JP2018069207A - 排水システムおよび排水方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えて黒煙対策を行うことができる排水システムおよび排水方法を提供する。【解決手段】吸込水槽の排水を行う複数のポンプ設備と、黒煙除去装置と、前記複数のポンプ設備のうちのいずれを前記黒煙除去装置と接続するかを切り替える切替手段と、前記複数のポンプ設備のうちのあるポンプ設備が排水を開始する前に、前記あるポンプ設備が前記黒煙除去装置と接続されるよう前記切替手段を制御する制御システムと、を備える排水システムが提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、黒煙除去装置と複数のポンプ設備を用いた排水システムおよび排水方法に関する。
通常のポンプは原動機によって駆動される。原動機として安価なディーゼル機関を用いるのが望ましいが、ディーゼル機関は排水開始時など負荷変動が大きい場合に黒煙を発生する。そのため、黒煙除去装置による黒煙除去が行われる。ここで、複数のポンプで排水を行う場合に、ポンプごとに黒煙除去装置を設けるのはコストが高くなる。
特許第5475607号公報
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、コストを抑えて黒煙対策を行うことができる排水システムおよび排水方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、吸込水槽の排水を行う複数のポンプ設備と、黒煙除去装置と、前記複数のポンプ設備のうちのいずれを前記黒煙除去装置と接続するかを切り替える切替手段と、前記複数のポンプ設備のうちのあるポンプ設備が排水を開始する前に、前記あるポンプ設備が前記黒煙除去装置と接続されるよう前記切替手段を制御する制御システムと、を備える排水システムが提供される。
排水開始前にポンプ設備を黒煙除去装置と接続するため、排水開始時に発生する黒煙を黒煙除去装置で除去できる。
前記制御システムは、前記吸込水槽の水位に基づいて前記切替手段を制御するのが望ましい。
吸込水槽の水位に応じてポンプ設備が始動するためである。
前記複数のポンプ設備のそれぞれは、出力軸を有する原動機と、主軸と、前記主軸に固定された羽根車とを有するポンプと、前記原動機の出力軸と前記ポンプの主軸とを直接または間接的に嵌合するか否かを切り替える嵌合手段と、を有し、前記切替手段は、前記複数のポンプ設備のうちのいずれにおける前記原動機と前記黒煙除去装置とを接続するのが望ましい。
これにより、原動機からの黒煙を除去できる。
前記制御システムは、前記あるポンプ設備の始動水位より低い所定水位まで前記吸込水槽の水位が上昇すると、前記あるポンプ設備が前記黒煙除去装置と接続されるよう前記切替手段を制御するのが望ましい。
これにより、吸込水槽の水位が始動水位に達した際に発生する黒煙を除去できる。
前記複数のポンプ設備における羽根車は、互いに等しい高さにあり、前記あるポンプ設備の始動水位は、前記羽根車の高さに応じて定まるのが望ましい。
これにより、複数のポンプ設備の運転時間を平準化できる。
前記ポンプ設備は、前記吸込水槽の水位に関わらず運転可能であり、前記制御システムは、前記嵌合手段が前記あるポンプ設備における前記原動機の出力軸と前記ポンプの主軸とを直接または間接的に嵌合する際に、前記あるポンプ設備が前記黒煙除去装置と接続されるよう前記切替手段を制御するのが望ましい。
これにより、吸込水槽の水位に関わらず運転可能な先行待機ポンプにおいても、初期排水開始時に発生する黒煙を除去できる。
前記原動機はディーゼル機関であるのが望ましい。
原動機がガスタービンである場合に比べて、コストを抑えることができる。
前記複数のポンプ設備のそれぞれは、前記吸込水槽の排水を行い、前記切替手段は、前記複数のポンプ設備のそれぞれに対応して設けられた複数の三方弁を有し、そのそれぞれは、第1端が前記複数のポンプ設備のそれぞれに接続され、第2端が前記黒煙除去装置に接続され、第3端が開放されており、前記制御システムは、前記吸込水槽の水位に基づいて、前記複数の三方弁の少なくとも1つを制御するのが望ましい。
