JP2018068571A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の過剰な払い出しを防止可能な遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機10は、スプロケット77の複数の保持部77cが正回転に伴って順に払出通路52aの受入位置P2で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成されている。そして、スプロケット77の正回転を規制する回転規制位置および許容する回転規制解除位置に連動して変位する上規制部83aおよび下規制部84aと、各規制部83a,84aを変位させるソレノイド81とを備え、上規制部83aが回転規制位置にある第1規制状態で下規制部84aが回転規制解除位置に位置すると共に、下規制部84aが回転規制位置にある第2規制状態で上規制部83aが回転規制解除位置に位置するよう構成し、第1規制状態から第2規制状態に変化して第1規制状態に復帰する間にスプロケット77の正回転が遊技球を1個送り出す分許容されるようにした。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技球の払い出しが可能な遊技機に関するものである。
遊技機の代表例の一つであるパチンコ機は、本体枠に装着された遊技盤の前側に遊技領域が画成されており、機表面に設けられた操作ハンドルの操作に応じてパチンコ球を遊技領域へ向けて打ち出すことで遊技を行うことができるように構成される。遊技領域には、パチンコ球の流下方向に変化を与えるための遊技釘や、パチンコ球が入賞可能な入賞口が設けられ、当該遊技領域でのパチンコ球の挙動により遊技の興趣が高められる。ここで、パチンコ機の機裏側に、パチンコ球を遊技者側に払い出す球払出装置が配設されている。そして、遊技領域の入賞口にパチンコ球が入賞した場合に、その入賞に対する賞球(パチンコ球)を払い出すと共に、機表面に設けられた貸球操作ボタンの操作に応じて貸球(パチンコ球)を払い出すよう構成されている。
前記球払出装置としては例えば、パチンコ球が一列で通過可能な払出通路と、パチンコ球を払出通路から1個ずつ下流側へ送り出すスプロケットと、このスプロケットの回転を規制する規制位置および回転を許容する規制解除位置に変位するストッパと、このストッパを規制位置および規制解除位置に変位させる駆動手段とを備えたものがある。この球払出装置は、常にはストッパが規制位置に保持されてスプロケットによるパチンコ球の送り出しを規制しており、パチンコ球を払い出す場合にストッパを規制解除位置に変位させることでパチンコ球の重みによりスプロケットが回転して、所定個数のパチンコ球が払い出されるように構成される(例えば、特許文献1)。
特開2002−159696号公報
ここで、前記球払出装置は、所定個数のパチンコ球を払い出す際に、スプロケットの下流側に設けた払出球検出センサが所定個数のパチンコ球を検出するまでストッパを規制解除位置に維持し、払出球検出センサが所定個数のパチンコ球を検出した時点でストッパを規制位置に戻すように構成されている。このため、駆動手段やストッパの動作不良が生じたり不正行為が行われたりすることに起因してストッパが規制解除位置から規制位置に変位しなくなると、過剰な数のパチンコ球が払い出される虞がある。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技球の過剰な払い出しを防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、
遊技球を1個ずつ保持可能な複数の保持部(77c)を有する球送り部材(77)を備え、当該球送り部材(77)の球送り動作に伴って保持部(77c)が順に払出通路(52a)の受入位置(P2)で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成された遊技機において、
前記球送り部材(77)の球送り動作を規制する規制位置および球送り動作を許容する規制解除位置に連動して変位する第1規制部(83a)および第2規制部(84a)と、
前記第1規制部(83a)および前記第2規制部(84a)を変位させる駆動手段(81)とを備え、
前記第1規制部(83a)が規制位置にある第1規制状態で前記第2規制部(84a)が規制解除位置に位置すると共に、前記第2規制部(84a)が規制位置にある第2規制状態で前記第1規制部(83a)が規制解除位置に位置するよう構成され、
前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化して前記第1規制状態に復帰する間に、前記球送り部材(77)の球送り動作が所定個数の遊技球を送り出す分許容されるよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、駆動手段によって球送り部材を第1規制部による第1規制状態および第2規制部による第2規制状態に変化させることで、球送り部材による払出通路の下流側へ向けた遊技球の送り出しが継続されるのを防ぐことができる。
請求項2に係る発明は、
前記第1規制状態から前記第2規制状態への変化に伴って送り出される遊技球を検出するセンサ(SE)と、前記駆動手段(81)を駆動制御する払出制御手段(62)と、遊技球の未払出球数を記憶する記憶手段(62)とを備え、
前記払出制御手段(62)は、前記センサによる遊技球の検出に基づいて前記球送り部材(77)を前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化させるよう前記駆動手段(81)を駆動制御すると共に、前記センサ(SE)による遊技球の検出に基づいて前記記憶手段(62)が記憶する前記未払出球数を減算するよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、センサによる遊技球の検出を契機として第1規制部および第2規制部を変位させることで、払出構造の複雑化を防止し得る。
請求項3に係る発明は、
前記球送り部材(77)は、前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化することで、当該第1規制状態で受入位置(P2)に保持する遊技球を前記センサ(SE)による検出位置(P3)まで送る動作が許容されると共に、前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化することで、当該検出位置(P3)まで送る遊技球の上流に隣接する遊技球を受入位置(P2)で保持するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、第1規制状態から第2規制状態に変化して再び第1規制状態となるまでに1個を超える遊技球が払い出されることがないから、遊技球の余分な払い出しを防止できる。
請求項4に係る発明は、
前記第1規制部(83a)および前記第2規制部(84a)を有すると共に第1姿勢および第2姿勢に揺動可能な規制部材(82)を備え、
前記球送り部材(77)は、回転に伴って保持部(77c)が順に払出通路(52a)の受入位置(P2)で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成され、
前記規制部材(82)は、前記第1規制部(83a)が揺動中心の一方側に設けられると共に、前記第2規制部(84a)が揺動中心の他方側に設けられ、
前記規制部材(82)の第1姿勢において前記第1規制部(83a)が前記球送り部材(77)を回転規制する第1規制状態となり、該規制部材(82)の第2姿勢において前記第2規制部(84a)が前記球送り部材(77)を回転規制する第2規制状態となるよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、第1規制部および第2規制部を同一の規制部材に設けることで、払出構造の複雑化を防止し得る。
本発明に係る遊技機によれば、遊技球の過剰な払い出しを防止することができる。
実施例1に係るパチンコ機の正面図である。 実施例1に係る遊技盤の正面図である。 実施例1に係るパチンコ機の背面図である。 実施例1に係る球通路ユニットの要部を示す説明図であり、回転規制部材が上規制部を回転規制位置とする第1姿勢にあり、スプロケットが第1規制状態で停止した状態を示している。 実施例1に係る球通路ユニットの要部を示す説明図であり、回転規制部材が下規制部を回転規制位置とする第2姿勢にあり、スプロケットが第2規制状態で停止した状態を示している。 実施例1に係る球払出装置の動作説明図であり、(a)は、回転規制部材が第1姿勢にあり、スプロケットが第1規制状態で停止した状態を示しており、(b)は、回転規制部材が第1姿勢から第2姿勢に向けて変位し、スプロケットが規制解除状態となった状態を示しており、(c)は、回転規制部材が第2姿勢にあり、スプロケットが第2規制状態で停止してパチンコ球が検出位置を通過する状態を示している。 実施例1に係る払出制御基板による払出制御の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る球払出装置の動作説明図であり、(a)は、回転規制部材が第1姿勢にあり、スプロケットが第1規制状態で停止した状態を示しており、(b)は、回転規制部材が第1姿勢から第2姿勢に向けて変位し、スプロケットが規制解除状態となった状態を示しており、(c)は、回転規制部材が第2姿勢にあり、スプロケットが第2規制状態で停止してパチンコ球が検出位置で保持された状態を示しており、(d)は、回転規制部材が第2姿勢から第1姿勢に変位したことで検出位置より下流側にパチンコ球が送り出された状態を示している。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限りパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例1に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後面側には図柄を変動表示可能な図柄表示装置17が配設されている。また、中枠12の前側には、装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられて、窓孔13aを塞ぐ透明な窓板13bによって遊技盤20の前面を透視可能に保護している。ここで、前枠13における窓孔13aの周囲には、複数種類の発光色で発光可能な枠ランプ13cが設けられている。また、前枠13の上端部には、音出力可能なスピーカ13dが設けられている。この枠ランプ13cおよびスピーカ13dは、遊技盤20の後面側に配設された演出制御基板(演出制御装置)61(図3参照)により制御されて、枠ランプ13cが所定の発光態様で発光演出やエラー報知を行うと共に、スピーカ13dが所定の音出力態様で音声演出やエラー報知を行うようになっている。
