JP2018071554A - 流路切替弁 - Google Patents

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JP2018071554A JP2016207491A JP2016207491A JP2018071554A JP 2018071554 A JP2018071554 A JP 2018071554A JP 2016207491 A JP2016207491 A JP 2016207491A JP 2016207491 A JP2016207491 A JP 2016207491A JP 2018071554 A JP2018071554 A JP 2018071554A
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亮平 高松
Ryohei Takamatsu
亮平 高松
智樹 坂上
Tomoki Sakanoue
智樹 坂上
真行 須藤
Masayuki Sudo
真行 須藤
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Abstract

【課題】複数の流出口の形成位置に左右されることなく低コストにて流路切替を行うことができる流路切替弁を提供する。【解決手段】流入口2および複数の流出口3、4、5を有する弁筺体6と、弁筺体6内にて回動するカム弁体7と、複数の流出口3、4、5にはそれぞれ、一端側にカム弁体7と接触する当接部80を有するシャフト8、シャフト8の移動に追随するとともに流出口3、4、5を閉鎖する形状を有するシール部9、およびシャフト8をカム弁体6側に押圧するバネ10を有し、カム弁体6は、回動範囲内においてシャフト8の当接部80に接触する第一端部71、及び、回動中心からの距離が第一端部71より短い第二端部72を備える。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば給湯機や空気調和装置に代表される冷熱機器に用いる流路切替弁に係り、特に複数の流出口の形成位置に左右されることなく低コストにて流路切替を行うことができるものである。
従来の給湯機や空気調和装置に代表される冷熱機器では、水や空気に代表されるような流体を搬送する配管が存在し、配管の流路を切替るための弁部品が搭載される。例えば、ボール弁を用いるのが一般的である。ボールバルブの弁体となるボール弁体の内部には流体の経路が設けられており、ボール弁体を回転させることで流体の経路を切替ることができる(例えば、特許文献1参照)。
このように、流路切替弁の一般的な構成であるボール弁では、球状のボール弁体と、シートパッキンから構成される。ボール弁体の内部には少なくとも2方向の流路が形成されており、ボール弁を回転させることで弁筐体に設けられた流路に連通し流路が切替る。その際、流路口の周囲の面とシートパッキンの接触面において流体の封止が行われる。流体の封止性能を高く保つ必要がある場合、ボール弁やシートパッキンの表面の加工精度を向上させる、シートパッキンをボール弁に押し付ける力を増加させるといった方法があるが、前者の場合、ボール弁やシートパッキンの製造コストが増加する問題がある。
後者の場合、シートパッキンとボール弁体の間に生じる摩擦力が増加するためボール弁体を回転させるためのトルクが増加し、回転用の駆動装置としてモータを用いる場合、モータの大型化が必要となるといった問題がある。また、シートパッキンの押付力を増加させると、シートパッキンとボール弁体の間の摩擦力の増加により両部材の摩耗が増加するため、長期的な使用には適さない。また、シートパッキンは摩擦低減のため高価な四フッ化エチレン樹脂を使用することが一般的であり、製品コストが増加する要因となる。
このことを解決するものとして、カムを用いた流路切替弁が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この例では、一つの流体の流入口とその両側に流体の流出口が設けられた弁箱体の弁室内に両側の弁孔を交互に開閉するよう一体に移動する一対の弁体を収納する構成となっている。カムの働きにより、一方の弁孔を封止するともう一方が封止される構造とすることで、流入口へ流入した流体をどちらかの流出口に選択的に搬送するものである。
特開2000−154879号公報 特開2009−299736号公報
