JP2018071934A - 空調制御システム - Google Patents

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真吾 入方
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Abstract

【課題】ユーザの利便性を向上させる。【解決手段】車両には空調装置1V,制御部2V,スイッチ7Vが設けられ、家屋には空調装置1H,制御部2H,スイッチ7Hが設けられる。空調装置1V,1Hは互いに通信可能である。制御部2V,2Hは、車両および家屋の各室内温度が各設定温度になるように空調装置1V,1Hを制御する。スイッチ7V,7Hは、二つの空調装置1V,1Hのうちの片方を遠隔操作で作動させるためのものである。各制御部2V,2Hは、一方のスイッチ7V又は7Hが操作されたら、その操作時における、そのスイッチ7V又は7Hが設けられた場所に存在する空調装置1V又は1Hの設定温度Tv又はThに、他方の空調装置1H又は1Vの設定温度Th又はTvを同期させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられた空調装置と家屋に設けられた空調装置とが互いに通信可能な空調制御システムに関する。
近年、スマートフォンやタブレットPC等のモバイル通信機器を使って、車両の空調装置や充電装置などを遠隔操作するシステムが実用化されている。また、車載のナビゲーション装置から家屋にある家電製品に対して動作指示を与え、車両側から家電製品を遠隔操作するようにした技術も提案されている(例えば特許文献1)。このように、車両側と家屋側とのそれぞれに設けられた装置同士が互いに通信可能な場合には、双方にオンオフ信号や動作指令を送信できる構成とすることで、ユーザがその場にいなくても装置を作動させることができ、利便性を向上させることができる。
特開2001−264077号公報
上記の特許文献1では、ユーザの操作指示に対応して、家庭用システム内の各ユニットに送信される動作指示データが作成されている。なお、動作指示データには、このデータの送信対象(例えばエアコン)を示すユニット名、オンオフ情報、設定時刻、ユニット別に規定される各種設定(例えばエアコンであれば温度設定等)を示す詳細情報などが含まれている。
ところで、車両に設けられた空調装置や家屋に設けられた空調装置を遠隔操作可能に構成した場合、設定温度は、例えば前回作動を停止させたときに設定されていた値がそのまま用いられるか、ユーザの手動操作により新たな値が設定され、その情報を空調装置が受信することで変更される。そのため、こまめに設定温度を変更したいユーザにとっては手間がかかる構成となっている。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、車両および家屋のそれぞれに設けられた空調装置が互いに通信可能な空調制御システムにおいて、ユーザの利便性を向上させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示する空調制御システムは、車両および家屋のそれぞれに設けられ、互いに通信可能な空調装置と、各々の前記空調装置に設けられ、前記車両および前記家屋の各室内温度が各設定温度になるように前記空調装置を制御する制御部と、前記車両および前記家屋のそれぞれに設けられ、前記二つの空調装置のうちの片方を遠隔操作で作動させるためのスイッチと、を備え、各々の前記制御部は、一方の前記スイッチが操作されたら、前記一方のスイッチが設けられた場所に存在する前記空調装置の前記操作時の設定温度に、他方の前記空調装置の設定温度を同期させることを特徴としている。
(2)前記車両に設けられ、前記車両から前記家屋までの距離又は前記車両が前記家屋に到着するまでにかかる時間を推定する推定部を備え、前記家屋側の制御部は、前記車両側のスイッチが操作された場合には、前記車両が前記家屋に到着したときには前記家屋側の室内温度が当該スイッチの操作時における前記車両側の設定温度になるように、前記推定部で推定された前記距離又は前記時間に基づき前記家屋側の設定温度を設定することが好ましい。