なお、前枠13の下部位置には、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成されている。また、中枠12の前側であって前枠13の下側位置には、パチンコ球を貯留する下球受け皿15が組み付けられている。この下球受け皿15の右側には、遊技者が操作可能な操作ハンドル16が設けられている。上球受け皿14は、後述する球払出装置70によって払い出されたパチンコ球(貸球や賞球)を貯留し、貯留したパチンコ球を整列させて中枠12に配設された球発射装置(図示省略)へ向けて導くよう構成されている。また、操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、上球受け皿14の上面には、遊技者がパチンコ球の貸球操作を行うための球貸ユニット18が設けられている(図1参照)。そして、球貸ユニット18の操作部が操作された場合に、中枠12の後面側に配設された払出制御基板(払出制御装置)62(図3参照)が球払出装置70を駆動制御することで、貸球としてのパチンコ球を上球受け皿14に払い出させることが可能となっている。すなわち、球貸ユニット18に設けられる球貸し用の操作部が操作されることが、球払出し条件の1つとなっている。
(遊技盤20について)
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、パチンコ球が流下する遊技領域21が画成されている。遊技領域21には、パチンコ球が入賞可能な入賞口22が複数設けられると共に、前記演出制御基板61(図3参照)の制御に応じて発光演出やエラー報知を行う遊技盤ランプ25が複数設けられている。なお、入賞口22としては、パチンコ球の入賞が大当り抽選(当り判定)の契機となる始動入賞口22aや、大当り抽選の結果が当りとなった場合に生起される大当り遊技状態においてパチンコ球が入賞可能となる特別入賞口22b等が設けられている。また、遊技領域21の最下部には、何れの入賞口22にも入賞することなく遊技領域21を流下し終えたパチンコ球を排出するアウト口23が設けられている。
また、遊技盤20の後面側には、入賞口22に入賞したパチンコ球を検出する入賞検出センサ(図示省略)が各入賞口22に繋がる入賞球排出路(図示省略)に対応して設けられ、各入賞球検出センサが、遊技盤20の後面側に配設された主制御基板(主制御装置)60(図3参照)と配線接続されている。そして、主制御基板60は、入賞検出センサの検出に応じて賞球の払い出しを決定すると共に、賞球の払い出しの決定に応じて払出制御基板62へ向けた払出要求コマンドを出力し、払出制御基板62が払出要求コマンドの入力に応じて球払出装置70(後述)を駆動制御することで、パチンコ球(賞球)が払い出される。すなわち、入賞検出センサによるパチンコ球の検出(入賞口22にパチンコ球が入賞すること)が、球払出し条件の1つとなっている。
(球タンク31および整流レール32について)
図3に示すように、中枠12の後面上部には、上方に開口する箱状に形成されて遊技店の補給機構から供給されるパチンコ球を貯留可能な球タンク31と、この球タンク31のパチンコ球を整流して後述する球通路ユニット33へと流下させる整流レール32とが配設されている。球タンク31は、パチンコ球を複数列かつ複数段で収容し得るよう形成され、貯留したパチンコ球を整流レール32側へ流下させるように構成されている。整流レール32は、内側に形成された球通路(図示省略)の通路幅が球タンク31の球通路の通路幅よりも狭くなっており、最終的にパチンコ球が縦横一列に整列した状態で球通路ユニット33へ流下するように構成されている。
(球通路ユニット33について)
図3に示すように、整流レール32の下流端には、中枠12の後面の側縁に沿って上下に延在するよう球通路ユニット33が配設されている。この球通路ユニット33には、球受け皿14,15に払い出されるパチンコ球(賞球または貸球)が通過する球払出用の球通路51a,52a,53aと、この球払出用の球通路51a,52a,53aの途中から分岐して、球抜き操作に応じてパチンコ球が通過する球抜き用の球通路52b,53bとが形成されている。ここで、球通路ユニット33は、上部を構成する上構成部51と、下部を構成する下構成部53と、上構成部51および下構成部53の間に位置する中構成部52とを備え、パチンコ球の払出動作を行う球払出装置70が中構成部52に着脱自在に配設されている。そして、上構成部51に形成された上流通路51aと、中構成部52に配設される球払出装置70に形成された払出通路52aと、下構成部53に形成された下流通路53aとが上から順に連通して、上方に位置する整流レール32の球通路と、上下の球受け皿14,15に繋がる給出部34とを繋ぐ球払出用の球通路51a,52a,53aを構成している。また、球払出装置70の内部において払出通路52aから分岐するよう形成された分岐通路52bと、下構成部53の内部に下流通路53aと並ぶように形成された排出通路53bとが上下に連通して、払出通路52aより上流側に貯留されているパチンコ球を下球受け皿15へ向けて排出可能な球抜き用の球通路52b,53bを構成している。
ここで、球払出用の球通路(上流通路51a、払出通路52aおよび下流通路53a)は、パチンコ球が一列で通過可能な通路幅で形成されている。すなわち、球通路ユニット33は、整流レール32を通過したパチンコ球が上流通路51aを通じて一列で球払出装置70に導かれるように構成されている。また、球通路ユニット33は、球払出装置70の払出動作に応じて払出通路52aから払い出したパチンコ球が一列で下流通路53aを通過して上球受け皿14側に導かれるよう構成されている。
なお、球通路ユニット33は、図3に示すように、下構成部53の上下寸法が上構成部51の上下寸法より大きくなるよう形成されており、球通路ユニット33の上下方向中央より上側に中構成部52が位置している。そして、下構成部53には、下流通路53aが前後に複数回蛇行するよう形成されている。すなわち、中枠12後面の限られた上下範囲において球払出装置70より下流の下流通路53aの通路長を確保している。
(球払出装置70について)
図4および図5に示すように、球払出装置70は、外郭を形成するケース体71の内側に複数の部材77,VS,SEを収容することで構成されている。球払出装置70は、基本的な構成として、パチンコ球が1列で通過可能な払出通路52aと、一方向への回転(図4の状態での左回転であり、以下の説明では「正回転」という)による球送り動作を行うスプロケット(球送り部材)77と、スプロケット77を正回転不能な規制状態および正回転可能な規制解除状態に変化させる可変機構VSと、パチンコ球を検出する払出球検出センサ(センサ)SEとを備えている。
ケース体71には、球払出装置70の外郭を構成する外壁71aと、この外壁71aの内側に位置する内壁71bとが設けられており、外壁71aおよび内壁71bとにより、払出通路52a、分岐通路52bおよび後述する機構収納室73が画成されている。払出通路52aは、ケース体71の一方側(図4における左側)に偏った位置で上下に延在するように形成されており、この払出通路52aの途中から分岐するように分岐通路(球抜き用の球通路)52bが形成されている。より具体的に、払出通路52aは、上流側(以下「鉛直路R1」という)が上下方向に直線状に延在する一方で、下流側(以下「傾斜路R2」という)が鉛直路R2に対して交差する方向へ向けて(図4における右方へ向けて)傾斜状に延在するよう形成されている。これに対し、分岐通路52bは、入口が払出通路52aにおける傾斜路R2に開口すると共に、鉛直路R1の延長方向に沿って(すなわち下方へ向けて)延在するよう形成されている。また、ケース体71には、分岐通路52bの入口を開閉可能な球抜き弁78が前後移動自在に取り付けられており、この球抜き弁78が分岐通路52bの入口を塞ぐ閉鎖位置にある状態(図4および図5参照)で傾斜路R2の転動面71cの一部を形成している。また、球抜き弁78の下端には、分岐通路52bの入口を開放する開放位置(図示せず)において傾斜路R2内に突出する規制壁(図示せず)が設けられており、パチンコ球が傾斜路R2を通って球受け皿14,15側へ流下するのを防ぎ、確実に分岐通路52bに流下させる。
図4および図5に示すように、機構収納室73の内側には、スプロケット77、可変機構VSおよび払出球検出センサSEが配置されている。ここで、ケース体71における機構収納室73および払出通路52aを画成する内壁71bには、機構収納室73および傾斜路R2を連通する連通口71dが形成されており、機構収納室73に配置されたスプロケット77の一部が、連通口71dを通じて傾斜路R2側に突出している。実施例1では、払出球検出センサSEとして光学式のセンサ(フォトセンサ)を採用しており、当該払出球検出センサSEにおけるパチンコ球を検出する検出部が払出通路52aの前後の外壁71aを挟む前後両側に位置し、パチンコ球の半径より小さな寸法で形成された通孔71eを通じて払出通路52aに臨んでいる。すなわち、払出球検出センサSEは、払出通路52aにおける通孔71eの形成位置(後述する検出位置P3)にあるパチンコ球を検出可能とされている。通孔71eは、スプロケット77の回転領域と前後に重ならない位置に形成されている。
