JP2018071754A - ボールバルブ - Google Patents

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Shotaro Miyawaki
昌太郎 宮脇
裕之 大前
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裕之 大前
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Abstract

【課題】ボールバルブシートに対するボール弁体の接触状態を変化させること。
【解決手段】実施形態のボールバルブは、流体の流路に弁室が形成された弁本体と、弁本体の内周に沿って流路を囲んで配置されるボールバルブシートと、貫通孔が形成され、弁室内で回転することで、流体の流路を開閉するボール弁体とを備える。弁本体は、ボール弁体を回転自在かつボールバルブシート側に摺動可能に支持する摺動溝が弁本体の内壁に形成される。ボール弁体は、摺動溝によって支持される回転軸が形成される。回転軸は、軸の垂直方向の断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状で形成される。
【選択図】図4A

Description

本発明は、ボールバルブに関する。
ボールバルブは、流体の流入口と流出口が形成されたハウジング(弁本体)内に、貫通孔が形成されたボール弁体が組み込まれ、ボール弁体がハウジングの外側から操作されて回転することにより、流体の流路が開閉されるバルブである。このようなボールバルブは、例えば、ガスなどの気体や、水などの液体の流路の開閉に用いられる。
特開2012−072788号公報
ところで、上述したボールバルブにおいては、ハウジング内に組み込まれたボール弁体がボールバルブシートによってシールされる。ここで、ボールバルブシートに対してボール弁体が常時接触している場合、ボールバルブシートが経年変化によって変形する場合があるため、ボールバルブシートに対するボール弁体の接触状態を変化させることが望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ボールバルブシートに対するボール弁体の接触状態を変化させることができるボールバルブを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るボールバルブは、流体の流路に弁室が形成された弁本体と、前記弁本体の内周に沿って前記流路を囲んで配置されるボールバルブシートと、貫通孔が形成され、前記弁室内で回転することで、前記流体の流路を開閉するボール弁体とを備える。前記弁本体は、前記ボール弁体を回転自在かつ前記ボールバルブシート側に摺動可能に支持する摺動溝が前記弁本体の内壁に形成される。前記ボール弁体は、前記摺動溝によって支持される回転軸が形成される。前記回転軸は、軸の垂直方向の断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状で形成される。
本発明の一態様によれば、ボールバルブシートに対するボール弁体の接触状態を変化させることができる。
図1Aは、第1の実施形態に係るボールバルブの構成を示す斜視図である。 図1Bは、第1の実施形態に係るボールバルブの内部構成を示す斜視図である。 図1Cは、第1の実施形態に係るボールバルブの構成を示す断面図である。 図2Aは、第1の実施形態に係るハウジングの斜視図である。 図2Bは、第1の実施形態に係るハウジングの斜視図である。 図3Aは、第1の実施形態に係るボール弁体の斜視図である。 図3Bは、第1の実施形態に係るボール弁体の上面図である。 図3Cは、第1の実施形態に係るボール弁体の側面図である。 図3Dは、第1の実施形態に係るボール弁体の側面図である。 図4Aは、第1の実施形態に係るボールバルブシートに対するボール弁体の接触状態の変化を説明するための図である。 図4Bは、第1の実施形態に係る摺動溝と回転軸との関係を説明するための図である。 図5Aは、第1の実施形態に係る接続部を説明するための図である。 図5Bは、第1の実施形態に係る接続部を説明するための図である。 図5Cは、第1の実施形態に係る接続部を説明するための図である。 図6は、その他の実施形態に係る摺動溝を説明するための図である。 図7は、その他の実施形態に係る回転軸の軸方向に垂直な断面の形状の一例を示す図である。