(3)前記家屋側の制御部は、前記車両側のスイッチが操作されたら、前記家屋側の設定温度を、前記推定部で推定された前記距離又は前記時間が短くなるに連れて、当該スイッチの操作時における前記車両側の設定温度に徐々に近づくように設定することが好ましい。
(4)二つの前記制御部のうちの一方は、前記車両側のスイッチが操作されたときに前記推定部で推定された前記距離又は前記時間が所定値以上であれば、前記距離又は前記時間が前記所定値未満になるまで、前記家屋側の空調装置の作動させずに待機させることが好ましい。
(5)前記車両に設けられ、日差しの強さを検出する日照センサを備え、二つの前記制御部のうちの一方は、前記車両側のスイッチが操作された場合に、前記日照センサで検出された前記日差しの強さが強いほど前記車両側の設定温度を増大補正して前記家屋側の設定温度として同期させることが好ましい。
ユーザはスイッチをオン操作するだけで、一方の空調装置の設定温度が他方の空調装置の設定温度に同期されるので、設定温度を変更する手間が省ける。これにより、利便性を向上させることができる。
実施形態に係る空調制御システムを例示するブロック図である。 家屋側の制御部により実施される制御内容を例示するフローチャートである。 車両側の制御部により実施される制御内容を例示するフローチャートである。
図面を参照して、実施形態としての空調制御システムについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.システムの概要]
空調制御システム(以下「本システム」という)は、互いに通信可能な二つの空調装置と、各空調装置を制御する二つの制御部と、二つの空調装置のうちの片方を遠隔操作で作動させるための二つのスイッチとを備える。一つの空調装置およびスイッチは家屋(例えば自宅)に設けられ、もう一つの空調装置およびスイッチは車両に設けられる。なお、各制御部は、それぞれの空調装置に設けられる。ユーザは、自身がいる場所に設置された一方の空調装置を操作できるのはもちろん、この空調装置の作動中に遠隔操作によって他方の空調装置を作動させることができる。
本システムでは、ユーザにより一方のスイッチが操作されると、このスイッチが設けられた場所に存在する一方の空調装置から他方の空調装置へオン信号が送信されるとともに、操作時に設定されていた一方の空調装置の設定温度に、他方の空調装置の設定温度を同期させる。同期のさせ方として最もシンプルな方法は、他方の空調装置の設定温度を一方の空調装置の設定温度に一致させる方法であるが、同期のさせ方はこの方法に限られない。例えば、一方の空調装置の設定温度を補正し、補正した設定温度に、他方の空調装置の設定温度を設定(同期)させてもよい。また、他方の空調装置の設定温度を同期させるタイミングは、操作された時点やオン信号が送信された時点としてもよいし、これらの時点よりも遅い時点としてもよい。
[2.装置構成]
図1に示すように、本システムには、互いに通信可能な二つの空調装置1H,1Vが設けられる。空調装置1H,1Vは、熱交換器、冷媒を循環させる配管、冷媒を圧縮するポンプ、風を送るファン、風の向きを調整するルーバー等(いずれも図示略)を備えており、その機械的構造は一般的なものと同様である。以下、二つの空調装置1H,1Vを区別する場合には、前者を「室内エアコン1H」と呼び、後者を「カーエアコン1V」と呼ぶ。
室内エアコン1Hには、制御部2H,室温センサ3H,赤外線センサ4H,通信部5Hおよび各種モータ6Hが設けられる。制御部2Hは、室内エアコン1Hの設置された部屋の温度(室内温度)が設定温度になるように、室内エアコン1Hを制御するものである。具体的には、室温センサ3Hによって検出された室内温度を監視し、室内温度と設定温度とを比較しながらポンプやファン等を作動させる各種モータ6Hを制御する。制御部2Hは、例えばCPUやMPUなどのマイクロプロセッサ、ROM、RAM、不揮発メモリなどを集積した電子デバイスである。
室内エアコン1Hのオンオフ状態や作動条件は、例えばリモコン8Hの各スイッチ(図示略)に対するユーザの操作によって切り替えられる。なお、作動条件には、運転モード、風量、風向き、設定温度などが含まれる。リモコン8Hには、電源のオンオフスイッチのほか、これらの作動条件をそれぞれ切り替えるための複数のスイッチが設けられる。なお、リモコン8Hは例えば赤外線リモコンであり、リモコン8Hからの信号は赤外線センサ4Hを介して制御部2Hに伝達される。通信部5Hは、カーエアコン1Vの通信部5V(後述)との間で無線通信を行い、互いの情報を送受信するとともに、受信した情報を制御部2Vに伝達する。
