JP2022154453A - 排水システムおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】直列接続されたポンプ設備の省スペース化を向上させる。【解決手段】複数の種類の横軸ポンプが複数台直列に接続された排水システムであって、前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第1の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吸込側にある第1のポンプと、前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第2の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吐出側にある第2のポンプと、を備え、前記第1のポンプの吐出側が前記第2のポンプの吸込側に連通するように、前記第1のポンプと前記第2のポンプが直列に接続されており、前記第1のポンプの吸込管は湾曲するように構成されており、前記第2のポンプの吐出管は湾曲するように構成されている。【選択図】図1A
Description
本発明は、排水システムおよびその制御方法に関する。
近年、気候変動に伴い以前と比べ降雨量が増大し、雨水を排水する目的で設置された排水機場の排水能力を超え、雨水を排水しきれずに河川の氾濫や都市の浸水被害が発生することが増えてきている。
排水能力を増強するためには、既存設備より大型の排水ポンプ設備を設置する必要があるが、使用条件・現地制約に合わせた排水ポンプ設備を設計、製作することとなり、膨大な費用と時間が必要となっている。また、大型ポンプを設置した場合、ポンプ設備の整備時や故障時に排水能力が著しく低下するため、危険分散の観点においても課題がある。この課題に対し、既存ポンプ設備より標準的に設計・製作が可能な小型ポンプ設備とし、台数を増やすことによる排水能力の増強、危険分散する方法が考えられる。しかし、この排水ポンプに標準設計で製作された横軸ポンプを採用する場合、設置される排水機場の使用条件や現地制約によっては、ポンプの全揚程が足りず、必要流量を確保することができない状況が生じる。
標準設計で製作された横軸ポンプ一台で要求される全揚程を満足できない場合には、2台以上のポンプを直列接続し直列運転させる手法がとることで全揚程を満たすことが考えられる。この場合、既存排水機場の設置スペースに数多くの排水ポンプ設備を配置する場合、限られたスペースへの配置方法の課題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、標準設計で製作された横軸ポンプが直列に複数設置される場合であっても、全揚程を満たしつつ限られたスペースでの配置を容易化することを可能とする排水システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る排水システムは、複数の種類の横軸ポンプが複数台直列に接続された排水システムであって、前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第1の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吸込側にある第1のポンプと、前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第2の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吐出側にある第2のポンプと、を備え、前記第1のポンプの吐出側が前記第2のポンプの吸込側に連通するように、前記第1のポンプと前記第2のポンプが直列に接続されており、前記第1のポンプの吸込管は湾曲するように構成されており、前記第2のポンプの吐出管は湾曲するように構成されている。
この構成によれば、複数種類の横軸ポンプを2台以上直列に接続した状態で運転することで、要求される揚程を満たすことができる。また設置される排水機場のスペースに応じて、吸込管と吐出管の配置を変更することができる。これにより、標準設計で製作された横軸ポンプが直列に複数設置される場合であっても、全揚程を満たしつつ限られたスペースでの配置を容易化することができる。
本発明の第2の態様に係る排水システムは、第1の態様に係る排水システムであって、前記第1のポンプの吐出側と前記第2のポンプの吸込側は、吐出管を介さず直接接続されている。
この構成によれば、2台以上の横軸ポンプを直列接続し直列運転させる場合において、第1のポンプの吐出側と第2のポンプの吸込側の間に吐出管がないことで、省スペース性を向上させることができる。
本発明の第3の態様に係る排水システムは、第1または2の態様に係る排水システムであって、前記第1のポンプの回転軸の回転用の第1の原動機の駆動軸と前記第1のポンプの回転軸とが略平行になるように設けられ、前記第2のポンプの回転軸の回転用の第2の原動機の駆動軸と前記第2のポンプの回転軸とが略平行になるように設けられている。
