス搬送ヘッド17では、ハンドラー基準アース4(接地部)とハンド3(接続対象部材)とを導電接続する導電接続部5が設けられている。この導電接続部5は、例えば、複数本の金属線が束になった配線で構成されている。
前述したように、ハンドラー基準アース4は、アース100に接続されて接地されているため、電子部品搬送装置10では、ハンド3に生じた静電気を、導電接続部5およびハンドラー基準アース4を介して除電(放電)することができる。よって、ハンド3が帯電するのを防止することができる。その結果、帯電した状態のハンド3がICデバイス90と接触してICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのを防止することができる。
なお、デバイス搬送ヘッド17は、複数のハンド3を有しているが、本実施形態では、各ハンド3がそれぞれ導電接続部5によってハンドラー基準アース4と接続されている。これにより、各ハンド3において、本発明の効果を発揮することができる。
また、電子部品検査装置1では、接続対象部材は、電子部品としてのICデバイス90を把持可能なハンド3(把持部)である。これにより、ハンド3が帯電した状態となるのを防止することができる。よって、ハンド3とICデバイス90とが接触することによって、ICデバイス90が静電気破壊により破損するのを防止することができる。特に、ハンド3は、電子部品搬送装置10のうち、ICデバイス90と接触する頻度が比較的高い部分であるため、このハンド3の帯電を防止する構成とすることにより、ICデバイス90が静電気破壊により破損するのをより効果的に防止することができる。
また、図3に示すように、電子部品搬送装置10は、ハンドラー基準アース4(接地部)とハンド3(接続対象部材)との間の電気抵抗値Rを検出可能な電気抵抗値検出部6を有する。また、電気抵抗値検出部6は、配線61によりハンドラー基準アース4と電気的に接続され、配線62によりハンド3と電気的に接続されている。このような構成により、電気抵抗値検出部6よって、ハンドラー基準アース4とハンド3との間の電気抵抗値Rを検出することができる。すなわち、導電接続部5の電気抵抗値を検出することができる。
また、電気抵抗値検出部6は、図示しない配線により制御部800と電気的に接続され電気抵抗値検出部6が検出した電気抵抗値Rは、制御部800に送信される。
次に、図4に示すフローチャートに基づいて、制御部800の制御動作を説明する。
まず、ステップS101において、電気抵抗値Rを検出する。
まず、ステップS101において、電気抵抗値Rを検出する。
そして、ステップS102において、電気抵抗値Rが正常か否かを判断する。すなわち、電気抵抗値Rが所定値Sよりも小さいか否かを判断する。
図5に示すように、電気抵抗値Rは、時間Tが経過するに連れて、段階的に上昇する。これは、前述したように、導電接続部5が、複数本の金属線が束になった配線で構成されており、ハンド3の移動に伴って導電接続部5も繰り返し変形し、金属疲労により各金属線がそれぞれ断線していくためである。
具体的には、導電接続部5がN本の金属線により構成されていた場合、初期、すなわち、新品の導電接続部5の電気抵抗値Rは、電気抵抗値RNとなる。そして、時間T1が経過して1本の金属線が断線すると、導電接続部5の電気抵抗値Rは、電気抵抗値RNよりも大きい電気抵抗値RN−1となる。さらに、時間T2が経過してさらにもう1本金属線が断線すると、導電接続部5の電気抵抗値Rは、電気抵抗値RN−1よりも大きい電気抵抗値RN−2となる。なお、時間T2は、時間T1よりも短い。これは、各金属線が断線するにつれて、断線していない金属線に加わる負荷が大きくなるためである。
そして、さらに、時間T3が経過してさらにもう1本金属線が断線すると、導電接続部5の電気抵抗値Rは、電気抵抗値RN−2よりも大きい電気抵抗値RN−3となる。なお、時間T3は、時間T2よりも短い。
このように、時間Tが経過するに連れて、電気抵抗値Rは、段階的に大きくなる。この電気抵抗値Rが予め設定された所定値Sを上回った場合、電気抵抗値Rが正常ではないとみなし、ステップS103において、その旨を報知する。
なお、所定値Sは、予め実験的に測定された値とされる。例えば、N本の金属線の残り数が比較的少なくなった状態で電気抵抗値Rを検出し、その検出した電気抵抗値Rを所定値Sとすることができる。
また、ステップS103では、モニター300に図6に示す画像Iを表示する。また、画像Iでは、「Test Arm1」に丸印が表示されており、デバイス搬送ヘッド17bの導電接続部5の交換が必要な旨を報知している。すなわち、報知部としてのモニター300は、導電接続部5の交換を促す報知を行う。これにより、導電接続部5を交換するタイミングをオペレーターに知らせることができる。
なお、モニター300に画像Iを表示するのと同時にシグナルランプ400およびスピーカー500を作動させてもよい。これにより、導電接続部5の交換を促す報知をより確実に行うことができる。
また、前記では、デバイス搬送ヘッド17を代表的に説明したが、トレイ搬送機構11A、トレイ搬送機構11B、デバイス搬送ヘッド13、デバイス供給部14、トレイ搬送機構15、デバイス回収部18、デバイス搬送ヘッド20、トレイ搬送機構21、トレイ搬送機構22Aおよびトレイ搬送機構22Bも同様に、導電接続部5によって、ハンドラー基準アース4に接続されており、ICデバイス90と接触してICデバイス90を静電気破壊により破壊するのを防止することができる。
<第2実施形態>