カーエアコン1Vには、制御部2V,温度センサ3V,操作部4V,通信部5Vおよび各種モータ6Vが設けられる。制御部2Vは、車室内の温度(室内温度)が設定温度になるように、カーエアコン1Vを制御するものである。具体的には、温度センサ3Vによって検出された車室内温度を監視し、車室内温度と設定温度とを比較しながらポンプやファン等を作動させる各種モータ6Vを制御する。制御部2Vは、上記の制御部2Hと同様に、例えばCPUやMPUなどのマイクロプロセッサ、ROM、RAM、不揮発メモリなどを集積した電子デバイスである。
カーエアコン1Vのオンオフ状態や作動条件は、例えばインストルメントパネルに設けられた操作部4Vに対するユーザの操作によって切り替えられる。なお、この作動条件にも、上記と同様の風量や設定温度などが含まれる。操作部4Vに対するユーザの操作は、制御部2Vに伝達される。通信部5Vは、室内エアコン1Hの通信部5Hとの間で無線通信を行い、互いの情報を送受信するとともに、受信した情報を制御部2Vに伝達する。
本システムには、上述した空調装置1H,1Vに加え、空調装置1H,1Vを遠隔操作で作動させるための二つのスイッチ7H,7Vが設けられる。すなわち、家屋にはカーエアコン1Vを遠隔操作で作動させるためのスイッチ7Hが設けられ、車両には室内エアコン1Hを遠隔操作で作動させるためのスイッチ7Vが設けられる。スイッチ7Hは、例えばリモコン8Hに配置された他のスイッチと同様、例えばプッシュスイッチであり、スイッチ7Vは例えば操作部4Vの近傍に配置されたプッシュスイッチやダイヤルスイッチである。以下、二つのスイッチ7H,7Vを区別する場合には、前者を「家屋側スイッチ7H」と呼び、後者を「車両側スイッチ7V」と呼ぶ。
家屋側スイッチ7Hに対する操作は、室内エアコン1Hが作動中である場合に有効とされ、車両側スイッチ7Vに対する操作は、カーエアコン1Hが作動中である場合に有効とされる。言い換えると、室内エアコン1Hが停止している場合に家屋側スイッチ7Hが操作されても、その操作は無効化される。同様に、カーエアコン1Vが停止している場合に車両側スイッチ7Vが操作されても、その操作は無効化される。スイッチ7H,7Vに対する操作が有効な場合は、操作があった旨が、各スイッチ7H,7Vの設けられた場所に存在する各空調装置1H,1Vの制御部2H,2Vに伝達されるとともに、通信部5H,5Vを介してもう一方の制御部2V,2Hにも送信される。
本実施形態の車両には、ナビゲーション装置8V(推定部)と日照センサ9Vとが設けられる。ナビゲーション装置8Vは詳細な地図データを内蔵しており、アンテナを介して受信されるGPS衛星からの信号と地図データとを使って自車位置の検出(認識)や目的地への経路案内等を行う。本実施形態のナビゲーション装置8Vは、車両から家屋までの距離Dを推定する推定部としての機能を持ち、推定した距離D(以下「推定距離D」という)を通信部5Vに伝達する。これにより、推定距離Dは、通信部5Hを介して家屋側の制御部2Hへ送信される。日照センサ9Vは、日差しの強さ(レベル)を検出し、そのレベルを制御部2Vに伝達する。
[3.制御構成]
各制御部2H,2Vは、二つの方法で設定温度を設定する。第一の方法は、リモコン8H又は操作部4Vから伝達された情報を用いる方法である。第二の方法は、互いの設定温度を同期させる方法である。第一の方法は従来周知の方法であり、第二の方法が本システムに特有の方法である。以下、第二の方法について詳述する。
まず、ユーザが家屋からカーエアコン1Vを遠隔操作する場合の制御について説明する。
室内エアコン1Hの作動中に家屋側スイッチ7Hが操作されると、家屋側スイッチ7Hはその情報(操作された旨、以下「オン信号」という)を家屋側の制御部2Hおよび通信部5Hに伝達する。制御部2Hは、このオン信号を取得した場合に、家屋側スイッチ7Hの操作時における室内エアコン1Hの設定温度Th(以下「家屋側設定温度Th」という)を、通信部5Hを介して車両側へ送信する。なお、オン信号も通信部5Hを介して車両側へ送信される。