この構成によれば、排水機場のスペースに応じて、第1の原動機の駆動軸と回転軸の距離を離すことができ、第2の原動機の駆動軸と回転軸の距離を離すことができるので、限られたスペースでの配置を容易化することができる。
本発明の第4の態様に係る排水システムは、第3の態様に係る排水システムであって、前記第1のポンプの回転軸と前記第1の原動機の駆動軸とが反対方向に延びるように、当該第1のポンプの回転軸と当該第1の原動機の駆動軸が接続されている第1の減速機と、前記第2のポンプの回転軸と前記第2の原動機の駆動軸とが反対方向に延びるように、当該第2のポンプの回転軸と当該第2の原動機の駆動軸が接続されている第2の減速機と、を備える。
この構成によれば、第1の原動機15の駆動軸16が吸込管13のスペースを避けて配置することができ、第2の原動機25の駆動軸26が吐出管23のスペースを避けて配置することができ、限られたスペースでの配置を容易化することができる。
本発明の第5の態様に係る排水システムは、第1から4のいずれかの態様に係る排水システムであって、平面図において前記第1のポンプの吸込管と前記第2のポンプの吐出管が前記第1のポンプの回転軸及び前記第2のポンプの回転軸に対して同じ側になるように、当該第1のポンプの吸込管と当該第2のポンプの吐出管が設けられている。
本発明の第6の態様に係る排水システムは、第1から4のいずれかの態様に係る排水システムであって、平面図において前記第1のポンプの吸込管と前記第2のポンプの吐出管が前記第1のポンプの回転軸及び前記第2のポンプの回転軸に対して異なる側になるように、当該第1のポンプの吸込管と当該第2のポンプの吐出管が設けられている。
本発明の第7の態様に係る排水システムの制御方法は、第1から6のいずれかの態様に係る排水システムの制御方法であって、前記第2のポンプの吐出管に設けられた吐出弁を閉状態とするとともに、前記第1のポンプに接続された吸込管から、前記第2のポンプの吐出管に設けられた前記吐出弁までの空間を大気開放状態とする工程と、吸込水槽の水位が前記第1のポンプの吸込管の下部開口以上かつ、ポンプ運転水位となったことに応答して、真空ポンプを運転させる工程と、前記空間が満水になったことの検知に応答して、前記真空ポンプを停止させる工程と、前記第1のポンプ及び/または前記第2のポンプの羽根車を回転させるための原動機を運転させる工程と、を有する。
本発明の一態様によれば、複数種類の横軸ポンプを2台以上直列に接続した状態で運転することで、要求される揚程を満たすことができる。また設置される排水機場のスペースに応じて、吸込管と吐出管の配置を変更することができる。これにより、標準設計で製作された横軸ポンプが直列に複数設置される場合であっても、全揚程を満たしつつ限られたスペースでの配置を容易化することができる。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
本実施形態では、上記の標準設計で製作された横軸ポンプが直列に複数設置される場合であっても、全揚程を満たしつつ限られたスペースへ配置することを可能とするという課題に対して、標準設計で製作された2種類の横軸ポンプを(例えば吐出管を介さず)2台以上直列に接続した状態で運転し、第1のポンプの吸込管が湾曲するように構成されており、第2のポンプの吐出管が湾曲するように構成されていることで解決する。
例えば、10mの全揚程が要求される場合には、全揚程5m/台のポンプを2台直列に接続し直列運転させる。第1のポンプの吸込管が湾曲するように構成されており、第2のポンプの吐出管が湾曲するように構成されていることによって、設置される排水機場のスペースに応じて、吸込管と吐出管の配置を変更することができる。これにより、標準設計で製作された横軸ポンプが直列に複数設置される場合であっても、全揚程を満たしつつ限られたスペースへ配置することができる。
また、標準設計で製作された横軸ポンプ一台で要求される全揚程を満足できない場合には、「吐出管を介して」2台以上のポンプを直列接続し直列運転させる手法がとることが考えられる。しかし、「吐出管を介して」接続した場合、既存排水機場の限られたスペース内で複数のポンプを設置することができないという課題(省スペース化の課題)が発生する。これに対して、本実施形態では、一例として、第1のポンプの吐出側と第2のポンプの吸込側は、吐出管を介さず直接接続されている。これにより、2台以上の横軸ポンプを直列接続し直列運転させる場合において、第1のポンプの吐出側と第2のポンプの吸込側の間に吐出管がないことで、省スペース性を向上させることができる。
本実施形態に係る排水システムは、複数の種類の横軸ポンプが複数台直列に接続された排水システムである。本実施形態では、その一例として、2種類の横軸ポンプが2台直列に接続された排水システムについて説明する。
図1Aは、本実施形態に係る排水システムの設置パターンの第1の例における平面図である。図1Bは、図1AのA-A断面図である。