スプロケット77は、図4、図5および図6に示すように、前後方向に延在する軸部77aを中心として回転するよう機構収納室73の下部領域に配置されている。このスプロケット77は、外周方向へ放射状に等間隔で突出する複数(実施例1では6個)の突部77bが、軸部77aから突出端までの寸法が全て同じ寸法となるように設けられている。そして、スプロケット77は、回転位置に関わらず少なくとも1個の突部77bが連通口71dから傾斜路R2(払出通路52a)側に突出するように設けられ、各突部77bの突出端側が傾斜路R2の一部を塞いでパチンコ球の下流側への通過を当該傾斜路R2の転動面71c上で規制し得るように構成されている。ここで、スプロケット77には、パチンコ球の形状に合わせた内面形状で円弧状に凹む保持部77cが、隣接する2つの突部77bの間に夫々形成され、払出通路52a内で整列するパチンコ球を複数(実施例1では6個)の保持部77cで1個ずつ切り分けて、傾斜路R2における転動面71cとの間に保持し、スプロケット77の正回転(球送り動作)に伴ってパチンコ球を1個ずつ送り出すように構成されている。なお、各保持部77cは、スプロケット77の正回転(球送り動作)に伴って傾斜路R2(払出通路52a)の受入位置P2(後述)にあるパチンコ球を順に1個ずつ保持し、保持したパチンコ球を下流側(後述する検出位置P3側)へと移動させて送り出すようになっている。
可変機構VSは、図4および図5に示すように、払出制御基板(払出制御手段)62による駆動制御に応じて消磁状態(駆動停止状態)および励磁状態(駆動状態)に変化するソレノイド(駆動手段)81と、このソレノイド81の状態変化に応じて姿勢変位すると共にスプロケット77の正回転を規制する回転規制部材(規制部材)82と、ソレノイド81および回転規制部材82を支持する支持金具85とを備え、機構収納室73においてスプロケット77との近接位置に配置されている。ソレノイド81は、スプロケット77の上方に位置して磁着面81aがスプロケット77側(下方)を向くように支持金具85に支持されている。回転規制部材82は、平板状の上板部83および下板部84が交差方向に延在する略L字状の金属製部材となっており、スプロケット77が上板部83および下板部84の間に位置するように支持金具85に支持されている。
支持金具85は、図4および図5に示すように、ソレノイド81における鉛直路R1(払出通路52a)から離間する側の側面に取り付けられる側板85aを備えており、当該側板85aがソレノイド81よりもスプロケット77側(下方)まで延在するように設けられている。この側板85aの下端部(ソレノイド81の下端より下側の部位)には、下方および左右方向に開口する切欠き状の支持開口85cが形成されており、この支持開口85cの下側は内壁71bとしての上台座部73aによって塞がれて、当該支持開口85cが左右方向に開口している。そして、支持開口85cに回転規制部材82の上板部83が挿通されて、該上板部83の上面がソレノイド81の磁着面81aに対向している。これにより、回転規制部材82は、支持開口85c内に位置する部分(上板部83の一部)を支点として揺動可能に構成されている。そして、回転規制部材82は、ソレノイド81の磁着面81aに対向する上板部83の磁着部82aが、ソレノイド81の励磁状態において磁着面81aに引き付けられて上昇する一方、この磁着部82aの上昇に伴って、支持開口85cよりも下板部84側が下降するようになっている。
また、側板85aの上部には、ソレノイド81と反対側に延出するバネ保持片85bが設けられており、引張バネ86の上端部がバネ保持片85bに掛けられて下方へ垂下する状態で保持されている。そして、当該引張バネ86の下端側が、上板部83および下板部84の連設部分(バネ取付部82b)に固定されている。すなわち、回転規制部材82は、磁着部82aが磁着面81aに引き付けられると、バネ取付部82bが下方へ揺動変位することに応じて引張バネ86が伸長するようになっている。これにより、回転規制部材82は、ソレノイド81の励磁が解除されたときに、引張バネ86による付勢力を利用して速やかに磁着部82aが下降するよう構成されている。
前記上台座部73aは、図4および図5に示すように、磁着面81aの下方位置まで延在しており、ソレノイド81の消磁状態において回転規制部材82の磁着部82aの下面が上台座部73aに当接するように設けられている。また、機構収納室73を画成する外壁71aの下部に下台座部73bが設けられ、上台座部73aが磁着部82aと当接した状態で、下板部84が下台座部73bに対してスプロケット77側から当接するようになっている。そして、回転規制部材82は、上板部83における支持開口85cよりも揺動端部側が、磁着面81aおよび上台座部73aの間(ソレノイド81およびスプロケット77の間)を通るように延在し、かつ、下板部84が、上板部83との接続部分から下方に延在してスプロケット77の側方(スプロケット77と、機構収納室73を画成する外壁71aとの間)に位置するように配設されている。すなわち、上台座部73aおよび下台座部73bは、ソレノイド81との間で回転規制部材82の揺動範囲を規制している。
なお、以下の説明では、ソレノイド81が消磁状態のときの回転規制部材82の姿勢を「第1姿勢」と称し、ソレノイド81が励磁状態のときの回転規制部材82の姿勢を「第2姿勢」と称することとする。すなわち、回転規制部材82は、ソレノイド81における消磁状態から励磁状態への状態変化に伴って第1姿勢から第2姿勢へと姿勢変位すると共に、ソレノイド81における励磁状態から消磁状態への状態変化に伴って第2姿勢から第1姿勢へと姿勢変位するよう構成されている。
図4および図5に示すように、回転規制部材82は、スプロケット77の正回転を規制する上規制部(第1規制部)83aおよび下規制部(第2規制部)84aを有している。上規制部83aおよび下規制部84aは、回転規制部材82の姿勢変位(揺動動作)に応じて、スプロケット77の正回転(球送り動作)を規制する回転規制位置と、正回転(球送り動作)を許容する回転規制解除位置とに交互に変位するよう構成されている。上規制部83aおよび下規制部84aの夫々は、回転規制位置ではスプロケット77の回転領域(軸部77aの中心から突部77bの突出端までを半径とする円の内側領域)に入り込んで突部77bに正回転方向(図4および図5に示す矢印Y0方向)の先側から当接して回転規制するのに対し、回転規制解除位置ではスプロケット77の回転領域の外側に退避するようになっている。
上規制部83aは、上板部83において回転規制部材82の揺動中心から離間する端部(上板部83において磁着部82aを挟んで回転規制部材82の揺動中心と反対側に位置する部位)からスプロケット77側(下方)に突出するように設けられ、下規制部84aは、下板部84において回転規制部材82の揺動中心から離間する端部からスプロケット77側に屈折するよう設けられている。そして、上規制部83aおよび下規制部84aは、上規制部83aが回転規制位置にある状態で下規制部84aが回転規制解除位置に位置する(図4参照)と共に、下規制部84aが回転規制位置にある状態で上規制部83aが回転規制解除位置に位置する(図5参照)よう構成されている。この場合に、上規制部83aおよび下規制部84aを変位させる駆動手段としてソレノイド81が機能し、球払出装置70(スプロケット77)は、ソレノイド81が消磁状態のときに回転規制部材82が第1姿勢となることで、上規制部83aによりスプロケット77が回転規制された(上規制部83aが回転規制位置に位置する)第1規制状態となり、ソレノイド81が励磁状態のときに回転規制部材82が第2姿勢となることで、下規制部84aによりスプロケット77が回転規制された(下規制部84aが回転規制位置に位置する)第2規制状態となるよう構成されている。
ここで、回転規制部材82は、前述した支持金具85を支点として揺動可能に支持されており、回転規制位置から回転規制解除位置へ退避する上規制部83aの移動方向が、スプロケット77の半径方向(正回転方向(図4に示す矢印Y0方向)に対して直交する方向)に近い第1方向(図4に示す矢印Y1方向)となるのに対し、回転規制位置から回転規制解除位置へ退避する下規制部84aの移動方向が、スプロケット77の半径方向(正回転方向(図5に示す矢印Y0方向)に対して直交する方向)に対して正回転方向前側に傾斜した第2方向(図5に示す矢印Y2方向)となるように構成されている。すなわち、第1規制状態(ソレノイド81の消磁状態)では、スプロケット77の正回転方向への回転力に応じて上規制部83aが回転規制位置から回転規制解除位置に向けて変位することがない状態で当該上規制部83aによりスプロケット77を回転規制することで、スプロケット77の正回転を上規制部83aで確実に防止し得るようになっている。また、第2規制状態(ソレノイド81の励磁状態)では、その後に第1規制状態に変化する際(ソレノイド81が消磁状態に変化する際)にスプロケット77の正回転方向への回転力が回転規制位置から回転規制解除位置へ向けた付勢力として下規制部84aに作用する状態で当該下規制部84aによりスプロケット77を回転規制することで、ソレノイド81による励磁をなくした際に、引張バネ86による付勢に加えてスプロケット77の回転力(押圧力)を利用して、速やかに回転規制部材82を第2姿勢から第1姿勢に変位させ得るようになっている。
回転規制部材82は、姿勢変位に応じて、一方の規制部83a,84aが回転規制解除位置(回転領域の外側)へ退避するのと略同時に他方の規制部83a,84aが保持部77c(回転領域)内に入り込んで、他方の規制部83a,84aによる規制状態となる(回転規制位置に位置する)ように構成されている(図4、図5、図6参照)。またこの場合に、回転規制部材82は、回転規制位置に変位する上規制部83aや下規制部84aが保持部77cの内側における正回転方向前側に偏った位置に進入し、スプロケット77が当該規制部83a,84aと当接するまで一時的に正回転可能な規制解除状態となる。ここで、スプロケット77は、パチンコ球の荷重により正回転し得る状態では、上規制部83aによる第1規制状態から下規制部84aによる第2規制状態へと変化する場合に正回転方向に30度回転し、第2規制状態から第1規制状態へと変化する場合に正回転方向に30度回転することで、第1規制状態から第2規制状態に変位して再び第1規制状態となることに応じて1個のパチンコ球を送り出す分(回転角度として60度)の正回転が許容されるようになっている。すなわち、実施例1の球払出装置70は、ソレノイド81を消磁状態から励磁状態とした後に消磁状態へと復帰させる1回の払出動作で払い出され得るパチンコ球の個数を1個に制限することができ、ソレノイド81が励磁状態とされた後に消磁状態に変位し得なくなる不具合が発生したとしても、第2姿勢となった回転規制部材82の下規制部84aによりスプロケット77が回転規制されて過剰にパチンコ球が払い出されないように構成されている。