車両側の制御部2Vは、通信部5Vを介して家屋側スイッチ7Hのオン信号を受信すると、カーエアコン1Vの作動を開始する。このとき、カーエアコン1Vの設定温度Tv(以下「車両側設定温度Tv」という)を、同じく通信部5Vを介して受信した家屋側設定温度Thに同期させる。本実施形態の制御部2Vは、車両側設定温度Tvを家屋側設定温度Thに一致させる。これにより、車室内の温度が、室内エアコン1Hの設置された部屋の温度と同程度になる。
また、本実施形態の制御部2Vは、カーエアコン1Vの作動開始時点では車両側設定温度Tvを家屋側設定温度Thに同期(一致)させておく。言い換えると、家屋側設定温度Thに同期させた車両側設定温度Tvを設定した状態で(もしくは設定した時点で)カーエアコン1Vを作動させる。なお、遠隔操作後に、ユーザにより操作部4Vが操作された場合には、制御部2Vは手動操作による設定を優先させる。
次に、ユーザが車両から室内エアコン1Hを遠隔操作する場合の制御について説明する。
カーエアコン1Vの作動中に車両側スイッチ7Vが操作されると、車両側スイッチ7Vはその情報(オン信号)を車両側の制御部2Vおよび通信部5Vに伝達する。制御部2Vは、このオン信号を取得した場合に、車両側スイッチ7Vの操作時における車両側設定温度Tvを、通信部5Vを介して家屋側へ送信する。なお、オン信号も通信部5Vを介して家屋側へ送信される。
家屋側の制御部2Hは、通信部5Hを介して車両側スイッチ7Vのオン信号を受信すると、室内エアコン1Hの作動を開始する。このとき、家屋側設定温度Thを、同じく通信部5Hを介して受信した車両側設定温度Tvに同期させる。本実施形態の制御部2Hは、家屋側設定温度Thを、補正された車両側設定温度Tvに一致させる。本実施形態では、車両側の制御部2Vが車両側設定温度Tvを補正する。
本実施形態の制御部2Vは、車両側スイッチ7Vの操作時における車両側設定温度Tvを、初期設定温度Tv′として記録し、この値Tv′を日照センサ9Vから伝達されたレベルに基づいて補正する。具体的には、レベルが高い(日差しの強さが強い)ほど、初期設定温度Tv′を増大補正し、補正後の値を車両側設定温度Tvとして家屋側へ送信する。これは、日差しが強いときは車室内が暑くなりやすく、ユーザが車両側設定温度Tvを低めに設定していることが多いためである。すなわち、家屋は車両ほど日差しの影響を受けないため、日差しが強い場合にはこの影響を除いて(補正して)家屋側設定温度Thを設定する。これにより、室内エアコン1Hの設置された部屋の温度が、車室内の温度と同程度になる。
また、本実施形態では、家屋側の制御部2Hが、室内エアコン1Hの作動開始時点で家屋側設定温度Thを車両側設定温度Tvに同期させるのではなく、推定距離Dに応じて同期させる。具体的には、制御部2Hは、ナビゲーション装置8Vで推定された推定距離Dを取得し、車両が家屋に到着したときには室内温度が車両側設定温度Tvになるように、推定距離Dに基づき家屋側設定温度Thを設定する。本実施形態の制御部2Hは、家屋側設定温度Thを、推定距離Dが短くなるに連れて車両側設定温度Tvに徐々に近づくように設定する。この結果、ユーザが家屋に入る際には室内温度が車両側設定温度Tvとなっている。
なお、室内エアコン1Hの作動開始時点での家屋側設定温度Thは、車両側スイッチ7Vの操作情報を取得した時点での室内温度に基づいて設定することが好ましい。例えば、車両側スイッチ7Vの操作情報を取得した時点での部屋の温度に所定値を加減算した温度や、その時点での部屋の温度と車両側設定温度Tvとの平均値を、作動開始時点での家屋側設定温度Thとして設定する。そして、推定距離Dが短くなるに連れて家屋側設定温度Thを徐々に車両側設定温度Tvに近づけていき、車両が家屋に到着する頃には車両側設定温度Tvに一致させる。なお、遠隔操作後に、ユーザによりリモコン8Hが操作された場合には、制御部2Hは手動操作による設定を優先させる。
[4.フローチャート]
図2は家屋側の制御部2Hによって実施される制御内容の一例を示すフローチャートであり、図3は車両側の制御部2Vによって実施される制御内容の一例を示すフローチャートである。図2のフローチャートは家屋に電力が供給されている場合に所定の演算周期で実施され、図3のフローチャートは車両の電源がオンの場合に所定の演算周期で実施される。