以下、実施形態に係るボールバルブについて図面を参照して説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1の実施形態)
図1Aは、第1の実施形態に係るボールバルブ1の構成を示す斜視図である。また、図1Bは、第1の実施形態に係るボールバルブ1の内部構成を示す斜視図である。また、図1Cは、第1の実施形態に係るボールバルブ1の構成を示す断面図である。ここで、図1Bは、後述するハウジング(弁本体)11とカバー12を取り除いた場合の斜視図を示す。また、図1Cにおいては、ボールバルブ1の縦断面を示す。図1Aに示すように、ボールバルブ1は、ハウジング11と、カバー12と、接合部13とを備え、接合部13がモータ2における接合部(不図示)と接合することで、モータ2と接合されている。ここで、ボールバルブ側の接合部13とモータ側の接合部とは、例えば、ネジやスナップフィットなどにより接合される。
図1Bに示すように、ボールバルブ1は、ハウジング11の内部に、ボール弁体14とボールバルブシート15と接続部16が含まれる。例えば、ボールバルブ1は、ハウジング11の内部に弁室が形成され、弁室にボール弁体14が組み込まれる。そして、ボールバルブ1は、ボール弁体14がボールバルブシート15によってシールされ、例えばOリングによって隙間が封止され、カバー12によって覆われる。なお、ボールバルブ1の内部の詳細については、後述する。モータ2は、ボールバルブ1におけるボール弁体14を回転させる駆動力を供給する駆動源であり、例えば、ステッピングモータなどである。接続部16は、一端がモータ2の出力回転軸に結合され、他端がボール弁体14に接続されることで、モータ2の駆動力をボール弁体14に伝達する。なお、ボール弁体14は、図1Bに示すように、回転軸141を備えるが、この点については、後述する。また、本実施形態で説明するハウジング11、ボール弁体14、カバー12などの各部材は、合成樹脂を用いた射出成型によって形成させることができる。すなわち、ハウジング11、ボール弁体14、カバー12などの各部材は、それぞれ一体成形させることができる。
図1Cに示すように、ボールバルブ1は、カバー12によって覆われたハウジング11内部に、ボール弁体14と、ボールバルブシート15とが配設され、ボール弁体14が回転し、ボール弁体14に形成された貫通孔142が流体の流路を連通させることで、流路3が形成され、流体を流通させる。ハウジング11は、中空状に形成され、内部に弁室112が形成される。弁室112は、ボール弁体14が組み込まれる空間である。ここで、ハウジング11は、内壁(弁室112の内壁)に、ボール弁体14を回転自在かつボールバルブシート15側に摺動可能に支持する摺動溝111(図2A参照)が形成される。
図2A及び図2Bは、第1の実施形態に係るハウジング11の斜視図である。ここで、図2Aは、接合部13側から弁室112内を見た場合の斜視図を示す。すなわち、図2Aは、接合部13側に対向する側の弁室112の内壁を示す。また、図2Bは、接合部13に対向する側から弁室112内を見た場合の斜視図を示す。すなわち、図2Bは、接合部13側の弁室112の内壁を示す。図2A及び図2Bに示すように、ハウジング11は、接合部13側の側壁、すなわち、モータ2と接合する側の側壁に貫通穴が形成される。貫通穴は、モータ2の回転をボール弁体14に伝達する接続部16が挿入される穴である。なお、貫通穴と接続部16については後述する。
ハウジング11は、例えば、図2A及び図2Bに示すように、内壁における接合部13側と対向する側に摺動溝111が形成される。摺動溝111は、ボール弁体14を回転自在かつボールバルブシート15側に摺動可能に支持する。すなわち、摺動溝111は、ハウジング11の開口部側から組み込まれるボール弁体14を流路方向に摺動させるとともに、回転自在に支持する。例えば、摺動溝111は、図2A及び図2Bに示すように、ハウジング11の開口部側から所定の深さまでの溝として形成される。ここで、摺動溝111の溝の深さは、ボール弁体14を支持する位置に応じて設計される。摺動溝111においては、ボール弁体14において弁体表面における回転軸上の対向する位置に形成された回転軸141が開口部側から摺動される。そして、摺動溝111は、溝の端面にて回転軸141を支持することにより、ボール弁体14を支持する。
