JP2018071827A - 冷凍システムおよび冷凍方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いると、使用環境によって冷却性能が変動する。【解決手段】本発明の冷凍システムは、冷媒液を受熱により気化させて冷媒蒸気を生成する蒸発手段と、冷媒蒸気を圧縮して高圧冷媒蒸気を生成する圧縮手段と、高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液を生成する凝縮手段と、高圧冷媒液を膨張させて低圧にした冷媒液を生成する膨張手段と、冷媒蒸気と、高圧冷媒蒸気および高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる冷媒間熱交換手段と、冷媒間熱交換手段に、高圧冷媒蒸気および高圧冷媒液のいずれか一方を供給する冷媒供給手段、とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを用いた冷凍システムおよび冷凍方法に関し、特に、冷媒間で熱交換を行う熱交換器を備えた冷凍システムおよび冷凍方法に関する。
蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、圧縮機に流入する前の冷媒蒸気を加熱することによって、冷凍システムの安定性や性能が向上することが知られている。このような蒸気圧縮式冷凍サイクルを用いた空調システムの一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された関連する空調システムは、圧縮機、低熱源熱交換器(蒸発器)、第1の高熱源熱交換器(顕熱熱交換器)、第2の高熱源熱交換器(凝縮器)、および膨張弁を構成機器とした蒸気圧縮式冷凍サイクルを備える。関連する空調システムの蒸気圧縮式ヒートポンプは、この蒸気圧縮式冷凍サイクルに加えて、低熱源熱交換器(蒸発器)から圧縮機に至る経路中に冷媒熱交換器を設けた構成としている。この冷媒熱交換器において、圧縮機吸い込み前の低圧冷媒と顕熱熱交換器を出た高圧の湿り蒸気とが熱交換する。その後、高圧の湿り蒸気が凝縮器に流動するようにサイクルが構成されている。
このように構成されたヒートポンプを熱源とする関連するデシカント空調システムによれば、過熱蒸気の持つ顕熱で再生空気の温度を凝縮温度よりも高い温度まで加熱することが可能になる。そのため、デシカントの除湿能力が従来に比べて向上する、としている。
また、上述したような冷媒間で熱交換を行う熱交換器(冷媒間熱交換器)としての二重管熱交換器を、空調装置に適用した例が特許文献2に記載されている。
特許文献2に記載された関連する空調装置は、室内熱交換器、室外熱交換器、四方弁、圧縮機、および二重管熱交換器を有する。この二重管熱交換器は圧縮機の入口前に配置される。関連する空調装置は、さらに、室内熱交換器と室外熱交換器との間に冷媒流動切り替え装置を配置し、冷暖房運転切り替え時においても二重管熱交換器の入口及び出口での冷媒流動方向を一定に維持する構成としている。
関連する空調装置においては、冷房時には、凝縮機出口側の中温高圧の液体冷媒と蒸発器出口側の低温低圧の冷媒を熱交換させることによって、凝縮機出口側の液体冷媒の過冷度を増加させる。過冷度が大きいほど蒸発器入口側のエンタルピーが小さくなり、蒸発器の入口及び出口間のエンタルピー差が大きくなるので、冷房能力が増加する。
また、暖房時には、凝縮機出口側の中温高圧の液体冷媒と蒸発器出口側の低温低圧の冷媒を熱交換させることによって、圧縮機入口側の過熱度を増大させることができる。これにより、圧縮機において液体圧縮が発生する可能性が減少するので、圧縮機の運転信頼性を向上させることができる、としている。
特開平10−267577号公報 特開2005−83741号公報
上述したように、蒸気圧縮式冷凍サイクルを用いた関連する空調装置は、冷媒間熱交換器において凝縮器から流出する高温高圧の冷媒液と蒸発器から流出する低温低圧の冷媒蒸気を熱交換させる構成としている。これにより、圧縮機に流入する冷媒蒸気の過熱度を増大させ、圧縮機における液体圧縮を回避することができるとしている。
しかしながら上記効果が得られるのは、凝縮器から流出する冷媒液の温度が、蒸発器から流出する冷媒蒸気の温度よりも高い場合に限られる。例えば、凝縮器において外気と熱交換させることによって冷媒蒸気を冷却し凝縮液化させる場合、外気温度によっては、凝縮器から流出する冷媒液の温度が、蒸発器から流出する冷媒蒸気の温度よりも低くなる。この場合、冷媒間熱交換器において、圧縮機に流入する冷媒蒸気を加熱することはできず、かえって、凝縮器から流出する冷媒液によって冷却されることになる。そうすると、圧縮機において液体圧縮が発生する可能性が増大し、冷凍システムの冷却性能が低下してしまう。
このように、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いると、使用環境によって冷却性能が変動する、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いると、使用環境によって冷却性能が変動する、という課題を解決する冷凍システムおよび冷凍方法を提供することにある。
本発明の冷凍システムは、冷媒液を受熱により気化させて冷媒蒸気を生成する蒸発手段と、冷媒蒸気を圧縮して高圧冷媒蒸気を生成する圧縮手段と、高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液を生成する凝縮手段と、高圧冷媒液を膨張させて低圧にした冷媒液を生成する膨張手段と、冷媒蒸気と、高圧冷媒蒸気および高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる冷媒間熱交換手段と、冷媒間熱交換手段に、高圧冷媒蒸気および高圧冷媒液のいずれか一方を供給する冷媒供給手段、とを有する。
本発明の冷凍方法は、冷却対象から受熱させることにより冷媒液を気化させて冷媒蒸気を生成し、冷媒蒸気を圧縮することにより高圧冷媒蒸気を生成し、高圧冷媒蒸気の熱を外気に放出させることによって高圧冷媒蒸気を凝縮させて高圧冷媒液を生成し、冷媒蒸気と、高圧冷媒蒸気および高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる。