以下、図7を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
以下、図7を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、導電接続部が接続されている位置が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7に示すように、本実施形態では、接続対象部材は、電子部品としてのICデバイス90を把持可能なハンド(把持部)を移動可能に支持するベース2(支持部材)である。これにより、ハンド3に生じた静電気を、ベース2、導電接続部5およびハンドラー基準アース4を介して放電することができる。よって、ハンド3が帯電するのを防止することができる。
特に、各ハンド3は、ベース2によって一括して支持されている。このため、ベース2を導電接続部5によってハンドラー基準アース4と接続することにより、各ハンド3を一括して放電することができる。よって、各ハンド3をそれぞれ導電接続部5によってハンドラー基準アース4と接続する場合に比べ、導電接続部5の本数を減らすことができる。その結果、電子部品搬送装置10の構成を簡素にすることができる。
<第3実施形態>
以下、図8〜図10を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
以下、図8〜図10を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、接続対象部材の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8に示すように、本実施形態の電子部品搬送装置10では、サイドカバー242には、第1ドア711と第2ドア712とが設けられている。第1ドア711や第2ドア712を開けることにより、例えば供給領域A2内でのメンテナンスや不具合の解消等を行なうことができる。なお、第1ドア711と第2ドア712とは、図8中矢印α71方向に回動して開閉する構成となっている。
同様に、サイドカバー243には、第1ドア721と第2ドア722とが設けられている。第1ドア721や第2ドア722を開けることにより、例えばデバイス回収領域A4内での作業を行なうことができる。なお、第1ドア721と第2ドア722は、図8中矢印α72方向に回動して開閉する構成となっている。
また、リアカバー244にも、第1ドア731と第2ドア732と第3ドア733とが設けられている。第1ドア731を開けることにより、例えば供給領域A2内での作業を行なうことができる。第3ドア733を開けることにより、例えばデバイス回収領域A4内での作業を行なうことができる。さらに、検査部16を画成する内側隔壁には、第4ドア75が設けられている。そして、第2ドア732および第4ドア75を開けることにより、例えば検査領域A3内での作業を行なうことができる。なお、第1ドア731は、図8中矢印α731方向にスライドして開閉し、第2ドア732は、図8中矢印α732方向に回動して開閉し、第3ドア733は、図8中矢印α733方向にスライドして開閉し、第4ドア75は、図8中矢印α75方向に回動して開閉する。
そして、各ドアを閉じた状態では、対応する各領域での気密性や断熱性を確保することができる。
なお、これら第1ドア711、第2ドア712、第1ドア721、第2ドア722、第1ドア731、第2ドア732、第3ドア733および第4ドア75は、開閉可能なドアとして機能する。これら第1ドア711、第2ドア712、第1ドア721、第2ドア722、第1ドア731、第2ドア732、第3ドア733および第4ドア75は、略同様の構成であるため、以下では、第1ドア731について代表的に説明する。
図9および図10に示すように、第1ドア731は、ドア本体76と、前記ドア本体76に設けられた取っ手77とを有している。オペレーターは、取っ手77を把持してスライド操作することにより、第1ドア731の開閉を行うことができる。
また、図9および図10に示すように、第1ドア731には、シリンダー78が、固定されている。シリンダー78は、シリンダーロッド781が出没自在なものである。シリンダーロッド781が下方に向かって突出したときに、第1ドア731の図9および図10中紙面奥側の面に設けられたロック部材79に係合して、第1ドア731の閉状態の維持するロック状態となる。一方、シリンダーロッド781が上方に退避したときに、係合が解除されて、ロック状態が解除されたロック解除状態となる。
このようなシリンダー78は、制御部800と電気的に接続されており、制御部800によってその作動が制御される。
また、図8に示すように、サイドカバー242、サイドカバー243およびリアカバー244には、それぞれ、スイッチ7が設けられている。各スイッチ7は、同様の構成であるため、以下、リアカバー244の第1ドア731の近傍に設けられたスイッチ7について代表的に説明する。
スイッチ7は、オペレーターによって押されることにより、シリンダー78を操作するものである。すなわち、スイッチ7は、図9に示すような第1ドア731の閉状態の維持するロック状態と、ロック状態が解除されたロック解除状態とを切り替える。
電子部品搬送装置10が稼働しているときは、ロック状態となっている。例えば、ICデバイス90にジャムが生じた場合等には、オペレーターが指Fでスイッチ7を押して、ロック解除状態とする(図9参照)。次いで、オペレーターが手Hで第1ドア731の取っ手77を把持して第1ドア731を開き、ICデバイス90のジャムを解消する。