図1Aに示すように、本実施形態に係る排水システム100は、第1のポンプ1と第2のポンプ2を備える。ここで第1のポンプは、複数の種類の横軸ポンプのうちの第1の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吸込側にある(すなわち吸込管の軸貫通部が吸込側にある)横軸ポンプである。第2のポンプは、前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第2の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吐出側にある(すなわち吸込管の軸貫通部が吐出側にある)横軸ポンプである。
図1Aに示すように、本実施形態に係る排水システム100は、第1のポンプ1と第2のポンプ2を備える。ここで第1のポンプは、複数の種類の横軸ポンプのうちの第1の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吸込側にある(すなわち吸込管の軸貫通部が吸込側にある)横軸ポンプである。第2のポンプは、前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第2の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吐出側にある(すなわち吸込管の軸貫通部が吐出側にある)横軸ポンプである。
第1のポンプ1は、第1の原動機15の駆動軸16に第1の減速機17を介して接続される回転軸14を備える。第1の原動機15は、例えば電動機、ディーゼルエンジン、またはガスタービン等である。第1の減速機17は例えば平行軸歯車減速機であり、例えば駆動ギヤ171と被駆動ギヤ172とを有し、駆動ギヤ171は、被駆動ギヤ172に噛み合っている。
第1の原動機15の駆動軸16は、第1の減速機17の駆動ギヤ171に接続されており、被駆動ギヤ172は回転軸14に接続されている。このような構成で、第1の原動機15からの動力は所定の減速比で回転軸14に伝達され、所望の回転速度で回転軸14を回転させることができる。
第1のポンプ1は羽根車11を有し、羽根車11は、水平方向に延びる回転軸14に固定されており、この羽根車11は回転軸14の回転に伴って回転する。
第1のポンプ1は、羽根車11が収容されるポンプケーシング12と、ポンプケーシング12に接続される吸込管13とを有する。この吸込管13は湾曲するように構成されている。吸込管13は、一端がポンプケーシング12に接続されており、他端が図示しない吸込水槽内の液体中に没している。
第1のポンプ1は、羽根車11が収容されるポンプケーシング12と、ポンプケーシング12に接続される吸込管13とを有する。この吸込管13は湾曲するように構成されている。吸込管13は、一端がポンプケーシング12に接続されており、他端が図示しない吸込水槽内の液体中に没している。
同様にして第2のポンプ2は、第2の原動機25の駆動軸26に第2の減速機27を介して接続される回転軸24を備える。第2の原動機25は、例えば電動機、ディーゼルエンジン、またはガスタービン等である。第2の減速機27は例えば平行軸歯車減速機であり、例えば駆動ギヤ271と被駆動ギヤ272とを有し、駆動ギヤ271は、被駆動ギヤ272に噛み合っている。
第2の原動機25の駆動軸26は、第2の減速機27の駆動ギヤ271に接続されており、被駆動ギヤ272は回転軸24に接続されている。このような構成で、第2の原動機25からの動力は所定の減速比で回転軸24に伝達され、所望の回転速度で回転軸24を回転させることができる。
第2のポンプ2は羽根車21を有し、羽根車21は、水平方向に延びる回転軸24に固定されており、この羽根車21は回転軸24の回転に伴って回転する。第2のポンプ2は、羽根車21が収容されるポンプケーシング22と、ポンプケーシング22に接続される吐出管23とを有する。この吐出管23は湾曲するように構成されている。吐出管23は、一端がポンプケーシング22に接続されており、他端が図示しない吐出水槽に設けられている。第2のポンプ2は、吐出管23に吐出弁29が設けられている。
図1Aに示すように、第1のポンプ1の吐出側(すなわちポンプケーシング12の吐出口)が第2のポンプ2の吸込側(すなわちポンプケーシング22の吸込口)に連通するように、第1のポンプと前記第2のポンプが直列に接続されている。本実施形態では、その一例として、第1のポンプの吐出側(すなわちポンプケーシング12の吐出口)と前記第2のポンプの吸込側(すなわちポンプケーシング22の吸込口)は、吐出管を介さず直接接続されている。これによって、2台以上の横軸ポンプを直列接続し直列運転させる場合において、第1のポンプ1の吐出側と第2のポンプ2の吸込側の間に吐出管がないことで、省スペース性を向上させることができる。