ここで、摺動溝111は、図2A及び図2Bに示すように、第1溝部111aと、第2溝部111bとを有する。例えば、摺動溝111は、第1の幅で形成された第1溝部111aと、第1の幅よりも狭い幅で、第1溝部111aの内部に形成された第2溝部111bとを有する。なお、溝の深さは、第1溝部111aと第2溝部111bとで同一の場合であってもよく、或いは、異なる場合であってもよい。
図1Cに戻って、ボール弁体14は、表面における回転軸上の対向する位置に、摺動溝111によって支持される回転軸141が形成される。そして、回転軸上の対向する位置にそれぞれ形成された回転軸141が、弁室112の内壁の対向する位置に形成された摺動溝111に沿ってそれぞれ摺動される。これにより、ボール弁体14が、摺動溝111に沿った方向、すなわち、ボールバルブシート15側と対向する側にそれぞれ摺動される。さらに、回転軸上の対向する位置に形成された回転軸141が、摺動溝111の端面に支持されることで、ボール弁体14が弁室112内に支持される。
図3Aは、第1の実施形態に係るボール弁体14の斜視図である。また、図3Bは、第1の実施形態に係るボール弁体14の上面図である。また、図3C及び図3Dは、第1の実施形態に係るボール弁体14の側面図である。ここで、図3Aにおいては、接合部13側の摺動溝111によって摺動される回転軸141側から見た場合の斜視図を示す。また、図3Cは、接合部13側の摺動溝111によって摺動される回転軸141側を正面として見た場合の側面図を示す。図3Dは、接合部13に対向する側の摺動溝111によって摺動される回転軸141側を正面として見た場合の側面図を示す。
図3A及び図3Bに示すように、ボール弁体14は、貫通孔142が形成され、貫通孔142に直交する方向の対応する位置に回転軸141が形成される。そして、ボール弁体14は、弁室112の内壁の対向する位置に形成された各摺動溝111に沿って回転軸141が摺動され、摺動溝111の端面で支持されることで、ハウジング11の弁室112内に支持される。なお、ボール弁体14は、図3Aに示すように、貫通孔142に直交する方向の表面に平面領域が形成される場合であってもよい。
さらに、ボール弁体14は、図3Aに示すように、接合部13側の表面に2つの凹部143が形成される。凹部143は、モータ2の出力回転軸に結合された接続部16が嵌め込まれる。例えば、接続部16は、図1Bに示すように、2つの凹部143にそれぞれ嵌め込まれる2本の凸部を有する。凹部143は、モータ2の出力回転軸の回転に伴って回転する接続部16から駆動力が伝達される。これにより、ボール弁体14は、摺動溝111によって支持された回転軸141を軸としてハウジング11内で回転する。
ここで、ボール弁体14に形成される回転軸141は、図3Bに示すように、第1軸部141aと第2軸部141bとを有する。例えば、第1軸部141aは、ボール弁体14の表面から離れる方向に突出し、第2軸部141bと比較して太く形成され、第1溝部111aの端面によって支持される。そして、第1軸部141aは、第1溝部111aに沿って摺動する。また、例えば、第2軸部141bは、第1軸部141aの端面から離れる方向に突出し、第1軸部141aと比較して細く形成され、第2溝部111bの端面によって支持される。そして、第2軸部141bは、第2溝部111bに沿って摺動する。
さらに、回転軸141は、軸の垂直方向の断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状で形成される。例えば、第1軸部141aは、断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状で形成される。一例を挙げると、図3C及び図3Dに示すように、第1軸部141aは、軸方向に垂直な断面が楕円形状で形成される。ここで、第1軸部141aの軸方向に垂直な断面は、貫通孔142と直交する方向が貫通孔142と平行な方向よりも長く形成される。すなわち、第1軸部141aの軸方向に垂直な断面は、貫通孔142と直交する方向が長手方向となり、貫通孔142と平行な方向が短手方向となるように形成される。例えば、図3C及び図3Dに示すように、第1軸部141aは、貫通孔142と直交する方向(図中の左右方向)が、貫通孔142と平行な方向(図中の上下方向)よりも長くなるように形成される。なお、第2軸部141bは、図3C及び図3Dに示すように、軸方向に垂直な断面が円形状である。すなわち、第2軸部141bは、円柱形状で形成される。