本発明の冷凍システムおよび冷凍方法によれば、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いる場合であっても、使用環境による冷却性能の変動を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る冷凍システムの構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷凍システムの一の状態における構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷凍システムの他の状態における構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍システムの構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍システムの一の状態における構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍システムの他の状態における構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍システムの別の構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍システムのさらに別の構成を示す概略図であり、流路切替手段として三方弁を用いた場合を示す。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍システムのさらに別の構成を示す概略図であり、流路切替手段として四方弁を用いた場合を示す。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る冷凍システムの構成を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る冷凍システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る冷凍システムの構成を示す概略図である。 本発明の第4の実施形態に係る冷凍システムの動作を説明するためのフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る冷凍システム100の構成を示す概略図である。同図中、破線の矢印は冷凍サイクルにおける冷媒の流れを示す。
本実施形態による冷凍システム100は、蒸発器(蒸発手段)110、圧縮機(圧縮手段)120、凝縮器(凝縮手段)130、膨張弁(膨張手段)140、冷媒間熱交換器(冷媒間熱交換手段)150、および冷媒供給構造(冷媒供給手段)160を有する。
蒸発器110は、冷媒液を受熱により気化させて冷媒蒸気R1を生成する。圧縮機120は、冷媒蒸気を圧縮して高圧冷媒蒸気R2を生成する。凝縮器130は、高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液R3を生成する。膨張弁140は、高圧冷媒液を膨張させて低圧にした冷媒液R4を生成する。このように、蒸発器110、圧縮機120、凝縮器130、および膨張弁140が蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成している。
冷媒間熱交換器150は、冷媒蒸気R1と、高圧冷媒蒸気R2および高圧冷媒液R3のいずれか一方とを熱交換させる。そして、冷媒供給構造160は、冷媒間熱交換器150に、高圧冷媒蒸気R2および高圧冷媒液R3のいずれか一方を供給する。
すなわち、冷媒供給構造160は、図2Aに示すように、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒液R3を供給する機能を有する。また、冷媒供給構造160は、図2Bに示すように、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する機能を有する。
このように、冷凍システム100は、冷媒間熱交換器150において冷媒蒸気R1と熱交換する冷媒を、高圧冷媒蒸気R2および高圧冷媒液R3から使用環境に応じて選択することが可能である。したがって、本実施形態の冷凍システム100によれば、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いる場合であっても、使用環境による冷却性能の変動を抑制することができる。
冷凍システム100で用いる冷媒には、低沸点の材料を使用することができる。例えば、ハイドロフロロカーボンやハイドロフロロエーテルなどの有機冷媒を用いることができる。
冷媒間熱交換器150は、冷媒蒸気R1が流動する第1の配管、高圧冷媒蒸気R2または高圧冷媒液R3が流動する第2の配管、および、これらの冷媒間の熱交換を媒介する熱交換部を備えた構成とすることができる。具体的には例えば、冷媒蒸気R1が流動する外層管と、高圧冷媒蒸気R2または高圧冷媒液R3が流動する内層管とからなり、内層管の外周面と外層管の内周面を共有する二重管を備えた構成とすることができる。
次に、本実施形態による冷凍方法について説明する。
本実施形態による冷凍方法においては、まず、冷却対象から受熱させることにより冷媒液を気化させて冷媒蒸気を生成する。この冷媒蒸気を圧縮することにより高圧冷媒蒸気を生成する。続いて、この高圧冷媒蒸気の熱を外気に放出させることによって高圧冷媒蒸気を凝縮させて高圧冷媒液を生成する。そして、冷媒蒸気と、高圧冷媒蒸気および高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍システム100および冷凍方法によれば、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いる場合であっても、使用環境による冷却性能の変動を抑制することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3に、本発明の第2の実施形態に係る冷凍システム200の構成を模式的に示す。同図中、破線の矢印R1〜R4は冷凍サイクルにおける冷媒の流れを示す。