スプロケット77は、回転規制部材82の第1姿勢に対応する第1規制状態(図4、図6(a)参照)で、1つの突部77bが連通口71dから払出通路52aの傾斜路R2に略垂直に突出すると共に、この突部77bの正回転方向後側に隣接する保持部77cの全体が傾斜路R2側に露出するようになっている。また、スプロケット77は、回転規制部材82の第2姿勢に対応する第2規制状態(図5、図6(c)参照)で、2つの突部77bが連通口71dから傾斜路R2に突出すると共に、これら2つの突部77bの間に形成される保持部77cの全体が傾斜路R2側に露出するようになっている。ここで、球払出装置70は、回転規制部材82が第1姿勢から第2姿勢に変位することに応じて、連通口71dから突出するスプロケット77の突部77bが連通口71dの下側端部まで正回転方向に移動すると共に、この突部77bの正回転方向後側に隣接する別の突部77bが連通口71dから突出するように構成されている。また、球払出装置70は、回転規制部材82が第2姿勢から第1姿勢に変位することに応じて、第2姿勢で連通口71dから突出した突部77bの正回転方向後側に隣接する保持部77cが傾斜路R2側に露出するように構成されている。
ここで、図6に示すように、スプロケット77は、回転規制部材82の第1姿勢から第2姿勢への変位に伴って新たに連通口71dから突出する突部77bが、傾斜路R2の受入位置P2にあるパチンコ球と、このパチンコ球の上流側に隣接するパチンコ球(傾斜路R2の規制位置P1にあるパチンコ球であり、以下「隣接球」という)との間に進入して当該隣接球の流下を規制し(図6(c)参照)、回転規制部材82が第2姿勢から第1姿勢への変位に伴い、隣接球の流下を規制している突部77bの正回転方向後側に位置する保持部77cが、当該隣接球を傾斜路R2の受入位置P2で受け入れて、転動面71cとの間に保持する(図6(a)参照)ようになっている。また、傾斜路R2の受入位置P2で隣接球を保持した保持部77cは、回転規制部材82の第1姿勢から第2姿勢への変位に伴って当該隣接球を下流側の検出位置P3まで移動する(図6(c)参照)ようになっている。なお、傾斜路R2に形成される通孔71e(すなわち、払出球検出センサSEによるパチンコ球の検出位置)は、傾斜路R2において受入位置P2よりも下流側(傾斜路R2の検出位置P3)に設けられている。従って、回転規制部材82の第1姿勢から第2姿勢への変位に伴って傾斜路R2の受入位置P2から検出位置P3に移動したパチンコ球が、当該検出位置P3で払出球検出センサSEによって検出される。
すなわち、実施例1の球払出装置70は、スプロケット77が第1規制状態(上規制部83aによる回転規制状態)から第2規制状態(下規制部84aによる回転規制状態)に変化することで(図6(a)に示す状態から図6(c)に示す状態となるまでの間に、図6(b)に示す状態において)、受入位置P2に保持するパチンコ球を払出球検出センサSEによる検出位置P3まで送る正回転動作が許容されるように構成されている。また、球払出装置70は、スプロケット77が第2規制状態から第1規制状態に変化することで(図6(c)に示す状態から図6(a)に示す状態となるまでの間において)、当該検出位置P3まで送るパチンコ球の上流に隣接するパチンコ球(隣接球)の流下を規制位置P1で規制し、受入位置P2で保持部77cおよび転動面71cの間に保持するように構成されている。これにより、実施例1の球払出装置70は、スプロケット77が第1規制状態から第2規制状態に変化して再び第1規制状態となるまでの間に(ソレノイド81を消磁状態から励磁状態とした後に消磁状態へと復帰させる1回の払出動作によって)、1個のパチンコ球を受入位置P1から検出位置P3まで移動させると共に、この検出位置P3まで移動したパチンコ球に対する隣接球を受入位置P2まで移動させるよう構成されている。
ここで、実施例1の球払出装置70は、図6(c)に示すように、スプロケット77の第2規制状態において、連通口71dから露出する保持部77cの内側が検出位置P3となり、この保持部77cの正回転方向前側に隣接する突部77bが傾斜路R2の転動面71cに対してパチンコ球の直径より大きく離間することで、検出位置P3に位置するパチンコ球が傾斜路R2の下流側に流下可能に構成されている。すなわち、球払出装置70は、ソレノイド81を励磁状態とすること(回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させること)に応じて、スプロケット77が第1規制状態から第2規制状態に変化すると共に、このスプロケット77の第1規制状態から第2規制状態への変化に伴って、受入位置P2で保持部77cにより保持されていたパチンコ球が検出位置P3まで移動して、突部77bおよび転動面71cの間から下流側に流下する構成となっている。ここで、ソレノイド81の1回の駆動で(スプロケット77が第1規制状態から第2規制状態に変位して再び第1規制状態となる間に)パチンコ球を1個のみ下流側に送り出す場合の他の構成としては、ソレノイド81を励磁状態とする場合(スプロケット77を第2規制状態とする場合)にパチンコ球の送り出しをせず、ソレノイド81を消磁状態とする場合(スプロケット77を第1規制状態とする場合)に1個のパチンコ球を送り出す構成が考えられるが、当該他の構成では、ソレノイド81を励磁状態としても、該ソレノイド81が不具合等で消磁状態に復帰できなくなるとパチンコ球が払い出されない。このような他の構成と比べて実施例1の球払出装置70は、ソレノイド81を励磁状態とする毎に1個のパチンコ球は払い出されることから、残り1個のパチンコ球を払い出す場合の駆動制御においてソレノイド81が励磁状態のままとなる不具合が生じたとしても、残り1個のパチンコ球の払い出しを完了させることができる。すなわち、実施例1の球払出装置70は、前述した他の構成と比較して、パチンコ球の払い出し球数が不足となる可能性を低減し得る点で有利となっている。
(主制御基板60について)
主制御基板60は、制御処理を実行する主制御CPU(図示省略)と、この主制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する主制御ROM(図示省略)と、主制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な主制御RAM(図示省略)とを備えている。主制御CPUは、各種の入賞口22に対応する複数の入賞検出センサ(入球検出手段)と電気的に接続され、各入賞検出センサからの検出信号が入力されるようになっている。そして、主制御CPUは、検出判定処理を実行して入賞検出センサからの検出信号の入力の有無を夫々判定するよう構成されている。すなわち、主制御基板60(主制御CPU)は、入球検出手段からの検出信号に応じて入球検出の有無を判定する入球判定手段として機能している。また、主制御基板60の主制御CPUは、始動入賞口22aに対応する入賞検出センサからの検出信号の入力を契機として大当り抽選等の各種の判定処理を実行し、該抽選の結果に基づいて図柄表示装置17での図柄変動演出の実行時間(変動時間)や演出内容等を決定すると共に、決定した図柄変動演出の変動時間や演出内容を変動パターン指定コマンドとして出力するよう構成されている。
更に、主制御基板60の主制御CPUは、検出判定処理において入賞検出センサからの検出信号の入力状態を判定した場合に、その検出信号に応じた(入賞口22の種類に応じた)規定個数の賞球の払い出しを決定し、決定した賞球数を示す払出情報を払出要求コマンド(賞球払出指令コマンド)として出力するよう構成されている。すなわち、主制御基板60(主制御CPU)は、入賞口22へのパチンコ球の入球に応じて賞球(パチンコ球)の払い出しを決定する払出決定手段として機能している。更に、主制御基板60(主制御CPU)は、賞球(パチンコ球)の払い出しを決定したことに応じてその決定した賞球数(払い出すべきパチンコ球の数)を示す払出情報を出力する払出情報出力手段として機能している。
(演出制御基板61について)
演出制御基板61は、制御処理を実行する演出制御CPU(図示省略)と、この演出制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する演出制御ROM(図示省略)と、演出制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な演出制御RAM(図示省略)とを備えている。演出制御CPUは、主制御基板60からの変動パターン指定コマンドに基づいて、図柄表示装置17が表示する図柄変動演出と、図柄変動演出に合せて枠ランプ13cや遊技盤ランプ25が発光出力する発光演出と、図柄変動演出に合せてスピーカ13dが音出力する音声演出とを統括的に制御するよう構成されている。すなわち、演出制御基板61(演出制御CPU)は、演出実行手段17,13c,25,13dに演出を実行させる演出制御手段として機能している。
また、演出制御CPUは、主制御基板60や払出制御基板62からのエラー指定コマンド(例えば、後述する球詰まりエラーや球切れエラー等の異常状態の発生情報を示すコマンド)に基づいて、図柄表示装置17、枠ランプ13c、遊技盤ランプ25、スピーカ13dの何れかで実行するエラー報知を統括的に制御するよう構成されている。すなわち、演出制御基板61(演出制御CPU)は、異常(エラー)の発生に応じて報知手段17,13c,25,13dに異常報知(エラー報知)を実行させる報知制御手段として機能している。