上述したように、ボールバルブ1は、ハウジング11の弁室112の内壁に摺動溝111が形成され、ボール弁体14に回転軸141が形成される。そして、回転軸141が摺動溝111に回転自在かつボールバルブシート15側に摺動可能に支持される。ここで、回転軸141の断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状(例えば、楕円形状)で形成されることにより、ボールバルブ1は、弁の開閉状態に応じて、ボールバルブシート15に対するボール弁体14の接触状態を変化させることを可能にする。図4Aは、第1の実施形態に係るボールバルブシート15に対するボール弁体14の接触状態の変化を説明するための図である。ここで、図4Aにおいては、左図が開放時の状態を示し、右図が閉鎖時の状態を示す。また、図4Aでは、図内の上下方向を鉛直方向とした場合について示す。
例えば、流路を開放した状態の場合、図4Aの左図に示すように、ボール弁体14における第1軸部141aが第1溝部111aの端面によって支持されるとともに、第2軸部141bが第2溝部111bの端面によって支持される。ここで、図4Aの左図に示す開放状態では、ボール弁体14とボールバルブシート15との間が離間した状態となる。例えば、ボール弁体14が自重によって図の下方向に下がることによってボール弁体14とボールバルブシート15との間が離間した状態となる。一方、モータ2の回転によってボール弁体14が回転すると、第1軸部141aの軸方向に垂直な断面における長手方向が鉛直方向と平行となり、軸中心の鉛直方向の位置を上げることによって、図4Aの右図に示すように、ボール弁体14がボールバルブシート15に当接した状態となる。
すなわち、ボール弁体14が回転して、第1溝部111aによって支持される第1軸部141aの軸表面が変わることで、第1軸部141aの軸方向に垂直な断面において、軸中心から軸表面までの距離が長くなり、ボール弁体14が持ち上げられた状態となる。この時、第2軸部141bの軸表面は、第2溝部111bの端面から離間された状態となる。換言すると、図4Aに示すボールバルブ1においては、流路を閉鎖した状態の場合、回転軸141は、第1軸部141aのみが摺動溝111(第1溝部111a)に支持された状態となる。しかしながら、第2軸部141bが、第2溝部111bに沿って摺動していることにより、ボール弁体14が左右方向に傾くことを抑止する。
上述したように、ボールバルブ1においては、ボール弁体14の貫通孔142がハウジング11における流体の流入口及び流出口と連通し、流路が開放された状態の場合には、図4Aの左図に示すように、ボール弁体14とボールバルブシート15とが離間される。一方、モータ2の回転により、ボール弁体14が「90°」回転して、流路が閉鎖された状態の場合には、図4Aの右図に示すように、第1溝部111aによって支持される第1軸部141aの軸表面が変位して、軸中心の鉛直方向の位置が距離「d」上昇することにより、ボール弁体14とボールバルブシート15とが当接される。ここで、距離「d」は、例えば、「0.3mm〜0.5mm」程度である。例えば、流路が開放された状態の場合には、ボール弁体14とボールバルブシート15とが離間され、第1溝部111aによって支持される第1軸部141aの軸表面が変位して軸中心が「0.5mm」上昇することで、ボール弁体14がボールバルブシート15に当接するように、摺動溝111及び回転軸141が設計される。
ここで、ボールバルブシートに対するボール弁体の接触状態を変化させるための摺動溝111と回転軸141との関係について説明する。上述したように、摺動溝111は、第1溝部111aと第1溝部111aの内側に形成された第2溝部111bとを有する。また、回転軸141は、第1溝部111aによって支持される第1軸部141aと、第2溝部111bによって支持される第2軸部141bとを有する。ここで、ボールバルブ1においては、摺動溝111と回転軸141が以下の関係となるように形成される。具体的には、第2溝部111bの溝幅と第2軸部141bの垂直方向の断面の直径とが略同一となるように形成される。また、軸中心から第1軸部141aの垂直方向の断面の短手方向における軸表面までの距離が軸中心から第2軸部141bの垂直方向の断面における軸表面までの距離以上となるように形成される。また、軸中心から第1軸部141aの垂直方向の断面の長手方向における軸表面までの距離が軸中心から第1軸部141aの垂直方向の断面の短手方向における軸表面までの距離よりも長くなるように形成される。