従来の流路切替弁によれば、流出口が2つ以下の場合にのみ適用可能な構造であり、3つ以上の流出口を必要とする仕様や、2つの流出口が直交する仕様では、さらに流路切替弁を設ける必要があるという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の流出口の形成位置に左右されることなく低コストにて流路切替を行うことができる流路切替弁を提供することを目的とする。
この発明の流路切替弁は、
流入口および複数の流出口を有する弁筐体と、
前記弁筐体内に設けられ、回動する軸体の駆動力により回動するカム弁体と、
複数の前記流出口にはそれぞれ、一端側に前記カム弁体と接触する当接部を有する従節体、前記従節体の移動に追随するとともに前記流出口を閉鎖する形状を有するシール部、および前記従節体を前記カム弁体側に押圧するバネを有し、
前記カム弁体は、回動範囲内において前記従節体の前記当接部に接触する第一端部、および、回動中心からの距離が前記第一端部より短い第二端部を有し、
前記カム弁体の前記第一端部が前記従節体の前記当接部に当接する位置では、前記シール部は前記流出口を閉鎖し、
前記カム弁体の前記第二端部が前記従節体の前記当接部に対向する位置では、前記従節体は前記バネにより前記カム弁体側に押圧され前記シール部は前記流出口から離反して形成される
ものである。
この発明の流路切替弁によれば、
複数の流出口の形成位置に左右されることなく低コストにて流路切替を行うことができる。
この発明の実施の形態1の流路切替弁の構成を示す斜視図である。 図1に示した流路切替弁の構成を示す斜視図である。 図1に示した流路切替弁の構成を示す分解斜視図である。 図1に示した流路切替弁の構成を示す断面図である。 図1に示した流路切替弁の構成を示す断面図である。 図1に示した流路切替弁の構成を示す断面図である。 図1に示した流路切替弁の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態2の流路切替弁の構成を示す斜視図である。 図8に示した流路切替弁の構成を示す斜視図である。 図8に示した流路切替弁の構成を示す分解斜視図である。 図8に示した流路切替弁の構成を示す断面図である。 図8に示した流路切替弁のシャフトの構成を示す斜視図である。 図12に示したシャフトの構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3の流路切替弁におけるカム弁体の構成を示す斜視図である。 図14に示したカム弁体の構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3の流路切替弁におけるシャフトの構成を示す斜視図である。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における流路切替弁の構成を示す斜視図であり、流入口を裏面に示したものである。図2は図1に示した流路切替弁の構成を示す斜視図であり、流入口を正面に示したものである。図3は図1に示した流路切替弁の構成を示す分解斜視図である。図4から図7は図1に示した流路切替弁の構成を示す断面図であり、各図においてカム弁体の位置が異なる例を示したものであり、各流路の切替について説明するための図である。
図において、流路切替弁1は、弁筐体6に1個の流入口2と、複数の流出口、本実施の形態においては第一流出口3、第二流出口4、および第三流出口5とが接続され形成される。尚、本実施の形態1および以下の実施の形態において、1個の流入口2と3個の各流出口3、4、5から構成される例にて説明するが、これに限られることはなく、1個の流入口に、2個または4個以上の流出口を有する場合も同様に適用することができるため、その説明は適宜省略する。
弁筐体6の内部には、カム弁体7が配置される。カム弁体7は、外部に存在する駆動装置12により回動する軸体70の駆動力により、弁筐体6内にて回動する。ここでは、弁筐体6に対して、各第一流出口3、第二流出口4、および第三流出口5の流出方向は、流入口2の流入方向に直交する方向に形成される。カム弁体7は、流入口2の流入方向に平行な方向に軸体70の軸が設置され形成される。第一流出口3、第二流出口4、および第三流出口5には、弁筐体6に継手部11が設置され形成される。