具体的に、演出制御CPUは、エラー指定コマンドの一種としての球詰まりエラー指定コマンドを入力したことを契機として、球払出装置70の内部(検出位置P3)でパチンコ球が一定時間以上滞留したこと(球詰まりエラーが発生したこと)に対応する球詰まりエラー報知を枠ランプ13cおよび遊技盤ランプ25に実行させる。また、演出制御CPUは、エラー指定コマンドの一種としての球切れエラー指定コマンドを入力したことを契機として、球払出装置70の内部(受入位置P2)への上流側からのパチンコ球の供給が一定時間以上発生しないこと(球切れエラーが発生したこと)に対応する球切れエラー報知を枠ランプ13cおよび遊技盤ランプ25に実行させる。なお、実施例1では、球詰まりエラー報知および球切れエラー報知として、報知手段としての枠ランプ13cをエラー報知の種類に応じた特定の発光色かつ特定の発光タイミングで発光させると共に、図柄変動演出中か否かに関わらず遊技盤ランプ25を消灯状態とするよう構成されている。これに対し、報知手段として図柄表示装置17やスピーカ13dを用いてもよいし、複数種類の報知手段17,13c,25,13dを用いて表示、音、発光等の組み合わせによりエラー報知を行うようにしてもよい。
(払出制御基板62について)
次に、払出制御基板62について説明する。払出制御基板62は、制御処理を実行する払出制御CPU(図示省略)と、この払出制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する払出制御ROM(図示省略)と、払出制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な払出制御RAM(図示省略)とを備えている。払出制御CPUは、球払出装置70のソレノイド81と電気的に接続されており、主制御基板60から入力される払出要求コマンド(賞球払出指令コマンド)や、球貸ユニット18の球貸し操作に伴い入力される払出要求コマンド(貸球払出指令コマンド)に応じて、ソレノイド81を駆動制御するよう構成されている。すなわち、払出制御CPUは、球払出装置70を駆動制御することでパチンコ球を払い出す払出制御手段として機能している。また、記憶手段としての払出制御RAMは、入力した払出要求コマンドが示す払出情報に応じて未払出球数(払い出すべきパチンコ球の残り数)を設定(記憶)するよう構成されている。
ここで、払出制御基板62の払出制御CPUは、払出球検出センサSEと電気的に接続されており、この払出球検出センサSEからの検出信号が入力されるようになっている。そして、払出制御CPUは、検出判定処理を実行して払出球検出センサSEからの検出信号の入力の有無を判定するよう構成されている。また、払出制御CPUは、検出判定処理において払出球検出センサSEからの検出信号の入力を判定する毎に(払出球検出センサSEによるパチンコ球の検出に基づいて)、払出制御RAM(記憶手段)に記憶される未払出球数を1減算するよう構成されている。すなわち、払出制御CPUは、払出球検出センサSEからの検出信号の入力に応じてパチンコ球を払い出したことを判定する払出判定手段として機能すると共に、払出球検出センサSEからの検出信号の入力に応じて払出制御RAMが記憶する未払出数を減算する払出制御手段(未払出球数減算手段)として機能している。
また、払出制御基板62の払出制御CPUは、球払出装置70のエラー状態(異常状態)を把握可能に構成されている。具体的に、払出制御CPUは、球払出装置70のエラー状態(異常状態)として、払出球検出センサSEからの検出信号の入力状態が一定時間(実施例1では1000ms)に亘って継続することに応じて、球払出装置70内にパチンコ球が停留する球詰まりエラーを把握し得るように構成されている。なお、実施例1では、払出要求コマンドの入力に応じて払出制御を実行する場合に限り、球詰まりエラーが発生したか否かを判定するようになっているが、払出制御の実行中であるか否かに関わらず、球詰まりエラーが発生したか否かの判定を行うようにしてもよい。球詰まりエラーは、払出通路52aの検出位置P3でパチンコ球がスプロケット77と干渉すること等によって発生する他、例えば、下流通路53a等での球詰まりが発生したり、球受け皿14,15がパチンコ球で満杯となったりした後に、スプロケット77により送り出されるパチンコ球が球通路内に貯留されていくことでも発生し得る異常状態である。払出制御CPUは、球詰まりエラーの発生を判定した場合に、球詰まりエラーの発生情報を示す球詰まりエラー指定コマンドを、報知制御手段としての演出制御基板61に出力するようになっている。
また、払出制御基板62の払出制御CPUは、球払出装置70のエラー状態(異常状態)として、払出要求コマンドの入力に応じて払出制御を実行する場合に、受入位置P2へ向けた上流側からのパチンコ球の供給がされない球切れエラーを把握し得るように構成されている。なお、実施例1では、球払出装置70のソレノイド81を励磁状態としたにも関わらず払出球検出センサSEからの検出信号の入力がされない状態が継続した場合に、払出制御CPUが球切れエラーの発生を判定するようになっている。より具体的には、払出制御CPUがソレノイド81を励磁状態とした後に一定時間(実施例1では500ms)に亘って払出球検出センサSEからの検出信号の入力がされない状態が所定回数(実施例1では10回)繰り返されたことを球切れカウンタの計数に応じて把握した場合に、払出制御CPUが球切れエラーの発生を判定するようになっている。そして、払出制御CPUは、球切れエラーの発生を判定した場合に、球切れエラーの発生情報を示す球切れエラー指定コマンドを演出制御基板61に出力するようになっている。
すなわち、払出制御基板62(払出制御CPU)は、パチンコ球の払い出しに関する異常状態(球詰まり状態、球切れ状態)を検出する異常検出手段として機能している。また、払出制御基板62(払出制御CPU)は、パチンコ球の払い出しに関する異常状態の発生情報を出力する払出異常発生情報出力手段として機能している。
(払出制御について)
ここで、払出制御基板62の払出制御CPUが実行する払出制御の流れについて、図7を参照しながら以下に説明する。払出制御CPUは、ステップS101において払出要求コマンドの入力の有無を判定する処理を実行する。このステップS101の判定処理において払出要求コマンドの入力があったこと(パチンコ球の払出要求がされたこと)を判定すると、払出制御CPUは、ステップS102に移行し、入力された払出要求コマンドが示す払出情報に応じた未払出球数(払い出すべきパチンコ球の残り数)を、払出制御RAMの所定の記憶エリアに記憶する(未払出球数を設定する)。そして、払出制御CPUは、ステップS102の処理において払出制御RAM(記憶手段)への未払出球数の設定が終了すると、未払出球数に対応するパチンコ球を払い出すべく、ステップS103以降の処理(特に、ステップS103、ステップS104、ステップS106〜ステップS109の処理)の実行状態(払出動作状態)へと移行する。一方で、払出制御CPUは、ステップS101において払出要求コマンドの入力がなかったと判定した場合は、ステップS102以降の処理へと移行することなく、払出要求コマンドの入力が確認されるまで当該ステップS101の判定処理を繰り返し実行する。
払出制御CPUは、ステップS103において、払出球検出センサSEからの検出信号の非入力状態(OFF)であるか否かを判定する。なお、ステップS103の判定処理は、未払出球数の設定(ステップS102)後において最初に行う処理であり、この時点ではソレノイド81が消磁状態となっている。従って、このステップS103を実行する時点では、通常であれば、払出球検出センサSEからの検出信号は非入力状態(OFF状態)の筈である。従って、払出制御CPUは、ステップS103の判定処理において払出球検出センサSEからの検出信号の非入力状態を判定することで、ステップS104の処理へと移行し、ソレノイド81を励磁状態(ON)とする。一方で、払出制御CPUは、ステップS103の判定処理において払出球検出センサSEからの検出信号の入力状態を判定した場合(すなわち、異常が発生した可能性がある場合)には、ステップS105へと移行する。
払出制御CPUは、ステップS105において、払出球検出センサSEの検出信号の入力状態が1000msに亘って継続したかを判定する。すなわち、払出制御CPUは、このステップS105において、払出球検出センサSEの検出信号の入力状態の継続時間を計測する計時処理を実行すると共に、この計時処理での計測時間が1000msに達したかを判定する。ここで、計時処理による計測時間が1000msに達していないと判定した場合には、再びステップS103へと戻る。一方、計測時間が1000msに達したと判定した場合に、払出制御CPUは、球詰まりエラーに関する制御処理を実行する。具体的に、払出制御CPUは、球詰まりエラーに関する制御処理として、球詰まりエラー指定コマンドを演出制御基板61に出力する。すなわち、ステップS105での肯定判定が、払出制御CPUによる球詰まりエラー発生の判定となる。
払出制御CPUは、ステップS103の判定処理で肯定判定した後にステップS104においてソレノイド81を励磁状態とした場合には、回転規制部材82が第1姿勢から第2姿勢に変位する。このため、スプロケット77が受入位置P2で保持部77cにパチンコ球を受け入れた状態にあれば、回転規制部材82が第2姿勢に変位する間にスプロケット77がパチンコ球の重みを受けて正回転方向に約30度回転し、1個のパチンコ球が検出位置P3を通過してスプロケット77よりも下流側へと流下することとなる。そこで、払出制御CPUは、ステップS106において、払出球検出センサSEからの検出信号が入力されたか否かを判定する。