図4Bは、第1の実施形態に係る摺動溝と回転軸との関係を説明するための図である。例えば、ボールバルブ1においては、第2溝部111bの溝幅の距離Aが、第2軸部141bの軸断面の直径の距離Bと略同一に形成される。ここで、第2溝部111b及び第2軸部141bにおいては、第2軸部141bが第2溝部111bにおいて回転自在かつボールバルブシート15側に摺動可能となるように形成される。すなわち、距離Aが、距離Bよりもわずかに長くなるように形成される。
さらに、ボールバルブ1においては、軸中心から第1軸部141aにおける軸断面の短手方向における軸表面までの距離Dが、軸中心から第2軸部141bにおける軸断面の軸表面までの距離C以上で形成される。すなわち、第1軸部141aにおいて最も細くなる部分が第2軸部141bと同等、又は第2軸部141bよりも太くなるように形成される。さらに、ボールバルブ1においては、軸中心から第1軸部141aにおける軸断面の長手方向における軸表面までの距離Eが、距離Dよりも長くなるように形成される。
本願にかかるボールバルブは、上述した条件を満たすものであれば、摺動溝と回転軸がどのような関係で形成される場合であってもよい。すなわち、本願に係るボールバルブは、上述した各距離が「距離A≒距離B」及び「距離C≦距離D<距離E」となるように形成される。
上述したように、ボール弁体14は、回転することによって軸中心の鉛直方向の位置が変化する。従って、ボール弁体14とモータ2の出力回転軸に結合された接続部16との接続が固定されている場合、接続部分に負荷がかかるとともに、軸中心の鉛直方向の位置が柔軟に変化することができない。そこで、ボールバルブ1においては、ボール弁体14と接続部16との接続に一定の隙間を持たせるように設計される。ここで、まず、接続部16について説明する。図5A〜図5Cは、第1の実施形態に係る接続部16を説明するための図である。
例えば、接続部16は、図5Aに示すように、コの字形で形成され、モータ2の出力回転軸に結合される。すなわち、接続部16は、ボール弁体14に形成された2つの凹部143にそれぞれ嵌め込まれる2本の凸部を有する。そして、接続部16は、各凸部において凹部143に嵌め込まれる端部とは異なる端部間に設けられた基部を有し、基部の中央の位置でモータ2の出力回転軸に結合される。そして、図5Bに示すように、ハウジング11は、接合部13側に貫通穴113が形成される。接続部16は、モータ2が接合部13に接合されると、図5Cに示すように、ハウジング11の弁室112内に2本の凸部が挿入される。
ここで、ハウジング11に形成される貫通穴113は、図5Bに示すように、摺動溝111が形成される部分を除いて、半円形状で2箇所設けられる。接続部16における各凸部は、2箇所の貫通穴113にそれぞれ挿入される。これにより、接続部16は、モータ2によって駆動される「90°」の回転をボール弁体14に伝達することができる。ここで、接続部16の凸部が嵌め込まれるボール弁体14の凹部143は、凸部が嵌め込まれた場合に一定の隙間が形成されるように設けられる。すなわち、ボール弁体14における凹部143は、ボール弁体14が回転することによって軸中心の鉛直方向の位置が変化する分の隙間が設けられることにより、軸中心の位置の変化による負荷を抑止するとともに、位置を柔軟に変化させることができる。
図1Bに戻って、ボールバルブシート15は、リング状の弾性部材であり、ボール弁体14におけるカバー12側に当接するように配設される。すなわち、ボールバルブシート15は、ボール弁体14が上述したように組み込まれた後、ハウジング11の開口部から配設される。ボールバルブシート15は、流路の閉鎖時に、ボール弁体14の貫通孔142とハウジング11におけるカバー12側の流路との間を封止する。一方、流路の開放時には、ボールバルブシート15は、ボール弁体14から離間される。カバー12は、ボールバルブシート15の上面に当接された状態でハウジング11に固定されることで、ボールバルブシート15とボール弁体14とを圧着させる。
上述したように、第1の実施形態に係るボールバルブ1は、ハウジング11の内壁にボール弁体14を回転自在かつボールバルブシート15側に摺動可能に支持する摺動溝111が形成される。また、ボールバルブ1は、ボール弁体14が、摺動溝111によって支持される回転軸141が形成され、回転軸141が軸の垂直方向の断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状で形成される。従って、ボールバルブ1は、ボールバルブシート15に対するボール弁体14の接触状態を変化させることができる。その結果、ボールバルブシートに対してボール弁体が常時接触している場合に生じるボールバルブシートの経年変化による変形を抑止することができる。