図1Aに示すように、第1のポンプ1の回転軸14の回転用の第1の原動機15の駆動軸16と第1のポンプ1の回転軸14とが略平行になるように設けられている。また第2のポンプ2の回転軸24の回転用の第2の原動機25の駆動軸26と第2のポンプ2の回転軸24とが平行になるように設けられている。これにより、排水機場のスペースに応じて、第1の原動機15の駆動軸16と回転軸14の距離を離すことができ、第2の原動機25の駆動軸26と回転軸24の距離を離すことができるので、限られたスペースでの配置を容易化することができる。
第1の減速機17は、第1のポンプ1の回転軸14と第1の原動機15の駆動軸16とが反対方向に延びるように、当該第1のポンプ1の回転軸14と当該第1の原動機15の駆動軸16が接続されている。また第2の減速機27は、第2のポンプ2の回転軸14と第2の原動機25の駆動軸26とが反対方向に延びるように、当該第2のポンプ2の回転軸と当該第2の原動機25の駆動軸26が接続されている。これにより、第1の原動機15の駆動軸16が吸込管13のスペースを避けて配置することができ、第2の原動機25の駆動軸26が吐出管23のスペースを避けて配置することができ、限られたスペースでの配置を容易化することができる。
また図1Bに示すように、一例として第1のポンプ1と第2のポンプ2は基礎31の上に設けられ、第1の原動機15は基礎18の上に設けられ、第2の原動機25は基礎28の上に設けられている。
図1Aに示すように、平面図において第1のポンプ1の吸込管13と第2のポンプ2の吐出管23が第1のポンプ1の回転軸14及び第2のポンプ2の回転軸24に対して同じ側になるように、当該第1のポンプ1の吸込管13と当該第2のポンプ2の吐出管23が設けられている。
図2Aは、本実施形態に係る排水システムの設置パターンの第2の例における平面図である。図2Bは、図2AのB-B断面図である。設置パターンの第2の例では、図2Aに示すように、図1Aに比べて、第2のポンプ2の吐出管23、第2の減速機27、及び第2の原動機25の位置が異なっている。すなわち平面図において図1Aの第2のポンプ2の吐出管23に比べて第2のポンプ2の吐出管23が、第2のポンプ2の回転軸24に対して軸対称になる位置に設けられている。
このように、平面図において第1のポンプ1の吸込管13と第2のポンプ2の吐出管23が第1のポンプ1の回転軸14及び第2のポンプ2の回転軸24に対して異なる側になるように、当該第1のポンプ1の吸込管13と当該第2のポンプ2の吐出管23が設けられている。
図3Aは、本実施形態に係る排水システムの設置パターンの第3の例における平面図である。図3Bは、図3AのC-C断面図である。設置パターンの第3の例では、図3Aに示すように、図1Aに比べて、第1のポンプ1の吸込管13、第1の減速機17、及び第1の原動機15の位置が異なっている。すなわち平面図において図1Aの第1のポンプ1の吸込管13に比べて第1のポンプ1の吸込管13が、第1のポンプ1の回転軸14に対して軸対称になる位置に設けられている。
このように、平面図において第1のポンプ1の吸込管13と第2のポンプ2の吐出管23が第1のポンプ1の回転軸14及び第2のポンプ2の回転軸24に対して異なる側になるように、当該第1のポンプ1の吸込管13と当該第2のポンプ2の吐出管23が設けられている。
図4Aは、本実施形態に係る排水システムの設置パターンの第4の例における平面図である。図4Bは、図4AのD-D断面図である。設置パターンの第4の例では、図4Aに示すように、図1Aに比べて、第1のポンプ1の吸込管13、第1の減速機17、及び第1の原動機15の位置、及び第2のポンプ2の吐出管23、第2の減速機27、及び第2の原動機25の位置が異なっている。すなわち平面図において図1Aの第1のポンプ1の吸込管13に比べて第1のポンプ1の吸込管13が、第1のポンプ1の回転軸14に対して軸対称になる位置に設けられている。更に図1Aの第2のポンプ2の吐出管23に比べて、平面図において第2のポンプ2の吐出管23が、第2のポンプ2の回転軸24に対して軸対称になる位置に設けられている。
但し、図4Aにおける配置は、平面図において第1のポンプ1の吸込管13と第2のポンプ2の吐出管23が第1のポンプ1の回転軸14及び第2のポンプ2の回転軸24に対して同じ側になるように、当該第1のポンプ1の吸込管13と当該第2のポンプ2の吐出管23が設けられている点で、図1Aの配置と共通している。
<始動の流れの一例>
図5は、本実施形態に係る排水システムにおける始動手順の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、制御主体が明示されず受動態で記載されている制御は、排水システムに設けられた制御装置(不図示)が行ってもよいし、オペレータが手動で行ってもよいものとする。
図5は、本実施形態に係る排水システムにおける始動手順の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、制御主体が明示されず受動態で記載されている制御は、排水システムに設けられた制御装置(不図示)が行ってもよいし、オペレータが手動で行ってもよいものとする。