まず、家屋側の制御部2Hによる制御内容を説明する。図2に示すように、家屋側の制御部2Hは、ユーザが室内エアコン1Hの電源をオンにする操作をしたか否かを判定し(ステップS1)、オン操作があれば手動で設定された条件の下、室内エアコン1Hを作動させる(ステップS2)。室内エアコン1Hの作動中は、家屋側スイッチ7Hが操作されたか否かを判定し(ステップS3)、操作された場合にはオン信号を車両側へ送信するとともに(ステップS4)、その時の家屋側設定温度Thを車両側へ送信して(ステップS5)、ステップS6に進む。
ステップS3において家屋側スイッチ7Hが操作されない場合には、ステップS4およびS5の処理をスキップしてステップS6に進む。ステップS6では、ユーザが室内エアコン1Hの電源をオフにする操作をしたか否かを判定し、オフ操作がされるまで、ステップS2〜S6の処理を繰り返し実施する。オフ操作がされた場合には、室内エアコン1Hを停止させ(ステップS15)、このフローをリターンする。
一方、制御部2Hは、ステップS1においてオン操作がないと判定した場合には、室内エアコン1Hを停止させたままとし、車両側からオン信号を受信したか否かを判定する(ステップS7)。車両側スイッチ7Vが操作された場合には、後述する図3のステップY7においてオン信号が車両側から送信される。
制御部2Hは、続くステップS8において、その時(オン信号を受信したとき)の室内温度を記録するとともに(ステップS8)、車両側設定温度Tvを取得する(ステップS9)。さらに、推定距離Dを取得し(ステップS10)、室内エアコン1Hを作動させる(ステップS11)。このとき、作動開始時点での家屋側設定温度Thは、例えば記録した室内温度と車両側設定温度Tvとの平均値に設定する。
そして、ユーザによるリモコン操作(手動操作)を検出したか否かを判定し(ステップS12)、手動操作を検出するまでは、ステップS10において推定距離Dを取得し、ステップS11において、推定距離Dが短くなるに連れて徐々に家屋側設定温度Thを車両側設定温度Tvに近づける。これにより、車両が家屋に到着し、ユーザが家屋に入るときには家屋の室内温度が車両側設定温度Tvになっているようにする。
制御部2Hは、ステップS12において手動操作を検出するまでは、室内温度が、車両側設定温度Tvに同期させた家屋側設定温度Thになるように室内エアコン1Hを制御し、手動操作があった場合には、手動で設定された条件の下、室内エアコン1Hを作動させる(ステップS13)。続くステップS14では、ユーザが室内エアコン1Hの電源をオフにする操作をしたか否かを判定し、オフ操作がされたら、室内エアコン1Hを停止させ(ステップS15)、このフローをリターンする。なお、室内エアコン1Hが停止状態で、車両側スイッチ7Vの操作もない場合には、このフローをリターンする。
次に、車両側の制御部2Vによる制御内容を説明する。図3に示すように、車両側の制御部2Vは、ユーザがカーエアコン1Vの電源をオンにする操作をしたか否かを判定し(ステップY1)、オン操作があれば手動で設定された条件の下、カーエアコン1Vを作動させる(ステップY2)。カーエアコン1Vの作動中は、車両側スイッチ7Vが操作されたか否かを判定し(ステップY3)、操作された場合にはその時の車両側設定温度Tvを初期設定温度Tv′として記録し(ステップY4)、日照センサ9Vからレベルを取得する(ステップY5)。次いで、レベルが高いほど初期設定温度Tv′を増大補正し(ステップY6)、オン信号を家屋側へ送信するとともに(ステップY7)、補正後の値を車両側設定温度Tvとして家屋側へ送信し(ステップY8)、ステップY9に進む。
ステップY3において車両側スイッチ7Vが操作されない場合には、ステップY4〜Y8の処理をスキップしてステップY9に進む。ステップY9では、ユーザがカーエアコン1Vの電源をオフにする操作をしたか否かを判定し、オフ操作がされるまで、ステップY2〜Y9の処理を繰り返し実施する。オフ操作がされた場合には、カーエアコン1Vを停止させ(ステップY16)、このフローをリターンする。