本発明の別の態様によれば、吸込水槽の排水を行う複数のポンプ設備のうちのあるポンプ設備が排水を開始する前に、前記あるポンプ設備が黒煙除去装置と接続されるよう、前記複数のポンプ設備のいずれを前記黒煙除去装置と接続するかを切り替える切替手段を制御する、排水方法が提供される。
コストを抑えて黒煙対策を行うことができる。
排水システムの概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係るポンプ設備100aの詳細を示す構成図。 排水システムにおける停止水位、黒煙除去装置切替水位および始動水位の関係を模式的に示す図。 第1の実施形態における排水システムの動作を説明する図。 第2の実施形態に係るポンプ設備100aの動作を説明する図。 第2の実施形態に係るポンプ設備100aの動作を説明する図。 第2の実施形態に係るポンプ設備100aの動作を説明する図。 第2の実施形態に係るポンプ設備100aの動作を説明する図。 第2の実施形態に係るポンプ設備100aの動作を説明する図。 排水システムにおける停止水位、黒煙除去装置切替水位および始動水位の関係を模式的に示す図。 第2の実施形態における排水システムの動作を説明する図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、排水システムの概略構成を示すブロック図である。この排水システムは、例えば排水機場に設置されて吸込水槽50内の水を吐出水槽(不図示)に排出するものであり、複数のポンプ設備100a,100bと、切替手段200と、黒煙除去装置300と、制御システム400とを備えている。図1および以下では2つのポンプ設備100a,100bが設けられる例を説明するが、3つ以上のポンプ設備があってもよい。
以下、特に断らない限りポンプ設備100a,100bの構成は同じなので、主にポンプ設備100aについて説明する。ポンプ設備100aは、原動機1a、クラッチ21a(嵌合手段)およびポンプ3aなどを備えている。
原動機1aはディーゼル機関であるのが望ましく、その出力軸11aを回転させる。ディーゼル機関はガスタービンに比べ安価であるが、始動時や負荷変動時に黒煙が発生する。
クラッチ21aは、原動機1aとポンプ3aとの間に設けられ、原動機1aの動力(トルク)をポンプ3aに伝達するか否かを制御する。すなわち、クラッチ21aは、原動機1aの出力軸11aとポンプ3aの主軸31aとを直接または間接的に嵌合するか否かを切り替える。
クラッチ21aが両軸を嵌合する(以下、「クラッチ21aがオンする」という)ことで動力が伝達され、両軸の嵌合を解除する(以下、「クラッチ21aがオフする」という)ことで動力が伝達されなくなる。クラッチ21aのオン・オフは制御システム400によって制御される。
ポンプ3aは、例えば立軸斜流ポンプであり、原動機1aの動力を受けて主軸31aに固定された羽根車(不図示)が回転することで排水が行われる。
切替手段200はポンプ設備100a,100bにおける各原動機1a,1bのいずれを黒煙除去装置300に接続するかを切り替える。具体的には、切替手段200は、ポンプ設備100aと黒煙除去装置300との間に設けられた三方弁41aと、ポンプ設備100bと黒煙除去装置300との間に設けられた三方弁41bとを有する。
三方弁41aはポンプ設備100aと対応して設けられる。三方弁41aの入力端INが原動機1aに接続され、原動機1aからの排気が導入される。三方弁41aの第1出力端OUT1は黒煙除去装置300に接続され、第2出力端OUT2は大気開放されている。そして、制御システム400による制御により、第1出力端OUT1および第2出力端OUT2の一方が入力端INと連通する。これにより、入力端INから導入された排気は第1出力端OUT1および第2出力端OUT2のいずれか一方からが排出される。