払出制御CPUは、このステップS106において払出球検出センサSEからの検出信号が入力されたと判定した場合に、ステップS107の処理へ移行する。そして、払出制御CPUは、ステップS107においてソレノイド81を励磁状態から消磁状態に変化させる(回転規制部材82を第2姿勢から第1姿勢に変位させ、スプロケット77を第2規制状態から第1規制状態に変化させる)と共に、ステップS108において払出制御RAMに記憶される未払出球数を1減算する。すなわち、このステップS107およびステップS108の処理を払出制御CPUが実行した場合には、1個のパチンコ球の払い出しが正確に行われたことになり、スプロケット77は、上流側のパチンコ球の重みを受けて正回転方向に約30度回転することで、パチンコ球を受入位置P2で保持部77cに受け入れ可能な状態となる。そして、ステップS107およびステップS108の処理を終了すると、払出制御CPUは、ステップS109において、払出制御RAMに記憶される未払出球数が「0」になったか否かを判定する。この場合に、未払出球数が「0」になった(払い出すべきパチンコ球を全て払い出した)と判定した場合には、払出動作状態(ステップS103からステップS113までの処理)を終了する。これに対し、未払出球数が存在すると判定した場合には、ステップS103の処理に戻り、引き続き払出動作状態を継続する。
一方で、払出制御CPUは、ステップS106において払出球検出センサSEからの検出信号の非入力状態を判定した場合には、ステップS110の処理へ移行する。そして、払出制御CPUは、ステップS110において、払出球検出センサSEの検出信号の非入力状態が500msに亘って継続したかを判定する。すなわち、払出制御CPUは、このステップS110において、払出球検出センサSEの検出信号の非入力状態の継続時間を計測する計時処理を実行すると共に、この計時処理での計測時間が500msに達したかを判定する。ここで、ステップS110において計時処理による計測時間が500msに達していないと判定した場合は、再びステップS106へと戻る。一方、ステップS110において計測時間が500msに達したと判定した場合に、払出制御CPUは、ステップS111においてソレノイド81を励磁状態から消磁状態に変化させる(回転規制部材82を第2姿勢から第1姿勢に変位させる)と共に、ステップS112において球切れカウンタによる計数値を「1」加算する。すなわち、球切れカウンタは、ソレノイド81が励磁されて回転規制部材82が第2姿勢に変位したもののパチンコ球が払い出されない状態となる回数を計数している。
ステップS112において球切れカウンタの計数値を「1」加算した場合に、払出制御CPUは、ステップS113において、球切れカウンタの計数値が「10」に達したか否かを判定する。ここで、球切れカウンタによる計数値が「10」に達していないと判定した場合には、再びステップS104へと戻り、再びソレノイド81を励磁状態としてパチンコ球の払い出しを試みる。一方、球切れカウンタの計数値が「10」に達している場合は、ソレノイド81が励磁されて回転規制部材82が第2姿勢に変位したもののパチンコ球が払い出されない状態が10回繰り返されたことに対応している。このため、払出制御CPUは、ステップS113において肯定判定した場合に、球切れエラーに関する制御処理を実行する。具体的に、払出制御CPUは、球切れエラーに関する制御処理として、球切れエラー指定コマンドを演出制御基板61に出力する。すなわち、ステップS113での肯定判定が、払出制御CPUによる球詰まりエラー発生の判定となる。
(実施例1の作用)
次に、前述した実施例1に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
実施例1のパチンコ機10では、主制御基板60から払出制御基板62に払出要求コマンドが出力されると、払出制御基板62の払出制御CPUに入力された払出要求コマンドに基づいて、払出制御CPUが払出制御RAMの記憶エリアに未払出球数を記憶させる。例えば、入賞に対する賞球の規定個数が「5個」に定められた入賞口22に対してパチンコ球が入賞し、入賞検出センサにより検出された場合には、当該入賞検出センサによる検出に応じて主制御基板60が「5個」の賞球の払い出しを示す払出要求コマンドを出力し、この払出要求コマンドを入力した払出制御CPUが、入力した払出要求コマンドに基づいて「5個」の未払出球数を払出制御RAMに記憶させる。
そして、払出制御基板62の払出制御RAMに「5個」の未払出球数が記憶(設定)された場合に、払出制御CPUは、払出球検出センサSEからの検出信号が入力されていない状態(正常な状態)であれば、ソレノイド81を消磁状態から励磁状態に変化させるよう駆動制御を行うことで、回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させる。これにより、球払出装置70は、スプロケット77が回転規制部材82の上規制部83aにより回転規制された第1規制状態(上規制部83aが回転規制位置にある状態)から、下規制部84aにより回転規制された第2規制状態(下規制部84aが回転規制位置にある状態)へと変化する。なお、払出制御CPUは、払出球検出センサSEからの検出信号が入力されている状態(異常な状態)であれば、球詰まりエラーの発生を判定するための処理を実行する。
ここで、スプロケット77の上流側にパチンコ球が貯留されている状態では、この貯留状態のパチンコ球(受入位置P2にあるパチンコ球を最下位置とするパチンコ球)の重みを、該スプロケット77における連通口71dから傾斜路R2に突出した突部77bが支えている。なおこの場合に、ソレノイド81の消磁状態でスプロケット77を回転規制する(第1規制状態とする)上規制部83aは、図4に示す第1方向Y1(スプロケット77の半径方向に近い方向)に変位する構成となっていることから、スプロケット77の回転力に応じて回転規制位置から回転規制解除位置に向けて変位することはない。そして、回転規制部材82が第1姿勢から第2姿勢に変位する間に、スプロケット77が上規制部83aによる第1規制状態から下規制部84aによる第2規制状態に変化するまで規制解除状態となり、受入位置P2にあるパチンコ球により突部77bが押し下げられてスプロケット77が正回転方向に約30度回転する。この場合に、受入位置P2にあったパチンコ球が検出位置P3まで移動して、払出球検出センサSEにより検出された後にそのまま下流側へと流下して遊技者側に払い出される。このとき、受入位置P2から検出位置P3に送られたパチンコ球の上流側に隣接するパチンコ球は、下流側への流下が突部77bにより規制位置P1で規制され、検出位置P3まで送られることはない。
払出制御CPUは、払出球検出センサSEの検出に基づいて、ソレノイド81を励磁状態から消磁状態に変化させるよう駆動制御を行う。これにより、回転規制部材82が第2姿勢から第1姿勢に変位することで、スプロケット77が第2規制状態から元の第1規制状態へと復帰する。なおこの場合に、ソレノイド81の励磁状態でスプロケット77を回転規制する(第2規制状態とする)下規制部84aは、図5に示す第2方向Y2(スプロケット77の回転領域外周に対する接線の延在方向に近い方向)に変位する構成となっていることから、引張バネ86による上方へ向けた付勢力に加えて、スプロケット77の回転力が回転規制位置から回転規制解除位置に向けた付勢力として作用し、回転規制部材82が速やかに第2姿勢から第1姿勢に変位する(スプロケット77が速やかに第2規制状態から第1規制状態に変化する)。そして、回転規制部材82が第2姿勢から第1姿勢に変位する間に、スプロケット77が第2規制状態から第1規制状態に変化するまで規制解除状態となり、規制位置P1にあるパチンコ球により突部77bが押し下げられてスプロケット77が正回転方向に約30度回転し、該規制位置P1にあったパチンコ球は受入位置P2まで移動して保持部77cにより保持される。すなわち、スプロケット77が第1規制状態から第2規制状態に変化する(正回転方向に約30度回転する)ことで、1個のパチンコ球が受入位置P2から検出位置P3に移動してそのまま払い出されると共に、この払い出されるパチンコ球の上流側に隣接するパチンコ球が、スプロケット77の第2規制状態から第1規制状態への復帰により受入位置P2に移動する。
また、払出制御CPUは、払出球検出センサSEによる検出に基づいて、払出制御RAMに記憶されている未払出球数を1減算する。これにより、払出制御RAMが記憶する未払出球数は例えば、「5個」から「4個」となる。払出制御CPUは、ソレノイド81を消磁状態とし(スプロケット77を第1規制状態に復帰させ)、かつ未払出球数を1減算した後には、未払出球数が「0個」になったかを確認し、未払出球数がある場合(1個以上存在する場合)には再びソレノイド81を励磁状態として球払出装置70に払出動作を行わせる。
すなわち、実施例1のパチンコ機10では、ソレノイド81を消磁状態および励磁状態に変化させる駆動制御によってスプロケット77を上規制部83aによる第1規制状態および下規制部84aによる第2規制状態に変化させることで、例えばソレノイド81が故障や不正行為によって励磁状態から消磁状態に復帰しない状態になった場合や、回転規制部材82に動作不良が生じた場合にも、スプロケット77による払出通路52aの検出位置P3よりも下流側へ向けたパチンコ球の送り出しが継続されるのを防ぐことができる。なお、上規制部83aおよび下規制部84aを同一の回転規制部材82に設けることで、上規制部83aおよび下規制部84aを個別の駆動手段で駆動させる必要がなく、球払出装置70の構造(払出構造)の複雑化を防止し得る。
また、実施例1のパチンコ機10は、払出球検出センサSEによるパチンコ球の検出を契機として回転規制部材82を第2姿勢から第1姿勢に変位させる(上規制部83aおよび下規制部84aを変位させる)構成としたことで、払出球検出センサSEとは別に設けたセンサの検出に応じて回転規制部材82を姿勢変位させる必要がなく、球払出装置70の構造(払出構造)の複雑化を防止し得る。
また、実施例1のパチンコ機10は、ソレノイド81を消磁状態から励磁状態にして再び消磁状態とするまでの間(スプロケット77が第1規制状態から第2規制状態に変化して第1規制状態に復帰する間)に1個を超えるパチンコ球が払い出されることがない。従って、未払出球が存在するとの1回の判定に対して1個のパチンコ球のみ払い出す構成となっていることから、パチンコ球の余分な払い出しを防止できる。