ここで、オペレーターは、帯電している場合がある。この帯電量によっては、ICデバイス90と接触した際、ICデバイス90が静電気破壊により破損するおそれがある。
本発明では、スイッチ7が導電接続部5によって、ハンドラー基準アース4と接続されている。これにより、オペレーターの静電気を、スイッチ7、導電接続部5およびハンドラー基準アース4を介して放電することができる。よって、オペレーターが帯電した状態でICデバイス90に接触するのを防止することができる。その結果、ICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのを防止することができる。
このように、電子部品搬送装置10では、接続対象部材は、第1ドア731(ドア)の閉状態の維持するロック状態と、ロック状態が解除されたロック解除状態とを切り替える、すなわち、第1ドア731の施錠と開錠とを切り替え可能なスイッチ7である。これにより、オペレーターが電子部品搬送装置10内のICデバイス90を触ろうとする際、必然的にオペレーターは、除電された状態となるため、ICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのを防止することができる。
さらに、本発明では、取っ手77が導電接続部5によって、ハンドラー基準アース4と接続されている。これにより、オペレーターの静電気を、取っ手77、導電接続部5およびハンドラー基準アース4を介して放電することができる。よって、オペレーターが帯電した状態でICデバイス90に接触するのをより確実に防止することができる。その結果、ICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのをより確実に防止することができる。
このように、電子部品搬送装置10では、接続対象部材は、開閉可能な第1ドア731(ドア)である。これにより、オペレーターが電子部品搬送装置10内のICデバイス90を触ろうとする際、必然的にオペレーターは、除電された状態となるため、ICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのを防止することができる。なお、開閉の「開」とは、電子部品搬送装置10の内外が第1ドア731を介して連通した状態を言い、「閉」とは、連通が遮断された状態を言う。
さらに、電子部品搬送装置10では、第1ドア731(ドア)は、ドア本体76と、ドア本体76に設けられた取っ手77とを有しており、接続対象部材は、ドア本体76に配置された取っ手77である。これにより、オペレーターが電子部品搬送装置10内のICデバイス90を触ろうとする際、必然的にオペレーターは、さらに確実に除電された状態となるため、ICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのをさらに確実に防止することができる。
なお、取っ手77側の導電接続部5と、スイッチ7側の導電接続部5とのうちの一方は省略されていてもよい。この場合、取っ手77とスイッチ7とを導電接続部5によって接続してもよい。
<第4実施形態>
以下、図11および図12を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
以下、図11および図12を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、コンセントが設けられていること以外は前記第4実施形態と同様である。
図11および図12に示すように、本実施形態の電子部品搬送装置1では、リアカバー244には、コンセント8が設けられている。このコンセント8は、導電接続部5によって、ハンドラー基準アース4に接続されている。コンセント8は、プラグが差し込まれる差込口81を有している。
また、図11に示すように、オペレーターの手Hには、アースバンド9が装着されている。アースバンド9は、手Hに装着されるバンド本体91と、コンセント8の差込口81に差し込まれるプラグ92と、バンド本体91とプラグ92とを導電接続する配線93とを有している。
図12に示すように、プラグ92を差込口81に差し込んだとき、シリンダー78のシリンダーロッド781は、上側に退避して、ロック解除状態となる。これにより、第1ドア731の開閉を行うことができる。
また、コンセント8は、導電接続部5によって、ハンドラー基準アース4に接続されているため、プラグ92を差込口81に差し込んだとき、オペレーターの静電気は、バンド本体91、配線93、プラグ92、コンセント8、導電接続部5およびハンドラー基準アース4を介して接地される。これにより、オペレーターが電子部品搬送装置10内のICデバイス90を触ろうとする際、必然的にオペレーターは、除電された状態となるため、ICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのをさらに確実に防止することができる。
<第5実施形態>
以下、図13および図14を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
以下、図13および図14を参照して本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、除電パッドが設けられていること以外は前記第1実施形態と同様である。