それぞれの継手部11、すなわち、第一流出口3、第二流出口4、および第三流出口5には、従節体としてのシャフト8と、シール部9と、バネ10とが設置される。シャフト8は、各流出口3、4、5の流出方向に対して、軸が平行に設置され、直動移動する。シャフト8は、一端側にカム弁体7と接触する当接部80を有する。シャフト8は、鍔部81を有する。シャフト8の継手部11への設置の方法は、例えば、シャフト8の他端側にネジ溝部などを設け、シャフト8を継手部11に挿入した後に、シャフト8の他端側にナットを取り付け、シャフト8を継手部11から抜けないよう設置することが考えられる。
シール部9は、シャフト8を貫通する筒形状にて形成され、シャフト8に圧入して設置されている。シール部9は、圧入可能であればよく、材質は例えばプロピレンゴムやエチレンプロピレンジエンゴムやフッ素ゴムに代表されるゴム材の適用が望ましい。但し、流路切替弁1を用いる流路に流れる流体の種類や使用環境に適合し、かつ、各流出口3、4、5に押し付けられることで流路を閉鎖することができる材質であれば材質は特に問うものではない。そして、シール部9は、シャフト8の直動移動に追随するとともに各流出口3、4、5を閉鎖する形状を有する。よって、シール部9は、シャフト8の鍔部81および各流出口3、4、5により移動が制限される。
バネ10は、シール部9の筒形状の外周に設置される。バネ10は、シャフト8の鍔部81を介して、シャフト8をカム弁体7側の直動方向に押圧する。バネ10としては、例えば、各流出口3、4、5を開放させる際にシャフト8をカム弁体7側に押圧するための反発力を付与する機能と、各流出口3、4、5側が負圧となった際、シャフト8が各流出口3、4、5側に引き寄せられる力に抗する機能とを有する、平行バネを用いる例を示している。また、バネ10の他の例として、シャフト8と継手部11もしくは弁筐体6と間のクリアランスによる傾きを抑制するために円錐バネを適用してもよい。
カム弁体7は、回動範囲内においてシャフト8の当接部80に接触する第一端部71、および、回動中心からの距離が第一端部71より短い第二端部72を有している。ここでは、カム弁体7は、軸体70に垂直な断面形状が、その外周の一部を切欠かれた円形状にて形成する。よって、切り欠いた箇所が第二端部72となり、切り欠かかれていない箇所が第一端部71として形成される。カム弁体7の第一端部71がシャフト8の当接部80に当接する位置では、シャフト8はカム弁体7の第一端部71により、各流出口3、4、5側に直動移動する。
よって、バネ10はシャフト8の鍔部81により各流出口3、4、5側に押圧される。
これととともに、シール部9も鍔部81により各流出口3、4、5側に追随して押圧され、シール部9を鍔部81と各流出口3、4、5とにて挟むことにより、シール部9は各流出口3、4、5を閉鎖する。また、カム弁体7の第二端部72がシャフト8の当接部80に対向する位置では、シャフト8はバネ10により、シャフト8の鍔部81を介してカム弁体7側に押圧されシール部9は各流出口3、4、5から離反する。
駆動装置12は、カム弁体7に軸体70を介してトルクを与え回転させる機能を有する。駆動の方式としてはモータを例示したが、ハンドルを取り付け手動でカム弁体7を回転させてもよい。カム弁体7は、このように円周面の一部に切欠形状を有する円形状にて形成されており、駆動装置12により回転される回動方向を、シャフト8の駆動する直動移動に転換する機能を有する。
継手部11は、弁筐体6に取り付けて使用され、上記に示したシャフト8が直動移動する際のガイドとなる機能を有している。よって、シャフト8を継手部11に挿入する部分のクリアランスはなるべく小さいことが望ましい。継手部11の弁筐体6と接続される反対側の形状は、使用用途に応じて配管を接続する形状やホースを接続しやすい形状やテーパネジ形状が想定される。本実施の形態においては、弁筐体6に複数の継手部11を接続する構成にて形成する例を示しているが、これに限られることはなく、加工と組み立てとが可能であれば弁筐体と継手部とを一体にて製作してもよい。
次に上記のように構成された実施の形態1における流路切替弁1の組み立て手順について説明する。まず、シャフト8にシール部9およびバネ10を取り付ける。次に、シャフト8を継手部11に取り付ける。次に、弁筐体6にカム弁体7を挿入する。次に、シャフト8、シール部9、およびバネ10を取り付けた継手部11を弁筐体6に接続する。この際の接続方法としては、ネジにて固定する方法、または、接着剤にて固定する方法のいずれでもよい。この接続の際には、シャフト8の当接部80をカム弁体7に押し当て、バネ10を圧縮する。最後に、カム弁体7を回動させるため軸体70に駆動装置12を取り付ける。