本実施形態による冷凍システム200は、蒸発器(蒸発手段)110、圧縮機(圧縮手段)120、凝縮器(凝縮手段)130、膨張弁(膨張手段)140、冷媒間熱交換器(冷媒間熱交換手段)150、および冷媒供給構造(冷媒供給手段)を有する。これにより、蒸気圧縮式冷凍サイクルが構成される。ここまでの構成は、第1の実施形態による冷凍システム100の構成と同様である。
本実施形態の冷凍システム200においては、冷媒供給構造(冷媒供給手段)は、流路構造と流路切替手段を備えた構成とした。図3では、流路切替手段としてバルブ261〜266を備えた構成を示す。そして、制御手段としての制御部290が、高圧冷媒液R3の状態に基いて、流路切替手段としてのバルブ261〜266を制御する構成とした。なお、バルブ261〜266は典型的には開閉式バルブであり、また、流路構造は典型的には金属配管である。
冷凍システム200はさらに、第1の温度計211と第2の温度計212を備える。第1の温度計211は、冷媒蒸気R1の温度を測定して第1の温度T1を出力する。第2の温度計212は、高圧冷媒液R3の温度を測定して第2の温度T2を出力する。このとき制御部290は、高圧冷媒液R3の状態として第2の温度T2を用いてバルブ261〜266を制御する構成とすることができる。
すなわち、制御部290は、第2の温度T2が、第1の温度T1に第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きい場合(T2>T1+ΔT1)、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒液R3を供給するように流路切替手段としてのバルブ261〜266を制御する。具体的には、図4Aに示すように、バルブ261、264、265を開状態とし、バルブ262、263、266を閉状態となるように制御する。この場合、圧縮機120、凝縮器130、冷媒間熱交換器150、および膨張弁140が、この順で接続された冷凍サイクルが構成される。
このような構成とすることにより、冷媒間熱交換器150において、冷媒蒸気R1は高圧冷媒液R3によって加熱される(図4A中の破線矢印H)。その結果、圧縮機120における液圧縮を回避することができるという効果が得られる。同時に、冷媒間熱交換器150において、高圧冷媒液R3は冷却されるので、冷媒液の過冷却度を増大させることができるという効果も得ることができる。特に低圧系冷媒を用いる場合には、液圧縮を回避することができる効果が大きく、冷凍サイクルの性能を大きく向上させることができる。
一方、制御部290は、第2の温度T2が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも小さい場合(T2<T1+ΔT2)、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給するように流路切替手段としてのバルブ261〜266を制御する。具体的には、図4Bに示すように、バルブ262、263、266を開状態とし、バルブ261、264、265を閉状態となるように制御する。この場合、圧縮機120、冷媒間熱交換器150、凝縮器130、および膨張弁140が、この順で接続された冷凍サイクルが構成される。
このような構成とすることにより、冷媒間熱交換器150において、冷媒蒸気R1は圧縮機120が生成する高圧冷媒蒸気R2によって加熱される(図4B中の破線矢印H)。その結果、第2の温度T2が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも小さい場合であっても、圧縮機120における液圧縮を回避することができるという効果が得られる。
上述した第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2は、冷凍システム200の熱負荷や冷媒間熱交換器150の性能に基いて、あらかじめ定めた値とすることができる。この場合、制御部290は、第1の温度差ΔT1と第2の温度差ΔT2を記憶する記憶装置(記憶手段)291を備えた構成とすることができる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍システム200は、冷媒蒸気R1に基く第1の温度T1と、高圧冷媒液R3に基く第2の温度T2との温度差によって、冷媒間熱交換器150と凝縮器130の接続順序を切り替える構成としている。これにより、それぞれの温度条件において冷凍サイクルの性能を最大化することが可能になる。すなわち、本実施形態の冷凍システム200によれば、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いる場合であっても、使用環境による冷却性能の変動を抑制することができる。
上記説明では、冷凍システム200は、高圧冷媒液R3の温度を測定して第2の温度T2を出力する第2の温度計212を備えることとした。しかし、これに限らず、凝縮器130の近傍の外気の温度を測定して第3の温度を出力する第3の温度計213を、第2の温度計212に替えて備えた構成としてもよい。このような構成とした冷凍システム201の構成を図5に示す。
冷凍システム201が備える凝縮器130が、流入する高圧冷媒蒸気R2の熱量に対して十分な放熱性能を有している場合、凝縮器130は外気温度である第3の温度まで冷却された高圧冷媒液R3を排出する。したがって、この場合は、上述したように、第2の温度計212に替えて、外気温度を測定する第3の温度計213を備えた構成とすることができる。その結果、冷凍システム201の構成を簡易化することができる。