さらに、第1の実施形態に係るボールバルブ1においては、回転軸141の垂直方向の断面における貫通孔142と直交する方向が貫通孔142と平行な方向よりも長い。従って、ボールバルブ1は、流路の閉鎖時にボールバルブシート15とボール弁体14とを当接させ、流路の開放時にボールバルブシート15とボール弁体14とを離間させることができる。その結果、開放状態で利用される期間が長いボールバルブ1において、ボールバルブシート15とボール弁体14との当接期間を短くすることができ、ボールバルブシートに対してボール弁体が常時接触している場合に生じるボールバルブシートの経年変化による変形を抑止することができる。
また、第1の実施形態に係るボールバルブ1においては、摺動溝111が、回転軸141の垂直方向の断面の長手方向の長さ以上の幅で形成された第1溝部111aと、第1溝部111aの内側に形成された第2溝部111bとを有する。そして、回転軸141は、軸方向に垂直な断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状であり、第1溝部111aによって支持される第1軸部141aと、第1軸部141aの端面から突出して、第2溝部111bによって支持される第2軸部141bとを有する。従って、ボールバルブ1は、軸中心の鉛直方向の位置の変化を安定して行うことができる。また、第1溝部111a及び第2溝部111bによって回転軸141を安定的に支持することができることから、バネなどの部品を用いることなく実現することができ、部品点数の増加を抑止することができる。
また、第1の実施形態に係るボールバルブ1においては、回転軸141の垂直方向の断面形状が楕円形状である。従って、ボールバルブ1は、容易に成形することができる。
(その他の実施形態)
上述した第1の実施形態では、第1軸部141aの軸表面が第1溝部111aの端面に常時接触している場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、接触する部分を一部の領域とすることも可能である。この場合、第1溝部は、溝の端面における中心付近に第1軸部141aを支持する支持面が形成される。支持面は、回転軸141の軸中心までの距離が、軸中心から第1軸部141aの垂直方向の断面の短手方向における軸表面までの距離よりも長く、軸中心から第1軸部141aの垂直方向の断面の長手方向における軸表面までの距離未満の位置に形成される。図6は、その他の実施形態に係る摺動溝1111を説明するための図である。例えば、摺動溝1111における第1溝部1111aは、図6に示すように、第1軸部141aを支持する支持面1111cを有する。そして、支持面1111cは、第1軸部141aの軸中心までの距離が、第1軸部141aの垂直方向の断面の短手方向における軸中心から軸表面までの長さよりも長く、かつ、第1軸部141aの垂直方向の断面の長手方向における軸中心から軸表面までの長さ未満の位置に形成される。
ここで、第1軸部141aは、図6の上段の図に示すように、流路の開放時に軸表面が第1溝部1111aの端面に接していない。すなわち、流路の開放時には、第2軸部141bが第2溝部1111bの端面によって支持されることによって、回転軸141が弁室112内に支持される。そして、モータ2の回転に伴って第1軸部141aが回転すると、図6の中段及び下段の図に示すように、第1軸部141aの軸表面が支持面1111cとの間で当接し、軸中心を上昇させる。すなわち、流路の閉鎖時には、第1軸部141aが第1溝部1111aの支持面1111cによって支持されることによって、回転軸141が弁室112内に支持される。
このように、第1溝部1111aの端面の一部の領域(支持面1111c)のみで第1軸部141aを支持するように設計することで、ボール弁体14とボールバルブシート15との摺動摩擦によるボールバルブシート15の劣化を抑止することができる。すなわち、図6に示すボールバルブ1の場合、ボール弁体14が十分に回転したのちにボールバルブシート15と当接することとなる。従って、ボールバルブシート15のエッジ部分に係る摩擦を低減することができ、ボールバルブシート15の劣化を抑止することができる。