まず、初期条件として、第2のポンプ2の吐出弁29は閉状態とされ、吸込管13から吐出弁29までの空間が大気開放状態とされる(ステップS1)。同空間を大気開放するため、例えば吸気弁(不図示)は閉状態とされ、真空破壊弁(不図示)は開状態とされる。そして大気解放後、真空破壊弁(不図示)は閉状態とされる。
吸込水槽の水位(吸込水槽に設けた水位計(不図示)によって計測され得る)が吸込管13の吸込水槽側の開口(下部開口)以上かつ、運転水位になったことが検知されると(ステップS2のYES)、吸気弁(不図示)が開状態とされるとともに、真空ポンプ(不図示)が運転される(ステップS3)。これにより、吸込管13から吐出弁29までの空間が真空引きされ、この空間に吸込水槽内の水が導かれる。
同空間が満水になったことが満水検知器(不図示)によって検知されると(ステップS4のYES)、吸気弁(不図示)が閉状態とされるとともに、真空ポンプ(不図示)が停止される(ステップS5)。
そして、第1の原動機15及び/または第2の原動機25が運転されて第1のポンプ1及び/または第2のポンプ2の羽根車11及び/または羽根車21が回転するとともに(ステップS6)、吐出弁29が開状態とされる(ステップS7)。以上によって、排水システム100が吸込水槽から第1のポンプ1及び第2のポンプ2を介して吐出水槽へ排水を行うようになる。第1のポンプ1及び第2のポンプ2内を真空引きして満水にした状態で第1の原動機15及び/または第2の原動機25を運転させることにより、吸込水槽内の水位と第1のポンプ1及び第2のポンプ2との高さの差(吸い上げ高さ)が大きい場合でも、吸込管13内で落水することなくスムーズに始動できる。
なお、吐出し管の末端部が没水してる場合、かつ、吸い上げ揚程(吸込水位~主ポンプ頂点までの高さ)が基準より高い場合は、ステップS1における初期条件として、吐出弁29は開状態でもよい。
図6は、本実施形態に係る排水システムにおける停止手順の一例を示すフローチャートである。
吸込水槽の水位が所定値より低下したことが検知されると(ステップS31のYES)、開状態となっている吐出弁29が閉状態とされる(ステップS32)。次いで、第1の原動機15及び/または第2の原動機25が停止される(ステップS33)。以上によって、排水システム100は吸込水槽から吐出水槽への排水を停止する。さらに、吸込管13から吐出弁29までの空間を大気開放状態とすべく、真空破壊弁(不図示)が開状態とされる(ステップS34)。
吸込水槽の水位が所定値より低下したことが検知されると(ステップS31のYES)、開状態となっている吐出弁29が閉状態とされる(ステップS32)。次いで、第1の原動機15及び/または第2の原動機25が停止される(ステップS33)。以上によって、排水システム100は吸込水槽から吐出水槽への排水を停止する。さらに、吸込管13から吐出弁29までの空間を大気開放状態とすべく、真空破壊弁(不図示)が開状態とされる(ステップS34)。
以上、本実施形態に係る排水システム100は、複数の種類の横軸ポンプが複数台直列に接続された排水システムであって、複数の種類の横軸ポンプのうちの第1の種類のポンプであって、羽根車11に連結された回転軸14が吸込側にある第1のポンプ1と、複数の種類の横軸ポンプのうちの第2の種類のポンプであって、羽根車21に連結された回転軸24が吐出側にある第2のポンプ2と、を備え、第1のポンプ1の吐出側が第2のポンプ2の吸込側に連通するように、第1のポンプ1と第2のポンプ2が直列に接続されており、第1のポンプ1の吸込管13は湾曲するように構成されており、第2のポンプ2の吐出管23は湾曲するように構成されている。
この構成によれば、複数種類の横軸ポンプを2台以上直列に接続した状態で運転することで、要求される揚程を満たすことができる。また設置される排水機場のスペースに応じて、吸込管と吐出管の配置を変更することができる。これにより、標準設計で製作された横軸ポンプが直列に複数設置される場合であっても、全揚程を満たしつつ限られたスペースでの配置を容易化することができる。更に標準設計で製作された横軸ポンプが設けられることにより、ポンプ設備のコストを低減することができる。
なお、第1のポンプの吐出側と第2のポンプの吸込側の間に吐出弁が設けられていてもよい。また、第1のポンプの吐出側と第2のポンプの吸込側の間に吐出管が設けられていてもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 第1のポンプ
100 排水システム
11 羽根車
12 ポンプケーシング
13 吸込管
14 回転軸
15 第1の原動機
16 駆動軸
17 第1の減速機
171 駆動ギヤ
172 被駆動ギヤ
18 基礎
2 第2のポンプ
21 羽根車
22 ポンプケーシング
23 吐出管
24 回転軸
25 第2の原動機
26 駆動軸
27 第2の減速機
271 駆動ギヤ
272 被駆動ギヤ
28 基礎
29 吐出弁
31 基礎
100 排水システム
11 羽根車
12 ポンプケーシング
13 吸込管
14 回転軸
15 第1の原動機
16 駆動軸
17 第1の減速機
171 駆動ギヤ
172 被駆動ギヤ
18 基礎
2 第2のポンプ