冷凍システム201の制御部290は、第3の温度T3が第1の温度T1に第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きい場合(T3>T1+ΔT1)、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒液R3を供給するように流路切替手段としてのバルブ261〜266を制御する。一方、制御部290は、第3の温度T3が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも小さい場合(T3<T1+ΔT2)、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給するように流路切替手段としてのバルブ261〜266を制御する。
このような構成とした冷凍システム201によっても、それぞれの温度条件において冷凍サイクルの性能を最大化することが可能になる。
なお、上記説明では、流路切替手段として開閉式バルブを用いることとしたが、これに限らず、流路切替手段は三方弁および四方弁の少なくとも一方を備える構成としてもよい。
図6に、流路切替手段として三方弁271〜274を用いた冷凍システム202の構成を示す。同図中、三方弁271〜274の無印の三角形状は常時開状態の弁を示し、「A」および「B」は、各切り替えパターンにおいて開状態となる弁を示す。
また、図7に、流路切替手段として四方弁281、282を用いた冷凍システム203の構成を示す。同図中、四方弁281、282中の実線は、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒液R3を供給する第1の流路を構成している状態を示す。また、四方弁281、282中の破線は、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する第2の流路を構成している状態を示す。
次に、本実施形態による冷凍システムの動作について、図7に示した冷凍システム203を例にさらに詳細に説明する。
図8に、本実施形態による冷凍システム203の動作を説明するためのフローチャートを示す。
冷凍システム203が備える制御部290は、まず、四方弁281、282を、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する第2の流路を構成している状態に設定する(ステップS11)。そして、第1の温度計211から、冷媒蒸気R1の温度を測定することによって得られる第1の温度T1を取得する(ステップS12)。また、第2の温度計212から、高圧冷媒液R3の温度を測定することによって得られる第2の温度T2を取得する(ステップS13)。
次に、制御部290は、第2の温度T2が、第1の温度T1に第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きいか否かを判定する(ステップS14)。第2の温度T2が、第1の温度T1に第1の温度差ΔT1を加算した温度以下である場合(ステップS14/NO)、再度、第1の温度T1および第2の温度T2を取得する(ステップS12、ステップS13)。
一方、第2の温度T2が、第1の温度T1に第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きい場合(ステップS14/YES)、制御部290は四方弁281、282を切り替える。すなわち、制御部290は四方弁281、282を、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒液R3を供給する第1の流路を構成している状態に設定する(ステップS15)。この状態で、第1の温度計211から、冷媒蒸気R1の温度を測定することによって得られる第1の温度T1を取得する(ステップS16)。また、第2の温度計212から、高圧冷媒液R3の温度を測定することによって得られる第2の温度T2を取得する(ステップS17)。
続いて、制御部290は、第2の温度T2が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも大きいか否かを判定する(ステップS18)。第2の温度T2が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも大きい場合(ステップS18/YES)、再度、第1の温度T1および第2の温度T2を取得する(ステップS16、ステップS17)。
一方、第2の温度T2が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度以下である場合(ステップS18/NO)、制御部290は四方弁281、282を切り替える。すなわち、制御部290は四方弁281、282を冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する第2の流路を構成している状態に設定する(ステップS11)。この後、上述したステップS12〜S18を繰り返す。
ここで、第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2は、冷媒間熱交換器150において冷媒蒸気R1が加熱されるように熱交換を行うために必要となる、第1の温度T1と第2の温度T2の最小限の温度差である。この第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2は、冷凍システム203の熱負荷および冷媒間熱交換器150の性能に依存して定まる。ここでは、第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2はあらかじめ定められた値であり、制御部290が備える記憶部291に記憶されているものとした。具体的には、例えば、第1の温度差ΔT1は約20℃、第2の温度差ΔT2は約15℃に設定することができる。このように、第1の温度差ΔT1を第2の温度差ΔT2よりも大きな値に設定(ΔT1>ΔT2)することによって、四方弁281、282の頻繁な切り替え動作を抑制することができる。
次に、本実施形態による冷凍方法について説明する。