同様に、三方弁41bはポンプ設備100bと対応して設けられる。三方弁41bの入力端INが原動機1bに接続され、原動機1bからの排気が導入される。三方弁41bの第1出力端OUT1は黒煙除去装置300に接続され、第2出力端OUT2は大気開放されている。そして、制御システム400による制御により、第1出力端OUT1および第2出力端OUT2の一方が入力端INと連通する。これにより、入力端INから導入された排気は第1出力端OUT1および第2出力端OUT2のいずれか一方からが排出される。
黒煙除去装置300は切替手段200を介してポンプ設備100aまたはポンプ設備100bと接続され得る。そして、黒煙除去装置300は例えばフィルタを用いて原動機1a,1bからの黒煙を除去する。ポンプ設備100a,100bのそれぞれに対応して複数の黒煙除去装置300を設けるのではなく、ポンプ設備100a,100bが黒煙除去装置300を共用することで、コストを抑えることができる。
制御システム400は吸込水槽50の水位に基づいて切替手段200を制御するものであり、水位計42および制御部43を有する。水位計42は吸込水槽50の水位を計測する。制御部43は、水位計42による計測結果(すなわち吸込水槽50の水位)に基づいて、クラッチ21a,21bおよび切替手段200を制御する。
より具体的には、制御部43はクラッチ21a(21b)のオン・オフ制御を行って原動機1a(1b)の出力軸11a(11b)とポンプ3a(3b)の主軸31a(31b)との脱嵌を切り替えるとともに、三方弁41a,41bにおける第1出力端OUT1および第2出力端OUT2のいずれを入力端INと連通させるかを制御する。
図2は、第1の実施形態に係るポンプ設備100aの詳細を示す構成図である。
ポンプ3aは吸込水槽50上部のポンプ設置床51にポンプベース52を介して設置される。ポンプ3aは、主軸31aと、ケーシング32aと、羽根車33aとを有する。
ケーシング32aは、吸込水槽50内に配置されて下端に吸込ベルマウス321aが接続されたポンプケーシング322aと、その上部に接続された吊り下げ管323aと、その上部に接続された屈曲吐出管324a、その先に吐出弁325aを介して接続された吐出管326aから構成される。吐出管326aの先端には逆流防止弁327aが設けられる。
主軸31aは屈曲吐出管324aを貫通して吊り下げ管323aおよびポンプケーシング322a内に配置され、回転自在に支持される。主軸31aの下部には羽根車33aが取り付けられている。
ポンプ3aの上方に、原動機1aと、減速機2aとが配置される。減速機2aは、例えば直交軸傘歯車減速機であり、クラッチ21aと、入力軸22aと、傘歯車23aとを有する。クラッチ21aは、減速機2aの入力軸22aと原動機1aの出力軸11aとの間に設けられ、両軸を嵌合するか否かを切り替える。傘歯車23aは入力軸22aおよびポンプ3aの主軸31aに接続される。クラッチ21aを介して原動機1aからの動力が入力軸22aに伝達されると傘歯車23aが回転し、これに伴ってポンプ3aの主軸31aが回転する。
このような構成のポンプ設備100aにおいて、原動機1aが起動し、その動力が減速機2aを介してポンプ3aの主軸31aに伝達されると、羽根車33aが回転する。これにより、吸込ベルマウス321aの下端開口から吸い込まれた水はケーシング32aを通って吐出水槽60に吐き出される。より具体的には、ポンプ設備100aは次のように動作する。
本実施形態では、吸込水槽50の水位が羽根車33aの高さに応じて定まる水位、より具体的には羽根車33aが没水する水位(以下、これを「本来の」始動水位と呼ぶ)にならないと、ポンプ3aが動作できないことを想定している(ポンプ3bも同様)。すなわち、吸込水槽50の水位に関わらず原動機1aが動作することはできるが、上記本来の始動水位に達してからでなければクラッチ21aをオンすることができない。