また、実施例1のパチンコ機10は、上規制部83aにおける回転規制位置から回転規制解除位置への移動方向がスプロケット77の略半径方向であるのに対し、下規制部84aにおける回転規制位置から回転規制解除位置への移動方向がスプロケット77の回転領域外周に対する略接線方向となっていることで、第1規制状態において確実にスプロケット77の正回転を防ぐことができると共に、第2規制状態から第1規制状態へと速やかに変化させることができる。
なお、スプロケット77の上流側にパチンコ球が貯留されてない状態(所謂球切れ状態)では、第1規制状態から第2規制状態に変化したとしても払出球検出センサSEによってパチンコ球が検出されることはない。この場合に、払出制御CPUは、払出球検出センサSEからの検出信号がスプロケット77を第2規制状態としてから一定時間(500ms)入力されないことを条件としてソレノイド81を励磁状態から消磁状態に変化させて再び励磁状態とする駆動制御を繰り返し実行し、当該駆動制御を10回実行しても払出球検出センサSEがパチンコ球を検出しない場合に、球切れエラーが発生したと判定する。すなわち、回転規制部材82(上規制部83aおよび下規制部84a)によって第1規制状態および第2規制状態に変化させる払出構造においても、スプロケット77の上流にパチンコ球が貯留されていない可能性のある球切れエラーを判定可能な構成とすることができる。
次に、実施例2について図8を参照して説明する。なお、以下の説明において、前述の実施例1で説明したパチンコ機10と同一の構成に関しては、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2に係るパチンコ機10は、検出位置P3においてパチンコ球が保持部77cおよび転動面71cの間に保持されて下流側に送り出されないようにした点が、前述した実施例1のパチンコ機10と相違している。すなわち、実施例2に係るパチンコ機10において、球払出装置70は、回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させた時点では、パチンコ球を検出位置P3まで移動させつつ当該検出位置P3より下流側への流下を保持部77cで規制し、回転規制部材82の第1姿勢への変位(ソレノイド81の消磁状態への変化)に応じて検出位置P3でのパチンコ球の保持状態を解除して当該パチンコ球を払い出すよう構成されている。
なお、実施例2に係るパチンコ機10では、スプロケット77や可変機構VS(ソレノイド81、回転規制部材82および支持金具85)の構成については前述した実施例1のパチンコ機10と同じとなっている。そして、傾斜路R2(払出通路52a)の通路形状が前述の実施例1と相違することで、検出位置P3にあるパチンコ球の下流側への流下を回転規制部材82の第2姿勢で連通口71dの下側端部から突出する突部77bによって規制し得るようになっている。具体的に、実施例2の傾斜路R2は、図8に示すように、スプロケット77の第2規制状態(図8(c)参照)において、連通口71dから傾斜路R2側に露出する保持部77cの正回転方向前側に隣接する突部77bが、転動面71cに対してパチンコ球の直径以下の間隔となるよう近接することで、検出位置P3にあるパチンコ球を当該保持部77cおよび転動面71cの間に保持し得るように構成されている。
すなわち、実施例2において球払出装置70は、上規制部83aがスプロケット77の回転領域の外側へ退避してから下規制部84aがスプロケット77の突部77bに当接するまで(図8(a)に示す状態から図8(c)に示す状態となるまでの間に、図8(b)に示す状態において)、当該スプロケット77の正回転が許容され(スプロケット77が規制解除状態となり)、所定の保持部77cにより受入位置P2に保持していたパチンコ球を払出球検出センサSEによる検出位置P3まで移動させ、かつこの検出位置P3で保持する(図8(c)参照)と共に、下規制部84aがスプロケット77の回転領域の外側へ退避してから上規制部83aがスプロケット77の突部77bに当接するまで(図8(c)に示す状態から図8(d)に示す状態となるまでの間において)、当該スプロケット77の正回転が許容され(スプロケット77が規制解除状態となり)、検出位置P3で保持していたパチンコ球を下流側へ流下させる(図8(d)参照)よう構成されている。
ここで、実施例2では、払出球検出センサSEからの検出信号が払出制御基板62(払出制御CPU)に入力された状態から非入力状態へと変化したことを契機として、記憶手段としての払出制御RAMに記憶される未払出球数を払出制御CPUが1減算するようになっている。すなわち、パチンコ球が実際に球払出装置70から遊技者側に払い出されるタイミングで未払出球数を減算するように構成されている。
(実施例2の作用)
実施例2のパチンコ機10では、払出制御基板62の払出制御CPUが、払出要求コマンドの入力に応じてソレノイド81を消磁状態から励磁状態に変化させるよう駆動制御を行うことで、回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させる。そして、回転規制部材82が第1姿勢から第2姿勢に変位する間に、スプロケット77が上規制部83aによる第1規制状態から下規制部84aによる第2規制状態に変化するまで規制解除状態となり、受入位置P2にあるパチンコ球により突部77bが押し下げられてスプロケット77が正回転方向に約30度回転する。この場合に、受入位置P2にあったパチンコ球が保持部77cによる保持状態のまま検出位置P3まで移動して、該検出位置P3で払出球検出センサSEにより検出される。この払出球検出センサSEの検出状態(ON状態への変化)に基づいて、払出制御CPUは、ソレノイド81を励磁状態から消磁状態に変化させるよう駆動制御を行う。そして、回転規制部材82が第2姿勢から第1姿勢に変位することで、スプロケット77が第2規制状態から元の第1規制状態へと復帰する。ここで、スプロケット77が第2規制状態から第1規制状態に変化するまで規制解除状態となり、規制位置P1および検出位置P3にあるパチンコ球により突部77bが押し下げられてスプロケット77が正回転方向に約30度回転することで、検出位置P3に保持されていたパチンコ球が下流側に送り出される。そして、この送り出すパチンコ球の上流側に隣接するパチンコ球が受入位置P2に移動する。また、払出制御CPUは、パチンコ球が検出位置P3から下流側に移動して払出球検出センサSEが非検出状態となる(ONからOFFに変化する)ことに基づいて、払出制御RAMに記憶されている未払出球数を1減算する。
すなわち、実施例2のパチンコ機10は、スプロケット77が第1規制状態から第2規制状態に変化して再び第1規制状態に変化する(正回転方向に約60度回転する)ことに応じて、1個のパチンコ球が遊技者側に払い出され得る。従って、スプロケット77が正常に第1規制状態および第2規制状態に変化し得る場合に限ってパチンコ球を遊技者側に払い出す(例えば、ソレノイド81が励磁状態から消磁状態に変化し得ない不具合が生じた場合には、パチンコ球が払い出されない)構成とすることができる。
また、実施例2のパチンコ機10は、払出球検出センサSEが検出状態から非検出状態となることに基づいて未払出球数を1減算することから、パチンコ球がスプロケット77に保持されている状態で未払出球数を減少させることがない。すなわち、第1規制状態のスプロケット77によるパチンコ球の保持位置を検出位置P3に設定しつつ、パチンコ球が実際に遊技者側に払い出されるタイミングで未払出球数を減算する(例えば、ソレノイド81が励磁状態から消磁状態に変化し得ない不具合が生じた場合に、未払出球数が減算されない)構成とすることができる。
次に、実施例3について説明する。なお以下の説明において、前述の実施例1で説明したパチンコ機10と同一の構成に関しては、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3に係るパチンコ機10は、払出通路52aにあるパチンコ球を検出するセンサとして、払出球検出センサSEに加えて上流側センサ(図示省略)を備え、この上流側センサによる検出がされていない状態ではソレノイド81を励磁状態としない(回転規制部材82を第2姿勢としない)点が、前述した実施例1のパチンコ機10と相違している。
ここで、実施例3において、球払出装置70は、受入位置P2(連通口71dの中央から突出する突部77bより上流側)にあるパチンコ球を上流側センサで検出すると共に、上流側センサからの検出信号が払出制御基板62(払出制御CPU)へと入力されるように構成されている。そして、払出制御基板62(払出制御CPU)が、回転規制部材82の第1姿勢(ソレノイド81の消磁状態)において上流側センサの検出がない場合に回転規制部材82を第2姿勢に変位させず(ソレノイド81を励磁せず)、球切れエラーの発生を判定するよう構成されている。このため、以下、実施例1における払出制御との相違点について、図7を参照して主に説明する。
具体的に、実施例3における払出制御CPUは、図7に示す払出制御(実施例1および実施例2の払出制御)の流れの内でステップS102の処理の実行タイミングからステップS104の処理の実行タイミングまでの間に、上流側センサからの検出信号が入力されているかの上流球判定処理を実行するよう構成されている。そして、この上流球判定処理において上流側センサからの検出信号が入力されていると判定し、かつステップS103において払出球検出センサSEからの検出信号の非入力状態が確認された場合に、ステップS104に移行してソレノイド81を励磁状態(ON)とするようになっている。一方で、払出制御CPUが上流球判定処理において上流側センサからの検出信号の非入力状態を判定した場合には、スプロケット77により送り出すことが可能なパチンコ球が存在しないこと(球切れ状態であること)が把握される。このため、払出制御CPUは、上流側センサからの検出信号が入力されていない状態では、ステップS104の処理(ソレノイド81を励磁して回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させる処理)を実行しないようにする一方で、上流側センサからの検出信号が入力されていない時間を計測する計時処理を実行するよう構成されている。また、払出制御CPUは、計時処理による計測時間として一定時間(例えば、5000ms)が経過すると、球切れエラーに関する制御処理を実行するよう構成されている。具体的に、払出制御CPUは、球切れエラーに関する制御処理として、球切れエラー指定コマンドを演出制御基板61に出力する。一方で、上流側センサからの検出信号の非入力状態であり、かつ計時処理での計測時間が一定時間に達していない場合は、計時処理を継続する。