本実施形態による冷凍方法においては、まず、冷却対象から受熱させることにより冷媒液を気化させて冷媒蒸気を生成する。この冷媒蒸気を圧縮することにより高圧冷媒蒸気を生成する。続いて、この高圧冷媒蒸気の熱を外気に放出させることによって高圧冷媒蒸気を凝縮させて高圧冷媒液を生成する。そして、冷媒蒸気と、高圧冷媒蒸気および高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる。
本実施形態による冷凍方法においては、さらに、冷媒蒸気の温度を測定することによって得られる第1の温度を取得し、また、高圧冷媒液の温度を測定することによって得られる第2の温度を取得する。
そして、第2の温度が、第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、冷媒蒸気と高圧冷媒液を熱交換させる。一方、第2の温度が、第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、冷媒蒸気と高圧冷媒蒸気を熱交換させる。
また、冷媒蒸気の温度を測定することによって得られる第1の温度を取得し、外気の温度を測定することによって得られる第3の温度を取得することとしてもよい。このとき、第3の温度が、第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、冷媒蒸気と高圧冷媒液を熱交換させる。一方、第3の温度が、第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、冷媒蒸気と高圧冷媒蒸気を熱交換させる構成とすることができる。
以上説明したように、本実施形態の冷凍システム200〜203および冷凍方法によれば、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いる場合であっても、使用環境による冷却性能の変動を抑制することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図9に、本発明の第3の実施形態に係る冷凍システム300の構成を模式的に示す。同図中、破線の矢印R1〜R4は冷凍サイクルにおける冷媒の流れを示す。
本実施形態による冷凍システム300は、蒸発器(蒸発手段)110、圧縮機(圧縮手段)120、凝縮器(凝縮手段)130、膨張弁(膨張手段)140、冷媒間熱交換器(冷媒間熱交換手段)150、および冷媒供給構造(冷媒供給手段)を有する。これにより、蒸気圧縮式冷凍サイクルが構成される。
また、冷凍システム300は、第1の温度計211と第2の温度計212を備える。そして、冷媒供給構造は流路構造と流路切替手段を備え、流路切替手段として四方弁281、282を用いた構成としている。
ここまでの構成は、第2の実施形態による冷凍システム203の構成と同様である。
本実施形態による冷凍システム300は、膨張弁140が出力する冷媒液R4の流量を測定し、冷媒流量を出力する冷媒流量測定部(冷媒流量測定手段)310をさらに有する構成とした。そして、冷凍システム300が備える制御手段としての制御部が、冷媒流量に基いて、第1の温度差ΔT1と第2の温度差ΔT2を決定する構成とした。なお、図9では、制御部の構成の記載は省略した。
次に、本実施形態による冷凍システム300の動作について説明する。図10に、本実施形態による冷凍システム300の動作を説明するためのフローチャートを示す。
冷凍システム300が備える制御部は、まず、四方弁281、282を、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する第2の流路を構成している状態に設定する(ステップS201)。そして、第1の温度計211から、冷媒蒸気R1の温度を測定することによって得られる第1の温度T1を取得する(ステップS202)。また、第2の温度計212から、高圧冷媒液R3の温度を測定することによって得られる第2の温度T2を取得する(ステップS203)。
次に、制御部は冷媒流量測定部310から、冷媒液R4の流量を測定することによって得られる冷媒流量Qを取得する(ステップS204)。そして、この冷媒流量Qに基いて第1の温度差ΔT1を決定する(ステップS205)。
制御部は、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きいか否かを判定する(ステップS206)。第2の温度T2が、第1の温度T1に第1の温度差ΔT1を加算した温度以下である場合(ステップS206/NO)、再度、第1の温度T1、第2の温度T2、および冷媒流量Qを取得する(ステップS202〜ステップS204)。
一方、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きい場合(ステップS206/YES)、制御部は四方弁281、282を切り替える。すなわち、制御部は四方弁281、282を、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒液R3を供給する第1の流路を構成している状態に設定する(ステップS207)。この状態で、第1の温度計211から、冷媒蒸気R1の温度を測定することによって得られる第1の温度T1を取得する(ステップS208)。また、第2の温度計212から、高圧冷媒液R3の温度を測定することによって得られる第2の温度T2を取得する(ステップS209)。
さらに制御部は、冷媒流量測定部310から、冷媒液R4の流量を測定することによって得られる冷媒流量Qを取得する(ステップS210)。そして、この冷媒流量Qに基いて第2の温度差ΔT2を決定する(ステップS211)。
制御部は、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも大きいか否かを判定する(ステップS212)。第2の温度T2が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも大きい場合(ステップS212/YES)、再度、第1の温度T1、第2の温度T2、および冷媒流量Qを取得する(ステップS208〜ステップS210)。