また、ポンプ設備100aにおける羽根車33aの高さは、ポンプ設備100bにおける羽根車33bの高さと等しいのが望ましい。ポンプ設備100aとポンプ設備100bの始動順を柔軟に入れ替えることができ、負荷バランスをとることができるためである。
図3は、排水システムにおける停止水位、黒煙除去装置切替水位および始動水位の関係を模式的に示す図である。以下では、ポンプ設備100aが先に(より低水位で)始動するものとして先発機100aと呼び、ポンプ設備100bを次発機100bと呼ぶ。
先発機100aには、水位が上昇した際に黒煙除去装置300と接続すべき黒煙除去装置切替水位B1と、クラッチ21aをオンすべき始動水位C1と、水位が下降した際にクラッチ21aをオフすべき停止水位A1とが設定されている。同様に、次発機100bにも、黒煙除去装置切替水位B2、始動水位C2および停止水位A2が設定されている。各水位の関係は、停止水位A1、停止水位A2、黒煙除去装置切替水位B1、始動水位C1、黒煙除去装置切替水位B2および始動水位C2の順に高くなっている。
なお、先発機100aの始動水位C1は本来の始動水位以上であれば任意に設定してよいが、本来の始動水位に設定しておくのが望ましい。各ポンプ設備における羽根車の高さを互いに等しくしておき、かつ、始動水位C1をこのように設定することで、複数のポンプ設備のいずれも先発機100aとすることができ、運転時間を平準化できるためである。
一方、次発機100bの始動水位C2は本来の始動水位より高い任意の水位に設定してよい。
図4は、第1の実施形態における排水システムの動作を説明する図である。同図は、吸込水槽50の水位変動、黒煙除去装置300と接続されるポンプ設備、先発機100aおよび次発機100bの動作タイミングを示している。また、同図の両矢印は各ポンプ設備100a,100bから黒煙が発生するタイミングを示している。なお、吸込水槽50の水位は水位計42(図1)によって計測され、制御部43が計測結果を把握している。また、初めは先発機100aおよび次発機100bの各クラッチ21a,21bはいずれもオフである。
吸込水槽50の水位が黒煙除去装置切替水位B1まで上昇すると(時刻t1)、先発機100aの始動に備え、先発機100aが黒煙除去装置300に接続されるよう、制御部43は切替手段200における三方弁41a,41bを制御する。より具体的には、制御部43は、三方弁41aの入力端INと第1出力端OUT1とを連通させ、三方弁41bの入力端INと第2出力端OUT2とを連通させる。
吸込水槽50の水位が始動水位C1(上述したように、本来の始動水位であるのが望ましい)まで上昇すると(時刻t2)、制御部43は先発機100aのクラッチ21aをオンする。これにより、先発機100aは排水を開始する。始動時に先発機100aから発生する黒煙は黒煙除去装置300によって除去される。
吸込水槽50の水位が黒煙除去装置切替水位B2まで上昇すると(時刻t3)、次発機100bの始動に備え、次発機100bが黒煙除去装置300に接続されるよう、制御部43は切替手段200における三方弁41a,41bを制御する。より具体的には、制御部43は、三方弁41aの入力端INと第2出力端OUT2とを連通させ、三方弁41bの入力端INと第1出力端OUT1とを連通させる。
吸込水槽50の水位が始動水位C2まで上昇すると(時刻t4)、制御部43は次発機100bのクラッチ21bをオンする。これにより、次発機100bは排水を開始する。始動時に次発機100bから発生する黒煙は黒煙除去装置300によって除去される。
以上のようにして、先発機100aおよび次発機100bのいずれの始動時に発生する黒煙も黒煙除去装置300で除去できる。
その後、吸込水槽50の水位が黒煙除去装置切替水位B2まで下降すると(時刻t5)、先発機100aが黒煙除去装置300に接続されるよう、制御部43は切替手段200における三方弁41a,41bを制御する。より具体的には、制御部43は、三方弁41aの入力端INと第1出力端OUT1とを連通させ、三方弁41bの入力端INと第2出力端OUT2とを連通させる。