次に、実施の形態1における流路切替弁1の動作について図4から図7を交えて説明する。尚、実施の形態1における流路切替弁1の内部を搬送される流体の種類としては、水や油や液体燃料に代表される液体や、空気や天然ガスに代表される気体が考えられる。また、このことは以下の実施の形態においても同様である。まず、図4に示すように、全てのシャフト8の当接部80がカム弁体7の第一端部71に当接している。よって、全てのシャフト8がカム弁体7により各流出口3、4、5側に押圧されるとともに、シール部9はシャフト8の鍔部81を介して各流出口3、4、5側に押圧され、各流出口3、4、5を閉鎖している。当然のことながら、バネ10もシャフト8の鍔部81を介して各流出口3、4、5側に押圧されている。よって、全ての流出口3、4、5がシール部9により閉鎖された状態である。
次に、図5に示すように、図4の状態からカム弁体7を反時計回りに90度回転させる。この状態では、第一流出口3に対応する位置にあるシャフト8の当接部80が、カム弁体7の第二端部72に対向する位置となる。第二端部72はカム弁体7の回動中心からの距離が第一端部71より短いため、シャフト8はバネ10の反発力により、シャフト8の鍔部81を介してカム弁体7側に押圧される。よって、シャフト8の移動に追随するシール部9も、第一流出口3から離反する。したがって、シール部9による閉鎖が解除され第一流出口3が開放された状態となる。一方、第二流出口4および第三流出口5のシャフト8は、シャフト8の当接部80がカム弁体7の第一端部71に当接された状態であるため、第二流出口4および第三流出口5は上記図4の場合と同様に、シール部9によって閉鎖された状態を維持する。
次に、図6に示すように、図5の状態からカム弁体7を反時計回りに90度回転させる。この状態では、第二流出口4に対応する位置にあるシャフト8の当接部80が、カム弁体7の第二端部72に対向する位置となる。第二端部72はカム弁体7の回動中心からの距離が第一端部71より短いため、シャフト8はバネ10の反発力により、シャフト8の鍔部81を介してカム弁体7側に押圧される。よって、シャフト8の移動に追随するシール部9も、第二流出口4から離反する。したがって、シール部9による閉鎖が解除され第二流出口4が開放された状態となる。一方、第三流出口5のシャフト8は、シャフト8の当接部80がカム弁体7の第一端部71に当接された状態であるため、第三流出口5は上記図4の場合と同様に、シール部9によって閉鎖された状態を維持する。また、第一流出口3のシャフト8は、シャフト8の当接部80がカム弁体7の第一端部71に当接された状態になるため、第一流出口3は上記図4の場合と同様に、シール部9によって閉鎖された状態に変化する。
次に、図7に示すように、図6の状態からカム弁体7を反時計回りに90度回転させる。この状態では、第三流出口5に対応する位置にあるシャフト8の当接部80が、カム弁体7の第二端部72に対向する位置となる。第二端部72はカム弁体7の回動中心からの距離が第一端部71より短いため、シャフト8はバネ10の反発力により、シャフト8の鍔部81を介してカム弁体7側に押圧される。よって、シャフト8の移動に追随するシール部9も、第三流出口5から離反する。したがって、シール部9による閉鎖が解除され第三流出口5が開放された状態となる。一方、第一流出口3のシャフト8は、シャフト8の当接部80がカム弁体7の第一端部71に当接された状態であるため、第一流出口3は上記図6の場合と同様に、シール部9によって閉鎖された状態を維持する。また、第二流出口4のシャフト8は、シャフト8の当接部80がカム弁体7の第一端部71に当接された状態になるため、第二流出口4は上記図3の場合と同様に、シール部9によって閉鎖された状態に変化する。
次に、図7の状態から再度、カム弁体7を反時計回りに90度回転させると、図4の状態に戻り全ての流出口3、4、5が閉鎖された状態となる。このようにしてカム弁体7を回動させるのみにて、各流出口3、4、5の流路の切替を行うことができる。