21 羽根車
22 ポンプケーシング
23 吐出管
24 回転軸
25 第2の原動機
26 駆動軸
27 第2の減速機
271 駆動ギヤ
272 被駆動ギヤ
28 基礎
29 吐出弁
31 基礎
Claims (7)
- 複数の種類の横軸ポンプが複数台直列に接続された排水システムであって、
前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第1の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吸込側にある第1のポンプと、
前記複数の種類の横軸ポンプのうちの第2の種類のポンプであって、羽根車に連結された回転軸が吐出側にある第2のポンプと、
を備え、
前記第1のポンプの吐出側が前記第2のポンプの吸込側に連通するように、前記第1のポンプと前記第2のポンプが直列に接続されており、
前記第1のポンプの吸込管は湾曲するように構成されており、
前記第2のポンプの吐出管は湾曲するように構成されている
排水システム。 - 前記第1のポンプの吐出側と前記第2のポンプの吸込側は、吐出管を介さず直接接続されている
請求項1に記載の排水システム。 - 前記第1のポンプの回転軸の回転用の第1の原動機の駆動軸と前記第1のポンプの回転軸とが略平行になるように設けられ、
前記第2のポンプの回転軸の回転用の第2の原動機の駆動軸と前記第2のポンプの回転軸とが略平行になるように設けられている
請求項1または2に記載の排水システム。 - 前記第1のポンプの回転軸と前記第1の原動機の駆動軸とが反対方向に延びるように、当該第1のポンプの回転軸と当該第1の原動機の駆動軸が接続されている第1の減速機と、
前記第2のポンプの回転軸と前記第2の原動機の駆動軸とが反対方向に延びるように、当該第2のポンプの回転軸と当該第2の原動機の駆動軸が接続されている第2の減速機と、
を備える請求項3に記載の排水システム。 - 平面図において前記第1のポンプの吸込管と前記第2のポンプの吐出管が前記第1のポンプの回転軸及び前記第2のポンプの回転軸に対して同じ側になるように、当該第1のポンプの吸込管と当該第2のポンプの吐出管が設けられている
請求項1から4のいずれか一項に記載の排水システム。 - 平面図において前記第1のポンプの吸込管と前記第2のポンプの吐出管が前記第1のポンプの回転軸及び前記第2のポンプの回転軸に対して異なる側になるように、当該第1のポンプの吸込管と当該第2のポンプの吐出管が設けられている
請求項1から4のいずれか一項に記載の排水システム。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の排水システムの制御方法であって、
前記第2のポンプの吐出管に設けられた吐出弁を閉状態とするとともに、前記第1のポンプに接続された吸込管から、前記第2のポンプの吐出管に設けられた前記吐出弁までの空間を大気開放状態とする工程と、
吸込水槽の水位が前記第1のポンプの吸込管の下部開口以上となったことに応答して、真空ポンプを運転させる工程と、
前記空間が満水になったことの検知に応答して、前記真空ポンプを停止させる工程と、
前記第1のポンプ及び/または前記第2のポンプの羽根車を回転させるための原動機を運転させる工程と、
を有する排水システムの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021057503A JP2022154453A (ja) | 2021-03-30 | 2021-03-30 | 排水システムおよびその制御方法 |
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JP2021057503A JP2022154453A (ja) | 2021-03-30 | 2021-03-30 | 排水システムおよびその制御方法 |
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JP2022154453A true JP2022154453A (ja) | 2022-10-13 |
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JP2021057503A Pending JP2022154453A (ja) | 2021-03-30 | 2021-03-30 | 排水システムおよびその制御方法 |
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JP (1) | JP2022154453A (ja) |
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2021
- 2021-03-30 JP JP2021057503A patent/JP2022154453A/ja active Pending
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