吸込水槽50の水位が停止水位A2まで下降すると(時刻t6)、制御部43は次発機100bのクラッチ21bをオフする。これにより、次発機100bは排水を停止し、先発機100aのみが排水を行う。
ここで、吸込水槽50の水位が大幅に上昇したとする(時刻t7)。この時、先発機100aの負荷が急変動し、先発機100aから黒煙が発生する。しかしながら、先発機100aは黒煙除去装置300に接続されているため、この黒煙は除去される。
その後、吸込水槽50の水位が停止水位A1まで低下すると(時刻t8)、制御部43は先発機100aのクラッチ21aをオフする。
このように、第1の実施形態では、先発機100aが排水を開始する前に先発機100aを黒煙除去装置300に接続するため、先発機100aの始動時に発生する黒煙を除去できる。また、次発機100bが排水を開始する前に次発機100bを黒煙除去装置300に接続するため、次発機100bの始動時に発生する黒煙を除去できる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、羽根車33aが没水してからでなければ始動できないポンプ3aを想定していた。これに対し、次に説明する第2の実施形態では、吸込水槽50の水位に関わらず運転可能な(言い換えると、水位に関わらずクラッチ21をオンできる)ポンプ3a(いわゆる先行待機ポンプ)を想定している。排水システムの概略構成は図1に示すものと同様であり、ポンプ設備100aの構成および動作が異なる。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図5A〜図5Eは、第2の実施形態に係るポンプ設備100aの動作を説明する図である。なお、本実施形態におけるポンプ設備100aは、吸込ベルマウス321aに接続されて上方に延びる空気管328aを有する。空気管328aの上部は大気開放されており、空気の流入が可能である。また、ポンプ設備100aにおけるクラッチ21aは常時オンしているとして説明する。
図5Aに示すように、水位が低い場合、より具体的には吸込ベルマウス321aより低い場合でも始動(羽根車33aの回転)可能である。この場合、当然ながら排水は行われず、空気管328aからの空気流入もない。
図5Bに示すように、羽根車33aの下部まで水位が上昇すると、ポンプ設備100aは気水撹拌を開始する。この状態でも排水は行われず、空気管328aからの空気流入もない。
図5Cに示すように、羽根車33aが没水するまで水位が上昇すると、ポンプ設備100aは排水を開始する(初期排水)が排水量はまだ少ない。排水開始に伴って原動機1aの負荷が大きくなり、黒煙が発生する。この状態では空気管328aから空気が流入しており、気水混合運転が行われている。以下では、羽根車33aが没水して排水が開始する水位を初期排水水位と呼ぶ。
図5Dに示すように、水位がさらに上昇すると、空気管328aからの空気流入がなくなり、定常運転を開始して排水量が増加する。排水量の増加に伴って原動機1aの負荷が大きくなり、黒煙が発生する。以下では、定常運転を開始して排水量が増加する水位を全排水水位と呼ぶ。全排水水位も羽根車の高さに応じて定まる。
その後、図5Eに示すように、全排水水位未満まで水位が低下すると、ポンプ設備100aは気水混合運転となる。初期排水水位未満まで水位が低下しても気水混合運転が継続され、初期排水水位より低い所定の排水停止水位まで水位が下降すると、ポンプ設備100aは排水を停止する。排水停止水位は再排水開始水位でもある。すなわち、水位が排水停止水位未満まで低下した後に、再び排水停止水位まで上昇すると、ポンプ設備100aは気水混合運転となる。
このように、ポンプ設備100aには、羽根車33aの高さに応じて初期排水水位、全排水水位および排水停止水位(=再排水開始水位)が定まっている。各ポンプ設備における羽根車の高さが互いに等しい場合、これらの水位は共通する。