図13および図14に示すように、本実施形態の電子部品搬送装置10では、リアカバー244には、除電パッド900が設けられている。この除電パッド900は、導電接続部5によって、ハンドラー基準アース4に接続されている。これにより、図13に示すように、オペレーターが手Hを除電パッド900に接触させることにより、除電パッド900、導電接続部5、ハンドラー基準アース4を介して、オペレーターの除電を行うことができる。よって、オペレーターは、除電された状態となるため、ICデバイス90が静電気破壊によって破壊されるのをさらに確実に防止することができる。
なお、図14に示すように、除電パッド900を触った後は、前記第3実施形態と同様に、スイッチ7を押して、第1ドア731の開閉を行うことができる。
以上、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
以上、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電子部品搬送装置および電子部品検査装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の電子部品搬送装置および電子部品検査装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、除電パッドは、ドアに設けられていてもよい。
1…電子部品検査装置、2…ベース、3…ハンド、4…ハンドラー基準アース、5…導電接続部、6…電気抵抗値検出部、7…スイッチ、8…コンセント、9…アースバンド、10…電子部品搬送装置、11A…トレイ搬送機構、11B…トレイ搬送機構、12…温度調整部、13…デバイス搬送ヘッド、14…デバイス供給部、15…トレイ搬送機構、16…検査部、17…デバイス搬送ヘッド、17a…デバイス搬送ヘッド、17b…デバイス搬送ヘッド、18…デバイス回収部、19…回収用トレイ、20…デバイス搬送ヘッド、21…トレイ搬送機構、22A…トレイ搬送機構、22B…トレイ搬送機構、31…ハンド本体、32…吸着パッド、61…配線、62…配線、75…第4ドア、76…ドア本体、77…取っ手、78…シリンダー、79…ロック部材、81…差込口、90…ICデバイス、91…バンド本体、92…プラグ、93…配線、100…アース、200…トレイ、231…第1隔壁、232…第2隔壁、233…第3隔壁、234…第4隔壁、235…第5隔壁、241…フロントカバー、242…サイドカバー、243…サイドカバー、244…リアカバー、245…トップカバー、300…モニター、301…表示画面、311…内腔部、400…シグナルランプ、500…スピーカー、600…マウス台、700…操作パネル、711…第1ドア、712…第2ドア、721…第1ドア、722…第2ドア、731…第1ドア、732…第2ドア、733…第3ドア、781…シリンダーロッド、800…制御部、801…記憶部、900…除電パッド、A1…トレイ供給領域、A2…供給領域、A3…検査領域、A4…デバイス回収領域(回収領域)、A5…トレイ除去領域、F…指、H…手、I…画像、R…電気抵抗値、RN…電気抵抗値、RN−1…電気抵抗値、RN−2…電気抵抗値、RN−3…電気抵抗値、S…所定値、S101…ステップ、S102…ステップ、S103…ステップ、T1…時間、T2…時間、T3…時間、α11A…矢印、α11B…矢印、α13X…矢印、α13Y…矢印、α14…矢印、α15…矢印、α17Y…矢印、α18…矢印、α20X…矢印、α20Y…矢印、α21…矢印、α22A…矢印、α22B…矢印、α71…矢印、α72…矢印、α731…矢印、α732…矢印、α733…矢印、α75…矢印、α90…矢印
Claims (11)
- アースに導電接続可能な接地部と、
基部に対して移動可能であり、前記接地部に導電接続された接続対象部材と、
前記接地部と前記接続対象部材とを導電接続する導電接続部と、を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 前記接続対象部材は、開閉可能なドアである請求項1に記載の電子部品搬送装置。
- 前記接続対象部材は、前記ドアに配置された取っ手である請求項2に記載の電子部品搬送装置。
- 前記接続対象部材は、前記ドアの施錠と開錠とを切り替え可能なスイッチである請求項1に記載の電子部品搬送装置。
- 前記接続対象部材は、前記電子部品を把持可能な把持部である請求項1に記載の電子部品搬送装置。
- 前記接続対象部材は、前記電子部品を把持可能な把持部を移動可能に支持する支持部材である請求項1に記載の電子部品搬送装置。
- 前記接地部と前記接続対象部材との間の電気抵抗を検出可能な電気抵抗値検出部を有する請求項1に記載の電子部品搬送装置。
- 前記電気抵抗値検出部が検出した電気抵抗値を記憶する記憶部を有する請求項7に記載の電子部品搬送装置。
- 前記電気抵抗値検出部が検出した電気抵抗値が所定値を超えた場合に、前記電気抵抗値が前記所定値を超えたことを報知する報知部を有する請求項7または8に記載の電子部品搬送装置。
- 前記報知部は、前記導電接続部の交換を促す報知を行う請求項9に記載の電子部品搬送装置。
- アースに導電接続可能な接地部と、
前記基部に対して移動可能であり、前記接地部に導電接続された接続対象部材と、
前記接地部と前記接続対象部材とを導電接続する導電接続部と、
前記電子部品を検査する検査部と、を備えることを特徴とする電子部品検査装置。
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