一方、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第2の温度差ΔT2を加算した温度以下である場合(ステップS212/NO)、制御部は四方弁281、282を切り替える。すなわち、制御部は四方弁281、282を冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する第2の流路を構成している状態に設定する(ステップS201)。この後、上述したステップS202〜S212を繰り返す。
このように、本実施形態の冷凍システム300においては、第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2を、冷媒流量Qに基いて決定する構成とした。ここで、第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2は、冷媒間熱交換器150において冷媒蒸気R1が加熱されるように熱交換を行うために必要となる、第1の温度T1と第2の温度T2の最小限の温度差である。
冷媒間熱交換器150における熱交換量は冷媒流量Qに大きく依存するため、第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2も冷媒流量Qに依存する。一方、冷媒流量Qは冷凍システム300の熱負荷に比例する。上述したように、本実施形態の冷凍システム300によれば、冷媒流量Qに応じて適正な第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2を設定することができるので、熱負荷の変動が生じても安定な動作を維持することが可能になる。
さらに、本実施形態の冷凍システム300によれば、第1の実施形態および第2の実施形態による場合と同様に、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いる場合であっても、使用環境による冷却性能の変動を抑制することができる。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図11に、本発明の第4の実施形態に係る冷凍システム400の構成を模式的に示す。同図中、破線の矢印R1〜R4は冷凍サイクルにおける冷媒の流れを示す。
本実施形態による冷凍システム400は、蒸発器(蒸発手段)110、圧縮機(圧縮手段)120、凝縮器(凝縮手段)130、膨張弁(膨張手段)140、冷媒間熱交換器(冷媒間熱交換手段)150、および冷媒供給構造(冷媒供給手段)を有する。これにより、蒸気圧縮式冷凍サイクルが構成される。
また、冷凍システム400は、第1の温度計211と第2の温度計212を備える。そして、冷媒供給構造は流路構造と流路切替手段を備え、流路切替手段として四方弁281、282を用いた構成としている。
ここまでの構成は、第2の実施形態による冷凍システム203の構成と同様である。
本実施形態による冷凍システム400は、冷媒蒸気の圧力を測定し、冷媒圧力値を出力する冷媒圧力測定部(冷媒圧力測定手段)410をさらに有する構成とした。そして、冷凍システム400が備える制御手段としての制御部が、この冷媒圧力値と、冷媒蒸気を圧縮する際の条件値とに基いて、第1の温度差ΔT1と第2の温度差ΔT2を決定する構成とした。具体的には、圧縮機120は回転式の圧縮機であって、制御部は冷媒圧力値と圧縮機120の回転数に基いて、第1の温度差ΔT1と第2の温度差ΔT2を決定する構成とした。なお、図11では、制御部の構成の記載は省略した。
次に、本実施形態による冷凍システム400の動作について説明する。図12に、本実施形態による冷凍システム400の動作を説明するためのフローチャートを示す。
冷凍システム400が備える制御部は、まず、四方弁281、282を、冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する第2の流路を構成している状態に設定する(ステップS301)。そして、第1の温度計211から、冷媒蒸気R1の温度を測定することによって得られる第1の温度T1を取得する(ステップS302)。また、第2の温度計212から、高圧冷媒液R3の温度を測定することによって得られる第2の温度T2を取得する(ステップS303)。
次に、制御部は冷媒圧力測定部410から、圧縮機120に流入する冷媒蒸気の圧力を測定することによって得られる冷媒圧力値Pを取得する(ステップS304)。また、圧縮機120の回転数fを取得する(ステップS305)。そして、冷媒圧力値Pおよび回転数fに基いて第1の温度差ΔT1を決定する(ステップS306)。
制御部は、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きいか否かを判定する(ステップS307)。第2の温度T2が、第1の温度T1に第1の温度差ΔT1を加算した温度以下である場合(ステップS307/NO)、再度、第1の温度T1、第2の温度T2、および冷媒圧力値Pと回転数fを取得する(ステップS302〜ステップS305)。
一方、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第1の温度差ΔT1を加算した温度よりも大きい場合(ステップS307/YES)、制御部は四方弁281、282を切り替える。すなわち、制御部は四方弁281、282を冷媒間熱交換器150に高圧冷媒液R3を供給する第1の流路を構成している状態に設定する(ステップS308)。この状態で、第1の温度計211から、冷媒蒸気R1の温度を測定することによって得られる第1の温度T1を取得する(ステップS309)。また、第2の温度計212から、高圧冷媒液R3の温度を測定することによって得られる第2の温度T2を取得する(ステップS310)。
さらに制御部は、冷媒圧力測定部410から、圧縮機120に流入する冷媒蒸気の圧力を測定することによって得られる冷媒圧力値Pを取得する(ステップS311)。また、圧縮機120の回転数fを取得する(ステップS312)。そして、冷媒圧力値Pおよび回転数fに基いて第2の温度差ΔT2を決定する(ステップS313)。