(実施例3の作用)
実施例3のパチンコ機10では、払出制御基板62の払出制御CPUが、払出要求コマンドの入力に応じてソレノイド81を消磁状態から励磁状態に変化させるよう駆動制御を行うことで、回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させる(スプロケット77を上規制部83aによる第1規制状態から下規制部84aによる第2規制状態に変化させる)。但し、払出要求コマンドを入力して払出制御RAMに未払出球数を設定した場合であっても、上流側センサからの検出信号の非入力状態を判定した場合には、ソレノイド81を消磁状態から励磁状態に変化させない。この場合に、払出制御CPUは、上流側センサからの検出信号の非入力状態が一定時間に亘り継続したことに応じて、球切れエラー指定コマンドを演出制御基板61に出力する。
これにより、実施例3のパチンコ機10は、スプロケット77の上流側に払い出し可能なパチンコ球が存在しない状況で無駄にソレノイド81を励磁状態としたり、無駄に回転規制部材82を姿勢変位させたりすることがなく、ソレノイド81や回転規制部材82の動作回数を最小限とすることができる。
(変更例)
本発明は、前述の実施例に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1) 実施例1〜3では、球送り部材(スプロケット)を第1規制部(上規制部)による第1規制状態から第2規制部(下規制部)による第2規制状態に変化させて再び第1規制状態へと復帰させるまでに、遊技球が1個のみ払い出されるよう構成したが、2個以上の遊技球が払い出されるようにしてもよい。
(2) 実施例1〜3では、センサ(払出球検出センサ)による検出に基づいて球送り部材を第2規制状態から第1規制状態へと変化させるよう構成したが、センサが検出状態となるか否かに関わらず、第2規制状態としてから一定時間(例えば、500ms)が経過したことを契機として第1規制状態へと変化させるようにしてもよい。
なおこの場合に、実施例3のように上流側センサを払出通路の受入位置に対応して設けるようにし、この上流側センサによる検出に基づいて異常検出手段(払出制御基板)が球切れエラー(異常)が発生したか否かの判定を実行するよう構成することができる。
(3) 実施例1〜3では、球送り部材を回転可能なスプロケットにより構成したが、揺動動作により遊技球を送り出す球送り部材や、スライド動作により遊技球を送り出す球送り部材を採用してもよい。
(4) 実施例1〜3では、第1規制部および第2規制部を同じ規制部材に設けることで、第1規制部および第2規制部が規制位置(回転規制位置)および規制解除位置(回転規制解除位置)に連動して変位するよう構成したが、第1規制部および第2規制部を別の規制部材に設け、各規制部材をギアやカム、リンク機構等の連動部材により接続することで、第1規制部および第2規制部を連動変位可能に構成してもよい。
(5) 実施例1〜3では、払出通路において、球送り部材の第1規制状態から第2規制状態への変化に伴って送り出される遊技球をセンサが検出するよう当該センサによる検出位置を設定したが、球送り部材の第2規制状態から第1規制状態への変化に伴って送り出される遊技球をセンサが検出するよう検出位置を設定してもよい。
(6) 実施例1〜3では、規制部材を揺動可能に構成し、この規制部材に第1規制部および第2規制部を設けたが、規制部材をスライド変位可能に構成してもよい。
この場合には、例えば、コ字状の規制部材の両端側に離間するよう第1規制部および第2規制部を設けて球送り部材をスライド方向に挟むように配置し、規制部材のスライド変位に応じて第1規制部および第2規制部が交互に球送り部材の球送り動作を規制するよう構成することができる。
(7) 実施例1〜3では、払出通路を上流側が鉛直方向に延在する一方で下流側が傾斜する屈曲状に形成し、この払出通路の内で傾斜する下流部分(傾斜路)に球送り部材が臨むよう構成した。これに対し、払出通路の上端から下端までを1つの直線状に延在するよう構成してもよい。
(8) 実施例1〜3では、第1規制部および第2規制部が球送り部材の保持部に入り込んで突部と当接することで球送り部材の球送り動作を規制するよう構成したが、球送り部材に突部とは別の当接部を設けて、この当接部に対して第1規制部および第2規制部が当接することで球送り動作を規制するようにしてもよい。
(9) 実施例1〜3では、球送り部材、規制部材(第1規制部、第2規制部)、駆動手段(ソレノイド)およびセンサを1つの球払出装置としてユニット化し、この球払出装置を球通路ユニットに配設したが、これら球送り部材、規制部材(第1規制部、第2規制部)、駆動手段およびセンサの内で少なくとも1つを球通路ユニットの所定部位(例えば中構成部)に直接配置するようにしてもよい。
(10) 実施例1〜3では、球通路ユニットに配設される球払出装置の内部に払出通路を形成したが、払出通路を球通路ユニットの所定部位(例えば中構成部)に形成してもよい。
なお、本願には、以下の技術的思想が含まれる。
(A) 請求項1に記載の遊技機において、
前記球送り部材(77)は、回転に伴って保持部(77c)が順に払出通路(52a)の受入位置(P2)で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成され、
前記駆動手段(81)を励磁状態とすることで前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化するよう構成され、
前記第1規制状態では、前記球送り部材(77)の回転力に応じて規制位置から規制解除位置に向けて変位し得ないよう前記第1規制部(83a)が前記球送り部材(77)を回転規制し、
前記第2規制状態では、前記第1規制状態に変化する際に前記球送り部材(77)の回転力が規制位置から規制解除位置に向けた付勢力として作用するよう前記第2規制部(84a)が前記球送り部材(77)を回転規制することを要旨とする。
上記構成によれば、第1規制状態において確実に球送り部材の回転を防ぐことができる。また、第2規制状態から第1規制状態へと速やかに変化させることができる。
52a 払出通路
62 払出制御基板(払出制御手段、記憶手段)
77 スプロケット(球送り部材)
77c 保持部
81 ソレノイド(駆動手段)
82 回転規制部材(規制部材)
83a 上規制部(第1規制部)
84a 下規制部(第2規制部)
P2 受入位置
P3 検出位置
SE 払出球検出センサ(センサ)

Claims (4)

  1. 遊技球を1個ずつ保持可能な複数の保持部を有する球送り部材を備え、当該球送り部材の球送り動作に伴って保持部が順に払出通路の受入位置で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成された遊技機において、
    前記球送り部材の球送り動作を規制する規制位置および球送り動作を許容する規制解除位置に連動して変位する第1規制部および第2規制部と、
    前記第1規制部および前記第2規制部を変位させる駆動手段とを備え、
    前記第1規制部が規制位置にある第1規制状態で前記第2規制部が規制解除位置に位置すると共に、前記第2規制部が規制位置にある第2規制状態で前記第1規制部が規制解除位置に位置するよう構成され、
    前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化して前記第1規制状態に復帰する間に、前記球送り部材の球送り動作が所定個数の遊技球を送り出す分許容されるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1規制状態から前記第2規制状態への変化に伴って送り出される遊技球を検出するセンサと、前記駆動手段を駆動制御する払出制御手段と、遊技球の未払出球数を記憶する記憶手段とを備え、
    前記払出制御手段は、前記センサによる遊技球の検出に基づいて前記球送り部材を前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化させるよう前記駆動手段を駆動制御すると共に、前記センサによる遊技球の検出に基づいて前記記憶手段が記憶する前記未払出球数を減算するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記球送り部材は、前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化することで、当該第1規制状態で受入位置に保持する遊技球を前記センサによる検出位置まで送る動作が許容されると共に、前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化することで、当該検出位置まで送る遊技球の上流に隣接する遊技球を受入位置で保持するよう構成された請求項2記載の遊技機。
  4. 前記第1規制部および前記第2規制部を有すると共に第1姿勢および第2姿勢に揺動可能な規制部材を備え、
    前記球送り部材は、回転に伴って保持部が順に払出通路の受入位置で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成され、
    前記規制部材は、前記第1規制部が揺動中心の一方側に設けられると共に、前記第2規制部が揺動中心の他方側に設けられ、
    前記規制部材の第1姿勢において前記第1規制部が前記球送り部材を回転規制する第1規制状態となり、該規制部材の第2姿勢において前記第2規制部が前記球送り部材を回転規制する第2規制状態となるよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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