一方、制御部2Vは、ステップY1においてオン操作がないと判定した場合には、カーエアコン1Vを停止させたままとし、家屋側からオン信号を受信したか否かを判定する(ステップY10)。家屋側スイッチ7Hが操作された場合には、図2のステップS4においてオン信号が車両側から送信される。制御部2Hは、続くステップY11において、家屋側設定温度Thを取得し、カーエアコン1Vを作動させる(ステップY12)。このとき、車両側設定温度Tvを家屋側設定温度Thに同期させる。本実施形態では、車両側設定温度Tvを家屋側設定温度Thに一致させる。
制御部2Vは、ユーザによるリモコン操作(手動操作)を検出したか否かを判定し(ステップY13)、手動操作を検出するまでは、車室内温度が、家屋側設定温度Thに同期させた車両側設定温度Tvになるようにカーエアコン1Vを制御する。手動操作があった場合には、手動で設定された条件の下、カーエアコン1Vを作動させる(ステップY14)。続くステップY15では、ユーザがカーエアコン1Vの電源をオフにする操作をしたか否かを判定し、オフ操作がされたら、カーエアコン1Vを停止させ(ステップY16)、このフローをリターンする。なお、カーエアコン1Vが停止状態で、家屋側スイッチ7Hの操作もない場合には、このフローをリターンする。
[5.効果]
(1)上述した空調制御システムでは、二つのスイッチ7H,7Vのうち、一方が操作されたら、そのスイッチが設けられた場所に存在する空調装置の操作時における設定温度に、もう一方の空調装置の設定温度を同期させる。すなわち、ユーザはスイッチ7H,7Vを操作するだけで、一方の空調装置の設定温度が他方の空調装置の設定温度に同期されるので、設定温度を変更する手間が省ける。これにより、利便性を向上させることができる。
(2)上述した空調制御システムでは、車両側スイッチ7Vが操作された場合には、車両が家屋に到着したときには室内温度が車両側設定温度Tvになるように、推定距離Dに基づいて家屋側設定温度Thが設定される。これにより、ユーザが家屋に到着するころには、室内温度が車両側設定温度Tvとなっているため、利便性を向上させることができる。
(3)さらに本実施形態では、推定距離Dが短くなるに連れて車両側設定温度Tvに徐々に近づくように家屋側設定温度Thを設定するため、室内エアコン1Hが設置された部屋が無駄に冷えた状態にならないようにすることができる。これにより、電力消費量の低減を図ることができる。
(4)また、上述した空調制御システムでは、車両側スイッチ7Vが操作された場合には、日照センサ9Vで検出された日差しの強さが強いほど車両側設定温度Tvを増大補正して、家屋側設定温度Thとして同期させる。つまり、日差しの影響を考慮して家屋側設定温度Thを車両側設定温度Tvに同期させることができるため、家屋側設定温度Thをより適切に設定することができる。
[6.その他]
以上、本発明の実施形態および変形例を説明したが、本発明は上述した実施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述したナビゲーション装置8Vが推定距離Dに代えて、車両が家屋に到着するまでにかかる時間(推定時間)を推定してもよい。この場合、上述した家屋側の制御部2Hは、車両側スイッチ7Vが操作されたら、家屋側設定温度Thを、推定時間が短くなるに連れて車両側設定温度Tvに徐々に近づくように設定することが好ましい。
また、車両側スイッチ7Vが操作された場合に、ナビゲーション装置8Vで推定された推定距離D又は推定時間を使って、室内エアコン1Hを作動させるタイミングを制御してもよい。具体的には、車両側スイッチ7Vが操作された場合に、二つの制御部2H,2Vのうちの一方がその操作時の推定距離D又は推定時間を取得し、推定距離D又は推定時間が所定値以上であれば、所定値未満になるまで室内エアコン1Hを作動させずに待機させてもよい。このような構成であれば、車両がある程度家屋に近づくまでは室内エアコン1Hが待機状態となるため、電力消費量の低減を図ることができる。
上述した実施形態では、ナビゲーション装置8Vが車両から家屋までの距離(あるいは車両が家屋に到着するまでにかかる時間)を推定する場合を例示したが、これらを推定する機能を持った電子制御装置をナビゲーション装置8Vとは別に設けてもよい。なお、ナビゲーション装置8Vを省略し、制御構成を簡素化してもよい。