制御部は、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも大きいか否かを判定する(ステップS314)。第2の温度T2が、第1の温度T1に第2の温度差ΔT2を加算した温度よりも大きい場合(ステップS314/YES)、再度、第1の温度T1、第2の温度T2、および冷媒圧力値Pと回転数fを取得する(ステップS309〜ステップS312)。
一方、第2の温度T2が、第1の温度T1にここで求めた第2の温度差ΔT2を加算した温度以下である場合(ステップS314/NO)、制御部は四方弁281、282を切り替える。すなわち、制御部は四方弁281、282を冷媒間熱交換器150に高圧冷媒蒸気R2を供給する第2の流路を構成している状態に設定する(ステップS301)。この後、上述したステップS302〜S314を繰り返す。
このように、本実施形態の冷凍システム400においては、第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2を、圧縮機120に流入する冷媒蒸気の冷媒圧力値Pと圧縮機120の回転数fに基いて決定する構成とした。この冷媒圧力値Pと回転数fとから、冷媒流量Qを算出することができる。したがって、冷媒流量Qを直接測定する構成に比べ、より簡易な構成で冷媒流量Qを見積もることができる。
上述したように、冷凍システム400によれば、簡易な構成によって、冷媒流量Qに応じた適正な第1の温度差ΔT1および第2の温度差ΔT2を設定することができる。ここで、冷媒流量Qは冷凍システム300の熱負荷に比例する。したがって、本実施形態の冷凍システム400によれば、熱負荷の変動が生じても安定な動作を維持することが可能になる。
さらに、本実施形態の冷凍システム400によれば、第1の実施形態および第2の実施形態による場合と同様に、蒸気圧縮式の冷凍システムにおいて冷媒間熱交換器を用いる場合であっても、使用環境による冷却性能の変動を抑制することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)冷媒液を受熱により気化させて冷媒蒸気を生成する蒸発手段と、前記冷媒蒸気を圧縮して高圧冷媒蒸気を生成する圧縮手段と、前記高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液を生成する凝縮手段と、前記高圧冷媒液を膨張させて低圧にした前記冷媒液を生成する膨張手段と、前記冷媒蒸気と、前記高圧冷媒蒸気および前記高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる冷媒間熱交換手段と、前記冷媒間熱交換手段に、前記高圧冷媒蒸気および前記高圧冷媒液のいずれか一方を供給する冷媒供給手段、とを有する冷凍システム。
(付記2)前記冷媒供給手段を制御する制御手段をさらに有し、前記冷媒供給手段は、流路構造と流路切替手段を備え、前記制御手段は、前記高圧冷媒液の状態に基いて、前記流路切替手段を制御する付記1に記載した冷凍システム。
(付記3)前記冷媒蒸気の温度を測定して第1の温度を出力する第1の温度計と、前記高圧冷媒液の温度を測定して第2の温度を出力する第2の温度計、をさらに有し、前記制御手段は、前記第2の温度が、前記第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒液を供給するように前記流路切替手段を制御し、前記第2の温度が、前記第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒蒸気を供給するように前記流路切替手段を制御する付記2に記載した冷凍システム。
(付記4)前記冷媒蒸気の温度を測定して第1の温度を出力する第1の温度計と、前記凝縮手段の近傍の外気の温度を測定して第3の温度を出力する第3の温度計、をさらに有し、前記制御手段は、前記第3の温度が、前記第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒液を供給するように前記流路切替手段を制御し、前記第3の温度が、前記第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒蒸気を供給するように前記流路切替手段を制御する付記2に記載した冷凍システム。
(付記5)前記制御手段は、前記第1の温度差と前記第2の温度差を記憶する記憶手段を備える付記3または4に記載した冷凍システム。
(付記6)前記冷媒液の流量を測定し、冷媒流量を出力する冷媒流量測定手段をさらに有し、前記制御手段は、前記冷媒流量に基いて、前記第1の温度差と前記第2の温度差を決定する付記3または4に記載した冷凍システム。
(付記7)前記冷媒蒸気の圧力を測定し、冷媒圧力値を出力する冷媒圧力測定手段をさらに有し、前記圧縮手段は、回転式の圧縮機を備え、前記制御手段は、前記冷媒圧力値と前記圧縮機の回転数に基いて、前記第1の温度差と前記第2の温度差を決定する付記3または4に記載した冷凍システム。
(付記8)前記制御手段は、前記第1の温度差を前記第2の温度差よりも大きな値に設定する付記3から7のいずれか一項に記載した冷凍システム。
(付記9)前記流路切替手段は、三方弁および四方弁の少なくとも一方を備える付記2から8のいずれか一項に記載した冷凍システム。
(付記10)冷却対象から受熱させることにより冷媒液を気化させて冷媒蒸気を生成し、前記冷媒蒸気を圧縮することにより高圧冷媒蒸気を生成し、前記高圧冷媒蒸気の熱を外気に放出させることによって前記高圧冷媒蒸気を凝縮させて高圧冷媒液を生成し、前記冷媒蒸気と、前記高圧冷媒蒸気および前記高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる冷凍方法。
(付記11)前記冷媒蒸気の温度を測定することによって得られる第1の温度を取得し、前記高圧冷媒液の温度を測定することによって得られる第2の温度を取得し、前記第2の温度が、前記第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、前記冷媒蒸気と前記高圧冷媒液を熱交換させ、前記第2の温度が、前記第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、前記冷媒蒸気と前記高圧冷媒蒸気を熱交換させる付記10に記載した冷凍方法。