図6は、排水システムにおける停止水位、黒煙除去装置切替水位および始動水位の関係を模式的に示す図である。以下では、ポンプ設備100aが先に(より低水位で)始動するものとして先発機100aと呼び、ポンプ設備100bを次発機100bと呼ぶ。
先発機100aには、水位が上昇した際に黒煙除去装置300と接続すべき黒煙除去装置切替水位F1と、クラッチ21aをオンすべき始動水位G1と、水位が下降した際にクラッチ21aをオフすべき停止水位E1とが設定されている。同様に、次発機100bにも、黒煙除去装置切替水位F2、始動水位G2および停止水位E2が設定されている。
各水位の関係は、停止水位E1、黒煙除去装置切替水位F1、始動水位G1、停止水位E2、黒煙除去装置切替水位F2および始動水位G2の順に高くなっている。なお、次発機100bについて、黒煙除去装置切替水位F2は全排水位水位I1より高い。また、始動水位G1は黒煙除去装置切替水位F1と同じでもよいが、初期排水水位H1よりは低い。
ここで、先発機100aの始動水位G1を初期排水水位H1に設定しておくのが望ましい。複数のポンプ設備の運転時間を平準化できるためである。以下、この前提で説明を続ける。
図7は、第2の実施形態における排水システムの動作を説明する図である。先発機100aの始動水位G1が初期排水水位H1と一致する場合、先発機100aにおける原動機1aの始動後すぐにクラッチ21aをオンしておく。つまり、クラッチ21aは常時オンである。
吸込水槽50の水位が黒煙除去装置切替水位F1まで上昇すると(時刻t11)、先発機100aの始動に備え、先発機100aが黒煙除去装置300に接続されるよう、制御部43は切替手段200における三方弁41a,41bを制御する。より具体的には、制御部43は、三方弁41aの入力端INと第1出力端OUT1とを連通させ、三方弁41bの入力端INと第2出力端OUT2とを連通させる。
吸込水槽50の水位が始動水位G1すなわち初期排水水位H1まで上昇すると(時刻t12)、クラッチ21aは既にオンであるため、先発機100aは初期排水を開始し(図5C)、黒煙が発生する。この黒煙は黒煙除去装置300によって除去される。
吸込水槽50の水位が全排水水位I1まで上昇すると(時刻t13)、先発機100aは定常運転を開始し(図5D)、黒煙が発生する。この黒煙は黒煙除去装置300によって除去される。
吸込水槽50の水位が黒煙除去装置切替水位F2まで上昇すると(時刻t14)、次発機100bの始動に備え、次発機100bが黒煙除去装置300に接続されるよう、制御部43は切替手段200における三方弁41a,41bを制御する。より具体的には、制御部43は、三方弁41aの入力端INと第2出力端OUT2とを連通させ、三方弁41bの入力端INと第1出力端OUT1とを連通させる。
吸込水槽50の水位が始動水位G2まで上昇すると(時刻t15)、制御部43は次発機100bのクラッチ21bをオンする。始動水位G2は全排水水位I1より高いため、次発機100bは定常運転を開始し(図5D)、黒煙が発生する。この黒煙は黒煙除去装置300によって除去される。
以上のようにして、先発機100aおよび次発機100bのいずれの初期排水開始時および定常運転開始時に発生する黒煙も黒煙除去装置300で除去できる。
その後、吸込水槽50の水位が黒煙除去装置切替水位F2まで下降すると(時刻t16)、先発機100aが黒煙除去装置300に接続されるよう、制御部43は切替手段200における三方弁41a,41bを制御する。より具体的には、制御部43は、三方弁41aの入力端INと第1出力端OUT1とを連通させ、三方弁41bの入力端INと第2出力端OUT2とを連通させる。
吸込水槽50の水位が停止水位E2まで下降すると(時刻t17)、制御部43は次発機100bのクラッチ21bをオフする。これにより、次発機100bは排水を停止し、先発機100aのみが排水を行う。
ここで、吸込水槽50の水位が大幅に上昇したとする(時刻t18)。この時、先発機100aの負荷が急変動し、先発機100aから黒煙が発生する。しかしながら、先発機100aは黒煙除去装置300に接続されているため、この黒煙は除去される。