上述した実施形態では、車両側の制御部2Vが日照センサ9Vで検出されたレベルに基づいて車両側の初期設定温度Tv′を補正してから車両側設定温度Tvを家屋側へ送信する構成を例示したが、日照センサ9Vで検出されたレベルに基づく補正はこの方法に限られない。例えば、車両側スイッチ7Vが操作されたら、その時点での車両側設定温度Tvと日照センサ9Vで検出されたレベルとを家屋側へ送信し、家屋側の制御部2Hが車両側設定温度Tvを補正したうえで家屋側設定温度Thを設定してもよい。
なお、スイッチ7H,7Vは、ユーザが簡単に操作できるプッシュ式やダイヤル式であることが好ましい。
また、家屋に複数の室内エアコン1Hが設置されている場合には、最も多く利用する一つを上述したシステムの制御対象としてもよいし、ユーザがいずれの室内エアコン1Hを制御対象とするか選択できるようにしてもよい。
1H 室内エアコン(空調装置)
1V カーエアコン(空調装置)
2H 家屋側の制御部(制御部)
2V 車両側の制御部(制御部)
5H,5V 通信部
7H 家屋側スイッチ(スイッチ)
7V 車両側スイッチ(スイッチ)
8V ナビゲーション装置(推定部)
9V 日照センサ
Th 家屋側設定温度
Tv 車両側設定温度

Claims (5)

  1. 車両および家屋のそれぞれに設けられ、互いに通信可能な空調装置と、
    各々の前記空調装置に設けられ、前記車両および前記家屋の各室内温度が各設定温度になるように前記空調装置を制御する制御部と、
    前記車両および前記家屋のそれぞれに設けられ、前記二つの空調装置のうちの片方を遠隔操作で作動させるためのスイッチと、を備え、
    各々の前記制御部は、一方の前記スイッチが操作されたら、前記一方のスイッチが設けられた場所に存在する前記空調装置の前記操作時の設定温度に、他方の前記空調装置の設定温度を同期させる
    ことを特徴とする、空調制御システム。
  2. 前記車両に設けられ、前記車両から前記家屋までの距離又は前記車両が前記家屋に到着するまでにかかる時間を推定する推定部を備え、
    前記家屋側の制御部は、前記車両側のスイッチが操作された場合には、前記車両が前記家屋に到着したときには前記家屋側の室内温度が当該スイッチの操作時における前記車両側の設定温度になるように、前記推定部で推定された前記距離又は前記時間に基づき前記家屋側の設定温度を設定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の空調制御システム。
  3. 前記家屋側の制御部は、前記車両側のスイッチが操作されたら、前記家屋側の設定温度を、前記推定部で推定された前記距離又は前記時間が短くなるに連れて、当該スイッチの操作時における前記車両側の設定温度に徐々に近づくように設定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の空調制御システム。
  4. 二つの前記制御部のうちの一方は、前記車両側のスイッチが操作されたときに前記推定部で推定された前記距離又は前記時間が所定値以上であれば、前記距離又は前記時間が前記所定値未満になるまで、前記家屋側の空調装置の作動させずに待機させる
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の空調制御システム。
  5. 前記車両に設けられ、日差しの強さを検出する日照センサを備え、
    二つの前記制御部のうちの一方は、前記車両側のスイッチが操作された場合に、前記日照センサで検出された前記日差しの強さが強いほど前記車両側の設定温度を増大補正して前記家屋側の設定温度として同期させる
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018113586A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 パイオニア株式会社 連携制御システム、連携制御方法及びコンピュータ可読記憶媒体
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