(付記12)前記冷媒蒸気の温度を測定することによって得られる第1の温度を取得し、前記外気の温度を測定することによって得られる第3の温度を取得し、前記第3の温度が、前記第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、前記冷媒蒸気と前記高圧冷媒液を熱交換させ、前記第3の温度が、前記第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、前記冷媒蒸気と前記高圧冷媒蒸気を熱交換させる付記10に記載した冷凍方法。
(付記13)前記第1の温度差と前記第2の温度差をあらかじめ決定する付記11または12に記載した冷凍方法。
(付記14)前記冷媒液の流量を測定することによって得られる冷媒流量を取得し、前記冷媒流量に基いて、前記第1の温度差と前記第2の温度差を決定する付記11または12に記載した冷凍方法。
(付記15)前記冷媒蒸気の圧力を測定することによって得られる冷媒圧力値を取得し、前記冷媒蒸気を圧縮する際の条件値と、前記冷媒圧力値とに基いて、前記第1の温度差と前記第2の温度差を決定する付記11または12に記載した冷凍方法。
(付記16)前記第1の温度差を前記第2の温度差よりも大きな値に設定する付記11から15のいずれか一項に記載した冷凍方法。
100、100A、100B、200、200A、200B、201、202、203、300、400 冷凍システム
110 蒸発器
120 圧縮機
130 凝縮器
140 膨張弁
150 冷媒間熱交換器
160 冷媒供給構造
211 第1の温度計
212 第2の温度計
213 第3の温度計
261〜266 バルブ
271〜274 三方弁
281、282 四方弁
290 制御部
291 記憶装置
310 冷媒流量測定部
410 冷媒圧力測定部

Claims (10)

  1. 冷媒液を受熱により気化させて冷媒蒸気を生成する蒸発手段と、
    前記冷媒蒸気を圧縮して高圧冷媒蒸気を生成する圧縮手段と、
    前記高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液を生成する凝縮手段と、
    前記高圧冷媒液を膨張させて低圧にした前記冷媒液を生成する膨張手段と、
    前記冷媒蒸気と、前記高圧冷媒蒸気および前記高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる冷媒間熱交換手段と、
    前記冷媒間熱交換手段に、前記高圧冷媒蒸気および前記高圧冷媒液のいずれか一方を供給する冷媒供給手段、とを有する
    冷凍システム。
  2. 前記冷媒供給手段を制御する制御手段をさらに有し、
    前記冷媒供給手段は、流路構造と流路切替手段を備え、
    前記制御手段は、前記高圧冷媒液の状態に基いて、前記流路切替手段を制御する
    請求項1に記載した冷凍システム。
  3. 前記冷媒蒸気の温度を測定して第1の温度を出力する第1の温度計と、
    前記高圧冷媒液の温度を測定して第2の温度を出力する第2の温度計、をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記第2の温度が、前記第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒液を供給するように前記流路切替手段を制御し、
    前記第2の温度が、前記第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒蒸気を供給するように前記流路切替手段を制御する
    請求項2に記載した冷凍システム。
  4. 前記冷媒蒸気の温度を測定して第1の温度を出力する第1の温度計と、
    前記凝縮手段の近傍の外気の温度を測定して第3の温度を出力する第3の温度計、をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記第3の温度が、前記第1の温度に第1の温度差を加算した温度よりも大きい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒液を供給するように前記流路切替手段を制御し、
    前記第3の温度が、前記第1の温度に第2の温度差を加算した温度よりも小さい場合、前記冷媒間熱交換手段に前記高圧冷媒蒸気を供給するように前記流路切替手段を制御する
    請求項2に記載した冷凍システム。
  5. 前記制御手段は、前記第1の温度差と前記第2の温度差を記憶する記憶手段を備える
    請求項3または4に記載した冷凍システム。
  6. 前記冷媒液の流量を測定し、冷媒流量を出力する冷媒流量測定手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記冷媒流量に基いて、前記第1の温度差と前記第2の温度差を決定する
    請求項3または4に記載した冷凍システム。
  7. 前記冷媒蒸気の圧力を測定し、冷媒圧力値を出力する冷媒圧力測定手段をさらに有し、
    前記圧縮手段は、回転式の圧縮機を備え、
    前記制御手段は、前記冷媒圧力値と前記圧縮機の回転数に基いて、前記第1の温度差と前記第2の温度差を決定する
    請求項3または4に記載した冷凍システム。
  8. 前記制御手段は、前記第1の温度差を前記第2の温度差よりも大きな値に設定する
    請求項3から7のいずれか一項に記載した冷凍システム。
  9. 前記流路切替手段は、三方弁および四方弁の少なくとも一方を備える
    請求項2から8のいずれか一項に記載した冷凍システム。
  10. 冷却対象から受熱させることにより冷媒液を気化させて冷媒蒸気を生成し、
    前記冷媒蒸気を圧縮することにより高圧冷媒蒸気を生成し、
    前記高圧冷媒蒸気の熱を外気に放出させることによって前記高圧冷媒蒸気を凝縮させて高圧冷媒液を生成し、
    前記冷媒蒸気と、前記高圧冷媒蒸気および前記高圧冷媒液のいずれか一方とを熱交換させる
    冷凍方法。
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