その後、吸込水槽50の水位が停止水位E1まで低下すると(時刻t19)、先発機100aは排水を停止する。
このように、第2の実施形態では、先行待機ポンプにおいて、先発機100aのクラッチ21aをオンする際に先発機100aを黒煙除去装置300に接続する。そのため、初期排水開始時および定常運転開始時に先発機100aから発生する黒煙を除去できる。また、次発機100bのクラッチ21bをオンする際に次発機100bを黒煙除去装置300に接続する。そのため、初期排水開始時および定常運転開始時に次発機100bから発生する黒煙を除去できる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1a,1b 原動機
11a,11b 出力軸
21a,21b クラッチ
3a,3b ポンプ
31a,31b 主軸
33a 羽根車
100a,100b ポンプ設備
200 切替手段
300 黒煙除去装置
400 制御システム
41a,41b 三方弁
42 水位計
43 制御部
50 吸込水槽

Claims (9)

  1. 吸込水槽の排水を行う複数のポンプ設備と、
    黒煙除去装置と、
    前記複数のポンプ設備のうちのいずれを前記黒煙除去装置と接続するかを切り替える切替手段と、
    前記複数のポンプ設備のうちのあるポンプ設備が排水を開始する前に、前記あるポンプ設備が前記黒煙除去装置と接続されるよう前記切替手段を制御する制御システムと、を備える排水システム。
  2. 前記制御システムは、前記吸込水槽の水位に基づいて前記切替手段を制御する、請求項1に記載の排水システム。
  3. 前記複数のポンプ設備のそれぞれは、
    出力軸を有する原動機と、
    主軸と、前記主軸に固定された羽根車とを有するポンプと、
    前記原動機の出力軸と前記ポンプの主軸とを直接または間接的に嵌合するか否かを切り替える嵌合手段と、を有し、
    前記切替手段は、前記複数のポンプ設備のうちのいずれにおける前記原動機と前記黒煙除去装置とを接続する、請求項1または2に記載の排水システム。
  4. 前記制御システムは、前記あるポンプ設備の始動水位より低い所定水位まで前記吸込水槽の水位が上昇すると、前記あるポンプ設備が前記黒煙除去装置と接続されるよう前記切替手段を制御する、請求項3に記載の排水システム。
  5. 前記複数のポンプ設備における羽根車は、互いに等しい高さにあり、
    前記あるポンプ設備の始動水位は、前記羽根車の高さに応じて定まる、請求項4に記載の排水システム。
  6. 前記ポンプ設備は、前記吸込水槽の水位に関わらず運転可能であり、
    前記制御システムは、前記嵌合手段が前記あるポンプ設備における前記原動機の出力軸と前記ポンプの主軸とを直接または間接的に嵌合する際に、前記あるポンプ設備が前記黒煙除去装置と接続されるよう前記切替手段を制御する、請求項3に記載の排水システム。
  7. 前記原動機はディーゼル機関である、請求項3乃至6のいずれかに記載の排水システム。
  8. 前記複数のポンプ設備のそれぞれは、前記吸込水槽の排水を行い、
    前記切替手段は、前記複数のポンプ設備のそれぞれに対応して設けられた複数の三方弁を有し、
    そのそれぞれは、第1端が前記複数のポンプ設備のそれぞれに接続され、第2端が前記黒煙除去装置に接続され、第3端が開放されており、
    前記制御システムは、前記吸込水槽の水位に基づいて、前記複数の三方弁の少なくとも1つを制御する、請求項1乃至7のいずれかに記載の排水システム。
  9. 吸込水槽の排水を行う複数のポンプ設備のうちのあるポンプ設備が排水を開始する前に、前記あるポンプ設備が黒煙除去装置と接続されるよう、前記複数のポンプ設備のいずれを前記黒煙除去装置と接続するかを切り替える切替手段を制御する、排水方法。
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