また、第1の実施形態では、第1軸部141aの軸方向に垂直な断面が楕円形状である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、軸中心から軸表面までの距離が異なる形状であればどのような形状であってもよい。例えば、本願における楕円形状には、カム形状や卵形状なども含まれ、それらの形状で第1軸部141aが形成される場合であってもよい。図7は、その他の実施形態に係る回転軸1411の軸方向に垂直な断面の形状の一例を示す図である。例えば、回転軸1411は、図7に示すように、軸方向に垂直な方向の断面がカム形状の第1軸部1411aと円形状の第2軸部1411bとを有する。第1軸部1411aは、第1溝部111aによって回転自在かつ摺動可能に支持される。
上述した実施形態では、モータ2の駆動力によってボール弁体14が回転する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、伝達軸にレバーが結合され、操作者がレバーを操作することによって、ボール弁体14が回転する場合であってもよい。
また、上述した実施形態では、ボール弁体14に平面領域が形成される場合を例に挙げて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、平面領域が形成されず、貫通孔142を除く外周面が全て曲面の場合であってもよい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 ボールバルブ
2 モータ
3 流路
11 ハウジング(弁本体)
12 カバー
13 接合部
14 ボール弁体
15 ボールバルブシート
111、1111 摺動溝
111a、1111a 第1溝部
111b、1111b 第2溝部
1111c 支持面
112 弁室
113 貫通穴
141 回転軸
141a 第1軸部
141b 第2軸部
142 貫通孔
143 凹部

Claims (6)

  1. 流体の流路に弁室が形成された弁本体と、
    前記弁本体の内周に沿って前記流路を囲んで配置されるボールバルブシートと、
    貫通孔が形成され、前記弁室内で回転することで、前記流体の流路を開閉するボール弁体とを備え、
    前記弁本体は、前記ボール弁体を回転自在かつ前記ボールバルブシート側に摺動可能に支持する摺動溝が前記弁本体の内壁に形成され、
    前記ボール弁体は、前記摺動溝によって支持される回転軸が形成され、
    前記回転軸は、軸の垂直方向の断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状で形成される、ボールバルブ。
  2. 前記回転軸の垂直方向の断面は、前記貫通孔と直交する方向が前記貫通孔と平行な方向よりも長い、請求項1に記載のボールバルブ。
  3. 前記摺動溝は、第1溝部と、前記第1溝部の内側に形成された第2溝部とを有し、
    前記回転軸は、前記断面形状が軸中心から軸表面までの距離が異なる環形状であり、前記第1溝部によって支持される第1軸部と、前記第1軸部の端面から突出して、前記第2溝部によって支持される第2軸部とを有し、
    前記第2溝部の溝幅と前記第2軸部の垂直方向の断面の直径とが略同一であり、前記軸中心から前記第1軸部の垂直方向の断面の短手方向における軸表面までの距離が前記軸中心から前記第2軸部の垂直方向の断面における軸表面までの距離以上であり、前記軸中心から前記第1軸部の垂直方向の断面の長手方向における軸表面までの距離が前記軸中心から前記第1軸部の垂直方向の断面の短手方向における軸表面までの距離よりも長い、請求項1又は2に記載のボールバルブ。
  4. 前記第1溝部は、溝の端面における中心付近に前記第1軸部を支持する支持面が形成され、
    前記支持面は、前記回転軸の軸中心までの距離が、前記軸中心から前記第1軸部の垂直方向の断面の短手方向における軸表面までの距離よりも長く、前記軸中心から前記第1軸部の垂直方向の断面の長手方向における軸表面までの距離未満の位置に形成される、請求項3に記載のボールバルブ。
  5. 前記回転軸の垂直方向の断面形状が楕円形状である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のボールバルブ。
  6. 前記ボール弁体を回転させる回転力は、モータによって発生される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のボールバルブ。
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