上記のように構成された実施の形態1の流路切替弁によれば、カム弁体を回転運動させるのみにて、シャフトの直線運動に変換し、流入口から流入した流体を複数の流出口のうち少なくともいずれか一つに搬送することが可能となる。また、シール部が円筒状にて形成されているため、流出口の封止が確実にかつ簡便に構成できる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2の流路切替弁の構成を示す斜視図であり、流入口を裏面に示したものである。図9は図8に示した流路切替弁の構成を示す斜視図であり、流入口を正面に示したものである。図10は図8に示した流路切替弁の構成を示す分解斜視図である。図11は図8に示した流路切替弁の構成を示す断面図である。図12は図8に示した流路切替弁のシャフトの構成を示す斜視図である。図13は図12に示したシャフトの構成を示す正面図である。
図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態2においては、シール部90がOリングにて形成される。シール部90を設置するために、シャフト8の鍔部81の外周にOリング溝部82が形成される。そして、シール部90はOリング溝部82に設置される。よって、シール部90はシャフト8に追随して移動する。
また、継手部11の内周壁には、シール部90の適当な当接が得られるように、テーパ形状にてなるシール面部111が形成される。Oリング溝部82の形状は、シール部90がシャフト8から外れない範囲内に、かつ、継手部11のテーパ面であるシール面部111と接触することができる範囲内において、溝深さを深く形成できる。シャフト8の強度を向上させるため、鍔部81の近傍にリブ84を設けている。尚、このリブ84はシャフト8の材質や使用環境から、十分な剛性を確保することができる場合は設けなくてもよい。そして、シール部90が継手部11のシール面部111に潰される形状となり、シール部9のシール性能が確保される。
また、上記実施の形態1においては、シャフト8を継手部11に設置する際に、ネジ溝とナットとにて行う例を示したが、本実施の形態2においては、シャフト8の他端85側には、一部切り欠きを有する突起が設けられており、継手部11に取り付ける際、シャフト8の先端突起を変形させた状態で継手部11に挿入し、挿入後、突起の変形が戻ることで、シャフト8が抜けないようにし、組み立てを容易にしている。尚、組み立て手順および動作など上記実施の形態1と同様の部分はその説明を適宜省略する。
次に、実施の形態2における流路切替弁1の動作について図11を交えて説明する。尚、当該図11は、上記実施の形態1における図7に対応する動作を示した図である。図11に示す状態では、第三流出口5に対応する位置にあるシャフト8の当接部80が、カム弁体7の第二端部72に対向する位置となる。第二端部72はカム弁体7の回動中心からの距離が第一端部71より短いため、シャフト8はバネ10の反発力により、シャフト8の鍔部81を介してカム弁体7側に押圧される。よって、シャフト8の移動に追随するシール部90は、シール面部111すなわち第三流出口5から離反する。したがって、シール部90による閉鎖が解除され第三流出口5が開放された状態となる。
一方、第一流出口3および第二流出口4のシャフト8は、シャフト8の当接部80がカム弁体7の第一端部71に当接している。よって、第一流出口3および第二流出口4のシャフト8がカム弁体7により第一流出口3および第二流出口4側に押圧されるとともに、シール部90はシャフト8の鍔部81を介して第一流出口3および第二流出口4のシール面部111に押圧され、第一流出口3および第二流出口4を閉鎖している。当然のことながら、バネ10もシャフト8の鍔部81を介して第一流出口3および第二流出口4側に押圧されている。
上記のように構成された実施の形態2の流路切替弁は、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、シール部をOリングにて形成しているため、シール部をシャフトに圧入する必要がなく、組み立て性が向上する。
上記実施の形態1と比較すると、シール部で専有される部分が小さくなるため、その分、流路が広がることとなり圧力損失を抑制することができる。また、上記実施の形態1のようにシール部にシャフトを圧入して形成すると、圧入時にシール部が破損したり、使用中にシール部とシャフトとが解離する可能性があるが、本実施の形態2によれば、シール部の弾性変形の範囲内で取り付けるため破損の可能性も低く、シール部がシャフトを締め付ける状態を維持するため、使用中にシール部とシャフトが解離する可能性も低減することができるため、動作安定性が向上する。さらに、継手部がバネを受ける部分と、シャフトがバネを受ける部分の間隔を長くできるため、バネの形状や材質の選択自由度が増す。
実施の形態3.
図14はこの発明の実施の形態3の流路切替弁におけるカム弁体の構成を示す斜視図である。図15は図14に示したカム弁体の構成を示す正面図である。図16はこの発明の実施の形態3の流路切替弁におけるシャフトの構成を示す斜視図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
カム弁体7は、シャフト8の当接部80が接触する箇所に溝部73が形成される。シャフト8の当接部80は、円筒面83にて形成される。カム弁体7の溝部73は、シャフト8の当接部80の円筒面83の形状に合わせた形状にて形成される。シャフト8がカム弁体7の働きにより駆動する際、シャフト8と継手部11の間のクリアランスによりシャフト8が傾く可能性が懸念されるが、本実施の形態3においてはシャフト8の当接部80が当接する位置に、カム弁体7の溝部73が設けられているため、シャフト8がカム弁体7の軸方向にずれることを防止でき、安定的に流路切替弁1が動作できる。
また、シャフト8の当接部80が円筒面83にて形成され、カム弁体7と接触する面積が大きくなるため、シャフト8がカム弁体7の軸方向にずれることを防止でき、安定的に流路切替弁1が動作できる。よって、シャフト8を組み立てる際に、シャフト8が動くことを防ぐことができるため、組み立て性が向上する。
上記のように構成された実施の形態3の流路切替弁によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、カム弁体に溝部が形成され、また、シャフトの当接部が円筒面にて形成されているため、シャフトの軸ぶれを防止でき動作安定性を向上できる。
上記各実施の形態において、同時に開放する流出口は一つの例を示したが、これに限られることはなく、同時に2つ以上の流出口を開放することも可能である。例えば、カム弁体の形状を変更することで、流路の数や同時に開放する流出口の数の組み合わせに応じた流路切替弁を実現できる。また、カム弁体の第二端部がある流出口を向いている場合、必ずしも第二端部がその流出口に対応する従節体の当接部に接触している必要はない。
また、カム弁体の形状およびシール部の形状は、上記各実施の形態において示した以外であっても、上記各実施の形態と同様に動作可能な形状であればよく、同様の効果を奏することができる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 流路切替弁、2 流入口、3 第一流出口、4 第二流出口、5 第三流出口、
6 弁筐体、7 カム弁体、8 シャフト、9 シール部、10 バネ、11 継手部、12 駆動装置、70 軸体、71 第一端部、72 第二端部、73 溝部、
80 当接部、81 鍔部、82 Oリング溝部、83 円筒面、84 リブ、
85 他端、111 シール面部。

Claims (6)

  1. 流入口および複数の流出口を有する弁筺体と、
    前記弁筺体内に設けられ、回動する軸体の駆動力により回動するカム弁体と、
    複数の前記流出口にはそれぞれ、一端側に前記カム弁体と接触する当接部を有する従節体、前記従節体の移動に追随するとともに前記流出口を閉鎖する形状を有するシール部、および前記従節体を前記カム弁体側に押圧するバネを有し、
    前記カム弁体は、回動範囲内において前記従節体の前記当接部に接触する第一端部、及び、回動中心からの距離が前記第一端部より短い第二端部を有し、
    前記カム弁体の前記第一端部が前記従節体の前記当接部に当接する位置では、前記シール部は前記流出口を閉鎖し、
    前記カム弁体の前記第二端部が前記従節体の前記当接部に対向する位置では、前記従節体は前記バネにより前記カム弁体側に押圧され前記シール部は前記流出口から離反して形成される流路切替弁。
  2. 前記カム弁体は、前記軸体に垂直な断面形状が、その外周の一部を切欠かれた円形状にて形成され、切り欠いた箇所が前記第二端部となり、切り欠かかれていない箇所が前記第一端部となる請求項1に記載の流路切替弁。
  3. 前記シール部は、前記従節体が貫通する筒形状にて形成される請求項1または請求項2に記載の流路切替弁。
  4. 前記シール部は、Oリングにて形成される請求項1または請求項2に記載の流路切替弁。
  5. 前記カム弁体は、前記従節体の前記当接部が接触する箇所に溝部が形成される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の流路切替弁。
  6. 前記当接部は、円筒面にて形成される請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の流路切替弁。
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CN113187978A (zh) * 2021-05-28 2021-07-30 深圳市伙伴气动精密机械有限公司 一种气动管接头及其使用方法

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